JPH07334640A - Icカード及びicカードシステム - Google Patents

Icカード及びicカードシステム

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Publication number
JPH07334640A
JPH07334640A JP6122624A JP12262494A JPH07334640A JP H07334640 A JPH07334640 A JP H07334640A JP 6122624 A JP6122624 A JP 6122624A JP 12262494 A JP12262494 A JP 12262494A JP H07334640 A JPH07334640 A JP H07334640A
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JP
Japan
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card
auxiliary memory
signal
data
memory
Prior art date
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Application number
JP6122624A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Gochi
英伸 郷地
Noriharu Osada
法春 長田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ICカードに記憶された照合データのコピー
を困難にして、ICカードの不正使用を防止する。 【構成】 メインメモリ21と、第1の照合用データを
予め記憶する第1補助メモリ22aと、第2の照合用デ
ータを予め記憶する第2補助メモリ22bと、通常動作
時に上記メインメモリを選択して外部からの読み出し動
作及び書き込み動作を可能にするとともに、照合動作時
に上記第1補助メモリ及び上記第2補助メモリを順次選
択して上記第1の照合用データ及び上記第2の照合用デ
ータを読み出し可能とするタイマー23とを備える。I
Cカードシステム1は、第1の照合用データと第2の照
合用データの両方が一致したときのみICカードに対し
アクセスを許可する。 【効果】 補助メモリが1つのICカードは、2種類の
照合用データを正しくコピーできない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不正使用を防止する
ための照合機能を備えるICカード及びICカードシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、不正使用防止機能を備える従
来のICカードシステムとこれに接続されるICカード
の構成図である。同図において、1は挿入されて接続さ
れたICカードに対し、不正使用かどうかを判定した後
に読み出し及び書き込みを許可するICカードシステム
である。ICカードシステム1は、ICカード2に対し
て制御信号を出力するICカード制御回路11、不正使
用かどうかを判定するための照合用データが予め記憶さ
れている照合データ記憶メモリ12、ICカード2から
読み出されたデータと照合用データ記憶メモリ12に記
憶された照合用データとを比較・照合して不正使用かど
うかを判定するデータ照合部13からなる。
【0003】2はICカードシステム1に接続されたI
Cカードである。ICカード2は、メインメモリ21、
照合用データが予め記憶されている補助メモリ22から
なる。
【0004】ICカードシステム1とICカードとは図
示しないコネクタにより電気的に接続されており、この
コネクタを介してICカードシステム1からICカード
2に対して、アドレス信号(ADD)、データ信号(D
ATA)、ICカード2を選択するときに”L”レベル
になるカードイネーブル信号(EN)、読み出しのと
き”L”レベルになり、書き込みのとき”H”レベルに
なるリード/ライト信号(R/W)、メインメモリ21
を選択するときに”H”レベルになり、補助メモリ22
を選択するときに”L”レベルになるメモリセレクト信
号(S)が出力される。なお、データ信号(DATA)
については、ICカード2側から出力されることもあ
る。
【0005】次に動作について説明する。ICカード2
がICカードシステム1に挿入されると両者は電気的に
接続される。すると、図示しない電源がICカード2に
供給されてICカード2は動作可能になる。ICカード
システム1はICカード2のメインメモリ21に記憶さ
れているデータを読み出したり、新たなデータを書き込
んだりするが、その前にICカードの不正使用を防止す
るための所定の処理を行う。
【0006】具体的には、ICカードシステム1は、I
Cカード2のメインメモリ21をアクセスする前に、I
Cカード2の補助メモリ22をアクセスする。すなわ
ち、ICカードシステム1はイネーブル信号(EN)
を”L”レベルにし、リード/ライト制御信号(R/
W)を”L”レベルにし、メモリセレクト信号(S)
を”L”レベルにするとともに、照合用データが記憶さ
れている補助メモリ22の所定の複数のアドレス信号
(ADD)を出力する。このことにより、ICカード2
から補助メモリ22に予め記憶されている照合用データ
が読み出される。
【0007】ICカードシステム1は、これら補助メモ
リ22から読み出されたデータと照合データ記憶メモリ
12に予め記憶されている照合用データとをデータ照合
部13において照合する。データ照合部13は、両者が
一致するときは正しいICカードであると判断し、IC
カード制御回路11に対して、ICカード2へ許可信号
を出力するように指示する。これによりICカード制御
回路11は、メモリセレクト信号(S)をHレベルにし
て、ICカード2によるアクセスを開始させることがで
きる。また、データ照合部13が、両者が一致しないと
判断したときはICカード2に対する許可を出すことな
くリジェクトし、処理を打ち切る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のICカード及び
ICカードシステムは以上のように構成されているの
で、補助メモリ22を備えるICカード2が標準化され
てこのICカード2の外部インタフェースと同じ仕様を
もつICカードを容易に入手できるようになると、第三
者がICカード2に記憶されている照合用データを読み
だしてコピーすることが簡単に行え、本来使用が許可さ
れないICカードをこのICカードシステムで使用する
ことができるようになる。従って、不正使用を防止する
ことが困難になるという問題があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、外部のインタフェースが同じで
あっても照合用データのコピーを行えないICカードを
提供し、ICカードの不正使用を防止することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るICカー
ドは、データを記憶するメインメモリと、第1の照合用
データを予め記憶する第1補助メモリと、第2の照合用
データを予め記憶する第2補助メモリと、通常動作時に
上記メインメモリを選択して外部からの読み出し動作及
び書き込み動作を行わせるとともに、照合動作時に上記
第1補助メモリ又は上記第2補助メモリを選択して上記
第1の照合用データ及び上記第2の照合用データを読み
出させる選択回路とを備えたものである。
【0011】請求項2に係るICカードは、上記選択回
路を、外部からの制御信号に基づいて上記第2補助メモ
リを選択する信号を予め定められた時間だけ出力し、そ
の後上記第1補助メモリを選択する信号を予め定められ
た時間だけ出力するタイマーにより構成したものであ
る。
【0012】請求項3に係るICカードは、上記選択回
路を、外部からの制御信号を受けて上記第2補助メモリ
を選択する信号を出力し、上記制御信号のパルスの数が
予め定められた数を越えたときに上記第1補助メモリを
選択する信号を出力するカウンターにより構成したもの
である。
【0013】請求項4に係るICカードは、上記選択回
路を、外部から供給される電源の電圧が予め定められた
第2のレベルであるときに上記第2補助メモリを選択す
る信号を出力し、上記電源の電圧が予め定められた第1
のレベルであるときに上記第1補助メモリを選択する信
号を出力する電圧検出回路により構成したものである。
【0014】請求項5に係るICカードは、上記選択回
路を、外部からの制御信号の周波数が予め定められた第
2の周波数であるときに上記第2補助メモリを選択する
信号を出力し、上記制御信号の周波数が予め定められた
第1の周波数であるときに上記第1補助メモリを選択す
る信号を出力する周波数検出回路により構成したもので
ある。
【0015】請求項6に係るICカードは、上記第1補
助メモリと上記第2補助メモリとを1つのメモリで構成
し、上記選択回路を、上記1つメモリのアドレスを切り
替えることにより上記第1の照合用データの読み出しと
上記第2の照合用データの読み出しとを切り替える構成
としたものである。
【0016】請求項7に係るICカードシステムは、I
Cカードに対して照合データを読み出すための制御信号
を出力するICカード制御回路と、第1の照合用データ
及び第2の照合用データを予め記憶する照合データ記憶
メモリと、上記ICカードから順次読み出される照合デ
ータについて上記第1の照合用データ及び上記第2の照
合用データの両方に基づき照合を行い、上記第1の照合
用データ及び上記第2の照合用データの両方について正
しく照合できたときに上記ICカードに対して読み出し
及び書き込みを許可するデータ照合部とを備えたもので
ある。
【0017】請求項8に係るICカードシステムは、上
記ICカードが接続されたことを検出する割り込み信号
発生回路を備え、上記ICカード制御回路を、上記割り
込み信号発生回路の出力に基づき上記制御信号を出力す
る構成としたものである。
【0018】請求項9に係るICカードシステムは、上
記ICカード制御回路の出力に基づき上記ICカードへ
の電源を入り切りする電源制御回路を備えるものであ
る。
【0019】請求項10に係るICカードシステムは、
上記ICカード制御回路を、照合が必要になったと判断
された任意のときに上記制御信号を出力する構成とした
ものである。
【0020】
【作用】請求項1の発明においては、第1補助メモリが
第1の照合用データを予め記憶し、第2補助メモリが第
2の照合用データを予め記憶し、選択回路が、通常動作
時にメインメモリを選択して外部からの読み出し動作及
び書き込み動作を行わせるとともに、照合動作時に上記
第1補助メモリ又は上記第2補助メモリを選択して上記
第1の照合用データ及び上記第2の照合用データを読み
出させて照合動作を可能にする。
【0021】請求項2の発明においては、上記選択回路
に係るタイマーが、外部からの制御信号に基づいて上記
第2補助メモリを選択する信号を予め定められた時間だ
け出力し、その後上記第1補助メモリを選択する信号を
予め定められた時間だけ出力する。
【0022】請求項3の発明においては、上記選択回路
に係るカウンターが、外部からの制御信号を受けて上記
第2補助メモリを選択する信号を出力し、上記制御信号
のパルスの数が予め定められた数を越えたときに上記第
1補助メモリを選択する信号を出力する。
【0023】請求項4の発明においては、上記選択回路
に係る電圧検出回路が、外部から供給される電源の電圧
が予め定められた第2のレベルであるときに上記第2補
助メモリを選択する信号を出力し、上記電源の電圧が予
め定められた第1のレベルであるときに上記第1補助メ
モリを選択する信号を出力する。
【0024】請求項5の発明においては、上記選択回路
に係る周波数検出回路が、外部からの制御信号の周波数
が予め定められた第2の周波数であるときに上記第2補
助メモリを選択する信号を出力し、上記制御信号の周波
数が予め定められた第1の周波数であるときに上記第1
補助メモリを選択する信号を出力する。
【0025】請求項6の発明においては、上記選択回路
が、上記第1補助メモリと上記第2補助メモリとを構成
する1つメモリのアドレスを切り替えることにより上記
第1の照合用データの読み出しと上記第2の照合用デー
タの読み出しとを切り替える。
【0026】請求項7の発明においては、ICカード制
御回路がICカードに対して照合データを読み出すため
の制御信号を出力し、照合データ記憶メモリが第1の照
合用データ及び第2の照合用データを予め記憶し、デー
タ照合部が上記ICカードから順次読み出される照合デ
ータについて上記第1の照合用データ及び上記第2の照
合用データの両方に基づき照合を行い、上記第1の照合
用データ及び上記第2の照合用データの両方について正
しく照合できたときに上記ICカードに対して読み出し
及び書き込みを許可する。
【0027】請求項8の発明においては、割り込み信号
発生回路が上記ICカードが接続されたことを検出し、
上記ICカード制御回路が、上記割り込み信号発生回路
の出力に基づき上記制御信号を出力する。
【0028】請求項9の発明においては、電源制御回路
が上記ICカード制御回路の出力に基づき上記ICカー
ドへの電源を入り切りする。
【0029】請求項10の発明においては、上記ICカ
ード制御回路が、照合が必要になったと判断された任意
のときに上記制御信号を出力する。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例について図に基づ
いて説明する。図1は、不正使用防止機能を備えるこの
実施例1によるICカード及びこれに接続されるICカ
ードシステムの構成図である。同図において、1は挿入
されて接続されたICカードに対し、不正使用かどうか
を判定した後に読み出し及び書き込みを許可するICカ
ードシステムである。ICカードシステム1は、ICカ
ード2に対して制御信号を出力するICカード制御回路
11、不正使用かどうかを判定するための照合用データ
が予め記憶されている照合データ記憶メモリ12a、I
Cカード2から読み出されたデータと照合用データ記憶
メモリ12に記憶された照合用データとを比較・照合し
て不正使用かどうかを判定するデータ照合部13からな
る。
【0031】2はICカードシステム1に接続されたI
Cカードである。ICカード2は、メインメモリ21、
第1の照合用データが予め記憶されている第1補助メモ
リ22a、第2の照合用データが予め記憶されている第
2補助メモリ22b及び照合動作時に第2補助メモリ2
2b、第1補助メモリ22aを順次選択するタイマー2
3からなる。
【0032】第1補助メモリ22a及び第2補助メモリ
22bには、それぞれ異なる任意のデータが予め記憶さ
れている。また、照合データ記憶メモリ12aには、第
1補助メモリ22aのデータ及び第2補助メモリ22b
のデータの両方が予め記憶されている。
【0033】ICカードシステム1とICカードとは図
示しないコネクタにより電気的に接続されており、この
コネクタを介してICカードシステム1からICカード
2に対して、アドレス信号(ADD)、データ信号(D
ATA)、ICカード2を選択するときに”L”レベル
になるカードイネーブル信号(EN)、読み出しのと
き”L”レベルになり、書き込みのとき”H”レベルに
なるリード/ライト信号(R/W)、メインメモリ21
を選択するときに”H”レベルになり、補助メモリ22
を選択するときに”L”レベルになるメモリセレクト信
号(S)が出力される。なお、データ信号(DATA)
については、ICカード2側から出力されることもあ
る。
【0034】次に動作について、図2の動作フローチャ
ート及び図3の動作タイミングチャートを用いて説明す
る。ICカード2がICカードシステム1に挿入される
と両者は電気的に接続される。すると、電源VCC(+5
V)がICカード2に供給されてICカード2は動作可
能になる。ICカードシステム1はICカード2のメイ
ンメモリ21に記憶されているデータを読み出したり、
新たなデータを書き込んだりするが、その前にICカー
ドの不正使用を防止するための所定の処理を行う。
【0035】まず、タイマー23はICカードシステム
1の電源VCCの投入により動作を開始し、図3の動作タ
イミングチャートに示すように、所定の時間(T1)の
間において第2補助メモリ22bを選択するために”
L”レベルである第2補助メモリ切換信号(CH2)を
第2補助メモリ22bに対し出力する。一方、このと
き、第1補助メモリ22aに対する第1補助メモリ切換
信号(CH1)は”H”レベルであり、第1補助メモリ
22aは選択されない。
【0036】一方、ICカードシステム1は、ICカー
ド2に電源VCCを与えてからイニシャライズのための一
定時間(t1)経過後にメモリセレクト信号(S)を
“L”レベルにするとともに、イネーブル信号(EN)
をLレベルに、図示しないリード/ライト制御信号(R
/W)を図3のENと同じように”L”レベルにする。
この状態において、ICカードシステム1は、アドレス
信号(ADD)を順次、1、2、・・・、Nまで切り替
えることにより、第2の照合用データが記憶されている
第2補助メモリ22bのデータ1、2、・・・、Nを順
次読み出す。以上の動作は図2の動作フローチャートの
ST1の部分の動作である。
【0037】ICカードシステム1は、これら読み出さ
れたデータ1、2、・・・、Nと予め照合データ記憶メ
モリ12aに記憶されている第2の照合データとをデー
タ照合部13において比較して照合する(ST2)。両
者が一致すれば次のステップST3に進み、両者が一致
しないときは、このICカード2は不正使用の可能性が
あるから、ステップST21に進みこれをリジェクトす
る。
【0038】次に、T1時間経過後においてタイマー2
3の働きにより第1補助メモリ切換信号(CH1)が”
L”レベルになるとともに、第2補助メモリ切換信号
(CH2)が”H”レベルになる。これにより、第1補
助メモリ22aが選択される。そして第2補助メモリ2
2bのデータを読み出す場合と同様の手順により、第1
補助メモリ22aのデータ1、2、・・・、N’を読み
出し(ST3)、データの照合を行い(ST4)、両者
が一致すれば次のステップST5に進み、両者が不一致
であればカードをリジェクトする(ST41)。
【0039】以上のST1〜ST4の照合動作により、
第1の照合用データと第2の照合用データのいずれにつ
いても一致したと判断されたときのみ、ICカードシス
テム1はこのICカード2が正しく使用されていると判
断する。そして、ステップST5において、メモリセレ
クト信号(S)を”H”レベルにすることによりメイン
メモリ21に対してアクセスし、通常動作に移る。
【0040】仮に、従来のICカードに照合データがコ
ピーされた場合を考えてみると、従来のICカードは1
つの補助メモリしかもたないから、図3の期間T1にお
いて読み出された照合データと期間T2において読み出
された照合データとは同じものになる。したがって、I
Cカードシステム1が、この読み出された照合データ
と、互いに異なる第1の照合用データと第2の照合用デ
ータとをそれぞれ照合することにより、従来のICカー
ドに照合データがコピーされた場合は、図2の動作フロ
ーチャートのST2あるいはST4のいずれかにおいて
照合データが一致せず、このICカードはリジェクトさ
れる。すなわち、ICカードシステム1はこのICカー
ドを不良カードあるいは不正使用されたカードと判定
し、それ以上のアクセスを許可しない。このように、従
来のICカードにこの実施例1のICカード2の2種類
の照合用データをコピーすることはできずICカードシ
ステム1にリジェクトされるので、ICカードの不正使
用が防止される。
【0041】このように、この実施例1によれば、IC
カードが同じアドレスについてそれぞれ内容が異なる第
1の照合用データと第2の照合用データの両方をもつの
で、照合データのコピーが困難であり、ICカードシス
テムは不正なコピーがされたICカードをリジェクトで
きる。従ってICカードシステムの安全性が向上する。
また、このような構成をとることにより、ICカードの
標準化仕様に適合させて互換性を保たせつつ不正行為を
防止できる。
【0042】実施例2.なお、上記実施例1において第
1の補助メモリ22aと第2の補助メモリ22bとの切
換をICカード2に対する電源投入時を基準に行ってい
たが、これに限らずICカード2が挿入されて電気的に
接続された時を基準にしてもよい。
【0043】この実施例2の構成を図4に示す。同図に
おいて、14はICカード制御回路11の制御に基づき
ICカードシステム1からICカード2に対して供給す
る電源(VCC)をON/OFFするPチャンネルのMO
SFET、15はICカード2からのカード検出信号
(DET1,DET2)に基づきICカード制御回路1
1に割り込みを要求する割り込み信号発生回路(NOR
回路)、16a,16bは割り込み信号発生回路15の
入力のプルアップ抵抗である。なお、図1に示す符号と
同一のものは同一の構成要素を示す。
【0044】次に動作について、図5の動作タイミング
チャートに基づいて説明する。ICカード2がICカー
ドシステム1に挿入されると、ICカード2に対して電
源VCCが供給されるとともに、接地信号であるカード検
出信号(DET1,DET2)がICカード2からIC
カードシステム1の割り込み信号発生回路15に供給さ
れる。これらカード検出信号はいずれも”L”レベルに
なる。したがって、割り込み信号発生回路15はこれら
DET1,DET2に基づき、図5に示すように“H”
レベルの割り込み信号(IT)をICカード制御回路1
1に対して出力する。この割り込み信号(IT)を受け
てICカード制御回路11はMOSFET14に対し、
一定時間(t2)だけ“H”レベルである制御信号(C
ONT)を出力し、PチャンネルMOSFET14をO
FFにし、ICカード2への電源VCCの供給を一時停止
する。そして、時間t2経過後に再びこのPチャンネル
のMOSFET14をONさせて電源VCCの供給を再開
すると、タイマー23は図3の動作タイミングチャート
と同じ信号を発生し、ICカード2及びICカードシス
テム1は実施例1の場合と同様の動作を行う。
【0045】すなわち、実施例1が電源投入時を基準に
動作を開始するのに対し、この実施例2ではICカード
が確実に接続された時を基準に動作を開始する。したが
って、この実施例2によれば、照合データのコピーによ
るICカードの不正使用を防止できるとともに、ICカ
ード及びICカードシステムの確実な動作が期待できて
これらの信頼性が向上する。例えば、ICカードが電源
ONの状態で抜き差しされたときの不正使用を防止する
ことができる。
【0046】なお、この実施例2によれば2つのカード
検出信号(DET1,DET2)に基づき割り込み信号
(IT)を発生させるので、1つの信号に基づき発生さ
せる場合と比べ、ICカードがICカードシステムに確
実に挿入された場合のみ上記信号(IT)を発生させる
ことができ、誤動作を防止できる。
【0047】実施例3.上記実施例1においてICカー
ド2の電源投入時を基準とし、上記実施例2においてI
Cカード2の接続時を基準として第1補助メモリ22
a、第2補助メモリ22bを切り換えて照合を行ってい
たが、これに限らず任意の時に補助メモリを切り換えて
照合を行うようにしてもよい。
【0048】この実施例3による構成を図6に示す。同
図において、24a、24bはタイマー23の出力(図
4のCH1,CH2に相当する)とICカードシステム
1からの切換制御信号CONTCH1,CONTCH2
を入力とし、それぞれ第1補助メモリ切換信号(CH
1)、第2補助メモリ切換信号(CH2)を出力する制
御ゲート(ANDゲート)である。なお、同一符号は同
一の構成要素を示す。
【0049】次に動作について説明する。ICカードシ
ステム1は、最初に照合してから通常の動作を行うが、
途中で再度照合の必要が生じることがある。例えば、重
要なデータを読み出し又は書き込みするときに不正使用
を完璧に防止するために再度照合を行うことが考えられ
る。また、最初正しいICカードにより照合した後に、
このICカードを不正使用目的のICカードに差し替え
られたような場合、その差し替えを検出して再度照合を
行うこともある。このような場合、ICカード制御回路
11は照合のための制御信号を生成する。
【0050】このように、通常動作を行った後にICカ
ードシステム1が再度任意の時に照合を行う場合、ま
ず、ICカードシステム1は、メモリセレクト信号
(S)を”H”レベルから”L”レベルにしてICカー
ド2のメインメモリ21に代えて第1補助メモリ22
a、第2補助メモリ22bをアクセスするように変更す
る。そして、ICカードシステム1は、第2補助メモリ
22bを選択するためにCONTCH2を”L”レベル
にする(このときCONTCH1は”H”レベルであ
る)。すると、タイマー23の出力のレベルにかかわら
ず制御ゲート24bの出力CH2は”L”レベルとなる
から第2補助メモリ22bが選択される。そして、IC
カードシステム1は、実施例1の場合と同様の手順に従
い第2の照合データについて照合を行う。
【0051】次に、ICカードシステム1は、CONT
CH1を”L”レベル(このときCONTCH2は”
H”レベルである)にすることによりCH1を”L”レ
ベルにし、第1補助メモリ22aを選択し、実施例1の
場合と同様の手順に従い第1の照合データについて照合
を行う。これにより不正使用のICカードをリジェクト
できる。
【0052】以上のように、この実施例3においては、
ICカードシステムの制御により任意の時に照合動作を
行うことができ、例えば、ICカードのアクセス中に不
正使用の可能性が判明したときに再度照合することがで
き、ICカードの不正使用をさらに確実に防止すること
ができる。このことは、ICカードの照合後にICカー
ドを差し替えられてなされる不正使用の防止のために、
特に有効である。
【0053】実施例4.なお上記実施例1〜3におい
て、ICカード2は第1補助メモリ22a及び第2補助
メモリ22bを内蔵していたが、要は第1の照合用デー
タ及び第2の照合用データを内蔵すればよく、これら2
つの補助メモリを1つのメモリで構成するようにしても
よい。この実施例4の構成を図7に示す。同図におい
て、22は第1の照合用データを下位アドレスの領域に
記憶するとともに、第2の照合用データを上位アドレス
の領域に記憶する補助メモリである。また、タイマー2
3は2つの信号(CH1,CH2)の代わりに1つの信
号(ADD−H)を出力する。なお、同一符号は同一の
構成要素を示す。
【0054】次に動作について、図8の動作タイミング
チャートに基づいて説明する。基本的な動作は実施例1
及び2の場合と同じであるが、タイマー23が第1補助
メモリ切換信号CH1と同じ信号である補助メモリ最上
位アドレス信号ADD−Hを出力し、第2の補助メモリ
切換信号CH2を出力しない点で異なる。すなわち、信
号ADD−Hが”H”レベルである期間T1において、
補助メモリ22の上位アドレスの領域がアクセスされ、
一方、信号ADD−Hが”L”レベルである期間T2
おいて、補助メモリ22の下位アドレスの領域がアクセ
スされる。このように、信号ADD−Hにより補助メモ
リ22に対しアクセスする領域を切り換えることによ
り、第2の照合用データと第1の照合用データを順次読
み出すことができる。
【0055】以上のように、この実施例4によれば1つ
の補助メモリでICカードの不正使用を防止できるとと
もに、タイマー部分をより簡単に構成することができ、
コストを低くすることができる。
【0056】実施例5.上記実施例1〜4において、第
1補助メモリ22aと第2補助メモリ22bの切換のた
めにタイマー23を用いたが、これに限るものではな
い。この実施例5による構成を図9に示す。同図におい
て、25はメモリセレクト信号(S)により動作するパ
ルスカウンタである。なお、同一符号は同一の構成要素
を示す。
【0057】次に動作について図10の動作タイミング
チャートに基づき説明する。ICカード制御回路11
は、ICカード2へ電源VCCを投入した時、あるいは割
り込み信号発生回路15によりICカード2がシステム
1に挿入されたと検出した時に、メモリセレクト信号
(S)を”L”レベルにすることよりメインメモリ21
に代えて第1補助メモリ22aあるいは第2補助メモリ
22bを選択し、データの照合を行う。
【0058】同時に、パルスカウンタ25はメモリセレ
クト信号(S)に基づき第1補助メモリ切換信号CH1
及び第2補助メモリ切換信号CH2を発生する。すなわ
ち、パルスカウンタ25は、まず初期状態として信号C
H1を”H”レベルに、信号CH2を”L”レベルにし
ておく。そして、メモリセレクト信号(S)が最初に”
L”レベルになったとき、この状態を継続する。これら
信号CH1,CH2により、第2補助メモリ22bが選
択され、最初に第2の照合用データが読み出される。
【0059】次に、第1補助メモリ22aを選択するた
めに、ICカード制御回路11は、メモリセレクト信号
(S)に予め定められた数のパルス(図10において4
つのパルス)を入力する。すると、パルスカウンタ25
はこれらパルスの数をカウントし、図10に示すよう
に、これらが予め定められた数(例えば4)以上になっ
たときに切換信号CH1を”L”レベルに,切換信号C
H2を”H”レベルに切り替える。したがって、これ以
降は第1補助メモリ22aの第1の照合用データが読み
出される。そして、上記実施例1等と同様の手順によ
り、第1補助メモリ22a及び第2補助メモリ22bい
ずれについても照合が正常に行われた場合のみ、カード
制御回路11はICカード2のメインメモリ21に対す
るアクセスを許可する。なお、照合動作を終了するとき
は、メモリセレクト信号(S)のレベルを変化させるこ
とによりパルスカウンタ25を動作させて、信号CH1
及び信号CH2を”H”レベルにすることができる。こ
れ以降メインメモリ21についてアクセスされ、通常動
作がなされる。
【0060】以上のように、この実施例5によればIC
カードの不正使用を防止できるとともに、補助メモリの
切換をメモリセレクト信号のパルスによりおこなうの
で、第2の照合用データについての照合のための時間T
1と、第2の照合用データについての照合のための時間
2とをそれぞれICカードシステム側で任意に設定で
き、予め照合のための時間T1、T2が定められているタ
イマーを用いる場合よりも照合動作を柔軟に行うことが
できる。また、パルスカウンタはデジタル動作を行うの
で安定して動作し、信頼性が向上する。
【0061】実施例6.上記実施例5においてパルスカ
ウンタを用いて補助メモリを切り換えていたが、これに
限らず電圧検出回路を用いてもよい。図11はこの実施
例6の構成図を示す。同図において、17はICカード
制御回路11の制御に基づきICカード2に供給する電
源電圧を変化させる電源電圧制御回路、26はICカー
ド2に供給される電源電圧を検出し、この検出結果に基
づき、メモリセレクト信号(S)が”L”レベルのとき
に第1補助メモリ切換信号(CH1)及び第2補助メモ
リ切換信号(CH2)を生成する電源電圧検出回路であ
る。なお、同一符号は同一の構成要素を示す。
【0062】次に動作について図12の動作タイミング
チャートに基づき説明する。ICカード制御回路11
は、ICカード2へ電源VCCを投入した時、あるいは割
り込み信号発生回路15によりICカード2がシステム
1に挿入されたと検出した時に、メモリセレクト信号
(S)を”L”レベルにすることよりメインメモリ21
に代えて第1補助メモリ22aあるいは第2補助メモリ
22bを選択し、データの照合を行う。
【0063】最初に第2補助メモリ22bを選択するた
め、電源電圧制御回路17は、ICカード制御回路11
が出力する制御信号に基づき、ICカード2に供給する
電圧を通常の電圧(5V)よりも低い電圧、例えば3V
にする。ICカード2の電圧検出回路26はこのことを
検出して”L”レベルの第2補助メモリ切換信号CH2
を出力するとともに、”H”レベルの第1補助メモリ切
換信号CH1を出力する。従って、最初の期間T1にお
いて、第2補助メモリ22bが選択されて第1の照合用
データについて照合が行われる。
【0064】次に、第2補助メモリ22bによる照合が
正しければ、電源電圧制御回路17は、カード制御回路
12からの制御信号に基づき、通常の電圧(5V)を供
給する。すると、電圧検出回路26はICカード2に供
給される電源が通常のレベルになったことを検出して、
切換信号CH1を”L”レベルに,切換信号CH2を”
H”レベルに切り替える。これ以降の期間T2におい
て、第1補助メモリ22aが選択され、第1の照合用デ
ータについて照合が行われる。そして、上記実施例1等
と同様の手順により、第1補助メモリ22a及び第2補
助メモリ22bいずれについても照合が正常に行われた
場合のみ、カード制御回路11はICカード2のメイン
メモリ21に対するアクセスを許可する。
【0065】以上のように、この実施例6によればIC
カードの不正使用を防止できるとともに、補助メモリの
切換を電源電圧のレベルを変えておこなうので、第2の
照合用データについての照合のための時間T1と、第2
の照合用データについての照合のための時間T2とをそ
れぞれICカードシステム側で任意に設定でき、予め照
合のための時間T1、T2が定められているタイマーを用
いる場合よりも照合動作を柔軟に行うことができる。ま
た、補助メモリ切換のための制御信号を電源とともにI
Cカードに送っているので構成が簡単になるとともに制
御信号の増加を防ぐことができ、ICカードのインタフ
ェースの標準化に有利になる。
【0066】実施例7.上記実施例6において電圧検出
回路を用いて補助メモリを切り換えたが、これに限らず
周波数検知回路を用いてもよい。図13はこの実施例7
による構成図を示す。同図において27は最下位アドレ
ス信号ADD−Lの周波数が予め定められた周波数より
も高いか低いかを検出し、この検出結果とメモリセレク
ト信号(S)とに基づき第1補助メモリ切換信号(CH
1)及び第2補助メモリ切換信号(CH2)を生成する
周波数検知回路である。
【0067】次に動作について図14の動作タイミング
チャートに基づき説明する。ICカード制御回路11
は、ICカード2へ電源VCCを投入した時、あるいは割
り込み信号発生回路15によりICカード2がシステム
1に挿入されたと検出した時に、メモリセレクト信号
(S)を”L”レベルにすることによりメインメモリ2
1に代えて第1補助メモリ22aあるいは第2補助メモ
リ22bを選択し、データの照合を行う。
【0068】このとき、図14に示すように、ICカー
ド制御回路11は、期間T1において比較的ゆっくりと
アドレス信号(ADD)を発生してゆっくりとデータ信
号(DATA)を読み出す。この場合、最下位アドレス
信号ADD−Lは周波数が低いパルス信号である。周波
数検知回路27は、このこと(最下位アドレス信号AD
D−Lの周波数が予め定められた周波数よりも低いこ
と)を検知し、第2補助メモリ22bを選択するように
第2補助メモリ切換信号(CH2)を”L”レベルにす
るとともに、第1補助メモリ切換信号(CH1)を”
H”レベルにする。これにより第2補助メモリ22bの
第2の照合用データが選択され照合が行われる。
【0069】その照合が正しく行われれば、期間T2
おいて、ICカード制御回路1は、今度は期間T1の場
合よりも速くアドレス信号(ADD)を発生する。この
場合、最下位アドレス信号ADD−Lは周波数が高いか
ら、周波数検知回路27はこのことを検知し、第1補助
メモリ22aを選択するように信号CH1,CH2をそ
れぞれ”L”レベル、”H”レベルにする。これにより
第1補助メモリ22aの第1の照合用データが選択され
照合が行われる。
【0070】以上のように、この実施例7によればIC
カードの不正使用を防止できるとともに、補助メモリの
切換を最下位アドレス信号の周波数に基づきおこなうの
で、第2の照合用データを読み出す時間T1と、第1の
照合用データを読み出す時間T2とをそれぞれICカー
ドシステム側で任意に設定でき、予め照合のための時間
1、T2が定められているタイマーを用いる場合よりも
照合動作を柔軟に行うことができる。また、最下位アド
レス信号を用いているので補助メモリ切換のための制御
信号を新たに必要とせず、制御信号の増加を防ぐことが
でき、ICカードのインタフェースの標準化に有利にな
る。
【0071】なお、図13は最下位アドレスADD−L
の周波数を検知して補助メモリを切り換える場合を示し
たが、これに限らず、図15に示すようにメモリセレク
ト信号(S)の周波数を検知するようにしてもよい。こ
の場合の動作タイミングチャートを図16に示す。この
場合の動作は上述の動作と同様であるので、その説明は
省略する。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、データを記憶するメインメモリと、第1の照合用デ
ータを予め記憶する第1補助メモリと、第2の照合用デ
ータを予め記憶する第2補助メモリと、通常動作時に上
記メインメモリを選択して外部からの読み出し動作及び
書き込み動作を行わせるとともに、照合動作時に上記第
1補助メモリ又は上記第2補助メモリを選択して上記第
1の照合用データ及び上記第2の照合用データを読み出
させる選択回路とを備えたので、照合データのコピーを
困難にしてICカードの不正使用を防止できて、ICカ
ードシステムの安全性が向上する。
【0073】また、請求項2の発明によれば、上記選択
回路を、外部からの制御信号に基づいて上記第2補助メ
モリを選択する信号を予め定められた時間だけ出力し、
その後上記第1補助メモリを選択する信号を予め定めら
れた時間だけ出力するタイマーにより構成したので、さ
らに、簡単に選択回路を構成できる。
【0074】また、請求項3の発明によれば、上記選択
回路を、外部からの制御信号を受けて上記第2補助メモ
リを選択する信号を出力し、上記制御信号のパルスの数
が予め定められた数を越えたときに上記第1補助メモリ
を選択する信号を出力するカウンターにより構成したの
で、さらに、照合時間を任意に設定できて照合動作を柔
軟に行うことができる。
【0075】また、請求項4の発明によれば、上記選択
回路を、外部から供給される電源の電圧が予め定められ
た第2のレベルであるときに上記第2補助メモリを選択
する信号を出力し、上記電源の電圧が予め定められた第
1のレベルであるときに上記第1補助メモリを選択する
信号を出力する電圧検出回路により構成したので、さら
に、信号線を増やすことなく照合時間を任意に設定でき
て照合動作を柔軟に行うことができる。
【0076】また、請求項5の発明によれば、上記選択
回路を、外部からの制御信号の周波数が予め定められた
第2の周波数であるときに上記第2補助メモリを選択す
る信号を出力し、上記制御信号の周波数が予め定められ
た第1の周波数であるときに上記第1補助メモリを選択
する信号を出力する周波数検出回路により構成したの
で、さらに、信号線を増やすことなく照合時間を任意に
設定できて照合動作を柔軟に行うことができる。
【0077】また、請求項6の発明によれば、上記第1
補助メモリと上記第2補助メモリとを1つのメモリで構
成し、上記選択回路を、上記1つメモリのアドレスを切
り替えることにより上記第1の照合用データの読み出し
と上記第2の照合用データの読み出しとを切り替える構
成としたので、さらに、簡単な構成で実現できてコスト
を低減できる。
【0078】また、請求項7の発明によれば、ICカー
ドに対して照合データを読み出すための制御信号を出力
するICカード制御回路と、第1の照合用データ及び第
2の照合用データを予め記憶する照合データ記憶メモリ
と、上記ICカードから順次読み出される照合データに
ついて上記第1の照合用データ及び上記第2の照合用デ
ータの両方に基づき照合を行い、上記第1の照合用デー
タ及び上記第2の照合用データの両方について正しく照
合できたときに上記ICカードに対して読み出し及び書
き込みを許可するデータ照合部とを備えたので、照合を
確実に行うことができてICカードの不正使用を防止で
き、ICカードシステムの安全性が向上する。
【0079】また、請求項8の発明によれば、上記IC
カードが接続されたことを検出する割り込み信号発生回
路を備え、上記ICカード制御回路を、上記割り込み信
号発生回路の出力に基づき上記制御信号を出力する構成
としたので、さらに、動作が確実になりシステムの信頼
性が向上する。
【0080】また、請求項9の発明によれば、上記IC
カード制御回路の出力に基づき上記ICカードへの電源
を入り切りする電源制御回路を備えるので、さらに、信
号線を増やすことなく照合を行うことができる。
【0081】また、請求項10の発明によれば、上記I
Cカード制御回路を、照合が必要になったと判断された
任意のときに上記制御信号を出力する構成としたので、
さらに、照合の完全を期すことができてICカードの不
正使用を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1のICカード及びICカ
ードシステムの構成図である。
【図2】 この発明の実施例1のICカードシステムの
動作フローチャートである。
【図3】 この発明の実施例1のICカード及びICカ
ードシステムの動作タイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施例2のICカード及びICカ
ードシステムの構成図である。
【図5】 この発明の実施例2のICカード及びICカ
ードシステムの動作タイミングチャートである。
【図6】 この発明の実施例3のICカード及びICカ
ードシステムの構成図である。
【図7】 この発明の実施例4のICカード及びICカ
ードシステムの構成図である。
【図8】 この発明の実施例4のICカード及びICカ
ードシステムの動作タイミングチャートである。
【図9】 この発明の実施例5のICカード及びICカ
ードシステムの構成図である
【図10】 この発明の実施例5のICカード及びIC
カードシステムの動作タイミングチャートである。
【図11】 この発明の実施例6のICカード及びIC
カードシステムの構成図である。
【図12】 この発明の実施例6のICカード及びIC
カードシステムの動作タイミングチャートである。
【図13】 この発明の実施例7のICカード及びIC
カードシステムの構成図である。
【図14】 この発明の実施例7のICカード及びIC
カードシステムの動作タイミングチャートである。
【図15】 この発明の実施例7の他の構成によるIC
カード及びICカードシステムの構成図である。
【図16】 この発明の実施例7の他の構成によるIC
カード及びICカードシステムの動作タイミングチャー
トである。
【図17】 従来のICカード及びICカードシステム
の構成図である
【符号の説明】
1 ICカードシステム、11 ICカード制御回路、
12a 照合データ記憶メモリ、13 データ照合部、
14 PチャンネルMOSFET、15 割り込み信号
発生器、16a,16b プルアップ抵抗、17 電源
電圧制御回路、2 ICカード、21 メインメモリ、
22a 第1補助メモリ、22b 第2補助メモリ、2
3タイマー、24a、24b ゲート回路、25 パル
スカウンタ、26 電圧検出回路、27 周波数検知回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶するメインメモリと、第1
    の照合用データを予め記憶する第1補助メモリと、第2
    の照合用データを予め記憶する第2補助メモリと、通常
    動作時に上記メインメモリを選択して外部からの読み出
    し動作及び書き込み動作を行わせるとともに、照合動作
    時に上記第1補助メモリ又は上記第2補助メモリを選択
    して上記第1の照合用データ及び上記第2の照合用デー
    タを読み出させる選択回路とを備えたICカード。
  2. 【請求項2】 上記選択回路を、外部からの制御信号に
    基づいて上記第2補助メモリを選択する信号を予め定め
    られた時間だけ出力し、その後上記第1補助メモリを選
    択する信号を予め定められた時間だけ出力するタイマー
    により構成したことを特徴とする請求項1記載のICカ
    ード。
  3. 【請求項3】 上記選択回路を、外部からの制御信号に
    基づいて上記第2補助メモリを選択する信号を出力し、
    上記制御信号のパルスの数が予め定められた数を越えた
    ときに上記第1補助メモリを選択する信号を出力するカ
    ウンターにより構成したことを特徴とする請求項1記載
    のICカード。
  4. 【請求項4】 上記選択回路を、外部から供給される電
    源の電圧が予め定められた第2のレベルであるときに上
    記第2補助メモリを選択する信号を出力し、上記電源の
    電圧が予め定められた第1のレベルであるときに上記第
    1補助メモリを選択する信号を出力する電圧検出回路に
    より構成したことを特徴とする請求項1記載のICカー
    ド。
  5. 【請求項5】 上記選択回路を、外部からの制御信号の
    周波数が予め定められた第2の周波数であるときに上記
    第2補助メモリを選択する信号を出力し、上記制御信号
    の周波数が予め定められた第1の周波数であるときに上
    記第1補助メモリを選択する信号を出力する周波数検出
    回路により構成したことを特徴とする請求項1記載のI
    Cカード。
  6. 【請求項6】 上記第1補助メモリと上記第2補助メモ
    リとを1つのメモリで構成し、上記選択回路を、上記1
    つメモリのアドレスを切り替えることにより上記第1の
    照合用データの読み出しと上記第2の照合用データの読
    み出しとを切り替える構成としたことを特徴とする請求
    項1記載のICカード。
  7. 【請求項7】 ICカードに対して照合データを読み出
    すための制御信号を出力するICカード制御回路と、第
    1の照合用データ及び第2の照合用データを予め記憶す
    る照合データ記憶メモリと、上記ICカードから順次読
    み出される照合データについて上記第1の照合用データ
    及び上記第2の照合用データの両方に基づき照合を行
    い、上記第1の照合用データ及び上記第2の照合用デー
    タの両方について正しく照合できたときに上記ICカー
    ドに対して読み出し及び書き込みを許可するデータ照合
    部とを備えたICカードシステム。
  8. 【請求項8】 上記ICカードが接続されたことを検出
    する割り込み信号発生回路を備え、上記ICカード制御
    回路を、上記割り込み信号発生回路の出力に基づき上記
    制御信号を出力する構成としたことを特徴とする請求項
    7記載のICカードシステム。
  9. 【請求項9】 上記ICカード制御回路の出力に基づき
    上記ICカードへの電源を入り切りする電源制御回路を
    備えることを特徴とする請求項7記載のICカードシス
    テム。
  10. 【請求項10】 上記ICカード制御回路を、照合が必
    要になったと判断された任意のときに上記制御信号を出
    力する構成としたことを特徴とする請求項7記載のIC
    カードシステム。
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