JPH0733079B2 - 熱収縮性積層フィルム - Google Patents

熱収縮性積層フィルム

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JPH0733079B2
JPH0733079B2 JP1330375A JP33037589A JPH0733079B2 JP H0733079 B2 JPH0733079 B2 JP H0733079B2 JP 1330375 A JP1330375 A JP 1330375A JP 33037589 A JP33037589 A JP 33037589A JP H0733079 B2 JPH0733079 B2 JP H0733079B2
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heat
film
laminated film
layer
temperature
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隆之 久須
耕三郎 戸島
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温収縮性と耐熱性を有し、かつ、透明性、
強度に優れた熱収縮積層フィルムに関する。
本発明の熱収縮積層フィルムは、特に、食品容器等の収
縮包装用フィルムとして好適である。
〔従来の技術〕
一般に、収縮包装用フィルムには、適度な収縮率とフィ
ルム強度、透明性などが求められる。また、収縮包装に
おいては、溶断シールされた後、赤外線加熱などによる
収縮トンネルを通過して収縮が完了するが、加熱による
内容品への悪影響を避けるために、収縮フィルムに定温
収縮性が要求される。さらに、耐熱性を有し、かつ、被
包装物への熱融着がないことも重要な要求性能となって
いる。
しかしながら、従来の収縮フィルムでは、最近の要求水
準から見て、各種性能が未だ不十分である。
従来、飲料容器、ガラスボトルをはじめ各種カートンの
集積包装用などに、低密度ポリエチレン(LDPE)製の収
縮包装用フィルムが多用されている。ところが、LDPE製
の収縮包装用フィルムは、加熱収縮時にフィルム同志が
熱融着して美麗に仕上がらず、また、飲料用紙容器の集
積包装では、紙容器自体あるいは付帯のストローとフィ
ルムが熱融着してしまうという欠陥があった。さらに、
LDPE製の収縮包装用フィルムは、アルミサッシ、化粧合
板など建材用途の収縮包装では、建材表面のマスキング
フィルムと熱収縮時に同様に熱融着するという欠点があ
る。
低密度ポリエチレンを延伸して、低温収縮性を高めたも
のもあるが、収縮温度を引き下げることにより、熱融着
は防げるものの、低温収縮のため、結束力に欠ける。そ
こで、収縮温度を少し上げると、収縮率が高くなるため
収縮トンネル内でフィルムが破断してしまい、収縮温度
範囲が極めて狭いという欠点があった。
直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)の延伸フィルム
では、低密度ポリエチレンの延伸フィルムより性能は改
善されるが、充分ではない。
エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)の延伸フィルム
も低密度ポリエチレンの延伸フィルムと同様に収縮温度
範囲が狭い。
高密度ポリエチレン(HDPE)の延伸フィルムは、熱融着
はしないけれども、収縮性能が不十分で、収縮不足によ
り美麗な仕上がりが得られない。
電子線を照射して延伸した低密度ポリエチレンフィルム
は、熱融着せず、美麗な包装仕上りが得られるが、架橋
しているため、汎用の包装機が用いられず、シールのた
めに専用機が必要なことと、フィルムが高価である等の
欠点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、透明性や強度、低温収縮性に優れて、
熱融着現象が緩和され、タイトで美麗な包装仕上り外観
を与え、かつ、耐熱性があって、収縮トンネル内で破断
することがない等の優れた諸性能を有する熱収縮性フィ
ルムを提供することにある。
また、本発明の目的は、汎用の収縮包装機にも適用でき
て、かつ、安価な収縮フィルムを提供することにある。
本発明者らは、前記した従来技術の問題点を克服するた
めに鋭意研究した結果、中心層が特定の高密度ポリエチ
レン、両外層が直鎖状低密度ポリエチレンの3層共押出
積層シートを一軸延伸して得た積層フィルムが、透明性
や強度が良好で、低温収縮性を有するなど、優れた諸性
能を有することを見出し、その知見に基づいて本発明を
完成するに至った。
〔課題を解決するための手段〕
かくして、本発明によれば、中心層がメルトインデック
ス0.3〜0.6、融点133〜136℃、密度0.935〜0.945g/cm3
の高密度ポリエチレンで、両外層が密度0.915〜0.935/c
m3、融点120〜128℃の直鎖状低密度ポリエチレンからな
る3層共押出積層シートを、100℃以下の延伸温度に
て、少なくとも2倍以上に一軸延伸した積層フィルムで
あって、該中心層の厚味が総厚味の35〜80%であること
を特徴とする熱収縮性積層フィルムが提供される。
以下、本発明について詳述する。
本発明において、外層となる直鎖状低密度ポリエチレン
(L−LDPE)は、密度0.915〜0.935g/cm3、融点120〜12
8℃(示差走査熱量計DSCにより測定)のポリマーであ
る。
このL−LDPEは、エチレンとブテンなどのα−オレフィ
ンとの共重合体であり、LDPEに比べて、引張強さ、突き
刺し強さ、引き裂き強さ等に優れており、単体フィルム
として加工食品等の包装用に使用されている。
L−LDPE単体の延伸した熱収縮フィルムでは、収縮率が
大きく、急激に収縮するため、皺がよりやすく、収縮ト
ンネル温度が高い場合や通過時間が長い場合に破断し易
く、美麗な仕上り外観を得る条件が極めて狭い。
本発明において、中心層を構成するのは、メルトインデ
ックス0.3〜0.6、融点133〜136℃(DSCで測定)、密度
0.935〜0.945g/cm3の高密度ポリエチレン(HDPE)であ
る。
このHDPEは、ヘーズ7%以下、5%引張り弾性率3,000
〜4,500kg/cm2であると、透明度や強度が良好となるた
め、好ましい。
HDPE単体の熱収縮フィルムでは、良好な低温収縮性を得
ることができない。
積層構成は、中心層が特定のHDPEで、両外層がL−LDP
E、すなわちL−LDPE/HDPE/L−LDPEの3層積層構成であ
る。
両外層L−LDPEとすることにより、(1)延伸後、原反
カールが発生しない、(2)LDPEやEVAの収縮フィルム
に比べて、耐熱性があり、収縮包装時に内容物と熱融着
しにくい、(3)フィルムの引張強度を出して、薄肉フ
ィルムでも実用化できる。
中心層に特定のHDPEを配置することにより、(1)L−
LDPE単体の熱収縮フィルムでは、収縮率が大きく、急激
に収縮してフィルムが破断し易いが、HDPEを組合わせる
ことにより、収縮力を調整して、破断しにくくする。
(2)耐熱性が向上し、収縮トンネル内で破断しにくく
なる。したがって、収縮温度範囲が広がり、作業性が向
上する。
本発明の熱収縮性フィルムの製造方法は、L−LDPE/HDP
E/L−LDPEの3層積層シートを共押出法により、積層ダ
イから溶融押出を行ない、冷却固化し、次いで、100℃
以下、好ましくは75〜90℃の範囲内の延伸温度に再加熱
して縦方向に2倍以上の延伸倍率で一軸延伸した後、冷
却することを特徴としている。
積層シートの共押出には、複数の押出機を用い、サーキ
ュライダーによってチュープ状に押し出すか(インフレ
ーション法)、またはTダイによってフラット状に押し
出すか(Tダイ法)のいずれかが好ましい。
チューブ状に溶融押出する場合は、水槽内に浸漬するか
冷却空気を吹き付けて冷却固化させ、次いで、100℃以
下の延伸温度に再加熱して、縦方向に引き取りロールを
使って2倍以上に延伸する。Tダイを用いて積層シート
をフラット状に溶融押出する場合には、冷却ロールまた
は冷却空気と接触させて急冷固化し、次いで、100℃以
下の延伸温度に再加熱し、延伸ロールの組み合わせによ
り縦方向に2倍以上延伸する。
延伸温度が100℃を越えると、低温熱収縮性が得られな
い。本発明の熱収縮積層フィルムは、80℃の温度の雰囲
気中に入れて5分後の縦方向における寸法収縮率が20%
以上であり、低温収縮性が良好である。
また、本発明の一軸延伸した積層フィルムのヘーズが10
%以下で、透明度が良好であるが、これは、特定の限定
された物性を有するHDPEを用いることによって初めて発
現するのであり、前記特定のHDPE以外の汎用のHDPEを用
いた場合には、フィルムの白化や透明性の低下が生じ
る。
さらに、EVA/HDPE/L−LDPEの積層構成では、100℃以下
の低温延伸出はフィルムが白化する。前記したとおり、
L−LDPE/HDPE/L−LDPEの積層構成でも同様に透明度が
出ない。
本発明の熱収縮性積層フィルムは、層厚味が通常、25〜
50μmで、中心層の厚味は層厚味の35〜80%であること
が必要である。
上記厚味構成の範囲内において、良好な収縮性能が得ら
れる。中心層の厚味が35%未満であると、耐熱性が低下
して、熱収縮温度範囲が狭くなって作業性が低下し、逆
に、80%を越えると、低温収縮性が低下し、良好な仕上
り外観が得られず、また、透明度が大幅に低下してく
る。
〔実施例〕
以下に実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
[実施例1] 共押出3層インフレーションにて、中心層には高密度ポ
リエチレン樹脂(東ソ:ニポロンS−FW05)、両外層に
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(三井石油:ウルトゼッ
クス3021F)を用いて、3層未延伸シートを作製した。
その時の未延伸フィルムの厚味は、30μm/60μm/30μm
(中心層の厚味50%)であった。
次に、一軸延伸機にて、延伸温度90℃で縦方向に3倍延
伸した後、冷却して総厚味40μmの熱収縮性フィルムを
得た。
得られた熱収縮性積層フィルムについて、透明度(ヘー
ズ)、縦方向の熱収縮率(8℃×5分)、および熱収縮
条件をかえて包装外観を観察した。
物性の測定方法は、次ぎのとおりである。
ヘーズ:JIS K−7105 熱収縮率:80℃の恒温槽にフィルムを入れて、5分間経
過後に取り出し、縦方向(延伸方向)の寸法収縮率を測
定した。
包装外観:熱収縮条件(収縮トンネル温度、トンネル内
通過時間)を第1表に示すように変化させて、ストロー
付き紙容器集積品を熱収縮フィルムで収縮包装し、得ら
れた包装品について、被包装物との熱融着やフィルム同
志の熱融着の有無、タイトで美麗な包装仕上り外観であ
るか否か、フィルムの破れ有無等について観察した。
結果を第1表に示す。
[比較例1] 中心層として、一般的な高密度ポリエチレン樹脂(三菱
油化:ユカロンEX40、メルトインデックス1.1、密度0.9
60)を用いた以外は、実施例1と同様にして3層積層構
造の熱収縮性積層フィルムを作成し、同様に評価した。
[比較例2] 未延伸シートの各層の厚味を40μm/40μm/40μm(中心
層の厚味33%)とした以外は、実施例1と同様にして3
層積層構造の熱収縮性積層フィルムを作成し、同様に評
価した。
[比較例3] 実施例1において、延伸温度を110℃にかえた以外は、
実施例1と同様にして3層積層構造の熱収縮性積層フィ
ルムを作成し、同様に評価した。
[比較例4] 市販の低密度ポリエチレン一軸延伸タイプの熱収縮性フ
ィルム(40μm)についても同様に評価した。
結果を一括して第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、透明性や低温収縮性に優れ、被包装物
との熱融着が低減され、美麗な包装外観を与え、かつ、
耐熱性があって、収縮トンネル内で破断することがない
等の優れた熱収縮性フィルムが提供される。
また、フィルム強度が大きく、薄肉化できるため、低コ
スト化がはかれる。積層構成が左右対称となっており、
原反カールがなく、取扱い作業性がよい。
さらに、本発明の積層構成を採用することにより、汎用
の収縮包装機が適用でき、熱収縮トンネルの温度範囲が
広くてもフィルムが破断しにくいため、作業性が向上す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 105:02 B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心層がメルトインデックス0.3〜0.6、融
    点133〜136℃、密度0.935〜0.945g/cm3の高密度ポリエ
    チレンで、両外層が密度0.915〜0.935g/cm3、融点120〜
    128℃の直鎖状低密度ポリエチレンからなる3層共押出
    積層シートを、100℃以下の延伸温度にて、少なくとも
    2倍以上に一軸延伸した積層フィルムであって、該中心
    層の厚味が総厚味の35〜80%であることを特徴とする熱
    収縮性積層フィルム。
JP1330375A 1989-12-19 1989-12-19 熱収縮性積層フィルム Expired - Lifetime JPH0733079B2 (ja)

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