JPH07329806A - 車両の操舵制御装置 - Google Patents

車両の操舵制御装置

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JPH07329806A
JPH07329806A JP15514994A JP15514994A JPH07329806A JP H07329806 A JPH07329806 A JP H07329806A JP 15514994 A JP15514994 A JP 15514994A JP 15514994 A JP15514994 A JP 15514994A JP H07329806 A JPH07329806 A JP H07329806A
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JP
Japan
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steering angle
steering
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vehicle
neutral
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Application number
JP15514994A
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English (en)
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Hiroshi Nakajima
洋 中島
Hideaki Adachi
英明 足立
Katsuhiko Sato
克彦 佐藤
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の操舵制御装置において安価且つ確実な
手段で舵角値の初期設定を行う。 【構成】 目標舵角設定手段により制御対象の操舵輪に
対する目標舵角値を設定すると共に、測定手段(60)
によって実舵角値を測定する。測定手段は切換スイッチ
(62)を有し、スイッチ状態に応じて操舵輪の転舵方
向を検出する。舵角制御手段により操舵輪を中立方向に
徐々に操舵したとき、切換スイッチのスイッチ状態が変
化した位置が中立位置となる。これに応じ、中立補正手
段によって相対舵角センサ(61)の中立位置の初期設
定を行なう。そして、舵角偏差演算手段において実舵角
値と目標舵角値との舵角偏差を演算し、この舵角偏差に
応じて、舵角制御手段を駆動し、操舵輪の舵角制御を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の操舵制御装置に
関し、特に、四輪車の前輪の舵角補正を行なう前輪操舵
装置や、後輪の舵角調整を行なう後輪操舵装置に好適な
操舵制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来より、四輪車の前輪の舵角補正を行
なう前輪操舵装置や、後輪の舵角調整を行なう後輪操舵
装置が知られており、例えば特開平2−200573号
公報には、主操舵車輪の操舵角に応じて従操舵車輪を目
標操舵角に操舵制御する際に従操舵車輪の目標操舵角と
従操舵車輪の実操舵角と車速とによって電動機へのパル
ス電流のデューティ比を変化して従操舵車輪を操舵制御
させる四輪操舵制御装置が開示されている。
【0003】そして、従操舵車輪の舵角を検出する手段
として、一般的に、精度は粗いが実舵角を直接検出し得
る絶対舵角センサと、高精度で舵角変化を検出し得る相
対舵角センサを組合せた測定手段が用いられている。絶
対舵角センサとしては、通常はポテンショメータが用い
られ、このポテンショメータによって、ロータリエンコ
ーダ等の相対舵角センサの出力の絶対値が設定され、絶
対値の設定後は相対舵角センサの出力によって舵角値を
求めることとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、舵角値の初
期設定用の絶対舵角を求めるためにのみ、上記のような
ポテンショメータを採用することはコスト的に問題であ
る。このため、絶対舵角センサとして安価なセンサを利
用し、ポテンショメータと同等の精度で初期設定を行い
得るようにすることが望まれていた。
【0005】そこで、本発明は、車両の操舵制御装置に
おいて、安価且つ確実な手段で舵角値の初期設定を行い
得るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、制御対象の操舵輪に対する目標
舵角値を設定する目標舵角設定手段と、前記操舵輪の実
舵角値を測定する測定手段と、前記実舵角値と前記目標
舵角値の舵角偏差を演算する舵角偏差演算手段と、前記
舵角偏差に応じて前記操舵輪の舵角制御を行なう舵角制
御手段とを備えた車両の操舵制御装置において、前記測
定手段が、前記舵角制御手段による舵角制御作動に応じ
て前記操舵輪の舵角を相対的に検出する相対舵角センサ
と、前記操舵輪が中立位置に対して一方の方向に転舵し
ているときに第1のスイッチ状態となり、前記操舵輪が
中立位置に対して他方の方向に転舵しているときに第2
のスイッチ状態となる切換スイッチと、該切換スイッチ
のスイッチ状態に応じて前記操舵輪の転舵方向を検出
し、前記舵角制御手段により前記操舵輪を中立方向に徐
々に操舵し、前記切換スイッチのスイッチ状態が変化し
た位置を中立位置として前記相対舵角センサの出力の補
正を行なう中立補正手段とを備えたものである。
【0007】上記中立補正手段において、車両の速度が
第1の所定速度以上であるときにのみ前記相対舵角セン
サの出力の補正を行なうように構成してもよい。
【0008】また、上記中立補正手段において、車両の
速度が第2の所定速度以下であるときにのみ前記相対舵
角センサの出力の補正を行なうように構成してもよい。
【0009】
【作用】上記の構成になる車両の操舵制御装置において
は、目標舵角設定手段により制御対象の操舵輪に対する
目標舵角値が設定されると共に、測定手段によって実舵
角値が測定される。測定手段においては、先ず切換スイ
ッチのスイッチ状態に応じて操舵輪の転舵方向が検出さ
れ、舵角制御手段により操舵輪が中立方向に徐々に操舵
される。そして、切換スイッチのスイッチ状態が変化し
た位置が中立位置とされ、中立補正手段によって相対舵
角センサの出力の補正が行なわれる。即ち、中立位置の
初期設定が行なわれる。而して、この後相対舵角センサ
の出力が実舵角値として舵角偏差演算手段に供給され、
舵角偏差演算手段において実舵角値と目標舵角値との舵
角偏差が演算される。この舵角偏差に応じて、舵角制御
手段が駆動され、操舵輪の舵角制御が行なわれる。
【0010】車両の速度が第1の所定速度以上、又は第
2の所定速度以下であるときにのみ相対舵角センサの補
正を行なうように構成した装置においては、車両が低速
域にあって補正制御に必要な駆動力が大であるときと、
車両が高速域にあって自動的な操舵制御を回避すべきと
きを除いた適切な制御領域で前記舵角制御手段が駆動さ
れ、中立補正制御が行なわれる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の操舵制御装置の実施例につい
て図面を参照しながら説明する。本実施例は、車両の前
輪の操舵に応じて後輪を操舵する後輪操舵制御装置に係
る。図1は操舵制御装置を搭載した車両の全体構成を示
すもので、前輪13,14は前輪操舵機構10によりス
テアリングホイール19の回動操作に応じて操舵され
る。前輪操舵機構10には、前輪13,14の舵角量を
検出する前輪舵角センサ17が設けられており、その測
定データが電子制御ユニット20に供給される。また、
車両の速度を検出する車速センサ9が設けられており、
その出力が電子制御ユニット20に供給される。車速セ
ンサ9としては、一対のセンサによって二系統で車速検
出することとし、その平均値もしくは最大値を車速とし
て出力するように構成してもよく、このように構成する
ことによりセンサ異常を容易に検出することができる。
【0012】後輪15,16には後輪操舵機構18が接
続されており、モータ12の回転に応じて操舵される。
本実施例ではモータ12は三相のブラシレスモータで、
その軸方向端部には、モータ12の回転角度を検出する
相対舵角センサ61が設けられている。相対舵角センサ
61としては、モータ12の磁極の変化に応じて磁極信
号を出力する磁極センサを用いてもよいし、一般的なロ
ータリエンコーダを用いてもよいが、出力信号は相対的
な舵角値を表すことになる。また、図2及び図3に示す
ように後輪操舵軸たるラック軸55には、ラック軸55
の移動に応じて可動接点が二つの固定接点の何れかに当
接する切換スイッチ62が設けられている。而して、相
対舵角センサ61及び切換スイッチ62によって後輪舵
角センサ60が構成され、これにより後輪15,16の
実舵角が検出される。
【0013】本実施例の後輪操舵機構18は図2に示す
ように、ハウジング51にカバー52が固定されてお
り、このカバー52と一体的にモータ12のモータハウ
ジング53が設けられている。図3に明らかなように、
ラック軸55が車両の進行方向に対して直角に設けられ
ており、ラック軸55の両端部はボールジョイント58
を介して後輪のナックルアームに接続されている。ハウ
ジング51の図3の右端にはチューブ59が嵌着されて
おり、異なる長さのラック軸55を設ける場合にも、チ
ューブ57を交換することにより、ハウジング51を変
更することなく対応することができる。ラック軸55に
はラック56が形成されており、このラック56は、車
両の前後方向に延びるピニオン57と噛合するように構
成されている。
【0014】ラック軸55の一端には段部55aが形成
されており、切換スイッチ62はこの段部55aに当接
する方向に付勢されたレバー62aを有し、レバー62
aの揺動に応じて可動接点が二つの固定接点の何れか一
方に当接するように構成されている。即ち、切換スイッ
チ62は、ラック軸55の位置に応じて、レバー62a
が段部55aの表面に当接したときと、ラック軸55の
一般面に当接したときとで、後述するようにスイッチ状
態が異なるように構成されており、市販のリミットスイ
ッチを用いることとしてもよい。
【0015】図3に示すように、モータ12のモータ軸
12sの先端にピニオン12pが設けられており、この
ピニオン12pにギヤ12gが噛合し、ハイポイドギヤ
が構成されている。このハイポイドギヤは、モータ12
のモータ軸12sの回転をギヤ12gの回転として伝え
るが、ラック軸55側からギヤ12gに回転力が加えら
れたときには、モータ12のモータ軸12sが回転しな
いように逆効率零になるように設定されている。
【0016】上記モータ12は電子制御ユニット20か
らの信号によって制御されるように構成されている。即
ち、電子制御ユニット20には、車速センサ9、前輪舵
角センサ17、相対舵角センサ61及び切換スイッチ6
2等の出力が供給され、これらの出力に応じてモータ1
2の回転量が設定され、モータ12に制御信号が供給さ
れる。
【0017】図4は電子制御ユニット20の構成を示す
もので、電子制御ユニット20には車載のバッテリ41
が接続されている。即ち、バッテリ41が、ヒューズ及
び電源端子IP1を介してモータドライバ44に接続さ
れると共に、ヒューズ、イグニッションスイッチ42及
び電源端子IP2を介してモータドライバ44及び定電
圧レギュレータ43に接続されている。この定電圧レギ
ュレータ43から定電圧Vccが出力される。
【0018】電子制御ユニット20は、制御手段である
マイクロプロセッサ45を有し、このマイクロプロセッ
サ45は定電圧Vccにより作動する。前述の前輪舵角
センサ17及び後輪舵角センサ60の検出信号が、イン
ターフェース46を介してマイクロプロセッサ45に入
力される。モータ12の各相の端子は電子制御ユニット
20のモータドライバ44に接続されている。モータド
ライバ44に対しては電源端子IP1及びIP2から電
力が供給される。そして、マイクロプロセッサ45から
モータドライバ44に制御信号が出力される。
【0019】後輪舵角センサ60を構成する切換スイッ
チ62は図4に示すように接点RS,LSの二つの固定
接点を有し、ラック軸55の位置に応じて可動接点MS
が何れかの接点に当接するように構成されている。即
ち、図6に示すように、後輪15,16の中立(ニュー
トラル)位置を基準にステアリングが右方向に操舵され
ているときには、接点RSが閉成位置で接点LSが開放
位置となっており、前者が低(L)レベルに後者が高
(H)レベルとなっている。逆に、ステアリングが左方
向に操舵されているときには接点RSが開放位置(Hレ
ベル)で、接点LSが閉成位置(Lレベル)となってい
る。従って、これらの接点RS,LSのレベルが切換わ
る位置が中立位置を表すことになる。尚、切換スイッチ
62としては接点RS,LSの何れか一方のみを備えた
ものとしてもよいが、本実施例のように二つの接点を設
けることにより一方に断線等が生じた場合に故障検知が
容易であり、すぐに制御を停止することにより誤った制
御を防止することができる。
【0020】マイクロプロセッサ45においては、図5
に示す制御ブロック図に従って目標舵角が設定されると
共に、モータ12のサーボ制御が行なわれる。先ず、目
標値設定部21においては、例えば前輪13,14の操
舵角と車両の速度に応じて後輪15,16の目標舵角値
θaが設定される。具体的には、前輪舵角センサ17の
出力に応じて設定される係数と車速センサ9の出力に応
じて設定される係数との積に基づいて目標舵角値θaが
設定される。
【0021】例えば車両が低車速のときには、後輪1
5,16が前輪13,14の操舵角に反比例して前輪1
3,14とは反対方向に操舵されるように目標舵角値θ
aが設定され、これにより車両の旋回半径が小さくな
る。また、車両が高速で走行中のときには、目標舵角値
θaが前輪13,14の操舵角に比例するように設定さ
れ、後輪15,16が前輪13,14と同じ方向に操舵
され、車両旋回時の操縦安定性が良好なものとなる。
【0022】目標値設定部21から出力される目標舵角
値θaは、微分部22にて微分され、微分ゲイン設定部
23において、微分値Dθaから所定の特性に従って微
分ゲインGθaが求められる。微分値Dθaの絶対値が
所定値(例えば0.12deg)以下の場合には微分ゲ
インGθaは0に設定され、微分値Dθaの絶対値が所
定値(例えば0.48deg)以上の場合には微分ゲイ
ンGθaは所定値(例えば4)に設定される。従って、
図7に示すように、微分値Dθaの絶対値が0.12乃
至0.48degの範囲内にあるときには微分ゲインG
θaは0乃至4の値となる。
【0023】一方、相対舵角センサ61によってモータ
12の回転角θmが検出され、舵角変換部33を介して
実舵角値θrとして出力され、これが減算部24に供給
される。相対舵角センサ61の出力は前述のように相対
的な舵角値であり、実舵角値を表すものではないが、後
述するように舵角変換部33にて切換スイッチ62の出
力に応じて中立補正制御が行なわれるので、舵角変換部
33からは実舵角値θrが出力される。
【0024】而して、減算部24においては、目標舵角
値θaから実舵角値θrが減算され、舵角偏差Δθaが
求められる。この舵角偏差Δθaは舵角偏差不感帯付与
部25を介して以下のように処理される。
【0025】舵角偏差不感帯付与部25は、図8に示す
ように、舵角偏差Δθaの絶対値が所定値α以下の場合
に出力の舵角偏差値θdを0として処理するものであ
り、これにより舵角偏差Δθaの値が小さいときには制
御が停止するように構成されている。このようにして求
められた舵角偏差値θdは、微分部26及び比例部28
に送られる。比例部28では舵角偏差値θdに所定の比
例ゲインが乗算され、比例項Psが得られる。また、微
分部26では舵角偏差値θdが微分され、舵角偏差微分
値Dθdが得られる。
【0026】この舵角偏差微分値Dθdに対し、微分ゲ
イン設定部23にて設定された微分ゲインGθaが乗算
部27にて乗算され、微分項Dsが得られる。そして、
比例項Psと微分項Dsが加算部29にて加算され、舵
角制御量、即ち舵角値θcが得られる。
【0027】舵角値θcは舵角偏差リミッタ30により
舵角制限がかけられる。舵角偏差リミッタ30は、例え
ば図9に示すように舵角値θcに比例して制御量Ocが
設定されると共に、制御量Ocが所定の上限値(例えば
1.5deg)以上または所定の下限値(例えば−1.
5deg)以下にならないように設定される。この制御
量Ocは偏差−デューティ変換部31にてデューティD
yに変換され、パルス幅変調(PWM)部32に供給さ
れる。このパルス幅変調部32においてはデューティD
yに応じたパルス信号Pwが形成され、モータドライバ
44に出力される。
【0028】而して、モータドライバ44により、これ
に供給されるパルス信号Pwに応じて、モータ12がサ
ーボ制御され回転駆動される。尚、上記PD制御に積分
項を追加することとしてもよい。また、モータ12の回
転角θmは電源電圧の変動によっても変化するので、バ
ッテリ電圧を測定し、バッテリ電圧に応じてパルス信号
Pwを補正するようにしてもよい。
【0029】前述のように、本実施例においては、相対
舵角センサ61と切換スイッチ62から成る後輪舵角セ
ンサ60によって、後輪15,16の中立位置を検出す
ると共に舵角値を測定し得るように構成されている。図
10は切換スイッチ62によって実舵角値θrの初期設
定を行なうフローチャートを示すもので、先ずステップ
101において車速Vbが所定速度V1及びV2(但
し、V1<V2)の範囲内にあるか否かが判定され、こ
の範囲内にある場合のみ次段のステップに進む。
【0030】即ち、所定速度V1(例えば20km/
h)以下では補正制御時に後輪15,16を操舵するた
めに必要な駆動力が大である。本実施例では、この領域
での中立補正制御は行なわれないように設定されてお
り、同様に操舵制御自体を所定速度V1以下では行なわ
ないように構成すれば、モータ12を小型にすることが
できる。また、所定速度V2(例えば60km/h)以
上では走行安定性の確保が優先され、この領域では補正
制御のために後輪15,16が自動的に転舵されるとい
うことはない。
【0031】更に、ステップ102において車速Vbが
所定速度V3(但し、V3<V1)以下か否かが判定さ
れ、所定速度V3(例えば15km/h)以下であれば
ステップ103にて操舵停止とされステップ101に戻
る。尚、最初の処理ではステップ101にて車速Vbが
所定速度V1以上と判定されているので、ステップ10
2では当然車速Vbが所定速度V3を超えておりステッ
プ104に進むが、ステップ104,105を経てステ
ップ102に戻る場合に所定速度V3以下となっておれ
ばステップ103にて操舵停止とされる。即ち、この制
御作動にヒステリシスを持たせている。
【0032】ステップ104においては、相対舵角セン
サ61の出力に応じてラック軸55が中立方向に徐々に
駆動制御される。この間に切換スイッチ62のスイッチ
状態に変化があるか否かが判定され(ステップ10
5)、変化ありと判定されたときには中立位置を横切っ
たことになるので、その位置を基準にステップ106に
て中立補正(相対舵角センサ61の出力が0とされる)
が行なわれた後、ステップ107に進み通常の操舵制御
が行なわれる。
【0033】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明において
は、測定手段が相対舵角センサと切換スイッチを具備
し、切換スイッチのスイッチ状態に応じて操舵輪の中立
位置が検出され、中立補正手段によって相対舵角センサ
の中立補正が行なわれ、舵角値の初期設定が行なわれる
ように構成されているので、ポテンショメータを必要と
することなく、安価で確実に舵角値の初期設定を行なう
ことができる。
【0034】更に、車両の速度が第1の所定速度以上で
あるときにのみ相対舵角センサの補正を行なうようにし
た装置によれば、中立補正制御に伴う駆動力を最小限に
抑えることができ、舵角制御手段は小型且つ安価に構成
することができる。
【0035】また、車両の速度が第2の所定速度以下で
あるときにのみ相対舵角センサの補正を行なうように構
成した装置にあっては、車両が高速域にあって自動的な
操舵制御を回避すべきときには中立補正制御が行われな
いので、高速安定性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両の操舵制御装置の
全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例における後輪操舵機構の正面
図である。
【図3】本発明の一実施例における後輪操舵機構の部分
断面図である。
【図4】本発明の一実施例における電子制御ユニットの
回路構成図である。
【図5】本発明の一実施例におけるモータのサーボ制御
に係る制御ブロック図である。
【図6】本発明の一実施例における切換スイッチのスイ
ッチ状態を示す特性図である。
【図7】本発明の一実施例における微分ゲイン設定部の
入出力特性を示すグラフである。
【図8】本発明の一実施例における舵角偏差不感帯付与
部の入出力特性を示すグラフである。
【図9】本発明の一実施例における舵角偏差リミッタの
入出力特性を示すグラフである。
【図10】本発明の一実施例における中立補正制御作動
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9 車速センサ 12 モータ 17 前輪舵角センサ 20 電子制御ユニット 22 微分部 23 微分ゲイン設定部 24 減算部 25 舵角偏差不感帯付与部 26 微分部 27 乗算部 28 比例部 29 加算部 30 舵角偏差リミッタ 31 偏差−デューティ変換部 32 パルス幅変調部 33 舵角変換部 41 バッテリ 43 定電圧レギュレータ 44 モータドライバ 45 マイクロプロセッサ 46 インターフェース 60 後輪舵角センサ 61 相対舵角センサ 62 切換スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の操舵輪に対する目標舵角値を
    設定する目標舵角設定手段と、前記操舵輪の実舵角値を
    測定する測定手段と、前記実舵角値と前記目標舵角値の
    舵角偏差を演算する舵角偏差演算手段と、前記舵角偏差
    に応じて前記操舵輪の舵角制御を行なう舵角制御手段と
    を備えた車両の操舵制御装置において、前記測定手段
    が、前記舵角制御手段による舵角制御作動に応じて前記
    操舵輪の舵角を相対的に検出する相対舵角センサと、前
    記操舵輪が中立位置に対して一方の方向に転舵している
    ときに第1のスイッチ状態となり、前記操舵輪が中立位
    置に対して他方の方向に転舵しているときに第2のスイ
    ッチ状態となる切換スイッチと、該切換スイッチのスイ
    ッチ状態に応じて前記操舵輪の転舵方向を検出し、前記
    舵角制御手段により前記操舵輪を中立方向に徐々に操舵
    し、前記切換スイッチのスイッチ状態が変化した位置を
    中立位置として前記相対舵角センサの出力の補正を行な
    う中立補正手段とを備えたことを特徴とする車両の操舵
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記中立補正手段は、前記車両の速度が
    第1の所定速度以上であるときにのみ前記相対舵角セン
    サの出力の補正を行なうように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の車両の操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 前記中立補正手段は、前記車両の速度が
    第2の所定速度以下であるときにのみ前記相対舵角セン
    サの出力の補正を行なうように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の車両の操舵制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113602350A (zh) * 2021-09-01 2021-11-05 国汽智控(北京)科技有限公司 车辆前轮偏差角动态标定方法、装置、设备及存储介质

Cited By (1)

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CN113602350A (zh) * 2021-09-01 2021-11-05 国汽智控(北京)科技有限公司 车辆前轮偏差角动态标定方法、装置、设备及存储介质

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