JPH07328778A - 排ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 - Google Patents
排ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法Info
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- JPH07328778A JPH07328778A JP6124032A JP12403294A JPH07328778A JP H07328778 A JPH07328778 A JP H07328778A JP 6124032 A JP6124032 A JP 6124032A JP 12403294 A JP12403294 A JP 12403294A JP H07328778 A JPH07328778 A JP H07328778A
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Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、自動車エンジン等の内燃機関から
排出される排ガスを浄化するための耐久性に優れたメタ
ル担体の製造方法を提供すること。 【構成】 波板と平板とを交互に重ねて渦巻き状に巻き
回してハニカム体を形成し、該ハニカム体の外周に金属
製外筒を配置した後、非酸化雰囲気下で加熱して、少な
くとも該波板と該平板とを拡散接合により一体化する排
ガス浄化触媒用担体の製造方法において、該平板の所定
部位に接合防止剤を付着させ、前記波板と平板の接触部
の所定部位のみ拡散接合させるようにした。
排出される排ガスを浄化するための耐久性に優れたメタ
ル担体の製造方法を提供すること。 【構成】 波板と平板とを交互に重ねて渦巻き状に巻き
回してハニカム体を形成し、該ハニカム体の外周に金属
製外筒を配置した後、非酸化雰囲気下で加熱して、少な
くとも該波板と該平板とを拡散接合により一体化する排
ガス浄化触媒用担体の製造方法において、該平板の所定
部位に接合防止剤を付着させ、前記波板と平板の接触部
の所定部位のみ拡散接合させるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジン等の内
燃機関の排ガス浄化触媒に用いられるメタル担体の製造
方法に関する。
燃機関の排ガス浄化触媒に用いられるメタル担体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタル担体においては、波板と平板及び
ハニカム体と外筒とを一体的に接合する必要があり、ロ
ウ付けによる接合、リテーナによる機械的な接合が従来
より行われている。しかしながら、ロウ剤の主成分であ
るニッケルの作用によりハニカム体に脆化や収縮が生じ
てハニカム体と外筒の間でずれが生じる場合がある。ま
た機械的な接合ではリテーナ部に応力集中が生じハニカ
ム体に亀裂が生じるという不具合がある。これらの不具
合を防止するため特開平3−118839号、特開平5
−131143号等の公報には、拡散接合により一体的
に接合するとともに熱応力を緩和する製造方法が開示さ
れている。
ハニカム体と外筒とを一体的に接合する必要があり、ロ
ウ付けによる接合、リテーナによる機械的な接合が従来
より行われている。しかしながら、ロウ剤の主成分であ
るニッケルの作用によりハニカム体に脆化や収縮が生じ
てハニカム体と外筒の間でずれが生じる場合がある。ま
た機械的な接合ではリテーナ部に応力集中が生じハニカ
ム体に亀裂が生じるという不具合がある。これらの不具
合を防止するため特開平3−118839号、特開平5
−131143号等の公報には、拡散接合により一体的
に接合するとともに熱応力を緩和する製造方法が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−11883
9号では波板と平板との接触圧力を部分的に変化させた
り接触部の面粗度を部分的に変化させることが提示され
ているが、いずれも波付加工時に波付ロールの形状、寸
法、粗度により一義的に決められた所定の波板しか得ら
れないため、接合構造が限定される。即ち波板の幅方向
には接合、非接合の造り分けはできるが波板の長手方向
には接合、非接合の造り分けは困難である。
9号では波板と平板との接触圧力を部分的に変化させた
り接触部の面粗度を部分的に変化させることが提示され
ているが、いずれも波付加工時に波付ロールの形状、寸
法、粗度により一義的に決められた所定の波板しか得ら
れないため、接合構造が限定される。即ち波板の幅方向
には接合、非接合の造り分けはできるが波板の長手方向
には接合、非接合の造り分けは困難である。
【0004】特開平5−131143号では波板の頂上
部の所定部位に接合防止剤を塗布し、波板と平板を交互
に重ねて巻き回しハニカム体を形成して非接合部を造る
拡散接合方法が提示されており、波板の長手方向にも非
接合部を造ることが可能な点では優れているが、拡散接
合を得るため波板と平板の接触部に高面圧を加えるため
に巻き張力を高める必要がある。そのため、巻き回して
ハニカム体を形成する時に波板は変形し波板の頂上部の
接合防止剤は押し出されるとともに波板と平板のずれに
より波板の頂上部の接合防止剤が希薄になる。
部の所定部位に接合防止剤を塗布し、波板と平板を交互
に重ねて巻き回しハニカム体を形成して非接合部を造る
拡散接合方法が提示されており、波板の長手方向にも非
接合部を造ることが可能な点では優れているが、拡散接
合を得るため波板と平板の接触部に高面圧を加えるため
に巻き張力を高める必要がある。そのため、巻き回して
ハニカム体を形成する時に波板は変形し波板の頂上部の
接合防止剤は押し出されるとともに波板と平板のずれに
より波板の頂上部の接合防止剤が希薄になる。
【0005】従って、接合部と非接合部を任意の位置に
確実に形成できる方法の確立が望まれている。本発明
は、上述したような問題点を解消するものであり、ハニ
カム体の拡散接合において熱応力緩和構造としたメタル
担体の製造方法を提供するものである。
確実に形成できる方法の確立が望まれている。本発明
は、上述したような問題点を解消するものであり、ハニ
カム体の拡散接合において熱応力緩和構造としたメタル
担体の製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、波板と平板とを交互に重ねて渦巻き状に巻き
回してハニカム体を形成し、該ハニカム体の外周に金属
製外筒を配置した後、非酸化雰囲気下で加熱して、少な
くとも該波板と該平板とを拡散接合により一体化する排
ガス浄化触媒用担体の製造方法において、平板の所定部
位に接合防止剤を付着させ、前記波板と平板の接触部の
所定部位のみ拡散接合させるようにしたことを特徴とす
る。
本発明は、波板と平板とを交互に重ねて渦巻き状に巻き
回してハニカム体を形成し、該ハニカム体の外周に金属
製外筒を配置した後、非酸化雰囲気下で加熱して、少な
くとも該波板と該平板とを拡散接合により一体化する排
ガス浄化触媒用担体の製造方法において、平板の所定部
位に接合防止剤を付着させ、前記波板と平板の接触部の
所定部位のみ拡散接合させるようにしたことを特徴とす
る。
【0007】本発明者らは確実に接合防止を得る方法に
ついて研究した結果、波板の頂上部の狭い領域に塗布す
るより、平板の広い領域に塗布する方が非接合部が安定
して得られることを見いだした。そして、平板に対して
波板が相対的にずれても接合防止剤が平板に塗布してあ
るため波板の頂上部には常に一定以上の接合防止剤が存
在することにより、非接合部が確実に得られることを見
いだし本発明に至ったものである。
ついて研究した結果、波板の頂上部の狭い領域に塗布す
るより、平板の広い領域に塗布する方が非接合部が安定
して得られることを見いだした。そして、平板に対して
波板が相対的にずれても接合防止剤が平板に塗布してあ
るため波板の頂上部には常に一定以上の接合防止剤が存
在することにより、非接合部が確実に得られることを見
いだし本発明に至ったものである。
【0008】以下に平板の所定部位に接合防止剤を付着
させる方法について説明する。例えば、図1に示すよう
に、ハニカム体を構成する前に平板1の所定部位に接合
防止剤2を塗布ロール3で付着する。接合防止剤2の付
着部位は塗布ロール3の幅及び平板1を長手方向に移動
させた時塗布ロール3との接触長さを調整することによ
り、任意に選択できる。
させる方法について説明する。例えば、図1に示すよう
に、ハニカム体を構成する前に平板1の所定部位に接合
防止剤2を塗布ロール3で付着する。接合防止剤2の付
着部位は塗布ロール3の幅及び平板1を長手方向に移動
させた時塗布ロール3との接触長さを調整することによ
り、任意に選択できる。
【0009】接合防止剤としては、高温下での熱処理中
において波板と平板とが拡散接合反応を生じて接合する
ことを防止するためのもので、熱的に安定な金属酸化
物、例えばTiO2 ,SiO2 ,V2 O2 等やセラミッ
ク粉末、例えばSiC,BN等を用いることができる。
そしてこれらの接合防止剤は溶剤に溶かして塗布する。
において波板と平板とが拡散接合反応を生じて接合する
ことを防止するためのもので、熱的に安定な金属酸化
物、例えばTiO2 ,SiO2 ,V2 O2 等やセラミッ
ク粉末、例えばSiC,BN等を用いることができる。
そしてこれらの接合防止剤は溶剤に溶かして塗布する。
【0010】接合防止剤の付着方法は上記方法に限ら
ず、スプレー塗布等による方法を用いてもよい。図1に
示すように、接合防止剤は巻き込みと同時に実施しても
よいし、図2に示すように、接合防止剤2は巻き込み前
の平板1に事前に付着させておいてもよい。
ず、スプレー塗布等による方法を用いてもよい。図1に
示すように、接合防止剤は巻き込みと同時に実施しても
よいし、図2に示すように、接合防止剤2は巻き込み前
の平板1に事前に付着させておいてもよい。
【0011】また、接合防止剤としては、セラミックス
シート等のシート状のもの、あるいは金属酸化物を含浸
させた紙、繊維等のシート状のものを使用し、平板と波
板の間に挟んで巻き込む方法を用いてもよい。
シート等のシート状のもの、あるいは金属酸化物を含浸
させた紙、繊維等のシート状のものを使用し、平板と波
板の間に挟んで巻き込む方法を用いてもよい。
【0012】
【実施例】箔厚50μmのステンレスからなる平板1に
図2に示すように接合防止剤2を付着して、波高さ1.
25mmの波板と重ねて渦巻き状に巻き回して最外周に平
板をもち外径直径87mm、長さ100mmのハニカム体を
形成した。そして、厚み1.5mmのステンレスからなる
外径直径90mm、長さ100mmの外筒に挿入した後、1
0-3〜10-5Torrの真空下、1000〜1300℃の温
度で10〜100分加熱して波板と平板の拡散接合を実
施した。得られたハニカム体の接合防止剤の付着部と接
合防止剤の付着していない部分について、拡散接合の有
無を調べた結果を表1に示す。
図2に示すように接合防止剤2を付着して、波高さ1.
25mmの波板と重ねて渦巻き状に巻き回して最外周に平
板をもち外径直径87mm、長さ100mmのハニカム体を
形成した。そして、厚み1.5mmのステンレスからなる
外径直径90mm、長さ100mmの外筒に挿入した後、1
0-3〜10-5Torrの真空下、1000〜1300℃の温
度で10〜100分加熱して波板と平板の拡散接合を実
施した。得られたハニカム体の接合防止剤の付着部と接
合防止剤の付着していない部分について、拡散接合の有
無を調べた結果を表1に示す。
【0013】一方、上記の接合防止剤を波板に塗布した
場合に得られるハニカム体を同一条件下で調査した結果
を比較例で示したが、実施例のものは接合の発生が完全
に防止されており、優れた効果が確認できた。
場合に得られるハニカム体を同一条件下で調査した結果
を比較例で示したが、実施例のものは接合の発生が完全
に防止されており、優れた効果が確認できた。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は平板に接合防止剤を塗布することにより、波板と平
板の拡散接合を完全に防止し、両者の接合を所定位置に
おいてのみ行わせることができ、耐久性に優れた高品質
のメタル担体を効率よく生産することができるものであ
る。よって、本発明は従来の問題点を一掃したメタル担
体の製造方法として産業の発展に寄与するところ大であ
る。
明は平板に接合防止剤を塗布することにより、波板と平
板の拡散接合を完全に防止し、両者の接合を所定位置に
おいてのみ行わせることができ、耐久性に優れた高品質
のメタル担体を効率よく生産することができるものであ
る。よって、本発明は従来の問題点を一掃したメタル担
体の製造方法として産業の発展に寄与するところ大であ
る。
【図1】接合防止剤の塗布方法の説明図。
【図2】接合防止剤の平板への塗布実施例の説明図。
1 平板 2 接合防止剤 3 塗布ロール 4 波板
Claims (1)
- 【請求項1】 波板と平板とを交互に重ねて渦巻き状に
巻き回してハニカム体を形成し、該ハニカム体の外周に
金属製外筒を配置した後、非酸化雰囲気下で加熱して、
少なくとも該波板と該平板とを拡散接合により一体化す
る排ガス浄化触媒用担体の製造方法において、該平板の
所定部位に接合防止剤を付着させ、前記波板と平板の接
触部の所定部位のみ拡散接合させるようにしたことを特
徴とする排ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6124032A JPH07328778A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 排ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6124032A JPH07328778A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 排ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07328778A true JPH07328778A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14875349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6124032A Pending JPH07328778A (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 排ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07328778A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6689328B1 (en) | 1997-05-09 | 2004-02-10 | Nippon Steel Corporation | Metal honeycomb body for exhaust gas purification catalyst and method for producing the same |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP6124032A patent/JPH07328778A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6689328B1 (en) | 1997-05-09 | 2004-02-10 | Nippon Steel Corporation | Metal honeycomb body for exhaust gas purification catalyst and method for producing the same |
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