JPH0733042A - 電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置 - Google Patents

電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置

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JPH0733042A
JPH0733042A JP18248993A JP18248993A JPH0733042A JP H0733042 A JPH0733042 A JP H0733042A JP 18248993 A JP18248993 A JP 18248993A JP 18248993 A JP18248993 A JP 18248993A JP H0733042 A JPH0733042 A JP H0733042A
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Japan
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voltage
electric motor
compensating
power
power supply
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Application number
JP18248993A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakajima
島 洋 中
Hideki Kuzutani
谷 秀 樹 葛
Tadayasu Miyata
田 任 康 宮
Kozo Fujita
田 耕 造 藤
Yasuo Uehara
原 康 生 上
Katsumi Fukaya
谷 克 己 深
Tadaichi Matsumoto
本 只 一 松
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧に応じた補償を実施する装置におい
て、電圧検出ラインの断線等の故障に対して、装置の駆
動トルクや速度が異常に変化するのを防止する。 【構成】 独立した複数系統の電圧検出ラインP1,P
2を設け、互いに異なる位置で複数の電圧PIGA,P
IGBを検出し、検出した複数の電圧に基づいて補償を
実施する。複数の電圧の差が大きい時には、最大の電圧
に基づいて補償し、差が小さい時には複数の平均電圧に
基づいて補償する。下限電圧又は上限電圧の範囲を越え
る時には、下限電圧又は上限電圧を用いて補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気モ−タ駆動機器の
電圧補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車に搭載される各種電動装置
においては、その電源は車上バッテリ−から供給され
る。従って、一定でない電源電圧が駆動源の電気モ−タ
に印加されるので、特別な補償制御をしない限り、電気
モ−タのトルクや駆動速度は、バッテリ−電圧の変動に
伴なって変化する。電圧変動に応じた電気モ−タのトル
クや駆動速度の変動は、様々な弊害をもたらすので、こ
の種の電動装置においては、従来より電源電圧の変動を
補償するための制御を実施している。
【0003】例えば、特開昭64−74175号公報に
開示された「前後輪操舵車両の操舵制御装置」において
は、車上バッテリ−の電圧を検出し、検出した電圧の変
化に応じて電気モ−タへの制御出力値を補正し、電気モ
−タへ供給される電力が一定になるように制御してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各種電動装
置においては、配線上の断線やコネクタ部分での接触不
良等が生じる場合がある。仮に前記特開昭64−741
75号公報のような装置において、バッテリ−の電圧を
検出する信号線に断線が生じた場合、制御装置は、バッ
テリ−の電圧が異常に低下したとみなし、電気モ−タへ
の制御出力値を大幅に増加させ、電気モ−タに印加され
る電力が異常に増大する。この種の異常が発生すると、
モ−タのトルクや駆動速度が急激に変化するので、例え
ば4輪操舵装置においては、操舵フィ−リングが変化し
たり、後輪操舵系で操舵のハンチングが生じる。
【0005】また、車上の各種電動装置と車上バッテリ
−とは、通常、比較的長い配線を介して接続されている
ので、モ−タが比較的大きな電流を消費する場合、配線
による電圧降下はかなり大きくなる。実際には、配線に
より1V程度の電圧降下が生じる場合もある。従って、
各々の装置の電源ラインの電圧と車上バッテリ−の電圧
とが大きく異なる場合もある。そのため、検出したバッ
テリ−電圧に基づいて、電気モ−タへの制御出力値を補
償するような制御を実施する場合、バッテリ−電圧を検
出する配線上の位置によっては、検出誤差が大きく、正
確な補償ができない場合がある。
【0006】従って本発明は、電気モ−タ駆動機器の電
圧補償装置において、配線の断線等に対する装置の信頼
性を高めること、及びできる限り正確な補償を実施する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1番の発明では、電源(BT),電気モ−タ(M
1),前記電源と前記電気モ−タとの間に配置され該電
気モ−タの通電を制御する通電制御手段(5,6),及
び前記電源の電圧を検出し検出した電圧に応じて前記電
気モ−タに印加される電力を補償する補償手段、を備え
る電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置において:前記電
源とそれぞれ接続された、複数の配線手段(P1,P
2);及び該複数の配線手段のそれぞれを介して前記電
源の電圧を測定し、測定された複数の電圧(PIGA,
PIGB,IGA)のうち、最大の電圧(Vmax)に基
づいて前記電気モ−タに印加される電力を補償する最大
電圧補償手段(52,57);を設ける。
【0008】また第2番の発明では、電源(BT),電
気モ−タ(M1),前記電源と前記電気モ−タとの間に
配置され該電気モ−タの通電を制御する通電制御手段
(5,6),及び前記電源の電圧を検出し検出した電圧
に応じて前記電気モ−タに印加される電力を補償する補
償手段、を備える電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置に
おいて:前記電源とそれぞれ接続された、複数の配線手
段(PIGA,PIGB,IGA);該複数の配線手段
のそれぞれを介して前記電源の電圧を測定し、測定され
た複数の電圧のうち、最大の電圧と最小の電圧との差分
(ΔV)を検出する差分検出手段(62);該差分検出
手段が検出した差分が所定しきい値より大きい時には、
前記最大の電圧に基づいて前記電気モ−タに印加される
電力を補償する最大電圧補償手段(63,64,6
A);及び前記差分検出手段が検出した差分が前記しき
い値以内の時には、前記複数の電圧の平均値に基づいて
前記電気モ−タに印加される電力を補償する平均電圧補
償手段(63,65,6A);を設ける。
【0009】また第3番の発明では更に、前記複数の電
圧中の最大の電圧もしくは複数の電圧の平均電圧が、予
め定めた下限電圧未満の場合には、該下限電圧に基づい
て前記電気モ−タに印加される電力を補償する下限電圧
補償手段(53,55,66,68)を備える。
【0010】また第4番の発明では更に、前記複数の電
圧中の最大の電圧もしくは複数の電圧の平均電圧が、予
め定めた上限電圧を越える場合には、該上限電圧に基づ
いて前記電気モ−タに印加される電力を補償する上限電
圧補償手段(54,56,67,69)を備える。
【0011】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0012】
【作用】第1番の発明によれば、複数の配線手段のそれ
ぞれを介して電源の電圧が測定され、得られた複数の電
圧(PIGAとPIGB,又はPIGAとIGA)のう
ち、最大の電圧(Vmax)に基づいて、電気モ−タに印
加される電力の補償が実施される。従って、仮に前記複
数の配線手段の1つが断線し、検出した複数の電圧の1
つが0Vになっても、断線していない残りの配線手段を
介して検出された正常な電源電圧に基づいて、電力の補
償が実施されることになり、電気モ−タの速度及びトル
クが異常に増大するのが防止される。
【0013】また第2番の発明によれば、複数の配線手
段のそれぞれを介して電源の電圧が測定され、測定され
た複数の電圧(PIGAとPIGB,又はPIGAとI
GA)の最大の電圧と最小の電圧との差分(ΔV)が検
出される。そして、検出した差分が所定しきい値より大
きい時には、前記最大の電圧に基づいて電気モ−タに印
加される電力が補償され、差分が前記しきい値以内の時
には、前記複数の電圧の平均値に基づいて電気モ−タに
印加される電力が補償される。
【0014】1つの電源から供給される電圧を、例え
ば、2つの配線手段を介して、2つの位置でそれぞれ測
定する場合、通常は測定される2つの電圧の差は比較的
小さいが、一方の配線手段に断線等が生じると、2つの
電圧の差が異常に大きくなる。即ち、第2番の発明で
は、配線手段に断線等が生じていない時には、検出した
複数の電圧の平均値に基づいて電力の補償を実施し、配
線手段に断線等が生じた時には、検出した複数の電圧の
最大値に基づいて電力の補償を実施する。従って、仮に
前記複数の配線手段の1つが断線し、検出した複数の電
圧の1つが0Vになっても、断線していない残りの配線
手段を介して検出された正常な電源電圧に基づいて、電
力の補償が実施されることになり、電気モ−タの速度及
びトルクが異常に増大するのが防止される。また、断線
が生じていない時には、検出した複数の電圧の平均値に
基づいて電力の補償を実施するので、検出される各々の
電圧に比較的大きな誤差がある場合でも、誤差が平均化
されるので、より正確な補償が実現する。
【0015】また第3番の発明によれば、前記複数の電
圧中の最大の電圧もしくは複数の電圧の平均電圧が、予
め定めた下限電圧未満の場合、該下限電圧に基づいて電
力の補償が実施される。この下限電圧は、電源電圧の通
常の変動範囲の下限、自動車の場合には例えば10Vに
設定すればよい。仮に前記複数の配線手段の全てが断線
し、検出した複数の電圧の全てが例えば0V程度になっ
た場合、検出したいずれかの電圧に基づいて補償を実施
しようとすれば、実際には補償が必要でない場合でも、
顕著な補償が実施されることになり、電気モ−タの速度
及びトルクが異常に増大する。しかしそのような場合、
第3番の発明では、下限電圧に基づいて電力の補償が実
施されるので、補償の程度が小さく、電気モ−タの速度
及びトルクが異常に増大するのが防止される。しかも、
検出した電圧が下限電圧未満であっても、該下限電圧に
基づいて補償を実施するので、補償しない場合よりも大
きな電力を電気モ−タに印加することができ、実際に電
源電圧が異常低下した時でも、電気モ−タのトルク及び
速度の低下を最小限に抑えることができる。
【0016】また第4番の発明では、前記複数の電圧中
の最大の電圧もしくは複数の電圧の平均電圧が、予め定
めた上限電圧を越える場合には、該上限電圧に基づいて
前記電気モ−タに印加される電力が補償される。この下
限電圧は、電源電圧の通常の変動範囲の上限、自動車の
場合には例えば16Vに設定すればよい。例えば、マイ
クロコンピュ−タの誤動作やA/D変換の誤りによっ
て、実際の電源電圧が12Vであるにも関わらず、異常
に高い電圧が検出された場合、検出した電圧に基づいて
補償を実施すると、電気モ−タのトルク及び速度が大幅
に低下してしまう。しかしそのような場合、第4番の発
明では、上限電圧に基づいて電力の補償が実施されるの
で、補償の程度が小さく、電気モ−タの速度及びトルク
が異常に低下するのが防止される。しかも、例えば電源
の電圧レギュレ−タの故障により、実際の電源電圧が異
常に上昇した場合、上限電圧に基づいて電力の補償を実
施するので、補償しない場合よりも抑制した電力を電気
モ−タに印加することになるので、電気モ−タのトルク
及び速度の増大を最小限に抑えることができる。
【0017】
【実施例】本発明を実施する一形式の自動車用4輪操舵
システムの構成を図1に示す。図1を参照してこのシス
テムの概略を説明する。前側の車輪TFL及びTFR
は、ドライバがステアリングホイ−ルWHを回すことに
よって、手動で操舵することができる。即ち、ステアリ
ングホイ−ルWHが回転すると、それら連結された軸S
Hが回転し、図示しないラック&ピニオン機構を介し
て、軸SHと連結されたロッドFSRが左右方向に移動
する。ロッドFSRの移動に伴なって、車輪TFL及び
TFRの向きが変わる。
【0018】一方、後側の車輪TRL及びTRRの向き
も調整可能になっており、この操舵角は前輪側の舵角等
に応じて自動的に調整される。この例では、後輪の目標
舵角を決定するための情報は、前輪舵角センサSS,P
F,車速センサVL,VR及びヨ−レ−トセンサYSか
ら入力され、これらの情報に基づいて制御ユニットEC
Uが後輪の目標舵角を決定する。前輪舵角センサSS
は、軸SHに装着されたポテンショメ−タであり、前輪
舵角センサPFは、ロッドFSRの移動量に応じたパル
ス信号を出力するロ−タリ−エンコ−ダである。車速セ
ンサVL及びVRは、それぞれ左車輪及び右車輪の速度
を検出する。後輪側のロッド1の近傍には、後輪舵角セ
ンサPRが設置されている。
【0019】後輪操舵機構10には、電気モ−タM1が
設置されており、電気モ−タM1の駆動軸は、所定の歯
車機構を介して、後輪側のロッド(ラック)1と連結さ
れている。従って、電気モ−タM1を駆動することによ
り、ロッド1を左右方向に動かし、後輪TRL及びTR
Rの向きを調整することができる。電気モ−タM1に
は、その回転子の磁極の位置を検出する磁極センサRS
が備わっている。
【0020】図1のシステムの電気回路の構成を図2に
示す。図2を参照すると、マイクロコンピュ−タ3,イ
ンタ−フェ−ス4,リレ−ドライバ7,電圧レギュレ−
タ8等が図1に示す制御ユニットECUを構成してい
る。前輪舵角センサPF,SSからの信号θf1及びθ
f2,後輪舵角センサPRからの信号θr,車速センサ
VL,VRからの信号V1及びV2,ヨ−レ−トセンサ
YSからの信号γ,磁極センサRSからの信号HA,H
B及びHCは、それぞれインタ−フェ−ス4を介して、
マイクロコンピュ−タ3に入力される。
【0021】後輪操舵駆動用の電気モ−タM1は、モ−
タドライバ5及び6を介して、マイクロコンピュ−タ3
と接続されており、マイクロコンピュ−タ3により制御
される。この実施例で用いている電気モ−タM1は、ブ
ラシレスモ−タであり、回転子に4つの磁極を有し、固
定子に設けられた3相2系統の巻線11u,11v,1
1w,12u,12v及び12wを有している。巻線1
1u,11v及び11wと巻線12u,12v及び12
wとは互いに独立しており、いずれの系統の巻線を通電
しても、電気モ−タM1に駆動力を与えることができ
る。この実施例では、2系統の巻線SA及びSBを同時
に励磁し、それらを並列に使用して電気モ−タM1を駆
動している。マイクロコンピュ−タ3は、電気モ−タM
1を制御するために、パルス幅変調信号PWMと相切換
信号群Lを出力しており、これらの信号は、2組のモ−
タドライバ5及び6に共通に入力される。
【0022】このシステムの電源は、自動車のバッテリ
−BT及び図示しない発電機から供給される。バッテリ
−BTの負極はア−スに接続されている。また、バッテ
リ−BTの正極は、ヒュ−ズF1及びリレ−11の接点
を介して電源ラインP1に接続され、ヒュ−ズF2及び
リレ−12の接点を介して電源ラインP2に接続され、
更にヒュ−ズF3,イグニッションスイッチIGS及び
ヒュ−ズF4又はF5を介して、電源ラインIGA又は
IGBに接続されている。マイクロコンピュ−タ3の電
源電圧Vccは、電源ラインIGAに接続された電圧レギ
ュレ−タ8によって生成される。電気モ−タM1の一方
の系統の巻線SAには、モ−タドライバ5に接続された
電源ラインP1から電力が供給され、他方の系統の巻線
SBには、モ−タドライバ5に接続された電源ラインP
2から電力が供給される。PIGAは電源ラインP1の
電圧を示し、PIGBは電源ラインP2の電圧を示す。
【0023】リレ−11及び12の各接点は、通常はそ
れぞれスプリングの力で開いているが、各々のソレノイ
ドに通電することにより閉じることができる。これらの
ソレノイドの通電は、マイクロコンピュ−タ3の制御に
より、リレ−ドライバ7を介して行なわれる。通常は、
イグニッションキ−の操作によりイグニッションスイッ
チIGSがオンした直後に、マイクロコンピュ−タ3が
リレ−11及び12の各接点を閉じる。それによって、
電源ラインP1及びP2にそれぞれ電力が供給される。
【0024】電源ラインP1とア−スとの間には大容量
のコンデンサCAが接続されており、電源ラインP2と
ア−スとの間には大容量のコンデンサCBが接続されて
いる。これらのコンデンサCA及びCBは、それぞれ巻
線SA及びSBに通電した時の配線の電圧降下による電
圧変動を抑制するために設けられている。また、電源ラ
インP1及びP2は、各々、マイクロコンピュ−タ3の
A/D変換入力端子AD1及びAD2に接続されてい
る。従って、マイクロコンピュ−タ3は、電源ラインP
1の電圧PIGA及び電源ラインP2の電圧PIGBを
測定し入力することができる。
【0025】このシステムの制御ユニット(ECU)及
びドライバにバッテリ−BTの電力を供給するワイヤハ
−ネスの構成及び配置を図9に示す。図9を参照する
と、ヒュ−ズ,リレ−などはエンジンル−ム内にあり、
制御ユニット及びドライバはラゲ−ジ内にある。エンジ
ンル−ム内のバッテリ−BTとラゲ−ジ内の制御ユニッ
ト及びドライバは、ワイヤハ−ネスを介して接続されて
いる。システムの信頼性を高めるため、このワイヤハ−
ネスの電源ラインは二重化されており、ワイヤハ−ネス
の途中に介在されたコネクタ(CNA1,CNA2,C
NB1,CNB2)も、系統毎に独立している。
【0026】例えば、コネクタCNA1又はCNA2が
外れるような故障が生じた場合、制御ユニット及びドラ
イバの電源ラインPIGA,RLYA,IGA及びPG
NDに電力が供給されなくなるので、一般のシステムで
あれば、その時に電気モ−タM1を動かすことはできな
くなる。その結果、自動車が直進する時でも後輪の舵角
が中立に戻らない、という不具合が生じる。しかしこの
実施例では、例えば、一系統のコネクタCNA1又はC
NA2が外れても、別系統のコネクタCNB1及びCN
B2が同時に外れない限り、制御ユニット及びドライバ
の電源ラインPIGB,RLYB,IGB及びPGND
に電力が供給されるので、電気モ−タM1を動かすこと
ができる。
【0027】2組のモ−タドライバ5及び6は、それら
に接続された電源の系統が異なり、それらの出力に接続
されたモ−タの端子が異なる他は互いに同一の構成にな
っている。一方のモ−タドライバ5の内部構成を図3に
示す。図3を参照して説明する。3つの端子U1,V
1,W1と電源ライン(P1及びア−ス)との接続を制
御するために、6個のトランジスタTA11,TB1
1,TC11,TA21,TB21及びTC21が備わ
っている。これらのトランジスタは、全てパワ−MOS
FET素子であり、各々のゲ−ト端子のレベルを制御
することにより、それらの導通をオン/オフすることが
できる。
【0028】3個のトランジスタTA11,TB11及
びTC11は、ドレイン端子が抵抗器Rs,チョ−クコ
イルTC,及びパタ−ンヒュ−ズPHを介して電源ライ
ンP1と接続されており、ソ−ス端子は、それぞれ電気
モ−タM1の端子U1,V1及びW1と接続されてい
る。また残りのトランジスタTA21,TB21及びT
C21は、ドレイン端子がそれぞれ、電気モ−タM1の
端子U1,V1及びW1と接続され、ソ−ス端子が接地
されている。トランジスタTA11,TB11,TC1
1,TA21,TB21及びTC21の各ドレイン端子
とソ−ス端子との間には、それぞれ保護用のダイオ−ド
D3,D4,D5,D6,D7及びD8が接続されてい
る。また、各トランジスタのゲ−ト端子とソ−ス端子と
の間には、それぞれツェナ−ダイオ−ドが接続されてい
る。
【0029】トランジスタTA11,TB11及びTC
11のゲ−ト端子には、それぞれ、相切換信号LA1
1,LB11及びLC11が、異常電流制限回路88及
びゲ−トドライバG11を介して印加される。また、ト
ランジスタTA21,TB21及びTC21のゲ−ト端
子には、それぞれ、相切換信号LA21,LB21及び
LC21が、信号合成回路89,異常電流制限回路88
及びゲ−トドライバG21を介して印加される。信号合
成回路89は、マイクロコンピュ−タ3が出力するパル
ス幅変調信号PWMを、各相切換信号LA21,LB2
1及びLC21と合成する。従って、トランジスタTA
11,TB11及びTC11は、それぞれ、相切換信号
LA11,LB11及びLC11によりスイッチングさ
れ、トランジスタTA21,TB21及びTC21は、
それぞれ相切換信号LA21,LB21及びLC21と
パルス幅変調信号PWMとに応じてスイッチングされ
る。
【0030】ゲ−トドライバG11及びG21は、比較
的低い電圧の相切換信号LA11,LB11,LC1
1,LA21,LB21及びLC21を、それぞれトラ
ンジスタTA11,TB11,TC11,TA21,T
B21及びTC21をスイッチングするのに必要な比較
的高い電圧に昇圧する。ゲ−トドライバG11が出力す
る信号RV1のレベルは、昇圧された信号LA11,L
B11及びLC11のレベルに対応する。信号RV1は
マイクロコンピュ−タ3に入力される。
【0031】電流検出回路86は、抵抗器Rsの両端の
電圧を入力し、その電圧によって電気モ−タM1の巻線
に流れる電流の値を検出する。また電流検出回路86
は、検出した電流値を予め定めた2種類のしきい値とそ
れぞれ比較した結果を、2種類の2値信号MOC1及び
MS1として出力する。これらの信号MOC1及びMS
1は、過電流検出信号として、それぞれ信号合成回路8
9及び異常電流制限回路88に印加される。また、電流
検出回路86で検出された電流値は、ピ−クホ−ルド回
路101にも印加される。ピ−クホ−ルド回路101で
検出されたピ−ク電流値MI1は、マイクロコンピュ−
タ3に入力される。DR1はリセット信号である。
【0032】図2に示すマイクロコンピュ−タ3の制御
の主要部分の構成を図4に示す。なお図4において、各
ブロック内に示すグラフは、横軸が入力値のレベルを示
し、縦軸が出力値のレベルを示している。
【0033】図4を参照して説明する。目標舵角演算処
理41では、マイクロコンピュ−タ3は、前輪舵角セン
サPF,SSからの信号θf1及びθf2,車速センサ
VL,VRからの信号V1及びV2,及びヨ−レ−トセ
ンサYSからの信号γに基づいて、後輪操舵用の目標舵
角AGLAを生成する。微分処理42では、目標舵角A
GLAを入力し、それの微分値SAGLAを生成する。
次の変換処理43では、微分値SAGLAを入力し、予
め定めた変換マップに従って、微分ゲインYTDIFGAINを
生成する。減算処理44では、目標舵角AGLAからフ
ィ−ドバック量RAGLを減算し、舵角誤差ΔAGLを
生成する。次の変換処理45では、舵角誤差ΔAGLを
入力し、予め定めた変換マップに従って、制御量ETH
2を生成する。
【0034】微分処理46では、制御量ETH2を入力
し、それの微分値SETH2を生成する。掛算処理47
では、微分値SETH2と微分ゲインYTDIFGAINとの積
を計算し、その結果を制御量DAGLAとして出力す
る。比例処理4Aでは、制御量ETH2を入力し、それ
に予め定めた比例ゲインを掛けた結果を比例制御量PA
GLAとして出力する。加算処理48では、比例制御量
PAGLAと微分制御量DAGLAとを加算した結果
を、制御量HPIDとして出力する。変換処理49で
は、制御量HPIDを入力し、それを所定の変換マップ
に従って変換した結果を制御舵角ANGとして出力す
る。
【0035】電圧補償処理4Bでは、その時の電源電圧
を検出し、電圧の高低に応じて制御舵角ANGを補償す
る。補償した結果を、制御舵角ANG2として出力す
る。この処理については、後で詳細に説明する。次のP
WM処理4Dでは、制御舵角ANG2を入力し、それに
基づいてパルス幅変調信号PWMを生成する。即ち、制
御舵角ANG2の大小に応じて、パルス幅変調信号PW
Mのパルス幅が変化する。このパルス幅変調信号PWM
は、前述のモ−タドライバ5及び6に印加され、電気モ
−タM1の付勢に利用される。信号PWMのパルス幅
が、電気モ−タM1の各巻線に印加する電圧を決定す
る。
【0036】相切換信号生成処理4Eでは、磁極センサ
RSが出力する信号HA,HB及びHCに基づいて、電
気モ−タM1を回転させるのに必要な相切換信号群Lを
生成し、それらをモ−タドライバ5及び6に印加する。
変換処理4Cでは、磁極センサRSが出力する信号H
A,HB及びHCにより定まる回転角度θmを入力し、
実舵角値RAGLをフィ−ドバック信号として生成す
る。
【0037】ところで電気モ−タM1は、図8に示すグ
ラフのような特性を有しており、それの各巻線に印加さ
れる電力の変化に応じて、トルクと回転数(速度)が変
化する。通常、車上バッテリ−の電圧は比較的広い範囲
で変動するので、モ−タドライバに印加する信号PWM
のパルス幅を一定に維持している場合であっても、電気
モ−タM1に印加される電圧は大きく変動し、それの電
力も変動する。従って、特別な補償制御を実施しない
と、バッテリ−の電圧変動に伴なって、電気モ−タM1
トルク及び回転数が変化し、後輪操舵の速度が変わるの
で操舵フィ−リング等に変化が生じる。
【0038】このような電源電圧変動に伴なう電気モ−
タM1の特性変化を補償するために、この実施例では、
図4の電圧補償処理4Bを実施している。この処理の具
体的な内容を、図5に示す。図5を参照して電圧補償処
理4Bを説明する。最初のステップ51では、アナログ
電圧入力端子AD1を介して電源ラインP1の電圧PI
GAを入力してA/D変換し、アナログ電圧入力端子A
D2を介して電源ラインP2の電圧PIGBを入力して
A/D変換する。次のステップ52では、ステップ51
で入力された2つの電圧PIGA,PIGBのうちいず
れか大きい方のデ−タを、レジスタVmaxにストアす
る。
【0039】次のステップ53では、レジスタVmax
の内容を予め定めた下限電圧10[V]と比較する。そ
してVmax<10[V]なら、次にステップ55に進
んでレジスタVmaxに下限値の10[V]をストア
し、そうでなければ次にステップ54に進む。ステップ
54では、レジスタVmaxの内容を予め定めた上限電
圧16Vと比較する。そしてVmax>16[V]な
ら、次にステップ56に進んでレジスタVmaxに上限
値の16[V]をストアし、そうでなければ次にステッ
プ57に進む。つまり、レジスタVmaxの内容が下限
値より小さい時にはVmaxの内容は下限値に変更さ
れ、Vmaxの内容が上限値より大きい時にはVmax
の内容は上限値に変更される。
【0040】ステップ57では、図4に示す前の処理で
生成された制御舵角ANGと、レジスタVmaxの内容
とに基づいて、補償後の制御舵角ANG2を求め、制御
舵角ANG2を出力する。この例では、12[V]を基
準にして補償を実施している。即ち、検出した電源電圧
(この例ではPIGAとPIGBの大きい方)が12
[V]の時には補償量は零になり、補償後の制御舵角A
NG2は補償前の制御舵角ANGと同一になる。そし
て、検出した電源電圧が基準値の12[V]より低い時
には、ANG2>ANGになり、PWMのパルス幅が増
大する方向に補償される。また検出した電源電圧が基準
値の12[V]より高い時には、ANG2<ANGにな
り、PWMのパルス幅が減少する方向に補償される。従
って、電源電圧変動に対しては、電気モ−タM1の巻線
に印加される電力が一定になるように補償される。
【0041】上記電圧補償処理4Bのもう1つの実施例
を図6に示す。これ以外の処理及びハ−ドウェアの構成
は前記実施例と同一である。図6を参照して説明する。
最初のステップ61では、アナログ電圧入力端子AD1
を介して電源ラインP1の電圧PIGAを入力してA/
D変換し、アナログ電圧入力端子AD2を介して電源ラ
インP2の電圧PIGBを入力してA/D変換する。次
のステップ62では、ステップ61で入力された2つの
電圧PIGA,PIGBの差分の絶対値を計算し、その
結果をレジスタΔVにストアする。
【0042】次のステップ63では、レジスタΔVの内
容を予め定めたしきい値Vα(例えば1[V])と比較
する。そしてΔV>Vαであれば次にステップ64に進
み、そうでなければステップ65に進む。ステップ64
は、前記実施例のステップ52と同様であり、2つの電
圧PIGA,PIGBの大きい方を検出し、それをレジ
スタVxにストアする。ステップ65では、2つの電圧
PIGA,PIGBの平均値を計算し、その計算結果を
レジスタVxにストアする。即ち、2つの電圧PIG
A,PIGBの差が比較的大きい時には、それらの大き
い方をレジスタVxにストアし、差が比較的小さい時に
は、2つの電圧の平均値をレジスタVxにストアする。
【0043】次のステップ66では、レジスタVxの内
容を予め定めた下限電圧10[V]と比較する。そして
Vx<10[V]なら、次にステップ68に進んでレジ
スタVxに下限値の10[V]をストアし、そうでなけ
れば次にステップ67に進む。ステップ67では、レジ
スタVxの内容を予め定めた上限電圧16Vと比較す
る。そしてVx>16[V]なら、次にステップ69に
進んでレジスタVxに上限値の16[V]をストアし、
そうでなければ次にステップ6Aに進む。つまり、レジ
スタVxの内容が下限値より小さい時にはVxの内容は
下限値に変更され、Vxの内容が上限値より大きい時に
はVxの内容は上限値に変更される。次のステップ6A
では、入力の制御舵角ANGと、レジスタVxの内容と
に基づいて、補償後の制御舵角ANG2を求め、制御舵
角ANG2を出力する。
【0044】ハ−ドウェアの変形実施例を図7に示す。
図7を参照すると、この実施例においては、電気モ−タ
M1は1組の巻線だけを有しており、モ−タドライバも
1組だけ備わっている。単一の電源ラインP1が大電力
用に割り当てられ、単一の電源ラインP2が低電力用に
割り当てられている。電源ラインP1の電圧PIGAが
マイクロコンピュ−タ3のアナログ入力端子AD1に印
加され、電源ラインP2の電圧IGAがマイクロコンピ
ュ−タ3のアナログ入力端子AD2に印加される。図示
しないが、電圧補償処理4Bの内容は、電圧PIGBが
電圧IGAに置き代わる他は、図5の内容と同一であ
る。また図6の処理において、電圧PIGBを電圧IG
Aに置き代えて処理してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のとおり第1番の発明によれば、仮
に複数の配線手段の1つが断線し、検出した複数の電圧
の1つが0Vになっても、断線していない残りの配線手
段を介して検出された正常な電源電圧に基づいて、電力
の補償が実施されることになり、電気モ−タの速度及び
トルクが異常に増大するのが防止される。
【0046】また第2番の発明によれば、配線手段に断
線等が生じていない時には、検出した複数の電圧の平均
値に基づいて電力の補償を実施し、配線手段に断線等が
生じた時には、検出した複数の電圧の最大値に基づいて
電力の補償を実施するので、仮に複数の配線手段の1つ
が断線し、検出した複数の電圧の1つが0Vになって
も、断線していない残りの配線手段を介して検出された
正常な電源電圧に基づいて、電力の補償が実施されるこ
とになり、電気モ−タの速度及びトルクが異常に増大す
るのが防止される。また、断線が生じていない時には、
検出した複数の電圧の平均値に基づいて電力の補償を実
施するので、検出される各々の電圧に比較的大きな誤差
がある場合でも、誤差が平均化されるので、より正確な
補償が実現する。
【0047】また第3番の発明によれば、仮に複数の配
線手段の全てが断線し、検出した複数の電圧の全てが例
えば0V程度になった場合でも、下限電圧に基づいて電
力の補償が実施されるので、補償の程度が小さく、電気
モ−タの速度及びトルクが異常に増大するのが防止され
る。しかも、検出した電圧が下限電圧未満であっても、
該下限電圧に基づいて補償を実施するので、補償しない
場合よりも大きな電力を電気モ−タに印加することがで
き、実際に電源電圧が異常低下した時でも、電気モ−タ
のトルク及び速度の低下を最小限に抑えることができ
る。
【0048】また第4番の発明では、例えば、マイクロ
コンピュ−タの誤動作やA/D変換の誤りによって、実
際の電源電圧が12Vであるにも関わらず、異常に高い
電圧が検出された場合でも、上限電圧に基づいて電力の
補償が実施されるので、補償の程度が小さく、電気モ−
タの速度及びトルクが異常に低下するのが防止される。
しかも、例えば電源の電圧レギュレ−タの故障により、
実際の電源電圧が異常に上昇した場合、上限電圧に基づ
いて電力の補償を実施するので、補償しない場合よりも
抑制した電力を電気モ−タに印加することになるので、
電気モ−タのトルク及び速度の増大を最小限に抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の4輪操舵システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 図1のシステムの電気回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図2のモ−タドライバ5の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 図2のマイクロコンピュ−タ3の動作の主要
部を示す機能ブロック図である。
【図5】 図4の電圧補償処理4Bの内容を示すフロ−
チャ−トである。
【図6】 電圧補償処理4Bの変形例を示すフロ−チャ
−トである。
【図7】 電気回路構成の変形例を示すブロック図であ
る。
【図8】 電気モ−タM1の特性を示すグラフである。
【図9】 実施例のワイヤハ−ネスの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 1:後輪側のロッド 3:マイクロコンピ
ュ−タ 4:インタ−フェ−ス 5,6:モ−タドラ
イバ 7:リレ−ドライバ 8:電圧レギュレ−
タ 10:後輪操舵機構 11,12:リレ− 11u,11v,11w,12u,12v,12w,S
A,SB:巻線 41:目標舵角演算処理 42,46:微分処
理 43,45,49:変換処理 44:減算処理 47:掛算処理 48:加算処理 4B:電圧補償処理 4D:パルス幅変調
処理 TFL,TFR,TRL,TRR:車輪 WH:ステアリングホイ−ル SH:軸 FSR:ロッド SS,PF:前輪舵
角センサ VL,VR:車速センサ YS:ヨ−レ−トセ
ンサ ECU:制御ユニット PR:後輪舵角セン
サ M1:電気モ−タ RS:磁極センサ PWM:パルス幅変調信号 L:相切換信号群 BT:バッテリ− F1,F2,F3,F4,F5:ヒュ−ズ P1,P2:電源ライン PIGA,PIG
B:電圧 IGA,IGB:電源ライン IGS:イグニッシ
ョンスイッチ CA,CB:コンデンサ U1,V1,W1,U2,V2,W2:端子 TA11,TB11,TC11,TA21,TB21,TC
21:トランジスタ Rs:抵抗器 TC:チョ−クコイ
ル PH:パタ−ンヒュ−ズ D3,D4,D5,D6,D7,D8:ダイオ−ド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮 田 任 康 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 藤 田 耕 造 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 上 原 康 生 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 深 谷 克 己 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松 本 只 一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源,電気モ−タ,前記電源と前記電気
    モ−タとの間に配置され該電気モ−タの通電を制御する
    通電制御手段,及び前記電源の電圧を検出し検出した電
    圧に応じて前記電気モ−タに印加される電力を補償する
    補償手段、を備える電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置
    において:前記電源とそれぞれ接続された、複数の配線
    手段;及び該複数の配線手段のそれぞれを介して前記電
    源の電圧を測定し、測定された複数の電圧のうち、最大
    の電圧に基づいて前記電気モ−タに印加される電力を補
    償する最大電圧補償手段;を設けたことを特徴とする、
    電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置。
  2. 【請求項2】 電源,電気モ−タ,前記電源と前記電気
    モ−タとの間に配置され該電気モ−タの通電を制御する
    通電制御手段,及び前記電源の電圧を検出し検出した電
    圧に応じて前記電気モ−タに印加される電力を補償する
    補償手段、を備える電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置
    において:前記電源とそれぞれ接続された、複数の配線
    手段;該複数の配線手段のそれぞれを介して前記電源の
    電圧を測定し、測定された複数の電圧のうち、最大の電
    圧と最小の電圧との差分を検出する差分検出手段;該差
    分検出手段が検出した差分が所定しきい値より大きい時
    には、前記最大の電圧に基づいて前記電気モ−タに印加
    される電力を補償する最大電圧補償手段;及び前記差分
    検出手段が検出した差分が前記しきい値以内の時には、
    前記複数の電圧の平均値に基づいて前記電気モ−タに印
    加される電力を補償する平均電圧補償手段;を設けたこ
    とを特徴とする、電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の電圧中の最大の電圧もしくは
    複数の電圧の平均電圧が、予め定めた電圧範囲外の場合
    には、予め定めた所定電圧に基づいて前記電気モ−タに
    印加される電力を補償する電圧補償手段を備える、前記
    請求項1又は請求項2記載の電気モ−タ駆動機器の電圧
    補償装置。
JP18248993A 1993-07-23 1993-07-23 電気モ−タ駆動機器の電圧補償装置 Pending JPH0733042A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007515887A (ja) * 2003-12-16 2007-06-14 レオポルト・コスタール・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト 緊急動作機能を備えたステアリングコラム切換システム
JP2013159289A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
US10003294B2 (en) 2016-05-27 2018-06-19 Denso Corporation Control apparatus of rotary electric machine and electric power steering apparatus using the same

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