JP3164386B2 - 感熱転写材 - Google Patents

感熱転写材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱転写材に関し、熱溶
融性インキの分散性と流動性及び熱感度、画像濃度、透
過濃度、耐水性に優れた感熱転写材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱溶融性インクは、着色として
顔料が使用され、又バインダーとしてワックス類やエチ
レン/酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂
などが使用されてきた。しかしながら従来使用されてき
た樹脂では、インク分散において種々の分散能力による
分散機(ボールミル、サンドミル、ダイノーミル等)を
用いて分散しようとしても分散不良ないし分散の不安定
化を生じることが多くインク製造に問題があった。又、
顔料の均一分散化を目的とする樹脂であるが故に熱感
度、透過濃度が劣るという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術で述
べたような欠点を解消し、熱溶融性インキの分散性と流
動性及び熱感度、画像濃度、透過濃度、耐水性に優れた
感熱転写材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱溶融
性ワックスと着色を主成分とする水系の分散体を用い
て基材に熱溶融性インキ層を設けてなる感熱転写材にお
いて、着色の分散剤が水溶性ポリアクリル酸エステル
共重合体アンモニウム塩であることを特徴とする感熱転
写材が提供される。
【0005】次に本発明をさらに詳細に説明する。本発
明における熱溶融性インキは、1種又はそれ以上の着色
剤を含有するが、かかる着色剤としては、例えば、黒
鉛、カーボンブラック、オイルブラック等の黒色系顔料
が例示される他、従来印刷インク用、記録用、あるいは
その他の着色用として一般に知られている周知の水分散
可能な顔料が適宜用いられる。
【0006】一般に、顔料と樹脂との相互作用力として
は、静電的引力と親水性(疎水性)相互作用が考えられ
るが、顔料は負に帯電しており、樹脂もカルボキシル基
により負に帯電していると考えられるので静電気的引力
は生じないと考えられる。そこで水溶系では樹脂の吸着
は顔料との親水性(疎水性)相互作用に基づくものと考
えられる。すなわち親水性顔料の分散に対しては、顔料
粒子同士の凝集に対する立体障害を防ぎ、顔料表面への
樹脂吸着による分散の安定化が図られなければいけな
い。
【0007】本発明者らは、この点を鋭意検討した結
果、水溶性ポリアクリル酸エステル共重合体アンモニウ
塩が上記課題に対し有効であり、熱溶融性インキの分
散性及び流動性に優れた感熱転写材を提供することがで
き、更には、該水溶性分散剤は軟化点が低いので得られ
る感熱転写材は優れた熱感度を与えることを知見した。
【0008】本発明における水溶性ポリアクリル酸エス
テル共重合体アンモニウム塩を詳しく例をあげると、炭
素数1〜3のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキ
ルと酸との共重合体のアンモニウム塩をあげることがで
きる。又、使用される分散剤量は、着色材に対して10
wt%以上であり、好ましくは15wt%以上である。
【0009】前記したように、本発明では水溶性ポリア
クリル酸エステル共重合体塩を用いるものである。これ
は、例えば、ナトリウム塩として用いた場合において
は、水溶性のまま塗膜に存在するので塗膜の耐水性は若
干劣り、耐水性が悪くなる傾向を示すのに対して、アン
モニウム塩においては、成膜時にアンモニアが揮発する
ため塗膜は水に不溶となり、耐水性が強くなり、優れた
品質を得ることができるためである。
【0010】更に、該水溶性ポリアクリル酸エステル共
重合体アンモニウム塩は、硬度の特性を示すメチルメタ
クリレートモノマー及び軟度の特性を示すエチルアクリ
レートモノマー及びアクリル酸モノマーの共重合体から
なり、メチルメタクリレートとエチルアクリレートの重
合比率においてメチルメタクリレートが50%以上にお
いて優れた熱溶融性インクの分散安定性、流動性、ワッ
クス類との相溶性、更に熱感度、透過濃度、画像濃度な
どが得られる。重合比率が50%未満においては、分散
不良ないし分散の不安定化を生じると共に熱感度及び透
過濃度、画像濃度の低下を招く傾向がある。
【0011】本発明におけるワックス類としては、ライ
スワックス、木ろう、キャンデリラワックス、カルナウ
バワックスなどの植物性ワックス、ラノリン、密ろう、
セラックワックスなどの動物性ワックス、モンタンワッ
クスなどの鉱物性ワックス、パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、酸化パラフィンワックス、
塩素化パラフィンワックス、リシノール酸アマイド、ラ
ウリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、ポリエチレン
ワックス、ポリエチレンオキシドワックスなどの合成ワ
ックスなどをあげることが出来る。
【0012】更に、本発明に係る熱溶融性インキを構成
するインキ組成分中には、必要に応じてアニオン系、ノ
ニオン系、カチオン系、又は両性の界面活性剤の添加も
可能である。支持体としては、適度な耐熱性を有してお
れば、その材質については特に限定されるものではな
く、例えばコンデンサーペーパー、グラシン紙、セロフ
ァンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアクリレー
トフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフ
ィルム、ポリエーテルイミドフィルム等から適宜選択
し、その厚さは約2〜15μm好ましくは3〜10μm
の範囲である。
【0013】支持体のサーマルヘッドと接する面の表面
(インク層の存在する面とは反対側の面)には、必要に
応じてシリコーン樹脂、ふっ素樹脂、ポリイミド樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロ
セルロース等からなる耐熱保護層を設けることにより、
支持体の耐熱性を向上することができる。更に本発明に
おいては、従来用いることのできなかった支持体材料を
用いることもできる。混煉はボールミル、サンドミル等
の高いズリ応力を加え得る分散機が好ましく用いられ
る。このような方法をとることによって、二次粒子化
し、凝集塊を形成している着色剤でも分散機によるズリ
応力が効果的に作用して、より微細な微粒子状に分散さ
せることができるからである。
【0014】本発明で用いる熱溶融性インキは、バーコ
ーターを用いて支持体上に塗工されるが、このような熱
溶融性インキを使用すると、とりわけ、流動特性の良さ
が十分に発揮され、極めて均一な塗膜面の形成に優れる
ものである。なお、熱溶融性インキの支持体上への塗工
厚は熱転写記録媒体としての使用目的に応じて適宜決め
られるものであるが、厚さは1〜10μm好ましくは2
〜5μmである。
【0015】かくして、得られた感熱転写材は、着色剤
の分散性が極めて良いために高濃度の記録像を与えるば
かりでなく、均一に形成されたインク層及び熱溶融転写
時に付与される熱に従って再現する熱溶融時のインキの
流動特性の良さが特に高品質の記録像を与える上で重要
な働きをする。
【0016】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
する。尚、部は重量部を示す。 (調合液A) 下記成分のカーボンブラック分散液をボールミル中で2
0時間混練して、カーボンブラック分散液を調合した。 カーボンブラック(三菱化成工業社製 MA−7) 15部 ポリアクリル酸エステル共重合体アンモニウム塩 5部 重合比;メチルメタクリレート/エチルアクリレート =60/40 酸;アクリル酸 水 8部
【0017】(調合液) 下記成分のポリアクリル酸エステル共重合体アンモニウ
ム塩を使用した以外は調合液Aと同様の方法でカーボン
ブラック分散液を調合した。 ポリアクリル酸エステル共重合体アンモニウム塩 重合比;メチルメタクリレート/エチルアクリレート =20/80 酸;アクリル酸
【0018】(調合液) 下記成分の分散剤を使用した以外は調合液Aと同様の方
法でカーボンブラック分散液を調合した。 ポリビニルアルコール
【0019】
【表1】 上記調合液A〜から表1のような熱溶融性インクを調
合した。これをワイヤーバーにより塗工量3.0g/m
2となるように塗布、乾燥して熱溶融性インク層を形成
した。上記のようにして得られた熱溶融性インク層につ
いて性能比較テストを行った。得られたテスト結果及び
評価方法は下記の通りである。
【0020】
【表2】
【0021】(評価方法) 透過濃度;PETフィルム(帝人4.5μm)上にワイ
ヤーバーにて塗布(コート量2.0g/m2)し、マク
ベス濃度計で濃度を測定した。数値が大きい程、濃度が
高い。 画像濃度;PETフィルム(帝人4.5μm)上にワイ
ヤーバーにて塗布(コート量2.0g/m2)し、バー
コードプリンターでキャストコート紙に15.2mj/
mm2で印字し、マクベス濃度計で濃度を測定した。数
値が大きい程濃度が高い。カーボン分散性、塗工性が、
悪ければ透過濃度、画像濃度は低下する。 耐水性; 上記画像濃度で印字した印字品を24時間水
中につけておき、画像のうすれ具合を目視で評価した 〇:変化なし ×:画像濃度がうすれる 熱感度; バーコードプリンターでキャストコート紙に
バーコードを印字し、その解読率が70%以上となった
時の印加エネルギー値を読みとったものである。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る感熱転写材は、熱感度が高
く、耐水性に優れ、且つインク分散性に優れるものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−234888(JP,A) 特開 昭63−57284(JP,A) 特開 昭63−309494(JP,A) 特開 平2−80295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶融性ワックスと着色を主成分とす
    る水系の分散体を用いて基材に熱溶融性インキ層を設け
    てなる感熱転写材において、着色の分散剤が水溶性ポ
    リアクリル酸エステル共重合体アンモニウム塩であるこ
    とを特徴とする感熱転写材。
  2. 【請求項2】 水溶性ポリアクリル酸エステル共重合体
    アンモニウム塩のモノマー組成が、メチルメタクリレー
    ト、エチルアクリレート及びアクリル酸から成り、メチ
    ルメタクリレートの重合比率が50%以上であることを
    特徴とする請求項1記載の感熱転写材。
JP28699491A 1991-10-07 1991-10-07 感熱転写材 Expired - Lifetime JP3164386B2 (ja)

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