JPH07328114A - 動脈フィルタを内蔵した酸素加装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 体外循環回路の充填量を少なくするためと、
複雑な回路を簡素化して組立がスムースに行えることを
目的にした、動脈フィルタを内蔵した酸素加装置の発明 【構成】 血液流出口が上部に位置している動脈フィル
タを内蔵した酸素加装置

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［産業上の利用分野］この発明は、体外循
環で使用する動脈フィルタを内蔵させた酸素加装置に関
するものである。

【０００２】［従来の技術］ イ）従来、体外循環（人工心肺）回路は、脱血カニュー
レ・貯血槽・遠心ポンプ用ポンプヘッド（またはローラ
ポンプ用ポンプチューブ）・熱交換器・酸素加装置・動
脈フィルタ・送血カニューレなど多くのパーツをチュー
ブで接続することにより構成されている。その中で、一
体化されているのは熱交換器と酸素加装置の組合せだけ
であり、他は単体である。そのため、回路は非常に複雑
になり、組立高度の技術と経験及び時間を必要とする。 ロ）各パーツは個別に開発されたため、血液流入出口の
位置や向きなどに関連がない。そのため、チューブはあ
る程度の長さが必要となり、それに伴う充填量も必要と
なる。体外循環回路内充填量が多いとヘマトクリットと
の関係から、輸血が必要となる確率が高くなる。そのた
め、輸血による感染（Ｂ・Ｃ型肝炎等）の確率も増加す
る。

【０００３】［発明が解決しようとする課題］ イ）体外循環回路の組立時の間違いや組立時間を短縮単
純化するための回路の簡略化 ロ）輸血による感染を減少させるための体外循環回路内
充填量の減量化

【０００４】［問題を解決するための手段］血液流出口
が上部に位置する動脈フィルタを酸素加装置に内蔵す
る。本発明は、以上のような酸素加装置である。

【０００５】［作用］ イ）動脈フィルタの血液流出口が上部に位置しているた
め、動脈フィルタ内部の空気抜きが容易になる。 ロ）動脈フィルタが酸素加装置と一体化するために、体
外循環回路が単純化する。 ハ）体外循環回路を短くすることが出来るので、充填量
を減少させることが出来る。

【０００６】［実施例］本発明の構成について説明す
る。 イ）酸素加装置は縦型の円柱状の形態で、外縁部は酸素
加部・内部の上方はフィルタ部、下方は熱交換部から構
成される。 ロ）血液流入口は装置の側面下部に、血液流出口は装置
上部に位置している。 ハ）フィルタ部の最上部は酸素加部の最上部より低い所
に位置し、フィルタ内部と血液流出口は繋がっていて、
他とはフィルタで隔離されている。 ニ）装置上部は空気溜まりとして機能し、空気を取り除
くための副孔をつける。 ホ）酸素加部は中空子で構成される外部灌流型とする。 ヘ）酸素流入口は側面上部、酸素流出口は側面下部に位
置する。 ト）熱交換部の入水口及び排水口は底部に位置する。

【０００７】［発明の効果］本発明は以上のような構造
なので、体外循環回路に必要な充填量を減少させること
が出来るので、輸血量の減少または全く輸血を行う必要
のない無血体外循環を行える確率が高くなり、輸血が原
因による感染症を減少させることが出来る。また、回路
を単純化することが出来るので、高度な技術や経験がな
くても間違えることなく組み立てることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の側面図

【図２】本発明の側面断面図

【図３】図１のａ線での断面を下から見た図

【図４】本発明を上から見た図

【図５】本発明を下から見た図

【符号の説明】

１．血液流入口 ２．中空子（酸素加部） ３．フィルタ ４．血液流出口 ５．酸素流入口 ６．酸素流出口 ７．冷温水流入口 ８．冷温水流出口 ９．気泡除去口 １０．熱交換部 １１．気泡溜まり

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】血液流出口が上部に位置する動脈フィルタ
2. 【請求項２】動脈フィルタを内蔵した酸素加装置