JPH07332498A - メタルリング - Google Patents

メタルリング

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JPH07332498A
JPH07332498A JP14855494A JP14855494A JPH07332498A JP H07332498 A JPH07332498 A JP H07332498A JP 14855494 A JP14855494 A JP 14855494A JP 14855494 A JP14855494 A JP 14855494A JP H07332498 A JPH07332498 A JP H07332498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal ring
ring
shape memory
coil spring
metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP14855494A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahisa Sugihara
正久 杉原
Keisuke Yamamoto
啓介 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封特性、及び繰り返し使用するための復元
特性が良好なメタルCリングを提供すること。 【構成】 コイルバネを収納したメタルCリングにおい
て、コイルバネ及びCリングの材料を形状記憶合金とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルバネを有するメ
タルリングに関し、さらに詳しくは半導体関連機器、継
手部のシール部材等に用いられる、断面C型のリング部
材にコイルバネを収納したメタルCリングに関するもの
である。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】メタル
リングは一般の合成ゴムや合成樹脂などの有機材料が使
用できないような高温、超低温をはじめ高圧、真空容器
などのシール部材として使用されている。メタルリング
の中でもシール性を向上させたコイルバネを収納したメ
タルCリングは、半導体関連機器、継手部のシール部材
として多用されている。上記メタルCリングのジャケッ
ト及びコイルバネの材質は、通常耐熱性、密封特性から
純ニッケルまたはSUS316L製が用いられている。
これらのメタルリングは一般的に高価であり、できる限
り長期間、また再使用可能なものが要求されている。
【0003】しかしながら、上記メタルCリングは、耐
熱性、密封特性は比較的良好であったものの、繰り返し
使用するための復元特性は十分とは言えなかった。すな
わち、従来までの純ニッケルまたはSUS316L製等
からなるメタルCリングでは、弾性復元力はある程度有
するものの、内、外圧力変動の大きな条件下で数回繰り
返し使用するとシール性能の点で問題が生じることがあ
った。
【0004】本発明の目的は、密封特性が良好でかつ繰
り返し使用しても復元特性が低下せず、繰り返し使用可
能なメタルCリングを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、上記課題は、以下の手
段を用いることにより解決されることを見出だした。す
なわち、断面C型のリング部材にコイルバネを収納した
リング部材において、該断面C型のリング部材及びコイ
ルバネが形状記憶合金からなるメタルリングによって解
決される。さらには、上記形状記憶合金がニッケル−チ
タン系または銅−アルミニウム−ニッケル系とすること
によって解決される。
【0006】
【作用】本発明では、断面C型のリング部材にコイルバ
ネを収納したリング部材において、該断面C型のリング
部材及びコイルバネの材料を形状記憶合金とすること
で、密封特性及び復元特性の優れたメタルリングとする
ことができる。
【0007】すなわち、断面C型のリング部材及びコイ
ルバネの両部材の材料を形状記憶合金とすることで、使
用中、メタルリングに機械的な歪み履歴が生じたとして
も、使用後に該メタルリングを所定の温度まで加熱する
ことにより該歪み履歴が消え、歪み履歴のないメタルリ
ングを再度使用できる。この作用は、断面C型のリング
部材及びコイルバネの両部材の材料を形状記憶合金とす
ることの相乗効果によるものと推定され、断面C型のリ
ング部材またはコイルバネの片方のみの材料が形状記憶
合金であっても、本発明の作用効果は得られない。
【0008】以下、本発明の実施例の一例について説明
する。なお、図1は本発明のメタルリングの一例を示す
概略図である。図2は図1のa−a´で切断したときの
メタルリングの断面図である。本発明の断面C型のリン
グ部材の断面形状は略C型であれば良い。例えば、本発
明の変形例としては、図3、図4のような変形C型であ
ってもよい。
【0009】断面C型のリング部材にコイルバネを収納
したリング部材における、該断面C型のリング部材及び
コイルバネに用いられる形状記憶合金の種類には、特に
限定はないが、復元特性の点から、ニッケル−チタン系
または銅−アルミニウム−ニッケル系であることが好ま
しい。ニッケル−チタン系としては、Ni:49at%
〜51at%、Ti:51at%〜49at%、銅−ア
ルミニウム−ニッケル系としては、Cu:83wt%〜
81wt%、Al:14wt%〜14.5wt%、N
i:3.0〜4.5wt%程度のものが好ましい。
【0010】本発明の一実施例について、図面に基づい
て説明すると、本発明と従来例とが異なる点は、断面C
型のリング部材1及びコイルバネ2が形状記憶効果を有
する合金、すなわち、ある温度以上に加熱すると予め記
憶していた形状に変化し、もの形状に復元するような合
金にて形成されていることである。元の形状記憶させた
状態である図2に示されたメタルリングは、使用時にお
いては図5に示されたように締め付け力3、及び流体圧
4によって応力を受け、断面C型のリング部材1及びコ
イルバネ2には斜線部5において歪みが生じる。使用
後、、所定の温度以上に加熱してもとの形状に復元すれ
ば、形状が復元するだけでなく、使用時に生じた締め付
け力による歪みも消え、再使用可能となる。したがっ
て、密封特性は、初期の使用の場合と再使用の場合との
差はほとんどない。
【0011】断面C型のリング部材の内径については用
途に応じて設計すればよく、例えば50mm〜100m
m程度であり、リング部材1の厚さは、均一であること
が望ましく、少なくとも0.5mm以上、好ましくは
1.0mm以上である。リング部材1の厚さが0.5m
m未満であると、復元特性の点に問題が生じる場合があ
る。
【0012】コイルバネは、外径が0.1〜3mm程度
の形状記憶合金からなる素線を用いたコイル外径0.5
〜30mm程度の形状記憶合金からなるコイルバネであ
って、コイル平均径をD0 、素線径をdとするときD0
/dで表されるバネ指数Cが1.0〜10の範囲程度で
ある。好ましくは、バネ指数Cが2.0〜5である。バ
ネ指数Cが5よりも大きくても、2.0よりも小さくて
も、復元特性の点に問題が生じる場合がある。
【0013】
【実施例】以下実施例を示す。
【実施例1】C型リング部材(外径57mm、内径50
mm、厚さ3.6mm)及びコイルバネ(素線の外径
0.5mm、コイル外径2.6mm、バネ指数C=4.
2)が共にニッケル−チタン系の形状記憶合金(原子比
率Ni:Ti=50:50)からなるメタルCリングを
作成し、下記の条件して、密封特性、繰り返し使用性
(圧縮復元特性)について評価した。
【0014】
【実施例2】実施例1で用いたニッケル−チタン系の形
状記憶合金に代えて銅−アルミニウム−ニッケル系形状
記憶合金を用いた以外は実施例1と同様にしてメタルC
リングを作成した。
【0015】
【比較例1】実施例1で用いたニッケル−チタン系の形
状記憶合金に代えてSUS316Lを用いた以外は実施
例1と同様にしてメタルCリングを作成した。
【0016】
【比較例2】実施例1で用いたニッケル−チタン系の形
状記憶合金からなるC型のリング部材に代えてSUS3
16L合金からなるCリング部材を用いた以外は実施例
1と同様にしてメタルCリングを作成した。
【0017】
【比較例3】実施例1で用いたニッケル−チタン系の形
状記憶合金からなるコイルバネに代えてSUS316L
合金からなるコイルバネを用いた以外は実施例1と同様
にしてメタルCリングを作成した。
【0018】(密封特性)試験治具に実施例及び比較例
のメタルCリングを装着し、210kg/cm2・Gの
ヘリウムガスの圧力条件下で2時間保持し、ヘリウムガ
スの漏れ量を調べた。
【0019】(圧縮復元特性)試験治具に実施例及び比
較例のメタルCリングを締め付け力200kgf/cm
で装着し、210kg/cm2 ・Gのヘリウムガスの圧
力条件下で2時間保持した後、試験治具からメタルCリ
ングを取り出し、該メタルリングを100℃で1分間加
熱し、元の形状記憶させた状態に戻し、再度試験治具を
該メタルCリングを締め付け力200kgf/cmで装
着し、210kg/cm2 ・Gのヘリウムガスの圧力条
件下で2時間保持し、ヘリウムガスの漏れ量を調べ、結
果を表1に示した。
【0020】
【効果】本発明におけるメタルリングは、密封特性、及
び繰り返し使用性のための復元特性が良好である。よっ
て、使用後メタルリングが変形してたとしても、所定の
温度に加熱することで、変形による歪み履歴が消え、再
度履歴のないメタルリングとして使用できため、従来の
メタルリングに比して、繰り返しの使用回数が増え、経
済性に優れる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の一例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の変形例の模式断面図である。
【図4】本発明の変形例の模式断面図である。
【図5】本発明の使用状態を示した模式断面図である。
【0022】
【符号の説明】
1 形状記憶合金からなる断面C型のリング部材 2 形状記憶合金からなるコイルバネ 3 締め付け力 4 流体圧 5 歪部
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面C型のリング部材にコイルバネを収
    納したリング部材において、該断面C型のリング部材及
    びコイルバネが形状記憶合金からなることを特徴とする
    メタルリング。
  2. 【請求項2】 上記形状記憶合金がニッケル−チタン系
    または銅−アルミニウム−ニッケル系であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のメタルリング。
JP14855494A 1994-06-06 1994-06-06 メタルリング Pending JPH07332498A (ja)

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JP14855494A JPH07332498A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 メタルリング

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JP14855494A JPH07332498A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 メタルリング

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JP14855494A Pending JPH07332498A (ja) 1994-06-06 1994-06-06 メタルリング

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2287497A1 (en) * 2008-05-20 2011-02-23 Tohoku University Metal gasket

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2287497A1 (en) * 2008-05-20 2011-02-23 Tohoku University Metal gasket
EP2287497A4 (en) * 2008-05-20 2012-01-11 Univ Tohoku METAL SEAL
US8485534B2 (en) 2008-05-20 2013-07-16 Tohoku University Metal gasket

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