JPH0733188U

JPH0733188U - シャワ−に適用する洗浄用具

Info

Publication number: JPH0733188U
Application number: JP7096493U
Authority: JP
Inventors: 河合正美
Original assignee: 河合正美
Priority date: 1993-12-02
Filing date: 1993-12-02
Publication date: 1995-06-20

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、シャワーに適用する洗浄用具であっ
て、通常のシャワーの機能と身体を石鹸で洗浄できる機
能及び身体をブラッシングする洗浄用具としての機能を
兼ね備え、身体の不自由な人自身やその介護人が容易に
身体の洗浄を行えるシャワーに適用する洗浄用具を提供
することを主要な目的とする。【構成】水又は温水供給源にシャワーホースを介して連
なるシャワー本体を有するシャワーに於て、上記シャワ
ー本体の水又は温水出口に連なる流路を中仕切りによっ
て二分し、水又は温水出口を二つに分け、上記二分され
た流路の上流にシャワーホースを介して流入する水又は
温水の流路を切り替える流路切替手段を設け、さらに、
上記二分された流路のいずれか一方に、石鹸を収容する
為の石鹸収容箱体を配設し、上記石鹸収容箱体が配設さ
れた流路と連なる水又は温水出口には、水又は温水と石
鹸が混合した石鹸水が泡となり外部へ流出可能な柔軟な
ブラシや、多孔質発泡体等より成る洗浄体が脱着可能に
配設されていることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、シャワーに適用する洗浄用具に係わり、さらに詳しくは、通常のシャワーの機能に加え、身体を石鹸で洗浄できる機能及び身体をブラッシングする洗浄用具としての機能を備えたシャワーに適用する洗浄用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の通り、風呂場等での身体の洗浄は、石鹸を付着させたり含ませたりした後、石鹸を泡立てたウレタンフォーム等の洗浄用具により身体を擦って行う洗浄動作と、上記洗浄動作により身体に付着した石鹸の泡を水又は温水のシャワーで洗い落とすシャワーリングとによって行われているものであり、さらに、身体をより強く洗おうとする場合には、ブラシ等が用いられているものであり、この場合には、石鹸を使用せずにブラッシングのみを行うことが多く、身体の洗浄のみならず身体のマッサージを同時に行おうとするものである。

【０００３】ところで、上記身体の洗浄の際に行われる洗浄用具による洗浄動作とシャワーリング及びブラッシングは、それぞれが独立した動作であって、しかも、それらに使用される道具もそれぞれに異なっているものであるので、上記の如く身体の洗浄を行う為には各動作ごとに道具を持ち替える必要が生じており、健康な人が身体を洗浄する場合には何ら問題はないが、病気やケガ等によって人間の平常な機能を失った身体の不自由な人が身体を洗浄しようとする場合や介護人が身体の不自由な人の身体を洗浄しようとする場合には、それら各道具の持ち替え動作がうまく行えず、十分な身体の洗浄が行えないものであった。

【０００４】そこで、上記身体の不自由な人自身、あるいは、その介護人が、身体の不自由な人の身体の洗浄を容易に行える様にする為に、シャワーの前面にウレタンフォームやブラシ等の洗浄用具を取り付けたものが提案されており、さらに、それを改良し、身体の不自由な人の身体の洗浄がより容易となる、石鹸水を供給可能なものが提案されるに至っている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術によると、シャワーの前面にウレタンフォームやブラシ等の洗浄用具が取り付けられ、しかも、石鹸水を供給可能に成されているので、身体の不自由な人自身、あるいは、その介護人がある程度容易に身体の洗浄を行える様になったものの、身体の洗浄の際の洗浄動作、シャワーリング、ブラッシングといったそれぞれの動作を行う場合には、シャワーの前面に取り付けられた洗浄用具を脱着・取り換えする必要があり、身体の不自由な人自身やその介護人にとっては十分なものではなかった。

【０００６】

【考案の目的】

よって、本考案の目的とする所は、上述の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであって、通常のシャワーの機能に加え、身体を石鹸で洗浄できる機能及び身体をブラッシングする洗浄用具としての機能を備え、身体の不自由な人自身やその介護人が容易に身体の洗浄を行えるシャワーに適用する洗浄用具を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決する為の手段】

上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応する添付図面に使用した符号を用いて説明すると、水又は温水供給源にシャワーホース２を介して連なるシャワー本体１を有するシャワーに於て、上記シャワー本体１の水又は温水出口３ａ，３ｂに連なる流路４ａ，４ｂを中仕切り５によって二分し、水又は温水出口３ａ，３ｂを二つに分け、上記二分された流路４ａ，４ｂの上流にシャワーホース２を介して流入する水又は温水の流路４ａ，４ｂを切り替える流路切替手段６を設け、さらに、上記二分された流路４ａ，４ｂのいずれか一方に、石鹸を収容する為の石鹸収容箱体７を配設し、上記石鹸収容箱体７が配設された流路４ｂと連なる水又は温水出口３ｂには、水又は温水と石鹸が混合した石鹸水が泡となり外部へ流出可能な柔軟なブラシや、多孔質発泡体（例えばウレタンフォーム）等より成る洗浄体８が脱着可能に配設されていることを特徴とするシャワーに適用する洗浄用具である。

【０００８】

【作用】

本考案は、上記技術的手段より成り、シャワー本体１の水又は温水出口３ａ，３ｂに連なる流路４ａ，４ｂを中仕切り５によって二分し、水又は温水出口３ａ，３ｂを二つに分けると共に、上記流路４ａ，４ｂを切り替える為の流路切替手段６を設け、さらに、上記流路４ａ，４ｂのいずれか一方に石鹸収容箱体７を配設し、この石鹸収容箱体７が配設された流路４ｂと連なる水又は温水出口３ｂには、水又は温水と石鹸とが混合した石鹸水が流出可能な柔軟なブラシや多孔質発泡体（例えばウレタンフォーム）等より成る洗浄体８が脱着可能に配設されているので、シャワー本体１に設けられた流路切替手段６によって流路４ａ，４ｂを切り替えることにより、水又は温水出口３ａ，３ｂを切り替えるだけで、シャワーリングを行うか、それとも洗浄動作を行うか、あるいは、ブラッシングを行うかを選択できるので、従来の様にシャワー本体に取り付けられた洗浄用具を脱着する必要がなく、その結果、身体の洗浄（洗浄動作，シャワーリング，ブラッシング）が片手だけで行うことができるので、身体の不自由な人自身やその介護人が容易に身体の洗浄ができ、しかも、介護人が身体の不自由な人の身体を洗浄する際に、もう片方の手で、身体の不自由な人を支えることができるので、より安全に身体の洗浄が行えるものである。

【０００９】さらに、上記シャワーに適用する洗浄用具を健康な人が使用した場合には、より容易に身体の洗浄が行えるものであり、また、高齢者が使用する場合でも、その取り扱いが容易であるので、容易に身体を洗浄することができ、よって、これから訪れる高齢化社会に適しているものと考えられる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面に基づき詳細に説明する。図１に示した様に、本考案のシャワーに適用する洗浄用具は、水道の蛇口等の水又は温水供給源（図示せず）にシャワーホース２を介して連なるシャワー本体１を有して成り、上記シャワー本体１には水又は温水をシャワー本体１の外部へ流出させる為の流路４ａ，４ｂ及び水又は温水出口３ａ，３ｂが設けられ、しかも、上記流路４ａ，４ｂは中仕切り５によって二分されていると共に、それに連なる水又は温水出口３ａ，３ｂも二分されているものであり、さらに、上記二分された流路４ａ，４ｂ及び水又は温水出口３ａ，３ｂを切り替える為の流路切替手段６が設けられているものであり、上記流路切替手段６の先端が座す部分には突起１８が設けられており、より確実に流路４ａ，４ｂの切り替えが行われるよう構成されている。

【００１１】そして、上記二分された流路４ａ，４ｂのいずれか一方には（本実施例では流路４ｂ）、石鹸を収容する為の石鹸収容箱体７が配設されており、この石鹸収容箱体７が配設された流路４ｂに連なる水又は温水出口３ｂには、水又は温水と石鹸とが混合した石鹸水が泡となり外部へ流出可能な柔軟なブラシ９より成る洗浄体８が脱着可能に配設されているものである。

【００１２】そして、上記石鹸収容箱体７の石鹸水注入口には、ネジ込み式のフタ体１１が設けられており、このフタ体１１を取り外すことにより石鹸を石鹸収容箱体７に収容するものであり、さらに、上記洗浄体８は、シャワー本体１の水又は温水出口３ｂにネジ部１４によって脱着可能に配設されているものであり、上記洗浄体８を構成するブラシ９を保持する保持部１５には水又は温水あるいは石鹸水を流出させる為の吐出口１６が形成されているものである。

【００１３】そして、もう一方の流路３ａに連なる水又は温水出口３ａにはシャワーノズル１３が配設されており、身体洗浄時のシャワーリングが行える様に構成されているものである。

【００１４】次に、その使用例を説明する。図２に示した様に、通常のシャワーとして使用する場合には、流路切替手段６をシャワー側に設定し、即ち、流路４ａに水又は温水が流入する様に切り替え、流路４ａに連なる水又は温水出口３ａに水又は温水を導き、シャワーノズル１３から水又は温水を流出させることにより、身体へのシャワーリングが行えるものである。

【００１５】そして、身体の洗浄動作の際に使用する場合には、図３に示した様に、流路切替手段６を洗浄体８側に設定し、即ち、流路４ｂに水又は温水が流入する様に切り替え、流路４ｂに連なる水又は温水出口３ｂに水又は温水を導き、洗浄体８を構成するブラシ９の保持部１５に形成された吐出口１６から水又は温水を流出させるものであり、この時、上記流路４ｂに配設された石鹸収容箱体７内に石鹸を収容しておくことにより、流路４ｂに流入した水又は温水が、開口部１７を経て石鹸収容箱体７内を通過する際に石鹸と混合され石鹸水となって流出されることとなり、身体の洗浄動作を行うことができるものである。

【００１６】さらに、上記石鹸収容箱体７内に石鹸を収容せず、石鹸を水又は温水に混合させずに洗浄体８から流出させることにより、身体のブラッシングを行うことができるものである。

【００１７】そして、上記シャワーリングや洗浄動作及びブラッシングは、シャワー本体１に配設された流路切替手段６を操作する為の切替レバー１２を操作するだけで行うことができ、片手でも十分に行うことができるので、身体が不自由な人自身やその介護人が容易に身体の洗浄を行えるものであり、健康な人や高齢者にとっても非常に使い易いものである。

【００１８】さらに、その使用が片手で行えることにより、介護人が身体の不自由な人をもう一方の手で支えることができ、また、乳幼児の身体を洗浄する際に使用する場合でも、乳幼児の身体を支えながら身体の洗浄が行えるので、より安全に身体の洗浄が行えるものである。

【００１９】また、上記洗浄体８として、ウレタンフォーム等の多孔質発泡体１０を使用した場合を示したのが図４であって、ブラシ９を使用した場合よりもさらに柔らかでソフトな肌触りが実現できるので、乳幼児あるいは肌の弱い人に対応できるものである。

【００２０】尚、本実施例に於ては、水又は温水出口３ａ，３ｂが互いに反対側を向いている場合を示したが、これらが適当な角度を成す様に配設することも可能であり、また、同一方向を向かせることも可能であり、より身体の洗浄を容易にすることができるものである。

【００２１】

【考案の効果】

以上詳述した如く、本考案によると次の様な効果を奏する。即ち、請求項１によると、シャワー本体の水又は温水出口に連なる流路を中仕切りによって二分し、水又は温水出口を二つに分けると共に、上記流路を切り替える為の流路切替手段を設け、さらに、上記流路のいずれか一方に石鹸収容箱体を配設し、この石鹸収容箱体が配設された流路と連なる水又は温水出口には、水又は温水と石鹸とが混合した石鹸水が流出可能な柔軟なブラシや多孔質発泡体（例えばウレタンフォーム）等より成る洗浄体が脱着可能に配設されているので、シャワー本体に設けられた流路切替手段によって流路を切り替えることにより、シャワーリングを行うか、それとも洗浄動作を行うか、あるいは、ブラッシングを行うかを選択できるので、従来の様にシャワー本体に取り付けられた洗浄用具を脱着する必要がなく、その結果、身体の洗浄（洗浄動作，シャワーリング，ブラッシング）が片手だけで行うことができるので、身体の不自由な人自身やその介護人が容易に身体の洗浄ができ、しかも、介護人が身体の不自由な人の身体を洗浄する際に、もう片方の手で、身体の不自由な人を支えることができるので、より安全に身体の洗浄が行えるシャワーに適用する洗浄用具を提供できるものである。

【００２２】さらに、上記シャワーに適用する洗浄用具を健康な人が使用した場合には、より容易に身体の洗浄が行えるものであり、また、高齢者が使用する場合でも、その取り扱いが容易であるので、容易に身体を洗浄することができ、よって、これから訪れる高齢化社会に適したシャワーに適用する洗浄用具を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】シャワーに適用する洗浄用具の正面図である。

【図２】シャワーに適用する洗浄用具の構成を示す断面
図である。

【図３】シャワーに適用する洗浄用具の構成を示す断面
図である。

【図４】シャワーに適用する洗浄用具の他の例を示す正
面図である。

【符号の説明】

１シャワー本体２シャワーホース３ａ，３ｂ水又は温水出口４ａ，４ｂ流路５中仕切り６流路切替手段７石鹸収容箱体８洗浄体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】水又は温水供給源にシャワーホース２を
介して連なるシャワー本体１を有するシャワーに於て、上記シャワー本体１の水又は温水出口３ａ，３ｂに連な
る流路４ａ，４ｂを中仕切り５によって二分し、水又は
温水出口３ａ，３ｂを二つに分け、上記二分された流路
４ａ，４ｂの上流にシャワーホース２を介して流入する
水又は温水の流路４ａ，４ｂを切り替える流路切替手段
６を設け、さらに、上記二分された流路４ａ，４ｂのい
ずれか一方に、石鹸を収容する為の石鹸収容箱体７を配
設し、上記石鹸収容箱体７が配設された流路４ｂと連な
る水又は温水出口３ｂには、水又は温水と石鹸が混合し
た石鹸水が泡となり外部へ流出可能な柔軟なブラシや、
多孔質発泡体等より成る洗浄体８が脱着可能に配設され
ていることを特徴とするシャワーに適用する洗浄用具。