JPH07328380A - 溶剤回収装置 - Google Patents

溶剤回収装置

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JPH07328380A
JPH07328380A JP6147118A JP14711894A JPH07328380A JP H07328380 A JPH07328380 A JP H07328380A JP 6147118 A JP6147118 A JP 6147118A JP 14711894 A JP14711894 A JP 14711894A JP H07328380 A JPH07328380 A JP H07328380A
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JP
Japan
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solvent
liquid
gas
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liquid storage
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JP6147118A
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Michio Shirai
道雄 白井
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気中の溶剤の回収を効率良く行う。 【構成】 液体シャワー部103から液体をシャワーし
て排気を冷却,凝縮させ、液体貯蓄槽104に導く。液
体シャワー部103を通過した排気を気体冷却部102
に導き、気体冷却部の充填物107で冷却し、凝縮して
液体貯蓄槽104に落下させる。2段階で回収するた
め、回収効率が向上する。分離器は液体109と回収溶
剤を分離し、液体109だけを液体シャワー部103に
送液し、循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄装置などに接続さ
れる排気ダクト中の排気からの溶剤等の洗浄液を回収す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、排気中からの溶剤回収には、ミウ
ラ化学装置株式会社発行のカタログ「溶剤ガス処理・回
収装置」や大阪ガス発行のカタログ「リノベス Aシリ
ーズ」に見られるように、活性炭吸着を利用したガス回
収が一般的に行われている。図6はこの従来の活性炭吸
着方式による溶剤回収装置を示す。
【0003】溶剤を含有した排気12は、ブロアー1に
よりエアフィルター2を介して第1活性炭塔3または第
2活性炭塔4へ送り込まれ、これらの塔3,4内の活性
炭エレメント5または6を通過する間に活性炭へ溶剤が
吸着され、浄化ガスとして排出される。一方、活性炭塔
3または4では水蒸気9が吹き込まれ、吸着された溶剤
を活性炭より離脱させる。溶剤ガスと水蒸気の混合ガス
は、配管10を通ってコンデンサー7に導かれ、ここで
凝縮冷却された後、水分離器8へと送られ、水分離器8
内で比重差により水と回収溶剤に分離されて溶剤が回収
される。この場合、第1活性炭塔3と第2活性炭塔4へ
の排気管路を切替え、交互に吸着、離脱を繰り返すこと
により連続的な溶剤回収を行っている。このような、活
性炭吸着方式では、活性炭の溶剤に対する高い吸着特性
により、排気中の溶剤ガス濃度が低濃度でも高い回収性
を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、活性炭
吸着方式では回収する溶剤の種類により、活性炭の種類
を変更する必要がある。また使用を継続するのに伴っ
て、活性炭の吸着能が低下するため、定期的に活性炭の
交換するなどのメンテナンスが必要となる。しかも、活
性炭吸着塔やスチーム発生のためのボイラーなどを必要
とすることから大がかりな装置となっている。さらに、
連続回収を行うためには、少なくとも活性炭塔が2基以
上必要となると共に、これらの活性炭塔を切り替えるた
めの装置も必要となるため、複雑となり溶剤の回収コス
トが増大する。また、さらに吸着された溶剤の脱離を水
蒸気スチームにより行うために、吸着された溶剤が10
0℃以上に加熱され、これにより、溶剤の種類によって
は劣化を生じる可能性を有している。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、メンテナンスが不要で、溶剤の回収コストが
低く、回収した溶剤の劣化を抑制できる溶剤回収装置を
提供することを目的とする。さらに、詳しくは、請求項
1は、比較的安価な構成による設備コストの抑制、液体
シャワー部と気体冷却部での2段階による回収効率の向
上、メンテナンス不要な回収やシャワー液体の循環使用
によるメンテナンスの容易性を実現することを目的とし
ている。また、請求項2,3では、気体冷却部における
溶剤回収効率の向上を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の基本
構成は、気体冷却部の内部空間に気液接触用充填物を配
置し、この気体冷却部の下方に液体貯蓄槽を配置し、こ
の液体貯蓄槽および気体冷却部に連設する液体シャワー
部を配置している。
【0007】図1は本発明の基本構成を示し、外部の洗
浄装置(図示省略)より発生した溶剤ガスは、不図示の
排気ファンにより溶剤含有排気112として溶剤回収装
置101へ導入され、同装置101の液体シャワー部1
03へ導かれる。液体シャワー部103では、ポンプ1
10の駆動により液体貯蓄槽104から分離器105を
介して配管111を通ってきた液体109がシャワーノ
ズル108より常時噴射されている。これにより、液体
シャワー部103の空間が液体109の液滴により覆わ
れている。溶剤含有排気112はこの液体シャワー部1
03を通過する間に、液体109の液滴と接触すること
により溶剤含有排気112中の溶剤ガスの一部が凝結さ
れて、液体109の液滴と共に液体貯蓄槽104へ流入
する。従って、液体シャワー部103で溶剤ガスの一部
が液体貯蓄槽104へ回収される。溶剤含有排気112
は、次に気体冷却部102へと送られる。気体冷却部1
02では冷却媒体が配置される。図示例では、冷却管1
06が配置され、そのすき間の空間には、気液接触用充
填物107が充填されている。この気液接触用充填物1
07は、気体透過率が高く、排気の圧力損失を抑制し、
その空間での気体の接触表面積を増大させるものであ
る。気液接触用充填物107は、冷却管106と接して
おり、これにより冷却管106により、冷却されてい
る。溶剤含有排気112は、気液接触用充填物107に
接触することにより、含有されている溶剤ガスが冷却凝
縮されて溶剤液滴となり、溶剤貯蓄槽104に落下す
る。従って、この気体冷却部102でも溶剤ガスが液体
貯蓄槽104へ回収される。かかる気体冷却部102を
通過した溶剤含有排気112は、浄化排気113とし
て、系外へ排出される。一方、液体貯蓄槽104の内部
には冷却管114が配置されており、この液体貯蓄槽1
04中の液体が冷却管114により、冷却されている。
これにより、回収溶剤も同様に冷却される。従って、回
収溶剤および液体109の蒸気圧が低下し、回収溶剤お
よび液体109の揮散による損失を抑制している。さら
に、液体貯蓄槽104からはポンプ110により液体1
09が常時、分離器105へ引き込まれている。この分
離器105において、液体貯蓄槽104に回収された溶
剤が、液体109と分離され回収される。このように液
体貯蓄槽104に回収された溶剤は、常時分離器105
によって回収されており、液体貯蓄槽104にほとんど
滞留しないので、ここでも回収溶剤の再揮散が防止され
る。また、液体シャワー部103のシャワーノズル10
8より噴出された液体109の液滴は、一部が飛沫とな
って気体冷却部106へ導かれるが、気液接触用充填物
107によりトラップされることにより、凝縮して液体
貯蓄槽104へ落下し回収されるため、液体109の損
失を抑制できる。
【0008】液体109としては、液体貯蓄槽104中
に収容された状態で、回収溶剤と不溶・難溶性のものが
使用される。また、引火の危険性を考慮すると不燃性の
液体が好ましく、さらに好ましくは、水またはペルフル
オロ化合物が使用される。一般に、溶解度パラメーター
(以下SP値)が離れていれば相溶性が低く、分離再生
が容易となる。SP値は、水が23.4、ペルフルオロ
化合物が5〜6であり、両者は、両極端のSP値を有し
ている。したがって、回収溶剤のSP値が大きい場合に
はペルフルオロ化合物を使用し、小さい場合には、水を
使用することが好ましい。なお、ペルフルオロ化合物
は、ハロゲン化炭化水素やn−ヘキサン、ジエチルエー
テルなどの低分子の炭化水素類、エーテル類以外では、
難溶性を示すのでSP値に関わらず、液体109として
使用できる。
【0009】
【実施例1】図2には、本発明の実施例1の溶剤回収装
置200を示す。この装置200の液体貯蓄槽215に
は水209が貯留されており、同槽215には、冷却コ
イル216が備えられている。液体貯蓄部215の真上
にはシャワーノズル206を有した液体シャワー部20
3が配設されている。この、液体シャワー部203の内
部には、二重にまかれた冷却コイル205が配置され、
冷却コイル205のすき間空間には、蒸留用金網加工充
填物204が設けられている。202は液体シャワー部
203の上方に設けられた気体冷却部である。ここで蒸
留用金網加工充填物としては商品名「グッドロール」
(東京特殊金鋼(株)製)が使用されている。液体貯蓄
槽215には、配管により膜式液体分離器208が接続
されており、膜式液体分離器208には配管によりポン
プ207が接続されている。そして、ポンプ207が、
配管212を介してシャワーノズル206に接続されて
いる。かかる、溶剤回収装置200の入口220および
出口230には、ポリプロピレン製不織布からなるフィ
ルター210、211が備えられている。冷却コイル2
05および216には冷却液が流れ、冷却時には、約5
〜10℃となる。溶剤回収装置200の入口220は、
溶剤ガス発生源である洗浄装置の排気ダクト(図示省
略)に接続されており、出口230には、排気用ファン
(図示省略)が接続されている。
【0010】上記の構成において、ポンプ207が作動
することにより液体貯蓄槽215に貯留されている水2
09が膜式分離器208を介してシャワーノズル206
へ供給され、水209がシャワー状ないし霧状となって
下方に噴出される。また、溶剤回収装置200の出口2
30に設けられた排気ファンが駆動することにより洗浄
装置の排気ダクトからの溶剤含有排気213が入口22
0から取り込まれ、フィルター210を介して液体シャ
ワー部203へ導かれる。本実施例における洗浄装置で
は、水に不溶性の低分子ジメチルシロキサン系の洗浄剤
を使用しており、低分子ジメチルシロキサンが溶剤ガス
として排気ダクトより排出されている。液体シャワー部
203では、水209シャワー状に溶剤含有排気213
に降りかかり、溶剤含有排気213中の溶剤ガスの一部
が、水209により冷却凝縮され、水209と共に液体
貯蓄槽215へ落下する。液体貯蓄槽215は、冷却コ
イル216により5〜10℃に冷却されており、回収さ
れた溶剤も冷却され、蒸気圧が低下して溶剤の再揮散を
抑制している。同時に水209の揮散も抑制している。
次に溶剤含有排気213は、気体冷却部202へ導か
れ、蒸留用金網加工充填物204と接触する。蒸留用金
網加工充填物は気液接触を目的として設けられたもの
で、ある空間内での接触面積を大幅に増大させる効果が
あり、さらに通常の充填物と異なり、気体の圧力損失を
抑制するように設計されている。また、本実施例では、
SUS304からなる金属により形成されているため、
効率の良い熱伝導が可能であり、冷却コイル205と効
率の良い熱交換を行う。このため、冷却コイル205と
ほぼ同じ5〜10℃に冷却された状態となっている。こ
の蒸留用金網加工充填物204に接触した溶剤含有排気
213は冷却され、溶剤含有排気213中に残存してい
る溶剤ガスが冷却凝縮されるため、溶剤含有排気213
中の溶剤成分は、ほとんど液滴となって液体貯蓄槽21
5へ落下し、回収される。溶剤成分が除かれたクリーン
な排気は、フィルター211を介して外部へ放出され
る。一方、液体貯蓄槽215に回収された溶剤は、ほと
んど滞留することなく膜式液体分離器208へ送られ
る。
【0011】膜式液体分離器208は、分離しきれてい
ない液体を特殊な膜を通過させることにより、膜通過中
に凝縮を促進させる。これにより、膜を通過した後で
は、比重差による浮力が充分に作用する粒子にまで凝縮
される。この作用により、膜式液体分離器208は液体
貯蓄槽215で回収した溶剤と水209の混合液体を常
時分離している。回収された溶剤は膜式液体分離器20
8内に貯留され、一定量貯留された後に、排出されて回
収される。一方、フィルター210にはシャワーノズル
206から噴出された水209の飛沫が降りかかる場合
があるが、フィルター210の材質が水の漏れ性の悪い
ポリプロピレン製であるため、水をはじきフィルター2
06が水209により目詰まりすることを防止してい
る。さらにフィルター210では溶剤含有排気213中
のパーティクル除去も行っている。また、蒸留用金網加
工充填物204にも水209の飛沫がかかる場合がある
が、この飛沫は蒸留用金網加工充填物204に接触する
ことによりトラップされ、凝縮し、液滴として落下して
液体貯蓄槽215へ回収される。
【0012】本実施例の溶剤回収装置200を動作させ
たところ、入口220の手前で溶剤ガス濃度が約400
0ppmであった溶剤含有排気が出口230では、10
0ppm未満となり効率良く溶剤ガスを回収できた。本
実施例の装置は、稼働部がポンプ207のみであり、大
がかりな構成ではないので従来の活性炭吸着方式のもの
に比較して装置コストを低く抑えることができる。ま
た、フィルター交換以外は、特にメンテナンスを必要と
しない。しかも回収に際して、溶剤は加熱されることが
なく、水とは不溶であるため、全く劣化することなく回
収できる。
【0013】図3は気体冷却部の変形例を示す。この気
体冷却部223は、冷却コイル222が配置されると共
に、その底部には金網221が設けられている。また、
冷却コイル222のすき間空間には、蒸留用充填物とし
てのSUS304からなる円筒状のラシヒリング220
が充填されている。
【0014】このラシヒリング220は熱交換効率が大
きく、表面積が増大していると共に気体の圧力損失を抑
制するものであり、溶剤ガスを効率良く冷却凝縮させる
ことができる。
【0015】図4は気体冷却部202の変形例を示す。
この気体冷却部233は、その4面の外壁面にペルチェ
素子が配置されており、その内側には蒸留用金網加工充
填物230が充填されている。ペルッチェ素子231
は、電気を与えることで熱交換する素子であり、吸収し
た熱は、放熱板232により放出され、放熱板と反対の
面を冷却する。
【0016】このような気体冷却部233は、その作動
により効率良く冷却を行うことができる。また、冷却媒
体の代わりに電気配線をするだけでよく、溶剤回収装置
の配置が容易となる。なお、本実施例では、液体貯蓄槽
にペルチェ素子を配設し、このペルチェ素子により冷却
してもかまわない。
【0017】
【実施例2】図5は本発明の実施例2の溶剤回収装置3
00を示している。冷却コイル316を有する液体貯蓄
槽315にはペルフルオロポリエーテル309が貯留さ
れている。このペルフルオロポリエーテルは沸点が21
5℃となっている。溶剤回収装置300の入口320側
には、液体シャワー部303が配設され、この液体シャ
ワー部303には、シャワーノズル306が備えられて
いる。液体シャワー部203の横方向でかつ液体貯蓄槽
315の上方には、気体冷却部302が設けられてい
る。この気体冷却部302には、二重にまかれた冷却コ
イル305が配置され、冷却コイル305のすき間空間
には、蒸留用金網加工充填物304が充填されている。
この蒸留用金網加工充填物としては商品名「グッドロー
ル」(東京特殊金鋼(社)製)が使用されている。液体
貯蓄槽315には、配管により膜式液体分離器308が
接続されており、膜式液体分離器308には配管により
ポンプ307が接続されている。ポンプ307は配管3
12を介してシャワーノズル306に接続されている。
また、溶剤回収装置300の入口320および出口33
0には、セルロース製不織布からなるフィルター31
0、311が備えられている。冷却コイル305、31
6には冷却液が流れ、冷却時には、約0〜8℃となる、
溶剤回収装置300の入口320は、溶剤ガス発生源で
ある洗浄装置の排気ダクト(図示省略)に接続されてい
る。また、出口330には、排気用ファン(図示省略)
が接続されている。
【0018】上記構成において、ポンプ307を作動す
ることにより液体貯蓄槽315に貯留されているペルフ
ルオロポリエーテル309が膜式液体分離器308を介
してシャワーノズル306へ供給され、ペルフルオロポ
リエーテル309がシャワー状ないし霧状となって下方
に噴出される。また、溶剤回収装置300の出口330
に設けた排気ファンを駆動することにより洗浄装置の排
気ダクトからの溶剤含有排気313が入口320に取り
込まれ、フィルター310を介して液体シャワー部30
3へ導かれる。本実施例における、ここで洗浄装置で
は、ペルフルオロポリエーテルと不溶性の石油系の洗浄
剤、例えば沸点範囲が150℃〜250℃程度のイソパ
ラフィンを主体とする溶剤、例えばアクトレル3377
L(エクソン化学(株)製)を使用しており、この石油
系の炭化水素が溶剤ガスとして排気ダクトから排出され
る。液体シャワー部303では、ペルフルオロポリエー
テル309がシャワー状となって溶剤含有排気313に
降りかかり、溶剤含有排気313中の溶剤ガスの一部
が、ペルフルオロポリエーテル309により冷却凝縮さ
れ、ペルフルオロポリエーテル309と共にスロープ3
17へ落下し、スロープ317を流れ落ちて液体貯蓄槽
315へ流入する。液体貯蓄槽315は、冷却コイル3
16により0〜8℃に冷却されており、回収された溶剤
も冷却され、蒸気圧が低下して溶剤の再揮散を抑制して
いる。同時にペルフルオロポリエーテル309の揮散も
抑制している。次に溶剤含有排気313は、気体冷却部
302へ導かれ、蒸留用金網加工充填物304と接触す
る。本実施例の蒸留用金網加工充填物304は実施例1
のものと同じ性能を有すると共に、金属(本実施例では
SUS304)により形成されているため、効率の良い
熱伝導が可能となっている。このため、冷却コイル30
5と効率の良い熱交換を行い、冷却コイル305とほぼ
同じ0〜8℃に冷却される。この蒸留用金網加工充填物
304に接触した溶剤含有排気313は冷却され、溶剤
含有排気313中に残存している溶剤ガスが冷却凝縮さ
れ、溶剤含有排気313中の溶剤成分が、ほとんど液滴
となって液体貯蓄槽315へ落下し回収される。溶剤成
分が除かれたクリーンな排気は、フィルター311を介
して外部へ放出される。一方、液体貯蓄槽315に回収
された溶剤は、ほとんど滞留することなく膜式液体分離
器308へ送られる。膜式液体分離器308は、分離し
きれていない液体を特殊な膜を通過させることにより、
膜通過中に凝縮を促進させる。これにより、膜を通過し
た後では、比重差による浮力が充分に作用する粒子にま
で凝縮される。この作用により、膜式液体分離器308
は、液体貯蓄槽315から回収した溶剤とペルフルオロ
ポリエーテル309の混合液体を常時分離している。回
収された溶剤は膜式液体分離器308内に貯留され、一
定量貯留された後に、排出されて回収される。なお、フ
ィルター310は溶剤含有排気313中のパーティクル
除去も行っている。また、蒸留用金網加工充填物204
にペルフルオロポリエーテル309の飛沫がかかる場合
があるが、この飛沫は蒸留用金網加工充填物304に接
触することでトラップされ、凝縮して液滴となって落下
して液体貯蓄槽315へ回収される。
【0019】本実施例のこの溶剤回収装置300を動作
させたところ、入口320手前で溶剤ガス濃度が約20
00ppmであった溶剤含有排気が出口330では、1
00ppm未満となり効率よく溶剤ガスを回収できた。
また、実施例1と同様に低分子シロキサン系洗浄剤を使
用している洗浄装置に接続した場合でも、入口320手
前の溶剤ガス濃度が約4000ppmであったのに対
し、出口330では100ppm未満となり、同様に効
率よく溶剤ガスを回収できた。
【0020】本実施例の装置では、稼働部がポンプ30
7のみであり、大がかりな構成ではないので従来の活性
炭吸着方式のものに比較して装置コストを低く抑えるこ
とができる。また、フィルター交換以外は、特にメンテ
ナンスを必要としない。しかも回収に際して、溶剤は加
熱されることがないため、劣化なく回収できる。
【0021】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、本発明の請求項1は、比較的安価な構成による設
備コストの抑制、液体シャワー部と気体冷却部との2段
階による回収効率の向上、メンテナンス不要な回収やシ
ャワー液体の循環使用によるメンテナンスの容易性を実
現することが可能となる。また、請求項2,3により本
発明は、気体冷却部における溶剤回収効率がさらに向上
し、回収コストの上昇の抑制が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成の断面図である。
【図2】本発明の実施例1の断面図である。
【図3】気体冷却部の変形例の断面図である。
【図4】気体冷却部の別の変形例の断面図である。
【図5】実施例2の断面図である。
【図6】従来装置の断面図である。
【符号の説明】
102 気体冷却部 103 液体シャワー部 104 液体貯蓄槽 107 充填物 109 液体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気液接触用充填物が内部に充填された気
    体冷却部と、水またはペルフルオロ化合物が貯留され前
    記気体冷却部の下方に配置された液体貯蓄槽と、前記気
    体冷却部および液体貯蓄槽の双方に連設するように配置
    されると共に回収対象の溶剤を含有した排気々体が導入
    される液体シャワー部とを備え、前記液体貯蓄槽内の水
    またはペルフルオロ化合物は液体分離器を介して回収対
    象の溶剤を分離した後、前記液体シャワー部に供給され
    て噴出し、その後、前記液体貯蓄槽に戻るように循環す
    ることを特徴とする溶剤回収装置。
  2. 【請求項2】 前記気液接触用充填物は、中空加工部材
    および/または線材を加工成形した部材であることを特
    徴とする請求項1記載の溶剤回収装置。
  3. 【請求項3】 前記線材を加工した部材は、網状に加工
    されたものを成形した部材であることを特徴とする請求
    項2記載の溶剤回収装置。
JP6147118A 1994-06-06 1994-06-06 溶剤回収装置 Withdrawn JPH07328380A (ja)

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Cited By (9)

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