JPH0733460A - 光ファイバプリフォームおよびその製造方法 - Google Patents
光ファイバプリフォームおよびその製造方法Info
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- JPH0733460A JPH0733460A JP17657793A JP17657793A JPH0733460A JP H0733460 A JPH0733460 A JP H0733460A JP 17657793 A JP17657793 A JP 17657793A JP 17657793 A JP17657793 A JP 17657793A JP H0733460 A JPH0733460 A JP H0733460A
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- optical fiber
- cladding
- viscosity
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/014—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
- C03B37/01446—Thermal after-treatment of preforms, e.g. dehydrating, consolidating, sintering
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2201/00—Type of glass produced
- C03B2201/06—Doped silica-based glasses
- C03B2201/08—Doped silica-based glasses doped with boron or fluorine or other refractive index decreasing dopant
- C03B2201/12—Doped silica-based glasses doped with boron or fluorine or other refractive index decreasing dopant doped with fluorine
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2203/00—Fibre product details, e.g. structure, shape
- C03B2203/10—Internal structure or shape details
- C03B2203/22—Radial profile of refractive index, composition or softening point
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- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 線引き張力に依存する損失増をともなわない
光ファイバプリフォームおよびその製造方法を提供す
る。 【構成】 金属酸化物ドーパントの濃度分布が一様でな
いコア用ガラス微粒子多孔質体または内層クラッド用ガ
ラス付コア用ガラス微粒子多孔質体にフッ素を共ドープ
することにより断面内の粘度分布が均一なコア用ガラス
1または内層クラッド付コア用ガラス2を作製し、これ
らの外部に粘度の等しいクラッド用ガラス3,4を設け
ることにより全断面にわたって粘度が均一な光ファイバ
プリフォームを作製している。
光ファイバプリフォームおよびその製造方法を提供す
る。 【構成】 金属酸化物ドーパントの濃度分布が一様でな
いコア用ガラス微粒子多孔質体または内層クラッド用ガ
ラス付コア用ガラス微粒子多孔質体にフッ素を共ドープ
することにより断面内の粘度分布が均一なコア用ガラス
1または内層クラッド付コア用ガラス2を作製し、これ
らの外部に粘度の等しいクラッド用ガラス3,4を設け
ることにより全断面にわたって粘度が均一な光ファイバ
プリフォームを作製している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低損失光ファイバプリ
フォームおよびその製造方法に関する。
フォームおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の代表的な光ファイバプリ
フォームの構造と、その粘度分布を示す図である。図7
(a)ではコア1の粘度がクラッド4の粘度より高い場
合を、図7(b)ではコア1の粘度がクラッド4の粘度
より低い場合を示す。いずれの場合にも、コアとクラッ
ドの粘度が異なるため、光ファイバ線引き後に線引き時
の張力が光ファイバ中に残留して、光ファイバ伝送損失
が増加するという問題があった。このため、光ファイバ
線引き時の張力を調整して、損失増が最小になる条件で
光ファイバ線引きを行っていた。
フォームの構造と、その粘度分布を示す図である。図7
(a)ではコア1の粘度がクラッド4の粘度より高い場
合を、図7(b)ではコア1の粘度がクラッド4の粘度
より低い場合を示す。いずれの場合にも、コアとクラッ
ドの粘度が異なるため、光ファイバ線引き後に線引き時
の張力が光ファイバ中に残留して、光ファイバ伝送損失
が増加するという問題があった。このため、光ファイバ
線引き時の張力を調整して、損失増が最小になる条件で
光ファイバ線引きを行っていた。
【0003】また、図7(c)のように光ファイバプリ
フォームのクラッド部の最外層に、高粘度の外層クラッ
ド部3を設け、ここで光ファイバ線引き時の張力の大部
分を負担する方法も検討されている。しかし、このよう
にしても、光ファイバコア部に残留する応力をなくすこ
とはむずかしく、線引き張力に依存する損失増をともな
わない光ファイバを実現することは困難であった。
フォームのクラッド部の最外層に、高粘度の外層クラッ
ド部3を設け、ここで光ファイバ線引き時の張力の大部
分を負担する方法も検討されている。しかし、このよう
にしても、光ファイバコア部に残留する応力をなくすこ
とはむずかしく、線引き張力に依存する損失増をともな
わない光ファイバを実現することは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】石英ガラスを主成分と
する光ファイバの伝送損失の最低値は、波長1.55μ
m付近で得られ、レーリー散乱損失、赤外吸収損失から
推定される理論値は約1.14dB/km程度であるこ
とが、K.Tajimaらによる論文[Low Rayleigh scatterin
g P2 O5 −F−SiO2 Glasses](IEEE Journal of
Lightwave Technology,vol.10,no.11,1532-1535頁,19
93年)に記載されている。しかし、現実の光ファイバで
は0.18dB/km程度の損失値しか得られていな
い。このように、現実の光ファイバの損失が理論値より
も大きい原因の一つとして、光ファイバ線引き時に発生
する構造不整があることがわかってきた。すなわち、従
来の光ファイバプリフォームではコアとクラッドの粘度
が異なるため、線引き時の張力に依存して、コアとクラ
ッドの界面に応力が働き、構造不整による損失が生じ
る。このため、理論的に推定されている最低損失が実現
出来ていない。
する光ファイバの伝送損失の最低値は、波長1.55μ
m付近で得られ、レーリー散乱損失、赤外吸収損失から
推定される理論値は約1.14dB/km程度であるこ
とが、K.Tajimaらによる論文[Low Rayleigh scatterin
g P2 O5 −F−SiO2 Glasses](IEEE Journal of
Lightwave Technology,vol.10,no.11,1532-1535頁,19
93年)に記載されている。しかし、現実の光ファイバで
は0.18dB/km程度の損失値しか得られていな
い。このように、現実の光ファイバの損失が理論値より
も大きい原因の一つとして、光ファイバ線引き時に発生
する構造不整があることがわかってきた。すなわち、従
来の光ファイバプリフォームではコアとクラッドの粘度
が異なるため、線引き時の張力に依存して、コアとクラ
ッドの界面に応力が働き、構造不整による損失が生じ
る。このため、理論的に推定されている最低損失が実現
出来ていない。
【0005】従って、上述したように、光ファイバ線引
き後に線引き時の張力が光ファイバ中に残留して、光フ
ァイバ伝送損失が増加するという問題があり、また光フ
ァイバプリフォームのクラッド部の最外層に高粘度の外
層クラッド部を設けても、光ファイバコア部に残留する
応力をなくすことは難しく、線引き張力に依存する損失
増をともなわない光ファイバを実現することが困難であ
るという問題がある。
き後に線引き時の張力が光ファイバ中に残留して、光フ
ァイバ伝送損失が増加するという問題があり、また光フ
ァイバプリフォームのクラッド部の最外層に高粘度の外
層クラッド部を設けても、光ファイバコア部に残留する
応力をなくすことは難しく、線引き張力に依存する損失
増をともなわない光ファイバを実現することが困難であ
るという問題がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、線引き張力に依存する損失増
をともなわない光ファイバプリフォームおよびその製造
方法を提供することにある。
その目的とするところは、線引き張力に依存する損失増
をともなわない光ファイバプリフォームおよびその製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光ファイバプリフォームは、少なくとも1
種類の金属酸化物とフッ素をドーパントとして含み、断
面内の粘度分布が一様なコアと、該コアと粘度の等し
い、少なくとも1種類の金属酸化物とフッ素、またはフ
ッ素のみをドーパントとして含み、断面内の粘度分布が
一様となるクラッドとからなることを要旨とする。
め、本発明の光ファイバプリフォームは、少なくとも1
種類の金属酸化物とフッ素をドーパントとして含み、断
面内の粘度分布が一様なコアと、該コアと粘度の等し
い、少なくとも1種類の金属酸化物とフッ素、またはフ
ッ素のみをドーパントとして含み、断面内の粘度分布が
一様となるクラッドとからなることを要旨とする。
【0008】また、本発明の光ファイバプリフォームの
製造方法は、回転しながら引き上げられる出発部材の先
端に、石英を主成分としてなる、少なくとも1種類の金
属酸化物をドーパントとして含むガラス微粒子を堆積さ
せながら成長させて、コア用ガラス微粒子多孔質体を形
成する第一の工程と、当該コア用ガラス微粒子多孔質体
の金属酸化物のドーパント濃度の分布に応じて、適切に
選択したフッ素雰囲気中で、前記コア用ガラス微粒子多
孔質体を加熱してガラス化し、断面内の粘度が均一なコ
ア用ガラスを作製する第二の工程と、前記コア用ガラス
と粘度の等しいクラッド用ガラスを前記コア用ガラスの
外部に設ける第三の工程とからなることを要旨とする。
製造方法は、回転しながら引き上げられる出発部材の先
端に、石英を主成分としてなる、少なくとも1種類の金
属酸化物をドーパントとして含むガラス微粒子を堆積さ
せながら成長させて、コア用ガラス微粒子多孔質体を形
成する第一の工程と、当該コア用ガラス微粒子多孔質体
の金属酸化物のドーパント濃度の分布に応じて、適切に
選択したフッ素雰囲気中で、前記コア用ガラス微粒子多
孔質体を加熱してガラス化し、断面内の粘度が均一なコ
ア用ガラスを作製する第二の工程と、前記コア用ガラス
と粘度の等しいクラッド用ガラスを前記コア用ガラスの
外部に設ける第三の工程とからなることを要旨とする。
【0009】更に、本発明の光ファイバプリフォームの
製造方法は、回転しながら引き上げられる出発部材の先
端に、石英を主成分としてなる、少なくとも1種類の金
属酸化物をドーパントとして含むガラス微粒子を堆積さ
せながら成長させて、内層クラッド付コア用ガラス微粒
子多孔質体を形成する第一の工程と、当該内層クラッド
付コア用ガラス微粒子多孔質体の金属酸化物のドーパン
ト濃度の分布に応じて、適切に選択したフッ素雰囲気中
で内層クラッド付コア用ガラス微粒子多孔質体を加熱し
てガラス化し、断面内の粘度が均一な内層クラッド付コ
ア用ガラスを作製する第二の工程と、当該内層クラッド
付コア用ガラスと粘度の等しい外層クラッド用ガラスを
前記内層クラッド付コア用ガラスの外部に設ける第三の
工程とからなることを要旨とする。
製造方法は、回転しながら引き上げられる出発部材の先
端に、石英を主成分としてなる、少なくとも1種類の金
属酸化物をドーパントとして含むガラス微粒子を堆積さ
せながら成長させて、内層クラッド付コア用ガラス微粒
子多孔質体を形成する第一の工程と、当該内層クラッド
付コア用ガラス微粒子多孔質体の金属酸化物のドーパン
ト濃度の分布に応じて、適切に選択したフッ素雰囲気中
で内層クラッド付コア用ガラス微粒子多孔質体を加熱し
てガラス化し、断面内の粘度が均一な内層クラッド付コ
ア用ガラスを作製する第二の工程と、当該内層クラッド
付コア用ガラスと粘度の等しい外層クラッド用ガラスを
前記内層クラッド付コア用ガラスの外部に設ける第三の
工程とからなることを要旨とする。
【0010】
【作用】本発明の光ファイバプリフォームでは、金属酸
化物ドーパントにフッ素をドープすることにより断面内
の粘度分布が均一なコア用ガラスを作製し、この外部に
粘度の等しいクラッド用ガラスを設けることにより全断
面にわたって粘度が均一になっている。
化物ドーパントにフッ素をドープすることにより断面内
の粘度分布が均一なコア用ガラスを作製し、この外部に
粘度の等しいクラッド用ガラスを設けることにより全断
面にわたって粘度が均一になっている。
【0011】また、本発明の光ファイバプリフォームの
製造方法では、金属酸化物をドーパントとして含むガラ
ス微粒子を堆積させながら成長させて、コア用ガラス微
粒子多孔質体を形成し、この多孔質体の金属酸化物のド
ーパント濃度の分布に応じて適切に選択したフッ素雰囲
気中でコア用ガラス微粒子多孔質体を加熱してガラス化
し、断面内の粘度が均一なコア用ガラスを作製し、該コ
ア用ガラスと粘度の等しいクラッド用ガラスをコア用ガ
ラスの外部に設けている。
製造方法では、金属酸化物をドーパントとして含むガラ
ス微粒子を堆積させながら成長させて、コア用ガラス微
粒子多孔質体を形成し、この多孔質体の金属酸化物のド
ーパント濃度の分布に応じて適切に選択したフッ素雰囲
気中でコア用ガラス微粒子多孔質体を加熱してガラス化
し、断面内の粘度が均一なコア用ガラスを作製し、該コ
ア用ガラスと粘度の等しいクラッド用ガラスをコア用ガ
ラスの外部に設けている。
【0012】更に、本発明の光ファイバプリフォームの
製造方法では、金属酸化物をドーパントとして含むガラ
ス微粒子を堆積させながら成長させて、内層クラッド付
コア用ガラス微粒子多孔質体を形成し、この多孔質体の
金属酸化物のドーパント濃度の分布に応じて適切に選択
したフッ素雰囲気中で内層クラッド付コア用ガラス微粒
子多孔質体を加熱してガラス化し、断面内の粘度が均一
な内層クラッド付コア用ガラスを作製し、該内層クラッ
ド付コア用ガラスと粘度の等しい外層クラッド用ガラス
を内層クラッド付コア用ガラスの外部に設けている。
製造方法では、金属酸化物をドーパントとして含むガラ
ス微粒子を堆積させながら成長させて、内層クラッド付
コア用ガラス微粒子多孔質体を形成し、この多孔質体の
金属酸化物のドーパント濃度の分布に応じて適切に選択
したフッ素雰囲気中で内層クラッド付コア用ガラス微粒
子多孔質体を加熱してガラス化し、断面内の粘度が均一
な内層クラッド付コア用ガラスを作製し、該内層クラッ
ド付コア用ガラスと粘度の等しい外層クラッド用ガラス
を内層クラッド付コア用ガラスの外部に設けている。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0014】図1(a)は、本発明の第1の実施例の光
ファイバプリフォームの構造および粘度分布を示す図で
ある。この図に示すように、クラッド用ガラス4の粘度
がコア用ガラス1の粘度と等しい場合には線引きして得
られる光ファイバのコア中の残留応力は零になるため、
構造不整損失を下げることができる。
ファイバプリフォームの構造および粘度分布を示す図で
ある。この図に示すように、クラッド用ガラス4の粘度
がコア用ガラス1の粘度と等しい場合には線引きして得
られる光ファイバのコア中の残留応力は零になるため、
構造不整損失を下げることができる。
【0015】ガラス微粒子多孔質体をガラス化する際に
ドープされるフッ素の量と、ガラス化時のSiF4 の分
圧の関係は次のようにして確認することができる。Si
Cl4 の火炎加水分解反応により作製した、石英の微粒
子からなる多孔質体をSiF4 分圧の異なるHeとSi
F4 の混合ガス中で透明ガラス化すると、フッ素ドープ
量の異なるフッ素ドープ石英ガラスを作製することがで
きる。
ドープされるフッ素の量と、ガラス化時のSiF4 の分
圧の関係は次のようにして確認することができる。Si
Cl4 の火炎加水分解反応により作製した、石英の微粒
子からなる多孔質体をSiF4 分圧の異なるHeとSi
F4 の混合ガス中で透明ガラス化すると、フッ素ドープ
量の異なるフッ素ドープ石英ガラスを作製することがで
きる。
【0016】一例として、直径60mm、長さ300mmの
ガラス微粒子多孔質体を、HeとSiF4 の混合ガス中
で加熱してガラス化した、フッ素ドープ石英ガラスにつ
いて、SiF4 の分圧をパラメータとして、屈折率分布
を図2(a)に、1500℃における粘度分布を図2
(b)に示す。実線に示すように、SiF4 の分圧が小
さい場合には、多孔質体中にドープされるフッ素の量は
少ないため、屈折率低下量、および粘度低下量は比較的
小さいが、多孔質体の中心付近までのSiF4 の拡散量
が周辺部への拡散量に比べて少ないため、フッ素による
ガラスの屈折率の低下量、およびガラスの粘度低下量は
中心部と外部とで大きな差を生じる。これに対して、点
線に示すようにSiF4 の分圧が高い場合には、多孔質
体中にドープされるフッ素の量は多くなり、屈折率の低
下量および粘度の低下量ともに増大するが、SiF4 ガ
スは多孔質体の中央まで十分に拡散するため、ガラスの
周辺部と中央部の屈折率、粘度の差はSiF4 分圧が小
さい場合よりもかえって小さくなることがわかる。
ガラス微粒子多孔質体を、HeとSiF4 の混合ガス中
で加熱してガラス化した、フッ素ドープ石英ガラスにつ
いて、SiF4 の分圧をパラメータとして、屈折率分布
を図2(a)に、1500℃における粘度分布を図2
(b)に示す。実線に示すように、SiF4 の分圧が小
さい場合には、多孔質体中にドープされるフッ素の量は
少ないため、屈折率低下量、および粘度低下量は比較的
小さいが、多孔質体の中心付近までのSiF4 の拡散量
が周辺部への拡散量に比べて少ないため、フッ素による
ガラスの屈折率の低下量、およびガラスの粘度低下量は
中心部と外部とで大きな差を生じる。これに対して、点
線に示すようにSiF4 の分圧が高い場合には、多孔質
体中にドープされるフッ素の量は多くなり、屈折率の低
下量および粘度の低下量ともに増大するが、SiF4 ガ
スは多孔質体の中央まで十分に拡散するため、ガラスの
周辺部と中央部の屈折率、粘度の差はSiF4 分圧が小
さい場合よりもかえって小さくなることがわかる。
【0017】金属酸化物としてGeO2 をドープした光
ファイバコア用ガラス微粒子多孔質体をSiF4 雰囲気
中でガラス化する時にドープされるフッ素の量の分布
と、その結果として得られるGeO2 −F共ドープ石英
ガラスの粘度分布は以下のように確認することができ
る。GeO2 をドーパントとして含む、直径65mm、長
さ300mmのガラス微粒子多孔質体をVAD法により作
製した。この多孔質体をSiF4 分圧の異なる3種類
の、HeとSiF4 の混合ガス中で加熱してガラス化
し、直径30mm、長さ150mmのガラスを得た。SiF
4 の分圧をパラメータとして、このようにして得られ
る、GeO2 −F共ドープ石英ガラスの屈折率分布を図
3(a)に示す。図3(b)にこのガラスの1500℃
における粘度分布を示す。同図(a),(b)にはSi
F4 を用いずにガラス化した場合の屈折率分布、粘度分
布も示している。GeO2 をドープした石英ガラスは純
粋石英に比べて屈折率が高くなり、粘度は下がるため、
作製したGeO2 ドープ石英ガラスの屈折率は中心部で
高く、粘度は中心部で低くなっている。GeO2 ドープ
石英ガラス微粒子多孔質体をSiF4 雰囲気中でガラス
化すると、多孔質体外側から内側に向ってSiF4 が拡
散されるために、多孔質体の外側ではSiF4 分圧が高
く、内側ではSiF4 分圧は低くなる。
ファイバコア用ガラス微粒子多孔質体をSiF4 雰囲気
中でガラス化する時にドープされるフッ素の量の分布
と、その結果として得られるGeO2 −F共ドープ石英
ガラスの粘度分布は以下のように確認することができ
る。GeO2 をドーパントとして含む、直径65mm、長
さ300mmのガラス微粒子多孔質体をVAD法により作
製した。この多孔質体をSiF4 分圧の異なる3種類
の、HeとSiF4 の混合ガス中で加熱してガラス化
し、直径30mm、長さ150mmのガラスを得た。SiF
4 の分圧をパラメータとして、このようにして得られ
る、GeO2 −F共ドープ石英ガラスの屈折率分布を図
3(a)に示す。図3(b)にこのガラスの1500℃
における粘度分布を示す。同図(a),(b)にはSi
F4 を用いずにガラス化した場合の屈折率分布、粘度分
布も示している。GeO2 をドープした石英ガラスは純
粋石英に比べて屈折率が高くなり、粘度は下がるため、
作製したGeO2 ドープ石英ガラスの屈折率は中心部で
高く、粘度は中心部で低くなっている。GeO2 ドープ
石英ガラス微粒子多孔質体をSiF4 雰囲気中でガラス
化すると、多孔質体外側から内側に向ってSiF4 が拡
散されるために、多孔質体の外側ではSiF4 分圧が高
く、内側ではSiF4 分圧は低くなる。
【0018】従って、GeO2 とフッ素の共ドープ石英
ガラスの外側ではフッ素が多く、内側ではフッ素が少な
くドープされることになる。このため、GeO2 、フッ
素共ドープ石英ガラスの粘度はSiF4 分圧を適切に選
ぶことにより径方向に均一にすることが出来る。すなわ
ち、図3(a)のようにGeO2 によるコア中心部での
屈折率増加が約0.002となる2乗分布に近い構造に
対しては、図3(b)に実線で示すようにSiF4 の分
圧を0.008(kgw/cm2 )に選ぶことにより粘度
が一様なコア用ガラスを作製することができる。このよ
うにして得られた断面内部での粘度が一様なコア用ガラ
ス外部に、コア用ガラスと粘度の等しい一様なフッ素ド
ープ石英ガラスパイプをかぶせた後、コア用ガラスとフ
ッ素ドープ石英ガラスパイプに力を加えながら加熱し、
一体化することにより光ファイバプリフォームを作製す
る。このようにして得られたプリフォームを線引きして
光ファイバを作製すればコア用ガラスとクラッド用ガラ
スの粘度が等しいため、線引き張力に依存する損失増加
のない、低損失光ファイバを得ることができる。
ガラスの外側ではフッ素が多く、内側ではフッ素が少な
くドープされることになる。このため、GeO2 、フッ
素共ドープ石英ガラスの粘度はSiF4 分圧を適切に選
ぶことにより径方向に均一にすることが出来る。すなわ
ち、図3(a)のようにGeO2 によるコア中心部での
屈折率増加が約0.002となる2乗分布に近い構造に
対しては、図3(b)に実線で示すようにSiF4 の分
圧を0.008(kgw/cm2 )に選ぶことにより粘度
が一様なコア用ガラスを作製することができる。このよ
うにして得られた断面内部での粘度が一様なコア用ガラ
ス外部に、コア用ガラスと粘度の等しい一様なフッ素ド
ープ石英ガラスパイプをかぶせた後、コア用ガラスとフ
ッ素ドープ石英ガラスパイプに力を加えながら加熱し、
一体化することにより光ファイバプリフォームを作製す
る。このようにして得られたプリフォームを線引きして
光ファイバを作製すればコア用ガラスとクラッド用ガラ
スの粘度が等しいため、線引き張力に依存する損失増加
のない、低損失光ファイバを得ることができる。
【0019】クラッドとして用いる、フッ素をドープし
た均一な粘度の石英ガラスパイプは、例えば、塙らによ
る論文[SiO2 ガラス微粒子のフッ素添加機構](電
子情報通信学会論文、vol.J71-C,no.2,212-220頁、1988
年)に詳しく記載されているように、多孔質体のかさ密
度を十分に小さくして、低濃度のSiF4 ガスが、多孔
質体の中心部分まで、十分に拡散するようにし、これを
ガラス化し粘度が一様なガラスロッドを作製した後、ガ
ラスロッドの中心部を超音波ドリルでくり抜いて作製す
ることができる。また、クラッド用ガラスをコア用ガラ
スの外部に設ける工程において、コア用ガラスの外部に
ガラス微粒子を堆積させ、クラッド用ガラス微粒子多孔
質体を形成した後、適切に選択したフッ素雰囲気中で加
熱してコア用ガラスを取り囲むクラッド用ガラス微粒子
多孔質体をガラス化しても、コアと粘度の等しいクラッ
ドを得ることができる。その際、クラッド用ガラスの粘
度はクラッド用ガラス微粒子多孔質体のかさ密度を前述
の塙らの論文に述べられている方法で適切に選択するこ
とにより均一にすることができる。
た均一な粘度の石英ガラスパイプは、例えば、塙らによ
る論文[SiO2 ガラス微粒子のフッ素添加機構](電
子情報通信学会論文、vol.J71-C,no.2,212-220頁、1988
年)に詳しく記載されているように、多孔質体のかさ密
度を十分に小さくして、低濃度のSiF4 ガスが、多孔
質体の中心部分まで、十分に拡散するようにし、これを
ガラス化し粘度が一様なガラスロッドを作製した後、ガ
ラスロッドの中心部を超音波ドリルでくり抜いて作製す
ることができる。また、クラッド用ガラスをコア用ガラ
スの外部に設ける工程において、コア用ガラスの外部に
ガラス微粒子を堆積させ、クラッド用ガラス微粒子多孔
質体を形成した後、適切に選択したフッ素雰囲気中で加
熱してコア用ガラスを取り囲むクラッド用ガラス微粒子
多孔質体をガラス化しても、コアと粘度の等しいクラッ
ドを得ることができる。その際、クラッド用ガラスの粘
度はクラッド用ガラス微粒子多孔質体のかさ密度を前述
の塙らの論文に述べられている方法で適切に選択するこ
とにより均一にすることができる。
【0020】図4の実線は、このようにして得られた光
ファイバの損失の線引き張力依存性を示すものである。
同図の破線は、GeO2 ドープ石英ガラスをコアに用
い、純石英ガラスをクラッドに用いた、従来型光ファイ
バの場合の線引き張力と損失の関係を示す。これらの結
果から明らかなように、コアとクラッドの断面内の粘度
を一致させることにより、損失の線引き張力依存性のな
い、低損失光ファイバを作製することが出来る。
ファイバの損失の線引き張力依存性を示すものである。
同図の破線は、GeO2 ドープ石英ガラスをコアに用
い、純石英ガラスをクラッドに用いた、従来型光ファイ
バの場合の線引き張力と損失の関係を示す。これらの結
果から明らかなように、コアとクラッドの断面内の粘度
を一致させることにより、損失の線引き張力依存性のな
い、低損失光ファイバを作製することが出来る。
【0021】なお、フッ素と共ドープする金属酸化物材
料として、本実施例に示したGeO2 以外に、P
2 O5 ,Al2 O3 等を用いても同様に、均一粘度の光
ファイバプリフォームを作製できる。
料として、本実施例に示したGeO2 以外に、P
2 O5 ,Al2 O3 等を用いても同様に、均一粘度の光
ファイバプリフォームを作製できる。
【0022】図1(b)は、本発明の第2の実施例の光
ファイバプリフォームの構造および粘度分布を示す図で
ある。同図に示す光ファイバプリフォームは、金属酸化
物ドーパントの濃度分布が一様でない内層クラッド付コ
ア用ガラス微粒子多孔質体にフッ素を共ドープすること
により断面内の粘度分布が均一な内層クラッド2を有す
るコア用ガラス1を作製し、これらの外部に粘度の等し
い外層クラッド用ガラス3を設けて、全断面にわたって
粘度を均一にしている。
ファイバプリフォームの構造および粘度分布を示す図で
ある。同図に示す光ファイバプリフォームは、金属酸化
物ドーパントの濃度分布が一様でない内層クラッド付コ
ア用ガラス微粒子多孔質体にフッ素を共ドープすること
により断面内の粘度分布が均一な内層クラッド2を有す
るコア用ガラス1を作製し、これらの外部に粘度の等し
い外層クラッド用ガラス3を設けて、全断面にわたって
粘度を均一にしている。
【0023】また、図5および図6は、本発明の第3の
実施例に係わる光ファイバプリフォームの製造工程を示
す図である。図5(a)に示すように、第1ステップと
して、コア合成用バーナ8と内層クラッド合成用バーナ
9を用いて、コア用ガラス微粒子多孔質体5の外部に内
層クラッド用ガラス微粒子多孔質体6を持つ内層クラッ
ド付コア用ガラス微粒子多孔質体を形成する。コア用ガ
ラス微粒子多孔質体5には、金属酸化物としてGeO2
が含まれているが、内層クラッド用ガラス微粒子多孔質
体6には金属酸化物は含まれていない。
実施例に係わる光ファイバプリフォームの製造工程を示
す図である。図5(a)に示すように、第1ステップと
して、コア合成用バーナ8と内層クラッド合成用バーナ
9を用いて、コア用ガラス微粒子多孔質体5の外部に内
層クラッド用ガラス微粒子多孔質体6を持つ内層クラッ
ド付コア用ガラス微粒子多孔質体を形成する。コア用ガ
ラス微粒子多孔質体5には、金属酸化物としてGeO2
が含まれているが、内層クラッド用ガラス微粒子多孔質
体6には金属酸化物は含まれていない。
【0024】この内層クラッド付コア用ガラス微粒子多
孔質体6を図5(b)に示すようにSiF4 とHeの混
合ガス雰囲気中で加熱し、ガラス化する。この時、He
とSiF4 の混合ガス中のSiF4 分圧を適切に選ぶこ
とにより、内層クラッドとコアの粘度を近似的に等しく
することができる。こうして得られた、内層クラッド付
コア用ガラスの外部に図6(a)のように、外層クラッ
ド合成用バーナ10を用いて外層クラッド用ガラス微粒
子多孔質体7を形成させ、再度、図6(b)に示すよう
にHeとSiF4 混合ガス雰囲気中でガラス化して、光
ファイバ用のプリフォームを作製する。第1の実施例で
説明したように、外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体
7のかさ密度とガラス化時のSiF4 ガスの分圧を適切
に選ぶことにより、コア、内層クラッド、外層クラッド
の粘度が近似的に等しいプリフォームが得られるため、
線引き張力に依存する損失を抑制できる。内層クラッド
付コア外部に外層クラッドを設ける方法として、内層ク
ラッド付コアと粘度の等しい一様なフッ素ドープ石英ガ
ラスパイプをかぶせた後、力を加えながら加熱し、一体
化しても、同様に、断面内の粘度が均一な光ファイバプ
リフォームを作製することができる。
孔質体6を図5(b)に示すようにSiF4 とHeの混
合ガス雰囲気中で加熱し、ガラス化する。この時、He
とSiF4 の混合ガス中のSiF4 分圧を適切に選ぶこ
とにより、内層クラッドとコアの粘度を近似的に等しく
することができる。こうして得られた、内層クラッド付
コア用ガラスの外部に図6(a)のように、外層クラッ
ド合成用バーナ10を用いて外層クラッド用ガラス微粒
子多孔質体7を形成させ、再度、図6(b)に示すよう
にHeとSiF4 混合ガス雰囲気中でガラス化して、光
ファイバ用のプリフォームを作製する。第1の実施例で
説明したように、外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体
7のかさ密度とガラス化時のSiF4 ガスの分圧を適切
に選ぶことにより、コア、内層クラッド、外層クラッド
の粘度が近似的に等しいプリフォームが得られるため、
線引き張力に依存する損失を抑制できる。内層クラッド
付コア外部に外層クラッドを設ける方法として、内層ク
ラッド付コアと粘度の等しい一様なフッ素ドープ石英ガ
ラスパイプをかぶせた後、力を加えながら加熱し、一体
化しても、同様に、断面内の粘度が均一な光ファイバプ
リフォームを作製することができる。
【0025】なお、フッ素と共ドープする金属酸化物材
料として、本実施例に示したGeO2 以外に、P
2 O5 ,Al2 O3 等を用いても同様に、均一粘度の光
ファイバプリフォームを作製できることは明らかであ
る。
料として、本実施例に示したGeO2 以外に、P
2 O5 ,Al2 O3 等を用いても同様に、均一粘度の光
ファイバプリフォームを作製できることは明らかであ
る。
【0026】上述したように、本発明においては、フッ
素を共ドープした石英ガラスを作製するために、ガラス
微粒子多孔質体を加熱してガラス化する時に雰囲気ガス
として、例えばSiF4 ガスを用いる。SiF4 ガスの
分圧が小さい場合にはSiF4 ガスが多孔質体の中央ま
で十分に拡散しないため、多孔質体の径方向にSiF4
の濃度分布を生じる。このため、作製されたガラスのフ
ッ素濃度分布は径方向に不均一となる。一方、SiF4
分圧が高い場合にはSiF4 ガスが多孔質体の中央まで
十分に拡散する結果、作製されたガラス中のフッ素濃度
は径方向に均一になる。本発明によるプリフォームは、
上述の性質を用いて、ドーパント濃度分布に応じてSi
F4 ガス分圧を適切に選び、フッ素の濃度を径方向に分
布させ、断面内の粘度を一様にすることにより実現す
る。
素を共ドープした石英ガラスを作製するために、ガラス
微粒子多孔質体を加熱してガラス化する時に雰囲気ガス
として、例えばSiF4 ガスを用いる。SiF4 ガスの
分圧が小さい場合にはSiF4 ガスが多孔質体の中央ま
で十分に拡散しないため、多孔質体の径方向にSiF4
の濃度分布を生じる。このため、作製されたガラスのフ
ッ素濃度分布は径方向に不均一となる。一方、SiF4
分圧が高い場合にはSiF4 ガスが多孔質体の中央まで
十分に拡散する結果、作製されたガラス中のフッ素濃度
は径方向に均一になる。本発明によるプリフォームは、
上述の性質を用いて、ドーパント濃度分布に応じてSi
F4 ガス分圧を適切に選び、フッ素の濃度を径方向に分
布させ、断面内の粘度を一様にすることにより実現す
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属酸化物ドーパントの濃度分布が一様でないコア用ガ
ラス微粒子多孔質体または内層クラッド用ガラス付コア
用ガラス微粒子多孔質体にフッ素を共ドープすることに
より断面内の粘度分布が均一なコア用ガラスまたは内層
クラッド付コア用ガラスを作製し、これらの外部に粘度
の等しいクラッド用ガラスを設けることにより全断面に
わたって粘度が均一な光ファイバプリフォームを作製し
ているので、クラッド材として、このコア材と同じ粘度
を有する均一なガラスを用いることによりコアとクラッ
ドの粘度を一致させることができ、損失の線引き張力依
存性が全くない低損失光ファイバプリフォームを実現す
ることができる。
金属酸化物ドーパントの濃度分布が一様でないコア用ガ
ラス微粒子多孔質体または内層クラッド用ガラス付コア
用ガラス微粒子多孔質体にフッ素を共ドープすることに
より断面内の粘度分布が均一なコア用ガラスまたは内層
クラッド付コア用ガラスを作製し、これらの外部に粘度
の等しいクラッド用ガラスを設けることにより全断面に
わたって粘度が均一な光ファイバプリフォームを作製し
ているので、クラッド材として、このコア材と同じ粘度
を有する均一なガラスを用いることによりコアとクラッ
ドの粘度を一致させることができ、損失の線引き張力依
存性が全くない低損失光ファイバプリフォームを実現す
ることができる。
【図1】同図(a)は本発明の第1の実施例の光ファイ
バプリフォームの構造および粘度分布を示し、同図
(b)は本発明の第2の実施例の光ファイバプリフォー
ムの構造および粘度分布を示す図である。
バプリフォームの構造および粘度分布を示し、同図
(b)は本発明の第2の実施例の光ファイバプリフォー
ムの構造および粘度分布を示す図である。
【図2】同図(a)は種々の分圧のSiF4 ガス雰囲気
中で加熱してガラス化したフッ素ドープ石英ガラスの屈
折率分布を示し、(b)は各々の1500℃における粘
度分布を示す図である。
中で加熱してガラス化したフッ素ドープ石英ガラスの屈
折率分布を示し、(b)は各々の1500℃における粘
度分布を示す図である。
【図3】同図(a)はGeO2 をドープした石英の微粒
子を種々の分圧のSiF4 雰囲気中で加熱してガラス化
した石英ガラスの屈折率分布を示し、(b)はこのGe
O2 、フッ素共ドープ石英ガラスの1500℃における
粘度分布を示す図である。
子を種々の分圧のSiF4 雰囲気中で加熱してガラス化
した石英ガラスの屈折率分布を示し、(b)はこのGe
O2 、フッ素共ドープ石英ガラスの1500℃における
粘度分布を示す図である。
【図4】本発明の光ファイバプリフォームを線引きした
時の線引き張力と波長1.55μmでの損失を示す図で
ある。
時の線引き張力と波長1.55μmでの損失を示す図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施例に係わる光ファイバプリ
フォームの製造工程を示す図であり、同図(a)は内層
クラッド付コア用ガラス微粒子多孔質体を形成する工程
を示す図であり、(b)は内層クラッド付コア用ガラス
微粒子多孔質体をガラス化する工程を示す図である。
フォームの製造工程を示す図であり、同図(a)は内層
クラッド付コア用ガラス微粒子多孔質体を形成する工程
を示す図であり、(b)は内層クラッド付コア用ガラス
微粒子多孔質体をガラス化する工程を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係わる光ファイバプリ
フォームの製造工程を示す図5に続いた工程を示す図で
あり、同図(a)は内層クラッド付コア用ガラスの外部
に外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体を形成する工程
を示す図であり、(b)は内層クラッド付コア用ガラス
を取り囲む外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体をガラ
ス化する工程を示す図である。
フォームの製造工程を示す図5に続いた工程を示す図で
あり、同図(a)は内層クラッド付コア用ガラスの外部
に外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体を形成する工程
を示す図であり、(b)は内層クラッド付コア用ガラス
を取り囲む外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体をガラ
ス化する工程を示す図である。
【図7】従来の代表的な光ファイバプリフォームの粘度
分布を示す図であり、同図(a)はコア部の粘度がクラ
ッド部の粘度より高い場合の粘度分布、(b)はコア部
の粘度がクラッド部の粘度より低い場合の粘度分布、
(c)はクラッド部に粘度の高い部分を示している。
分布を示す図であり、同図(a)はコア部の粘度がクラ
ッド部の粘度より高い場合の粘度分布、(b)はコア部
の粘度がクラッド部の粘度より低い場合の粘度分布、
(c)はクラッド部に粘度の高い部分を示している。
1 コア用ガラス 2 内層クラッド用ガラス 3 外層クラッド用ガラス 4 クラッド用ガラス 5 コア用ガラス微粒子多孔質体 6 内層クラッド用ガラス微粒子多孔質体 7 外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体 8 コア合成用バーナ 9 内層クラッド合成用バーナ 10 外層クラッド合成用バーナ 11 ガラス化用ヒータ 12 ガラス化用加熱炉
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも1種類の金属酸化物とフッ素
をドーパントとして含み、断面内の粘度分布が一様なコ
アと、該コアと粘度の等しい、少なくとも1種類の金属
酸化物とフッ素、またはフッ素のみをドーパントとして
含み、断面内の粘度分布が一様となるクラッドとからな
ることを特徴とする光ファイバプリフォーム。 - 【請求項2】 回転しながら引き上げられる出発部材の
先端に、石英を主成分としてなる、少なくとも1種類の
金属酸化物をドーパントとして含むガラス微粒子を堆積
させながら成長させて、コア用ガラス微粒子多孔質体を
形成する第一の工程と、当該コア用ガラス微粒子多孔質
体の金属酸化物のドーパント濃度の分布に応じて、適切
に選択したフッ素雰囲気中で、前記コア用ガラス微粒子
多孔質体を加熱してガラス化し、断面内の粘度が均一な
コア用ガラスを作製する第二の工程と、前記コア用ガラ
スと粘度の等しいクラッド用ガラスを前記コア用ガラス
の外部に設ける第三の工程とからなることを特徴とする
光ファイバプリフォームの製造方法。 - 【請求項3】 クラッド用ガラスをコア用ガラスの外部
に設ける前記第三の工程において、コア用ガラスの外部
に、クラッド用ガラスパイプをかぶせた後、力を加えな
がら加熱して、一体化することを特徴とする請求項2記
載の光ファイバプリフォームの製造方法。 - 【請求項4】 コア用ガラスの外部にクラッド用ガラス
を設ける前記第三の工程において、コア用ガラスの外部
にガラス微粒子を堆積させながら成長させて、クラッド
用ガラス微粒子多孔質体を形成し、前記コア用ガラスの
粘度に応じて適切に選択したフッ素雰囲気中で加熱する
ことにより、前記コア用ガラスをとりかこむクラッド用
ガラス微粒子多孔質体をガラス化することを特徴とする
請求項2記載の光ファイバプリフォームの製造方法。 - 【請求項5】 回転しながら引き上げられる出発部材の
先端に、石英を主成分としてなる、少なくとも1種類の
金属酸化物をドーパントとして含むガラス微粒子を堆積
させながら成長させて、内層クラッド付コア用ガラス微
粒子多孔質体を形成する第一の工程と、当該内層クラッ
ド付コア用ガラス微粒子多孔質体の金属酸化物のドーパ
ント濃度の分布に応じて、適切に選択したフッ素雰囲気
中で内層クラッド付コア用ガラス微粒子多孔質体を加熱
してガラス化し、断面内の粘度が均一な内層クラッド付
コア用ガラスを作製する第二の工程と、当該内層クラッ
ド付コア用ガラスと粘度の等しい外層クラッド用ガラス
を前記内層クラッド付コア用ガラスの外部に設ける第三
の工程とからなることを特徴とする光ファイバプリフォ
ームの製造方法。 - 【請求項6】 外層クラッド用ガラスを内層クラッド付
コア用ガラスの外部に設ける前記第三の工程において、
内層クラッド付コア用ガラスの外部に、外層クラッド用
ガラスパイプをかぶせた後、力を加えながら加熱して、
一体化することを特徴とする請求項5記載の光ファイバ
プリフォームの製造方法。 - 【請求項7】 内層クラッド付コア用ガラスの外部に外
層クラッド用ガラスを設ける前記第三の工程において、
内層クラッド付コア用ガラス外部に、ガラス微粒子を堆
積させながら成長させて、外層クラッド用ガラス微粒子
多孔質体を形成し、前記内層クラッド付コア用ガラスの
粘度に応じて、適切に選択したフッ素雰囲気中で加熱す
ることにより前記内層クラッド付コア用ガラスを取り囲
んでいる外層クラッド用ガラス微粒子多孔質体をガラス
化することを特徴とする請求項5記載の光ファイバプリ
フォームの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17657793A JPH0733460A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 光ファイバプリフォームおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17657793A JPH0733460A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 光ファイバプリフォームおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733460A true JPH0733460A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16015999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17657793A Pending JPH0733460A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 光ファイバプリフォームおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733460A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08208259A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-08-13 | Samsung Electron Co Ltd | 径方向で熱伝導率変化を有する光ファイバ母材及びその製法 |
CN114026049A (zh) * | 2019-07-17 | 2022-02-08 | 贺利氏石英玻璃有限两合公司 | 制造空芯光纤和空芯光纤预制件的方法 |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP17657793A patent/JPH0733460A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08208259A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-08-13 | Samsung Electron Co Ltd | 径方向で熱伝導率変化を有する光ファイバ母材及びその製法 |
CN114026049A (zh) * | 2019-07-17 | 2022-02-08 | 贺利氏石英玻璃有限两合公司 | 制造空芯光纤和空芯光纤预制件的方法 |
CN114026049B (zh) * | 2019-07-17 | 2023-12-26 | 贺利氏石英玻璃有限两合公司 | 制造空芯光纤和空芯光纤预制件的方法 |
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