JPH07332617A - 輻射伝熱型燃焼装置 - Google Patents

輻射伝熱型燃焼装置

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JPH07332617A
JPH07332617A JP12764594A JP12764594A JPH07332617A JP H07332617 A JPH07332617 A JP H07332617A JP 12764594 A JP12764594 A JP 12764594A JP 12764594 A JP12764594 A JP 12764594A JP H07332617 A JPH07332617 A JP H07332617A
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JP
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heat
gas
combustion
radiation
heated
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JP12764594A
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Masaya Morimoto
雅也 森本
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造により安全でかつ安価であり、し
かも効率的な輻射伝達を行うことができるとともに目詰
まりが生じ難く、汎用性がある輻射伝熱型燃焼装置を提
供する。 【構成】 少なくとも側面の一部に熱輻射体28,30
を有する燃焼室32と、熱輻射体を通過する燃焼ガスを
導入し、該熱輻射体の輻射熱を受熱するよう被加熱体を
配置した被加熱室31を設けることにより輻射伝熱型燃
焼装置を構成し、更にその熱輻射体として、耐熱金属管
外周に熱輻射材を有する棒状熱輻射体を互いに間隔を有
して複数本配置する等請求項各項記載の各種構成を採用
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼ガスの熱を受けて
高温となり、その輻射熱により各種被加熱体を加熱し、
あるいは燃焼を補助するための輻射伝熱型燃焼装置に関
し、特に原動機、加熱炉、暖房器等の分野において難燃
性の低発熱量燃料を燃焼するのに用いて好適な輻射伝熱
型燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原料ガスを加熱してプロセス
ガスにするため、また、水蒸気の発生等のために燃焼ガ
スとこれらのものを熱交換することが広く行われてお
り、その際、燃焼ガスの熱を効率良く熱交換する方法の
一つとして、燃焼ガスの熱を輻射熱とし、それにより各
種被加熱体を加熱することが行われている。
【0003】一方、燃焼ガス用燃料としては各種のもの
が用いられており、近年は、特に難燃性ガスも効率良く
燃焼させることにより、上記のような輻射加熱源として
用いることや、あるいはガスタービンの排気熱を有効利
用するため、その排気中に少量の燃料を供給して再燃焼
させ、その熱により水蒸気を発生すること等が行われて
いる。このような燃焼においては、燃料が特に完全に燃
焼することが望まれるため、燃焼雰囲気を高温化する必
要があり、そのために、燃焼ガスの熱で熱輻射体を加熱
することにより燃焼室を高温化することも行われてい
る。
【0004】難燃性ガスを効率良く安定して燃焼させる
ために輻射熱を利用するものとしては、例えば特開平3
−232702号公報に示されるような装置が従来から
知られている。即ち、図10,11に示すように、円筒
形の容器1の内面には断熱材が施され、容器1内にはガ
ス非透過性材料からなる隔壁3を配置し、この隔壁3に
よりその外周側に加熱室Aを、その内周側に被加熱室B
をそれぞれ形成している。
【0005】加熱室Aには、円筒状のバーナー4、再熱
交換用配管6及び円筒状の多孔体5が配設され、かつ、
バーナー4には、容器1の外部から燃料導入管によって
燃料が供給され、また、再熱交換用配管6には、容器1
の外部からの燃焼空気導入管8が連結され、加熱室Aに
は、燃焼ガス排出管9が連結されている。被加熱室B内
には、円筒状の多孔体10が配設され、かつ容器1外部
から原料ガス供給管11を介して原料ガスが導入される
とともに、容器1の外部のプロセスガス排出管12と連
結されている。
【0006】上記従来の装置において、燃焼空気導入管
8から導入される燃焼空気aが、再熱交換用配管6によ
り予熱され、その後、燃料導入管7より導入された燃料
ガスfが混合され、この混合ガスがバーナー4により燃
焼された高温ガスは、多孔体5を通過しながら輻射エネ
ルギが放射され、この輻射エネルギの多くは隔壁3を介
して被加熱室Bに伝達される。
【0007】被加熱室B内に原料ガス供給管11から導
入された原料dは、この輻射エネルギによって多孔体1
0を通過する際に加熱され、この加熱されたプロセスガ
スeがプロセスガス排出管12を通じて容器1外部に排
出される。また、バーナ4により燃焼された燃焼排ガス
oは、前記のように多孔体5を通過する際多孔体を加熱
し、輻射エネルギを放射させ、隔壁3と多孔体5間の燃
焼室を高温化し、燃料ガスfが難燃性ガスであっても高
温雰囲気化で安定して燃焼する。多孔体5を通過した燃
焼ガスは、再熱交換用配管6内の燃焼空気を加熱し、燃
焼ガス排出管9から容器1の外部に排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の難燃性燃料
を安定燃焼させる輻射伝熱型燃焼装置においては、容器
1内部を隔壁3により加熱領域Aと被加熱領域Bとに分
け、加熱領域と被加熱領域の間にガス非透過性隔壁を設
置しており、装置が複雑化し、メンテナンスが困難とな
り、しかもガス非透過性隔壁は輻射熱を通すため、光学
的に透明な耐熱ガラス製、あるいは光学的に不透明な耐
熱金属製、耐熱金属化合物製、耐熱セラミック製の薄
板、薄膜、環、管等を使用しなければならず、ガス非透
過性隔壁自身が1000℃以上の高温になることから、
ガス非透過性隔壁の焼損の危険性があった。そのため、
もしもガス非透過性隔壁が破損した場合、反応物質の爆
発、等の危険もあり、その防止のためには高価な材料を
使用しなければならず、装置全体が高価なものとなる。
また、隔壁を介して輻射熱を被加熱体に伝達するため、
熱効率が低下する欠点があった。
【0009】更に、熱輻射体としては多孔体を用い、燃
焼ガスを透過させて加熱していたものであるが、多孔体
は次第に未燃成分や燃料中の不純物により目詰まりを生
じ、燃焼ガスの透過性が悪くなり、燃焼効率を低下させ
るばかりでなく、放射する輻射熱量が低下し、熱効率も
低下する欠点があった。特に前記実施例以外にこのよう
な輻射伝熱型燃焼装置を高速でかつ大量に流動する、例
えばボイラの排ガス通路やガスタービン排気通路中に配
置する場合は、このような熱輻射体の目詰まりは、単に
輻射熱の放射量を減少させるのみでなく、ボイラ設備や
ガスタービン機関設備の効率にも大きな影響を与えるこ
ととなる。
【0010】このような排ガス通路内に熱輻射体を配置
するに際しては、多孔体による目詰まりを防止するた
め、図12に示すように、多数の棒状の熱輻射体15を
排気通路7内の再燃焼器部分に設けることも行われてい
る。この熱輻射体15は、図13及び図14に示すよう
に、中心に保持する支持用チューブ16を側面から入れ
るための溝17を形成した中空状のセラミック多孔体1
8に対し、支持用チューブ16を側面から入れるための
溝20を形成した中空状の断熱材21を嵌挿した状態
で、前記セラミック多孔体18の溝17及び断熱材21
の溝20を通して断熱材21の中心部に支持用チューブ
16を入れ、各溝17及び18を塞ぐよう蓋状断熱材2
2を嵌入固定することにより形成している。
【0011】この熱輻射体は、多孔体の目詰まりによる
各種問題点は解消できるものの、複雑な構造となるので
製造コストが上昇し、また、表面に露出する蓋状断熱材
22は、排ガス流に対向するように配置すると焼損する
ので逆側に向けなければならず、その配置に制限があ
り、しかも排ガス流が常時一方向のみから流動する上記
設備のような用途に限定されることとなる。また、熱輻
射を行う輻射変換体として重要な空隙率や光学的厚さの
設定も自由にできない欠点もある。
【0012】したがって、本発明は、簡単な構造により
安全でかつ安価であり、しかも効率的な輻射伝達を行う
ことができるとともに目詰まりが生じにくく、汎用性が
ある輻射伝熱型燃焼装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、側面が熱輻射体により形成され、かつ、そ
の少なくとも大半部がガス透過性熱輻射体である燃焼室
と、この燃焼室に隣接して設けられ、前記ガス透過性熱
輻射体を通過する燃焼ガスを導入して側面の熱輻射体の
輻射熱を受熱するよう被加熱体が配設される被加熱室と
を含んで輻射伝熱型燃焼装置を構成し、更に、燃焼室と
被加熱室とを同心を成す多重筒体に形成し、また、その
熱輻射体として、耐熱金属管外周に熱輻射材を有する棒
状熱輻射体を互いに間隔を有して複数本配置する等請求
項各項記載の各種構成を採用したものである。
【0014】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、燃焼室
で燃焼した高温ガスは、燃焼室の側面に設けた熱輻射体
を通過する際、熱輻射体を高温に加熱し輻射熱を放射さ
せる。その輻射熱により、被加熱体が加熱されるととも
に、燃焼室を高温に維持し、被加熱体は、上記輻射熱の
ほか燃焼ガスの熱も受け加熱される。また、熱輻射体と
して耐熱金属管外周に熱輻射材を有する棒状熱輻射体を
互いに間隔を有して複数本配置したものにおいては、燃
焼ガスによって熱輻射体の燃焼ガス流通部分で目詰まり
を生じることがなく熱輻射体の構成を簡素化する。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面に沿って説明する。図
1、図2は、本発明をプロセスガス発生器に用いた実施
例を示し、円筒状容器25の下部には下側耐火材26を
設け、上部には中央部に孔を有する上側耐火材27を設
けており、両耐火材間には互いに間隔を隔てて、外側輻
射多孔体28と内側輻射多孔体30とを配置している。
内側輻射多孔体30の内方には被加熱室31が、内側輻
射多孔体30と外側輻射多孔体28との間には燃焼室3
2が、外側輻射多孔体28と容器25の内周間には予混
合室33が各々形成されている。
【0016】被加熱室31には、容器25の上端壁中央
を貫通して多数の伝熱管34が挿通され、外部から原料
ガスを導入するとともに被加熱室31でそのガスを加熱
し、プロセスガスとして外部に供給している。被加熱室
31には、後述するように燃焼ガスが内側輻射多孔体3
0を通して供給され、その燃焼ガスは、伝熱管の外周を
通って上部の排気管35から外部に排出される。
【0017】予混合室33には燃料供給管36が接続さ
れ、外部から空気等の酸化剤と予混合された燃料は予混
合室33に均等に導入され、充分予混合された後、外側
輻射多孔体28を通過し、燃焼室32内に供給される。
燃焼室32の下部には、点火用パイロットバーナー37
が設けられ、始動時には、この点火用パイロットバーナ
ー37の作動によって、燃料は燃焼を開始する。安定燃
焼後は、点火用パイロットバーナーは消火される。
【0018】燃焼室32で燃焼した燃焼ガスは、内側輻
射多孔体30を通り、被加熱室31内に入る。この時、
内側輻射多孔体30は高温となり赤熱し、高温の輻射熱
を放出する。この輻射熱により、被加熱室31内の伝熱
管34は加熱され、外部から供給される原料ガスはプロ
セスガスとなる。この時、伝熱管34は、外周囲を流動
する燃焼ガスとの直接接触によっても加熱される。
【0019】内側輻射多孔体及び外側輻射多孔体の材料
としては、各種のものが使用可能であり、セラミック
製、耐熱金属製の繊維、布、金網、発泡体、焼結体等が
使用可能であり、後述するように、耐熱金属管の外周に
セラミック等の熱輻射材を設けて棒状輻射体とし、これ
を多数互いに間隔を隔てて燃焼ガス流通部を形成してな
る輻射多孔体を用いることもできる。
【0020】上記実施例においては、燃焼室32の内外
両側から高温の輻射熱を受けて高温化し難燃性の燃料で
も安定して燃焼させることができ、100kcal/N
3程度の難燃性の燃料も燃焼可能となる。また、輻射
多孔体を円筒状とすることにより、平板、棒等を用いた
ものよりも強度が向上し、大型化することができる。
【0021】なお、上記実施例においては輻射多孔体を
2重円筒にしたものを示したが、3重円筒以上の多重円
筒でも良く、また、必ずしも円筒に限らず、多角形の筒
でも良い。更に、筒は一体である必要はなく、分割した
板状の物を組合わせて筒状にしても良い。また、筒全体
がガス透過性の輻射多孔体で構成する必要はなく、一部
をガス非透過性の耐熱性輻射材料としても良い。また、
被加熱室は内側多孔体内から予混合ガスを供給し、外側
多孔体と容器内周間に伝熱管を配置することもでき、そ
のほか、内側の筒のみ輻射多孔体とし、外側の筒は断熱
材で形成し、この断熱材中に燃料管を配置し、燃料管が
燃焼室に対向する部分にノズルを設け、バーナーとする
こともできる。更にダクト状燃焼室の1端開口側にバー
ナーを配置し、その燃焼ガスを輻射多孔体を通過させて
輻射熱を放射させ、その輻射多孔体の片側で燃焼室内を
加熱し、他側で被加熱物を加熱するよう構成することも
できる。
【0022】輻射多孔体としては、上記のような各種の
ものが使用可能であるが、例えば図3、図4に示すよう
な輻射多孔体を用いることもできる。即ち、耐熱金属管
40の外周にセラミックフアイバー等のセラミック体か
らなる輻射変換物質41を巻き、このようにして形成さ
れた棒状熱輻射体42を、図4に示すように隣接する棒
状熱輻射体42相互は互いに間隔を隔てて配置し、これ
を直角方向に配置したものと編むことにより輻射多孔体
43とすることもできる。
【0023】上記輻射多孔体43は、前記図1に示す輻
射多孔体として用いることができるほか、前記の各種変
形実施例のものにも採用可能であるが、特に上記輻射多
孔体43は、ボイラの廃ガスの熱、あるいはガスタービ
ンの排気熱等を再利用し水蒸気を発生させ、あるいは温
水を生成する設備に用いるのが好適である。
【0024】即ち、図5、図6にガスタービンの排気熱
利用設備を示すように、ガスタービンの排ガスが流れる
排ガスダクト45の上流側にディフューザー46を備え
たダクトバーナ47を配置し、その背面、即ち上流側に
前記棒状熱輻射体からなる上流側熱輻射体48を設け、
ダクトバーナー47の下流側には、ダクトバーナーと間
隔を隔てて、上流側熱輻射体48と同様の構成からなる
下流側熱輻射体50を配置し、その間に燃焼室51を形
成する。
【0025】上記構成により、ガスタービンから約15
%程度酸素を含んだ約600℃以上の高温排ガスが、断
熱材で構成される排ガスダクト45に導入され、ダクト
バーナー47の直近上流部の上流側熱輻射体48により
整流される。ダクトバーナー47における耐熱金属管を
通った燃料は、耐熱金属管に開けられた燃料噴出口から
噴射され、排気ガスと混合され燃焼室51内で燃焼す
る。この燃焼熱により下流側熱輻射体50はもとより、
上流側熱輻射体48及びその間の燃焼室51内も高温と
なり、排ガスダクト自体も高温となって両熱輻射体及び
ガスダクトは輻射熱を放射する。この熱によって、低酸
素濃度の排ガス雰囲気中でも安定して燃焼することがで
きる。
【0026】上記両熱輻射体の耐熱金属管40内には、
冷却流体として燃料、排ガス、ボイラ水等の水、空気等
の酸化剤、油、粉、及びこれらの混合物等を使うことが
でき、熱輻射体自体を被加熱物とすることができる。
【0027】上記のような棒状熱輻射体を用いることに
より、熱輻射物質であるセラミックの破損や、耐熱金属
の焼損をなくすことができ、また、輻射変換体の基本特
性として重要な空隙率や光学的厚さを自由に設定できる
ほか、板状、円筒状等、形状を自由に設定でき、更に流
れの整流作用をも行うことができる。
【0028】特に、従来この種の排気熱利用設備で用い
られていた棒状熱輻射体は、前記したように、また図1
2〜14に示すように複雑な構造であり、かつ外表面に
一部が露出する、断熱材が排ガス流の下流側に向けて配
置しなければならないという配設上の制約等の欠点を有
していたものであるが、上記本発明の棒状熱輻射体は簡
単な構造で安価であり、配設上の制約がなく各種形態の
熱輻射体を容易に形成することができる。
【0029】本発明を加熱炉に用いた実施例を図7、図
8に示す。この加熱炉53は、円筒形の断熱筒54と、
上部の熱輻射多孔体55、下部の断熱材56で構成され
る。熱輻射多孔体55は、適宜の間隔で配置された耐熱
金属管60で補強され、断熱材56は、図8に示すよう
に、渦巻状の耐熱金属管からなる燃料供給管57で補強
されるとともに、熱輻射多孔体55と断熱材56間は燃
焼室58を形成し、燃料供給管57の燃焼室58に面す
る側にノズル孔59を形成している。
【0030】上記構成の加熱炉においては、燃料供給管
57から供給される燃料は、ノズル孔59から燃料室5
8に噴出して燃焼し、その燃焼ガスは熱輻射多孔体55
を通過する。この時、熱輻射多孔体55は高温に熱せら
れて輻射熱を放射し、図5の、上方において図示されな
い被加熱物を加熱するとともに、燃焼室58内を高温に
保持することができ、それにより、難燃性燃料も安定し
て燃焼させることができる。
【0031】上記実施例における熱輻射多孔体55を補
強する耐熱金属管は適宜の形状に配置することができ、
燃料供給管と同様に渦巻状とすることができるととも
に、内部に前記実施例と同様に水、油等の冷却流体を流
すこともできる。
【0032】また、上記実施例における燃料供給管を、
図9に示すように十字形と円形の組合せ形状とすること
もでき、熱輻射多孔体の耐熱金属管も必要に応じて同様
の形状とすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し作用する
ので、簡単な構造により安全でかつ安価であり、しかも
効率的な輻射伝達を行うことができるとともに、燃焼室
を高温に維持できるので、難燃性燃料でも安定して燃焼
させることができる。特に被加熱体との間に隔壁を設け
る必要がないので、隔壁破損時の被加熱体の爆発等の危
険がなく、伝熱効率も向上する。また、燃焼室の両側面
に熱輻射体を設けたものにおいては、燃焼室をより高温
に維持することができる。
【0034】また、熱輻射体として耐熱金属管外周に熱
輻射材を有する棒状熱輻射体を互いに間隔を有して複数
本配置したものにおいては、目詰まりを生じることな
く、簡単な構造で安価であり、配設の自由度が大きく、
各種形状の熱輻射体を容易に形成することができる。
【0035】また、耐熱金属管内に被加熱流体を流通さ
せたものにおいては、熱輻射体の熱により、耐熱金属管
が焼損することを防止できるとともに燃焼熱を有効利用
することができる。
【0036】更に、燃焼室に面する断熱材中に燃料供給
管を設け、燃料供給管の燃焼室に面する側に燃料ノズル
を設けたものにおいては、燃料供給管により断熱材を補
強できるとともに、燃料供給管が充分加熱されて燃料の
燃焼性が向上し、燃料ノズルの形成もきわめて容易とな
る。また、燃焼室への流動ガス取入部にも熱輻射体を配
置したものにおいては、その熱輻射体が流動ガスの整流
作用をなし、燃焼を安定させることができるとともに、
燃焼室を両側から輻射熱で加熱して高温化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の縦断面図である。
【図2】図1のA−A部の横断面図である。
【図3】本発明の熱輻射体の他の実施例を示す横断面図
である。
【図4】図3の熱輻射体を組み合わせてなる熱輻射体の
側面図である。
【図5】本発明の他の実施例の横断面図である。
【図6】図5のB−B部分の断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施例の縦断面図である。
【図8】図7のC−C部分の断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例の横断面図である。
【図10】従来のプロセスガス発生装置の縦断面図であ
る。
【図11】図10のD−D部分の横断面図である。
【図12】従来の排ガスダクト内に配設する熱輻射体の
断面図である。
【図13】同じく熱輻射体の一部拡大断面図である。
【図14】同じく側面図である。
【符号の説明】
25…円筒状容器、 26…下側耐火材、 27…
上側耐火材、28…外側輻射多孔体、30…内側輻射多
孔体、31…被加熱室、32…燃焼室、 33…
予混合室、 34…伝熱管、35…排気管、
36…燃料供給管、 37…パイロットバーナー、
40…耐熱金属管、 41…輻射変換物質、 42…
棒状熱輻射体、43…輻射多孔体、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面が熱輻射体により形成され、かつ、
    その少なくとも大半部がガス透過性熱輻射体である燃焼
    室と、この燃焼室に隣接して設けられ、前記ガス透過性
    熱輻射体を通過する燃焼ガスを導入して側面の熱輻射体
    の輻射熱を受熱するよう被加熱体が配設される被加熱室
    とを含むことを特徴とする輻射伝熱型燃焼装置。
  2. 【請求項2】 燃焼室と被加熱室とが同心を成す多重筒
    体に形成される請求項1記載の輻射伝熱型燃焼装置。
  3. 【請求項3】 ガス透過性熱輻射体として耐熱金属管外
    周に熱輻射材を有する棒状熱輻射体を互いに間隔を有し
    て複数本配置することにより構成してなる請求項1又は
    2記載の輻射伝熱型燃焼装置。
  4. 【請求項4】 耐熱金属管内に被加熱流体を流通してな
    る請求項3記載の輻射熱型燃焼装置。
  5. 【請求項5】 燃焼室に面する断熱材中に燃料供給管を
    設け、燃料供給管の燃焼室に面する側に燃料ノズルを設
    けてなる請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記
    載の輻射伝熱型燃焼装置。
  6. 【請求項6】 燃焼室への流動ガス取入部にも熱輻射体
    を配置してなる請求項3、請求項4、請求項5又は請求
    項6記載の輻射伝熱型燃焼装置。
JP12764594A 1994-06-09 1994-06-09 輻射伝熱型燃焼装置 Withdrawn JPH07332617A (ja)

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