JPH07330611A - ホスホリパーゼa2阻害剤及びコレステロール吸収阻害剤 - Google Patents
ホスホリパーゼa2阻害剤及びコレステロール吸収阻害剤Info
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- JPH07330611A JPH07330611A JP14222794A JP14222794A JPH07330611A JP H07330611 A JPH07330611 A JP H07330611A JP 14222794 A JP14222794 A JP 14222794A JP 14222794 A JP14222794 A JP 14222794A JP H07330611 A JPH07330611 A JP H07330611A
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- phospholipase
- cholesterol
- oryzanol
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小腸内でのコレステロールエマルジョンのミ
セルへの移行を抑制することにより、腸管からのコレス
テロールの吸収を抑制するため、ホスホリパーゼA2を有
効に阻害するすることのできる新規なホスホリパーゼA2
阻害剤、及び、新規なコレステロール吸収阻害剤を得
る。 【構成】 米ヌカなどより得られるγ−オリザノール、
又は、フェルラ酸のβ−シトステロールエステルを有効
成分とするホスホリパーゼA2阻害剤である。フェルラ酸
のβ−シトステロールエステルを有効成分とするコレス
テロール吸収阻害剤である。
セルへの移行を抑制することにより、腸管からのコレス
テロールの吸収を抑制するため、ホスホリパーゼA2を有
効に阻害するすることのできる新規なホスホリパーゼA2
阻害剤、及び、新規なコレステロール吸収阻害剤を得
る。 【構成】 米ヌカなどより得られるγ−オリザノール、
又は、フェルラ酸のβ−シトステロールエステルを有効
成分とするホスホリパーゼA2阻害剤である。フェルラ酸
のβ−シトステロールエステルを有効成分とするコレス
テロール吸収阻害剤である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リン脂質を特異的に分
解するホスホリパーゼA2の活性を阻害するホスホリパー
ゼA2阻害剤、及びホスホリパーゼA2阻害によって、コレ
ステロールの吸収を阻害するコレステロール吸収阻害剤
に関するものである。
解するホスホリパーゼA2の活性を阻害するホスホリパー
ゼA2阻害剤、及びホスホリパーゼA2阻害によって、コレ
ステロールの吸収を阻害するコレステロール吸収阻害剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホスホリパーゼA2はホスファチド2-アシ
ルハイドロラーゼの一般名であり、リン脂質に特異的に
作用する酵素である。ホスホリパーゼA2は1,2-ジアシル
グリセロールリン脂質の C-2位の脂肪酸エステルを加水
分解してリゾグリセロリン脂質および遊離脂肪酸を生成
する。ホスホリパーゼA2は多くの生物の細胞中に、また
ホ乳類の膵液,蛇毒,蜂毒などの分泌液中に含まれてお
りいくつかのタイプに分類されている。コレステロール
代謝に関係している膵液中のホスホリパーゼA2は消化酵
素として知られている。
ルハイドロラーゼの一般名であり、リン脂質に特異的に
作用する酵素である。ホスホリパーゼA2は1,2-ジアシル
グリセロールリン脂質の C-2位の脂肪酸エステルを加水
分解してリゾグリセロリン脂質および遊離脂肪酸を生成
する。ホスホリパーゼA2は多くの生物の細胞中に、また
ホ乳類の膵液,蛇毒,蜂毒などの分泌液中に含まれてお
りいくつかのタイプに分類されている。コレステロール
代謝に関係している膵液中のホスホリパーゼA2は消化酵
素として知られている。
【0003】ところで、コレステロールは、細胞の常成
分として細胞膜、オルガネラ膜、ミエリン鞘などの構成
成分をなすと共に、胆汁、性腺ホルモン、副腎皮質ホル
モン、ビタミンDなどの前駆体となる重要な脂質である
が、高コレステロール含有食品の長期の摂取によって、
脂質代謝異常をきたし、動脈硬化,高脂血症,肝臓疾患
等の疾病の原因ともなっている。
分として細胞膜、オルガネラ膜、ミエリン鞘などの構成
成分をなすと共に、胆汁、性腺ホルモン、副腎皮質ホル
モン、ビタミンDなどの前駆体となる重要な脂質である
が、高コレステロール含有食品の長期の摂取によって、
脂質代謝異常をきたし、動脈硬化,高脂血症,肝臓疾患
等の疾病の原因ともなっている。
【0004】小腸から吸収されるこのコレステロールに
は外因性(即ち、食餌由来)および内因性(即ち、胆汁
由来、脱落消化管粘膜細胞由来)のものがある。これら
はいずれもエステル型ではなく遊離型のコレステロール
として吸収される。胆汁中に含まれる胆汁酸はグリシン
およびタウリンと結合した抱合胆汁酸となっており、あ
る濃度以上では胆汁酸ミセルを形成する。
は外因性(即ち、食餌由来)および内因性(即ち、胆汁
由来、脱落消化管粘膜細胞由来)のものがある。これら
はいずれもエステル型ではなく遊離型のコレステロール
として吸収される。胆汁中に含まれる胆汁酸はグリシン
およびタウリンと結合した抱合胆汁酸となっており、あ
る濃度以上では胆汁酸ミセルを形成する。
【0005】一方、食餌中性脂肪(トリグリセライド)
は、膵液中のリパーゼにより加水分解を受け、モノグリ
セライドと遊離脂肪酸とになり、前述の胆汁酸ミセルに
溶解されるようになる。このように脂肪の加水分解物を
溶解したミセルを混合ミセルと呼ぶが、混合ミセルはコ
レステロールはじめ各種の脂肪性成分をよく溶解する性
質を持つ。リン脂質もコレステロールの混合ミセルへの
移行に非常に大きな役割を担っている。リン脂質は膵液
中のホスホリパーゼA2によりリゾリン脂質と遊離脂肪酸
とに加水分解される。
は、膵液中のリパーゼにより加水分解を受け、モノグリ
セライドと遊離脂肪酸とになり、前述の胆汁酸ミセルに
溶解されるようになる。このように脂肪の加水分解物を
溶解したミセルを混合ミセルと呼ぶが、混合ミセルはコ
レステロールはじめ各種の脂肪性成分をよく溶解する性
質を持つ。リン脂質もコレステロールの混合ミセルへの
移行に非常に大きな役割を担っている。リン脂質は膵液
中のホスホリパーゼA2によりリゾリン脂質と遊離脂肪酸
とに加水分解される。
【0006】このリゾリン脂質は、リン脂質に比べ乳化
作用が非常に強く、エマルジョン状態にあるコレステロ
ールの混合ミセルへの移行を促進する。エマルジョン状
態では小腸上皮細胞を覆っている不攪乱水層(UWL) を通
過できないコレステロールは、混合ミセルになるとこの
層を通過できるようになり、小腸上皮細胞内に吸収され
る。
作用が非常に強く、エマルジョン状態にあるコレステロ
ールの混合ミセルへの移行を促進する。エマルジョン状
態では小腸上皮細胞を覆っている不攪乱水層(UWL) を通
過できないコレステロールは、混合ミセルになるとこの
層を通過できるようになり、小腸上皮細胞内に吸収され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脂質代謝異
常による動脈硬化,高脂血症,肝臓疾患等の疾病に対す
る薬物としては、コレステロールの分離促進・吸収阻
止、生合成阻止を目的としたものが主流となっている。
現在、コレステロール吸収阻害剤として植物ステロー
ル、ニコチン酸製剤が知られている。
常による動脈硬化,高脂血症,肝臓疾患等の疾病に対す
る薬物としては、コレステロールの分離促進・吸収阻
止、生合成阻止を目的としたものが主流となっている。
現在、コレステロール吸収阻害剤として植物ステロー
ル、ニコチン酸製剤が知られている。
【0008】本発明者らは、副作用が少なく、生体内で
安全で、新規なコレステロール吸収抑制物質の開発を目
的として鋭意努力の結果、コレステロールの吸収抑制に
はホスホリパーゼA2を阻害することが有効であると考
え、本発明を成すに至った。
安全で、新規なコレステロール吸収抑制物質の開発を目
的として鋭意努力の結果、コレステロールの吸収抑制に
はホスホリパーゼA2を阻害することが有効であると考
え、本発明を成すに至った。
【0009】即ち、本発明は、小腸内でのコレステロー
ルエマルジョンのミセルへの移行を抑制することによ
り、腸管からのコレステロールの吸収を抑制するため、
ホスホリパーゼA2を有効に阻害するすることのできる副
作用が少なく、生体内で安全で、新規なホスホリパーゼ
A2阻害剤、及び、このホスホリパーゼA2阻害によって、
コレステロールの吸収を阻害する副作用が少なく、生体
内で安全で、新規なコレステロール吸収阻害剤を得るこ
とを目的とする。
ルエマルジョンのミセルへの移行を抑制することによ
り、腸管からのコレステロールの吸収を抑制するため、
ホスホリパーゼA2を有効に阻害するすることのできる副
作用が少なく、生体内で安全で、新規なホスホリパーゼ
A2阻害剤、及び、このホスホリパーゼA2阻害によって、
コレステロールの吸収を阻害する副作用が少なく、生体
内で安全で、新規なコレステロール吸収阻害剤を得るこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
に係るホスホリパーゼA2阻害剤は、γ−オリザノールを
有効成分とするものである。
に係るホスホリパーゼA2阻害剤は、γ−オリザノールを
有効成分とするものである。
【0011】本請求項2に記載の発明に係るホスホリパ
ーゼA2阻害剤は、フェルラ酸のβ−シトステロールエス
テルを有効成分とするものである。
ーゼA2阻害剤は、フェルラ酸のβ−シトステロールエス
テルを有効成分とするものである。
【0012】本請求項3に記載の発明に係るコレステロ
ール吸収阻害剤は、フェルラ酸のβ−シトステロールエ
ステルを有効成分とするものである。
ール吸収阻害剤は、フェルラ酸のβ−シトステロールエ
ステルを有効成分とするものである。
【0013】
【作用】前述のように、小腸におけるコレステロール吸
収のメカニズムとしては、以下の段階を経て吸収される
ことが知られている。即ち、コレステロールは膵液中の
ホスホリパーゼA2によりリン脂質から生成するリゾ型リ
ン脂質の強い乳化作用により、他の脂質成分とともに大
きさ 300〜1000μmの混濁したエマルジョンから3〜10
μmの透明な混合ミセルとなる。混合ミセルに移行した
コレステロールは水溶性を獲得し、小腸上皮の不攪乱水
層(UWL) と呼ばれる 0.5mm以下の薄い水の層を通過で
きるようになり、小腸上皮細胞内に取込まれる。
収のメカニズムとしては、以下の段階を経て吸収される
ことが知られている。即ち、コレステロールは膵液中の
ホスホリパーゼA2によりリン脂質から生成するリゾ型リ
ン脂質の強い乳化作用により、他の脂質成分とともに大
きさ 300〜1000μmの混濁したエマルジョンから3〜10
μmの透明な混合ミセルとなる。混合ミセルに移行した
コレステロールは水溶性を獲得し、小腸上皮の不攪乱水
層(UWL) と呼ばれる 0.5mm以下の薄い水の層を通過で
きるようになり、小腸上皮細胞内に取込まれる。
【0014】従って、膵液中のホスホリパーゼA2を阻害
することができればコレステロールが混合ミセルへ移行
するのが妨げられ、小腸上皮でのコレステロールの吸収
を抑制できると考えられた。そこで、膵液中ホスホリパ
ーゼA2を阻害することを作用機作とする新しいコレステ
ロール吸収抑制物質の開発を目的とし、各種天然物から
スクリーニングを行った。その結果、米ヌカなどに含ま
れるγ−オリザノールにホスホリパーゼA2阻害活性を見
いだした。
することができればコレステロールが混合ミセルへ移行
するのが妨げられ、小腸上皮でのコレステロールの吸収
を抑制できると考えられた。そこで、膵液中ホスホリパ
ーゼA2を阻害することを作用機作とする新しいコレステ
ロール吸収抑制物質の開発を目的とし、各種天然物から
スクリーニングを行った。その結果、米ヌカなどに含ま
れるγ−オリザノールにホスホリパーゼA2阻害活性を見
いだした。
【0015】ところで、γ−オリザノールは更年期障
害、自律神経失調症等の治療薬として使用されている
(石原実,伊藤祐正,中北武男,前濱俊之,稗田茂雄,
山本幸次郎,上野昇:更年期障害に対するγ−オリザノ
ールの臨床効果,日本産科婦人科科学会雑誌,34:2,24
3-251,1982)が、γ−オリザノール及びその構成成分で
あるフェルラ酸の各種ステロールエステルがホスホリパ
ーゼA2阻害作用を有するという知見については一切報告
されていない。
害、自律神経失調症等の治療薬として使用されている
(石原実,伊藤祐正,中北武男,前濱俊之,稗田茂雄,
山本幸次郎,上野昇:更年期障害に対するγ−オリザノ
ールの臨床効果,日本産科婦人科科学会雑誌,34:2,24
3-251,1982)が、γ−オリザノール及びその構成成分で
あるフェルラ酸の各種ステロールエステルがホスホリパ
ーゼA2阻害作用を有するという知見については一切報告
されていない。
【0016】即ち、本発明1においては、米ヌカなどよ
り得られるγ−オリザノールを有効成分とするホスホリ
パーゼA2阻害剤である。このため、ホスホリパーゼA2を
有効に阻害するすることができる。ホスホリパーゼA2を
阻害することにより、小腸内で、コレステロールエマル
ジョンのミセルへの移行を抑制することにより腸管から
のコレステロールの吸収を抑制することができ、動脈硬
化,高脂血症,肝臓疾患等の疾病に対して有効である。
また、このγ−オリザノールは、米ヌカなどの食品中に
含有されているため、副作用が少なく、生体内で安全で
ある。
り得られるγ−オリザノールを有効成分とするホスホリ
パーゼA2阻害剤である。このため、ホスホリパーゼA2を
有効に阻害するすることができる。ホスホリパーゼA2を
阻害することにより、小腸内で、コレステロールエマル
ジョンのミセルへの移行を抑制することにより腸管から
のコレステロールの吸収を抑制することができ、動脈硬
化,高脂血症,肝臓疾患等の疾病に対して有効である。
また、このγ−オリザノールは、米ヌカなどの食品中に
含有されているため、副作用が少なく、生体内で安全で
ある。
【0017】ところで、このγ−オリザノールは、フェ
ルラ酸のファイトステロールエステルであり、ファイト
ステロールの違いによって5種が知られている。その5
種とは、次の化1〜化5に示すように、A;カンペスチ
ロール,B;β−シトステロール,C;サイクロアルタ
ノール,D;サイクロアルテノール,E;24−メチレン
サイクロアルタノールである。
ルラ酸のファイトステロールエステルであり、ファイト
ステロールの違いによって5種が知られている。その5
種とは、次の化1〜化5に示すように、A;カンペスチ
ロール,B;β−シトステロール,C;サイクロアルタ
ノール,D;サイクロアルテノール,E;24−メチレン
サイクロアルタノールである。
【0018】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【0019】本発明におけるγ−オリザノールは、米ヌ
カ等の高含有食品よりn−ヘキサンやエタノール等の有
機溶媒を用いて、抽出したものを用いることができる。
また、各々のフェルラ酸のファイトステロールエステル
を合成して、用いることもできる。
カ等の高含有食品よりn−ヘキサンやエタノール等の有
機溶媒を用いて、抽出したものを用いることができる。
また、各々のフェルラ酸のファイトステロールエステル
を合成して、用いることもできる。
【0020】本発明では、更に、これらγ−オリザノー
ルの成分のうち、フェルラ酸β−シトステロールエステ
ルを合成し、同じくホスホリパーゼA2阻害活性を有する
ことを見いだした。
ルの成分のうち、フェルラ酸β−シトステロールエステ
ルを合成し、同じくホスホリパーゼA2阻害活性を有する
ことを見いだした。
【0021】即ち、本発明2においては、フェルラ酸の
β−シトステロールエステルを有効成分とするホスホリ
パーゼA2阻害剤である。このため、ホスホリパーゼA2を
有効に阻害するすることができる。また、このフェルラ
酸のβ−シトステロールエステルは、米ヌカなどの食品
中に含有されているγ−オリザノールの一成分であるた
め、副作用が少なく、生体内で安全である。
β−シトステロールエステルを有効成分とするホスホリ
パーゼA2阻害剤である。このため、ホスホリパーゼA2を
有効に阻害するすることができる。また、このフェルラ
酸のβ−シトステロールエステルは、米ヌカなどの食品
中に含有されているγ−オリザノールの一成分であるた
め、副作用が少なく、生体内で安全である。
【0022】また、本発明3においては、フェルラ酸の
β−シトステロールエステルを有効成分とするコレステ
ロール吸収阻害剤である。このため、ホスホリパーゼA2
を阻害することにより、小腸内で、コレステロールエマ
ルジョンのミセルへの移行を抑制することにより腸管か
らのコレステロールの吸収を抑制することができ、動脈
硬化,高脂血症,肝臓疾患等の疾病に対して有効であ
る。また、このフェルラ酸のβ−シトステロールエステ
ルは、米ヌカなどの食品中に含有されているγ−オリザ
ノールの一成分であるため、副作用が少なく、生体内で
安全である。
β−シトステロールエステルを有効成分とするコレステ
ロール吸収阻害剤である。このため、ホスホリパーゼA2
を阻害することにより、小腸内で、コレステロールエマ
ルジョンのミセルへの移行を抑制することにより腸管か
らのコレステロールの吸収を抑制することができ、動脈
硬化,高脂血症,肝臓疾患等の疾病に対して有効であ
る。また、このフェルラ酸のβ−シトステロールエステ
ルは、米ヌカなどの食品中に含有されているγ−オリザ
ノールの一成分であるため、副作用が少なく、生体内で
安全である。
【0023】前述したホスホリパーゼA2阻害剤及びコレ
ステロール吸収阻害剤は、投与の際には単独あるいは薬
理的に許容される担体などと共に、経口的に使用され
る。経口的な製剤としては例えば錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、粉末剤、トローチ剤、シロップ剤などが上げられ
る。
ステロール吸収阻害剤は、投与の際には単独あるいは薬
理的に許容される担体などと共に、経口的に使用され
る。経口的な製剤としては例えば錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、粉末剤、トローチ剤、シロップ剤などが上げられ
る。
【0024】錠剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末剤、トロ
ーチ剤などの固型の組成物においては、デンプン、ラク
トース、カルボキシメチルセルロース、沈降炭酸カルシ
ウムなどの賦形剤、アラビアゴム、トラガントゴム、ゼ
ラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スなどの結合剤、アルギン酸、コーンスターチなどの崩
壊剤、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、
軽質無水ケイ酸などの滑沢剤、サッカロースなどの甘味
剤、メントールなどのフレーバ剤などを含有することが
できる。
ーチ剤などの固型の組成物においては、デンプン、ラク
トース、カルボキシメチルセルロース、沈降炭酸カルシ
ウムなどの賦形剤、アラビアゴム、トラガントゴム、ゼ
ラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スなどの結合剤、アルギン酸、コーンスターチなどの崩
壊剤、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、
軽質無水ケイ酸などの滑沢剤、サッカロースなどの甘味
剤、メントールなどのフレーバ剤などを含有することが
できる。
【0025】シロップ剤など液状の組成においては、ソ
ルビトール、ゼラチン、メチルセルロース、植物油、乳
化剤のほか、甘味剤、フレーバー剤、着色剤などを含有
することができる。これら製剤中には1〜95重量%の有
効成分を含有するのが望ましい。
ルビトール、ゼラチン、メチルセルロース、植物油、乳
化剤のほか、甘味剤、フレーバー剤、着色剤などを含有
することができる。これら製剤中には1〜95重量%の有
効成分を含有するのが望ましい。
【0026】
実施例1.γ−オリザノールの精製 米ヌカよりn−ヘキサンを用いてγ−オリザノールの粗
画分を抽出した。粗画分に適当量のエタノールを加え、
60分間加熱還流を行った。反応終了後熱時濾過を行って
不溶物を除き、濾液が冷えた後に再び濾過を行い結晶を
濾取した。さらに結晶をエタノールで再結晶してγ−オ
リザノールを精製した。
画分を抽出した。粗画分に適当量のエタノールを加え、
60分間加熱還流を行った。反応終了後熱時濾過を行って
不溶物を除き、濾液が冷えた後に再び濾過を行い結晶を
濾取した。さらに結晶をエタノールで再結晶してγ−オ
リザノールを精製した。
【0027】実施例2.フェルラ酸β−シトステロール
エステルの合成 フェルラ酸β−シトステロールエステルは佐藤らの方法
(Radioisotopes,30,156-158,1981 )を参考に合成し
た。即ち、フェルラ酸(1.15g )を無水酢酸およびピリ
ジンと共に一夜放置し、アセチル化を行った。
エステルの合成 フェルラ酸β−シトステロールエステルは佐藤らの方法
(Radioisotopes,30,156-158,1981 )を参考に合成し
た。即ち、フェルラ酸(1.15g )を無水酢酸およびピリ
ジンと共に一夜放置し、アセチル化を行った。
【0028】アセチル化したフェルラ酸1.21g に適当量
の塩化チオニルを加え、80℃、無水にてガスが発生しな
くなるまで攪拌した。ガスの発生がおさまったら、攪拌
しながら減圧下で溶媒を留去し、無水エーテルを加え更
に減圧下で攪拌しつつ留去を繰り返した。
の塩化チオニルを加え、80℃、無水にてガスが発生しな
くなるまで攪拌した。ガスの発生がおさまったら、攪拌
しながら減圧下で溶媒を留去し、無水エーテルを加え更
に減圧下で攪拌しつつ留去を繰り返した。
【0029】完全に溶媒を留去したらピリジンに溶解し
た(酸クロライドの生成)。6.5gのβ−シトステロール
無水ピリジンに溶解し、室温で攪拌しながら少量ずつ酸
クロライドを加えていった。室温で48時間攪拌後、1N
塩酸を加え水−酢酸エチル型にて分配した。酢酸エチル
層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後濃
縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画、
アセチル化したフェルラ酸のβ−シトステロールエステ
ルを得た。
た(酸クロライドの生成)。6.5gのβ−シトステロール
無水ピリジンに溶解し、室温で攪拌しながら少量ずつ酸
クロライドを加えていった。室温で48時間攪拌後、1N
塩酸を加え水−酢酸エチル型にて分配した。酢酸エチル
層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後濃
縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画、
アセチル化したフェルラ酸のβ−シトステロールエステ
ルを得た。
【0030】これを15mlのベンゼンに懸濁し、0.1 N水
酸化カリウムを溶解したメタノール150mlと共に50℃に
て30分間攪拌した。反応後、直ちに氷水で冷却し酢酸を
加え沈殿を濾取した。沈殿をメタノールで洗浄し、減圧
下にて乾燥後ベンゼン−ヘキサンで再結晶し、1.01g の
フェルラ酸β−シトステロールエステルを得た。
酸化カリウムを溶解したメタノール150mlと共に50℃に
て30分間攪拌した。反応後、直ちに氷水で冷却し酢酸を
加え沈殿を濾取した。沈殿をメタノールで洗浄し、減圧
下にて乾燥後ベンゼン−ヘキサンで再結晶し、1.01g の
フェルラ酸β−シトステロールエステルを得た。
【0031】実施例3.ホスホリパーゼA2に対する阻害
作用 ホスホリパーゼA2阻害活性の測定は以下のように行っ
た。緩衝液は 100mMトリス−塩酸(pH 8.5)(メルク
社)、5mM塩化カルシウム(和光純薬工業社)、0.1%ト
リトンX-100(シグマ社)、を使用した。ホスホリパー
ゼA2としてブタ膵臓由来ホスホリパーゼA2(べーリンガ
ー社)を用いた。
作用 ホスホリパーゼA2阻害活性の測定は以下のように行っ
た。緩衝液は 100mMトリス−塩酸(pH 8.5)(メルク
社)、5mM塩化カルシウム(和光純薬工業社)、0.1%ト
リトンX-100(シグマ社)、を使用した。ホスホリパー
ゼA2としてブタ膵臓由来ホスホリパーゼA2(べーリンガ
ー社)を用いた。
【0032】反応系は全量 500μlで 408nmol/ml ホス
ファチジルコリン,1,2-ジパルミトイル(シグマ社)、
925 Bq ホスファチジルコリン,1,2-ジ[1-14C] パルミ
トイル(アマシャム社)、 202 nmol/mlリゾホスファチ
ジルコリンパルミトイル(シグマ社)、被験試料および
10μgホスホリパーゼA2を加え、40℃で20分間反応を行
った。
ファチジルコリン,1,2-ジパルミトイル(シグマ社)、
925 Bq ホスファチジルコリン,1,2-ジ[1-14C] パルミ
トイル(アマシャム社)、 202 nmol/mlリゾホスファチ
ジルコリンパルミトイル(シグマ社)、被験試料および
10μgホスホリパーゼA2を加え、40℃で20分間反応を行
った。
【0033】2N塩酸50μlを添加して反応を停止し、ク
ロロホルム:メタノール(2:1) 5ml,水 500μlを添加
し、振盪抽出を2度行った。抽出液を別のチューブに移
し、乾固した後に少量のクロロホルム:メタノール(2:
1) でシリカゲルプレート(アルミニウムシート)(メ
ルク社)にスポットし、クロロホルム:メタノール:28
%アンモニア水(60:35:5 )で展開した。展開後ベータ
スコープ(ベータジェン社)で14C でラベルされたホス
ファチジルコリン(PC)から生成したリゾホスファチ
ジルコリン(LPC)量を測定した。
ロロホルム:メタノール(2:1) 5ml,水 500μlを添加
し、振盪抽出を2度行った。抽出液を別のチューブに移
し、乾固した後に少量のクロロホルム:メタノール(2:
1) でシリカゲルプレート(アルミニウムシート)(メ
ルク社)にスポットし、クロロホルム:メタノール:28
%アンモニア水(60:35:5 )で展開した。展開後ベータ
スコープ(ベータジェン社)で14C でラベルされたホス
ファチジルコリン(PC)から生成したリゾホスファチ
ジルコリン(LPC)量を測定した。
【0034】被験試料の代わりに10μlのジメチルスル
ホキシド(DMSO)を用いて同様の操作を行い、ブラ
ンクとした。また、ポジティブコントロールとして、ホ
スホリパーゼA2阻害作用を有するキナクリン(メパクリ
ン)、及び、クロルプロマジンを用いた。
ホキシド(DMSO)を用いて同様の操作を行い、ブラ
ンクとした。また、ポジティブコントロールとして、ホ
スホリパーゼA2阻害作用を有するキナクリン(メパクリ
ン)、及び、クロルプロマジンを用いた。
【0035】尚、ホスホリパーゼA2阻害率は、LPCの
生成阻害率により算出した。具体的には、下記の式より
求めた。 ホスホリパーゼA2阻害率(%)=(1-(被験試料における
LPC生成量/ブランクにおける LPC生成量))×100 結果を、次の表1に示す。
生成阻害率により算出した。具体的には、下記の式より
求めた。 ホスホリパーゼA2阻害率(%)=(1-(被験試料における
LPC生成量/ブランクにおける LPC生成量))×100 結果を、次の表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示す通り、γ−オリザノール及びフ
ェルラ酸β−シトステロールエステルは、キナクリン,
クロルプロマジンより阻害活性が強いことが示された。
ェルラ酸β−シトステロールエステルは、キナクリン,
クロルプロマジンより阻害活性が強いことが示された。
【0038】実施例4.フェルラ酸βシトステロールエ
ステルによるコレステロールエマルジョンの混合ミセル
化抑制作用 緩衝液には 200mMトリス塩酸(pH8.5)(メルク
社)、5mM塩化カルシウム(和光純薬工業社)、0.1 %
トリトン X-100(シグマ社)、を使用した。ホスホリパ
ーゼA2としてブタ膵臓由来ホスホリパーゼA2(ベーリン
ガー社)を用いた。反応系は全量 600μlでコレステロ
ール(シグマ社)3mg、卵黄由来のホスファチジルコリ
ン(シグマ社)58mg、胆汁酸塩(シグマ社)18mg、異な
った量の被験試料(フェルラ酸β−シトステロールエス
テル 250μg、 500μg)およびホスホリパーゼA215μ
gを添加し、40℃で 100ストローク/分で振盪しながら
反応を行った。
ステルによるコレステロールエマルジョンの混合ミセル
化抑制作用 緩衝液には 200mMトリス塩酸(pH8.5)(メルク
社)、5mM塩化カルシウム(和光純薬工業社)、0.1 %
トリトン X-100(シグマ社)、を使用した。ホスホリパ
ーゼA2としてブタ膵臓由来ホスホリパーゼA2(ベーリン
ガー社)を用いた。反応系は全量 600μlでコレステロ
ール(シグマ社)3mg、卵黄由来のホスファチジルコリ
ン(シグマ社)58mg、胆汁酸塩(シグマ社)18mg、異な
った量の被験試料(フェルラ酸β−シトステロールエス
テル 250μg、 500μg)およびホスホリパーゼA215μ
gを添加し、40℃で 100ストローク/分で振盪しながら
反応を行った。
【0039】反応開始より、20分後から 100分後まで20
分毎に 670nmにおける吸光度を測定した。被験試料を
添加しない系をブランク、酵素を添加しなかった系を酵
素未添加として同様の操作を行った。
分毎に 670nmにおける吸光度を測定した。被験試料を
添加しない系をブランク、酵素を添加しなかった系を酵
素未添加として同様の操作を行った。
【0040】各反応系の吸光度( 670nm)の結果を次
の表2に示す。尚、被験試料(500μg)の一部、及び、酵
素未添加のものは、すべての反応時間において、吸光度
が 4.500以上となり、測定不能となった。また、蒸留水
及び緩衝液の 670nmでの吸光度は、各々0.053 及び0.
052 であった。
の表2に示す。尚、被験試料(500μg)の一部、及び、酵
素未添加のものは、すべての反応時間において、吸光度
が 4.500以上となり、測定不能となった。また、蒸留水
及び緩衝液の 670nmでの吸光度は、各々0.053 及び0.
052 であった。
【0041】
【表2】
【0042】また、図1は表2のブランク,被験試料(2
50μg),被験試料(500μg)の結果をグラフに示したもの
であり、縦軸は 670nmの吸光度、横軸は反応時間
(分)を示す。
50μg),被験試料(500μg)の結果をグラフに示したもの
であり、縦軸は 670nmの吸光度、横軸は反応時間
(分)を示す。
【0043】表2及び図1に示す通り、被験試料の添加
量に応じてコレステロールエマルジョンの混合ミセル化
抑制作用が認識された。また、酵素未添加を除くすべて
の反応系では、反応時間に応じて、混合ミセル化抑制作
用は弱くなり、ミセルの形成は促されることも解った。
量に応じてコレステロールエマルジョンの混合ミセル化
抑制作用が認識された。また、酵素未添加を除くすべて
の反応系では、反応時間に応じて、混合ミセル化抑制作
用は弱くなり、ミセルの形成は促されることも解った。
【0044】実施例5.製剤 前述のように、γ−オリザノール、フェルラ酸β−シト
ステロールエステルは、ホスホリパーゼA2を阻害するこ
とによりコレステロールエマルジョンの混合ミセルへの
移行を抑制し、小腸におけるコレステロールの吸収を抑
制することが期待される。
ステロールエステルは、ホスホリパーゼA2を阻害するこ
とによりコレステロールエマルジョンの混合ミセルへの
移行を抑制し、小腸におけるコレステロールの吸収を抑
制することが期待される。
【0045】これらγ−オリザノール、フェルラ酸β−
シトステロールエステルの投与の際には単独あるいは薬
理的に許容される担体などと共に、経口的に使用され
る。経口的な製剤としては例えば錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、粉末剤、トローチ剤、シロップ剤などが上げられ
る。
シトステロールエステルの投与の際には単独あるいは薬
理的に許容される担体などと共に、経口的に使用され
る。経口的な製剤としては例えば錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、粉末剤、トローチ剤、シロップ剤などが上げられ
る。
【0046】実際にフェルラ酸β−シトステロールエス
テルを用いて、製剤化を行った。次の表3に示す組成の
各化合物を混和機で混和し、打錠して0.5gの錠剤1000個
を製造した。
テルを用いて、製剤化を行った。次の表3に示す組成の
各化合物を混和機で混和し、打錠して0.5gの錠剤1000個
を製造した。
【0047】
【表3】
【0048】以上のように、米ヌカ等に含まれるγ−オ
リザノール、フェルラ酸β−シトステロールエステルを
有効成分として含有し、膵液中のホスホリパーゼA2を阻
害し、コレステロールの混合ミセル形成を抑制すること
ができ、食品又は医療の分野での利用が大いに期待され
るものである。
リザノール、フェルラ酸β−シトステロールエステルを
有効成分として含有し、膵液中のホスホリパーゼA2を阻
害し、コレステロールの混合ミセル形成を抑制すること
ができ、食品又は医療の分野での利用が大いに期待され
るものである。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、本発明の
ホスホリパーゼA2阻害剤及びコレステロール吸収阻害剤
は、ホスホリパーゼA2を有効に阻害するすることができ
る。ホスホリパーゼA2を阻害することにより、小腸内
で、コレステロールエマルジョンのミセルへの移行を抑
制することにより腸管からのコレステロールの吸収を抑
制することができ、動脈硬化,高脂血症,肝臓疾患等の
疾病に対して有効である。また、これらの主成分は、米
ヌカなどの食品中に含有されているため、副作用が少な
く、生体内で安全であるという効果がある。
ホスホリパーゼA2阻害剤及びコレステロール吸収阻害剤
は、ホスホリパーゼA2を有効に阻害するすることができ
る。ホスホリパーゼA2を阻害することにより、小腸内
で、コレステロールエマルジョンのミセルへの移行を抑
制することにより腸管からのコレステロールの吸収を抑
制することができ、動脈硬化,高脂血症,肝臓疾患等の
疾病に対して有効である。また、これらの主成分は、米
ヌカなどの食品中に含有されているため、副作用が少な
く、生体内で安全であるという効果がある。
【図1】フェルラ酸βシトステロールエステルによるコ
レステロールエマルジョンの混合ミセル化抑制作用の反
応時間に対する吸光度変化を示す線図である。
レステロールエマルジョンの混合ミセル化抑制作用の反
応時間に対する吸光度変化を示す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 治司 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 渡辺 常一 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 横倉 輝男 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内
Claims (3)
- 【請求項1】 γ−オリザノールを有効成分とするホス
ホリパーゼA2阻害剤。 - 【請求項2】 フェルラ酸のβ−シトステロールエステ
ルを有効成分とするホスホリパーゼA2阻害剤。 - 【請求項3】 フェルラ酸のβ−シトステロールエステ
ルを有効成分とするコレステロール吸収阻害剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14222794A JPH07330611A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | ホスホリパーゼa2阻害剤及びコレステロール吸収阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14222794A JPH07330611A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | ホスホリパーゼa2阻害剤及びコレステロール吸収阻害剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330611A true JPH07330611A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15310378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14222794A Pending JPH07330611A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | ホスホリパーゼa2阻害剤及びコレステロール吸収阻害剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07330611A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999025361A1 (de) * | 1997-11-14 | 1999-05-27 | Cognis Deutschland Gmbh | Verwendung von ausgewählten phytostenolestern zur herstellung von hypocholesterinämischen mitteln |
DE10215055A1 (de) * | 2002-04-03 | 2003-10-30 | Univ Schiller Jena | Verwendung von Kaffeesäureestern zur Herstellung von kosmetischen nutrazeutischen sowie pharmazeutischen Präparaten und Arzneimitteln |
KR100404516B1 (ko) * | 2000-10-13 | 2003-11-05 | (주)유진사이언스 | 콜레스테롤 흡수 저하효과를 가지는 수용성 플랜트스테롤유도체 및 이의 제조방법 |
KR100425282B1 (ko) * | 2001-12-29 | 2004-03-31 | 삼진제약주식회사 | 콜레스테롤 저하효과 및 지방세포의 증식 억제 효과를갖는 베타-시토스테롤 유도체 및 그의 제조방법 |
JP2005068132A (ja) * | 2003-08-06 | 2005-03-17 | Enkaku Iryo Kenkyusho:Kk | アディポネクチン分泌促進剤、並びに該アディポネクチン分泌促進剤を含有する抗動脈硬化剤、抗肥満剤、抗糖尿病剤、食品添加剤、機能性食品及び飼料添加剤 |
WO2010097810A3 (en) * | 2009-02-25 | 2010-10-21 | Council Of Scientific & Industrial Research | A process for the preparation of phytosteryl ferulate |
-
1994
- 1994-06-02 JP JP14222794A patent/JPH07330611A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999025361A1 (de) * | 1997-11-14 | 1999-05-27 | Cognis Deutschland Gmbh | Verwendung von ausgewählten phytostenolestern zur herstellung von hypocholesterinämischen mitteln |
KR100404516B1 (ko) * | 2000-10-13 | 2003-11-05 | (주)유진사이언스 | 콜레스테롤 흡수 저하효과를 가지는 수용성 플랜트스테롤유도체 및 이의 제조방법 |
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DE10215055A1 (de) * | 2002-04-03 | 2003-10-30 | Univ Schiller Jena | Verwendung von Kaffeesäureestern zur Herstellung von kosmetischen nutrazeutischen sowie pharmazeutischen Präparaten und Arzneimitteln |
JP2005068132A (ja) * | 2003-08-06 | 2005-03-17 | Enkaku Iryo Kenkyusho:Kk | アディポネクチン分泌促進剤、並びに該アディポネクチン分泌促進剤を含有する抗動脈硬化剤、抗肥満剤、抗糖尿病剤、食品添加剤、機能性食品及び飼料添加剤 |
WO2010097810A3 (en) * | 2009-02-25 | 2010-10-21 | Council Of Scientific & Industrial Research | A process for the preparation of phytosteryl ferulate |
CN102421788A (zh) * | 2009-02-25 | 2012-04-18 | 科学与工业研究委员会 | 用于制备植物甾醇阿魏酸酯的方法 |
JP2012518681A (ja) * | 2009-02-25 | 2012-08-16 | カウンスィル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ | フィトステリルフェルレートの製造方法 |
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