JPH07333576A - 液晶表示装置およびその駆動方法 - Google Patents
液晶表示装置およびその駆動方法Info
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- JPH07333576A JPH07333576A JP12745094A JP12745094A JPH07333576A JP H07333576 A JPH07333576 A JP H07333576A JP 12745094 A JP12745094 A JP 12745094A JP 12745094 A JP12745094 A JP 12745094A JP H07333576 A JPH07333576 A JP H07333576A
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Abstract
も、液晶層に直流電圧が印加されて焼きつけやフリッカ
などに基づく表示不良の発生を防止するLCDおよびそ
の駆動方法を提供する。 【構成】 画素ごとにTFTが備えられ、TFTのドレ
イン電極36に画素電極34が接続され、画素電極と誘
電体膜35を介して対向し補助容量を形成する補助容量
電極STVが設けられた第1の絶縁性透明基板31と、
対向電極が設けられた第2の絶縁性透明基板32により
液晶材料33が挟持されたLCDであって、該補助容量
が印加電圧に依存して容量値の変化する可変容量にされ
ている。また駆動方法は、画素ごとにTFTが備えられ
た液晶表示装置に対して、前記各画素に印加される交流
階調電圧信号の構成要素となる、振幅の異なる複数の交
流電圧の中心電圧が、前記交流電圧ごとに異なる値に設
定される。
Description
た液晶表示装置における表示特性の改善と長時間動作に
おける信頼性向上を図った液晶表示装置およびその駆動
方法に関する。
タ(以下、TFTという)型ツイステッドネマティック
(以下、TNという)液晶表示装置(以下、LCDとい
う)のシステム構成例の図である。このシステムの表示
回路の中間調表示法は階調電圧選択方式を用いている。
この階調電圧選択方式では、表示回路で発生した複数の
階調電圧をソースドライバ17a、17b(以下、代表
して17という)内で階調データに応じて選択すること
によって液晶パネル18に画像信号を入力している。こ
こで入力信号のR・G・Bそれぞれのデータは表示画像
の赤・緑・青それぞれの色成分データ、CLKはドット
クロック、HsyncまたはVsyncは各々表示画面の水平ま
たは垂直の同期信号である。表示回路は、ソースドライ
バ17およびゲートドライバ16にデータおよびタイミ
ング信号を入力するタイミング制御回路15、階調電
圧、対向電極電圧、ゲート電圧、補助容量電極電圧をそ
れぞれ生成する階調電圧回路11、対向電極電圧回路1
2、ゲート電圧回路13および補助容量電極電圧回路1
4より構成されている。ソースドライバ17およびゲー
トドライバ16内では表示回路より入力された信号をも
とに画像信号、走査信号を発生し、液晶パネル18に入
力する。対向電極電圧と補助容量電圧はそれぞれの電圧
回路12、14より直接液晶パネル18に入力される。
を示すブロック図である。このようにサンプルパルス発
生回路21、データサンプル回路22、ラッチ回路23
および階調電圧選択回路24により構成されている。図
11においてCLK、R・G・Bそれぞれのデータはそ
れぞれ図10と同様であり、STPはスタートパルス、
V0〜V7は8階調表示における前記階調電圧である。こ
のようにソースドライバ17はデータサンプル回路22
に入力されたデータ信号に基き対応する階調電圧を階調
電圧選択回路24で選択する。その結果選択された階調
電圧は画像信号として液晶パネルのソース信号線に出力
される。
という)モードの場合における8階調表示の場合のTF
T−LCDの電圧−透過率特性例の図である。TN型L
CDにおいて多階調表示を行うためには、表示階調に応
じて交流振幅が変化する交流信号を液晶層に印加しなけ
ればならない。したがって図12の電圧は交流振幅電圧
である。またTは液晶パネルの透過率である。V0〜V7
は8階調表示のための前記階調電圧であり、100〜0
%透過率の間の中間電圧を入力することによって中間調
表示を実現できる。
調電圧の波形図である。V0〜V7は8階調表示における
各階調電圧波形であり、V00はV0〜V7の交流信号の中
心電圧であり、従来の階調電圧設定法では8階調すべて
の階調電圧で中心電圧は一致していた。
価回路図である。SLはソースライン、GLはゲートラ
イン、Dはドレイン(画素)電極、COMは対向電極、
STLは補助(蓄積)容量ラインである。
信学会技術報告会EID92−117、21頁に記載さ
れたTFTを用いた従来のTN型LCDの1画素の等価
回路図である。Sはソース電極、Gはゲート電極、CO
Mは対向電極、STは補助(蓄積)容量電極である。ま
た、Clcは液晶容量、Cgdはゲート・ドレイン間の寄生
容量、Cstは補助容量である。すなわち、TFT−LC
DにおいてはTFTのゲート・ドレイン間の寄生容量C
gdが生ずることが知られている。補助容量Cstは液晶容
量Clcに並列にドレイン電極に接続されているが、ある
場合とない場合が考えられる。ドレイン電極、ソース電
極、ゲート電極、対向電極、補助容量電極の電位をそれ
ぞれ、Vd、Vs、Vg、Vcom、Vstとする。前述のよう
に液晶層にはドレイン電極と対向電極間の電位差(Vd
−Vcom)が印加される。
図である。ここでは、Vcom、Vstとしてともに直流電
圧を用いた場合を示す。VghおよびVglはそれぞれゲー
トのオン電圧およびオフ電圧である。また、Vsaおよび
Vsoはソース信号の交流振幅電圧および中心電圧であ
る。したがって、表示階調に応じてこのVsa値は変化す
る。ゲート電圧がオン期間(Vghとなる期間)におい
て、ソースラインより入力した映像信号はドレイン電極
に伝わり、VdがVsに一致する。そののちゲート電圧の
立ち下がりに同期して、ゲート・ドレイン間の寄生容量
Cgdを介した結合効果によってドレイン電圧は変動す
る。その変動電圧ΔVdは次式(1)で表わされる。
助容量なしの場合にはCst=0を代入すればよい。ΔV
g=Vgl−Vghは常に負の値であるため、ΔVdも負の値
となる。その結果、ソース交流信号に比べドレイン交流
信号の中心電圧は低下してしまう。この電圧差が液晶に
直流電圧として加わらないように、通常はVcomをVso
よりΔVdだけ低い値に調整する。すなわち、ドレイン
電圧の変動分をVcomによって補正することになる。
εlcは図17に示すように印加電圧Vsa値によって変化
する。その結果Clcが変化し(1)式にしたがってΔV
d値も変化する。したがって、全ての表示階調すなわち
Vsa値に対してΔVdの影響を取り除くことはできな
い。その1例として、図17に示した特性を有する液晶
を用いた場合のΔVd値のVsaに対する変化の計算結果
を表1に示す。ここではCst=0.8pF、Cgd=0.
1pF、ΔVg=25Vとした。このように、仮にVcom
の補正値をΔVdの最大値と最小値の平均値である2.
33Vに合わせたとしても、Vsa=0Vと4Vにおいて
それぞれ+0.13V、−0.13Vの直流電圧が液晶
層に加わってしまう。
化の計算結果例を表2に示す。同様にCgd=0.1p
F、ΔVg=25Vとした。このように、仮にVcomの補
正値をVdの最大値と最小値の平均値である9.43V
に合わせたとしても、Vsa=0Vと4Vにおいてそれぞ
れ+2.04V、−2.05Vの直流電圧が液晶層に加
わってしまう。このように、一般に補助容量がない場合
にはΔVdの変化によって液晶に加わる直流電圧は補助
容量がある場合に比べて大きくなる。
階調電圧選択方式による中間調表示法では、ゲート・ド
レイン間の寄生容量に基づきドレイン電圧が信号電圧に
依存してΔVdシフトする。またドレイン電圧はさらに
液晶容量の電圧依存性によっても変化するため、信号電
圧に依存してΔVdシフトする。
って液晶層に直流電圧が加わり、焼きつけとかフリッカ
などに基づく表示不良が発生し、さらに長時間表示にお
ける信頼性が低下するという問題がある。
圧に応じてその中心電圧を変化させることにより、液晶
層に直流電圧が印加されないようなLCDの駆動方法を
提供することを目的とする。
変化に応じて液晶容量の電圧による変化と反対特性の可
変容量を並列に付加し、前述のΔVdの変化をキャンセ
ルするようにすることにより、液晶層に直流電圧が印加
されないようなLCDを提供することにある。
法は、画素ごとに薄膜トランジスタが備えられた液晶表
示装置に対して、前記各画素に印加される交流階調電圧
信号の構成要素となる、振幅の異なる複数の交流電圧の
中心電圧が、前記交流電圧ごとに異なる値に設定される
ものである。
の交流電圧の各々を入力するときのドレイン電圧の変動
値をそれぞれ求め、前記交流電圧の任意の2つの中心電
圧の差が、前記任意の2つの交流電圧の前記変動値の差
に等しくなるように、前記中心電圧をそれぞれ設定する
ことが、液晶層に加わる直流電圧を減少させるという点
から好ましい。
減算回路を複数組合せて正負それぞれの極性をもつ最大
振幅階調基準電圧および最小振幅階調基準電圧を発生
し、それぞれの極性において最大および最小振幅階調基
準電圧間を分割抵抗で分割することによってそれぞれ対
応する複数の中間調の階調基準電圧を設定し、さらに交
流化回路で、前記極性間で対応する各階調基準電圧を組
合わせて階調電圧を交流化し、前記交流階調電圧信号の
構成要素として用いることが、交流電圧の中心電圧を容
易に交流電圧ごとに異なる値に設定できるという点から
好ましい。
調基準電圧を設定する分割抵抗において、各々の対応す
る抵抗の値が異なっていることが、上記方法を達成する
点から好ましい。
幅階調基準電圧および最小振幅階調基準電圧を発生させ
る対応する加算回路または減算回路が、異なる加算係数
または減算係数を有することが、上記方法を達成する点
から好ましい。
画素電極がドレイン電極に接続される薄膜トランジスタ
および該個別画素電極と誘電体膜を介して対向して補助
容量を形成する補助容量電極からなる複数の画素がマト
リクス状に設けられる第1の絶縁性透明基板と対向電極
が設けられる第2の絶縁性透明基板とから構成され、前
記第1および第2の絶縁性透明基板が、前記複数の個別
画素電極と前記対向電極とが互いに対向するように保持
されるとともに、前記第1および第2の絶縁性透明基板
の間に液晶材料が封入されてなる液晶表示装置であっ
て、該補助容量が印加電圧に依存して容量値の変化する
可変容量であることを特徴とする。
量値の減少する可変容量であることが、液晶容量の電圧
依存性を打ち消すためとくに有効である。
セミコンダクタダイオードとn型メタルインシュレータ
セミコンダクタダイオードを直列接続して構成されば、
液晶容量の電圧依存性を打ち消す容量を容易にうること
ができるため好ましい。
階調電圧の中心電圧を各階調におけるドレイン電圧変動
値に応じて設定することによりドレイン電圧の変動によ
って発生する直流電圧を低減することができる。
イン電圧の交流振幅電圧の増加に伴う液晶容量変化特性
と逆に容量変化特性を補助容量が有するため、液晶容量
変化の効果を打ち消し、ドレイン変動電圧のドレイン電
圧による変化を抑制することができる。その結果、ドレ
イン電圧を変化させたときに液晶に加わる直流電圧を低
減でき、フリッカ、焼きつきなどの表示不良を低減で
き、同時に長時間動作における信頼性を向上できる。
の場合における実施例を説明する階調電圧設定図であ
る。図中の階調電圧V0〜V7は図13におけるものと同
様であり、V00〜V70は各々階調電圧V0〜V7の中心電
圧である。ここで各階調の中心電圧V00〜V70を各階調
のドレイン電圧の変動値に応じて次式(2)のように設
定する。
d(Vj)はそれぞれ階調i、jにおけるドレイン電圧の
変動値である。jはj=0〜7の特定の1つの階調をと
る。コモン電圧については次式(3)のように設定す
る。
圧設定に対し(2)、(3)式で表される本発明を用い
た設定例を表3に示す。
中心電圧の基準電圧Vd0を設定し、ここではVd0=9.
5Vとした。つぎにj=7を選択することにより、
(2)式から次式が導かれる。
心電圧となる。この場合変動後のドレイン電圧の中心電
圧はVcomに一致し、液晶層に加わる直流電圧の発生を
抑えることができる。
図2に示す。まずパネルに固有なΔVdのVsa依存性の
測定もしくは計算を行う(S1参照)。すなわち、
(1)式によりΔVdを求める。つぎに基準となる中心
電圧Vd0、階調j、Vcomの計算、設定を行う(S2参
照)。すなわちVd0を設定し、階調jを選択して(3)
式によりコモン電圧Vcomを計算する。ついで各階調の
中心電圧Vi0を決定する(S3参照)。すなわちjをた
とえば7に定めて(2)式によりVi0を計算する。つぎ
に階調電圧を計算する(S4参照)。すなわちS3で求
めた各階調の中心電圧Vi0を用い、ハイ側の電圧をVsh
(i)=Vi0+Vsa(i)、ロー側の電圧をVsl(i)
=Vi0−Vsa(i)で求める。最後に回路の設定を行う
(S5参照)。すなわち後述する階調電圧回路(図3参
照)の分割可変抵抗VR1〜VR14を調整するととも
に、加算、減算回路4a、4b、5a、5bの係数を計
算により求めるか、オシロスコープで観測しながら設定
する。
したがってVi0、Vcomを設定することによっても同様
にえられる。
値、最小値である。前述の表1における補助容量ありの
液晶パネルの階調電圧設定に対して(6)、(7)式に
したがって本発明を用いた設定例を表4に示す。
V、ΔVdmin=2.20Vである。この場合にもVi0が
階調iのΔVd値に応じて補正された中心電圧となり、
直流電圧の発生を抑えることができる。
なしの液晶パネルの階調電圧設定に対し、(4)、
(5)式で表される本発明を用いた設定例を表5に示
す。
(4)式にしたがって設定されている。ここでVd0=
9.5Vである。コモン電圧は(5)式にしたがって設
定されている。その結果Vi0が階調iのΔVd値に応じ
て補正された中心電圧となる。この場合変動後のドレイ
ン電圧の中心電圧はVcomに一致し、液晶層に加わる直
流電圧の発生を抑えることができる。
ルの階調電圧設定に対する(6)、(7)式で表される
各階調電圧の中心電圧設定例を表6に示す。
れている。ここでVd0=9.5Vとしている。コモン電
圧は(7)式にしたがって設定されている。そしてこの
場合でもVi0が階調iのΔVd値に応じて補正された中
心電圧となり、直流電圧の発生を抑えることができる。
表2では前述のように補助容量なしのために階調の違い
によるV00〜V70のΔVd値の違いは補助容量ありの場
合である表1より大きくなっている。しかし本発明では
Vi0の設定を階調電圧設定上の中心電圧を変更すること
のみで補助容量なしの場合にも直流電圧の発生を抑える
ことができる。したがって本発明を採用することによっ
て補助容量を取り除くことができる。
図3に示す。図3は8階調表示における階調電圧回路の
1例を示すブロック図である。図のように回路は基準電
圧Vro発生回路1、基準電圧Vrb発生回路2、基準電圧
Vrc発生回路3、加算回路4a、4b、減算回路5a、
5b、分割可変抵抗VR1〜VR14、交流化回路6よ
り構成されている。基準電圧Vr0発生回路1から出力さ
れる基準電圧Vr0に対し基準電圧Vrb発生回路2で発生
した基準電圧Vrbを加算、減算することにより正負最大
振幅階調基準電圧V7U、V7Lを発生する。さらにV
7U、V7Lに基準電圧Vrcを減算/加算することによ
り、正負最小振幅階調基準電圧V0U、V0Lを発生す
る。さらに、V7UとV0Uの間、およびV7LとV0
Lの間を分割可変抵抗VR1〜VR14で分割すること
によって中間調の階調基準電圧を設定する。交流化回路
6では各階調の正負の極性の階調基準電圧を垂直走査周
期毎または水平周期毎に選択切り替えすることにより交
流化された階調電圧を生成する。従来の階調電圧発生回
路では分割抵抗VR1〜VR14の設定値はVR1とV
R14、VR2とVR13、というように図中の上下方
向に対称の位置にある分割抵抗で各階調の中心電圧を同
じにするために同じ値に設定される。この分割抵抗の値
を調整することによって、本発明の階調間のΔVdの違
いに応じて各階調電圧の中心電圧をずらした設定を容易
に実現できる。またVR1〜VR14に固定抵抗を用い
て分割抵抗を構成した場合においても、その抵抗値を上
下対称の位置で異ならせることにより同様に前述の階調
間のΔVdの違いに応じて各階調電圧の中心電圧をずら
した設定を実現できる。
図3の加算、減算回路の係数は正極性側と負極性側で同
じになっている。この係数を正負極性間で調整すること
によって、本発明の階調間のΔVdの違いに応じて各階
調電圧の中心電圧をずらした設定を容易に実現できる。
おける階調電圧の設定方法について述べたが、本発明は
任意の階調表示に対しても同様に有効である。
の中心電圧をずらしてゲート・ドレイン間の寄生容量や
電圧による液晶容量の変化を抑制したが、本実施例では
液晶容量の変化と逆の変化をする容量可変補助容量を設
けることにより改善を図るものである。
明するTFTを用いたTN型LCDの1画素の等価回路
図である。ここでCstvは電圧によって容量値が変化す
る容量可変補助(蓄積)容量であり、STVは容量可変
補助容量電極である。
素が、たとえば図5によって示される。(a)は平面
図、(b)はそれををAAによって切断する面を横方向
からみた断面図である。第1および第2の絶縁性透明基
板31、32上には、図5に示される画素が複数マトリ
クス状に配列される。図5において、ソースラインSL
の一部をソース電極、ゲートラインGLの一部をゲート
電極とする薄膜トランジスタのドレイン電極36が、個
別画素電極34と接続される。この個別画素電極34は
液晶材料33を介して対向電極37と対向して画素容量
Clcを形成する。さらに、個別画素電極34は、誘電体
膜35を介して補助容量電極STVと対向し、補助容量
Cstvを形成する。本実施例では、この補助容量Cstvが
印加電圧によって容量値が変化する可変容量とされる。
図5においては詳細が示されないが、誘電体膜35の材
料の選択や、この補助容量Cstvの構造そのものの置き
換えにより、このような可変容量の構成が可能となる。
この可変補助容量Cstvの特性の設計について以下に記
述する。なお、図5において、38は薄膜トランジスタ
のチャネル領域となるシリコン層、40はゲート絶縁膜
層、39、41は配向膜層である。また、補助容量電極
STVは隣の行もしくは列に位置する画素のゲートライ
ンGLと兼用することも可能である。
示す特性図である。ここで、Coは容量の最大値、Cmは
容量の最小値、Voは容量が最大値をとるときの電圧
値、Vm1、Vm2は容量が最小値をとるときの第1および第
2の電圧値である。Vh1はVoとVm1の中間電圧(Vh1
=(Vo+Vm1)/2)であり、Ch1(図ではCh)はV
h1における容量値である。Vh2はVoとVm2の中間電圧
(Vh2=(Vo+Vm2)/2)であり、Ch2(図ではC
h)はVh2における容量値である。ここで、容量可変補
助容量の構成材料、構造などにすることによって調整す
ることにより図6に示した電圧、容量値を液晶容量変化
の効果を抑制するように設定する。たとえば前述の表1
の液晶容量変化の効果を抑制するようにCstvの特性を
設定した場合は以下のようになる。Co=0.7pF、
Ch=0.65pF、Cm=0.6pFであり、Vo−Vm
1=Vm2−Vo=4Vである。そして、図4のSTVにV
oを印加することによって、CstvにはVd−Voが印加さ
れる。このときのドレイン電圧変動値ΔVdの計算結果
を表7に示す。
化するCstvの値を代入して求めた。表7に示すように
ΔVdの変化は0.08V以下になっており、従来の
0.26Vに比べて1/3以下に低減できた。したがっ
てVcomをVd0−2.7Vに設定することによって階調
変化によって液晶層に印加される直流電圧は0.04V
以下に抑えられる。以上のような容量可変補助容量を実
現する方法として、図7に示すような交流振幅電圧Vsa
の増加に伴って誘電率εstvが減少するようなVsa−ε
stv特性を有する材料をCstvの誘電体として用いればよ
い。これは表1の特性と正反対の交流振幅電圧依存性で
ある。
する方法として、図8に示すようなn型非晶質シリコン
(a−Si(n))膜とチッ化シリコン(SiNx)膜
で構成されるメタルインシュレータセミコンダクタ(以
下、MISという)ダイオードと、p型非晶質シリコン
(a−Si(p))膜とチッ化シリコン(SiNx)膜
で構成されるMISダイオードとを直列接続した構造が
考えられる。このような容量可変補助容量を従来の補助
容量に代えて画素電極の下に一方の電極を画素電極と
し、他方の電極をITOなどの透明導電膜で設けること
により、開口率には影響を与えない。この場合の補助容
量値Cstvはn型MISダイオードの容量Cnとp型M
ISダイオードの容量Cpの合成容量として次式(8)
で表される。
ためのCn、Cp値の設定方法を説明する特性図である。
図9に示すようにMISダイオードの電圧−容量特性は
p型で右下がり、n型で左下がりの特性を示す。このよ
うに、p、n型ダイオードにおいて最大および最小容量
値は一致しており、それぞれの値をC2およびC1とす
る。また、容量値が変化しはじめる電圧値もVoに一致
している。その結果、合成容量の最大値はCo=C2/
2、最小値はCm=C1・C2/(C1+C2)とな
る。両ダイオードにおいて容量の最大値はSiNx膜の
誘電特性のみで決まる容量値であるため、両者において
同構造、同材料のSiNx膜を採用することによって図
9に示すようにC2に一致させることが可能である。一
方、両ダイオードにおいて容量の最小値はa−Si膜中
に空乏層が形成されa−Si膜の誘電特性がSiNx膜
の特性に加わった合成容量値になる。これについても、
a−Si膜の誘電率、膜厚などを調整することによって
図9に示すようにC1に一致させることができる。n型
およびp型ダイオードにおいて容量値が変化しはじめる
電圧は、a−Si膜中のそれぞれドナーおよびアクセプ
ター不純物量の制御によって調整可能である。したがっ
て、図9のように両者の容量が変化しはじめる電圧はV
oに一致させることも可能である。
示したCm、Co値を達成するためには、MISダイオー
ドの容量値をC2=1.6pF、C1=0.96pFに
設定すればよい。これはダイオードの膜厚、電極面積な
どの構造ならびにSiNx膜およびa−Si膜の特性を
調整することによって実現できる。
流電圧を低減することによりフリッカ、焼きつけなどの
表示不良を改善し、さらに長時間表示の信頼性を向上さ
せることができる。さらに、本発明を採用することによ
って補助(蓄積)容量を取り除くことが可能となり、液
晶パネルの構造を単純化することができるためコスト低
減にもつながる。
電圧の交流振幅電圧の増加に伴う液晶容量変化特性と逆
の容量変化特性を補助容量が有するため、液晶容量変化
の効果を打ち消し、ドレイン変動電圧のドレイン電圧に
よる変化を抑制することができる。そして、ドレイン電
圧を変化させたときに液晶層に加わる直流電圧を低減で
きる。その結果、液晶表示装置のフリッカ、焼きつけな
どの表示不良を低減でき、同時に長時間動作における信
頼性を向上することができる。
説明する図である。
調電圧設定方法のフローチャートである。
圧設定回路図である。
路図である。
および断面図である。
圧と容量値の関係を示す図である。
幅電圧に対する比誘電率の変化を示す図である。
構成図である。
p値の設定方法を説明する図である。
ム構成例図である。
ク図である。
例図である。
である。
である。
る。
ある。
係を示す図である。
路、3 基準電圧Vrc発生回路、4a、4b 加算回
路、5a、5b 減算回路、6 交流化回路、31 第
1の絶縁性透明基板、32 第2の絶縁性透明基板、3
3 液晶材料、34 個別画素電極、35 誘電体膜、
36 ドレイン電極、37 対向電極、VR1〜VR1
4 分割可変抵抗、Cgd 寄生容量、Clc 液晶容量、
Cstv 容量可変補助容量。
Claims (8)
- 【請求項1】 画素ごとに薄膜トランジスタが備えられ
た液晶表示装置に対して、前記各画素に印加される交流
階調電圧信号の構成要素となる、振幅の異なる複数の交
流電圧の中心電圧が、前記交流電圧ごとに異なる値に設
定される液晶表示装置の駆動方法。 - 【請求項2】 前記薄膜トランジスタのソースに前記複
数の交流電圧の各々を入力するときのドレイン電圧の変
動値をそれぞれ求め、前記交流電圧の任意の2つの中心
電圧の差が、前記任意の2つの交流電圧の前記変動値の
差に等しくなるように、前記中心電圧をそれぞれ設定す
る請求項1記載の液晶表示装置の駆動方法。 - 【請求項3】 基準電圧発生回路、加算回路および減算
回路を複数組合せて正負それぞれの極性をもつ最大振幅
階調基準電圧および最小振幅階調基準電圧を発生し、そ
れぞれの極性において最大および最小振幅階調基準電圧
間を分割抵抗で分割することによってそれぞれ対応する
複数の中間調の階調基準電圧を設定し、さらに交流化回
路で、前記極性間で対応する各階調基準電圧を組合わせ
て階調電圧を交流化し、前記交流階調電圧信号の構成要
素として用いる請求項1または2記載の液晶表示装置の
駆動方法。 - 【請求項4】 前記正負それぞれの極性の対応する階調
基準電圧を設定する分割抵抗において、各々の対応する
抵抗の値が異なっている請求項3記載の液晶表示装置の
駆動方法。 - 【請求項5】 前記正負それぞれの極性をもつ最大振幅
階調基準電圧および最小振幅階調基準電圧を発生させる
対応する加算回路または減算回路が、異なる加算係数ま
たは減算係数を有する請求項3記載の液晶表示装置の駆
動方法。 - 【請求項6】 個別画素電極、該個別画素電極がドレイ
ン電極に接続される薄膜トランジスタおよび該個別画素
電極と誘電体膜を介して対向して補助容量を形成する補
助容量電極からなる複数の画素がマトリクス状に設けら
れる第1の絶縁性透明基板と対向電極が設けられる第2
の絶縁性透明基板とから構成され、前記第1および第2
の絶縁性透明基板が、前記複数の個別画素電極と前記対
向電極とが互いに対向するように保持されるとともに、
前記第1および第2の絶縁性透明基板の間に液晶材料が
封入されてなる液晶表示装置であって、前記補助容量
が、印加電圧に依存して容量値が変化する可変容量であ
る液晶表示装置。 - 【請求項7】 前記補助容量が印加電圧の増加につれて
容量値の減少する可変容量である請求項6記載の液晶表
示装置。 - 【請求項8】 前記補助容量がp型メタルインシュレー
タセミコンダクタダイオードとn型メタルインシュレー
タセミコンダクタダイオードを直列接続して構成される
請求項6または7記載の液晶表示装置。
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