JPH07333435A - 反射型偏光板及び反射型液晶表示装置 - Google Patents
反射型偏光板及び反射型液晶表示装置Info
- Publication number
- JPH07333435A JPH07333435A JP6128908A JP12890894A JPH07333435A JP H07333435 A JPH07333435 A JP H07333435A JP 6128908 A JP6128908 A JP 6128908A JP 12890894 A JP12890894 A JP 12890894A JP H07333435 A JPH07333435 A JP H07333435A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polarizing plate
- liquid crystal
- reflection type
- display device
- crystal display
- Prior art date
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- Pending
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- Liquid Crystal (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 反射特性に優れた反射型偏光板及びこれを装
着した反射型液晶表示装置を提供する。 【構成】 中心線平均粗さが３００ｎｍ〜１５００ｎｍ
である基材表面に銀を蒸着することにより得られた反射
板に偏光板を積層してなる反射型偏光板は、優れた反射
特性を有しており、これを液晶セルの片面に装着した反
射型液晶表示装置は画面表示が明るく視認性に優れてい
る。
着した反射型液晶表示装置を提供する。 【構成】 中心線平均粗さが３００ｎｍ〜１５００ｎｍ
である基材表面に銀を蒸着することにより得られた反射
板に偏光板を積層してなる反射型偏光板は、優れた反射
特性を有しており、これを液晶セルの片面に装着した反
射型液晶表示装置は画面表示が明るく視認性に優れてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、反射型偏光板及びそれ
を装着した反射型液晶表示装置に関する。
を装着した反射型液晶表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】反射
型液晶表示装置は小型、軽量、薄型、低消費電力という
特徴を有しており、このため家庭用電化製品、文具、工
業計器類等の用途に広く用いられている。反射型液晶表
示装置は、液晶セルの片面に、反射板に偏光板が積層さ
れた反射型偏光板が装着されており、反射板として基材
表面にアルミニウムを蒸着したものが使用されている。
しかしながら、このような反射型偏光板の反射特性は十
分とは言えず、このため反射型液晶表示装置は、表示画
面が暗く視認性が良くないという問題を有しており、反
射特性に優れた反射型偏光板の開発が望まれていた。
型液晶表示装置は小型、軽量、薄型、低消費電力という
特徴を有しており、このため家庭用電化製品、文具、工
業計器類等の用途に広く用いられている。反射型液晶表
示装置は、液晶セルの片面に、反射板に偏光板が積層さ
れた反射型偏光板が装着されており、反射板として基材
表面にアルミニウムを蒸着したものが使用されている。
しかしながら、このような反射型偏光板の反射特性は十
分とは言えず、このため反射型液晶表示装置は、表示画
面が暗く視認性が良くないという問題を有しており、反
射特性に優れた反射型偏光板の開発が望まれていた。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明に到
達した。即ち本発明は、中心線平均粗さが３００ｎｍ〜
１５００ｎｍである基材表面に銀を蒸着することにより
得られた反射板に偏光板を積層してなる下記の構成の反
射型偏光板に関するものである。 偏光板／銀蒸着層／基材
課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明に到
達した。即ち本発明は、中心線平均粗さが３００ｎｍ〜
１５００ｎｍである基材表面に銀を蒸着することにより
得られた反射板に偏光板を積層してなる下記の構成の反
射型偏光板に関するものである。 偏光板／銀蒸着層／基材
【０００４】以下、本発明を詳細に説明する。反射板の
基材は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルフィル
ム、ポリオレフィンフィルム等を用いることができる。
基材の厚みは特に限定されるものではなく、例えば１０
μｍ〜３００μｍ程度である。
基材は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルフィル
ム、ポリオレフィンフィルム等を用いることができる。
基材の厚みは特に限定されるものではなく、例えば１０
μｍ〜３００μｍ程度である。
【０００５】基材表面の中心線平均粗さは３００ｎｍ〜
１５００ｎｍである。中心線平均粗さが３００ｎｍ未満
であると充分な乱反射特性が得られず、１５００ｎｍを
越えると反射率が低下してしまう。基材表面をこのよう
な中心線平均粗さにする方法としては、例えば、表面に
凹凸を付与するために通常行われている方法を使用する
ことができ、例えば、マット処理、無機微粒子及び／又
は有機微粒子を含有した塗工液をコートする方法が挙げ
られる。
１５００ｎｍである。中心線平均粗さが３００ｎｍ未満
であると充分な乱反射特性が得られず、１５００ｎｍを
越えると反射率が低下してしまう。基材表面をこのよう
な中心線平均粗さにする方法としては、例えば、表面に
凹凸を付与するために通常行われている方法を使用する
ことができ、例えば、マット処理、無機微粒子及び／又
は有機微粒子を含有した塗工液をコートする方法が挙げ
られる。
【０００６】中心線平均粗さが３００ｎｍ〜１５００ｎ
ｍの基材表面に銀を蒸着する方法は特に制限されない。
例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法等の通常金属薄膜を形成するために用いられ
ている方法を使用することができる。銀蒸着層の厚みは
特に限定されないが、好ましくは５０ｎｍ〜１００ｎｍ
の範囲である。
ｍの基材表面に銀を蒸着する方法は特に制限されない。
例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法等の通常金属薄膜を形成するために用いられ
ている方法を使用することができる。銀蒸着層の厚みは
特に限定されないが、好ましくは５０ｎｍ〜１００ｎｍ
の範囲である。
【０００７】銀蒸着層の耐久性を向上させるため、銀蒸
着層の上に保護膜を形成しておくことが好ましい。保護
膜の種類は特に限定されないが、例えばアクリル樹脂、
エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アル
キド樹脂等の樹脂やＳｉＯ2等の無機物が挙げられる。
樹脂からなる膜は、例えば、ロールコーティング、グラ
ビアコーティング、スプレーコーティング等の方法で形
成することができ、また、無機物からなる膜は、例え
ば、蒸着法により形成することができる。保護層の厚さ
に特に制限はないが、好ましくは５ｎｍ〜１０μｍの範
囲である。こうして得られ反射板に偏光板を積層するこ
とにより、反射特性に優れた反射型偏光板（偏光板／銀
蒸着膜／基材）を得ることができる。
着層の上に保護膜を形成しておくことが好ましい。保護
膜の種類は特に限定されないが、例えばアクリル樹脂、
エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アル
キド樹脂等の樹脂やＳｉＯ2等の無機物が挙げられる。
樹脂からなる膜は、例えば、ロールコーティング、グラ
ビアコーティング、スプレーコーティング等の方法で形
成することができ、また、無機物からなる膜は、例え
ば、蒸着法により形成することができる。保護層の厚さ
に特に制限はないが、好ましくは５ｎｍ〜１０μｍの範
囲である。こうして得られ反射板に偏光板を積層するこ
とにより、反射特性に優れた反射型偏光板（偏光板／銀
蒸着膜／基材）を得ることができる。
【０００８】偏光板の種類は何ら制限されるものではな
い。公知の偏光板を用いることができ、例えば、ポリビ
ニルアルコ−ル系偏光子の両面にアセチルセルロ−ス系
フィルムが貼合された偏光板が挙げられる。
い。公知の偏光板を用いることができ、例えば、ポリビ
ニルアルコ−ル系偏光子の両面にアセチルセルロ−ス系
フィルムが貼合された偏光板が挙げられる。
【０００９】反射板と偏光板の積層にあたっては、粘着
剤を用いることができ、例えば、アクリル系粘着剤が挙
げられる。
剤を用いることができ、例えば、アクリル系粘着剤が挙
げられる。
【００１０】本発明の反射型偏光板は反射特性に優れて
おり、これを液晶セルの片面に装着し、液晶セルの他の
面に偏光板を装着することにより得られる反射型液晶表
示装置（偏光板／液晶セル／〔偏光板／銀蒸着層／基
材〕）は、表示画面の明るさ及び視認性に優れている。
液晶セルのタイプは特に限定されない。例えば、ＴＮ型
液晶セルやＳＴＮ型液晶セルを用いることができる。
おり、これを液晶セルの片面に装着し、液晶セルの他の
面に偏光板を装着することにより得られる反射型液晶表
示装置（偏光板／液晶セル／〔偏光板／銀蒸着層／基
材〕）は、表示画面の明るさ及び視認性に優れている。
液晶セルのタイプは特に限定されない。例えば、ＴＮ型
液晶セルやＳＴＮ型液晶セルを用いることができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明の反射型偏光板は、反射特性に優
れており、これを液晶セルの片面に装着した反射型液晶
表示装置は、表示画面の明るさ及び視認性に優れてい
る。
れており、これを液晶セルの片面に装着した反射型液晶
表示装置は、表示画面の明るさ及び視認性に優れてい
る。
【００１２】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
中心線平均粗さの値（Ｒａ値）は表面粗さ計（ｄｅｋｔ
ａｃ社製３ＳＴ）で測定した。表面反射率（Ｙ値）は反
射型色差計（ミノルタ社製色彩色差計ＣＲ−２００ｂ）
で測定した。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
中心線平均粗さの値（Ｒａ値）は表面粗さ計（ｄｅｋｔ
ａｃ社製３ＳＴ）で測定した。表面反射率（Ｙ値）は反
射型色差計（ミノルタ社製色彩色差計ＣＲ−２００ｂ）
で測定した。
【００１３】実施例１ 中心線平均粗さが３１５ｎｍのポリエステルフィルム
（厚さ５５μｍ）に銀を蒸着（厚さ８０ｎｍ）し、銀蒸
着層の上に、アクリル樹脂１０重量部、メチルイソブチ
ルケトン１９重量部、キシレン１０重量部からなる塗液
を塗布し、乾燥することにより、保護膜（約５０ｎｍ）
を形成して、反射板（表面反射率：９０．１％）を得
た。反射板と偏光板（住友化学工業株式会社製ＳＧ−１
８５２Ａ）をアクリル系粘着剤を介して張り合わせ反射
型偏光板（偏光板／銀蒸着層／フィルム）を得た。これ
の表面反射率は３９．０％であった。
（厚さ５５μｍ）に銀を蒸着（厚さ８０ｎｍ）し、銀蒸
着層の上に、アクリル樹脂１０重量部、メチルイソブチ
ルケトン１９重量部、キシレン１０重量部からなる塗液
を塗布し、乾燥することにより、保護膜（約５０ｎｍ）
を形成して、反射板（表面反射率：９０．１％）を得
た。反射板と偏光板（住友化学工業株式会社製ＳＧ−１
８５２Ａ）をアクリル系粘着剤を介して張り合わせ反射
型偏光板（偏光板／銀蒸着層／フィルム）を得た。これ
の表面反射率は３９．０％であった。
【００１４】比較例１ 中心線平均粗さが４５０ｎｍのポリエステルフィルム
（厚さ５５μｍ）にアルミニウムを蒸着して（厚さ８０
ｎｍ）反射板（表面反射率：７９．２％）を得た。反射
板と偏光板（住友化学工業株式会社製ＳＧ−１８５２
Ａ）をアクリル系粘着剤を介して張り合わせ反射型偏光
板（偏光板／アルミニウム蒸着層／フィルム）を得た。
これの表面反射率は３４．８％であった。
（厚さ５５μｍ）にアルミニウムを蒸着して（厚さ８０
ｎｍ）反射板（表面反射率：７９．２％）を得た。反射
板と偏光板（住友化学工業株式会社製ＳＧ−１８５２
Ａ）をアクリル系粘着剤を介して張り合わせ反射型偏光
板（偏光板／アルミニウム蒸着層／フィルム）を得た。
これの表面反射率は３４．８％であった。
【００１５】実施例２ 偏光板（住友化学工業株式会社製ＳＧ−１８５２Ａ）と
実施例１で得られた反射型偏光板を用いて反射型液晶表
示装置（偏光板／ＴＮ型液晶セル／〔偏光板／銀蒸着層
／フィルム〕）を作製した。反射型液晶表示装置の表面
反射率は３３．２％であり、表示画面が明るく視認性に
優れていた。
実施例１で得られた反射型偏光板を用いて反射型液晶表
示装置（偏光板／ＴＮ型液晶セル／〔偏光板／銀蒸着層
／フィルム〕）を作製した。反射型液晶表示装置の表面
反射率は３３．２％であり、表示画面が明るく視認性に
優れていた。
【００１６】比較例２ 反射型偏光板として、比較例１で得られた反射型偏光板
を用いた以外は、実施例２と同様にして反射型液晶表示
装置（偏光板／ＴＮ型液晶セル／〔偏光板／アルミニウ
ム蒸着層／フィルム〕）を作製した。得られた反射型液
晶表示装置の表面反射率は２９．９％であり、表示画面
が暗く視認性が充分ではなかった。
を用いた以外は、実施例２と同様にして反射型液晶表示
装置（偏光板／ＴＮ型液晶セル／〔偏光板／アルミニウ
ム蒸着層／フィルム〕）を作製した。得られた反射型液
晶表示装置の表面反射率は２９．９％であり、表示画面
が暗く視認性が充分ではなかった。
Claims (2)
- 【請求項１】中心線平均粗さが３００ｎｍ〜１５００ｎ
ｍである基材表面に銀を蒸着することにより得られた反
射板に偏光板を積層してなる下記の構成の反射型偏光
板。 偏光板／銀蒸着層／基材 - 【請求項２】請求項１に記載の反射型偏光板を液晶セル
の片面に装着したことを特徴とする反射型液晶表示装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6128908A JPH07333435A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 反射型偏光板及び反射型液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6128908A JPH07333435A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 反射型偏光板及び反射型液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07333435A true JPH07333435A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14996342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6128908A Pending JPH07333435A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | 反射型偏光板及び反射型液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07333435A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10123324A (ja) * | 1996-10-22 | 1998-05-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射型ｌｃｄ用偏光板 |
| US6480251B1 (en) | 1998-05-28 | 2002-11-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Reflection liquid crystal display element |
| JP2020003520A (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-09 | 住友化学株式会社 | 積層体 |
| JP2021060607A (ja) * | 2020-12-22 | 2021-04-15 | 住友化学株式会社 | 積層体 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP6128908A patent/JPH07333435A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10123324A (ja) * | 1996-10-22 | 1998-05-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射型ｌｃｄ用偏光板 |
| US6480251B1 (en) | 1998-05-28 | 2002-11-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Reflection liquid crystal display element |
| JP2020003520A (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-09 | 住友化学株式会社 | 積層体 |
| JP2021060607A (ja) * | 2020-12-22 | 2021-04-15 | 住友化学株式会社 | 積層体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050207 |