JPH07327981A - X線撮影台 - Google Patents

X線撮影台

Info

Publication number
JPH07327981A
JPH07327981A JP6132672A JP13267294A JPH07327981A JP H07327981 A JPH07327981 A JP H07327981A JP 6132672 A JP6132672 A JP 6132672A JP 13267294 A JP13267294 A JP 13267294A JP H07327981 A JPH07327981 A JP H07327981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
pinion
fixed
ray imaging
support frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6132672A
Other languages
English (en)
Inventor
Joichi Tamura
譲一 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP6132672A priority Critical patent/JPH07327981A/ja
Publication of JPH07327981A publication Critical patent/JPH07327981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドレールと支持枠との間で被検者の指等
を挟まないようにする。 【構成】 固定された架台と、前記架台上に重ねられる
とともに架台の長手方向に沿って水平移動可能となるよ
うに両側にガイドレールを有する支持枠と、前記支持枠
上に重ねられるとともに前記ガイドレールに案内されて
移動する天板とを有するX線撮影台において、前記架台
面側および天板面側にそれぞれ先端を突出させるととも
に前記先端部分に歯車を有する前記支持枠に取り付けら
れた回転軸と、前記回転軸を回転制御する駆動部と、前
記各歯車に別々に噛み合うとともに前記ガイドレールに
沿うように前記架台および天板にそれぞれ固定された直
線的に延在する被噛み合い体とを有し、前記架台および
支持枠の天板引出し側端は前記天板の領域内に常時納ま
るように構成されている。ガイドレールは天板に覆われ
るため、被検者がガイドレールと天板間に腕,手,指等
を挟むことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線撮影台に関し、たと
えば、被検者を天板上に載せて、操作者の手動操作によ
って被検者を前記天板の長手方向に移動させ、透視また
は撮影のために所定位置に被検者の検査部位を位置決め
し得るようにしてなる循環器系のX線撮影台に関する。
【0002】
【従来の技術】X線透視撮影装置の一つとして、循環器
系X線透視撮影装置が知られている。循環器系X線透視
撮影装置(X線検査システム)においては、循環器系の
診断あるいは治療を行う場合、一般に、被検者をX線撮
影台の天板上に寝かせた後、天板を移動させて被検者を
透視位置または撮影位置に設定している。なお、循環器
系X線透視撮影装置については、たとえば、朝倉書店発
行「最近の医用画像診断装置」、1988年6月25日発行、
P56〜P58に記載されている。
【0003】循環器系X線透視撮影装置(X線検査シス
テム)において、直接撮影系を装備しない透視専用装置
は、図9に示すように、矢印Aの下方に配設される直接
撮影装置1と、矢印Bの下方に配設される透視専用装置
2と、矢印Cの下方に配設されるX線撮影台3がそれぞ
れ並列に配置される構造となっている。
【0004】X線撮影台3は、図10にも示すように、
X線撮影台3の上部分に架台4,支持枠5および天板6
を有し、2段スライド天板構造となっている。前記天板
6は被検者8が寝かせられるように細長板状となるとと
もに、天板6の引出し端側(図9では左端側)は幅が狭
くなり、被検者8の頭部9が載置(頭部載置部10)さ
れるようになっている。これは、被検者8の頭部9に対
して、直接撮影装置1や透視専用装置2の絞り部分が充
分接近できるようにするためである。
【0005】ここで、X線検査システムの概要につい
て、図9を参照しながら説明する。直接撮影装置1は、
X線検査システム室の床12上に配設された支持台13
と、天井14に架設されたX線装置15とからなってい
る。
【0006】X線装置15は、天井14に取り付けられ
た天井走行装置20と、天井走行装置20に取り付けら
れた昇降機構21と、この昇降機構21によって昇降す
る昇降軸22と、前記昇降機構21の下端に取り付けら
れたX線管装置23と、X線管装置23の下部分に設け
られた絞り24とからなっている。また、前記支持台1
3の上部は、フィルム30を収容するフィルム格納部3
1が設けられている。前記天板6上には、被検者8が寝
かされている。このため、直接撮影装置1によって被検
者8の所定部位の撮影が可能となる。
【0007】透視専用装置2は、前記天井走行装置20
とは別のもう一つの天井走行装置20bに架設される支
柱40が取り付けられている。この支柱40にはコラム
43が取り付けられている。また、前記支柱40には湾
曲したコラム43が取り付けられている。前記コラム4
3の下端には、天板6の被検者8に対して下方からX線
を照射するX線管装置44が取り付けられているととも
に、上端にはイメージインテンシファイア(I.I.)
41が取り付けられている。また、前記I.I.)41
の上側には、テレビカメラ42が配設されている。
【0008】また、前記X線撮影台3の上方には、テレ
ビモニタ45が配置されている。前記テレビモニタ45
は、モニタ架台46によって天井14に吊り下げられて
いる。
【0009】このようなX線検査システムにおいては、
図10に示すように、天板6上に被検者8を寝かせ、そ
の後、図示しないブレーキの固定解除スイッチを押して
天板6および支持枠5を自由に動く状態にし、術者ある
いはスタッフが天板6の側面に設けた操作ハンドル47
を掴んで天板6を移動させる。この結果、術者あるいは
スタッフの操作によって、天板6上の被検者8は透視位
置または撮影位置に移動できる。
【0010】なお、図10に示すように、支持枠5の両
側にはガイドレール48が設けられている。前記架台4
は前記ガイドレール48に沿って移動(矢印50方向に
往復動)し、天板6は前記ガイドレール48に沿って移
動(往復動)するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
この種のX線透視撮影台においては、透視位置から直接
撮影位置への被検者8の移行は、天板6を移動させるこ
とによって行う構造となっている。このため、天板6の
滑動(スライド)長さは、直接撮影系を装備した透視・
撮影装置によるX線検査システムの場合に比較して大き
くする必要があり、従来は前述のように、前記天板6を
支持枠5を介して架台4に取り付ける2段スライド天板
構造としている。
【0012】しかし、前記従来のX線撮影台では、ガイ
ドレール48と天板6が各々自在に往復動できる構造と
なっていることから、操作方法によっては、図10に示
すように、ガイドレール48が天板6よりもP量(長
さ)だけ、突出するような状態が生じる。また、突出し
たガイドレール48と天板6との間には、隙間10が発
生する。この結果、被検者8の腕11a,手11b,指
等が天板6から外側に食み出した状態で天板6を移動さ
せると、被検者8の腕11a,手11b,指等が前記隙
間10に挟まったり、付き当てる事故を起こすことがあ
る。
【0013】また、突出したガイドレール48の突出部
は、術者あるいはスタッフの作業の邪魔となることもあ
る。
【0014】また、前記ガイドレール48を天板6から
突出させないように操作する際は、天板6を引き出す場
合においては、ガイドレール48上の図示しない移動固
定ブレーキを解除して天板6をガイドレール48から最
大限引き出しかつ移動固定ブレーキでブレーキして天板
の位置を固定し、その後、ガイドレール48の図示しな
い移動固定ブレーキを解除してガイドレール48を固定
架台4から引き出すと言う操作順序を選択して行う2段
階の操作手順が必要となり、天板操作が煩わしくなる。
【0015】また、天板6を移動する過程で、2種の固
定ブレーキの解除および吸着固定の切り換え操作を必要
とし、天板6の迅速移動ができない他、ガイドレール上
の天板移動に要する手動操作力と、固定架台に沿ったガ
イドレール移動に要する操作力が異なる等、操作性が悪
いという問題があった。
【0016】本発明の目的は、天板移動時、天板上に寝
る被検者の腕,手,指等を天板とガイドレールとの間に
挟んだり、突き当てたりしない安全性の高いX線撮影台
を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、天板引き出し側のガ
イドレール端が術者あるいはスタッフの作業の邪魔にな
らないX線撮影台を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は天板操作性の良好なX
線撮影台を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のX線撮影台は、固定された架台と、
前記架台上に重ねられるとともに架台の長手方向に沿っ
て水平移動可能となるように両側にガイドレールを有す
る支持枠と、前記支持枠上に重ねられるとともに前記ガ
イドレールに案内されて移動する天板と、前記天板を架
台に対して固定する固定手段とを有するX線撮影台にお
いて、前記架台面側および天板面側にそれぞれ先端を突
出させるとともに前記先端部分に歯車(たとえば、ピニ
オン)を有する前記支持枠に取り付けられた回転軸(た
とえば、ピニオン軸)と、前記各歯車に別々に噛み合う
とともに前記ガイドレールに沿うように前記架台および
天板にそれぞれ固定された直線的に延在する被噛み合い
体(たとえば、ラック)とを有し、前記支持枠の引出端
は前記前記天板の領域内下に常時位置するように構成さ
れている。また、前記固定手段は前記一方の歯車に噛み
合う固定制御用歯車と、この固定制御用歯車に連結され
た電磁ブレーキとで構成されている。天板を移動させる
場合は、前記ピニオンの回転動作を固定している電磁ブ
レーキを解放した後、天板を手動操作によって移動させ
る。
【0020】
【作用】上記した手段によれば、本発明のX線撮影台に
おいては、ガイドレールを含む支持枠が天板の下方に常
に隠れて突出しないことから、天板の移動時、被検者の
腕,手,指等が天板の外側に食み出すようなことがあっ
ても、従来のように被検者の腕,手,指等が挟まれるこ
とがない。
【0021】また、本発明のX線撮影台においては、ガ
イドレールを含む支持枠が天板の下方に常に隠れて突出
しないことから、作業時、術者あるいはスタッフがガイ
ドレール端を含む支持枠に付き当たるようなこともな
く、作業の邪魔にならない。
【0022】また、本発明のX線撮影台においては、天
板を手動操作で移動させると、天板に取り付けられたラ
ックも同時に移動することから、このラックに噛み合う
ピニオンも回転するため、このピニオンは架台に固定さ
れたラックに噛み合いながら移動する。この結果、天板
はガイドレールを媒体として固定架台に対してテレスコ
ピック的に直線移動することが可能となり、天板操作性
の良好なX線撮影台となる。
【0023】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例によるX線撮影台
の概要を示す模式的平面図、図2は同じく模式的正面
図、図3は図1のA−A線に沿う断面図、図4は同じく
X線撮影台において直接撮影位置および透視位置に天板
が引き出された状態を示す模式的正面図、図5は同じく
模式的平面図、図6は図5のB−B線に沿う断面図、図
7は図5のC−C線に沿う断面図、図8はX線撮影台に
おけるブロック図である。
【0024】本発明の一実施例によるX線撮影台は、図
8のブロック図で示すように、X線撮影台(X線撮影台
本体)3は制御ユニット50によって制御される。ま
た、前記制御ユニット50の操作は操作器51によって
行う。
【0025】本実施例のX線撮影台3は、図1乃至図3
に示すように、床12に固定された架台4と、この架台
4上に重ねられかつ往復動(図1の矢印参照)する支持
枠5と、前記支持枠5上に重ねられかつ前記支持枠5と
同方向に往復動(図1の矢印参照)する天板6とからな
っている。
【0026】前記架台4は、その上部に細長矩形板状の
台座55が設けられている。前記台座55上には、図3
に示すように、台座55の長手方向に沿って平行に2本
のガイド突片56が設けられている。また、前記支持枠
5は、図5の(b)に示すように、前記2本のガイド突
片56上に嵌合滑動(スライド)状態で重なるガイドレ
ール48と、これら一対のガイドレール48を中間部分
から後端側で連結する支持板57とからなっている。
【0027】また、前記支持枠5のガイドレール48に
おけるガイド突片56の外側部分は、I字形断面構造の
ガイド58を形成している。このガイド58の両側の窪
み部分には、架台4のガイド突片56に回転自在に取り
付けられたローラ60と、天板6の側方垂下部61に回
転自在に取り付けられたローラ62とが挿入されてい
る。これにより、ガイドレール48は架台4のガイド突
片56および天板6の側方垂下部61に対して滑動自在
となる。前記ローラ60およびローラ62は複数配設さ
れている。
【0028】天板6は、被検者8を載置する平坦な細長
矩形板となるとともに、両側には下方に延在する側方垂
下部61を有している。
【0029】一方、前記支持枠5のガイド突片56の一
側内側には、軸受65が設けられるとともに、この軸受
65には回転軸(ピニオン軸)66が回転自在に取り付
けられている。前記ピニオン軸66の一端(下端)は、
架台4の台座55側に突出するとともに、歯車(ピニオ
ン)67が固定されている。このピニオン67は、架台
4の台座55上に設けられた被噛み合い体(たとえば、
ラック)68に噛み合うようになっている。前記ラック
68は架台4の台座55の長手方向、すなわち、天板6
の往復移動方向に沿って設けられている。
【0030】また、前記ピニオン軸66の他端(上端)
は、天板6の下面側に突出するとともに、歯車(ピニオ
ン)69が固定されている。このピニオン69は、天板
6の下面に設けられた被噛み合い体(たとえば、ラッ
ク)70に噛み合うようになっている。前記ラック70
は天板6の長手方向、すなわち、天板6の往復移動方向
に沿って設けられている。
【0031】一方、前記支持枠5の内端側には電磁ブレ
ーキ75が固定されている。この電磁ブレーキ75のブ
レーキ軸76には、前記ピニオン69と噛み合う固定制
御用歯車(固定用ピニオン)77が固定されている。前
記電磁ブレーキ75は、前記操作器51の図示しない固
定・解除スイッチの操作によって固定または固定解除が
行え、固定用ピニオン77の固定によるピニオン69の
固定、すなわち、ピニオン軸66の固定が行える。この
電磁ブレーキ75の固定操作状態では、天板6は架台4
に対して固定される。したがって、天板6を移動操作さ
せる場合は、前記固定・解除スイッチを解除側に切り換
える。
【0032】他方、これが本実施例の特徴の一つである
が、図4の(a)および図5の(a)に示すように天板
6を最大限に引き出した状態、および図4の(b)およ
び図5の(b)に示すように天板6を途中まで引き出し
た状態では勿論のこと、図1および図2に示すように天
板6を最も後退させた状態でも、天板6の引き出し側の
ガイドレール48の端、すなわち引出端80は天板6の
下方に隠れ、従来のように突出(露出)しない。これに
より、引出端80が術者あるいはスタッフの作業の邪魔
をするようなことはなくなる。
【0033】また、図3に示すように、天板6の側面、
すなわち側方垂下部61には、操作ハンドル47が着脱
自在に取り付けられている。この操作ハンドル47は、
天板6の両側の側方垂下部61の外面に設けられたガイ
ドレールのようなハンドル取付部82に、着脱自在に嵌
合される構造となり、術者あるいはスタッフは使用に適
応してハンドル取付軸82を選択使用すればよい。
【0034】なお、図6は図5のB−B線に沿う天板部
分の断面図であり、B−B線部分では、既に支持枠5の
ガイドレール48が存在していないことを示すものであ
る。また、図7は図5のC−C線に沿う天板部分の断面
図であり、B−B線部分では、支持枠5のガイドレール
48が存在していることを示すものである。
【0035】また、図1および図2は天板6が最も後退
した状態であり、たとえば、この状態のとき、被検者8
が天板6上に載せられかつ降ろされる。図4の(a)お
よび図5の(a)は、架台4から天板6が最も前進した
状態(引き出された状態)であり、たとえば、引出量
(引出長)はLとなる。この場合、支持枠5の移動長さ
はYとなる。また、図4の(b)および図5の(b)は
天板6を最も前進した状態からEだけ後退させた状態を
示すものであり、支持枠5の後退長さはY−E/2とな
る。
【0036】本実施例では、ラック68およびラック7
0、ピニオン67およびピニオン69は同一歯形のもの
を使用している。また、ピニオン67とピニオン69は
同一歯数としている。したがって、本実施例の場合に
は、天板6の移動長さはガイドレール48の移動長さの
2倍となる。
【0037】本実施例のX線撮影台を操作(動作)する
場合は、操作器51の図示しない固定・解除スイッチを
操作して、電磁ブレーキ75のブレーキ軸76の固定を
解除し、ブレーキ軸76を回転自在の状態とする。この
操作によって、前記ブレーキ軸76の両端に固定されて
いるピニオン69,67も回転自在となる。そこで、術
者あるいはスタッフが手動で天板6に取り付けられてい
る操作ハンドル47を掴み、天板6を前進操作あるいは
後退操作させる。天板6を移動させることによって、天
板6の下面に固定されたラック70が移動し、このラッ
ク70に噛み合うピニオン69が回転する。ピニオン軸
66の上端に固定されたピニオン69の回転は、ピニオ
ン軸66の下端に固定されたピニオン67の回転とな
る。ピニオン軸66の下端に固定されたピニオン67に
噛み合うラック68は台座55、すなわち架台4に固定
状態となっていることから、前記ピニオン67の回転は
支持枠5の移動となる。この結果、前記支持枠5は、天
板6と同一方向に移動する(テレスコピック的に直線移
動する)ことになる。
【0038】前記操作ハンドル47の操作による天板6
の移動によって、被検者8を透視位置あるいは直接撮影
位置に移動されることになる。位置設定が終了した時点
で、術者あるいはスタッフは再び操作器51の図示しな
い固定・解除スイッチを操作して、前記ブレーキ軸76
を固定(ロック)する。これにより、天板6、すなわち
被検者8は所望位置に設定されることになる。そこで、
透視位置では透視専用装置2によって透視が行われ、撮
影位置では直接撮影装置1によって撮影が行われる。
【0039】透視や撮影が終了した後、術者あるいはス
タッフは、操作器51の図示しない固定・解除スイッチ
を操作して前記ブレーキ軸76を解除し、天板6を所望
位置に移動させる。その後、再び固定・解除スイッチを
操作して前記ブレーキ軸76をロックする。
【0040】本実施例のX線撮影台によれば、つぎのよ
うな効果が得られる。
【0041】(1)本実施例のX線撮影台においては、
天板を案内するガイドレールは、天板の下に常に位置し
て露出(突出)しないことから、天板の移動時、天板上
に寝る被検者の腕,手,指等が天板から食み出しても、
天板とガイドレールとの間に腕,手,指等を挟んだり、
ガイドレール端に指等を突き当てたりする事故が防止で
きるという効果が得られる。
【0042】(2)上記(1)により、本実施例のX線
撮影台は安全性が高い。
【0043】(3)本実施例のX線撮影台においては、
ガイドレールの引出端は常に天板の下に隠れて突出しな
いことから、術者あるいはスタッフの作業の邪魔となる
こともなくなる。
【0044】(4)本実施例のX線撮影台においては、
操作ハンドルを操作することによって天板は勿論のこと
ガイドレールも同時に移動する1段スライド天板構造と
なっているため、天板を固定・解除する操作は、単一の
固定・解除スイッチの操作だけでよくなり、従来の2段
スライド天板構造の2個の固定・解除スイッチを有する
構造に比較して操作回数が減り、移動作業の煩わしさが
なくなり、被検者の移動作業の作業性(操作性)が従来
に比較して格段に向上するという効果が得られる。
【0045】(5)本実施例のX線撮影台においては、
天板上の被検者の移動は、天板の移動だけで良くなり、
移動に要する操作力は略一定となり、従来のように天板
移動時とガイドレール移動時の操作力の違いが発生せ
ず、被検者の移動作業がし易くなる。
【0046】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
前記実施例では、天板6に固定してあるラック70と、
架台4の台座55に固定してあるラック68とを同一歯
形とし、さらに前記ラック70,68に噛み合うピニオ
ン69,68の歯数も同一としたため、固定架台4に対
する天板6の移動量と、ガイドレール48すなわち支持
枠5の移動量の比率は2:1となったが、前記2つのラ
ックの歯形形状や2つのピニオンの歯数を各々異なった
ものにすることによって、天板行われる支持枠(ガイド
レール)の固定架台に対する移動比率を自由に選択する
ことができる。
【0047】また、前記実施例では、天板および支持枠
の移動をラックとピニオンによる伝達機構で構成してい
るが、スプロケット機構,タイミングベルト機構および
チエーン機構等他の伝達機構(移動機構)としても前記
実施例同様な効果が得られる。すなわち、前記被噛み合
い体はラックに限定されず、チエーン等でも良いことに
なる。また、天板の移動固定もピニオン同士の噛み合い
を介して行う必要もなく、たとえば電磁石や永久磁石か
ら構成されるブレーキを設け、天板やガイドレールを直
接吸着固定する構造としても良い。
【0048】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である循環器
系X線透視撮影装置のX線撮影台に適用した場合につい
て説明したが、それに限定されるものではない。本発明
は少なくとも天板上に被検者を載せて移動する撮影台に
は適用できる。
【0049】
【発明の効果】本発明のX線撮影台によれば、天板移動
時、ガイドレールが天板から突出しないことから、天板
上に寝る被検者の腕,手,指等が天板から食み出したり
しても、腕,手,指等を天板とガイドレールとの間に挟
んだり、突き当てたりしなくなる。また、本発明のX線
撮影台によれば、天板引き出し側のガイドレール端が天
板から突出しないため、術者あるいはスタッフの作業の
邪魔にならない。また、本発明のX線撮影台は、被検者
の移動は天板のみの移動で行う1段スライド天板構造と
なり、天板移動操作性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるX線撮影台の概要を示
す模式的平面図である。
【図2】本発明によるX線撮影台の概要を示す模式的正
面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明によるX線撮影台において天板が引き出
された状態を示す模式的正面図である。
【図5】本発明によるX線撮影台において天板が引き出
された状態を示す模式的平面図である。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図8】本発明によるX線撮影台におけるブロック図で
ある。
【図9】従来のX線透視撮影装置の概要を示す正面図で
ある。
【図10】従来のX線撮影台の概要を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1…直接撮影装置、2…透視専用装置、3…X線撮影
台、4…架台、5…支持枠、6…天板、8…被検者、1
0…隙間、11a…腕、11b、41…イメージインテ
ンシファイア(I.I.)、42…テレビカメラ、44
…X線管装置、47…操作ハンドル、48…ガイドレー
ル、67,69…歯車(ピニオン)、66…回転軸(ピ
ニオン軸)、68,70…被噛み合い体(ラック)、7
5…電磁ブレーキ、77…固定制御用歯車(固定用ピニ
オン)、80…引出端。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された架台と、前記架台上に重ねら
    れるとともに架台の長手方向に沿って水平移動可能とな
    るように両側にガイドレールを有する支持枠と、前記支
    持枠上に重ねられるとともに前記ガイドレールに案内さ
    れて移動する天板と、前記天板を架台に対して固定する
    固定手段とを有するX線撮影台において、前記架台面側
    および天板面側にそれぞれ先端を突出させるとともに前
    記先端部分に歯車を有する前記支持枠に取り付けられた
    回転軸と、前記各歯車に別々に噛み合うとともに前記ガ
    イドレールに沿うように前記架台および天板にそれぞれ
    固定された直線的に延在する被噛み合い体とを有し、前
    記支持枠の引出端は前記天板の領域内下に常時位置する
    ように構成され、かつ前記固定手段は前記一方の歯車に
    噛み合う固定制御用歯車と、この固定制御用歯車に連結
    された電磁ブレーキとを備えて構成したことを特徴とす
    るX線撮影台。
JP6132672A 1994-06-15 1994-06-15 X線撮影台 Pending JPH07327981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132672A JPH07327981A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 X線撮影台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132672A JPH07327981A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 X線撮影台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07327981A true JPH07327981A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15086804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6132672A Pending JPH07327981A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 X線撮影台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07327981A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102151138A (zh) * 2011-03-30 2011-08-17 北京航天中兴医疗系统有限公司 妇科造影数字检查仪及妇科造影方法
JP2015512744A (ja) * 2012-04-13 2015-04-30 スチル アーベーStille Ab 手術台
CN105212935A (zh) * 2014-06-06 2016-01-06 西门子公司 具有闭锁装置的成像检查装置
JP2019162201A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線コンピュータ断層撮影装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102151138A (zh) * 2011-03-30 2011-08-17 北京航天中兴医疗系统有限公司 妇科造影数字检查仪及妇科造影方法
JP2015512744A (ja) * 2012-04-13 2015-04-30 スチル アーベーStille Ab 手術台
CN105212935A (zh) * 2014-06-06 2016-01-06 西门子公司 具有闭锁装置的成像检查装置
JP2019162201A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線コンピュータ断層撮影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1282501C (en) Mobile radiography alignment device
JP4812045B2 (ja) 移動形x線撮影装置
US5185778A (en) X-ray shielding apparatus
US5642392A (en) Medical radiographic apparatus and patient's head fixing device
US7465947B2 (en) X-ray shield arrangement for operating room
JP2908374B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置とレントゲン装置を備えたレントゲン診断装置
WO2008069039A1 (ja) X線透視撮影台およびx線透視撮影システム
JPH1052425A (ja) スウィング可能な患者用テーブル表面を有する医療診断及び/又は療法装置
JPH09140689A (ja) X線撮影システム及びその制御方法
JP2003339686A (ja) X線撮影装置
JPH07327981A (ja) X線撮影台
JPH08275939A (ja) X線撮影装置
JPH08336518A (ja) 医用x線透視装置
US2232014A (en) Counterbalanced x-ray tube control stand
JP3245986B2 (ja) X線撮影用寝台
EP3558130A1 (en) A dental imaging apparatus with an integrated movable seat arrangement
JP2002253547A (ja) X線防護具及びこれを用いたx線診断用寝台装置
JP2001238872A (ja) X線装置
JP2003199743A (ja) X線撮影装置
JPH0595942A (ja) 医用診断装置用寝台
JP4149025B2 (ja) X線透視撮影装置
JPH07148150A (ja) 放射線コンピュータ断層撮影装置
JP2001190548A (ja) X線透視撮影装置
JP2009195581A (ja) X線透視撮影装置およびこれを用いたx線透視撮影システム
RU2632763C1 (ru) Операционный стол для ангиографических манипуляций под рентгеновским контролем