JPH0733486B2 - 顔料分散剤およびそれを配合した感熱転写インキ組成物 - Google Patents

顔料分散剤およびそれを配合した感熱転写インキ組成物

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JPH0733486B2
JPH0733486B2 JP22299188A JP22299188A JPH0733486B2 JP H0733486 B2 JPH0733486 B2 JP H0733486B2 JP 22299188 A JP22299188 A JP 22299188A JP 22299188 A JP22299188 A JP 22299188A JP H0733486 B2 JPH0733486 B2 JP H0733486B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は顔料分散剤およびそれを配合した感熱転写材用
の熱溶融性インキ組成物に関する。
(従来の技術) 従来,感熱転写材に使用される熱溶融性インキは,顔料
や染料などの着色剤をワックスと低融点樹脂を主成分と
する熱溶融性混合物に配合した組成物が用いられてい
る。
熱溶融性インキに使用されるワックスとしては,天然ワ
ックス,ポリエチレンワックス等が知られているが,こ
れらのワックスは顔料の分散性が悪く,印刷インキ並み
の濃度を有し,かつ鮮明な色相は得られにくいという欠
点があった。
上記欠点を改良するために,種々の顔料分散剤を検討さ
れ数平均分子量が4000〜17000のα−オレフィンと無水
マレイン酸の共重合物が上記目的に使用できることが提
案された(特開昭61−51392号公報参照)。
このα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合物を使用
することによりインキの分散性向上が改良され,かつ熱
応答性に優れた熱溶融インキ層が得られるが,この化合
物は遊離のカルボン酸と酸無水物が存在するため,熱と
湿度の影響により酸価に変化を生じ,特に金属レーキ顔
料の色相が不安定であるという問題点がある。この問題
点を克服するために種々の添加剤が検討されたが,未だ
十分な効果を有するものは見出されていないのが現状で
ある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は上記の問題点を改良するために鋭意検討
し,高濃度でかつ色相が安定であり,保存性にも問題の
ない感熱転写インキを作ることに成功し,本発明に到達
したものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) すなわち,本発明は,α−オレフィンと無水マレイン酸
とを共重合させて得られる,数平均分子量が4000〜1700
0の共重合物を第一アミンでイミド化反応して,けん化
価100KOHmg/g以下としたイミド変性共重合物からなる顔
料分散剤とそれを添加剤とする感熱転写インキ組成物に
関する。
本発明のα−オレフィンと無水マレイン酸とを共重合さ
せて得られる共重合物は,炭素数15〜70のα−オレフィ
ンと無水マレイン酸とを1:1〜1:5のモル比でラジカル共
重合させて得られるものである。共重合物の数平均分子
量としては4000〜17000のものが使用される。この共重
合物としては,ダイヤカルナ(三菱化成工業(株)製)
等を使用することもできる。
本発明に用いられる第1アミンは,脂肪族アミンとして
は,例えば,メチルアミン,エチルアミン,プロピルア
ミン,イソプロピルアミン,ブチルアミン,アミルアミ
ン,ヘキシルアミン,ヘプチルアミン,オクチルアミ
ン,ノニルアミン,デシルアミン,ウンデシルアミン,
ドデシルアミン,トリデシルアミン,テトラデシルアミ
ン,ペンタデシルアミン,セチルアミン,オクタデシル
アミン,sec−ブチルアミン,1−メチルブチルアミン,イ
ソブチルアミン,tert−ブチルアミン,1,2−ジメチルプ
ロピルアミン,tert−アミルアミン,ネオペンチルアミ
ン,イソアミルアミン,2−メチルブチルアミン,2−エチ
ルブチルアミン,3,3−ジメチルブチルアミン,1,3−ジメ
チルブチルアミン,tert−オクチルアミン,1−エチルプ
ロピルアミン,1,5−ジメチルヘキシルアミン,2−アミノ
ヘプタン,1−メチルヘプチルアミン,N,N,2,2−テトラメ
チル−1,3−プロパンジアミン,N−メチルエチレンジア
ミン,N−エチルエチレンジアミン,N,N−ジメチルエチレ
ンジアミン,N,N−ジエチルエチレンジアミン,N−イソプ
ロピルエチレンジアミン,N−メチル−1,3−プロパンジ
アミン,3−ジメチルアミノプロピルアミン,3−ジエチル
アミノプロピルアミン,2−アミノ−5−ジエチルアミノ
ペンタン,3−(ジブチルアミノ)プロピルアミン,N−イ
ソプロピル−2−メチル−1,2−プロパンジアミン,シ
クロプロピルアミン,シクロブチルアミン,シクロペン
チルアミン,シクロヘキサンメチルアミン,シクロヘキ
シルアミン,2−メチルシクロヘキシルアミン,3−メチル
シクロヘキシルアミン,2,3−ジメチルシクロヘキシルア
ミン,4−メチルシクロヘキシルアミン,シクロヘプチル
アミン,シクロオクチルアミン,シクロドデシルアミ
ン,1−アダマンタンアミン,アリルアミン,オレイルア
ミン,2−メトキシエチルアミン,3−エトキシプロピルア
ミン,テトラヒドロフルフリルアミン,アミノアセトア
ルデヒドジメチルアセタール,アミノアセトアルデヒド
ジエチルアセタール,4−アミノブチルアルデヒドジエチ
ルアセタール,1−(2−アミノエチル)ピロリジン,1−
アミノピペリジン,1−アミノ−2,6−ジメチルピペリジ
ン,4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン,1−
(2−アミノエチル)ピペリジン,1−(3−アミノプロ
ピル)−2−ピペコリン,4−(アミノメチル)ピペリジ
ン,3−アミノ−1−エチルピペリジン,1−アミノホモピ
ペリジン,4−(2−アミノエチル)モルホリン,4−(3
−アミノプロピル)モルホリン等がある。
芳香族アミンとして,例えば,アニリン,o−トルイジ
ン,2−エチルアニリン,2−プロピルアニリン,2−イソプ
ロピルアニリン,2−フルオロアニリン,2−アミノベンゾ
トリフルオライド,2−クロロアニリン,2−ブロモアニリ
ン,2−ヨードアニリン,o−アニシジン,2−アミノチオフ
ェノール,2−(メチルメルカプト)アニリン,2−イソプ
ロペニルアニリン,m−トルイジン,3−エチルアニリン,3
−フルオロアニリン,3−クロロアニリン,3−ブロモアニ
リン,3−ヨードアニリン,m−アニシジン,m−フェネチジ
ン,3−アミノチオフェノール,3−(メチルメルカプト)
アニリン,p−トルイジン,4−エチルアニリン,4−プロピ
ルアニリン,4−イソプロピルアニリン,4−ブチルアニリ
ン,4−tert−ブチルアニリン,4−オクチルアニリン,4−
デシルアニリン,4−ドデシルアニリン,4−テトラデシル
アニリン,4−シクロヘキシルアニリン,4−フルオロアニ
リン,4−アミノベンゾトリフルオライド,4−クロロアニ
リン,4−ブロモアニリン,4−ヨードアニリン,p−アニシ
ジン,p−フェネチジン,4−ブトキシアニリン,4−ペンチ
ルオキシアニリン,4−ヘキシルオキシアニリン,4−〔2
−(2−メトキシ)エトキシ〕アニリン,4−アミノチオ
フェノール,2,3−ジメチルアニリン,1−アミノ−5,6,7,
8−テトラヒドロナフタレン,2,6−ジメチルアニリン,6
−エチル−o−トルイジン,2,6−ジエチルアニリン,2,6
−ジイソプロピルアニリン,3−クロロ−2−メチルアニ
リン,2−クロロ−6−メチルアニリン,2,6−ジクロロア
ニリン,2,3−ジクロロアニリン,3,4−ジメチルアニリ
ン,5−アミノインダン,2,5−ジメチルアニリン,2,4−ジ
メチルアニリン,3−クロロ−4−メチルアニリン,2−ク
ロロ−4−メチルアニリン,2−クロロ−5−メチルアニ
リン,5−クロロ−2−メチルアニリン,4−クロロ−2−
メチルアニリン,3,4−ジクロロアニリン,4−ブロモ−3
−メチルアニリン,4−メトキシ−2−メチルアニリン,2
−メトキシ−5−メチルアニリン,3−メトキシ−4−メ
チルアニリン,4−アミノベラトロール,3,4−(メチレン
ジオキシ)アニリン,1,4−ベンゾジオキサン−6−アニ
リン,2,4−ジメトキシアニリン,2,5−ジメトキシアニリ
ン,5−クロロ−o−アニシジン,3−クロロ−p−アニシ
ジン,3,5−ジメチルアニリン,3,5−ジメトキシアニリ
ン,3,4,5−トリメトキシアニリン,2,4,6−トリ−tert−
ブチルアニリン,2,4,6−トリクロロアニリン,N−フェニ
ル−1,2−フェニレンジアミン,N,N−ジメチル−1,4−フ
ェニレンジアミン,4−アミノビフェニル,5−フェニル−
o−アニシジン,N−フェニル−1,4−フェニレンジアミ
ン,2−ベンジルアニリン,2,5−ジメトキシ−4−スチル
ベンアニリン,4−フェノキシアニリン,3−ベンジルオキ
シアニリン,1−アミノ−4−クロロナフタレン,2−アミ
ノフルオレン,2−アミノアンスラセン,メチルベンジル
アニリン,フェネチルアミン,3−フェニル−1−プロピ
ルアミン,1−メチル−3−フェニルプロピルアミン,4−
フェニルブチルアミン,N−フェニルエチレンジアミン,1
−メチル−2−フェノキシエチレンアミン,β−メチル
フェネチルアミン,2−メチルベンジルアミン,2−クロロ
ベンジルアミン,2−メトキシベンジルアミン,4−メチル
ベンジルアミン,2−(p−トリル)エチルアミン,4−ク
ロロベンジルアミン,4−メトキシベンジルアミン,4−メ
トキシフェネチルアミン,3,4−ジクロロベンジルアミ
ン,2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチルアミン,1−
ナフタレンメチルアミン,4−モルフォリノアニリン等が
ある。
本発明において熱溶融性インキ組成物に用いられるα−
オレフィン/無水マレイン酸共重合物のイミド変性共重
合物は,けん化価が100KOHmg/g以下であることが好まし
い。けん化価が100を超えると顔料,特に金属レーキ顔
料に対しての色相の安定性に欠ける。
本発明では熱溶融性インキ組成物の融点は40〜100℃,
好ましくは50〜90℃であるが,α−オレフィン/無水マ
レイン酸重合物のイミド変性共重合物における第一アミ
ンの種類により,広い範囲で融点を調整できることが可
能である。
本発明の感熱転写インキ組成物のバインダー成分である
樹脂としては,例えば,エチレン−酢酸ビニル共重合
体,アクリル系樹脂,アルキド樹脂,ポリアマイド,ポ
リビニルブチラール等があり,ワックスではライスワッ
クス,カルナウバワックス,パラフィンワックス,キャ
ンデリラワックス,アマイド系ワックス,ポリエチレン
ワックス,合成ワックス等がある。これらの樹脂もしく
はワックスは融点が45〜90℃のものから選ばれる。
顔料は各種顔料が使用可能である。
本発明において感熱転写インキ組成物のエステル変性共
重合物,バインダーおよび顔料の各成分の配合割合(重
量部)としては,グラビア塗工性組成物の場合, 好ましくは, 顔料分散剤 1〜20部 2〜15部 バインダー 10〜55 15〜50 顔 料 2〜15 3〜10 ホットメルト組成物の場合, 好ましくは, 顔料分散剤 2〜20部 3〜15部 バインダー 45〜85 50〜70 顔 料 5〜20 7〜15 である。
本発明において感熱転写インキ組成物を製造するには従
来知られた一般的方法によって作ることができる。ホッ
トメルトコーティングによって塗工するホットメルトイ
ンキは,イミド変性共重合物,顔料,ワックスもしくは
樹脂を加熱溶融しながら混練することによって作られ
る。
グラビア印刷機によって塗工する場合には従来知られて
いるグラビアインキを作るのと同様,ワックスもしくは
樹脂,顔料,溶剤などをボールミルやサンドミルの中で
混練して作ることができる。必要に応じてインキの中に
可塑剤,界面活性剤,体質顔料などを少量添加してもよ
い。
なお,本発明において感熱転写インキ組成物を基材に塗
布して転写層が設けられるが,塗布とは塗装,印刷は勿
論,塗装,印刷工程を含む手段であればいずれでもよ
い。
本発明による感熱転写材のインキ層は1〜6μmが最も
好ましい。また,本発明によるイミド変性共重合物を成
分とする熱溶融性インキとワックスを主成分とする層を
ベースフィルムの上に順次設けた二層構造,あるいはワ
ックスを主成分とする層,本発明によるイミド変性共重
合物を成分とする熱溶融性インキ層,ワックスを主成分
とする層をベースフィルムの上に順次設けた三層構造の
感熱転写材であってもよい。
本発明に用いられる基材とは,コンデンサー紙などの紙
類,ポリエステル,ポリイミド等耐熱性フィルムや耐熱
コート層を設けたフィルムが用いられる。
以下に実施例によって本発明を詳細に説明する。
実施例中の「部」はすべて「重量部」を表す。
〔製造例1〕 α−オレフィン/無水マレイン酸共重合物(数平均分子
量4000〜17000,融点73〜76℃)500部とステアリルアミ
ン300部を窒素気流中で溶融し,反応温度150〜160℃で
1時間半撹拌してけん化価30〜40KOHmg/g,融点50〜55℃
のイミド変性共重合物(顔料分散剤(a))が得られ
た。
〔製造例2〕 α−オレフィン/無水マレイン酸共重合物(数平均分子
量9000〜11000,融点75〜80℃)500部と3−エトキシプ
ロピルアミン120部を窒素気流中で溶融し,反応温度110
〜120℃で1時間半撹拌して,けん化価25〜30KOHmg/g,
融点48〜53℃のイミド変性共重合物(顔料分散剤
(b))が得られた。
〔製造例3〕 製造例2の3−エトキシプロピルアミン120部の代りに
p−トルイジン140部を使用して製造例1と同様の反応
を行い,けん化価20〜25KOHmg/g,融点67〜73℃のイミド
変性共重合物(顔料分散剤(c))が得られた。
〔製造例4〕 α−オレフィン/無水マレイン酸共重合物(数平均分子
量15000〜17000,融点110〜115℃)500部とp−アミノ安
息香酸メチルエステル240部を使用して製造例1と同様
の反応を行い,けん化価30〜35KOHmg/g,融点67〜70℃の
イミド変性共重合物(顔料分散剤(d))が得られた。
〔製造例5〕 α−オレフィン/無水マレイン酸共重合物(数平均分子
量9000〜11000,融点75〜80℃)500部と3−ジエチルア
ミノプロピルアミン140部を窒素気流中で溶融し,反応
温度160〜170℃で1時間半撹拌するとけん化価30〜40KO
Hmg/g,融点53〜58℃のイミド変性共重合物(顔料分散剤
(e))が得られた。
〔製造例6〕 製造例5の3−ジエチルアミノプロピルアミンの代りに
p−アミノ安息香酸エチルエステルを使用し反応温度16
0〜170℃で1時間半反応させ,けん化価30〜35KOHmg/g,
融点54〜57℃のイミド変性共重合物(顔料分散剤
(f))が得られた。
〔製造例7〕 α−オレフィン/無水マレイン酸共重合物(数平均分子
量9000〜11000,融点75〜80℃)500部とアニリン210部を
窒素気流中で混合撹拌し,150〜160℃で1時間半反応を
行う。けん化価測定で30KOHmg/g以下になったことを確
認し過剰のアニリンを除去した後,融点50〜55℃のイミ
ド変性共重合物(顔料分散剤(g))が得られた。
実施例1 平均粒径1.5mmのガラスビーズが容積で60%充填された
5リッターのサンドミル中に予備混合した下記の各々の
組成物をギヤポンプによって2リットル/分の速度で仕
込み,サンドミルを10m/秒の速度で回転して混練を5回
繰り返して次の組成の熱溶融性インキを試作した。
〔黄色熱溶融性インキ〕
顔料分散剤(a) 3 部 ライスワックス 23 部 エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカル社製
商品名エバフレックス310)30%トルエン溶液 10 部 トルエン 30 部 リオノールエローGR(東洋インキ製造(株)製C.I.Pigm
ent Yellow12) 2.5 部 実施例2 実施例1の顔料分散剤(a)にかえて顔料分散剤(b)
を用いた。
実施例3 〔藍色熱溶融性インキ〕 顔料分散剤(c) 3 部 ライスワックスCp−200 23 部 エチレン−酢酸ビニル共重合体(エバフレックス310)3
0%トルエン溶液 10 部 トルエン 30 部 リオノールブルーKL(東洋インキ製造(株)製C.I.Pigm
ent Bule15−3) 2.0 部 実施例4 〔墨色熱溶融性インキ〕 顔料分散剤(g) 4 部 ライスワックス 23 部 エチレン−酢酸ビニル共重合体(エバフレックス310)3
0%トルエン溶液 10 部 トルエン 30 部 メチルエチルケトン 10 部 三菱カーボンMA−600 2.5 部 実施例5 顔料分散剤(d) 4 部 キャンデリラワックス 25 部 水性アクリル樹脂(東洋インキ製造(株)製リオクリル
AP−2,固形分27%) 9 部 水 1 部 イソプロピルアルコール 50 部 リオノールエローGR(東洋インキ製造(株)製C.I.Pigm
ent Yellow12) 2.5 部 比較例 実施例1の処方から顔料分散剤を除いて試作したインキ
を比較例1,実施例3〜5の処方から顔料分散剤を除いて
試作したインキを2〜4とした。
各例について粘度を測定したところ結果は表1の通りで
本発明による顔料分散剤を使用したものが流動性に優れ
た効果を示した。
表1の実施例に示されるインキの製造直後の数値(A)
と,50℃に1ケ月間貯蔵し,その後の粘度を測定した数
値(B)を表2に示す。
また得られた各々のインキを次のようにして塗工した。
4色カラー印刷用グラビア印刷機を用いて,6μmのポリ
エステルフィルムムに黄インキ,紅インキ,藍インキ,
墨インキの各々を3.5μmの厚み(乾燥時)に一定の大
きさにそれぞれ刷り分けて4色の塗り分けられた感熱転
写材を得た。
この転写シートは塗布面が非常に均一で,泳ぎなどのム
ラは全く認められなかった。また転写シートを通常のカ
ラーサーマルプリンタでベック平滑度300秒の記録用紙
に記録したところ(サーマルヘッドの解像性6ドット/m
m,パルス印加時間1,0msec),サーマルヘッドのエネル
ギーを低くしても記録文字の太りやかすれなどのない充
分解像性のある記録物が得られた。
また,上記の各インキは,印刷機の機上安定性に著しく
優れ,印刷中に沈澱や凝集などは全く認めされなかった
ばかりでなく,1ケ月以上のインキ保存中も沈澱や凝集な
どは生じなかった。
また,得られたカラー記録物を25℃で30日間保存しても
印刷物の色相に変化は認められなかった。
比較例5 実施例1において顔料分散剤aの全量をα−オレフィン
無水マレイン酸共重合物(数平均分子量9000〜11000,融
点75〜80℃)にかえた他は実施例1と同様にして感熱転
写シートを作成した。
この感熱転写シートを用いて得られたカラー記録物を25
℃で保存したところ3日後に色相に変化が認められた。
実施例6 下記組成の各色の熱溶融性インキを90〜110℃に加熱さ
れた3本ロールを用いて充分混練して試作した。
〔黄インキの組成〕
顔料分散剤e 10部 カルナバワックス(融点83〜84℃) 20部 エステルワックス(融点80〜83℃) 30部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10部 オイル(高沸点アルキルベンゼン) 10部 リオノールエローGR 10部 〔紅インキの組成〕 黄インキの組成のリオノールエローGRにかえてリオノー
ルレッドB9.5を用いた。
〔藍インキの組成〕
黄インキの組成のリオノールエローGRにかえてリオノー
ルブルーKL9部を用いた。
〔墨インキの組成〕
黄インキの組成のリオノールエローGRにかえて三菱カー
ボンMA−600,10部を用いた。
比較例6 〔黄インキの組成〕 カルナバワックス(融点83〜84℃) 20部 エステルワックス(融点80〜83℃) 40部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10部 オイル(高沸点アルキルベンゼン) 10部 リオノールエローGR 10部 〔紅インキの組成〕 黄インキの組成のリオノールエローGRにかえてリオノー
ルレッドB9.5部を用いた。
〔藍インキの組成〕 黄インキの組成のリオノールエローGRにかえてリオノー
ルブルーKL9部を用いた。
〔墨インキの組成〕
黄インキの組成のリオノールエローGRにかえて三菱カー
ボンMA−600,10部を用いた。
得られた各々のインキを次のようにして塗工した。4色
カラー印刷用ホットメルトフレキソコーターを用いて,6
μmのポリエステルフィルムに黄インキ,紅インキ,藍
インキおよび墨インキの各インキを100〜110℃で溶融し
ながら3.5μmの厚みに一定の大きさにそれぞれ刷り分
けて4色の塗り分けられた感熱転写材を得た。
実施例6および比較例6で得られた感熱転写材を通常の
サーマルラインプリンターでベック平滑度300秒の記録
用紙に単色および重ね記録したときの色度図を第1図に
示す。なお,3色重ねによる黒濃度は実施例6が1.5,比較
例6が1.1であった。また墨転写シート単独の記録濃度
は実施例6が1.6,比較例6は1.3であった。
実施例7 実施例6と同様にして顔料分散剤eにかえて顔料分散剤
fを用いてカラー転写シートを試作したところ同様に優
れた性能を示した。
〔発明の効果〕
本発明の顔料分散剤を使用した感熱転写インキは,サー
マルヘッドのエネルギーを低くしても充分解像性のある
記録物(記録文字の太りやかすれ文字の縁の切れのない
こと)が得られること,記録部分以外でのインキ汚れが
ない記録物が得られること,平滑な記録紙を用いた場合
はもちろんであるが,粗い紙を用いた場合にも均一にイ
ンキの抜けたところのない記録物が得られること,塗布
したインキ面にはムラがなくインキは0℃以下において
も安定に保存できることなどの利点がある。
また,本発明においてはα−オレフィン無水マレイン酸
共重合物の問題点とされている熱と湿度による色相不安
定の現象を十分に改良できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例6および比較例6で得られた感熱転写材
を用いて記録用紙に記録した記録物から得られた色度図
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−オレフィンと無水マレイン酸とを共重
    合させて得られる,数平均分子量が4000〜17000の共重
    合物を第一アミンでイミド化反応して,けん化価100KOH
    mg/g以下としたイミド変性共重合物からなる顔料分散
    剤。
  2. 【請求項2】第一アミンが脂肪族アミンである請求項第
    1項記載の顔料分散剤。
  3. 【請求項3】第一アミンが芳香族アミンである請求項第
    1項記載の顔料分散剤。
  4. 【請求項4】融点が45〜90℃であるワックスおよび/も
    しくは樹脂と,α−オレフィンと無水マレイン酸とを共
    重合させて得られる,数平均分子量が4000〜17000の共
    重合物を第一アミンでイミド化反応して,けん化価100K
    OHmg/g以下としたイミド変性共重合物からなる顔料分散
    剤と,顔料とを含む感熱転写インキ組成物。
  5. 【請求項5】第一アミンが脂肪族アミンである請求項第
    4項記載の感熱転写インキ組成物。
  6. 【請求項6】第一アミンが芳香族アミンである請求項第
    4項記載の感熱転写インキ組成物。
  7. 【請求項7】顔料分散剤の融点が45〜90℃である請求項
    第4項記載の感熱転写インキ組成物。
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