JPH07330777A - チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体 - Google Patents

チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体

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Publication number
JPH07330777A
JPH07330777A JP6126555A JP12655594A JPH07330777A JP H07330777 A JPH07330777 A JP H07330777A JP 6126555 A JP6126555 A JP 6126555A JP 12655594 A JP12655594 A JP 12655594A JP H07330777 A JPH07330777 A JP H07330777A
Authority
JP
Japan
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group
pyrimidin
thieno
dihydro
carbon atoms
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Pending
Application number
JP6126555A
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English (en)
Inventor
Tomoki Ota
知己 太田
Yutaka Kawashima
豊 川島
Katsuo Hatayama
勝男 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication of JPH07330777A publication Critical patent/JPH07330777A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新しいタイプのサイクリックGMP特異的ホ
スホジエステラーゼ阻害作用を有する化合物を提供し、
ひいては高血圧症、狭心症、心不全、心筋梗塞、動脈硬
化症、喘息、気管支炎のごとき慢性可逆閉塞性肺炎、ア
トピー性皮膚炎およびアレルギー性鼻炎などの治療に役
立てることにある。 【構成】【化1】の一般式で表わされるチエノ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン誘導体およびその塩、およ
びそれを合成するための中間体化合物。 【化1】 [化1中、R1は(C1〜C4)アルキル基を示し、nは
0または1を示し、Xはハロゲン原子、(C3〜C6)シ
クロアルキル基、2−ピリジル基、2−フリル基、(C
1〜C4)アルコキシ基、フェノキシ基、アミノ基、モノ
(又はジ)(C1〜C4)アルキルアミノ基、1−モルホ
リノ基、1−ピロリジノ基、1−ピペリジノ基、4−メ
チルピペラジノ基、4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジノ基、1−チオモルホリノ基等を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイクリックGMP特
異的ホスホジエステラーゼ阻害作用を有するチエノ
[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チエノピリミジン骨格を有するサ
イクリックGMP特異的ホスホジエステラーゼ阻害剤と
して、特開平2−56484号の化合物が知られている
が、その阻害作用は弱いものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強い
サイクリックGMP特異的ホスホジエステラーゼ阻害作
用を有する化合物を提供し、ひいては高血圧症、狭心
症、心不全、心筋梗塞、動脈硬化症、喘息、気管支炎の
ごとき慢性可逆閉塞性肺炎、アトピー性皮膚炎およびア
レルギー性鼻炎などの治療に役立てることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、サイクリ
ックGMP特異的ホスホジエステラーゼ阻害作用を有す
る化合物を鋭意検討した結果、ある種のチエノ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン骨格を有する化合物が当該
目的を満たすことを見いだし、さらにその知見に基づき
本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、
【0006】
【化3】
【0007】[化3中、R1は炭素原子数1〜4個のア
ルキル基を示し、nは0または1を示し、Xはハロゲン
原子、炭素原子数3〜6個のシクロアルキル基、2−ピ
リジル基、2−フリル基、炭素原子数1〜4個のアルコ
キシ基、フェノキシ基またはR23N基を示す。ここで
2、R3は同一もしくは異なって水素原子、炭素原子数
1〜4個のアルキル基、炭素原子数3〜6個のシクロア
ルキル基、炭素原子数2〜6個のヒドロキシアルキル
基、フェニル基、ピコリル基、3,4−メチレンジオキ
シベンジル基、2−モルホリノエチル基、2−ピロリジ
ノエチル基、2−ピペリジノエチル基、2−(1−メチ
ル−1H−ピロール−2−イル)エチル基を示すか、R
23N基としてモルホリノ基、ピロリジノ基、ピペリジ
ノ基、3−ヒドロキシピロリジノ基、4−ヒドロキシピ
ペリジノ基、4−カルベトキシピペリジノ基、4−メチ
ルピペラジノ基、4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジノ基、チオモルホリノ基またはチアゾリノ基を示
す。]で表わされるチエノ[3,2−d]ピリミジン−
4−オン誘導体およびその塩および
【0008】
【化4】
【0009】[化4中、R1は炭素原子数1〜4個のア
ルキル基を示し、Yはアミノ基またはニトロ基を示
す。]で表わされるチエノ[3,2−d]ピリミジン−
4−オン誘導体およびその塩である。
【0010】本発明において炭素原子数1〜4個のアル
キル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基などの直鎖状または分枝鎖状のアルキル基をい
う。炭素原子数3〜6個のシクロアルキル基とは、シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基をいう。
【0011】炭素原子数1〜4個のアルコキシ基とは、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、1−メチルエ
トキシ基などの直鎖状または分枝鎖状のアルコキシ基を
いう。炭素原子数2〜4個のヒドロキシアルキル基と
は、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル基などの直鎖状
または分枝鎖状のヒドロキシアルキル基をいう。
【0012】本発明の化合物は、例えば以下の化5に示
す製造スキームにより製造することができる。
【0013】
【化5】
【0014】[化5中、R1,R2,R3およびnは前記
と同意義である。]即ち、出発原料である
【0015】
【化6】
【0016】で表わされる3−アミノ−2−チオフェン
カルボキサミドと
【0017】
【化7】
【0018】[化7中、R1は前記と同意義である。]
で表わされる化合物を塩基存在下反応させ、
【0019】
【化8】
【0020】[化8中、R1は前記と同意義である。]
で表わされる化合物を得る。
【0021】ここで、塩基としてはトリエチルアミン、
ピリジン等の有機塩基を用いることができ、反応溶媒と
してはN,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、アセトン、クロロホルム、ジクロロメタン等の溶
媒を単独または混合して用いることができる。反応温度
は0℃から還流温度である。
【0022】ついで、化8で表わされる化合物を塩基で
処理することにより、
【0023】
【化9】
【0024】[化9中、R1は前記と同意義である。]
で表わされる化合物を得、化9のニトロ基を還元するこ
とにより
【0025】
【化10】
【0026】[化10中、R1は前記と同意義であ
る。]で表わされる化合物を得る。
【0027】ここで、用いる塩基としては水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等の無機塩基を用いることがで
き、反応溶媒としてはメタノール、エタノール等のアル
コール系溶媒を用いることができ、また、過酸化水素水
を添加することができる。反応温度は室温から還流温度
である。
【0028】また、還元剤としてはパラジウム炭素−水
素、塩化ニッケル−水素化ホウ素ナトリウム、鉄−酢酸
等の還元剤を用いることができ、反応溶媒としてはメタ
ノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸等の溶
媒を単独または混合して用いることができる。反応温度
は0℃から還流温度である。
【0029】化10で表わされる化合物に塩基存在下、
式 ClCO(CH2nZ (I) [式中、nは前記と同意義であり、Zはハロゲン原子、
炭素原子数3〜6個のシクロアルキル基、2−ピリジル
基、2−フリル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ
基、フェノキシ基またはモルホリノ基を示す。]で表わ
される化合物を反応させ、
【0030】
【化11】
【0031】[化11中、n、R1、およびZは前記と
同意義である。]で表わされる化合物を得る。
【0032】ここで、用いる塩基としてはトリエチルア
ミン、ピリジン等の有機塩基を用いることができ、反応
溶媒としてはN,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒ
ロドフラン、アセトン等の溶媒を用いることができる。
反応温度は室温から還流温度である。
【0033】ついで、化11において、Z=Cl,n=
1である化合物
【0034】
【化12】
【0035】[化12中、R1は前記と同意義であ
る。]で表わされる化合物と1〜5当量の式 R23NH (II) [式中、R2、R3は前記と同意義である。]で表わされ
るアミンを反応させることにより
【0036】
【化13】
【0037】[化13中、R1、R2、およびR3は前記
と同意義である。]で表わされる化合物を得ることがで
きる。
【0038】ここで、反応溶媒としてはN,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラヒロドフラン、アセトン等の溶
媒を用いることができる。反応温度は0℃から還流温度
である。
【0039】また、化11においてn=0で、Zがフェ
ノキシ基である化合物
【0040】
【化14】
【0041】[化14中、R1は前記と同意義であ
る。]で表わされる化合物と1〜5当量の式(II)で
表わされるアミンを反応させることにより、
【0042】
【化15】
【0043】[化15中、R1、R2、およびR3は前記
と同意義である。]で表わされる化合物を得ることがで
きる。
【0044】ここで、反応溶媒としてはN,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラヒロドフラン、アセトン等の溶
媒を用いることができる。反応温度は0℃から還流温度
である。
【0045】また、化10の化合物と式 R4CNO (III) [式中、R4は炭素原子数1〜4個のアルキル基または
フェニル基を示す。]で表される化合物を1〜3当量反
応させることにより
【0046】
【化16】
【0047】[化16中、R1、およびR4は前記と同意
義である。]を得ることができる。
【0048】本発明のチエノ[3,2−d]ピリミジン
−4−オン誘導体は、経口、非経口投与または外用に適
した有機もしくは無機の、固形もしくは液体賦形剤のよ
うな医薬として許容しうる担体と混合して含有する慣用
の剤形で使用することができる。
【0049】製剤としてはカプセル剤、錠剤、糖衣錠、
軟膏または坐薬のような固体状であってもよい。所望で
あれば上記製剤中に、補助剤、安定化剤、湿潤剤もしく
は、乳化剤、緩衝剤およびその他の添加剤を含有しても
よい。
【0050】化合物の投与量は、患者の年齢や状態によ
り様々であるが、この発明による化合物の平均1回投与
量0.01mg〜1000mgで有効である。
【0051】
【発明の効果】本発明の化合物は、強いサイクリックG
MP特異的ホスホジエステラーゼ阻害作用を有し、ひい
ては高血圧症、狭心症、心不全、心筋梗塞、動脈硬化
症、喘息、気管支炎のごとき慢性可逆閉塞性肺炎、アト
ピー性皮膚炎およびアレルギー性鼻炎などの治療に有効
である。
【0052】
【実施例】以下、参考例、実施例および試験例を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。
【0053】また、実施例1〜40により製造した化合
物の構造式を表1〜4に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】参考例15−ニトロ−2−エトキシ安息香酸 (1)市販の5−ニトロ−2−ヒドロキシ安息香酸10
0.6gのメタノール1000ml溶液に濃硫酸60m
lを加え、7時間還流した。一晩放置した後、析出した
結晶を濾取し、乾燥して5−ニトロ−2−ヒドロキシ安
息香酸メチル83.6gを得た。このものは精製せずに
次の反応に用いた。
【0059】(2)5−ニトロ−2−ヒドロキシ安息香
酸メチル19.7gのN,N−ジメチルホルムアミド3
00ml溶液に、ヨウ化エチル18.7g(1.2当
量)と炭酸カリウム16.6g(1.2当量)を加え、
60℃で8時間撹拌した。一晩放置した後、反応液を水
にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、水で洗浄し、乾燥した。溶媒を減圧
留去して残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;10%酢酸エチル−n−ヘキサン)で精製
して5−ニトロ−2−エトキシ安息香酸メチル17.4
gを得た。
【0060】(3)5−ニトロ−2−エトキシ安息香酸
メチル16.8gの水100mlとメタノール100m
l懸濁液に水酸化ナトリウム6.0g(2.0当量)を
加え、室温で20時間撹拌した。反応溶液を水で希釈し
て、酢酸エチルで抽出した。水層を塩酸酸性にして析出
した結晶を濾取し、減圧乾燥して標題化合物15.6g
を得た。
【0061】m.p.161〜164℃。
【0062】参考例25−ニトロ−2−エトキシ安息香酸クロライド 5−ニトロ−2−エトキシ安息香酸4.50gに塩化チ
オニル10mlを加え、40℃で4時間撹拌した。反応
液を減圧濃縮した後、乾燥ベンゼン20mlを加え再び
減圧濃縮して標題化合物を得た。このものはこれ以上精
製することなく次の反応に用いた。
【0063】参考例35−ニトロ−2−プロポキシ安息香酸 参考例1と同様にして5−ニトロ−2−ヒドロキシ安息
香酸より標題化合物を得た。
【0064】参考例45−ニトロ−2−プロポキシ安息香酸クロライド 参考例2と同様にして5−ニトロ−2−プロポキシ安息
香酸を塩化チオニルで処理することにより標題化合物を
得た。このものはこれ以上精製することなく次の反応に
用いた。
【0065】実施例13,4−ジヒドロ−2−(2−エトキシ−5−ニトロフ
ェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン (1)3−アミノチオフェン−2−カルボキサミド1.
70gとトリエチルアミン1.33g(1.2当量)の
アセトン50ml溶液に氷冷下、2−エトキシ−5−ニ
トロ安息香酸クロライド3.03g(1.1当量)を加
え、3時間撹拌した。一晩放置後、反応溶液を水にあ
け、析出した結晶を濾取、乾燥して3−(2−エトキシ
−5−ニトロベンズアミド)チオフェン−2−カルボキ
サミド1.99gを得た。このものは精製せずに次の反
応に用いた。
【0066】(2)3−(2−エトキシ−5−ニトロベ
ンズアミド)チオフェン−2−カルボキサミド1.74
gのメタノール20ml溶液に水酸化カリウム0.88
g(3.0当量)を加え、7時間還流した。一晩放置
後、反応溶液を水で希釈し、塩酸酸性にして析出した結
晶を濾取、乾燥して標題化合物1.62gを得た。
【0067】m.p. 228〜230℃。
【0068】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.36(3H,t,J=7HZ),4.28(2H,
q,J=7Hz),7.39(1H,d,J=8H
z),7.50(1H,d,J=5Hz),8.24
(1H,d,J=5Hz),8.40(1H,dd,J
=2,8Hz),8.50(1H,d,J=2Hz),
12.53(1H,bs)。
【0069】実施例22−(5−アミノ−2−エトキシフェニル)−3,4−
ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 塩化ニッケル六水和物1.90g(2.0当量)のメタ
ノール30ml溶液に3,4−ジヒドロ−2−(2−エ
トキシ−5−ニトロフェニル)チエノ[3,2−d]ピ
リミジン−4−オン1.27gのテトラヒドロフラン6
0ml溶液を加え、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム
0.59g(4.0当量)を少しずつ加えた。反応溶液
を2時間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。得られた残
留物を希塩酸に溶解したのち、アンモニア水で中和して
析出した結晶を濾取、乾燥して標題化合物1.02gを
得た。このものは精製せずに次の反応に用いた。
【0070】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.32(3H,t,J=7Hz),4.05(2H,
q,J=7Hz),4.99(2H,bs),6.74
(1H,dd,J=2,8Hz),6.93(1H,
d,J=8Hz),7.18(1H,d,J=2H
z),7.41(1H,d,J=5Hz),8.20
(1H,d,J=5Hz),12.01(1H,b
s)。
【0071】実施例33,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−(モルホ
リノカルボニルアミノフェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−エトキシフェニル)−3,4−
ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン5
74mgとトリエチルアミン222mg(1.1当量)
のN,N−ジメチルホルムアミド20ml溶液に、4−
モルホリニルカルボニルクロライド330mg(1.1
当量)を加え、60℃で1.5時間撹拌した。
【0072】反応溶液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄したのち、乾燥して溶媒を減圧留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;酢酸エチル)で精製して標題化合物240
mgを得た。
【0073】m.p. 218〜221℃。
【0074】1H−NMR(CDCl3)δppm;1.
56(3H,t,J=7Hz),3.51(4H,t,
J=5Hz),3,76(4H,t,J=5Hz),
4.27(2H,q,J=7Hz),6.63(1H,
s),7.01(1H,d,J=8Hz),7.36
(1H,d,J=5Hz),7.81(1H,d,J=
5Hz),7.84(1H,dd,J=2,8Hz),
8.20(1H,d,J=2Hz)。
【0075】実施例42−[5−(クロロアセタミド)−2−エトキシフェニ
ル]−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジ
ン−4−オン 2−(5−アミノ−2−エトキシフェニル)−3,4−
ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン
3.15gとトリエチルアミン1.66g(1.5当
量)の塩化メチレン100ml溶液に氷冷下、クロロア
セチルクロライド1.3ml(1.5当量)を加え、8
時間撹拌した。
【0076】反応溶液を水にあけ、析出した結晶を濾
取、乾燥して標題化合物3.51gを得た。このものは
精製せずに次の反応に用いた。
【0077】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.35(3H,t,J=7Hz),4.14(2H,
q,J=7Hz),4.23(2H,s),7.18
(1H,d,J=8Hz),7.45(1H,d,J=
5Hz),7.75(1H,dd,J=2,8Hz),
8.01(1H,d,J=2Hz),8.23(1H,
d,J=5Hz),10.37(1H,s),12.2
0(1H,bs)。
【0078】実施例53,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−(2−モ
ルホリノアセタミド)フェニル]チエノ[3,2−d]
ピリミジン−4−オン 2−[5−(クロロアセタミド)−2−エトキシフェニ
ル]−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジ
ン−4−オン500mgのN,N−ジメチルホルムアミ
ド20ml溶液に、モルホリン360mg(3.0当
量)を加え、80℃で4時間撹拌した。反応溶液を水に
あけ、析出した結晶を濾取した。得られた粗結晶をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチ
ル)で精製して標題化合物380mgを得た。
【0079】m.p. 218〜219℃。
【0080】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.33(3H,t,J=7Hz),2.4〜2.6
(4H,m),3.10(2H,s),3.63(4
H,t,J=5Hz),4.12(2H,q,J=7H
z),7.14(1H,d,J=8Hz),7.44
(1H,d,J=5Hz),7.77(1H,dd,J
=2,8Hz),8.02(1H,d,J=2Hz),
8.21(1H,d,J=5Hz),9.79(1H,
s),12.16(1H,bs)。
【0081】実施例63,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−[2−
(3−ヒドロキシピロリジノ)アセタミド]フェニル]
チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例5と同様にして2−[5−(クロロアセタミド)
−2−エトキシフェニル]−3,4−ジヒドロチエノ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンと3−ヒドロキシ
ピロリジンから標題化合物を得た。
【0082】m.p. 165〜167℃。
【0083】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.34(3H,t,J=7Hz),1.5〜1.7
(1H,m),1.9〜2.1(1H,m),2.4〜
2.6(2H,m),2.7〜2.9(2H,m),
3.22(2H,s),4.1〜4.3(1H,m),
4.12(2H,q,J=7Hz),4.78(1H,
d,J=6Hz),7.14(1H,d,J=8H
z),7.45(1H,d,J=5Hz),7.78
(1H,dd,J=2,8Hz),8.01(1H,
d,J=2Hz),8.21(1H,d,J=5H
z),9.75(1H,s),12.22(1H,b
s)。
【0084】実施例73,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−[2−
(4−ヒドロキシピペリジノ)アセタミド]フェニル]
チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例5と同様にして2−[5−(クロロアセタミド)
−2−エトキシフェニル]−3,4−ジヒドロチエノ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンと4−ヒドロキシ
ピペリジンから標題化合物を得た。
【0085】m.p. 117〜119℃。
【0086】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.33(3H,t,J=7Hz),1.4〜1.8
(4H,m),2.1〜2.3(2H,m),2.6〜
2.8(2H,m),3.06(2H,s),3.4〜
3.6(1H,m),4.12(2H,q,J=7H
z),4.57(1H,d,J=5Hz),7.13
(1H,d,J=8Hz),7.45(1H,d,J=
5Hz),7.77(1H,dd,J=2,8Hz),
8.03(1H,d,J=2Hz),8.22(1H,
d,J=5Hz),9.73(1H,s),12.22
(1H,bs)。
【0087】実施例83,4−ジヒドロ−2−[2−エトキシ−5−(2−ピ
ペリジノアセタミド)フェニル]チエノ[3,2−d]
ピリミジン−4−オン 実施例5と同様にして2−[5−(クロロアセタミド)
−2−エトキシフェニル]−3,4−ジヒドロチエノ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンとピペリジンから
標題化合物を得た。
【0088】m.p. 210〜213℃。
【0089】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.3〜1.6(6H,m),1.34(3H,t,J
=7Hz),2.4〜2.5(4H,m),3.05
(2H,s),4.13(2H,q,J=7Hz),
7.14(1H,d,J=8Hz),7.45(1H,
d,J=5Hz),7.77(1H,dd,J=2,8
Hz),8.03(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),9.71(1H,s),1
2.22(1H,bs)。
【0090】実施例92−[5−[2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミ
ノ]アセタミド]−2−エトキシフェニル]−3,4−
ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例5と同様にして2−[5−(クロロアセタミド)
−2−エトキシフェニル]−3,4−ジヒドロチエノ
[3,2−d]ピリミジン−4−オンとジエタノールア
ミンから標題化合物を得た。
【0091】m.p. 158〜160℃。
【0092】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
1.33(3H,t,J=7Hz),2.67(4H,
t,J=5Hz),3.30(2H,s),3.51
(4H,q,J=5Hz),4.12(2H,q,J=
7Hz),4.71(2H,t,J=5Hz),7.1
5(1H,d,J=8Hz),7.46(1H,d,J
=5Hz),7.76(1H,dd,J=2,8H
z),7.98(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),9.98(1H,s),1
2.26(1H,s)。
【0093】実施例103,4−ジヒドロ−2−(5−ニトロ−2−プロポキシ
フェニル)チエノ[32−d]ピリミジン−4−オン 実施例1と同様にして3−アミノチオフェン−2−カル
ボキサミドと5−ニトロ−2−プロポキシ安息香酸クロ
ライドから標題化合物を得た。
【0094】m.p. 220〜223℃。
【0095】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.95(3H,t,J=7Hz),1.75(2H,
sext,J=7Hz),4.18(2H,t,J=7
Hz),7.42(1H,d,J=8Hz),7.50
(1H,d,J=5Hz),8.26(1H,d,J=
5Hz),8.41(1H,dd,J=2,8Hz),
8.50(1H,d,J=2Hz),12.49(1
H,s)。
【0096】実施例112−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロチエノ[32−d]ピリミジン−4−オン 実施例2と同様にして3,4−ジヒドロ−2−(5−ニ
トロ−2−プロポキシフェニル)チエノ[3,2−d]
ピリミジン−4−オンから標題化合物を得た。
【0097】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.71(2H,
sext,J=7Hz),3.96(2H,t,J=7
Hz),4.7〜5.2(2H,m),6.74(1
H,dd,J=2,8Hz),6.96(1H,d,J
=8Hz),7.19(1H,d,J=2Hz),7.
43(1H,d,J=5Hz),8.21(1H,d,
J=5Hz),12.00(1H,s)。
【0098】実施例123,4−ジヒドロ−2−[5−(モルホリノカルボニル
アミノ)−2−プロポキシフェニル)チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 実施例3と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポキ
シフェニル)−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−d]
ピリミジン−4−オンと4−モルホリニルカルボニルク
ロライドから標題化合物を得た。
【0099】m.p. 142〜144℃。
【0100】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.98(3H,t,J=7Hz),1.76(2H,
sext,J=7Hz),3.42(4H,t,J=5
Hz),3.62(4H,t,J=5Hz),4.04
(2H,t,J=7Hz),7.11(1H,d,J=
8Hz),7.44(1H,d,J=5Hz),7.6
4(1H,dd,J=2,8Hz),7.91(1H,
d,J=2Hz),8.22(1H,d,J=5H
z),8.60(1H,s),12.08(1H,
s)。
【0101】実施例133,4−ジヒドロ−2−[5−(メトキシカルボニルア
ミノ)−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン
3.01gとトリエチルアミン1.52g(1.5当
量)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml溶液に氷
冷下、クロロぎ酸メチル1.42g(1.5当量)を加
え、室温で3時間撹拌した。
【0102】一晩放置後、反応溶液を水にあけ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗し、乾燥して溶媒減圧留
去した。得られた残留物をメタノールで結晶化して標題
化合物1.38gを得た。
【0103】m.p. 215〜217℃。
【0104】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.95(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,
sext,J=7Hz),3.66(3H,s),4.
01(2H,t,J=7Hz),7.14(1H,d,
J=8Hz),7.44(1H,d,J=5Hz),
7.59(1H,dd,J=2,8Hz),7.87
(1H,d,J=2Hz),8.22(1H,d,J=
5Hz),9.88(1H,s),12.14(1H,
s)。
【0105】実施例143,4−ジヒドロ−2−[5−(メチルアミノカルボニ
ルアミノ)−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン
500mgのN,N−ジメチルホルムアミド20ml溶
液にイソシアン酸メチル285mg(3.0当量)を加
え、室温で3時間撹拌した。反応溶液を水にあけ、析出
した結晶を濾取しメタノールで洗浄して標題化合物45
7mgを得た。
【0106】m.p. >300℃。
【0107】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),2.64(3H,d,J=5
Hz),4.01(2H,t,J=7Hz),5.93
(1H,q,J=5Hz),7.09(1H,d,J=
8Hz),7.44(1H,d,J=5Hz),7.5
6(1H,dd,J=2,8Hz),7.86(1H,
d,J=2Hz),8.23(1H,d,J=5H
z),8.54(1H,s),12.08(1H,
s)。
【0108】実施例153,4−ジヒドロ−2−[5−(フェニルアミノカルボ
ニルアミノ)−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,
2−d]ピリミジン−4−オン 実施例14と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポ
キシフェニル)−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オンとイソシアン酸フェニルから
標題化合物を得た。
【0109】m.p. >300℃。
【0110】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.98(3H,t,J=7Hz),1.75(2H,
sext,J=7Hz),4.04(2H,t,J=7
Hz),6.96(1H,t,J=8Hz),7.14
(1H,d,J=8Hz),7.28(2H,t,J=
8Hz),7.45(2H,d,J=8Hz),7.4
6(1H,d,J=5Hz),7.57(1H,dd,
J=2,8Hz),7.93(1H,d,J=2H
z),8.22(1H,d,J=5Hz),8.60
(1H,s),8.70(1H,s),12.14(1
H,s)。
【0111】実施例163,4−ジヒドロ−2−[5−(2−フロイルアミノ)
−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−d]ピリ
ミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン
500mgとトリエチルアミン250mg(1.5当
量)のN,N−ジメチルホルムアミド20ml溶液に氷
冷下、2−フロイルクロライド325mg(1.5当
量)を滴下し、1時間撹拌した。
【0112】反応溶液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を希塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩
水で洗浄し、乾燥した。溶媒を溶媒減圧留去して標題化
合物210mgを得た。
【0113】m.p. 263〜265℃。
【0114】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.98(3H,t,J=7Hz),1.76(2H,
sext,J=7Hz),4.06(2H,t,J=7
Hz),6.71(1H,dd,J=2,4Hz),
7.20(1H,d,J=8Hz),7.34(1H,
d,J=4Hz),7.46(1H,d,J=5H
z),7.91(1H,dd,J=2,8Hz),7.
94(1H,d,J=2Hz),8.16(1H,d,
J=2Hz),8.23(1H,d,J=5Hz),1
0.26(1H,s),12.18(1H,bs)。
【0115】実施例172−[5−(クロロアセタミド)−2−プロポキシフェ
ニル]−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミ
ジン−4−オン 実施例16と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポ
キシフェニル)−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オンとクロロアセチルクロライド
から標題化合物を得た。このものは精製せずに次の反応
に用いた。
【0116】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.75(2H,
sext,J=7Hz),4.05(2H,t,J=7
Hz),4.25(2H,s),7.19(1H,d,
J=8Hz),7.45(1H,d,J=5Hz),
7.75(1H,dd,J=2,8Hz),8.02
(1H,d,J=2Hz),8.23(1H,d,J=
5Hz),10.36(1H,s),12.16(1
H,bs)。
【0117】実施例183,4−ジヒドロ−2−[2−プロポキシ−5−(2−
ピリジルカルボニルアミノ)フェニル]チエノ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン 実施例16と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポ
キシフェニル)−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オンと塩酸ピコリン酸クロライド
から標題化合物を得た。
【0118】m.p. 252〜254℃。
【0119】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.75(2H,
sext,J=7Hz),4.06(2H,t,J=7
Hz),7.21(1H,d,J=8Hz),7.47
(1H,d,J=5Hz),7.68(1H,t,J=
7Hz),7.99(1H,dd,J=2,8Hz),
8.08(1H,t,J=7Hz),8.17(1H,
d,J=7Hz),8.24(1H,d,J=5H
z),8.39(1H,d,J=2Hz),8.75
(1H,d,J=7Hz),10.74(1H,s),
12.21(1H,s)。
【0120】実施例193,4−ジヒドロ−2−[5−(フェノキシカルボニル
アミノ)−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 2−(5−アミノ−2−プロポキシフェニル)−3,4
−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン
3.01gとトリエチルアミン1.52g(1.5当
量)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml溶液に氷
冷下、クロロギ酸フェニル2.35g(1.5当量)を
滴下し、室温で4時間撹拌した。一晩放置後、反応溶液
を水にあけ、析出した結晶を濾過、メタノールで洗浄、
減圧乾燥して標題化合物3.65gを得た。
【0121】m.p. 192〜195℃。
【0122】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),4.04(2H,t,J=7
Hz),7.1〜7.5(7H,m),7.38(1
H,dd,J=2,8Hz),7.95(1H,d,J
=2Hz),8.22(1H,d,J=5Hz),1
0.22(1H,s),12.18(1H,s)。
【0123】実施例203,4−ジヒドロ−2−[5−[(2−ヒドロキシエチ
ルアミノ)カルボニルアミノ]−2−プロポキシフェニ
ル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 3,4−ジヒドロ−2−[5−(フェノキシカルボニル
アミノ)−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン500mgとエタノールアミ
ン220mg(3.0当量)のN,N−ジメチルホルム
アミド20ml溶液を100℃で3時間撹拌した。一晩
放置後、反応溶液を水にあけ、析出した結晶を濾過、ア
セトンで洗浄、減圧乾燥して標題化合物286mgを得
た。
【0124】m.p. 243〜245℃。
【0125】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),3.15(2H,q,J=6
Hz),3.45(2H,q,J=6Hz),4.01
(2H,t,J=7Hz),4.73(1H,t,J=
6Hz),6.11(1H,t,J=6Hz),7.0
9(1H,d,J=8Hz),7.45(1H,d,J
=5Hz),7.53(1H,dd,J=2,8H
z),7.86(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),8.60(1H,s),1
2.07(1H,s)。
【0126】実施例212−[5−[(シクロプロピルアミノ)カルボニルアミ
ノ]−2−プロポキシフェニル]−3,4−ジヒドロチ
エノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとシ
クロプロピルアミンから標題化合物を得た。
【0127】m.p. >235℃(分解)。
【0128】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.4〜0.7(4H,m),0.96(3H,t,J
=7Hz),1.74(2H,sext,J=7H
z),2.4〜2.6(1H,m),4.01(2H,
t,J=7Hz),6.34(1H,d,J=2H
z),7.09(1H,d,J=8Hz),7.45
(1H,d,J=5Hz),7.56(1H,dd,J
=2,8Hz),7.89(1H,d,J=2Hz),
8.22(1H,d,J=5Hz),8.35(1H,
s),12.10(1H,s)。
【0129】実施例222−[5−[(シクロペンチルアミノ)カルボニルアミ
ノ]−2−プロポキシフェニル]−3,4−ジヒドロチ
エノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとシ
クロペンチルアミンから標題化合物を得た。
【0130】m.p. >250℃(分解)。
【0131】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.3〜1.9
(10H,m),3.93(1H,sext,J=7H
z),4.01(2H,t,J=7Hz),6.06
(1H,d,J=7Hz),7.08(1H,d,J=
8Hz),7.44(1H,d,J=5Hz),7.4
8(1H,dd,J=2,8Hz),7.87(1H,
d,J=2Hz),8.21(1H,d,J=5H
z),8.30(1H,s),12.09(1H,b
s)。
【0132】実施例233,4−ジヒドロ−2−[5−[(2−モルホリノエチ
ルアミノ)カルボニルアミノ]−2−プロポキシフェニ
ル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとN
−(2−アミノエチル)モルホリンから標題化合物を得
た。
【0133】m.p. 213〜216℃。
【0134】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),2.3〜2.6(6H,
m),3.21(2H,q,J=6Hz),3.59
(4H,t,J=5Hz),4.01(2H,t,J=
7Hz),6.00(1H,t,J=6Hz),7.0
9(1H,d,J=8Hz),7.44(1H,d,J
=5Hz),7.53(1H,dd,J=2,8H
z),7.88(1H,d,J=2Hz),8.21
(1H,d,J=5Hz),8.67(1H,s),1
2.07(1H,bs)。
【0135】実施例243,4−ジヒドロ−2−[5−(ピペリジノカルボニル
アミノ)−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとピ
ペリジンから標題化合物を得た。
【0136】m.p. 234〜236℃。
【0137】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.4〜1.7
(6H,m),1.74(2H,sext,J=7H
z),3.3〜3.5(4H,m),4.03(2H,
t,J=7Hz),7.09(1H,d,J=8H
z),7.43(1H,d,J=5Hz),7.63
(1H,dd,J=2,8Hz),7.92(1H,
d,J=2Hz),8.22(1H,d,J=5H
z),8.50(1H,s),12.07(1H,b
s)。
【0138】実施例253,4−ジヒドロ−2−[2−プロポキシ−5−(ピロ
リジノカルボニルアミノ)フェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとピ
ロリジンから標題化合物を得た。
【0139】m.p. 205〜207℃。
【0140】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.98(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),1.8〜2.0(4H,
m),3.3〜3.5(4H,m),4.03(2H,
t,J=7Hz),7.10(1H,d,J=8H
z),7.44(1H,d,J=5Hz),7.70
(1H,dd,J=2,8Hz),7.96(1H,
d,J=2Hz),8.20(1H,s),8.23
(1H,d,J=5Hz),12.07(1H,b
s)。
【0141】実施例263,4−ジヒドロ−2−[5−[(4−エトキシカルボ
ニルピペリジノ)アセタミド]−2−プロポキシフェニ
ル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 2−[5−(クロロアセタミド)−2−プロポキシフェ
ニル]−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミ
ジン−4−オン500mgのN,N−ジメチルホルムア
ミド20ml溶液にイソニペコチン酸エチル620mg
(3.0当量)を加え、100℃で2時間撹拌した。反
応溶液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
洗し、乾燥して溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)で精製
して標題化合物503mgを得た。
【0142】m.p. 167〜168℃。
【0143】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.18(3H,
t,J=7Hz),1.6〜1.9(6H,m),2.
1〜2.4(3H,m),2.7〜2.9(2H,
m),3.10(2H,s),4.03(2H,t,J
=7Hz),4.07(2H,q,J=7Hz),7.
15(1H,d,J=8Hz),7.44(1H,d,
J=5Hz),7.79(1H,dd,J=2,8H
z),8.03(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),9.75(1H,s),1
2.17(1H,s)。
【0144】実施例273,4−ジヒドロ−2−[5−(2−モルホリノアセタ
ミド)−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 実施例26と同様にして2−[5−(クロロアセタミ
ド)−2−プロポキシフェニル]−3,4−ジヒドロチ
エノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとモルホリン
から標題化合物を得た。
【0145】m.p. 168〜170℃。
【0146】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),2.4〜2.6(4H,
m),3.15(2H,s),3.65(4H,t,J
=5Hz),4.04(2H,t,J=7Hz),7.
16(1H,d,J=8Hz),7.44(1H,d,
J=5Hz),7.79(1H,dd,J=2,8H
z),8.04(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),9.83(1H,s),1
2.17(1H,s)。
【0147】実施例282−[5−(シクロプロピルカルボニルアミノ)−2−
プロポキシフェニル]−3,4−ジヒドロチエノ[3,
2−d]ピリミジン−4−オン 実施例16と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポ
キシフェニル)−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オンとシクロプロパンカルボン酸
クロライドから標題化合物を得た。
【0148】m.p. 256〜258℃。
【0149】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.7〜0.9(4H,m),0.96(3H,t,J
=7Hz),1.6〜1.9(3H,m),4.03
(2H,t,J=7Hz),7.14(1H,d,J=
8Hz),7.44(1H,d,J=5Hz),7.7
5(1H,dd,J=2,8Hz),8.04(1H,
d,J=2Hz),8.22(1H,d,J=5H
z),10.24(1H,s),12.12(1H,
s)。
【0150】実施例292−[5−(シクロヘキシルカルボニルアミノ)−2−
プロポキシフェニル]−3,4−ジヒドロチエノ[3,
2−d]ピリミジン−4−オン 実施例16と同様にして2−(5−アミノ−2−プロポ
キシフェニル)−3,4−ジヒドロチエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オンとシクロヘキサンカルボン酸
クロライドから標題化合物を得た。
【0151】m.p. 222〜224℃。
【0152】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.2〜1.9
(12H,m),2.2〜2.4(1H,m),4.0
3(2H,t,J=7Hz),7.13(1H,d,J
=8Hz),7.43(1H,d,J=5Hz),7.
73(1H,dd,J=2,8Hz),8.06(1
H,d,J=2Hz),8.24(1H,d,J=5H
z),9.84(1H,s),12.12(1H,
s)。
【0153】実施例303,4−ジヒドロ−2−[5−[(4−エトキシカルボ
ニルピペリジノ)カルボニルアミノ]−2−プロポキシ
フェニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとイ
ソニペコチン酸エチルから標題化合物を得た。
【0154】m.p. 224〜226℃1 H−NMR(DMSO−d6)δppm;0.97(3
H,t,J=7Hz),1.19(3H,t,J=7H
z),1.4〜1.9(6H,m),2.4〜2.6
(1H,m),2.8〜3.0(2H,m),3.9〜
4.1(6H,m),7.09(1H,d,J=8H
z),7.43(1H,d,J=5Hz),7.63
(1H,dd,J=2,8Hz),7.92(1H,
d,J=2Hz),8.21(1H,d,J=5H
z),8.57(1H,s),12.08(1H,
s)。
【0155】実施例313,4−ジヒドロ−2−[2−プロポキシ−5−[(3
−ピコリルアミノ)カルボニルアミノ]フェニル]チエ
ノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンと3
−ピコリルアミンから標題化合物を得た。
【0156】m.p. 203〜205℃。
【0157】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,
sext,J=7Hz),4.01(2H,t,J=7
Hz),4.32(2H,d,J=6Hz),6.66
(1H,t,J=6Hz),7.09(1H,d,J=
8Hz),7.36(1H,dd,J=5,8Hz),
7.44(1H,d,J=5Hz),7.54(1H,
dd,J=2,8Hz),7.71(1H,dt,J=
2,8Hz),7.89(1H,d,J=2Hz),
8.21(1H,d,J=5Hz),8.45(1H,
dd,J=2,5Hz),8.53(1H,d,J=2
Hz),8.68(1H,s),12.10(1H,
s)。
【0158】実施例323,4−ジヒドロ−2−[5−[(2−ピペリジノエチ
ルアミノ)カルボニルアミノ]−2−プロポキシフェニ
ル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとN
−(2−アミノエチル)ピペリジンから標題化合物を得
た。
【0159】m.p. 138〜140℃。
【0160】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.3〜1.6
(6H,m),1.73(2H,sext,J=7H
z),2.3〜2.5(6H,m),3.18(2H,
q,J=6Hz),4.01(2H,t,J=7H
z),5.98(1H,t,J=6Hz),7.09
(1H,d,J=8Hz),7.44(1H,d,J=
5Hz),7.53(1H,dd,J=2,8Hz),
7.87(1H,d,J=2Hz),8.21(1H,
d,J=5Hz),8.70(1H,s),12.07
(1H,s)。
【0161】実施例333,4−ジヒドロ−2−[2−プロポキシ−5−[(2
−ピロリジノエチルアミノ)カルボニルアミノ]フェニ
ル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとN
−(2−アミノエチル)ピロリジンから標題化合物を得
た。
【0162】m.p. 195〜198℃。
【0163】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.6〜1.9
(6H,m),2.5〜2.8(6H,m),3.24
(2H,q,J=6Hz),4.01(2H,t,J=
7Hz),6.15(1H,t,J=6Hz),7.0
9(1H,d,J=8Hz),7.44(1H,d,J
=5Hz),7.52(1H,dd,J=2,8H
z),7.88(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),8.75(1H,s),1
2.10(1H,s)。
【0164】実施例343,4−ジヒドロ−2−[5−[(4−メチルピペラジ
ノ)カルボニルアミノ−2−プロポキシフェニル]チ
エノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとN
−メチルピペラジンから標題化合物を得た。
【0165】m.p. 191〜193℃。
【0166】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),2.25(3H,s),2.
3〜2.5(4H,m),3.4〜3.6(4H,
m),4.03(2H,t,J=7Hz),7.10
(1H,d,J=8Hz),7.43(1H,d,J=
5Hz),7.63(1H,dd,J=2,8Hz),
7.91(1H,d,J=2Hz),8.22(1H,
d,J=5Hz),8.59(1H,s),12.08
(1H,s)。
【0167】実施例353,4−ジヒドロ−2−[5−[[2−(1−メチル−
1H−ピロール−2−イル)エチルアミノ]カルボニル
アミノ]−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−
d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンと2
−(2−アミノエチル)−1−メチル−1H−ピロール
から標題化合物を得た。
【0168】m.p. 228〜230℃。
【0169】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.96(3H,t,J=7Hz),1.73(2H,
sext,J=7Hz),2.69(2H,t,J=7
Hz),3.30(2H,q,J=7Hz),3.53
(3H,s),4.01(2H,t,J=7Hz),
5.81(1H,dd,J=2,4Hz),5.88
(1H,t,J=4Hz),6.12(1H,t,J=
7Hz),6.61(1H,t,J=2Hz),7.0
9(1H,d,J=8Hz),7.45(1H,d,J
=5Hz),7.53(1H,dd,J=2,8H
z),7.88(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),8.59(1H,s),1
2.09(1H,s)。
【0170】実施例363,4−ジヒドロ−2−[2−プロポキシ−5−(チオ
モルホリノカルボニルアミノ)フェニル]チエノ[3,
2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとチ
オモルホリンから標題化合物を得た。
【0171】m.p. 196〜197℃。
【0172】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.75(2H,
sext,J=7Hz),2.5〜2.7(4H,
m),3.6〜3.8(4H,m),4.03(2H,
t,J=7Hz),7.11(1H,d,J=8H
z),7.43(1H,d,J=5Hz),7.63
(1H,dd,J=2,8Hz),7.89(1H,
d,J=2Hz),8.22(1H,d,J=5H
z),8.59(1H,s),12.09(1H,
s)。
【0173】実施例373,4−ジヒドロ−2−[2−プロポキシ−5−(チア
ゾリジノカルボニルアミノ)フェニル]チエノ[3,2
−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとチ
アゾリジンから標題化合物を得た。
【0174】m.p. 196〜197℃。
【0175】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),3.03(2H,t,J=6
Hz),3.71(2H,t,J=6Hz),4.03
(2H,t,J=7Hz),4.53(2H,s),
7.12(1H,d,J=8Hz),7.43(1H,
d,J=5Hz),7.66(1H,dd,J=2,8
Hz),7.92(1H,d,J=2Hz),8.22
(1H,d,J=5Hz),8.68(1H,s),1
2.09(1H,s)。
【0176】実施例383,4−ジヒドロ−2−[5−[[3,4−(メチレン
ジオキシ)フェニルメチルアミノ]カルボニルアミノ]
−2−プロポキシフェニル]チエノ[3,2−d]ピリ
ミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンとピ
ペロニルアミンから標題化合物を得た。
【0177】m.p. 227〜229℃。
【0178】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),4.01(2H,t,J=7
Hz),4.19(2H,d,J=6Hz),5.98
(2H,s),6.50(1H,t,J=6Hz),
6.7〜6.9(3H,m),7.09(1H,d,J
=8Hz),7.45(1H,d,J=5Hz),7.
53(1H,dd,J=2,8Hz),7.88(1
H,d,J=2Hz),8.22(1H,d,J=5H
z),8.58(1H,s),12.10(1H,b
s)。
【0179】実施例393,4−ジヒドロ−2−[5−(4−ヒドロキシピペリ
ジノ)カルボニルアミノ)−2−プロポキシフェニル]
チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンと4
−ヒドロキシピペリジンから標題化合物を得た。
【0180】m.p. 170〜172℃。
【0181】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.97(3H,t,J=7Hz),1.2〜1.4
(2H,m),1.6〜1.9(4H,m),2.9〜
3.2(2H,m),3.6〜3.9(3H,m),
4.03(2H,t,J=7Hz),4.69(1H,
d,J=5Hz),7.09(1H,d,J=8H
z),7.43(1H,d,J=5Hz),7.62
(1H,dd,J=2,8Hz),7.92(1H,
d,J=2Hz),8.21(1H,d,J=5H
z),8.53(1H,s),12.08(1H,b
s)。
【0182】実施例403,4−ジヒドロ−2−[5−[[4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジノカルボニルアミノ]−2−プロ
ポキシフェニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4
−オン 実施例20と同様にして3,4−ジヒドロ−2−[5−
(フェノキシカルボニルアミノ)−2−プロポキシフェ
ニル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オンと1
−(2−メトキシフェニル)ピペラジンから標題化合物
を得た。
【0183】m.p. 177〜178℃。
【0184】1H−NMR(DMSO−d6)δppm;
0.98(3H,t,J=7Hz),1.74(2H,
sext,J=7Hz),2.9〜3.1(4H,
m),3.5〜3.7(4H,m),3.80(3H,
s),4.03(2H,t,J=7Hz),6.8〜
7.0(4H,m),7.12(1H,d,J=8H
z),7.44(1H,d,J=5Hz),7.66
(1H,dd,J=2,8Hz),7.93(1H,
d,J=2Hz),8.21(1H,d,J=5H
z),8.65(1H,s),12.09(1H,b
s)。
【0185】以下、試験例により本発明の効果を説明す
る。
【0186】試験例1.ホスホジエステラーゼ阻害作用 ホスホジエステラーゼアイソザイムは、犬大動脈可溶画
分よりMonoQHR5/5カラムを用いたFRLCシ
ステムにて精製した。すなわち、摘出組織を25mMト
リス塩酸緩衝液、250mMスクロース、2mM塩化マ
グネシウム、1mMエチレングリコールビス(β−アミ
ノエチルエーテル)N,N,N’,N’−四酢酸、1m
Mジチオスレイトールおよび各種プロテアーゼインヒビ
ターの存在下にてホモジナイズした後、塩勾配により蛋
白質画分の溶出を行ない、各画分のホスホジエステラー
ゼ活性を測定することによりカルシウム・カルモジュリ
ン依存性ホスホジエステラーゼとサイクリックGMP特
異的ホスホジエステラーゼの混合画分を得た。さらにカ
ルモジュリンアフィニティークロマトグラフィーにより
両者を分離精製した。
【0187】ホスホジエステラーゼ活性の測定はBio
chem.Biophys.Res.Commun.,
第148巻、第1468頁(1987年、S.Mats
ushimaら)に記載された方法に従い、犬大動脈サ
イクリックGMP特異的ホスホジエステラーゼについて
は活性因子として0.2mMエチレングリコールビス
(β−アミノエチルエーテル)N,N,N’,N’−四
酢酸存在下に0.4μM[3H]サイクリックGMPを
基質として測定した。
【0188】被検薬物は100%ジメチルスルホキシド
に溶解後、10%ジメチルスルホキシド溶液として用い
た。反応液中の最終濃度は1%ジメチルスルホキシドと
した。 結果は表5に示す。
【0189】
【表5】
【0190】試験例2.血管拡張作用 血管拡張作用はAm.J.Physiol.262(H
eart Circ.Physiol.31):H11
04(1992年、N.Miyataら)に記載された
方法に従い測定した。
【0191】Wistar系雄性ラット(体重250〜
300g)より胸部大動脈を摘出し、余分な結合組織を
除去した後、幅5mmのリング状標本を作製した。血管
の張力は通常の平滑筋測定用マグヌス装置にて等尺性張
力を測定した。
【0192】なお、血管内皮細胞は、温存した状態で実
験を行なった。60〜90分のインキュベーションの
後、被検薬物を10-10〜10-5Mの濃度で累積投与
し、弛緩反応を検討した。
【0193】また、実験結果(IC50値)は、10-7
ノルエピネフリン収縮を100%としたときに、その収
縮を50%拡張させる被検薬物の濃度として示した。な
お、被検薬物はすべて100%ジメチルスルホキシドに
溶解して実験に用いた。
【0194】結果は表6に示す。
【0195】
【表6】
【0196】試験例3.降圧作用 降圧作用はJ.Cardiovasc.Pharmco
l.18:855(1991年、T.Takadaら)
に記載された方法に従い測定した。
【0197】8〜12週齢のWistar系雄性ラット
をウレタン麻酔し、動脈圧測定のため右総頚動脈にカニ
ューレを挿入し、さらに被検薬物投与のため大腿動脈に
カニューレを挿入した。被検薬物は0.05N水酸化ナ
トリウム水溶液もしくは50%ジメチルスルホキシドに
溶解した静脈内投与した。
【0198】実験結果は各被検薬物の用量反応曲線を求
めた後、線形回帰法により15mmHg平均血圧を下降
させる用量(μg/kg)として示した。
【0199】結果は表7に示す。
【0200】
【表7】
【0201】試験例4.心収縮増加作用 心収縮増加作用はArzneim.−Forsch./
Drug Res.40(1990年、K.Nishi
muraら)に記載された方法に従い測定した。
【0202】体重200〜500gのHartley系
雄性モルモットを頭部撲殺し放血致死させ、速やかに心
臓を摘出し、混合ガス(95%酸素、5%二酸化炭素)
で飽和した30℃のKrebs−Henseleit溶
液(組成;118mM塩化ナトリウム、4.7mM塩化
カリウム、3.0mM塩化カルシウム、1.2mMリン
酸二水素ナトリウム、25.0mM炭酸水素ナトリウ
ム、11.0mMグルコース)中で心房標本を作製し
た。右心房端を金属ホルダーに固定し、10mlの混合
ガス飽和Krebs−Henseleit溶液を入れた
マグヌス槽に標本を入れた後、左心房端を等尺性張力ト
ランスデュサーに直接結び、標本を懸垂した。静止張力
はほぼ最大発生張力が得られるまで負荷した。
【0203】その状態で溶液は約15分間隔で置換しな
がら最低1時間以上インキュベーションし、自発性収縮
力および心拍数が一定であることを確認後、実験を開始
した。発生した自発性収縮は歪圧力用アンプを用いて、
また、心拍数は収縮の出力を瞬時心拍計ユニットに入力
して計測し、ポリグラフレコーダーにそれぞれ記録し
た。実験結果は各被検薬物を10-7〜10-4まで累積的
に投与して用量反応曲線を求め、収縮力を20%増加さ
せるために必要な薬物濃度(EC20値)として示した。
【0204】また、被検薬物は100%ジメチルスルホ
キシドに溶解して用いた。
【0205】結果を表8に示す。
【0206】
【表8】
【0207】*:被検薬物の濃度が100μMのときの
収縮力の変化率を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/505 ABX ACD AED 31/535 ABM ADA //(C07D 495/04 239:36 333:10)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 [化1中、R1は炭素原子数1〜4個のアルキル基を示
    し、nは0または1を示し、Xはハロゲン原子、炭素原
    子数3〜6個のシクロアルキル基、2−ピリジル基、2
    −フリル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基、フェ
    ノキシ基またはR23N基を示す。ここでR2、R3は同
    一もしくは異なって水素原子、炭素原子数1〜4個のア
    ルキル基、炭素原子数3〜6個のシクロアルキル基、炭
    素原子数2〜6個のヒドロキシアルキル基、フェニル
    基、ピコリル基、3,4−メチレンジオキシベンジル
    基、2−モルホリノエチル基、2−ピロリジノエチル
    基、2−ピペリジノエチル基、2−(1−メチル−1H
    −ピロール−2−イル)エチル基を示すか、R23N基
    としてモルホリノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、3
    −ヒドロキシピロリジノ基、4−ヒドロキシピペリジノ
    基、4−カルベトキシピペリジノ基、4−メチルピペラ
    ジノ基、4−(2−メトキシフェニル)ピペラジノ基、
    チオモルホリノ基またはチアゾリノ基を示す。]で表わ
    されるチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導
    体およびその塩。
  2. 【請求項2】式 【化2】 [化2中、R1は炭素原子数1〜4個のアルキル基を示
    し、Yはアミノ基またはニトロ基を示す。]で表わされ
    るチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−オン誘導体お
    よびその塩。
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