JPH07332355A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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Publication number
JPH07332355A
JPH07332355A JP12250594A JP12250594A JPH07332355A JP H07332355 A JPH07332355 A JP H07332355A JP 12250594 A JP12250594 A JP 12250594A JP 12250594 A JP12250594 A JP 12250594A JP H07332355 A JPH07332355 A JP H07332355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
conductive
electric current
rotary shaft
rotating shaft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12250594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yamashita
一彦 山下
Osamu Yasuda
修 安田
Tsutomu Matsuyama
勤 松山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH07332355A publication Critical patent/JPH07332355A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸と軸受の間で片当り等を生じた場合に
も、異常摩耗や焼損の防止が可能な装置を実現する。 【構成】 ケーシング1の内面に設けられた軸受ケース
2の内周面に配設され非鉄金属を複合させた導電セラミ
ック軸受3と、同軸受3と対向して回転軸9に設けられ
超硬合金よりなる導電軸スリーブ4と、上記導電セラミ
ック軸受3に接続されるとともにスリップリング7を介
して上記回転軸9に接続された電流コントローラ10と
を備えたことによって、導電セラミック軸受3と導電軸
スリーブ4の間を流れ電流コントローラ10により制御
される電流により、それぞれの表層の非鉄金属が溶出さ
れ、剪断が容易となるため、片当り等を生じた場合には
摺動面表層が剪断されて軸受部の焼損が防止されるとと
もに、摩耗の進行度の制御や電流値による電食量のモニ
タが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川水ポンプや海水ポ
ンプ等の回転軸の軸受として用いて好適な軸受装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の軸受面に水を導くように構成され
た軸受装置を図3(a),(b)に基づいて説明する。
図3(a),(b)において、01はケーシング、02
はケーシング01の内周に挿入され一端がケーシングに
固定された軸受ケースである。03は軸受ケース02の
内周に焼ばめによって固定されたセラミック軸受であ
り、セラミック軸受03には、隙間hを有して回転軸0
4が挿入されている。
【0003】なお、図3(a),(b)では省略してい
るが、回転軸04の下端部にはインペラが設けられてお
り、回転軸04の回転によりこのインペラが回転し、水
wの吸入、吐出を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の軸受装置におい
ては、母機の条件により、回転軸がたわんでセラミック
軸受が片当りしたり、また、軸受ケースとケーシングと
の取付誤差により軸受ケースが回転軸に対して傾斜し、
セラミック軸受端部と回転軸が片当りを生じる場合があ
る。
【0005】この片当りを生じた場合、セラミック軸受
は材料のヤング率が高く弾性変形しにくい性質を持つた
め、接触部の単位面積当りの荷重である面圧が大きくな
り、このときの軸受摺動面の温度は異常に上昇し、セラ
ミック軸受は焼損を発生する。その結果、軸受の摩耗を
助長したり破損したりして事故の原因となる。
【0006】このように、セラミック軸受が異常摩耗し
たり、破損したりすると、回転軸を正常に支承すること
が不可能となり、ポンプなどの運転に支障を来すという
課題があった。
【0007】また、片当りを防止するためにセラミック
軸受の外周に弾性体を設置するものもあるが、回転軸か
ら軸受に作用する力を安定して支承するためには、比較
的剛性の高い弾性体を用いる必要があり、片当り防止、
高面圧による焼損防止には不充分であるという課題があ
った。本発明は上記の課題を解決しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受装置は、回
転軸が貫通するケーシングの貫通部の内面に固定された
軸受ケース、同軸受ケースの内周面に配設され炭化珪素
もしくは窒化珪素を基材に非鉄金属元素を複合させて形
成された導電セラミックス軸受、同軸受の内面に対向す
る上記回転軸の外周面に設けられ導電性の超硬合金より
なる導電軸スリーブ、および上記回転軸に接続されたス
リップリングと上記導電セラミック軸受との間に接続さ
れた電流コントローラを備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記において、導電セラミック軸受と導電軸ス
リーブは共に導電材で形成されており、静止側の導電セ
ラミック軸受は外部の電流コントローラと接続され、回
転する導電軸スリーブ側は回転軸とスリップリングを介
して上記電流コントローラに接続されているため、導電
セラミック軸受と導電軸スリーブは電気的な回路を形成
する。
【0010】このような回路が形成された軸受装置が、
水中もしくは海水中に浸漬されると、その電流値に応じ
て、導電セラミック軸受、導電軸スリーブの表層からN
i ,Cr 等の非鉄金属元素が電食作用により溶出する。
この溶出により基材の表面強度は低下し、摩擦により容
易に表層が剪断される。
【0011】この溶出量は電流値に比例するものであ
り、電流値をコントロールすることにより摩耗の進行度
を制御することができる。また、導電セラミック軸受に
片当り等の高面圧が作用した場合も、容易に摺動面表層
が剪断されるため、焼損を防止し良好な回転軸の支承作
用を行う。更に、この電流値をモニタすることにより電
食量のセンサとして作用させることもできる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1(a),(b)に基
づいて具体的に説明する。図1(a),(b)に示す本
実施例においては、ケーシング1に軸受ケース2が固定
されており、その軸受ケース2の内面にはNi ,Cr
複合された炭化珪素である導電セラミック軸受3が焼ば
め固定されている。
【0013】更に、その内面には、回転軸9に貫入され
た超硬合金の導電軸スリーブ4が止め輪5によって回転
軸9に固定されている。導電セラミック軸受3のa点は
電線11を介して電流コントローラ10に接続されてい
る。
【0014】また、回転軸9には回転側リング8が設置
され、ケーシング1には静止側リング6が取付けられ、
回転側リング8と静止側リング6はスリップリング7を
介して通電可能であり、静止側リング6のb点は電線1
1により電流コントローラ10に接続されている。
【0015】上記において、導電軸スリーブ4と導電セ
ラミック軸受3の間には、水wを介して電流が電流コン
トローラ10に制御されて流れており、図2(a)に示
すようにその電流値に比例して導電セラミック軸受3と
導電軸スリーブ4の表層からCr ,Ni の金属元素が電
食作用により溶出する。
【0016】この溶出により摺動面表層の強度が低下
し、容易に剪断されるため、回転軸9が流体力等によっ
て傾斜して片当りが発生した場合でも、高面圧接触部の
焼付が防止され、良好な軸受作用が維持される。
【0017】図2(b)は、本実施例の効果を説明する
もので、運転時間T (hr )と軸受温度t(℃)との関
係を示している。導電セラミック軸受3に回転軸9が片
当りを生じた場合、従来の装置においては、摺動面の面
圧が大きくなることにより、異常発熱し、温度が急上昇
して焼付温度t3 以上となり軸受が焼損・破損したりす
る。
【0018】これに対し、本実施例の場合、先に述べた
摺動面の剪断力が小さいために温度上昇もわずかで、良
好な軸受作用を呈する。また、電流コントローラ10に
より電流値をコントロールすることにより、導電セラミ
ック軸受3、導電軸スリーブ4の摺動面の摩耗速度も制
御することができ、電流値をモニタすることにより、電
食量を評価することが可能となる。
【0019】
【発明の効果】本発明の軸受装置においては、ケーシン
グの内面に設けられた軸受ケースの内周面に配設され非
鉄金属を複合させた導電セラミック軸受と、同軸受と対
向して回転軸に設けられ超硬合金よりなる導電軸スリー
ブと、上記導電セラミック軸受に接続されるとともにス
リップリングを介して上記回転軸に接続された電流コン
トローラとを備えたことによって、導電セラミック軸受
と導電軸スリーブの間を流れ電流コントローラにより制
御される電流により、それぞれの表層の非鉄金属が溶出
され、その表面強度が低下し、剪断が容易となるため、
片当り等を生じた場合には摺動面表層が剪断されて軸受
部の焼損が防止されるとともに、摩耗の進行度の制御や
電流値による電食量のモニタが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る軸受装置の説明図で、
(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図であ
る。
【図2】上記一実施例に係る特性図で、(a)は電流値
と溶出速度の関係図、(b)は運転時間と軸受温度の関
係図である。
【図3】従来の軸受装置の説明図で、(a)は側面図、
(b)は(a)のX−X矢視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 軸受ケース 3 導電セラミック軸受 4 導電軸スリーブ 5 止め輪 6 静止側リング 7 スリップリング 8 回転側リング 9 回転軸 10 電流コントローラ 11 電線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸が貫通するケーシングの貫通部の
    内面に固定された軸受ケース、同軸受ケースの内周面に
    配設され炭化珪素もしくは窒化珪素を基材に非鉄金属元
    素を複合させて形成された導電セラミックス軸受、同軸
    受の内面に対向する上記回転軸の外周面に設けられ導電
    性の超硬合金よりなる導電軸スリーブ、および上記回転
    軸に接続されたスリップリングと上記導電セラミックス
    軸受との間に接続された電流コントローラを備えたこと
    を特徴とする軸受装置。
JP12250594A 1994-06-03 1994-06-03 軸受装置 Withdrawn JPH07332355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12250594A JPH07332355A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12250594A JPH07332355A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07332355A true JPH07332355A (ja) 1995-12-22

Family

ID=14837513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12250594A Withdrawn JPH07332355A (ja) 1994-06-03 1994-06-03 軸受装置

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JP (1) JPH07332355A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015135783A1 (de) * 2014-03-14 2015-09-17 Invent Umwelt- Und Verfahrenstechnik Ag Rührvorrichtung für abwasser

Cited By (5)

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WO2015135783A1 (de) * 2014-03-14 2015-09-17 Invent Umwelt- Und Verfahrenstechnik Ag Rührvorrichtung für abwasser
CN106102891A (zh) * 2014-03-14 2016-11-09 英文特环境及工艺股份公司 污水搅拌装置
JP2017510456A (ja) * 2014-03-14 2017-04-13 インベント ウムウェルト− ウント フェルファーレンステヒニック アーゲー 廃水用撹拌装置
US10112161B2 (en) 2014-03-14 2018-10-30 Invent Umwelt—Und Verfahrenstechnik Ag Stirring device for wastewater having a slide sleeve and a device for detecting state of wear of the slide sleeve
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Effective date: 20010904