JPH07334891A - トラッキング方法 - Google Patents

トラッキング方法

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JPH07334891A
JPH07334891A JP12367194A JP12367194A JPH07334891A JP H07334891 A JPH07334891 A JP H07334891A JP 12367194 A JP12367194 A JP 12367194A JP 12367194 A JP12367194 A JP 12367194A JP H07334891 A JPH07334891 A JP H07334891A
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JP12367194A
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Yasushi Kubo
裕史 久保
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高トラック密度で高精度で信頼性の高いトラ
ッキング方法を提供する。 【構成】 透明基板の片面にトラッキング用の凹凸ピッ
ト列もしくは溝を有し、該凹凸ピット列もしくは該溝の
上に磁気記録部が形成された磁気記録媒体または光記録
部と磁気記録部とがこの順で形成された複合記録媒体を
用いて記録もしくは再生を行う際に、該透明基板の磁気
記録部を形成した面とは反対の面側からレーザー光を照
射し、該トラッキング用凹凸ピット列もしくは溝から反
射するレーザー光を検出することによって得られるトラ
ッキングエラー信号を用いてフィードバック制御するこ
とにより磁気記録用磁気ヘッドの位置決めを行うトラッ
キング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高トラック密度での磁
気記録もしくは磁気記録と光記録とを併用した複合記録
を信頼性高く実現するためのトラッキング方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の数値や文字を主体とする情報に加
えて、静止画や動画、音声などの情報を含む、いわゆる
マルチメディア関連の情報記録量が急激に増加しつつあ
る。それに伴い、大容量でしかも転送速度が速い磁気記
録媒体、特に磁気記録ディスクの重要性は更に増しつつ
あり、高密度化の努力が絶え間無く続けられている。面
記録密度の改良の方向として、線密度の向上とトラック
密度の向上とがある。前者については、記録媒体の抗磁
力の増加や磁性粒子の微粒子化によるノイズ低減、薄層
化、あるいは垂直磁気記録の導入などによる改良が続け
られている。後者については、記録媒体のS/N向上、
垂直磁化成分の導入、サーボトラッキングの改良などが
ある。サーボトラッキングの方法としては、これまでに
磁気サーボ方式と光サーボ方式が提案され一部は提案さ
れている。
【0003】ハードディスクでは、サーボ用の記録面を
必要とするサーボ面サーボと、記録面上にサーボ領域が
埋め込まれているセクタサーボ方式が主に用いられてい
る。記録面の1面分を全部サーボ用に用いるサーボ面サ
ーボ方式は、固定型の装置でのみ用いられ、可換型のハ
ードディスクでは用いられない。最近の小型ハードディ
スクドライブで主流となっているのはセクタサーボ方式
であり、次世代の大容量フロッピーディスクドライブで
もその採用が見込まれている。
【0004】フロッピーディスクでは、上述のセクタサ
ーボ方式の磁気サーボとは別の磁気サーボ方式が実用化
している(日経バイト誌 JULY 1991,pp137-138/図1参
照)。これは、サーボ情報を磁性層厚み方向の深層部分
に記録しておき、この信号を磁気ヘッドで検出すると共
に、通常のデータはそれより浅い表層部分に記録する方
式である。また、他の方式として、磁性層表面にトラッ
キング用の凹凸ピット列を形成しておき、これを光学的
に検出することによって、トラッキングする方法がある
(図2参照)。
【0005】最近、ハードディスクでは、更にトラック
密度の向上を図るため、ディスクリート型のトラック
(特開平1ー279421号公報、日経エレクトロニク
ス 1993.7.19 (no.586)pp169-182、特開平5ー109
144号公報)や反射凹凸ピット列(特開平2ー313
23号公報、日経エレクトロニクス 1991.9.30(no.537)
pp.96-105/図3参照)を設け、これらを光学的もしく
は磁気的に検出してトラッキングする方法が提案されて
いる。
【0006】しかし、こられらのサーボトラッキング方
式には、次のような問題点がある。
【0007】先ず、セクタサーボ方式では、記録面の一
部をサーボ情報が占有するため、その分だけデータ記録
領域が狭くなる欠点があった。その傾向は、今後、更に
高トラック密度化していくにつれ顕著となり、サーボ領
域が増加しデータ領域が減少することになる。また、磁
気ヘッドを用いて、磁気サーボ信号を記録する方法で
は、サーボ信号の書き込みに長時間を要し、生産効率の
低下を招いていた。
【0008】深層に磁気的なサーボ信号記録する方式で
は、サーボ信号が消去されてしまう危険性を完全に排除
することはできず、信頼性に不安があった。また、磁性
層厚が厚くなり、オーバーライト特性や分解能の低下を
招き易かった。また、高密度記録に適した金属薄膜型磁
性膜の採用も困難であった。
【0009】基板もしくは磁気記録層に凹凸ピット列を
形成し、磁気記録層表面からその凹凸信号を検出する方
式では、表面に付着した塵埃などの影響を受け、トラッ
キング動作が不安定になる恐れがあった。特に、フロッ
ピーディスクのように磁気ヘッドと磁気記録層表面が摺
動走行したり、コンタクト・スタート・ストップ方式の
ハードディスクではその懸念が大きくなった。
【0010】また、ディスクリート型のトラックを磁気
的に検出する方式では、上述のセクタ毎のサーボ領域に
よる記録エリア減少の問題の他にも、いくつかの問題が
あった。特開平1ー279421号公報に開示された方
法では、記録媒体の製造が極めて複雑であり、製造コス
トの増加を招いた。また、磁気記録層表面に、凹凸が残
る日経エレクトロニクス 1993.7.19 (n
o.586)pp169−182記載の方法では(図
4、図5参照)、サーボ領域の磁気ヘッドの安定走行に
設計上の制約がある。また、これらの方式では、トラッ
ク密度が向上するにつれ、溝やサーボパターンに極めて
高度な加工精度が要求される。
【0011】以上が磁気ディスクにおけるサーボトラッ
キングの諸問題の主なものである。磁気ヘッドのトラッ
キングは、磁界変調オーバーライト方式の光磁気ディス
クでも採用されている。光磁気記録の場合、記録スポッ
トの位置決めは光学ピックアップによるレーザー光照射
によってなされるため、磁気ヘッドの位置決めはステッ
ピングモーターなどによるオープンループ制御か、もし
くは、光学ピックアップとの機械的連接によってなされ
ている(例えば、特開平5ー135421号公報に記載
の方法)だけである。従って、これらの方式では、上述
の高トラック密度の磁気記録に必要なトラッキング精度
は得られなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術の
上記問題点に鑑みなされたものであって、高トラック密
度で高精度で信頼性の高いトラッキング方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、透
明基板の片面にトラッキング用の凹凸ピット列もしくは
溝を有し、該凹凸ピット列もしくは該溝の上に磁気記録
部が形成された磁気記録媒体を用いて記録もしくは再生
を行う際に、該透明基板の磁気記録部を形成した面とは
反対の面側からレーザー光を照射し、該トラッキング用
凹凸ピット列もしくは溝から反射するレーザー光を検出
することによって得られるトラッキングエラー信号を用
いてフィードバック制御することにより磁気記録用磁気
ヘッドの位置決めを行うトラッキング方法及び透明基板
の片面にトラッキング用の凹凸ピット列もしくは溝を有
し、該凹凸ピット列もしくは該溝の上に光記録部と磁気
記録部とがこの順で形成された複合記録媒体を用いて記
録もしくは再生を行う際に、該透明基板の磁気記録部を
形成した面とは反対の面側からレーザー光を照射し、該
トラッキング用凹凸ピット列もしくは溝から反射するレ
ーザー光を検出することによって得られるトラッキング
エラー信号を用いてフィードバック制御することにより
磁気記録用磁気ヘッドの位置決めを行うトラッキング方
法により達成される。
【0014】即ち、本発明の方法では使用する記録媒体
の透明基板上に形成されたトラッキング用凹凸ピット列
もしくは溝を、透明基板側から光学的に検出することに
より、磁気ヘッドのサーボトラッキングを、安定且つ連
続的に、データ記録エリアを狭めることなく、効果的に
達成しようとするものである。
【0015】以下に、本発明のトラッキング方法の特徴
を具体的に説明する。
【0016】本発明の記録媒体は、記録部がある側とは
反対側である透明基板側からレーザー光を照射して、レ
ーザー光入射面と反対側の面に形成された凹凸ピット列
や溝が検出されるため、レーザー光入射面に付着した塵
埃等の影響を受けにくく、信頼性の高いトラッキング信
号が検出できる。このことは、前述の各種磁気記録方式
がすべて、凹凸ピット列や溝が形成されている面側から
トラッキング信号を検出するため、付着した塵埃の影響
を強く受けるのに対し、大きな利点となっている。ま
た、複合型記録媒体が磁界変調型光磁気記録と磁気記録
の組合せからなる場合には、光磁気記録用の磁気ヘッド
を同様に光学的に得られたトラッキング信号に基づいて
フィードバック制御することにより、従来の単に光学的
ピックアップと機械的に連接されている磁界変調オーバ
ーライト型光磁気ディスクドライブに比べて格段に精度
良い磁気ヘッドの位置決めが可能となる。
【0017】更に、本発明で用いる複合記録媒体の場
合、基本的に片面に記録部が形成されているため、貼り
合わせ型の光ディスクのような、貼り合わせによるコス
ト増加がなく、且つ貼り合わせによる重量増加や厚み増
加がない。それでいながら、磁気記録部と光記録部とが
重なり合う形で形成されているため、記録面積が両面型
と同等であり、記録容量も両面型とほぼ同等のものが可
能である。また、基板への凹凸ピットや溝の形成は、光
ディスクと同様の手法、即ちスタンパを用いる射出成型
や2P法などによって、容易に低コストで形成できる。
【0018】本発明で用いる複合型記録媒体の場合、磁
気記録部と光記録部の間に、凹凸ピット列または溝の平
坦化層を設ければ、磁気記録部のトラックピッチを、光
記録部のトラックピッチに制限されることなく、独立に
最適化することができるので、それぞれの記録方式の特
徴を生かした設計が可能となる。特に、磁気記録は光記
録より線密度を上げることが容易なので、それだけトラ
ック幅を広げることによって、S/Nの低下を補償する
ことが可能となる。また、磁気記録部の磁性層表面に凹
凸が現れないので、磁気ヘッドの走行安定性への影響を
懸念する必要がない。
【0019】その他、従来の種々のトラッキング方式に
対する特徴としては、磁気サーボのように消去される懸
念がないこと、連続的なサーボ信号が得られるため安定
したトラッキングが可能なこと、記録面上にサーボ信号
エリアを確保する必要がないのでデータ記録エリアが広
く取れること、薄膜型記録層を採用できるので高密度化
が可能なこと、光記録用のトラッキング検出手段が磁気
記録用のトラッキング検出手段と兼用化できるのでドラ
イブコストやサイズ増加の要因とならないこと、などが
挙げられる。
【0020】本発明で用いる複合型記録媒体の光記録層
としては、特願平5ー116139号公報に記載されて
いる光磁気記録層の他に、相変化型記録層、有機色素に
よる追記型記録層、凹凸ピットによる再生専用記録層な
どを自由に選択し得る。
【0021】また、磁気記録層に対しても特に制限はな
く、従来より公知の種々の磁気記録層を採用することが
できる。
【0022】透明基板の材料には、通常の光磁気記録媒
体で用いられているポリカーボネートやアモルファスポ
リオレフィン(APO)、ガラスなどが好適である。そ
の他、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等の透明
樹脂なども使用可能である。複屈折が小さく、透過率が
高く、吸湿率が小さく、反りや変形が生じにくい素材が
望ましく、具体的には、ポリカーボネート、ガラス、P
MMA、APO等を用いることが望ましい。特に、ポリ
カーボネートは、射出成形性が優れており、吸湿による
反りなどが起こり難く安価であるので本発明の複合記録
媒体においても最適な透明基板である。
【0023】本発明の記録方法において使用する磁気ヘ
ッドや光ピックアップについても特に制限はなく、従来
公知のものもそのまま使用できる。磁気ヘッドは、軟磁
性コアにコイルが巻かれた通常の磁気記録用ヘッドであ
る。また、光磁気記録と磁気記録の複合記録の場合に
は、光磁気記録用磁気ヘッドと磁気記録用磁気ヘッドが
ひとつの磁気ヘッドスライダーに一体に組み込まれた形
態が、光磁気記録時と磁気記録時のヘッド制御系を簡素
化でき、また高精度の位置決めが可能となる。
【0024】光学ピックアップは、光記録に使用されて
いる通常の半導体レーザーを光源とする光学ピックアッ
プが使用できるが、その機能はフォーカシング及びトラ
ッキングである。光記録との複合記録の場合には、光記
録信号の記録再生機能がこれに加わる。また、必要に応
じて反射ピットやトラッキング用溝のウォブリング信号
の再生機能を有する。また、フォーカシングとトラッキ
ングの方式には種々の方法があり、特に限定されるもの
ではなく、夫々の用途に応じて選択される。
【0025】以下、本発明で用いる複合記録媒体の一例
を示す要部断面図(図6)とそれを用いたときの光学ピ
ックアップ及び磁気ヘッドの位置関係を示す要部断面図
(図7)及び本発明のトラッキング方法を実現するサー
ボトラッキング系を示す要部断面図(図8)を用いて本
発明の作用効果を具体的に説明する。
【0026】本発明で用いる記録媒体の一例である図6
で示す複合記録媒体1は、透明基板5の片面側に、通常
の光ディスクと同様のマスタリングによって作成された
スタンパを用いた射出成型による光トラッキング用溝8
が転写されている。次にこれと同じ面側に、光記録部4
をスパッタ法により成膜する。光記録部4は、厚みが薄
いので、光トラッキング用溝8の凹凸を反映する。これ
を平坦化するための非磁性の平坦化層3をスピンコーテ
ィングする。更にその上に、磁気記録層2が同じくスピ
ンコーティングによって形成されている。ここで、磁気
記録トラック6の幅は、必ずしも光記録用トラック7の
幅に一致する必要はなく、それぞれの記録方式に応じた
最適化が可能である。尚、磁気記録トラック6は、ガー
ドバンド9によって分離されている。
【0027】こうして作成された複合記録媒体1に対し
て、図7に示すように、光学ピックアップ14を透明基
板側に、磁気ヘッドスライダー10を記録面側に配置す
る。ここで、光学ピックアップ14では、通常の光磁気
記録用ピックアップと同様に、半導体レーザーからの出
射光が、適宜、整形、偏光処理される。そのレーザー光
14は、対物レンズを通して、複合記録媒体1の透明基
板側から、光記録部4に照射されると共に、その反射光
が光学ピックアップ14で検出される。トラッキングエ
ラー信号は、反射光が光トラッキング用溝8で回折散乱
されることを利用し、例えば光記録でよく知られるプッ
シュプル法などによって、2分割光検出器にて検出する
ことにより得られる。トラッキングエラー信号を得る方
法としては、その他、ナイフエッジ法や3ビーム法など
の光記録で用いられている一般的な方法を適用しうる。
【0028】光学ピックアップ14と磁気ヘッドスライ
ダー10は、図8に示すように、連動アーム22で連結
されており、粗調トラッキング用駆動部21によって、
オープンループ制御にて、機械的な半径方向の位置決め
がなされる。この点は、通常の磁界変調オーバーライト
型の光磁気ディスクドライブと同様である。更に、微調
トラッキングが次のように行われる。光学ピックアップ
14で検出された反射光からトラッキングエラー信号が
トラッキングエラー検出系18によって検出され、光学
ピックアップ用トラッキングサーボ19を通して光学ピ
ックアップ可動機構16により光記録トラック7へのト
ラッキングが行われる。磁気記録トラック6への微調ト
ラッキングについては、トラッキングエラー信号がトラ
ッキングエラー検出系18から磁気ヘッドスライダ用ト
ラッキングサーボ20へと伝達され、磁気ヘッドスライ
ダ可動機構17が制御されることにより行われる。
【0029】オフトラックは、複合記録媒体1をスピン
ドルモータ24のモータ軸にチャッキングプレート25
でチャッキングする際に生じる偏心成分や、複合記録媒
体1自身の形状歪等による光トラッキング用溝8の変形
等によって生じている。光記録トラックへのトラッキン
グが、オープンループによる粗調トラッキングと,光学
ピックアップ14に組み込まれた光学ピックアップ可動
機構16の組合せによってなされている点は、通常の光
磁気記録と同様である。また、磁気ヘッドスライダー1
0が連動アーム22によって、光学ピックアップ14と
連結され、粗調トラッキングされる点については、磁界
変調オーバーライト型の光磁気ドライブと同様である
が、光磁気記録の場合には、記録点の位置決めが光学ピ
ックアップ14によるレーザースポットで決まってお
り、光磁気記録の際の磁界の印加は、磁気記録とは比べ
ものならないほど広い範囲(例えば1mmφ)にわたっ
て印加されればよく、従って、磁気ヘッドスライダー1
0の位置決めもかなり粗いもので差し支えない。しか
し、本発明における複合記録媒体1への記録の場合に
は、光記録だけでなく磁気記録も行うものであり、磁気
記録トラックへの位置決めには極めて高い精度が要求さ
れる。前述の粗調トラッキングだけでは、磁気記録に必
要な精度が得られず、高トラック密度での磁気記録は不
可能である。本発明では、粗調トラッキングに加えて、
光トラッキング用溝8から得られるトラッキングエラー
信号による磁気記録トラック6への微調トラッキング系
を設けたことにより、高トラック密度での磁気記録を可
能にしている。ここで、トラッキングエラー検出系18
からのトラッキングエラー信号により、粗調トラッキン
グ用駆動部21を直接フィードバック制御する方法も考
えられるが、光学ピックアップ14及び磁気ヘッドスラ
イダー10、更に連動アーム22、粗調位置決め用キャ
リッジ23迄も一体に高速制御することが必要となり、
これらの慣性力と必要なサーボ周波数を考慮すると現実
的でなく、光記録と磁気記録とで個別の微調トラッキン
グが必要である。尚、光記録再生と磁気記録再生を同時
に行う場合には、両者の微調トラッキングを同時に行う
必要があるが、光記録再生だけを行う場合には、磁気ヘ
ッドスライダー10の微調トラッキングを省略すること
もできる。尚、図8では、粗調トラッキングと微調トラ
ッキングの2段階の方法にて、トラッキングする方法を
示したが、粗調トラッキングを省略することも可能であ
る。
【0030】
【実施例】本発明の新規な効果を以下の、磁気記録と光
磁気記録を組み合わせた複合記録媒体を用いた実施例に
より、さらに具体的に説明する。
【0031】[実施例ー1]以下の条件で図9に示した
層構成の複合記録媒体1を作成した。厚さ1.2mm、
外徑3.5吋のガラス基板5上にトラッキング用の溝8
をトラックピッチ1.6μmでドライエッチング法によ
り形成した。光磁気記録、磁気記録共、1.1μm幅の
ランド部で行った。光磁気記録部4の各4層の厚みと材
料は以下の通りである。 反射層28 Al 75nm 第2誘電体層29 Si34 40nm 光磁気記録層30 TbFeCoCr 25nm 第1誘電体層31 Si34 110nm 反射層28へは、耐食性向上と熱伝導を最適化するた
め、Tiを2at%(原子%)添加した。そして、前記
ガラス基板5上に、第1誘電体層31、光磁気記録層3
0、第2誘電体層及29び反射層28の順に、第1誘電
体31層及び第2誘電体層29は、反応性RFスパッタ
リングにより、また光磁気記録層30は合金ターゲット
のDCスパッタリングにより、さらに反射層28はDC
スパッタリングによりに成膜して光記録部4を形成し
た。磁気記録部36には、次の4層からなる層構成を採
用した。 潤滑層35 フッ素系潤滑剤フォンブリンAM2001 3nm カーボン保護層32 ダイアモンドライクカーボン 30nm 磁気記録層26 CoPtCr 50nm 下地層27 Cr 300nm
【0032】そして、上記の各層を上記の光磁気記録部
の金属反射層の上に、下地層27、磁気記録層26及び
カーボン保護層32をDCマグネトロンスパッタリング
により成膜して、さらにカーボン保護層32の上に潤滑
層35をスピンコーティングして磁気記録部36を形成
した。
【0033】光磁気記録層30と磁気記録層26のキュ
リー温度Tcと、磁気記録する際の室温(23℃)での
抗磁力Hc(r)、光磁気記録する際の温度200℃で
の抗磁力Hc(h)は、下記の通りであった。なお、キ
ュリー温度及び抗磁力を振動試料磁束計(VSM)によ
り測定した。 Tc/℃ Hc(r)/kOe Hc(h)/kOe 光磁気記録層30 TbFeCoCr 200 9 0.1以下 磁気記録層26 CoPtCr 500以上 1.8 1.6
【0034】光磁気記録用磁気ヘッド33及び磁気記録
用磁気ヘッド34は、図10に示した様な構成のものを
使用して、磁気ヘッドスライダー10に組み込んで用い
た。磁気ヘッドスライダー10はホイットニー型フレク
シャに搭載し、磁気記録部の表面に接触走行させた。磁
気記録用磁気ヘッド34は、ギャップ長0.3μmのリ
ング型磁気ヘッ ドを用い、記録と再生に兼用した。ま
た、光磁気記録用磁気ヘッド33は、主磁極にコイルを
巻き付け、磁束を補助磁極から還流させる方式を採り、
主磁極コア先端部と、光磁気記録層30との実質的なス
ペーシング量は0.15mmとした。 磁気ヘッドスライ
ダー10は、走行方向が4mm、半径方向が3mm、厚
さが2mmのほぼ直方体形状をしており、光磁気記録用
磁気ヘッド33と磁気記録用磁気ヘッド34の組み込み
位置は、1mmの間隔を置くように組み込んだ。トラッ
キングに際しては、先ず粗調トラッキング用駆動部21
にて目的トラックへの粗調トラッキングを行い、次に微
調トラッキングを行った。微調トラッキングは、図8に
示したように、光学ピックアップ14で検出したRF信
号を、トラッキングエラー検出系18でトラッキングエ
ラーとして検出し、一方は光学ピックアップ用トラッキ
ングサーボ19へ送り光学ピックアップ可動機構16を
制御して光記録トラック7へのトラッキングを行い、他
の一方の一方の信号は磁気ヘッドスライダ用トラッキン
グサーボ20に送って磁気ヘッドスライダ可動機構17
を制御して磁気記録トラック6へのトラッキングを行な
った。
【0035】次に、図10で示した記録再生系で複合記
録媒体1へ以下のようなディジタル記録再生を試みた。
光学ピックアップ14から照射されるレーザー光15
は、波長780nmであり、記録時に5mW、再生時に
0.7mWの光パワーで、光磁気記録層30に焦点を結
ぶようフォーカスサーボをかけつつレンズで集光した。
ディスクの走行速度は1.2m/sとした。
【0036】磁気記録部36への磁気記録にはオーバー
ライト方式のディジタル磁気記録を行い、光磁気記録部
4への光磁気記録には磁界変調オーバーライト方式のデ
ィジタル記録を行っている。磁気記録と光磁気記録を安
定に行うための、記録再生原理は、図11に示される。
即ち、室温における光磁気記録層30のHcは、磁気記
録層26のHcより充分大きいため、室温で磁気記録す
るときに光磁気記録層30の記録済み情報が消去される
ことはない。また、磁気記録層26のキュリー点は光磁
気記録層30のキュリー点より充分高く、且つ光磁気記
録時に印加される記録磁界より充分高いHcを有してい
るため、レーザー光を照射して光磁気記録する際にも、
磁気記録層26に記録されている情報が消去される恐れ
はないというものである。
【0037】上記の手法により、磁気記録層26、光磁
気記録層30共、安定に記録再生できることを確認し、
しかもそれぞれ種々の信号パターンで記録再生を繰り返
しても、他方の記録信号品質を劣化させることなく、信
頼性の高い記録再生を行うことができた。これにより、
光磁気記録もしくは磁気記録単独の場合に比べて、概ね
2倍の記録容量を確保でき、且つ磁気記録と光磁気記録
を同時に行うことによる高い転送速度が得られた。更
に、磁気記録を単独で行う際に、走行速度を毎秒12m
とすることにより、光磁気記録の約10倍の転送速度に
することができた。また、磁気記録のトラッキングも光
学的にグルーブを検出して行ったので高精度の位置決め
が可能となり、大幅にトラック密度を上げることができ
た。また、ディスクリートトラック構造により、クロス
トークの少ない良好な信号再生ができ、且つ、磁気ヘッ
ドスライダー10との接触面積が減少し、走行性が改善
すると共に、走行停止中の吸着防止効果も得られた。
【0038】[実施例ー2]実施例1と同様の構成であ
るが、磁気記録部36のみ超薄層塗布型の磁性層2と平
坦化層3からなる構造とした(図6)。磁性塗料として
は、下記の磁性塗料組成物をボールミルで均一になるま
で混練分散して調製した。 強磁性金属微粉末 1000重量部 (組成 :Fe96wt%、Ni4wt%) (比表面積:45m2) 塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸共重合体 97重量部 (400X110A、日本ゼオン社製) ポリウレタン系樹脂 35重量部 (ニッポランNー2304、日本ポリウレタン社製) ポリイソシアネート化合物 75重量部 (コロネートL、日本日本ポリウレタン社製) カーボンブラック 10重量部 (平均粒子徑:0.04μm) Cr23 100重量部 (平均粒子徑:0.33μm) アミルステアレート 100重量部 ブトキシエチルステアレート 15重量部 メチルエチルケトン 1740重量部 シクロヘキサノン 1160重量部
【0039】非磁性磁気記録部下地層を兼ねる平坦化層
3に用いる塗布液として、上記強磁性金属微粉末に代え
Tiの微粉末を1000重量部調合した非磁性塗料組成
物を、上記と同様に混練分散した。この塗布液を、ドク
ターブレード法により厚さ10μmとなるよう塗布乾燥
し、光トラッキング用溝の凹凸が磁気記録層2の表面に
反映しなようにした。次に、上記磁性塗料を塗布乾燥
し、厚さ0.4μmの超薄層の塗布型磁気記録層2を得
た。この超薄層塗布型磁気記録層の表面を#8000の
研磨テープにて、バーニッシュ処理し、表面の微小欠陥
を除去した。
【0040】超薄層塗布型の磁気記録層2のキュリー温
度Tcと、磁気記録する際の室温(23℃)での抗磁力Hc
(r)、光磁気記録する際の温度200℃での抗磁力H
c(h)は、下記の通りであった。尚、光磁気記録層3
0は実施例1と同じTc、Hcとした。 Tc/℃ Hc(r)/kOe Hc(h)/kOe 超薄層塗布型磁気記録層2 700以上 1.8 1.6 磁気記録用磁気ヘッド34のコア幅は7μmとすること
で、磁気記録トラック6の幅を7μm、トラックピッチ
を8μmとした。光記録トラック7の幅は、実施例1と
同様、1.1μmである。この複合型記録媒体1に、実
施例1と同様の記録再生系によるディジタル記録再生を
行い、実施例1と同様の効果を得た。また、磁気記録に
ついては、低密度領域に至るまで高出力が得られ、耐久
性も良好であった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、磁気記録再生において
高精度のサーボトラッキングが可能となり、高トラック
密度化によって著しく記録密度を向上させることが可能
である。また、そのための記録媒体のトラッキング用溝
もしくは反射凹凸ピットの形成は、量産性に優れた複製
技術が適用できるので、安価且つ高精度に製造できる。
また、サーボ信号による記録エリアの減少がないため大
容量化が可能であり、且つ連続的なトラッキング信号の
生成が安定したサーボトラッキングを可能とするためト
ラック密度の向上につながる。また、トラッキング用溝
もしくは反射凹凸ピットによる凹凸を平坦化層の適用に
より、磁気記録層表面に反映させなくできるので、走行
安定性に優れ、且つ低ノイズ化が可能であるとともに、
光記録トラックは独立にトラックピッチを選択できるた
め、光記録と磁気記録それぞれの最適トラック幅の選択
が可能となる。磁気記録トラックのトラッキングには、
光信号が検出されるトラッキングエラー信号を用いてい
るため、光記録と別にトラッキングエラーの検出回路を
持つ必要がなく、回路コストの削減に寄与する。また、
粗調トラッキングと微調トラッキングとを切り分けれ
ば、高速回転時の高速サーボが可能となり、転送速度の
高速化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】大容量フロッピーディスクドライブの深層磁
気サーボ方式の概念図
【図 2】大容量フロッピーディスクドライブの光学サ
ーボ方式の概念図
【図 3】ハードディスクドライブの光学サーボ方式の
要部拡大図
【図 4】ディスクリートトラック方式のハードディス
ク表面のトラック要部拡大図
【図 5】ディスクリートトラック方式のハードディス
クのトラック要部と磁気ヘッドスライダー要部の拡大図
【図 6】本発明の複合記録媒体の半径方向要部断面図
【図 7】本発明の複合記録媒体、光学ピックアップ及
び磁気ヘッドの要部説明図
【図 8】本発明のサーボトラッキング系の一例を示す
説明図
【図 9】本発明の方法に使用する複合型記録媒体の一
例の円周方向要部断面図
【図10】本発明の方法を使用する記録再生装置の一例
と複合記録媒体の円周方向要部断面図
【図11】複合記録媒体の記録原理を示すグラフ
【符号の説明】
1:複合記録媒体 2:磁気記録層 3:平坦化層 4:光記録部 5:透明基板 6:磁気記録トラック 7:光記録トラック 8:光トラッキング用溝 9:ガードバンド 10:磁気ヘッドスライダー 11:スライダー 12:磁気ヘッドコア 13:コイル 14:光学ピックアップ 15:レーザー光 16:光学ピックアップ可動機構 17:磁気ヘッドスライダ可動機構 18:トラッキングエラー検出系 19:光学ピックアップ用トラッキングサーボ 20:磁気ヘッドスライダ用トラッキングサーボ 21:粗調トラッキング用駆動部 22:連動アーム 23:粗調位置決め用キャリッジ 24:スピンドルモータ 25:チャッキングプレート 26:磁気記録層 27:下地層 28:反射層 29:第2の保護層 30:光磁気記録層 31:第1の保護層 32:カーボン保護層 33:光磁気記録用磁気ヘッド部 34:磁気記録用磁気ヘッド部 35:潤滑層 36:磁気記録部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の片面にトラッキング用の凹凸
    ピット列もしくは溝を有し、該凹凸ピット列もしくは該
    溝の上に磁気記録部が形成された磁気記録媒体を用いて
    記録もしくは再生を行う際に、該透明基板の磁気記録部
    を形成した面とは反対の面側からレーザー光を照射し、
    該トラッキング用凹凸ピット列もしくは溝から反射する
    レーザー光を検出することによって得られるトラッキン
    グエラー信号を用いてフィードバック制御することによ
    り磁気記録用磁気ヘッドの位置決めを行うトラッキング
    方法。
  2. 【請求項2】 透明基板の片面にトラッキング用の凹凸
    ピット列もしくは溝を有し、該凹凸ピット列もしくは該
    溝の上に光記録部と磁気記録部とがこの順で形成された
    複合記録媒体を用いて記録もしくは再生を行う際に、該
    透明基板の磁気記録部を形成した面とは反対の面側から
    レーザー光を照射し、該トラッキング用凹凸ピット列も
    しくは溝から反射するレーザー光を検出することによっ
    て得られるトラッキングエラー信号を用いてフィードバ
    ック制御することにより磁気記録用磁気ヘッドの位置決
    めを行うトラッキング方法。
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