JPH07329078A - 天板の製造方法 - Google Patents

天板の製造方法

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JPH07329078A
JPH07329078A JP15142294A JP15142294A JPH07329078A JP H07329078 A JPH07329078 A JP H07329078A JP 15142294 A JP15142294 A JP 15142294A JP 15142294 A JP15142294 A JP 15142294A JP H07329078 A JPH07329078 A JP H07329078A
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JP
Japan
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mold
decorative panel
pressure
plate
hollow body
Prior art date
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Pending
Application number
JP15142294A
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English (en)
Inventor
Tatsuyoshi Muramatsu
達由 村松
Isao Matsuoka
松岡  功
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Application filed by Aica Kogyo Co Ltd filed Critical Aica Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH07329078A publication Critical patent/JPH07329078A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14336Coating a portion of the article, e.g. the edge of the article
    • B29C45/14418Sealing means between mould and article

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 注型に於いて、樹脂液の洩れによるバリの発
生がなく、形状ならびに寸法の精度が向上した縁材が一
体成形された天板を得る。 【構成】 化粧パネル4の木口部5を型3に挿入し、上
定盤1及び/又は下定盤2と型3との間に、型3に対し
て当板8を介して設置された中空体7に流体を圧入して
型面を加圧密閉し、キャビティ6に熱硬化性樹脂を注入
硬化させ、天板の縁材9を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、机,食卓,こたつ,テ
ーブル,カウンターなど、住宅機器,家具などに用いる
天板の製造方法に関する。特に、本発明によって得られ
る天板は、化粧パネルの木口部に熱硬化性樹脂よりなる
縁材が注型により一体成形されているので、隙間や段差
がなく、木口部よりの浸水が遮断されるため、水まわり
の用途などに対して有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性体よりなる型の開口部に化粧
パネル木口部を挿入し、該型を加圧密閉した後、型内に
熱硬化性樹脂液を注入して硬化させ、縁材を形成させた
天板を製造する方法としては、図4に示す如く、少なく
とも一方の定盤が可動で、且つ、加圧機構を有する上下
一対の定盤を備えたプレス機を用い、上定盤1及び下定
盤2の間に弾性体よりなる型3設置し、上定盤1及び下
定盤2により該型3を加圧密閉し、該型3と化粧パネル
4の木口部5によって縁材形状となるキャビティ6を形
成するものであった。上定盤1及び下定盤2は、鋼材な
ど剛性をもった材料でつくられ、平滑に仕上げられたも
のであり、油圧或いはスクリュープレスなどにより加圧
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様な、弾性体より
なる型はゴム、或いは、ポリウレタン樹脂などの弾性樹
脂でつくられている。これらの樹脂製の型は、金型に較
べ、製造が簡単で、安価に得られると共に、弾性体のも
つ可撓性及び形状の復元性を生かすことにより、割型構
造にする必要がなくなり、一体型にすることができるの
で、割型の継目に起因するパーティングライン、バリの
発生等の欠点を解消することが可能になるものである。
【0004】また、材料の化粧パネルなどの寸法精度に
バラツキがあっても、比較的よくなじむものであるが、
金型に較べ、形状、寸法精度の保持が困難である。弾性
体よりなる型は、長期間使用すると、繰返しの加圧によ
り型自体に変形を生じ、補強材との接合部に段差を生じ
易い。型そのもの、或いは、材料の寸法のバラツキが大
きいと型に化粧ボード木口部を挿入して加圧した場合、
均一に型面を圧締することができず、型と化粧ボードが
十分になじまず、型の密閉性が低下する。
【0005】その結果、型内に注入した樹脂液は注入圧
によって、型と化粧ボードの密着不良個所の隙間より流
出し、バリが発生することがあるが、このようなバリの
除去補修には多くの労力を要し、且つ、バリを除去した
部分は段差となるため、使用上、違和感が伴うと共に、
天板類に於いては縁材部は良く目立つので、外観が著し
く悪くなり、意匠上、重大な欠点となるものである。更
に樹脂液の洩出により材料のロスが発生するものであっ
た。
【0006】このようなバリの発生を防止するために、
型と定盤の間に弾性体のスペーサーを入れることによ
り、加圧を均一にしようとする方法があるが、この方法
では、型或いは、材料の寸法精度のバラツキから生じる
型の密閉性の低下は、或る程度軽減されるが、必ずしも
十分ではなく、使用中の繰り返しの加圧によりスペーサ
ーが変形し効果が低下し易い。
【0007】本発明は、柔軟性を有する中空体に圧入さ
れた流体の圧力を当板を介して、型の加圧面に伝達させ
ることにより、型ならびに、化粧パネルの寸法にある程
度のバラツキがあってもよくなじみ、均一に加圧密閉さ
れ、且つ、キャビティである空間の変形が防止されるの
で注型に於ける樹脂液の洩れによるバリ発生がなく、形
状ならびに寸法精度の向上した縁材が一体成形された天
板が得られる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
面に開口部を有する弾性体よりなる型の、該開口部に化
粧パネルの木口部を挿入し、該型を加圧して密閉した
後、該型と化粧パネルの木口部によって形成されるキャ
ビティに熱硬化性樹脂液を注入して硬化させ、該化粧パ
ネルの木口部に縁材を形成させ天板を得る工程に於い
て、上定盤及び/又は下定盤と型との間に、設置された
柔軟性を有する中空体に流体を圧入させることによって
得られる圧力を当板を介して該型の加圧面に伝達させる
ことにより該型を加圧密閉することを特徴とする天板の
製造方法である。
【0009】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
本発明は、図1の要部断面図に示すように、弾性体より
なる型3の開口部に化粧パネル4の木口部5を挿入して
型3の加圧面と上定盤1及び/又は下定盤2との間に設
置された柔軟性を有する中空体7に流体を圧入させ、該
中空体7を膨ませようとするときに発生する圧力を当板
8を介して型3の加圧密閉に利用するものである。
【0010】本発明に用いられる型3には、開口部の開
閉などの変形に対して復元力を有する弾性体よりなり、
繰返し使用に耐える材料が適しており、具体的には天然
ゴム,シリコンゴム,ウレタンゴムなど、天然或いは合
成樹脂系のゴム弾性体が用いられ、これらは必要に応じ
繊維物質や充填剤などで補強される。
【0011】中空体7は上定盤1又は/下定盤2によっ
て、その位置が規制されているので、流体を圧入して膨
らませた場合、型3を加圧する力となるものである。こ
の場合、中空体7は柔軟性を有しているため、流体の圧
力をそのまま伝達し、型3及び化粧パネル4に厚さムラ
など寸法のバラツキがあっても、クッション効果により
圧力が均一化され、型3が圧締されるので、型3と木口
面5によって、隙間のない密閉されたキャビティ6を形
成することができる。このキャビティ6に天板の縁材と
なる熱硬化性樹脂液が注入充填される。
【0012】柔軟性を有する中空体7としては、流体を
圧入することによって、一定の形状に膨らますことがで
き、解圧したときに形状が複元し、繰返しの加圧に耐
え、塑性変形を起こさないことが必要で、ゴム弾性体と
補強材によってつくられた袋状物などが用いられる。中
空体に圧入する流体としては空気,水,油などが適宜使
用できる。
【0013】従来方法に於いて、型3と化粧ボード4と
の寸法精度が低く、隙間のある状態では上,下より定盤
で加圧すると図3aの例に示すように、型3の加圧面に
均一に圧力が伝達せず、キャビティ6の密閉性が不十分
になり易い。
【0014】このような剛性体の面による加圧に較べ、
中空体7による加圧では、中空体7が柔軟な材料ででき
ており流体により加圧されるため、平坦でない面形状に
対してもよく追従できる。しかしながら、中空体のみに
よる加圧は、型3に化粧材4が挿入充填されている部
分、キャビティ6を形成している部分、型材ソリッドの
みの部分、或いは、補強材の部分それぞれに於いて剛
性、圧力による変形の度合が異なるため、通常、最も変
形し易いキャビティ6が図3bのように圧し潰され、変
形することがある。
【0015】本発明に於いては、図3cに示すように、
型3と中空体7との間に当板8を介在させることによ
り、当板のもつ適度の剛性と可撓性のため、型3のキャ
ビティ6の形状を正確に保持できると共に、型3と化粧
ボード4の寸法精度のバラツキに対してよくなじみ、隙
間や段差の発生を防ぐことが可能になる。
【0016】したがって、本発明に用いられる当板は、
加圧時に於いて型3と化粧パネル4との寸法のバラツキ
に対して追従するようにある程度変形してよくなじむこ
とができる丈の可撓性と、キャビティ6の形状寸法の精
度を保持し、得るに足りる剛性をもっていることが必要
であり、金属板,強化プラスチックス板,木質板などが
用いられ、型3の硬度,形状,寸法精度などにより、厚
さ,弾性率等については使用条件にり適宜選択される。
【0017】図2は、本発明に於いて、熱硬化性樹脂の
注型により縁材9が形成された状態を示す部分断面図で
ある。本発明は、型3のキャビティ6に、熱硬化性樹脂
液を加圧注入して硬化させ、化粧ボード4の木口部5に
縁材を一体成形するものであり、注型される熱硬化性樹
脂は、ポリウレタン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ア
クリル樹脂,エポキシ樹脂などが用いられ、使用目的な
どによってゴム弾性体から硬質のものまで、それぞれ、
必要に応じて製造することが可能である。
【0018】注入された熱硬化性樹脂液が硬化した後、
解圧して脱型するが、型3が弾性体でつくられているた
め、型開口部を開いて湾曲させ簡単に製品である天板を
取り出せると共に、パーティングラインなどのない縁材
9を得ることが可能になる。
【0019】
【実施例】
実施例1 図1に示すように、厚さ25mmの鋼製の上定盤1及び
下定盤2とポリウレタン樹脂弾性体でつくられた型3と
の間に当板8である厚さ18mmのラワン合板を介して
中空体7であるエアバッグが型面を加圧し、密閉するよ
うに設置された天板縁材成形装置により、化粧パネル4
の木口部5に縁材9を形成し、事務机用天板を製造し
た。
【0020】中空体7であるエアバッグは、厚さ1mm
の綿織布を外套補強層とした厚さ2mmのゴム製袋でで
きており、型3の加圧面の形状に合致するようにつくら
れたものを用いた。
【0021】化粧パネル4は、中質繊維板の両面にメラ
ミン化粧板を貼着した厚さ25mmの長方形天板用につ
くられたものを用いた。縁材が成形されるようにつくら
れた弾性ポリウレタン樹脂製の型3の開口部を開いて、
化粧パネル4の木口部5を該開口部に挿入し、所定の位
置に固定し、当板8を介し、中空体7であるエアバッグ
に空気を圧入し、膨らますことにより、型面に3Kgf
/cm2の圧力を加え、化粧パネル4と型3とを密着さ
せ、キャビティ6を形成させた。
【0022】次に、キャビティ6に、無機顔料で着色さ
れたポリエーテル系ポリオールと4−4’ジフェニルメ
タンジイソシアネートプレポリマーよりなる弾性タイプ
のポリウレタン樹脂を注入して硬化させ、化粧パネル4
の木口部5に弾性体よりなる縁材9を一体成形した。
【0023】この方法により、化粧パネルの厚さが2
4.7mm〜26.0mmのバラツキの範囲のものを用
いて繰返し、注型により縁材9を成形し、この工程を2
000回行ったが、キャビティ6は型3と化粧パネル4
でよく密閉され、且つ、縁材9はバリや段差がなく、所
望の形状,寸法を保持することができた。また、型3が
割型でないのでパーティングラインを生じず、美麗な仕
上りの縁材9をもった天板が得られた。
【0024】
【発明の効果】本発明に於いては、型と化粧パネルの寸
法精度に、ある程度バラツキがあっても、型と化粧パネ
ルをよくなじませ、均一に加圧することができるので、
キャビティに隙間を生じることがない。したがって、注
入された熱硬化性樹脂液が洩れることがなく、バリや段
差の発生を防ぐことができる。
【0025】また、中空体と型との間に適度の剛性と可
撓性を有する当板を介して加圧することによって、キャ
ビティとなる空間の変形を防止できるので、縁材の形
状,寸法精度の保持が容易になる。更に、弾性体よりな
る一体型が用いられるので、パーティングラインのな
い、外観のよい縁材面をもった天板を、簡単な工程で製
造することができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法の一例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は、本発明に於いて、縁材が成形された状
態を示す断面図である。
【図3】図3aは、従来法により型が加圧密閉された場
合の形態の一例を示す断面図、図3bは、従来法により
中空体と型との間に当板を介さず加圧密閉された場合の
状態の一例を示す断面図、図3cは、本発明の方法によ
り型が加圧密閉された断面図をそれぞれ示す。
【図4】図4は、従来法により弾性体よりなる一体型を
用いて縁材を成形し、天板を得る方法の一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 上定盤 2 下定盤 3 型 4 化粧パネル 5 木口部 6 キャビティ 7 中空体 8 当板 9 縁材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 天板の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、机,食卓,こたつ,テ
ーブル,カウンターなど、住宅機器,家具などに用いる
天板の製造方法に関する。特に、本発明によって得られ
る天板は、化粧パネルの木口部に熱硬化性樹脂よりなる
縁材が注型により一体成形されているので、隙間や段差
がなく、木口部よりの浸水が遮断されるため、水まわり
の用途などに対して有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性体よりなる型の開口部に化粧
パネル木口部を挿入し、該型を加圧密閉した後、型内に
熱硬化性樹脂液を注入して硬化させ、縁材を形成させた
天板を製造する方法としては、図6に示す如く、少なく
とも一方の定盤が可動で、且つ、加圧機構を有する上下
一対の定盤を備えたプレス機を用い、上定盤1及び下定
盤2の間に弾性体よりなる型3設置し、上定盤1及び下
定盤2により該型3を加圧密閉し、該型3と化粧パネル
4の木口部5によって縁材形状となるキャビティ6を形
成するものであった。上定盤1及び下定盤2は、鋼材な
ど剛性をもった材料でつくられ、平滑に仕上げられたも
のであり、油圧或いはスクリュープレスなどにより加圧
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様な、弾性体より
なる型はゴム、或いは、ポリウレタン樹脂などの弾性樹
脂でつくられている。これらの樹脂製の型は、金型に較
べ、製造が簡単で、安価に得られると共に、弾性体のも
つ可撓性及び形状の復元性を生かすことにより、割型構
造にする必要がなくなり、一体型にすることができるの
で、割型の継目に起因するパーティングライン、バリの
発生等の欠点を解消することが可能になるものである。
【0004】また、材料の化粧パネルなどの寸法精度に
バラツキがあっても、比較的よくなじむものであるが、
金型に較べ、形状、寸法精度の保持が困難である。弾性
体よりなる型は、長期間使用すると、繰返しの加圧によ
り型自体に変形を生じ、補強材との接合部に段差を生じ
易い。型そのもの、或いは、材料の寸法のバラツキが大
きいと型に化粧ボード木口部を挿入して加圧した場合、
均一に型面を圧締することができず、型と化粧ボードが
十分になじまず、型の密閉性が低下する。
【0005】その結果、型内に注入した樹脂液は注入圧
によって、型と化粧ボードの密着不良個所の隙間より流
出し、バリが発生することがあるが、このようなバリの
除去補修には多くの労力を要し、且つ、バリを除去した
部分は段差となるため、使用上、違和感が伴うと共に、
天板類に於いては縁材部は良く目立つので、外観が著し
く悪くなり、意匠上、重大な欠点となるものである。更
に樹脂液の洩出により材料のロスが発生するものであっ
た。
【0006】このようなバリの発生を防止するために、
型と定盤の間に弾性体のスペーサーを入れることによ
り、加圧を均一にしようとする方法があるが、この方法
では、型或いは、材料の寸法精度のバラツキから生じる
型の密閉性の低下は、或る程度軽減されるが、必ずしも
十分ではなく、使用中の繰り返しの加圧によりスペーサ
ーが変形し効果が低下し易い。
【0007】本発明は、柔軟性を有する中空体に圧入さ
れた流体の圧力を当板を介して、型の加圧面に伝達させ
ることにより、型ならびに、化粧パネルの寸法にある程
度のバラツキがあってもよくなじみ、均一に加圧密閉さ
れ、且つ、キャビティである空間の変形が防止されるの
で注型に於ける樹脂液の洩れによるバリ発生がなく、形
状ならびに寸法精度の向上した縁材が一体成形された天
板が得られる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
面に開口部を有する弾性体よりなる型の、該開口部に化
粧パネルの木口部を挿入し、該型を加圧して密閉した
後、該型と化粧パネルの木口部によって形成されるキャ
ビティに熱硬化性樹脂液を注入して硬化させ、該化粧パ
ネルの木口部に縁材を形成させ天板を得る工程に於い
て、上定盤及び/又は下定盤と型との間に、設置された
柔軟性を有する中空体に流体を圧入させることによって
得られる圧力を当板を介して該型の加圧面に伝達させる
ことにより該型を加圧密閉することを特徴とする天板の
製造方法である。
【0009】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
本発明は、図1の要部断面図に示すように、弾性体より
なる型3の開口部に化粧パネル4の木口部5を挿入して
型3の加圧面と上定盤1及び/又は下定盤2との間に設
置された柔軟性を有する中空体7に流体を圧入させ、該
中空体7を膨ませようとするときに発生する圧力を当板
8を介して型3の加圧密閉に利用するものである。
【0010】本発明に用いられる型3には、開口部の開
閉などの変形に対して復元力を有する弾性体よりなり、
繰返し使用に耐える材料が適しており、具体的には天然
ゴム,シリコンゴム,ウレタンゴムなど、天然或いは合
成樹脂系のゴム弾性体が用いられ、これらは必要に応じ
繊維物質や充填剤などで補強される。
【0011】中空体7は上定盤1又は/下定盤2によっ
て、その位置が規制されているので、流体を圧入して膨
らませた場合、型3を加圧する力となるものである。こ
の場合、中空体7は柔軟性を有しているため、流体の圧
力をそのまま伝達し、型3及び化粧パネル4に厚さムラ
など寸法のバラツキがあっても、クッション効果により
圧力が均一化され、型3が圧締されるので、型3と木口
面5によって、隙間のない密閉されたキャビティ6を形
成することができる。このキャビティ6に天板の縁材と
なる熱硬化性樹脂液が注入充填される。
【0012】柔軟性を有する中空体7としては、流体を
圧入することによって、一定の形状に膨らますことがで
き、解圧したときに形状が複元し、繰返しの加圧に耐
え、塑性変形を起こさないことが必要で、ゴム弾性体と
補強材によってつくられた袋状物などが用いられる。中
空体に圧入する流体としては空気,水,油などが適宜使
用できる。
【0013】従来方法に於いて、型3と化粧ボード4と
の寸法精度が低く、隙間のある状態では上,下より定盤
で加圧すると図3の例に示すように、型3の加圧面に均
一に圧力が伝達せず、キャビティ6の密閉性が不十分に
なり易い。
【0014】このような剛性体の面による加圧に較べ、
中空体7による加圧では、中空体7が柔軟な材料ででき
ており流体により加圧されるため、平坦でない面形状に
対してもよく追従できる。しかしながら、中空体のみに
よる加圧は、型3に化粧材4が挿入充填されている部
分、キャビティ6を形成している部分、型材ソリッドの
みの部分、或いは、補強材の部分それぞれに於いて剛
性、圧力による変形の度合が異なるため、通常、最も変
形し易いキャビティ6が図4のように圧し潰され、変形
することがある。
【0015】本発明に於いては、図5に示すように、型
3と中空体7との間に当板8を介在させることにより、
当板のもつ適度の剛性と可撓性のため、型3のキャビテ
ィ6の形状を正確に保持できると共に、型3と化粧ボー
ド4の寸法精度のバラツキに対してよくなじみ、隙間や
段差の発生を防ぐことが可能になる。
【0016】したがって、本発明に用いられる当板は、
加圧時に於いて型3と化粧パネル4との寸法のバラツキ
に対して追従するようにある程度変形してよくなじむこ
とができる丈の可撓性と、キャビティ6の形状寸法の精
度を保持し得るに足りる剛性をもっていることが必要で
あり、金属板,強化プラスチックス板,木質板などが用
いられ、型3の硬度,形状,寸法精度などにより、厚
さ,弾性率等については使用条件にり適宜選択される。
【0017】図2は、本発明に於いて、熱硬化性樹脂の
注型により縁材9が形成された状態を示す部分断面図で
ある。本発明は、型3のキャビティ6に、熱硬化性樹脂
液を加圧注入して硬化させ、化粧ボード4の木口部5に
縁材を一体成形するものであり、注型される熱硬化性樹
脂は、ポリウレタン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ア
クリル樹脂,エポキシ樹脂などが用いられ、使用目的な
どによってゴム弾性体から硬質のものまで、それぞれ、
必要に応じて製造することが可能である。
【0018】注入された熱硬化性樹脂液が硬化した後、
解圧して脱型するが、型3が弾性体でつくられているた
め、型開口部を開いて湾曲させ簡単に製品である天板を
取り出せると共に、パーティングラインなどのない縁材
9を得ることが可能になる。
【0019】
【実施例】 実施例1 図1に示すように、厚さ25mmの鋼製の上定盤1及び
下定盤2とポリウレタン樹脂弾性体でつくられた型3と
の間に当板8である厚さ18mmのラワン合板を介して
中空体7であるエアバッグが型面を加圧し、密閉するよ
うに設置された天板縁材成形装置により、化粧パネル4
の木口部5に縁材9を形成し、事務机用天板を製造し
た。
【0020】中空体7であるエアバッグは、厚さ1mm
の綿織布を外套補強層とした厚さ2mmのゴム製袋でで
きており、型3の加圧面の形状に合致するようにつくら
れたものを用いた。
【0021】化粧パネル4は、中質繊維板の両面にメラ
ミン化粧板を貼着した厚さ25mmの長方形天板用につ
くられたものを用いた。縁材が成形されるようにつくら
れた弾性ポリウレタン樹脂製の型3の開口部を開いて、
化粧パネル4の木口部5を該開口部に挿入し、所定の位
置に固定し、当板8を介し、中空体7であるエアバッグ
に空気を圧入し、膨らますことにより、型面に3Kgf
/cm2の圧力を加え、化粧パネル4と型3とを密着さ
せ、キャビティ6を形成させた。
【0022】次に、キャビティ6に、無機顔料で着色さ
れたポリエーテル系ポリオールと4−4’ジフェニルメ
タンジイソシアネートプレポリマーよりなる弾性タイプ
のポリウレタン樹脂を注入して硬化させ、化粧パネル4
の木口部5に弾性体よりなる縁材9を一体成形した。
【0023】この方法により、化粧パネルの厚さが2
4.7mm〜26.0mmのバラツキの範囲のものを用
いて繰返し、注型により縁材9を成形し、この工程を2
000回行ったが、キャビティ6は型3と化粧パネル4
でよく密閉され、且つ、縁材9はバリや段差がなく、所
望の形状,寸法を保持することができた。また、型3が
割型でないのでパーティングラインを生じず、美麗な仕
上りの縁材9をもった天板が得られた。
【0024】
【発明の効果】本発明に於いては、型と化粧パネルの寸
法精度に、ある程度バラツキがあっても、型と化粧パネ
ルをよくなじませ、均一に加圧することができるので、
キャビティに隙間を生じることがない。したがって、注
入された熱硬化性樹脂液が洩れることがなく、バリや段
差の発生を防ぐことができる。
【0025】また、中空体と型との間に適度の剛性と可
撓性を有する当板を介して加圧することによって、キャ
ビティとなる空間の変形を防止できるので、縁材の形
状,寸法精度の保持が容易になる。更に、弾性体よりな
る一体型が用いられるので、パーティングラインのな
い、外観のよい縁材面をもった天板を、簡単な工程で製
造することができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法の一例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は、本発明に於いて、縁材が成形された状
態を示す断面図である。
【図3】図3は、従来法により型が加圧密閉された場合
の状態の一例を示す断面図である。
【図4】図4は、従来法により中空体と型との間に当板
を介さず加圧密閉された場合の状態の一例を示す断面図
である。
【図5】図5は、本発明の方法により型が加圧密閉され
た状態の一例を示す断面図である。
【図6】図6は、従来法により弾性体よりなる一体型を
用いて縁材を成形し、天板を得る方法の一例を示す断面
図である。
【符号の説明】 1 上定盤 2 下定盤 3 型 4 化粧パネル 5 木口部 6 キャビティ 7 中空体 8 当板 9 縁材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 31:44

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面に開口部を有する弾性体
    よりなる型の、該開口部に化粧パネルの木口部を挿入
    し、該型を加圧して密閉した後、該型と化粧パネルの木
    口部によって形成されるキャビティに熱硬化性樹脂液を
    注入して硬化させ、該化粧パネルの木口部に縁材を形成
    させ、天板を得る工程に於いて、上定盤及び/又は下定
    盤と型との間に設置された柔軟性を有する中空体に流体
    を圧入させることによって得られる圧力を当板を介して
    該型の加圧面に伝達させることにより該型を加圧密閉す
    ることを特徴とする天板の製造方法。
JP15142294A 1994-06-08 1994-06-08 天板の製造方法 Pending JPH07329078A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017033580A1 (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 本田技研工業株式会社 樹脂成形方法及び成形型
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