JPH0732789U - フロントベゼル取付構造 - Google Patents

フロントベゼル取付構造

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JPH0732789U
JPH0732789U JP064209U JP6420993U JPH0732789U JP H0732789 U JPH0732789 U JP H0732789U JP 064209 U JP064209 U JP 064209U JP 6420993 U JP6420993 U JP 6420993U JP H0732789 U JPH0732789 U JP H0732789U
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magnetic head
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magneto
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登 齊藤
Original Assignee
旭光学工業株式会社
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    • G11B17/02Details
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    • G11B17/041Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs contained within cartridges
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    • G11B17/0434Direct insertion, i.e. without external loading means with mechanism for subsequent vertical movement of the disc
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    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な加工を必要とすることなく、フロント
ベゼルを単にハウジングにフックするのみで固定する事
の出来るフロントベゼル取付構造を提供する事である。 【構成】 この考案に係わるフロントベゼル取付構造に
おいては、ハウジングの少なくとも一方の側面に形成さ
れ、ハウジングの前端面に所定の開口高さを有して開口
し、奥側が前記開口高さよりも高く設定された係止溝
と、フロントベゼルの後面に、係止溝内に嵌入可能に突
設され、所定の開口高さよりも低い高さを有する先端部
及びこの先端部の高さよりも低い高さを有する基端部を
有する係止フックとを備え、係止フックを前記係止溝内
に奥側に向けて嵌入する様に、フロントベゼルを押し込
み、更に、この係止フックを前記係止溝内で係止フック
の先端部が係止溝の奥側で係止される様に、フロントベ
ゼルを上下方向に沿って移動する事により、フロントベ
ゼルをハウジングの前面に係止させる事を特徴としてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、フロントベゼルをハウジングの前面に着脱自在に取り付けるフロ ントベゼル取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば、フロントベゼルをハウジングの前面に着脱自在に取り付ける従来のフ ロントベゼル取付構造においては、フロントベゼルの後面の両端位置における上 下夫々に(即ち、合計4箇所に)、後方に向けて突出する様に係止部材を突設し 、また、ハウジングの両側面の一部に曲げ加工を施し、この曲げ部と各係止部材 とをねじにより接合する事により、フロントベゼルをハウジングの前面に取り付 ける様に構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来のフロントベゼル取り付け構造においては、先ず、ハウジング にフロントベゼルを取り付ける為の多数のねじ加工が必要となり、この結果、作 業性が悪化すると共に、加工コストが高くつく問題点が指摘されている。また、 フロントベゼルを上下面より取り付ける場合には、ハウジングに曲げ加工が必要 となり、この為の金型の作成費用や部品代等により、同様に、加工コストが高く つく問題点が指摘されている。
【0004】 また、従来のフロントベゼル取り付け構造においては、上述した様に、ねじ込 み作業が必要となり、この結果、加工工数が増して、やはり、加工コストの増大 を招く問題点が指摘されている。更に、ハウジングに複雑な加工をしないでフロ ントベゼル側に固定部(例えば、ねじ等)を形成した場合、フロントベゼルが金 属製である場合には問題ないが、プラスチックで形成されているのが通常である 為、機械的強度が十分に担保されず、補強等が必要となる。この為、部品形状が 複雑になり、これに伴い、金型形状も複雑となり、コストの上昇を招く事になる 問題点が指摘されている。
【0005】
【考案の目的】
この考案は、上述した事情に鑑みてなされたもので、この考案の目的は、複雑 な加工を必要とすることなく、フロントベゼルを単にハウジングにフックするの みで固定する事の出来るフロントベゼル取付構造を提供する事である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この考案に係わるフロントベゼ ル取付構造は、請求項1の記載によれば、フロントベゼルをハウジングの前面に 着脱自在に取り付けるフロントベゼル取付構造において、前記ハウジングの少な くとも一方の側面に形成され、該ハウジングの前端面に所定の開口高さを有して 開口し、奥側が前記開口高さよりも高く設定された係止溝と、前記フロントベゼ ルの後面に、前記係止溝内に嵌入可能に突設され、前記所定の開口高さよりも低 い高さを有する先端部及びこの先端部の高さよりも低い高さを有する基端部を有 する係止フックとを備え、前記係止フックを前記係止溝内に奥側に向けて嵌入す る様に、前記フロントベゼルを押し込み、更に、この係止フックを前記係止溝内 で係止フックの先端部が前記係止溝の奥側で係止される様に、前記フロントベゼ ルを上下方向に沿って移動する事により、フロントベゼルをハウジングの前面に 係止させる事を特徴としている。
【0007】
【実施例】
以下に、この考案に係わるフロントベゼル取付構造の一実施例が適用される光 磁気ディスク装置の一実施例の構成を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0008】 まず、この一実施例の光磁気ディスク装置10は、磁界変調オーバライト方式 の光磁気ディスク装置であり、その外観を図1乃至図4に示す様に、後述する光 磁気ディスク12が装填される内部空間を密閉された状態で、図5及び図6に示 す光磁気ディスク12を自動装填(ローディング)可能及び自動排出(アンロー ディング)可能に構成されている。尚、この光磁気ディスク装置10においては 、1トラックの情報を書き換える際に、レーザ光が収束される領域に対応する微 小な領域に、S,Nのいずれかの磁界を選択的に印加する事により、光磁気ディ スク12を一回転させるだけで情報を書き換える事が可能な、所謂磁界変調オー バライト方式が採用されている。
【0009】 この為、装填された光磁気ディスク12の記録層に向けて磁界発生装置として の後述する磁気ヘッド14により、変調磁界を印加しつつ、後述する光ヘッド1 6から照射されるパワの大きいレーザ光を連続的に収束させ、これにより磁化の 方向を反転させて情報を記録(または、オーバライト)する様に構成されている 。この結果、所謂初期が作業が不要となり、高速な情報記録が可能となるもので ある。
【0010】 次に、この光磁気ディスク装置10の外観構成を図1乃至図4を参照して説明 する。
【0011】 この光磁気ディスク装置10の外観は、基部18a及び起立部18bとを備え て側面略L字状に形成された左右一対のメインフレーム18と、両メインフレー ム18の起立部18bの前面に後述する取り付け機構20を介して取り付けられ たフロントベゼル22と、両メインフレーム18の基部18aの上面上に固定さ れた光ヘッド取り付けベース24(後に詳述する)と、この光ヘッド取り付けベ ース24上に固定されたローディングシャーシ26(後に詳述する)と、このロ ーディングシャーシ26上に取り付けられ、これの上面を閉塞状態に覆う上カバ ー28と、これら光ベース24及びローディングシャーシ26に渡り形成される 後部開口を閉塞する後カバー30と、両メインフレーム18の基部18aに挟ま れる空間から規定される制御室の後面を閉塞する為の制御室リヤカバー32と、 この制御室の底面を閉塞する底板(図示せず)とにより概略構成されている。尚 、上述したメインフレーム18とローディングシャーシ26と上カバー28と後 カバー30と制御室リヤカバー32とにより、この光磁気ディスク装置10の外 面を構成するハウジングが規定されている。
【0012】 ここで、光磁気ディスク12を光磁気ディスク装置10に出し入れする為に、 図1に示す様に、フロントベゼル22にはベゼル開口34が、また、図7に示す 様に、ローディングシャーシ26の前面には、このベゼル開口34に連通した状 態で、シャーシ開口36が形成されている。このように、ベゼル開口34及びシ ャーシ開口36を介した状態で、光磁気ディスク12は光磁気ディスク装置10 に出し入れされる事になる。尚、ベゼル開口34及びシャーシ開口36は図示す る様に水平方向に延出して、光磁気ディスク12が水平方向に沿って挿入される 状態で、即ち、垂直軸線回りに回動される状態で、光磁気ディスク装置10は使 用される様に描かれているが、この一実施例においては、この様な使用状態(ま たは、載置状態)に限定されることなく、ベゼル開口34及びシャーシ開口36 が垂直方向に延出して、光磁気ディスク12を水平軸線回りに回動される様に、 この光磁気ディスク装置10は使用される様にしても良いものである。
【0013】 そして、シャーシ開口36は、その内方において、シャッタプレート38を介 して開放自在に閉塞されている。このようにして、光ベース24と上カバー28 と後カバー30とで囲まれる空間、即ち、光磁気ディスク12が装填される空間 は、この光磁気ディスク12のローディングまたはアンローディング作業の間を 除き、完全に密閉された状態が維持される事になる。このようにして、この一実 施例においては、装填された光磁気ディスク12から情報を読み出す際、または 、光磁気ディスク12に情報を書き込む際において、塵や埃の問題を回避するこ とが出来る事になり、より確実な情報読み取りや情報書き込みが達成される事に なる。ここで、上述した制御室リヤカバー32は、これが閉塞する制御室内には 、図示しない制御基板やインターフェース基板等が配設されるように設定されて いるので、図3に示す様に放熱性の観点から、通風孔32aが多数形成されてい る。 尚、このシャッタプレート38は後述するシャッタプレート開閉機構40を介 して、光磁気ディスク12のローディング動作、または、アンローディング動作 に応じて、シャーシ開口36を開放する様になされている。
【0014】 次に、図5及び図6を参照して、この一実施例の光磁気ディスク装置10で用 いられる光磁気ディスク12の構成を概略的に説明する。 この光磁気ディスク12は、内部を中空とされたディスクカートリッジ42内 に回転自在な状態で収納されており、上下両面(または、片面のみ)に記録層が 夫々形成されたディスク本体12aと、このディスク本体12aの中央部に形成 され、後述するスピンドルモータ44に係合して、これにより回転駆動されるハ ブ12bとを備えて構成されている。
【0015】 ここで、この一実施例の光磁気ディスク装置10において使用される光磁気デ ィスク12は、両面に夫々形成された記録層に、情報が記憶可能な両面ディスク と、磁界変調記録方式用として片面(A面)にのみ記録可能な記録層が形成され た片面ディスクとの2種類が考えられる。尚、原理上、両面ディスクタイプの光 磁気ディスク12に、磁界変調記録方式で高密度記録する事は困難である。この 光磁気ディスク12が情報読み出しのみ可能な両面ディスクか、情報の読み出し /書き込みが可能な片面ディスクかを示す情報は、光磁気ディスク12の最外周 領域に配設されたMFZ(製造者管理領域)のコントロールトラックに予め記録 することが出来る。
【0016】 一方、この一実施例の光磁気ディスク装置10は、使用する光磁気ディスク1 2において、上述した片面と両面との違いとは独立して、記録情報がISO(国 際)規格に準じているか、ECMA(ヨーロッパ)規格に準じた高容量ディスク であるかにより、その回転速度が異なる様に設定されている。一例として、IS O規格で光磁気ディスクに記録された情報を読み出し/記録する場合には、40 00rpm で回転させ、一方、ECMA規格で光磁気ディスクに情報を読み出し/ 記録する場合には、3000rpm で回転させるように設定されている。この光磁 気ディスク12がISO規格かECMA規格かを示す情報は、光磁気ディスク1 2の最内周領域にに配設されたPEP(Phase Encoded Part)のコントロールト ックに予め記録されている。
【0017】 この光磁気デイスク12が回転自在に収納されるディスクカートリッジ42は 中空薄板状に形成され、その上下両面には、上述した磁気ヘッド14及び光ヘッ ド16がディスク本体12aの記録層に夫々アクセスする為のアクセス用開口4 2aと、スピンドルモータ44のモータ軸の先端のハブ12bへの係合を許容す る為のモータ用開口42bとが形成されている。また、図示していないが、内蔵 した光磁気ディスク12への情報の書き込みを禁止するライトプロテクトが解除 可能に取り付けられている。
【0018】 このディスクカートリッジ42には、上述したアクセス用開口42aとモータ 用開口42bとを同時に開放可能に閉塞する為のシャッタ46が、符号Xで示す 挿入方向とは直交する方向Yに沿って移動自在に取り付けられている。即ち、こ のシャッタ46は、図5に示す様に、アクセス用開口42aとモータ用開口42 bとを同時に閉塞する閉塞位置と、図6に示す様に、アクセス用開口42aとモ ータ用開口42bとを同時に開放する開放位置との間で移動自在に取り付けられ ており、閉塞位置に弾性的に位置する様に、図示しないスプリングにより付勢さ れている。
【0019】 換言すれば、このシャッタ46は、光磁気ディスク装置10から取り出された 状態においては、図5に示す閉塞位置に弾性的に保持され、内部に収納された光 磁気ディスク12を塵や埃から保護すると共に、記録層に操作者の手指が触れな い様になされている。また、このシャッタ46は、光磁気ディスク装置10内に 装填された状態で、図示しないスプリングの付勢力に抗して閉塞位置から図6に 示す開放位置に移動され、開放されたアクセス用開口42aを介して磁気ヘッド 14及び光ヘッド16がディスク本体12aの記録層に夫々アクセスする事が許 容され、情報の書き込み・読み出しが可能となると共に、開放されたモータ用開 口42bを介して、スピンドルモータ44のモータ軸の先端がハブ12bに係合 して、この光磁気ディスク12は回転可能な状態となる。
【0020】 尚、シャッタ46には、これを開放駆動する際に用いられる凹部46aがその 一側縁に形成されている。詳細には、この凹部46aは、光磁気ディスク12の 記録面の一方の面(A面)が下をむいた状態(即ち、A面が光ヘッド16に対向 する状態)において、シャッタ46の厚さ方向に関して上半分に位置する様に配 設されている。そして、この凹部46aには、光磁気ディスク装置10へのディ スクカートリッジ42のローディング動作の途中において、この光磁気ディスク 装置10内に設けられたシャッタ開放機構48(後述する)の一対のオープンア ーム50a,50b(後述する)の一方の先端が嵌合し、ディスクカートリッジ 42のローディング動作が更に続けられる事に応じて、これに嵌合するオープン アーム50a,50bが回動する事により、シャッタ46は図5に示す閉塞位置 から図6に示す開放位置にスプリングの付勢力に抗して移動される様に構成され ている。
【0021】 また、ディスクカートリッジ42の前端部の両側面は、内方に僅かに傾斜した 傾斜面42c,42dから夫々構成されており、これら傾斜面42c,42dに は、後述する自動ロード/アンロード機構52を構成するカートリッジフック2 74が嵌合するフック溝42e(図示の都合上、一方の傾斜面42cに形成され たフック溝42eのみ示されている。)が形成されている。詳細は後述するが、 ディスクカートリッジ42の手動による挿入の途中に規定された「カートリッジ アンロード位置」で、カートリッジフック274(後に詳細に説明する。)がフ ック溝42eに嵌入し、この「カートリッジアンロード位置」の直後方に規定さ れた「カートリッジ挿入検知位置」まで更に手動で挿入される事により、自動ロ ード/アンロード機構52が起動して、後述する駆動モータ56の駆動力により 、自動的にディスクカートリッジ42を光磁気ディスク装置10内の「カートリ ッジ挿入検知位置」から「カートリッジ引き込み完了位置」まで挿入方向Xに沿 って引き込むと共に、引き続き、この「カートリッジ引き込み完了位置」から光 ヘッド18により情報読み出し可能な「カートリッジロード位置」まで下降させ てディスクカートリッジ42をロードする様に構成されている。
【0022】 また、この一実施例においては、光磁気ディスク装置10において光磁気ディ スク12の排出(アンロード)が指示されると、上述した駆動モータ56駆動力 により、ディスクカートリッジ42の一部が、ベゼル開口34から突出する「カ ートリッジアンロード位置」(即ち、操作者の手に把持されて更に引き出され得 る位置」)まで「カートリッジロード位置」から自動的に排出される様に構成さ れている。
【0023】 ここで、この光磁気ディスク装置10に使用可能な光磁気ディスク12には、 A面及びB面を有する国際基準(ISO)の両面ディスクと、この一実施例の光 磁気ディスク装置10に専用(非ISO)の片面ディスクとの2種類がある。こ れら2種類のディスクの中で、ISOの両面ディスクにディスク判別の為の光コ ード信号を新たに書き込む事は出来ないが、この光磁気ディスク装置10専用の 片面ディスクには、この光コード信号を例えば、その内周側のコントロールトラ ックに書き込んでおく事が可能である。このように両面ディスクであるか片面デ ィスクであるかを示す光コード信号は、ディスクカートリッジ42が「カートリ ッジロード位置」にあり、磁気ヘッド14が後述する『中間位置』に待機してい る間に、光ヘッド16により読み込まれ、この読み込み情報は図示しないディス ク判別機構を介して判別される事になる。
【0024】 従って、光コード信号が読み込まれた場合には、このディスク判別機構により 、装填された光磁気ディスク12は片面用であると判断され、これに基づき、駆 動モータ56が更に正転駆動されることになり、詳細は後述するが、磁気ヘッド 14は『中間位置』から後述する『磁気ヘッドロード位置』まで更に下降され、 情報の読み出し及び記録が可能な状態となされる。また、ディスク判別機構によ り光コード信号が読み込まれない場合には、装填された光磁気ディスク12はI SO基準の両面ディスクであると判断される。この場合、駆動モータ56は更に 駆動されず、磁気ヘッド14は『中間位置』に保持された状態となり、従って、 光磁気ディスク装置10は、光ヘッド16による情報読み出しのみが可能な状態 となる。
【0025】 ここで、この一実施例の光磁気ディスク装置10は、以下に概略説明する様に 、種々の特徴を有するものであり、以下に列挙する特徴を中心として、その構成 及び作用を説明していくものとする。 (1)フロントベゼル22のメインフレーム18への取り付け機構20: (2)シャッタプレート38をディスクカートリッジ42のロード/アンロード に応じて自動的に開閉駆動するシャッタプレート開閉機構40: (3)ディスクカートリッジ42を駆動モータ56の駆動力を利用して、「カー トリッジ挿入検知位置」から「カートリッジロード位置」まで自動的にローディ ングし、また、「カートリッジロード位置」から「カートリッジアンロード位置 」まで自動的にアンローディングする為の自動ロード/アンロード機構52: (4)ディスクカートリッジ42のローディングタイミング等を検出するタイミ ング検出機構60: (5)磁気ヘッド14が取り付けられる磁気ヘッド取り付けベース62の『磁気 ヘッドロード位置』における垂直方向位置を正確に規定する為の垂直方向位置決 め機構64: (6)磁気ヘッド取り付けベース62の『磁気ヘッドロード位置』における水平 方向位置を正確に規定する為の水平方向位置決め機構66: (7)磁気ヘッド14を磁気ヘッド取り付けベース62上でスライド自在に支持 する磁気ヘッドキャリッジ68の『待機位置』での最外周位置にロックさせる為 のロック機構70: (8)光ヘッド16にレーザ光を導くレーザ光学系72におけるビームスプリッ タ74の取り付け構造:そして (9)この光磁気ディスク装置10の起動時におけるイニシャル処理の一環とし て、光磁気ディスク12の最外周位置において、磁気ヘッド14と光ヘッド16 との互いの同期を取らせ始める為の制御手順。
【0026】 先ず、上述した(1)フロントベゼル22のメインフレーム18への取り付け 機構20について、図8乃至図11を参照して説明する。 この一実施例において、取り付け機構20は、図8乃至図10に示す様に、上 述したフロントベゼル22側において、このフロントベゼル22の後面の両端上 部に夫々後方に突出する様に一体的に取り付けられ、側面視で略L字状に形成さ れた板状の係止フック76と、フロントベゼル22の後面の両端下部に夫々後方 に突出する様に一体的に取り付けられ、側面視で略矩形状に形成された板状の取 り付け板部78とを備えて構成されている。ここで、各取り付け板部78には、 取り付けねじ80が挿通される取り付け溝82が水平に延出し、後端縁に開口し た状態で形成されている。
【0027】 一方、取り付け機構20は、上述した各メインフレーム18側において、各メ インフレーム18の起立部18bの前面の、各係止フック76の配設位置に対応 した位置に形成され、対応する係止フック76が水平方向に関して係止される係 止溝84と、各メインフレーム18の起立部18bの前面の、各取り付け板部7 8の配設位置に対応した位置に内方に所謂クランク状に折り曲げられた状態で( 即ち、平面視で略L字状)、対応する取り付け板部78の内側面と摺接する外側 面を有する様に形成される取り付け片86とを更に備えている。ここで、図10 に示す様に、各取り付け片86には、対応する取り付けねじ80が螺合するねじ 溝88が形成されている。
【0028】 ここで、図10に示す様に、上述した係止フック76の全高H1 は、係止溝8 4の開口高さH2 よりも僅かに短く設定されている。詳細には、係止フック76 は、その先端部の高さ(H1 )が基端部の高さよりも高く設定され、且つ、先端 部の上面は基端部の上面よりも高く設定されている。また、係止溝84は、その 奥側の開口高さが、入口側の開口高さ(H2 )よりも高く設定され、且つ、奥側 の開口を規定する上端面は入口側の開口を規定する上端面よりも高く設定されて いる。
【0029】 また、取り付け板部78と取り付け片86とが取り付けねじ80により互いに 固着された状態で、係止フック76の立ち上がり部76aは、係止溝84の上方 突出溝部84a内に嵌入し、この上方突出溝部84aの前端面を規定するメイン フレーム18の立ち下がり部18cに水平方向に関して係合する様に設定されて いる。また、図9に示す様に、取り付け片86の外側面は、メインフレーム18 の起立部18bの内側面から、少なくとも取り付け板部78の板厚分だけ、内方 に偏位した状態に設定されている。
【0030】 尚、図9に示す様に、左右一対のメインフレーム18は、その上端面において 、連結プレート90を介して互いに連結されている。また、各メインフレーム1 8の上端面には、後述する光ヘッド取り付けベース24が取り付け・固定される 取り付けステイ92及び図示しない制御粋盤やインターフェース基板等を取り付 ける為の取り付けステイ94が一体的に取り付けられている。
【0031】 このように取り付け機構20は構成されているので、フロントベゼル22をメ インフレーム18に取り付ける際において、図11に示す様に、係止フック76 の下端面を、対応する係止溝82の底面に摺接させ、且つ、取り付け板部78の 内側面を対応する取り付け片86の外側面に摺接させた状態で、フロントベゼル 22をメインフレーム18の起立片18bに近接させる。このような近接動作に より、係止フック76は対応する係止溝82内に完全に嵌入された状態で、フロ ントベゼル22の後面は、メインフレーム18の起立片18bの前端面に当接す る。
【0032】 この後、フロントベゼル22をメインフレーム18に対して持ち上げる事によ り、図10に示す様に、係止フック76は、これの立ち上がり部76aが、メイ ンフレーム18の起立部18bの立ち下がり部18cに水平方向に関して係合さ れた状態で、係止溝84に嵌合する事になる。また、このような係止フック76 の係止溝84への嵌合状態において、図8に示す様に、取り付け板部78に形成 された取り付け溝82は、取り付け片86に形成されたねじ溝88と連通状態に なされる。この状態から、取り付け溝82を介して、ねじ溝88に取り付けねじ 80を螺合させる事により、取り付け板部78は取り付け片86に固着される事 になる。
【0033】 このように取り付け板部78が取り付け片86に取り付けねじ80を介して固 着された状態で、換言すれば、フロントベゼル22の下部がメインフレーム18 の起立片18bの下部に固定された状態で、係止フック76は係止溝84内に水 平方向への移動を禁止された状態で嵌入している。従って、フロントベゼル22 の下部がメインフレーム18の起立片18bの下部に固定された状態で、フロン トベゼルの上部はメインフレーム18の起立片18bの上部に取り外し不能な状 態で係止される事になる。この結果、この取り付け機構20を介してフロントベ ゼル22をメインフレーム18に取り付ける事により、僅か2本の取り付けねじ 80のみを用いる事により、フロントベゼル22はメインフレーム18に緊密な 状態で固着される事となり、取り付け動作が効率的に実行され、作業性の向上を 図ることが出来る事になる。
【0034】 また、この一実施例においては、メインフレーム18側に複雑な加工を必要と することなく、単に、係止フック76が嵌合する係止溝84と、取り付け板部7 8が取り付けられる取り付け片86を折り曲げ加工により形成すれば良いもので ある。このようにして、上述した作業性の向上と合いまった状態で、メインフレ ーム18を形成する際における加工工数の削減、部品代等の減少によりコストの 低廉化を達成することが出来る事になる。
【0035】 尚、この取り付け機構20の構成は、上述した構成に限定されることなく、例 えば、図12乃至図14に変形例として示す様に構成することが出来るものであ る。以下に、この取り付け機構20の変形例を説明するが、上述した一実施例の 構成と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0036】 この変形例の取り付け機構20′においては、図12に示す様に、係止フック 76及び係止溝84が同様に設けられるものであるが、取り付け片86をメイン フレーム18に折り曲げ成形しない点、及び、取り付けねじ80を用いない点で 、上述した一実施例の構成と異なっている。
【0037】 詳細には、取り付け板部78は、これの外側面が対応するメインフレーム18 の内側面に丁度摺接する様に、フロントベゼル22の後面に形成されている。そ して、この取り付け板部78の外側面には、係止用の突起96が形成されている 。一方、このフロントベゼル22がメインフレーム18に取り付けられた状態で 、丁度、突起96が位置する事となるメインフレーム18の部位には、これが嵌 入する係止孔98が形成されている。
【0038】 このように変形例の取り付け機構20′は構成されているので、フロントベゼ ル20をメインフレーム18に取り付けるに際して、先ず、上述した一実施例と 同様に、係止フック76を係止溝84に嵌合させる。この際、図13に示す様に 、突起96の突出分だけ、取り付け板部78は自身の有する弾性により変形する 事になる。そして、フロントベゼル22を持ち上げて係止フック76が水平方向 に係止された状態で係止溝84に嵌合した時点で、図14に示す様に、突起96 は対応する係止孔98内に嵌入する。このようにして、上述した一実施例の取り 付け機構20と同様な状態で、フロントベゼル22はメインフレーム18に緊密 な状態で固着される事になる。
【0039】 特に、この変形例の取り付け機構20′においては、取り付けねじを全く用い ていないので、その分だけ部品代の減少を図ることが出来る事になり、また、メ インフレーム18に取り付け片86を折り曲げ加工する必要が無いので、このメ インフレーム18を加工する加工コストが安価に済み、このようにして、製造コ ストの低廉化を更に達成することが出来る事になる。
【0040】 また、上述した取り付け機構20,20′においては、フロントベゼル22を メインフレーム18に、係止フック76が係止溝84内に挿入方向Xに沿って入 り込む様に押し入れた後に、このフロントベゼル22を持ち上げる事により係止 フック76が係止溝84にフックされる様に構成される様に説明したが、これに 限定されることなく、係止フック76及び係止溝84を、フロントベゼル22を メインフレーム18に同様に押し入れた後、押し下げる事により両者が係合して 、係止フック76が係止溝84にフックされる様に形成しても良い。
【0041】 次に、上述した特徴的構成の残りの(2)乃至(9)について説明する前に、 光磁気ディスク装置10の内部構造を図15及び図22を参照して説明する。 上述したローディングシャーシ26内には、図15及び図16にそのフレーム 構成を概略的に示す様に、ベゼル開口34及びシャーシ開口36を介して光磁気 ディスク装置10内に挿入されてきたディスクカートリッジ42を受けるカート リッジホルダ100が上下動可能に配設されている。
【0042】 即ち、このカートリッジホルダ100は、シャーシ開口36の直内方に位置し 、ベゼル開口34及びシャーシ開口36を介して光磁気ディスク装置10内に挿 入されてきたディスクカートリッジ42を受ける為の「カートリッジ受け位置」 と、この「カートリッジ受け位置」よりも下方に位置し、光ヘッド取り付けベー ス24上に配設された光ヘッド16により光磁気ディスク12の記録層への情報 の読み出し及び記録が可能となると共に、光磁気ディスク12をスピンドルモー タ44により回転駆動する事の出来る「カートリッジロード位置」との2つの位 置の間で、後述する自動ロード/アンロード機構52により上下方向に沿って移 動駆動される様に構成されている。
【0043】 このカートリッジホルダ100は、基本的に、図16及び図17に示す様に、 ディスクカートリッジ42を受け入れる為に前面及び後面が全面的に開放された 筐体状に形成されており、詳細には、天板100aと、底板100bと、両側板 100c,100dとを備えて構成されている。ここで、図18にその左半分の みを示す様に、収納されたディスクカートリッジ42をその両端のみで支持し、 光ヘッド取り付けベース24上に配設された光ヘッド16及びスピンドルモータ 44の光磁気ディスク12の下面へのアクセスを許容する様に構成する為に、底 板100bには、これの左右両端を残してほぼ全面的に開放する下開口100e が形成されている。一方、磁気ヘッド取り付けベース62に配設された磁気ヘッ ド14の光磁気ディスク12の上面へのアクセスを許容する為に、天板100a には、これの左右両端及び前端を残して大きく開放する上開口100fが形成さ れている。
【0044】 ここで、図17及び図18に示す様に、このカートリッジホルダ100の天板 100aの左右の各端縁には、このカートリッジホルダ100を「カートリッジ 受け位置」と「カートリッジロード位置」との間で上下動駆動させる為の自動ロ ード/アンロード機構52を構成する左右一対の制御カム板102,104(後 述する)に各々形成されたカートリッジホルダ上下動用の2つのカム溝102a ,102b;104a,104bに夫々係合する為のカムフォロアとしてのカム ピン106a;106b,106c;106dが、各々取り付けステイ108a ;108b,108c;108dを介して外方に向けて突出した状態で取り付け られている。
【0045】 尚、このカートリッジホルダ100の後部には、挿入中のディスクカートリッ ジ42のシャッタ46を、ディスクカートリッジ42の挿入動作に応じて開放駆 動する為のシャッタ開放機構48が配設されている。このシャッタ開放機構48 は、天板100aの両端縁の後端下面に、夫々の後端を支軸110回りに回動自 在に軸支されたオープンアーム50a,50bと、天板100aに各支軸110 を中心とした円弧状に形成され、対応するオープンアーム50a,50bの中途 部がガイドされるガイド溝112と、各オープンアーム50a,50bを外方に 向けて回動付勢する(即ち、図18に示される左方のオープンアーム50aを時 計方向に沿って回動付勢し、図18に示されない右方のオープンアーム50bを 半時計方向に沿って回動付勢する)トーションばね114とを備えて構成されて いる。
【0046】 ここで、両オープンアーム50a,50bはその取り付け高さ位置を、ディス クカートリッジ42の挿入時における向き(即ち、光磁気ディスク12のA面が 下向き下、B面が下向きか)に応じて、選択的に凹部46aに嵌合する様に異な らせて様に設定されており、詳細には、左方のオープンアーム50aが右方のオ ープンアーム50bよりも高く設定されている。このようにして、両オープンア ーム50a,50bは、互いに独立した状態で干渉することなく回動する事が出 来る事になる。この結果、光磁気ディスク12のA面が下向きの状態で光磁気デ ィスクカートリッジ42が挿入されてきた場合には、図中左方のオープンアーム 50aの先端が凹部46aに嵌合し、B面が下向きの状態で挿入されてきた場合 には、図中右方のオープンアーム50bの先端が凹部46aに嵌合する事になる 。
【0047】 一方、各オープンアーム50a,50bの待機位置は、対応するガイド溝11 2の外方端に各々の中途部が当接する事により規定され、この待機位置において 、左方のオープンアーム50aの先端は、A面を上に挿入されてきたディスクカ ートリッジ42のシャッタ46の凹部46aに嵌合する様に、また、右方のオー プンアーム50bの先端は、B面を上に挿入されてきたディスクカートリッジ4 2のシャッタ46の凹部46aに嵌合する様に、夫々設定されている。そして、 ディスクカートリッジ42が挿入されている途中で、対応するオープンアーム5 0a,50bがシャッタ46の凹部46aに嵌合した状態から、更に挿入動作が 行われる事により、凹部46aに嵌合したオープンアーム50aまたは50bは シャッタ46に押されてトーションばね114の付勢力に抗して回動され、この 結果、オープンアーム50aまたは50bの先端が凹部46aに嵌合しているシ ャッタ46は、図5に示す閉塞位置から図6に示す開放位置まで移動され、アク セス用開口42a及びモータ用開口42bは夫々開放される事になる。尚、凹部 46aに嵌合しない方のオープンアーム50aまたは50bは、単に、シャッタ 46の前端面またはディスクカートリッジ42の前端面に当接して、これの挿入 動作に伴い、空回動する事になる。
【0048】 また、ローディングシャーシ26の前部の上方には、再び図15及び図16に 示す様に、自動ロード/アンロード機構52を構成する駆動機構116が搭載さ れるギヤシャーシ118が固定された状態で配設されている。このギヤシャーシ 118上には、駆動源を構成する上述した駆動モータ56が載置されている。一 方、ローディングシャーシ26の後部には、磁気ヘッド14が配設される磁気ヘ ッド取り付けベース62が上下動可能に配設されている。
【0049】 詳細には、この磁気ヘッド取り付けベース62は、「カートリッジ受け位置」 にあるカートリッジホルダ100の上方に位置する『待機位置』と、「カートリ ッジロード位置」にあるカートリッジホルダ100の直上方に位置し、この磁気 ヘッド取り付けベース62の下面に配設された磁気ヘッド14により、上述した 光ヘッド16と共同して光磁気ディスク12の記録層への情報の読み出し及び記 録が可能となる『磁気ヘッドロード位置』と、この『待機位置』と『磁気ヘッド ロード位置』との中間に位置する『中間位置』との3つの位置の間で、後述する 自動ロード/アンロード機構52により上下方向に沿って移動駆動される様に構 成されている。
【0050】 一方、ギヤシャーシ118上には、ディスクカートリッジ42のローディング ・アンローディング動作に同期して、カートリッジホルダ100を「カートリッ ジ受け位置」と「カートリッジロード位置」との間で上下動駆動させると共に、 磁気ヘッド取り付けベース62を『待機位置』と『中間位置』と『磁気ヘッドロ ード位置』との間で上下動駆動させる様に制御するシンクロサーボ制御回路が設 けられたシンクロサーボ基板120が取り付けられている。このシンクロサーボ 基板120から発生した熱を放熱する為に、上カバー28のシンクロサーボ基板 120の直上方に位置する部分には、放熱板122が取り付けられている。また 、このギヤシャーシ118の前方には、シャッタプレート38を開閉駆動する為 のシャッタプレート開閉機構40が配設されている。
【0051】 尚、光ヘッド取り付けベース24の下方に位置する上述した制御室には、磁気 ヘッド14及び光ヘッド16の位置制御や駆動制御、及び、情報の記録制御及び 読み取り制御を実行する為の制御回路及び同期回路等が組み込まれた制御基板1 24a,124bが上下二段構成で配設されている。
【0052】 次に、図19に示す様に、光ヘッド16は、光ヘッド取り付けベース24上に リニアベアリング126(図20に示す)を介して、光磁気ディスク12の半径 方向に沿って移動可能に支持された光ヘッドキャリッジ128上に取り付けられ ている。この光ヘッドキャリッジ128は、これの両端に固定されたコイル13 0を光ヘッドキャリッジ128の移動路の両側に沿って延出する様に配設された ヨーク132の回りに配置して構成したリニアモータ134により、光磁気ディ スク12の半径方向に沿う任意の位置に移動駆動される。
【0053】 一方、上述したリニアベアリング126は、図20に示す様に、光ヘッド取り 付けベース24に固定された固定部材136と、光ヘッドキャリッジ128の下 面に固定された可動部材138と、固定部材136と可動部材138との間に介 設されたベアリングボール140とにより構成されている。ここで、固定部材1 36は、詳細は図示していないが略コ字状に、且つ、長尺に形成された部材から 構成され、一方、可動部材138は、固定部材136に比して幅狭で略コ字状に 、且つ、長尺に形成されている。これら固定部材136と可動部材138との互 いに対向する側面に転がり溝が図示していないが形成されており、これら対向す る転がり溝間にベアリングボール140が回転自在に嵌入されている。
【0054】 また、光ヘッド16は、後述するレーザ光学系72のレーザ光源370からの レーザ光束を対物レンズ146を介して光磁気ディスク12の記録層上に収束さ せ、情報の読み取り時(即ち、再生時)には、この記録層からの反射光を図示し ない受光素子で受光して光磁気記録信号を読み取り、情報の書き込み時(即ち、 記録時)には、再生時よりも大きいパワーでレーザ光を光磁気ディスク12の記 録層上に収束させて記録層の温度をキューリ温度まで上昇させ、磁気ヘッド14 と共同して記録層に情報を書き込む(または、オーバライト)ことが出来る様に 構成されている。
【0055】 尚、図19に示す様に、光ヘッドキャリッジ128には、光磁気ディスク12 の半径方向に沿い、且つ、ディスクカートリッジ42の挿入方向Xに沿って延出 するキャリッジアーム148が取り付けられており、このキャリッジアーム14 8の外方端部、即ち、光磁気ディスク12の半径方向外周側端部には、詳細は後 述するが、磁気ヘッド14及び光ヘッド16の光磁気ディスク12の半径方向に 沿う動作の同期を取る為に、一対のフォトカプラ150,152により検出され る被検出部としての反射板154が取り付けられている。また、光磁気ディスク 12の半径方向最内周端側に位置する光ヘッド16に半径方向内周側で隣接した 状態で、上述したスピンドルモータ44が光ヘッド取り付けベース24上に搭載 されている。
【0056】 次に、図21に示す様に、磁気ヘッド14は、磁気ヘッド取り付けベース62 の下面にリニアベアリング156(図20に示す)を介して、光磁気ディスク1 2の半径方向に沿って移動可能に支持された磁気ヘッドキャリッジ68の下面に 取り付けられている。この磁気ヘッドキャリッジ68は、これの両端に固定され たコイル158を磁気ヘッドキャリッジ68の移動路の両側に沿って延出する様 に配設されたヨーク160の回りに配置して構成したリニアモータ162により 、光磁気ディスク12の半径方向に沿う任意の位置に移動駆動される。
【0057】 一方、上述したリニアベアリング156は、図20に示す様に、磁気ヘッド取 り付けベース62に固定された固定部材164と、磁気ヘッドキャリッジ68上 に固定された可動部材166と、固定部材164と可動部材166との間に介設 されたベアリングボール168とにより構成されている。ここで、固定部材16 4は、詳細は図示していないが略コ字状に、且つ、長尺に形成された部材から構 成され、一方、可動部材166は、固定部材164に比して幅狭で略コ字状に、 且つ、長尺に形成されている。これら固定部材164と可動部材166との互い に対向する側面に転がり溝が図示していないが形成されており、これら対向する 転がり溝間にベアリングボール168が回転自在に嵌入されている。
【0058】 尚、図21に示す様に、磁気ヘッドキャリッジ68には、光磁気ディスク12 の半径方向に沿い、且つ、ディスクカートリッジ42の挿入方向Xに沿って延出 するキャリッジアーム170が取り付けられており、このキャリッジアーム17 0の外方端部、即ち、光磁気ディスク12の半径方向外周側端部には、詳細は後 述するが、磁気ヘッド14及び光ヘッド16の光磁気ディスク12の半径方向に 沿う動作の同期を取る為の同期機構として、上述した反射板154に向けて光を 放射する一対のフォトカプラ150,152が、キャリッジアーム170の延出 方向に沿って並設された状態で配設されている。尚、各フォトカプラ150,1 52は、反射板154に向けて光を放射する発光素子と、反射板154からの反 射光を受ける受光素子とを備えて構成され、この受光素子からの出力信号が同期 検出信号として、上述した制御回路に送られる様になされている。
【0059】 ここで、上述した反射板154と一対のフォトカプラ150,152との位置 関係は、磁気ヘッド14と光ヘッド16とが垂直方向に沿って整合した位置、即 ち、上下方向に関して両者が一致した位置になされた場合(換言すれば、光ヘッ ド16を介してレーザ光束を照射されてキューリ温度まで上昇される記録層の所 定部位に、磁気ヘッド14により所定の磁界を印加することが出来る位置関係と なった場合)に、両フォトカプラ150,152の受光素子からの出力が互いに 等しくなる様に設定されている。
【0060】 尚、この一実施例においては、磁気ヘッド14及び光ヘッド16はこれらが夫 々取り付けられた磁気ヘッドキャリッジ68及び光ヘッドキャリッジ128が、 対応するリニアモータ162,134により、共に、光磁気ディスク12の半径 方向最外周位置まで移動された状態で、同期検出可能な範囲にもたらされる様に 、互いの位置を規定されている。具体的には、磁気ヘッド14及び光ヘッド16 が光磁気ディスク12の半径方向最外周位置にある状態において、少なくとも一 方のフォトカプラ150,152から放射された光が、反射板154で反射され て、対応するフォトカプラ150,152を構成する受光素子に受光される様に 設定されている。
【0061】 ここで、光ヘッドキャリッジ128は、上述した制御基板124a,124b に設けられた図示しない制御回路からの制御信号に基づき駆動されるリニアモー タ134からの駆動力により、光磁気ディスク12の半径方向に沿う所望の位置 に移動駆動され、磁気ヘッドキャリッジ68は、上述した制御基板124a,1 24bに設けられた図示しない同期回路からの同期信号に基づき、両フォトカプ ラ150,152の受光素子からの出力が互いに等しくなる様に駆動されるリニ アモータ162の駆動力により、光磁気ディスク12の半径方向に沿って移動駆 動される。このようにして、磁気ヘッド14と光ヘッド16とは互いに同期を取 った状態で一体的に光磁気ディスク12の半径方向に沿って移動される事になる 。
【0062】 一方、図21に示す様に、磁気ヘッドキャリッジ68の下面には、片持ちのロ ードビーム172が、その基端部を光磁気ディスク12の回転中心側に位置させ て固定ビス174により固定されている。このロードビーム172の光磁気ディ スク12の外周部側に向かう様になされた先端部に、上述した磁気ヘッド14が 取り付けられている。ここで、このロードビーム172は、磁気ヘッド取り付け ベース62が磁気ヘッドロード位置以外にある状態において、その先端部がロー ドビーム172のばね力により磁気ヘッド押え板176に当接する状態まで下方 に撓み、やや下方に傾斜した状態になされている。また、後述する自動ロード/ アンロード機構52により、磁気ヘッド取り付けベース62が磁気ヘッドロード 位置にもたらされた状態では、既に光磁気ディスク12はスピンドルモータ44 により回転駆動される様に設定されているので、空気浮上型スライダ面を有して いる磁気ヘッド14は、ロードビーム172のばね力と回転する光磁気ディスク 12による風圧とが釣り合う位置で安定した高さ位置に保持される事となる。こ の結果、磁気ヘッド14は、磁気ヘッドロード位置にもたらされた状態で、光磁 気ディスク12と僅かな間隔をあけて略平行となり、光磁気ディスク12の上面 の記録層に極めて接近した状態が達成される事になる。
【0063】 尚、この磁気ヘッド取り付けベース62の挿入方向Xに沿う両端縁は、下方に 折り曲げられており、両外側面には、この磁気ヘッド取り付けベース62を、『 待機位置』と『中間位置』と『磁気ヘッドロード位置』との間で上下動駆動させ る為の左右一対の制御カム板102,104に各々形成された後述する磁気ヘッ ド取り付けベース上下動用の2つのカム溝102b1 ,102b2 ;104b1 ,104b2 に夫々係合する為のカムフォロアとしてのカムピン178a;17 8b,178c;178dが、外方に向けて突出した状態で取り付けられている 。
【0064】 一方、上述したローディングシャーシ26は図22に取り出して示す様に、フ ロントベーゼル22の直内方に位置すると共に、ベーゼル開口34に連通するシ ャーシ開口36が形成されたフロント部26aと、このフロント部26aの左右 両端から挿入方向Xに沿って後方に延出する左右一対のサイド部26b,26c とを備えて一体的に形成されている。各サイド部26b,26cの上部には、挿 入方向Xに沿って延出する凹部26d,26eが、対応するサイド部26b,2 6cの上部を夫々折り曲げ成形する事により形成されている。左右一対の凹部2 6d,26eには、そのカム形状を後に詳細に説明する左右一対の制御カム板1 02,104が挿入方向Xに沿って摺動自在に夫々嵌入されている。
【0065】 尚、各凹部26d,26eの起立した側板部には、上述した磁気ヘッド取り付 けベース62の左右の各側縁に取り付けられた一対のカムピン178a;178 b,178c;178dが夫々挿通されると共に、垂直方向に沿って延出する一 対の第1の垂直溝180a1 ;180a2 ,180b1 ;180b2 が厚さ方向 に貫通した状態で形成されている。即ち、この磁気ヘッド取り付けベース62は 、これに取り付けられたカムピン178a,178b,178c;178dと、 対応する第1の垂直溝180a1 ;180a2 ,180b1 ;180b2 との嵌 合を介して、垂直方向に沿ってのみ移動可能に制限されている。尚、これらカム ピン178a;178b,178c;178dは、対応する第1の垂直溝180 a1 ;180a2 ,180b1 ;180b2 を貫通した後に、対応する制御カム 板102,104に形成された磁気ヘッド取り付けベース上下動用のカム溝10 2b1 ;102b2 ,104b1 ;104b2 に夫々嵌入する様に設定されてい る。
【0066】 一方、各凹部26d,26eの起立した側板部には、上述したカートリッジホ ルダ100の左右の各側縁に取り付けられた一対のカムピン106a;106b ,106c;106dが夫々挿通されると共に、垂直方向に沿って延出する第2 の垂直溝182a 1;182a2 ,182b1 ;182b2 が厚さ方向に貫通し た状態で形成されている。即ち、このカートリッジホルダ100は、これに取り 付けられたカムピン106a;106b,106c;106dと、対応する第2 の垂直溝182a1 ;182a2 ,182b1 ;182b2 との嵌合を介して、 垂直方向に沿ってのみ移動可能に制限されている。尚、これらカムピン106a ;106b,106c;106dは、対応する第2の垂直溝182a1 ;182 a2 ,182b1 ;182b2 を貫通した後に、対応する制御カム板102,1 04に形成されたカートリッジホルダ上下動用のカム溝102a1 ;102a2 ,104a1 ;104a2 に夫々嵌入する様に設定されている。
【0067】 また、各凹部26d,26eの起立した側板部の前部には、後述するシャッタ プレート開閉機構40に設けられたカムピン184a,184bが夫々挿通され る開口186a,186bが厚さ方向に貫通した状態で形成されている。尚、こ れらカムピン184a,184bは、対応する開口186a,186bを貫通し た後に、対応する制御カム板102,104に形成されたシャッタプレート開閉 用のカム溝102c,104cに夫々嵌入する様に設定されている。ここで、各 凹部26d,26eの起立した側板部の前方上部の互いに対向する内側面には、 上述したギヤシャーシ118が取り付け固定される複数の取り付けステイ188 が折り曲げ成形されている。また、各凹部26d,26eの起立した側板部の前 方下部の互いに対向する内側面には、このローディングシャーシ26を上述した 光ヘッド取り付けベース24上に取り付け固定する為の複数の取り付けステイ1 90が折り曲げ成形されている。
【0068】 次に、図23乃至図27を参照して、左右の制御カム板102,104の構成 を説明する。ここで、各制御カム板102,104はプラスチックから一体成形 されており、対応する凹部26d,26e内をベアリングなしに摺動する様にな されている。左方の制御カム板102は、その内面形状を図23に、外面形状を 図24に夫々示す様に、シャーシ開口36側から挿入方向Xに沿って、シャッタ プレート開閉用のカム溝102c、カートリッジホルダ上下動用の第1のカム溝 102a1 、磁気ヘッド取り付けベース上下動用の第1のカム溝102b1 、カ ートリッジホルダ上下動用の第2のカム溝102a2 、磁気ヘッド取り付けベー ス上下動用の第2のカム溝102b2 、そして、後述する水平方向位置決め機構 66を構成する押圧カム溝102dが順次形成されている。
【0069】 また、右方の制御カム板104は、その内面形状を図25に、外面形状を図2 6に夫々示す様に、シャーシ開口36側から挿入方向Xに沿って、シャッタプレ ート開閉用のカム溝104c、カートリッジホルダ上下動用の第1のカム溝10 4a1 、磁気ヘッド取り付けベース上下動用の第1のカム溝104b1 、カート リッジホルダ上下動用の第2のカム溝104a2 、磁気ヘッド取り付けベース上 下動用の第2のカム溝104b2 が順次形成されている。 ここで、各制御カム板102,104には、挿入方向Xに沿って延出する様に 案内溝192,194が形成されており、対応する凹部26d,26eの起立し た側板部の外側面には、対応する案内溝192,194に夫々嵌入されるガイド ピン196,198(図22に示す)が植設されている。この様にして、各制御 カム板102,104は、挿入方向Xに沿ってのみ移動する様に規制される事に なる。
【0070】 尚、左右の制御カム板102,104の各々における磁気ヘッド取り付けベー ス上下動用の第1及び第2のカム溝102b1 ;102b2 ,104b1 ;10 4b2 の各々の下半分を除く、残り全てのカム溝は、厚さ方向に貫通しない状態 で、即ち、対応する制御カム板102,104の夫々の内側面のみに開口した有 底溝から構成されている。一方、磁気ヘッド取り付けベース上下動用の第1及び 第2のカム溝102b1 ;102b2 ,104b1 ;104b2 の各々の下半分 は、対応する制御カム板102,104の厚さ方向に貫通した貫通溝から構成さ れている。
【0071】 ここで、後述する自動ロード/アンロード機構52においてディスクカートリ ッジ42の挿入動作に伴い、オートローディング動作が起動すると、左方の制御 カム板102は挿入方向Xに沿って後方に向けて移動駆動され、一方、右方の制 御カム板104は、挿入方向Xとは反対方向に沿って前方に向けて移動駆動され る様に設定されている。この為、左方の制御カム板102に形成されたシャッタ プレート開閉用のカム溝102c、カートリッジホルダ上下動用の第1のカム溝 102a1 、磁気ヘッド取り付けベース上下動用の第1のカム溝102b1 、カ ートリッジホルダ上下動用の第2のカム溝102a2 、磁気ヘッド取り付けベー ス上下動用の第2のカム溝102b2 と、右方の制御カム板104に形成された シャッタプレート開閉用のカム溝104c、カートリッジホルダ上下動用の第1 のカム溝104a1 、磁気ヘッド取り付けベース上下動用の第1のカム溝104 b1 、カートリッジホルダ上下動用の第2のカム溝104a2 、磁気ヘッド取り 付けベース上下動用の第2のカム溝104b2 との夫々のカム形状は、丁度、左 右反転状態となる様に形成されている。
【0072】 この結果、図23に左方の制御カム板102の右側面視の状態で示すカム溝1 02a1 ,102b1 ,102a2 ,102b2 のカム形状と、図25に右方の 制御カム板104の左側面視の状態で示すカム溝104a1 ,104b1 ,10 4a2 ,104b2 のカム形状とは、その配設位置が異なるものの、夫々同一形 状を呈する事になる。換言すれば、図27に示す様に、カートリッジホルダ上下 動用のカム溝102a1 ;102a2 ,104a1 ;104a2 のカム形状溝A は、夫々同一形状に設定され、また、磁気ヘッド取り付けベース上下動用のカム 溝102b1 ;102b2 ,104b1 ;104b2 のカム溝形状Bは、夫々同 一形状に設定され、更に、シャッタプレート開閉用のカム溝102c,104c のカム溝形状Cは、共に同一形状に設定されている。
【0073】 これらカートリッジホルダ上下動用のカム溝102a1 ;102a2 ,104 a1 ;104a2 のカム溝形状Aと、磁気ヘッド取り付けベース上下動用のカム 溝102b1 ;102b2 ,104b1 ;104b2 のカム溝形状Bと、シャッ タプレート開閉用のカム溝102c,104cのカム溝形状Cとは、図27に示 す様に、夫々の作用位置を達成する様に、夫々のカム溝形状を設定されている。
【0074】 即ち、カートリッジホルダ上下動用のカム溝102a1 ;102a2 ,104 a1 ;104a2 のカム溝形状Aは、カートリッジホルダ100の「カートリッ ジ受け位置」を規定すると共に、ディスクカートリッジ42が「カートリッジ挿 入検知位置」から「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)まで移動されてい る間、カートリッジホルダ100を「カートリッジ受け位置」に保持させておく 為の第1の水平カム溝部A1 と、この第1のカム溝A1の挿入方向後端から斜め 下方に傾斜する第2の傾斜カム溝部A2 と、この第2のカム溝部A2 の下端に連 接され、「カートリッジロード位置」を規定する第3の水平カム溝部A3 とを有 して構成されている。
【0075】 また、磁気ヘッド取り付けベース上下動用のカム溝102b1 ;102b2 , 104b1 ;104b2 のカム溝形状Bは、磁気ヘッド取り付けベース62の『 待機位置』を規定する第1の水平カム溝部B1 と、この第1の水平カム溝部B1 の挿入方向後端から斜め下方に傾斜する第2の傾斜カム溝部B2 と、この第2の カム溝部B2 の下端に連接され、磁気ヘッド取り付けベース62の『中間位置』 を規定する第3の水平カム溝部B3 と、この第3の水平カム溝部B3 の挿入方向 後端から斜め下方に傾斜する第4の傾斜カム溝部B4 と、この第4のカム溝部B 4 の下端に連接され、磁気ヘッド取り付けベース62の『磁気ヘッドロード位置 』を規定する第5の水平カム溝部B5 とを有して構成されている。
【0076】 また、シャッタプレート開閉用のカム溝102c,104cのカム形状Cは、 シャッタープレート38の最下位置を規定する第1の水平カム溝部C1 と、この 第1の水平カム溝部C1 の挿入方向後端から斜め上方に傾斜する第2の傾斜カム 溝部C2 と、この第2のカム溝部C2 の上端に連接され、シャッタプレート38 の最上位置を規定する第3の水平カム溝部C3 と、この第3の水平カム溝部C3 の挿入方向後端から斜め下方に傾斜する第4の傾斜カム溝部C4 と、この第4の カム溝部C4 の下端に連接され、シャッタプレート38の最下位置を規定すると 共に、上方が大きく開放された第5の水平カム溝部C5 とを有して構成されてい る。
【0077】 尚、図23乃至図26に示す様に、各制御カム板102,104の底面には、 後述する自動ロード/アンロード機構52において、駆動モータ56からの駆動 力が伝達される係合凹部102e,104eが形成されている。
【0078】 ここで、この一実施例における特徴的構成の(5)垂直方向位置決め機構64 について、図23乃至図26及び上述した図7を参照して説明する。
【0079】 即ち、磁気ヘッド14が配設されている磁気ヘッド取り付けベース62は、後 述する自動ロード/アンロード機構52の作動により、『待機位置』から下降さ れて、『磁気ヘッドロード位置』にロードされた状態で、その前端縁がローディ ングシャーシ26の両サイド部26b,26cに夫々内方に折れ込んだ状態で形 成された左右一対の前方位置規制片26f,26g(図7には、図示の都合上、 一方の前方位置規制片26gのみ示されている。)上に載置され、且つ、その後 端縁が光ヘッド取り付けベース24の後部に起立した状態で一体的に形成された 左右一対の後方位置規制ピン24a,24b上に夫々載置される事により、垂直 方向位置を規定される様に設定されている。換言すれば、この垂直方向位置決め 機構62は、磁気ヘッド取り付けベース62の前端縁及び後端縁が、前方位置規 制片26f,26g及び後方位置規制ピン24a,24b上に弾性的に押圧され た状態で確実に当接状態で載置させる事により、『磁気ヘッドロード位置』に正 確に位置決めされる様に構成されている。
【0080】 この為、これら磁気ヘッド取り付けベース上下動用の第1及び第2のカム溝1 02b1 ;102b2 ,104b1 ;104b2 には、各々の第4及び第5の水 平カム溝部B4 ,B5 の上方に位置した状態で、垂直方向位置決め機構64を構 成する押圧片200a,200b,200c,200dが夫々の上端のみで対応 するカム溝102b1 ;102b2 ,104b1 ;104b2 の中間部に一体的 に連接された状態で配設されている。ここで、この垂直方向位置決め機構64は 、図24及び図25に示す様に、左右の制御カム板102,104の夫々の外側 面に取り付けられ、対応する押圧片200a,200b;200c,200dを 図示する位置に、夫々、弾性的に保持する為のワイヤーばね202,204を更 に備えている。
【0081】 尚、磁気ヘッド取り付けベース上下動用の第1及び第2のカム溝102b1 ; 102b2 ,104b1 ;104b2 の各々の第5のカム溝部B5 にもたらされ たカムピン178a;178b,178c;178dは、磁気ヘッド取り付けベ ース62の前端縁及び後端縁が、前方位置規制片26f,26g及び後方位置規 制ピン24a,24b上に載置されて、『磁気ヘッドロード位置』にもたらされ た状態で、対応するカム溝部B5の底面から僅かに持ち上げられる様に設定され ている。この結果、この『磁気ヘッドロード位置』で、カムピン178a;17 8b,178c;178dは、対応する押圧片200a,200b,200c, 200dを介して、ワイヤーばね202,204により下方に押し下げられる押 圧力を受ける事になる。
【0082】 この様にして、これらカムピン178a;178b,178c;178dが取 り付けられ、磁気ヘッド14が配設された磁気ヘッド取り付けベース62は、第 5のカム溝部B5 により規定される『磁気ヘッドロード位置』で、これら押圧片 200a,200b,200c,200d及びワイヤーばね202,204によ り弾性的に押し下げられる事となり、磁気ヘッド取り付けベース62の前端縁及 び後端縁が、前方位置規制片26f,26g及び後方位置規制ピン24a,24 b上に弾性的に押圧された状態で確実に当接状態で載置される事になる。この結 果、この磁気ヘッド取り付けベース62に取り付けられた磁気ヘッド14の垂直 方向位置は、これが『磁気ヘッドロード位置』にもたらされた状態で、正確に位 置決めされる事になる。
【0083】 次に、この一実施例における特徴的構成の(2)シャッタプレート38の開閉 機構40について、図28乃至図37を参照して説明する。
【0084】 このシャッタプレート開閉機構40は、図28及び図29に示す様に、上述し たローディングギヤシャーシ26の左右両側に位置して配設され、ローディング シャーシ26の左右の側板26d,26eの内側に、夫々の後端部で支持ピン2 08,206回りに揺動自在に軸支された揺動レバー212,210と、両揺動 レバー212,210の中間部に夫々外方に向けて突設され、対応する制御カム 板102,104のシャッタプレート開閉用のカム溝102c,104cに嵌入 されるカムピン216,214と、両支持ピン208,206に夫々巻回され、 対応する揺動レバー212,210を夫々下方に回動する様に付勢するトーショ ンばね220,218とを備えている。ここで、シャッタプレート38は、両揺 動レバー212,210の先端に回動自在に軸支されている。
【0085】 また、このシャッタプレート開閉機構40は、右方の揺動レバー210の先端 部に支軸222回りに回動自在に取り付けられた扇状の可動ギヤ224と、シャ ッタプレート38の右側の上端に一体的に形成され、可動ギヤ224と噛合する 固定ギヤ226と、上述の可動ギヤ224を図28において時計方向回りに回動 付勢する(即ち、この可動ギヤ224と噛合する固定ギヤ226が固定されたシ ャッタプレート38を、シャーシ開口36を閉塞する方向に付勢する)トーショ ンばね228を更に備えている。尚、この可動ギヤ224の後端には、揺動レバ ー210の上昇時において、ギヤシャーシ118の左方の側板118aの上端か ら内方に折曲された天板118cに下方から当接して、これの回動が規制される 様に設定された係止部230が一体的に形成されている。
【0086】 以上の様に構成されるシャッタプレート開閉機構40において、そのシャッタ プレート38の開閉動作を、図30乃至図37を参照して説明する。尚、右方の 揺動レバー210に取り付けられたカムピン214は、対応する右方の制御カム 板104に形成されたカム溝104cに嵌合するものであるが、図30乃至図3 7においては、図示の都合上、左方の制御カム板102の移動に基づき、揺動レ バー210が揺動駆動される様に描かれている。
【0087】 図30に示す様に、ディスクカートリッジ42が光磁気ディスク装置10に全 く装填されていない状態において、揺動レバー210,212は、夫々のカムピ ン214,216が対応するカム溝102c,104cで最下位置を規定する水 平なカム溝部C1 に嵌合する位置に基づき、最下方の位置にもたらされており、 この結果、シャッタプレート38はシャーシ開口36と同一高さ位置にもたらさ れている。また、この状態で、係止部230はギヤシャーシ118の天板118 cに当接していない状態にあるので、シャッタプレート38はトーションばね2 28の付勢力でローディングシャーシ26のフロント部26aの背面に当接し、 この様にして、シャーシ開口36は内方から完全に閉塞される事になる。
【0088】 この図30に示す非装填状態から、操作者がディスクカートリッジ42の装填 動作を開始し、手動によりディスクカートリッジ42の先端をシャーシ開口36 を介して光磁気ディスク装置10内に僅かに挿入すと、図31に示す様に、この ディスクカートリッジ42の先端に押されて、シャッタプレート38はこれに固 定された固定ギヤ226が噛合する可動ギヤ224を反時計方向に付勢するトー ションばね228の付勢力に抗して回動し、シャーシ開口36は僅かに開放され る事になる。
【0089】 この図31に示す僅かな挿入状態から、操作者が更にディスクカートリッジ4 2を内方に手動で挿入していくと、図32に示す様に、ディスクカートリッジ4 2の先端がシャッタプレート38を上方に跳ね上げた状態で、「カートリッジ受 け位置」にあるカートリッジホルダ100の入口部に到達し、更に挿入する事に より、図33に示す様に、ディスクカートリッジ42の後端がシャーシ開口36 の外に僅かに残った状態で、先端はカートリッジホルダ100内に入り込む事に なる。
【0090】 この図33に示す状態から、更にディスクカートリッジ42が手動で僅かに挿 入され、「カートリッジ挿入検知位置」にもたらされる事により、後述するタイ ミング検出機構60においてディスクカートリッジ42の挿入動作が検出され、 自動ロード/アンロード機構52が起動して、この後は、ディスクカートリッジ 42は駆動モータ56の駆動力で引き込まれる事になる。即ち、この図33は、 自動ローディング開始タイミングの直前のタイミングを規定する「カートリッジ アンロード位置」を示している。尚、図32に示す位置から図33に示す位置に ディスクカートリッジ42が挿入されている間、シャッタプレート38の下端は 、ディスクカートリッジ42の上面に上述したトーションばね228の付勢力に より摺接した状態になされている。
【0091】 この「カートリッジ挿入検知位置」から自動ロード/アンロード機構52によ りモータ力でディスクカートリッジ42が引き込まれ始めると、この自動ロード /アンロード機構52の作用により左方の制御カム板102は挿入方向Xに沿っ て奥側に移動駆動され始める事になる。尚、右方の制御カム板104は挿入方向 Xとは逆方向に沿って手前側に移動駆動される事になる。これら制御カム板10 2,104の移動に伴い、両揺動レバー210,212の中間部に取り付けられ たカムピン214,216は対応するカム溝102c,104cの第1の水平カ ム溝部C1 内を相対的にスライドし、カム溝102c,104cの上向きに傾斜 した第2の傾斜カム溝部C2 に沿って上方に偏位される事になる。これにより、 両揺動レバー210,212は、支持ピン206,208回りに、トーションば ね218,220の付勢力に抗して図中時計方向に回動される事になる。この結 果、図34に示す状態に達するまで、両揺動レバー210,212の先端は上昇 する事になる。
【0092】 尚、この図34に示す状態で、可動ギヤ224の後部に形成された係止部23 0はギヤシャーシ118の天板118cに下方から接触する事になる。従って、 図33に示す位置から図34に示す位置にディスクカートリッジ42が挿入され ている間、シャッタプレート38の下端は、ディスクカートリッジ42の上面に 上述したトーションばね228の付勢力により依然として摺接した状態になされ ている。
【0093】 この図34に示す状態から、更にディスクカートリッジ42がカートリッジホ ルダ100内に引き込まれると、これに同期して制御カム板102,104も更 に移動され、カムピン214,216は対応するカム溝102c,104cで最 上位置を規定する第3の水平カム溝部C3 内にもたらされる。ここで、揺動レバ ー210,212が最上位置まで回動される状態で、可動ギヤ224の後部に形 成された係止部230はギヤシャーシ118の天板118cに下方から接触した 状態を維持される事になるので、図35に示す様に、可動ギヤ224はトーショ ンばね228の付勢力に抗して時計方向に回動駆動され、この結果、この可動ギ ヤ224に噛合する固定ギヤ226が取り付けられたシャッタプレート38は反 時計方向に回動されることになる。
【0094】 この様にして、シャッタプレート38の先端はディスクカートリッジ42の上 面から上方に持ち上げられ、ディスクカートリッジ42との干渉を回避される事 になる。この図35に示す状態は、ディスクカートリッジ42をローディングさ せる際においては実質的に関係がないが、ディスクカートリッジ42をアンロー ディングする際においては、必要となる状態である。また、この図35に示す状 態において、ディスクカートリッジ42はカートリッジホルダ100内に完全に 挿入される(引き込まれる)ことになり、「カートリッジ引き込み完了位置」が 規定される。
【0095】 この様に、図35に示す「カートリッジ引き込み完了位置」で、ディスクカー トリッジ42は「カートリッジ受け位置」にあるカートリッジホルダ100内に 完全に挿入され、自動ロード/アンロード機構52はこれ以上のディスクカート リッジ42の挿入動作を停止するが、制御カム板102,104の移動動作を更 に継続する。この結果、カムピン214,216は対応するカム溝102c,1 04cの下向きに傾斜する第4の傾斜カム溝部C4 ににもたらされ、揺動レバー 210,212は下方に回動する事になる。そして、この揺動レバー210,2 12の下方への回動に応じて、可動ギヤ224はトーションばね228の付勢力 により反時計方向に回動し、この可動ギヤ224に噛合する固定ギヤ226が取 り付けられたシャッタプレート38は時計方向に回動する事になる。この様にし て、図36に示す様に、シャッタプレート38は起立した状態となり、ローディ ングシャーシ26のフロント部26aの背面に当接する事になる。
【0096】 尚、図35に示す状態から図36に示す状態に制御カム板102,104が移 動する事に応じて、詳細は後述するが、カートリッジホルダ100は、これに取 り付けたカムピン106a〜106dが対応するカートリッジホルダ上下動用の カム溝102a1 ;102a2 ,104a1 ;104a2 内を相対的に移動する 事により、「カートリッジ受け位置」から「カートリッジロード位置」まで下降 される事になる。
【0097】 この図36に示す状態から、更に、制御カム板102,104が移動される事 に、制御カム板102,104の移動に伴い、カムピン214,216は対応す るカム溝102c,104cの下向きに傾斜した第4の傾斜カム溝部C4 に沿っ て下方に偏位される事になる。これにより、両揺動レバー210,212は、支 持ピン206,208回りに、トーションばね218,220の付勢力に応じて 図中反時計方向に回動される事になる。この結果、図37に示す状態に達するま で、両揺動レバー210,212は下降する事になる。そして、図37に示す状 態で、カムピン214,216は対応するカム溝102c,104cので最下位 置を規定する第5の水平カム溝部C5 内にもたらされ、シャッタプレート38は シャーシ開口36をその背面で完全に閉塞する事になる。
【0098】 この様にシャッタプレート開閉機構40を構成する事により、ディスクカート リッジ42が装填されていない状態、及び、ディスクカートリッジ42が光磁気 ディスク装置10内に完全に装填された状態で、シャーシ開口36はシャッタプ レート38により完全に閉塞され、内部の密閉状態が維持される事になる。尚、 以上の説明から明らかな様に、ローディングされたディスクカートリッジ42を アンロードする際においては、このシャッタプレート開閉機構40は上述したロ ーディング動作の場合と全く逆の動作を実行する事となり、先ず、先にシャッタ プレート38が上昇し、ディスクカートリッジ42の上方でこれと干渉しない位 置で待機し、ディスクカートリッジ42が完全に取り出された後に下降し、再び 、シャーシ開口36を完全に閉塞する様に動作する。
【0099】 尚、この一実施例のシャッタプレート開閉機構40においては、シャーシ開口 36をその背後で閉塞するシャッタプレート38は、シャーシ開口36が形成さ れたローディングシャーシ26のフロント部26aの背面にトーションばね22 8の付勢力で弾性的に圧接されている。また、両揺動レバー210,212も対 応するトーションばね218,220の付勢力で下方に付勢されている。この結 果、仮に、ディスクカートリッジ42の装填動作の途中に、シャーシ開口36か ら異物が挿入されたとしても、シャッタプレート38はトーションばね218, 220,228の付勢力に抗して逃げるだけであり、ローディング動作が途中で ロックしたり、シャッタプレート開閉機構40が破損される事態が確実に回避さ れる事になる。
【0100】 次に、この一実施例における特徴的構成の(3)ディスクカートリッジ42を 駆動モータ56の駆動力を利用してロード/アンロードする為の自動ロード/ア ンロード機構52を、(4)自動ロード/アンロード機構52におけるローディ ングタイミング等のタイミングを検出するタイミング検出機構60を一部含めた 状態で、図38乃至図46を参照して説明する。
【0101】 この自動ロード/アンロード機構52は、図38に示す様に、上述した左右一 対の制御カム板102,104と、「カートリッジアンロード位置」(P1)ま で手動で挿入されてきたディスクカートリッジ42に係合する係合機構232( 図17及び図18に示す。)と、ギヤシャーシ118の底板118d上に配設さ れ、係合機構232及び左右一対の制御カム板102,104を移動駆動する駆 動機構116とを備えて構成されている。また、タイミング検出機構60は、デ ィスクカートリッジ42が「カートリッジ挿入検知位置」及び「カートリッジロ ード位置」(P3)に夫々もたらされたタイミングと、磁気ヘッド14が『磁気 ヘッドロード位置』(P4)にもたらされたタイミングとを検出する事が出来る 様に構成されている。
【0102】 この駆動機構116は、図38乃至図41に示す様に、ギヤシャーシ118の 底板118d上に載置された駆動モータ56と、後述するタイミング検出機構6 0を同様に構成する検出・駆動ギヤ234と、この駆動モータ56の駆動力を検 出・駆動ギヤ234に伝達するギヤトレイン236と、検出・駆動ギヤ234の 駆動力に基づき、係合機構232が取り付けられたスライド板268を移動駆動 させるスライド板駆動機構264と、上述した検出・駆動ギヤ234の駆動力に 基づき、左右一対の制御カム板102,104を移動駆動させる制御カム板駆動 機構280とを備えて概略構成されている。
【0103】 以下に、図42乃至図44を参照して、駆動機構116の取り付け構造を詳細 に説明する。
【0104】 先ず、図42に示す様に、ギヤシャーシ118の底板118d上の前方中央部 には、上述した駆動モータ56がその駆動軸線を挿入方向Xとは直交する水平方 向Yに沿って延出させた状態で搭載されている。この駆動モータ56のモータ軸 には、ウォームギヤ56aが固定されている。また、ギヤシャーシ118の底板 118d上の左前方部には、ギヤトレイン236を構成する3つの従動ギヤ23 8,240,242(後述する)が夫々回転自在に軸支される軸支ピン244, 246,248が植設されている。一方、ギヤシャーシ118の底板118d上 の左後方部には、後述するタイミング検出機構60を構成する検出レバー250 (後述する)が回転自在に軸支される軸支ピン252が植設されている。この軸 支ピン252が植設された位置よりも図中左方には、この軸支ピン252を中心 とする円弧状の第1のガイド溝254が形成されている。また、この第1のガイ ド溝254よりも前方には、検出・駆動ギヤ234が回転自在に軸支される軸支 ピン256が植設されている。
【0105】 この図42に示す構成の上には、図43に示す様に、従動ギヤ238,240 ,242と、検出レバー250とが取り付けられている。
【0106】 即ち、上述した軸支ピン244には、第1の従動ギヤ238が回転自在に軸支 されており、この第1の従動ギヤ238は、駆動モータ56のモータ軸に取り付 けられたウォームギヤ56aに噛合する大径のウォームホイール部238aと、 小径の平歯車部238bとから一体的に構成されている。また、軸支ピン246 には、第2の従動ギヤ240が回転自在に軸支されており、この第2の従動ギヤ 240は、第1の従動ギヤ238の小径の平歯車部238bに噛合する大径の平 歯車部240aと、小径の平歯車部240bとから一体的に構成されている。ま た、軸支ピン248には、第3の従動ギヤ242が回転自在に軸支されており、 この第3の従動ギヤ242は、第2の従動ギヤ240の小径の平歯車部240b に噛合すると共に、上述した検出・駆動ギヤ234の大径の平歯車部234aに 噛合する様になされている。
【0107】 この様に取り付けられた第1乃至第3の従動ギヤ238,240,242から ギヤトレイン236は構成されているので、駆動モータ56の起動に伴い、この ギヤトレイン236を介して、検出・駆動ギヤ234は回転駆動される事になる 。
【0108】 一方、上述した軸支ピン252には、ギヤシャーシ114の底板118cの下 側に位置した状態で、上述した検出レバー250が回動自在に軸支されている。 この検出レバー250は、平面視で略T字状に形成され、このT字形の右肩部で 軸支ピン252に回動自在に軸支されている。また、この検出レバー250は、 軸支ピン252に巻回されたトーションばね258により図中反時計方向に回動 する様に付勢されている。ここで、この検出レバー250のT字形の左肩部には 、後述するタイミング検出機構60を構成する第3の検出センサ260(図中、 一点鎖線で示されている。)で検出される被検出片250aを起立した状態で、 且つ、ギヤシャーシ114の底板118cの上方に取り出された状態で一体的に 備えている。また、この検出レバー250のT字形の下端部上には、上述した第 1のガイド溝254を下方から貫通して、ギヤシャーシ118の底板118cの 上方に取り出される従動ピン262が植設されている。
【0109】 この従動ピン262が上述したトーションばね258の付勢力により第1のガ イド溝254の前端部に位置する状態で、「カートリッジアンロード位置」(P 1)が規定され、この従動ピン262が取り付けられた検出レバー250の被検 出片250aは、第3の検出センサ260の検出範囲から前方側に外れて、これ をオン動作させるように設定されている。また、この従動ピン262がトーショ ンばね258の付勢力に抗して、第1のガイド溝254の前端部から僅かに後方 に移動(即ち、検出レバー250が時計方向に僅かに回動)した時点で、「カー トリッジ挿入検知位置」が規定され、この従動ピン262が取り付けられた検出 レバー250の被検出片250aは、第3の検出センサ260の検出範囲に入り 込み、これをオフ動作させるように設定されている。更に、この従動ピン262 が第1のガイド溝254の中途部まで移動した時点で、この従動ピン262が取 り付けられた検出レバー250の被検出片250aは、第3の検出センサ260 の検出範囲から後方に外れて、これをオン動作させるように設定されている。尚 、従動ピン262が第1のガイド溝254の後端部に位置する状態で、磁気ヘッ ド16は『磁気ヘッドロード位置』(P4)にもたらされる様に設定されている 。
【0110】 この図43に示す構成の上には、図44に示す様に、ギヤシャーシ118上に は、検出レバー250の上方に位置した状態で、後述するスライド板264を挿 入方向Xに沿って往復駆動して、後述する係合機構232を介してスライド板2 64に係合したディスクカートリッジ42を「カートリッジ挿入検知位置」と「 カートリッジ引き込み完了位置」(P2)との間で往復移動させる為のスライド 板駆動機構264を構成する引き込みリンク266が取り付けられている。尚、 この引き込みリンク266は、ディスクカートリッジ42が「カートリッジアン ロード位置」(P1)から「カートリッジ挿入検知位置」まで挿入された事を検 知する検知レバーとして機能する、即ち、タイミング検出機構60の一部として も機能する様に構成されている。
【0111】 詳細には、上述した引き込みリンク266は、平面視で略T字状に形成され、 このT字形の右肩部で上述した軸支ピン252に回動自在に軸支されている。こ の引き込みリンク266のT字形の左肩部には、二股部266aが形成されてお り、この二股部266には、図18に示す様に、ディスクカートリッジ42の挿 入動作に伴い挿入方向Xに沿って移動されるスライド板268に植設されたピン 270が抱き込まれる状態で係合している。即ち、このスライド板268のスラ イド移動に応じて、引き込みリンク266は軸支ピン252回りに回動駆動され る事になる。
【0112】 ここで、このスライド板268は、図17及び図18に示す様に、カートリッ ジホルダ100の天板100a上の左側に挿入方向Xに沿って摺動自在に配設さ れており、これの後端部は下方に折曲され、挿入されてくるディスクカートリッ ジ42の先端に係合する係合片268aとして規定されている。この係合片26 8aには、スライド板268が「カートリッジアンロード位置」(P1)に対応 する位置ある状態において、ディスクカートリッジ42の先端部が当接せず、デ ィスクカートリッジ42が「カートリッジアンロード位置」(P1)を過ぎて更 に挿入される事により、ディスクカートリッジ42の先端が当接して、これの挿 入動作に伴い、挿入方向Xに沿って押し込み駆動し、この結果、スライド板26 8は挿入方向Xに沿って後方にスライド移動される事になる。
【0113】 一方、このスライド板268の後端部には、「カートリッジアンロード位置」 (P1)まで挿入されてきたディスクカートリッジ42の「カートリッジ挿入検 知位置」までの挿入に伴い、このディスクカートリッジ42に係合して、これを 駆動モータ56の駆動力で更に引き込ませる(即ち、自動ローディングする)状 態とする為の係合機構232が取り付けられている。 この係合機構232は、スライド板268の後端部の下面に立ち下がった状態 で植設された軸支ピン272と、この軸支ピン272に回動自在に軸支されたカ ートリッジフック274とを備えて構成されている。このカートリッジフック2 74は平面視で略L字状に形成され、その折曲部で軸支ピン272に軸支されて いる。また、このカートリッジフック274は、一方の片部274aがディスク カートリッジ42に当接可能に設定され、また、他方の片部274bが、軸支部 よりもフロント側に延出しており、その先端で図5及び図6に示すディスクカー トリッジ42のフック溝42eに係合可能となる様に形成されている。そして、 このカートリッジフック274は、これの他方の片部274bがディスクカート リッジ42のフック溝42eに係合する係合位置と、係合しない退避位置との間 で回動自在になされている。
【0114】 ここで、このカートリッジフック274の他方の片部274bの先端面は、テ ーパ面から形成されており、これが係合位置にある場合にも、挿入されてきたデ ィスクカートリッジ42の先端部の左方端部に押されて、一旦、外方の退避位置 まで回動される様に設定されている。尚、この様に退避位置まで回動された状態 で、カートリッジフック274の他方の片部274bがこれの側方をディスクカ ートリッジ42が通過する事を許容するに充分なクリアランスをディスクカート リッジ42の先端部側面に形成された傾斜面42c,42dとの間に確保する為 に、カートリッジホルダ100の対応する側板100cには、カートリッジフッ ク274の他方の片部274bが貫通する側開口100gが形成されている。
【0115】 この様に一旦、退避位置まで回動されたカートリッジフック274の側方を通 過したディスクカートリッジ42は、カートリッジフック274の一方の片部2 74aにその先端部の左方端部が当接して、これを退避位置から係合位置に回動 させると共に、スライド板268の係合片268aに当接して、このスライド板 268を挿入方向Xに沿って少し押し込み移動(スライド)させる。この結果、 このカートリッジフック274の他方の片部274bはフック溝44eに係合し 、カートリッジフック274とディスクカートリッジ42とは一体的に挿入方向 Xに沿って移動する状態となる。また、このようにカートリッジフック274が ディスクカートリッジ42に係合した状態で、挿入方向に沿って少し押し込み移 動される事により、このカートリッジフック274の他方の片部274bの外側 面は、上述した側開口100gから出て、側板100cの内側面により、退避位 置への移動を禁止された状態となる。従って、このカートリッジフック274の 移動駆動に応じて、カートリッジフック274はディスクカートリッジ42に係 合した状態を維持される事となり、ディスクカートリッジ42は挿入方向Xに沿 って「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)まで引き込み駆動(自動ローデ ィング)され得る事になる。
【0116】 即ち、上述した様に、手動により挿入されてきたディスクカートリッジ42が 「カートリッジアンロード位置」(P1)において、カートリッジフック274 の一方の片部274bに当接し、ディスクカートリッジ42が「カートリッジア ンロード位置」(P1)から「カートリッジ挿入検知位置」まで更に手動により 挿入される事に伴い、このカートリッジフック274を退避位置から係合位置ま で回動させて、カートリッジフック274をディスクカートリッジ42に係合さ せると共に、このスライド板268に植設されたピン270に係合する引き込み リンク266は、図44図において時計方向に僅かに回動する。この引き込みリ ンク266の時計方向の移動に応じて、これの側縁が上述した検出レバー250 の被検出片250aに係合し、この被検出片250aが一体的に取り付けられた 検出レバー250を、トーションばね258の付勢力に抗して時計方向に僅かに 回動させる。
【0117】 この結果、上述した様に、第3の検出センサ260はオン状態からオフ状態に その検出状態を変化させ、詳細は後述するが、この第3の検出センサ260のオ ン状態からオフ状態への変化に伴い、制御回路はディスクカートリッジ42が「 カートリッジ挿入検知位置」まで挿入されてきたと判断して駆動モータ56を起 動させ、スライド板駆動機構264を介して、スライド板268を駆動モータ5 6の駆動力で挿入方向Xに沿って移動駆動させ、この様にして、カートリッジフ ック274を移動させてディスクカートリッジ42を「カートリッジ受け位置」 にあるカートリッジホルダ100内の「カートリッジ引き込み完了位置」(P2 )まで引き込み動作する。
【0118】 ここで、このスライド板駆動機構264は、上述した引き込みリンク266の 他に、図44に示す様に、引き込みリンク266のT字形の下端部に立設された 駆動ピン276と、図45に示す様に、検出・駆動ギヤ234の下面に形成され 、駆動ピン276が下方から嵌合する駆動カム溝278とを備えて構成されてい る。即ち、上述したギヤトレイン236を介して駆動モータ56の駆動力により 検出ギヤ234が回転駆動される事により、駆動カム溝278と駆動ピン276 との係合位置の変化に基づき、引き込みリンク266は時計方向に沿って回動駆 動され、この結果、この引込リンク266に係合するピン270が取り付けられ たスライド板268は、挿入方向Xに沿ってスライド駆動される事になる。従っ て、このスライド板268のスライド駆動に応じて、これに取り付けられたカー トリッジフック274に係合するディスクカートリッジ42は、挿入方向Xに沿 って「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)まで自動的に引き込まれる事に なる。
【0119】 尚、この様なスライド板駆動機構264による引き込み動作後、更に制御カム 板駆動機構280を介して左右一対の制御カム板102,104を移動駆動する 事により、後述する様にして、このカートリッジホルダ100を「カートリッジ 受け位置」から「カートリッジロード位置」(P3)まで下降させる事により、 ディスクカートリッジ42を自動ローディングさせることが出来る事になる。
【0120】 次に、駆動モータ56の駆動力で左右の制御カム板102,104を移動駆動 し、これにより、カートリッジホルダ100をディスクカートリッジ42の「カ ートリッジ受け位置」と「カートリッジロード位置」(P3)との間で上下動さ せると共に、磁気ヘッド取り付けベース62を磁気ヘッド14の『待機位置』と 『磁気ヘッドロード位置』(P4)との間で上下動させる為の制御カム板駆動機 構280の構成を説明する。
【0121】 先ず、この制御カム板駆動機構280は、再び図38に示す様に、ギヤシャー シ118の底板118dの略中央部で、軸支ピン282を介してその中央位置で 回動自在に軸支され、両端で左右一対の制御カム板102,104に係合するリ ンクアーム284と、上述した検出・駆動ギヤ234の回動を解除可能にリンク アーム284に伝達する伝達アームアッセンブリ286と、磁気ヘッド14を『 磁気ヘッドロード位置』(P4)に位置する様に移動させたリンクアーム284 を、『中間位置』に強制的に復帰させる為の強制復帰機構288とを概略備えて 構成されている。ここで、この強制復帰機構288は、磁気ヘッド14を『磁気 ヘッドロード位置』(P4)に位置する様に磁気ヘッド取り付けベース62を移 動させたリンクアーム284の回動位置を電磁力を利用して解放可能に保持する 電磁ソレノイド290を備えている。
【0122】 以下に、この制御カム板駆動機構280の構成を図38及び図42乃至図46 を参照して説明する。
【0123】 先ず、図42に示す様に、ギヤシャーシ118の底板118dの下面には、上 述したリンクアーム284がその中央部で軸支ピン282を介して底板118d の略中央部に回動自在に軸支されている。このリンクアーム284の両端には、 左右一対の制御カム板102,104の係合凹部102e,104eに下方から 嵌合する係合ピン292a,292bが、上方に突出した状態で取り付けられて いる。この様にして、左右一対の制御カム板102,104は、互いに逆方向に 移動駆動されることになる。
【0124】 一方、ギヤシャーシ118の底板118dの右後方部上には、上述した電磁ソ レノイド290がその吸着面290aを右方に向けた状態で搭載されている。ま た、ギヤシャーシ118の底板118dの右方部には、リンクアーム284を回 転自在に支持する軸支ピン282を回転中心として、長い円弧状の第2のガイド 溝294と、この第2のガイド溝294より短径で且つ短く設定された円弧状の 第3のガイド溝296とが形成されている。ここで、第2のガイド溝294を下 方から貫通した状態で、リンクアーム284上には、駆動ピン298が植設され ている。従って、この駆動ピン298を、第2のガイド溝294内で摺動させる 事により、リンクアーム284は軸支ピン282回りに回動駆動される事になる 。換言すれば、この第2のガイド溝294の前後両端で、リンクアーム284の 回動範囲が規制される事になる。更に、ギヤシャーシ118の底板118dの右 前方部には、後述するソレノイドアーム300が回動自在に軸支される軸支ピン 302が植設されている。
【0125】 この図42に示す構成の上には、図43に示す様に、上述したソレノイドアー ム300と、強制復帰機構288を構成するエジェクトアーム304が取り付け られている。
【0126】 即ち、上述したリンクアーム284を回転自在に軸支する軸支ピン282には 、ギヤシャーシ118の底板118d上に位置した状態で、エジェクトアーム3 04が回転自在に軸支されている。このエジェクトアーム304の下面には、上 述した第3のガイド溝296に上方から挿通されるガイドピン306が植設され ている。また、上述した軸支ピン302には、ソレノイドアーム300がその前 端部で回動自在に軸支されている。このソレノイドアーム300の後端部は、上 述した電磁ソレノイド290の近傍まで延出している。そして、このソレノイド アーム300の後端には、電磁ソレノイド290が励磁される事により吸着され る吸着片300aが取り付けられている。
【0127】 このソレノイドアーム300は軸支ピン302に巻回されたトーションばね3 08により図中反時計方向回りの回動力を付与されている。従って、このソレノ イドアーム300は電磁ソレノイド290が消磁している状態においても、トー ションばね308の付勢力により、電磁ソレノイド290に向かう様に回動付勢 されている。このように電磁ソレノイド290が消磁している状態において、こ のソレノイドアーム300は、これの前部に凹んだ状態で形成された係止部30 0b(後に詳細に説明する。)を除く左側面が、リンクアーム284に植設され た駆動ピン298に上述したトーションばね308の付勢力により弾性的に当接 した状態で、吸着片300aは電磁ソレノイド290の吸着面290aから離間 させられている。
【0128】 即ち、このソレノイドアーム300の前部には、磁気ヘッド14の『磁気ヘッ ドロード位置』(P4)を規定する様に回動されたリンクアーム284に植設さ れた駆動ピン298を、その『磁気ヘッドロード位置』(P4)を規定する位置 に係止する為の、換言すれば、リンクアーム284が磁気ヘッド14の『磁気ヘ ッドロード位置』(P4)を規定する位置から『中間位置』を規定する位置に向 けて復帰する事を阻止する為の係止部300bが段状に形成されている。
【0129】 そして、駆動ピン298が第2のガイド溝294に沿って前方に移動して、ソ レノイドアーム300の係止部300bにもたらされた状態で、このソレノイド アーム300はこれの左側面と駆動ピン298との係合を解除され、トーション ばね308の付勢力により図中反時計方向に回動され、これの吸着片300aが 電磁ソレノイド290の吸着面290aに機械的に接触する事になる。この接触 状態において、電磁ソレノイド290が消磁されていると、駆動ピン298の復 帰動作に伴い、係止部300bは押されて、これが形成されたソレノイドアーム 300はトーションばね308の付勢力に抗して時計方向に回動され、このよう にして、再び、ソレノイドアーム300の左側面に駆動ピン298が係合する状 態に復帰する。
【0130】 一方、電磁ソレノイド290の励磁に応じて吸着片300aを吸引する事によ り、ソレノイドアーム300はトーションばね308の付勢力に付加して更に電 磁吸着力で、吸着片300aは電磁ソレノイド290の吸着面290aに強力に 吸着され、その回動位置を固定される事になる。この結果、この吸着状態におい て、駆動ピン298はソレノイドアーム300の係止部300bに係止され、後 方への移動が禁止、即ち、リンクアーム284が磁気ヘッド14の『磁気ヘッド ロード位置』(P4)を規定する位置から『中間位置』を規定する位置に向けて 復帰する事が阻止される事になる。
【0131】 この図43に示す構成の上には、図44に示す様に、エジェクトアーム304 の上に乗った状態で、伝達アームアッセンブリ286を構成するギヤアーム31 0が取り付けられている。このギヤアーム310は、その略中央部で上述した軸 支ピン282に回動自在に軸支されている。このギヤアーム310の図中左端に は、図46に取り出してその上面形状を示す検出・駆動ギヤ234の小径の平歯 車部234aに噛合する扇状のギヤ部310aが一体的に取り付けられている。 一方、このギヤアーム310の図中右端部310bは、リンクアーム284に植 設された駆動ピン298の前方を通過して、上述した第2のガイド溝294を覆 う位置まで延出している。この右端部310b上には、伝達アームアッセンブリ 286を構成するロックアーム312を回動自在に軸支する為の軸支ピン314 が植設されている。
【0132】 この図44に示すギヤアーム310上には、図38に再び示す様に、ロックア ーム312が軸支ピン314に回動可能に軸支された状態で取り付けられている 。このロックアーム312は、軸支ピン314に巻回されたトーションばね31 6により図中時計方向に回動する様に付勢されている。ここで、このロックアー ム312は、平面視で略L字状に形成されており、その折曲部で軸支ピン314 に軸支されている。また、このロックアーム312の装填方向Xに沿い後方に向 けて延出する一方の片部312aの基端部の右側面には、駆動ピン298が係脱 自在に嵌入される凹部312bが形成されている。
【0133】 ここで、このロックアーム312に何ら外力が作用せず、トーションばね31 6の付勢力で図中時計方向に回動した位置にある状態で、この凹部312bには 、駆動ピン298が嵌入する様に設定されている。そして、この嵌入状態で、ロ ックアーム312はリンクアーム284の回動方向に関して駆動ピン298と係 合する状態(即ち、駆動ピン298をロックする状態)にもたらされる様に設定 されている。尚、この凹部312bの前方の側縁を規定する面は、上述したギヤ アーム310の右端部310bの後方の端面と上下方向で略整合する様に設定さ れている。
【0134】 この結果、ロックアーム312の凹部312bに駆動ピン298が嵌入してい る状態で、このロックアーム312が取り付けられたギヤアーム310が、軸支 ピン282回りに図示する状態から時計回りに回動する事により、駆動ピン29 8が取り付けられたリンクアーム284は時計回りに回動駆動される事になる。 即ち、駆動モータ56の駆動力が上述した伝達アームアッセンブリ286を介し てリンクアーム284に伝達され、これにより、左右一対の制御カム板102, 104は、互いに逆方向に移動駆動されることになる。
【0135】 一方、上述したロックアーム312の他方の片部312cは、上述した軸支ピ ン302に当接可能に形成されている。詳細には、ギヤアーム310が時計回り に回動した状態で、駆動ピン298が第2のガイド溝294の前方端に到達する 直前で、軸支ピン302に当接する様に設定されている。この様に他方の片部3 12cが軸支ピン302に当接した後、更に、ギヤアーム310が時計回りに回 動し、駆動ピン298が第2のガイド溝294の前方端に到達する事により、ロ ックアーム312はトーションばね316の付勢力に抗して反時計回りに回動さ れ、これにより、凹部312bと駆動ピン298との係合状態は解除される事に なる。この様に凹部312bと駆動ピン298との係合が解除された状態で、駆 動ピン298は復帰移動可能な状態となり、換言すれば、この駆動ピン298が 取り付けられたリンクアーム284は反時計回りに回動可能な状態となる。
【0136】 ここで、この光磁気ディスク装置10が停電等で電力の供給が停止された場合 には、スピンドルモータ44の駆動が停止し、この結果、ディスクカートリッジ 42内での光磁気ディスク12の回転が停止する事態となる。既に上述した様に 、磁気ヘッド14はこの光磁気ディスク12の回転時に発生する風圧で光磁気デ ィスク12の表面から僅かに持ち上げられた状態で離間する様に設定されている 。従って、この様にスピンドルモータ44の駆動が停止して光磁気ディスク12 の回転が徐々に低下し始めると、その風圧の作用が弱くなる。この結果、磁気ヘ ッド14はロードビーム荷重により落下して、未だ慣性により回転している光磁 気ディスク12の表面と接触して破損する虞がある。この為、この一実施例にお いては、光磁気ディスク装置10が停電等で電源の供給が停止された場合には、 ばね力を利用して、磁気ヘッド14が『磁気ヘッドロード位置』(P4)から『 中間位置』まで機械的に強制復帰された状態で持ち上げられる様に構成された強 制復帰機構288が備えられている。
【0137】 即ち、この強制復帰機構288は、上述した電磁ソレノイド290と、エジェ クトアーム304と、このエジェクトアーム304及び電磁ソレノイド290間 に掛け渡され、エジェクトアーム304を軸支ピン282回りに反時計方向に回 動する様に付勢するリターンばね318とを概略備えて構成されている。詳細に は、このエジェクトアーム304の下面には、上述した第3のガイド溝288を 下方に貫通するエジェクトピン320が立ち下がった状態で植設されている。こ のエジェクトピン320には、時計回りに回動駆動されてきたリンクアーム28 4が係合し、このエジェクトピン320が取り付けられたエジェクトアーム30 4をリターンばね318の付勢力に抗して時計方向に回動する様に設定されてい る。
【0138】 ここで、リターンばね318の付勢力に抗してリンクアーム284によりエジ ェクトピン320が第3のガイド溝296の前端位置に強制的に保持される状態 において、このリンクアーム284により移動される左右一対の制御カム板10 2,104の位置はモータ停止位置と規定され、磁気ヘッド14は『磁気ヘッド ロード位置』(P4)に、また、カートリッジホルダ100は「カートリッジロ ード位置」(P3)に夫々位置決めされると共に、磁気ヘッド14が『磁気ヘッ ドロード位置』(P4)から『中間位置』まで強制復帰する為の付勢力がリター ンばね318にチャージされるように設定されている。一方、このリンクアーム 284を第3のガイド溝296の前端位置に保持させておく保持力が解消した場 合には、チャージされたリターンばね318の付勢力により、エジェクトピン3 20が第3のガイド溝296の後端位置まで回動される事になる。ここで、この エジェクトピン320に係合するリンクアーム284も同様に回動される事にな る。この様に、第3のガイド溝296の後端位置に復帰したエジェクトピン32 0に係合するリンクアーム284により規定される左右一対の制御カム板102 ,104は、磁気ヘッド14を『中間位置』に規制する様に位置決めされている 。
【0139】 一方、上述した様に、リンクアーム284に植設された駆動ピン298が第2 のガイド溝294の前端部まで移動された時点で、ロックレバー312による駆 動ピン298のロックが解除される様に設定されているので、このままでは、リ ンクアーム284はリターンばね318の付勢力により、『中間位置』に対応す る位置まで強制復帰されてしまう事になる。この為、この一実施例では、強制復 帰機構288はロックレバー312による駆動ピン298のロックが解除される 以前に、電磁ソレノイド290を励磁しておき、ソレノイドアーム300をトー ションばね308の付勢力に付加した状態で反時計方向に回動付勢させておく。 この結果、ソレノイドアーム300は、駆動ピン298に側方から当接し、この 駆動ピン298は、『磁気ヘッドロード位置』(P4)に対応する位置の直前に 移動するまでの間、ソレノイドアーム300の左側縁に摺接しつつ移動する事に なる。そして、駆動ピン298が『磁気ヘッドロード位置』(P4)に対応する 位置まで移動すると、ソレノイドアーム300の係止部300bに対向し、ソレ ノイドアーム300の吸着片300aが電磁ソレノイド290の吸着面に吸着さ れる様に、トーションばね308の付勢力が付加された状態で回動される事にな る。この様にソレノイドアーム300が電磁ソレノイド290により吸着された 状態で、駆動ピン298は、ロックレバー312の凹部312に代わって、ソレ ノイドアーム300の係止部300bにより、第2のガイド溝294の前端部に 係止された状態を保持される事になる。
【0140】 即ち、この一実施例の制御カム板駆動機構280においては、一対の制御カム 板102,104に係合してこれを移動する為のリンクアーム284に植設され た駆動ピン298は、磁気ヘッド14を『待機位置』に対応する位置から『中間 位置』に対応する位置を通って『磁気ヘッドロード位置』(P4)に対応する位 置まで移動されるまでは、駆動モータ56により軸支ピン282回りに回動され るギヤアーム310に取り付けられたロックアーム312により、ギヤアーム3 10と一体的に回動する様にロックされており、この駆動ピン298が磁気ヘッ ド14を『磁気ヘッドロード位置』(P4)に対応する位置にもたらされた状態 で、ロックアーム312によるロック状態を解除され、代わりに、励磁された電 磁ソレノイド290により係止位置に強固に保持されたソレノイドアーム300 により係止される事になる。
【0141】 従って、この一実施例の強制復帰機構288によれば、このソレノイドアーム 300により磁気ヘッド14が『磁気ヘッドロード位置』(P4)に係止された 状態は、電磁ソレノイド290が励磁されている限り維持される事になるが、一 旦、停電等で電力の供給が停止された場合には、自動的に電磁ソレノイド190 も消磁される事となり、この結果、ソレノイドアーム300はトーションばね3 08の付勢力のみにより反時計方向に回動付勢される状態に復帰される事になる 。この結果、この消磁により、駆動ピン298の係止状態は実質的に解除される 事になる。この様にして、リンクアーム284を磁気ヘッド14が『磁気ヘッド ロード位置』(P4)にある様に保持しておく保持力が解除される事になり、従 って、このリンクアーム284は、これに当接するエジェクトピン320が取り 付けられたエジェクトアーム304がリターンばね318の付勢力により反時計 方向に回動復帰される事になる。そして、このリンクアーム284の回動復帰に 伴い、磁気ヘッド14は『磁気ヘッドロード位置』(P4)から『中間位置』ま で強制的に復帰動作される事になる。
【0142】 尚、以上詳述した様に構成される自動ロード/アンロード機構52においては 、光磁気ディスク装置10内の「カートリッジロード位置」(P3)に装填され たディスクカートリッジ42をアンローディングする際には、駆動モータ56を ローディング時とは逆方向に回転駆動(逆回転)する事により、「カートリッジ アンロード位置」(P1)まで、駆動モータ56の駆動力でディスクカートリッ ジ42を引き出すことが出来る事になる。
【0143】 以上詳述した様に、図33に示す「カートリッジアンロード位置」(P1)を 過ぎて、この「カートリッジアンロード位置」(P1)より僅かに奥側に規定さ れた「カートリッジ挿入検知位置」まで、ディスクカートリッジ42が手動によ り挿入される事により、この自動ロード/アンロード機構52は起動されること になる。そして、この様に起動された自動ロード/アンロード機構52により、 ディスクカートリッジ42は、「カートリッジ挿入検知位置」から「カートリッ ジロード位置」(P3)まで、駆動モータ56の駆動力により自動的にロードさ れる事になる。
【0144】 従って、作業者は、ディスクカートリッジ42を全て光磁気ディスク装置10 内に手動により挿入する必要がなく、途中まで挿入した後、光磁気ディスクカー トリッジ42は自動的に引き込まれる事となり、ディスクカートリッジ42のロ ードの操作性が極めて良いものである。また、「カートリッジロード位置」(P 3)からアンロードする際には、ここから「カートリッジアンロード位置」(P 1)まで駆動モータ56の駆動力により自動的にアンロードされる事になる。こ の結果、作業者は、一部引き出されたディスクカートリッジ42を把持して、引 き抜く様に操作すれば良く、アンロード操作の操作性も極めて向上する事になる 。
【0145】 特に、ローディング動作においては、係合機構232を介して、これのカート リッジフック274がディスクカートリッジ42のフック溝42eに側方から係 合する様にしたので、ロード時におけるディスクカートリッジ42の係合状態は 確実なものとなり、この結果、このローディング動作が極めて安定した状態で実 行される事になる。
【0146】 また、特に、アンローディング動作においては、駆動モータ56の駆動力を利 用しているので、「カートリッジアンロード位置」(P1)まで確実にディスク カートリッジ42はアンロードされる事となり、例えば、スプリング力を利用し てアンロードする場合と比較して、ディスクカートリッジ42がシャーシ開口3 6から排出されない虞も、また、勢いよく排出されて、ディスクカートリッジ4 2全体がシャーシ開口36から引き出され、これが床上に落下して破損する虞も なく、極めて安定した排出動作が達成される事になる。
【0147】 次に、上述した特徴的構成の(4)ディスクカートリッジ42のローディング タイミングや磁気ヘッド14のローディングタイミングを検出するタイミング検 出機構60について、図46乃至図79を参照して説明する。
【0148】 先ず、上述した駆動機構116の構成要素としても規定される検出・駆動ギヤ 234の構成を、図46を参照して詳細に説明する。
【0149】 即ち、図46に取り出して示す様に、この検出・駆動ギヤ234は、上述した 軸支ピン256に回動自在に軸支されており、駆動機構116として機能する部 分として、上述した第3の従動ギヤ248に噛合する大径のギヤ部234bを、 その最外周回りに備えている。この噛合を介して、駆動モータ56の正方向の駆 動力は、検出・駆動ギヤ234を図38において反時計方向に回動させ、この検 出・駆動ギヤ234の回転力は、自動ロード/アンロード機構52においては、 スライド板駆動機構264の駆動カム溝278と駆動ピン276との係合により 、引き込みリンク266を介してスライド板268に伝達され、制御カム板駆動 機構280においては、伝達アームアッセンブリ286を介して介してリンクア ーム284に伝達される事になる。
【0150】 一方、この検出・駆動ギヤ234の上面には、タイミング検出機構60として 機能する部分として、「カートリッジ挿入検知位置」、「カートリッジロード位 置」(P3)、『磁気ヘッドロード位置』(P4)を検出する為に、第1及び第 2の検出リブ322,324が、夫々、上面から立ち上がった状態で、且つ、軸 支ピン256を中心とする円弧状を呈する状態で形成されている。ここで、第1 の検出リブ322は外周に、また、第2の検出リブ324は内周に夫々配設され 、第1の検出リブ322の所定位置にはスリット322aが形成されている。
【0151】 また、このタイミング検出機構60は、上述した第3の検出センサ260の他 に、第1及び第2の検出センサ326,328を備え、両検出センサ326,3 28は、各々の検出範囲に対応する第1または第2の検出リブ322,324が 入り込まない限り、オン状態となる様に設定されている。換言すれば、第1の検 出センサ326はこれの検出範囲に第1の検出リブ322が入る事によりオフさ れ、第2の検出センサ328はこれの検出範囲に第2の検出リブ324が入る事 によりオフされる様に夫々設定されている。尚、上述したスリット322aは、 検出・駆動ギヤ234の回転に伴い、これが対応する第1の検出センサ326の 検出範囲に入り込む事により、この第1の検出センサ326を所定時間だけオン 、例えばこの一実施例においては、約20msec程度オンさせる様に設定されてい る。
【0152】 ここで、第1の検出リブ322は、「カートリッジ挿入検知位置」に対応する 位置においては第1の検出センサ326をオンさせておき、ここから検出・駆動 ギヤ234が僅かに反時計方向に回動した時点から磁気ヘッド14が『磁気ヘッ ドロード位置』(P4)に対応する位置にもたらされるまでの間だけ、第1の検 出センサ326をオフさせる様に設定されている。尚、上述したスリット322 aの形成位置は、これにより第1の検出センサ326がオンする時点が、丁度、 アンローディング動作において、電磁ソレノイド290を消磁させるに適切なタ イミングに対応する様に設定されている。一方、第2の検出リブ324は、「カ ートリッジアンロード位置」(P1)に対応する位置から「カートリッジロード 位置」(P3)に対応する位置まで、検出・駆動ギヤ234が回動される間、第 2の検出センサ328をオンさせておき、「カートリッジロード位置」(P3) に至ったタイミングでオフさせる様に設定されている。
【0153】 また、上述した第3の検出センサ260は、検出レバー250の被検出片25 0aに基づき、オン・オフされる様に既に説明した、特に、この被検出片250 aは、引き込みリンク266に押されて、「カートリッジアンロード位置」(P 1)に対応する位置から「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)に対応する 位置まで移動され、「カートリッジアンロード位置」(P1)から「カートリッ ジ挿入検知位置」までの移動に伴い、第3の検出センサ260はオフされる様に 既に説明した。ここで、この「カートリッジロード位置」に対応する位置まで移 動された検出レバー250の従動ピン262には、上述した制御カム板駆動機構 280の動作に伴い回動駆動されるリンクアーム284が、『磁気ヘッドロード 位置』(P4)に対応する回動位置の直前まで時計方向に沿って回動された時点 で当接し、この従動ピン262を時計方向に沿って回動駆動する様に設定されて いる。このようにして、この従動ピン262が取り付けられた検出レバー250 の被検出片250aは、リンクアーム284が『磁気ヘッドロード位置』(P4 )に移動される事に伴い、第3の検出センサ260の検出範囲から出て、これを オンさせる事になる。
【0154】 ここで、これら第1乃至第3の2つの検出センサ326,328,260は、 図40に示す様に、シンクロサーボ基板120の下面に、図示しないシンクロサ ーボ回路に直接に実装された状態で取り付けられている。尚、このタイミング検 出機構60においては、第1及び第2の検出センサ326,328を用いて、検 出・駆動ギヤ234が、「カートリッジアンロード位置」(P1)と、「カート リッジロード位置」(P3)と、『磁気ヘッドロード位置』(P4)との3つの 位置のいずれかに対応する位置にある事が検出される様に設定されている。そし て、これら第1及び第2の検出センサ326,328により、検出・駆動ギヤ2 34が「カートリッジアンロード位置」(P1)に対応する位置にあると検出さ れた状態で、第3の検出センサ260のオフにより、ディスクカートリッジ42 の挿入、即ち、「カートリッジ挿入検知位置」にディスクカートリッジ42がも たらされたタイミングを検出する様に設定されている。また、これら第1及び第 2の検出センサ326,328により、検出・駆動ギヤ234が『磁気ヘッドロ ード位置』(P4)にあると検出された状態で、第3の検出センサ260のオフ により、磁気ヘッド14の『磁気ヘッドロード位置』(P4)からのアンローデ ィング動作の開始タイミングを検出する様に設定されている。
【0155】 ここで、既に上述した様に、ディスクカートリッジ42の「カートリッジ挿入 検知位置」は、操作者の手動により挿入されてきたディスクカートリッジ42の 先端が、「カートリッジアンロード位置」(P1)においてスライド板268の 係合部268aに当接し、これを少しだけ装填方向Xに沿って押し込み、このス ライド板268の押し込み移動が引き込みリンク266を回動させ、この引き込 みリンク266の回動に応じて検出レバー250が回動し、この検出レバー25 0の回動に応じて、これの被検出片250aが第3の検出センサ260をオフす る事により検出されるものである。一方、この検出・駆動ギヤ234の回転に応 じて、これの下面に形成された駆動カム溝278と引き込みリンク266に植設 された駆動ピン276との係合位置が変化する事により、引き込みリンク266 が回動され、この引込リンク266の回動に応じて、スライド板268が移動さ せられる事により、上述した挿入検出タイミング以降は、駆動モータ56の駆動 力により自動ロードされる様になされている。しかしながら、上述した挿入検出 時点においては、駆動モータ56は起動されていないので、上述したギヤトレイ ン236の構成上、検出・駆動ギヤ234は回転不能な状態にある。
【0156】 この為、この一実施例においては、例え、検出・駆動ギヤ234が駆動モータ 56の非起動の為に回転不能な状態にあったとしても、引き込みリンク266の 回動を許容する為、換言すれば、引き込みリンク266に植設された駆動ピン2 76が、検出・駆動ギヤ234の下面に形成された駆動カム溝278内で移動す る事を許容する為に、検出・駆動ギヤ234の上面に回転中心と同軸に形成され た円筒状のボス部234cに巻回されたトーションばね330を備えている。こ のトーションばね330は、図46に示す様に、その一端330aで検出・駆動 ギヤ234に係止され、他端330bは、ボス部234cの外周と第1の検出リ ブ322の内周との間に形成された凹部234dの時計方向側の端面に弾性的に 当接している。そして、このトーションばね330の他端330bに、上述した 駆動ピン276が当接する状態に設定されている。
【0157】 この様にして、ディスクカートリッジ42の挿入検知の為に、「カートリッジ アンロード位置」(P1)から「カートリッジ挿入検知位置」までの引き込みリ ンク266の軸支ピン252回りの時計方向の回動に伴う駆動ピン276の移動 は、単に、トーションばね330の他端部330bを弾性的に反時計方向に変形 させるだけで、何等、停止している検出・駆動ギヤ234に影響を与えない様に することが出来る事になる。一方、このディスクカートリッジ42の挿入検出後 の駆動モータ56の起動に応じて、検出・駆動ギヤ234は反時計方向に回転駆 動される事になるが、この検出・駆動ギヤ234の回転に応じて、駆動ピン27 6は駆動カム溝278のカム面形状に基づき移動され、この駆動ピン276が植 設された引き込みリンク266を軸支ピン252回りに時計方向に回転駆動する 事になる。
【0158】 以上の様に構成されるタイミング検出機構60におけるタイミング検出動作を 、図47乃至図53に示すタイミングチャート、及び、図54乃至図79に示す 動作状態図を参照して説明する。
【0159】 先ず、図47乃至図53に示す夫々のタイミングチャートにおいて、「PSー A」は第1の検出センサ326からの検出信号を、「PSーB」は第2の検出セ ンサ328からの検出信号を、「PSーC」は第3の検出センサ260からの検 出信号を夫々示している。また、同図において、「SOLE」は、電磁ソレノイ ド290への制御信号を示しており、OFFにおいて電磁ソレノイド290を消 磁させ、ONにおいて励磁する様に設定されている。また、同図において、「L DA」及び「LDB」は、駆動モータ56への制御信号を示しており、「LDA 」が『L』で「LDB」が『H』の場合に、駆動モータ56は正方向に回転(正 転)し、「LDA」が『H』で「LDB」が『L』の場合に、駆動モータ56は 正方向とは反対方向に回転(逆転)し、「LDA」及び「LDB」が共に『H』 の場合には、駆動モータ56の駆動を停止する様に設定されている。
【0160】 図47には、ディスクカートリッジ42のローディング動作時、即ち、左右一 対の制御カム板102,104を、「カートリッジアンロード位置」に対応する 位置から「カートリッジロード位置」(P3)に対応する位置まで移動させる際 におけるタイミング検出状態が示されている。
【0161】 即ち、この光磁気ディスクカートリッジ42のローディング動作時においては 、左右一対の制御カム板102,104が「カートリッジアンロード位置」に対 応する位置にあり、第1及び第2の検出センサ326,328が共にオンしてい る状態で、第3の検出センサ260がオフされる事により、ディスクカートリッ ジ42が操作者の手動により挿入された事、即ち、ディスクカートリッジ42が 「カートリッジアンロード位置」(P1)から僅かに挿入された「カートリッジ 挿入検知位置」にもたらされた事が検知される。このカートリッジ挿入検知に伴 い、駆動モータ56を正転する。この駆動モータ56の正転に伴い検出・駆動ギ ヤ234が回転駆動されることにより、先ず、第1の検出リブ322が第1の検 出センサ326の検出範囲に入る事により、第1の検出センサ326はオフされ る。また、この後、検出・駆動ギヤ234の回転駆動により、第2の検出センサ 328の検出範囲に第2の検出リブ324が入る事により第2の検出センサ32 8がオフする。この第2の検出センサ328のオフにより、ディスクカートリッ ジ42が「カートリッジロード位置」(P3)まで自動ロード・アンロード機構 52により自動ローディングされた事、即ち、カートリッジローディングの完了 が検知される。このカートリッジローディングの完了検知に伴い、駆動モータ5 6の正転動作を停止する。
【0162】 詳細には、ディスクカートリッジ42の挿入検知がなされていないカートリッ ジアンロード状態において、自動ロード/アンロード機構52、タイミング検出 機構60、及び制御カム板駆動機構280は、図38に示す状態にもたらされて いる。このカートリッジアンロード状態において、第1乃至第3の検出センサ3 26,328,260は共にオンしている。ここで、上述した図30乃至図33 に順次示す様に、ディスクカートリッジ42がシャーシ開口36を介して光磁気 ディスク装置10内に操作者の手動により挿入されてくると、上述したシャッタ プレート開閉機構40においては、単にシャッタプレート38は挿入されてくる 光磁気ディスク12に押され、トーションばね228の付勢力に抗して後方に回 動し、光磁気ディスク12の挿入を許容する。
【0163】 そして、光磁気ディスク12の先端がスライド板268の係合片268aに当 接する「カートリッジアンロード位置」(P1)を通過し、この係合片268a を更に押し込み駆動する事により、検出レバー250を回動させ、これにより、 第3の検出センサ260をオフさせる。この第3の検出センサ260のオフによ り、ディスクカートリッジ42が「カートリッジ挿入検知位置」にもたらされた 事、即ち、ディスクカートリッジ42の挿入検知がなされる。そして、この挿入 検知に基づき、制御回路は自動ロード/アンロード機構52の駆動モータ56を 起動させ、これを正転させる事により、ディスクカートリッジ42の自動ローデ ィング動作を開始する。
【0164】 尚、この「カートリッジアンロード位置」(P1)における光磁気ディスク装 置10の内部構造は、図54にその平面形状を、図59に左側面形状を、図60 に右側面形状を、そして、図69にその正面形状を夫々示す様になされている。 また、この「カートリッジアンロード位置」(P1)においては、図73に正面 視状態で示す様に、また、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)において は、図76に側面視状態で示す様に、夫々の位置P1,P2で、カートリッジホ ルダ100は「カートリッジ受け位置」に、また、磁気ヘッド14は『待機位置 』に夫々位置決めされている。
【0165】 また、「カートリッジ挿入検知位置」におけるギヤシャーシ118上の構成は 、図71に示す様になされている。即ち、この図72には、「カートリッジ挿入 検知位置」において、カートリッジホルダ100及び磁気ヘッド14の位置は「 カートリッジアンロード位置」(P1)から変化なく、また、検出・駆動ギヤ2 34の回動位置も変化なく、単に、引き込みリンク266が軸支ピン252回り に時計方向に回動する事により、検出レバー250が時計方向に回動されて、第 3の検出センサ260がオフされる状態が示されている。
【0166】 そして、光磁気ディスクカートリッジ42がカートリッジホルダ100内に完 全に引き込まれ、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)にもたらされた後 も、依然として駆動モータ56の駆動は継続されて検出・駆動ギヤ234は回転 駆動され続けられるが、上述したスライド板駆動機構264における駆動カム溝 278のカム形状により、駆動ピン276は回動駆動されなくなり、この結果、 スライド板268の移動駆動は停止され、ディスクカートリッジ42の引き込み 動作は停止する。一方、この駆動モータ56の駆動による検出・駆動ギヤ234 の回転により、駆動ピン298をロックしたロックアーム312が取り付けられ たギヤアーム310が時計方向に回転される事により、この駆動ピン298が取 り付けられたリンクアーム284が同様に時計方向に回転駆動され、この結果、 リンクアーム284の左右の両端が夫々係止された左右一対の制御カム板102 ,104は互いに反対方向に移動駆動されることになる。この駆動モータ56の 駆動は、カートリッジホルダ100が「カートリッジロード位置」(P3)まで 下降された時点で、第2の検出センサ328がオフした時点で、一旦停止される 。この様にして、カートリッジホルダ100は、「カートリッジロード位置」に 保持される。
【0167】 上述した「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)における光磁気ディスク 装置10の内部構造は、図55にその平面形状を、図61にその左側面形状を、 そして、図62にその右側面形状を夫々示す様になされている。尚、この「カー トリッジ引き込み完了位置」(P2)における正面形状は、図69に示す「カー トリッジアンロード位置」(P1)と同様となされている。また、「カートリッ ジロード位置」(P3)における光磁気ディスク装置10の内部構造は、図56 にその平面形状を、図63にその左側面形状を、図64にその右側面形状を、そ して、図70にその正面形状を夫々示す様になされている。
【0168】 尚、カートリッジホルダ100が「カートリッジロード位置」(P3)にもた らされた状態で、図74に正面視状態で、また、図77に側面視状態で夫々示す 様に、磁気ヘッド14は『中間位置』の直前位置(実質的に『中間位置』)にも たらされている。そして、この「カートリッジロード位置」(P3)にもたらさ れた後、上述した様に、スピンドルモータ44が起動されて、「カートリッジロ ード位置」(P3)にあるディスクカートリッジ42内の光磁気ディスク12は 回転され、これの内周側のコントロールトラックに書き込まれた光コード信号を 読み取り動作する。
【0169】 一方、図48には、磁気ヘッド14のローディング動作時、即ち、左右一対の 制御カム板102,104を、「カートリッジロード位置」(P3)に対応する 位置から磁気ヘッド14の『磁気ヘッドロード位置』に対応する位置へ移動させ る際におけるタイミング検出状態が示されている。
【0170】 即ち、この磁気ヘッド14のローディング動作時においては、制御回路からの 磁気ヘッドローディングが指示されると、電磁ソレノイド290は励磁され、ソ レノイドアーム300を吸引付勢すると共に、駆動モータ56を再び正転駆動す る。この駆動モータ56の正転駆動に伴い、第1の検出リブ322が第1の検出 センサ326の検出範囲から抜け出る事により第1の検出センサ326はオンさ れ、この第1の検出センサ326のオン動作により、磁気ヘッド14『磁気ヘッ ドロード位置』(P4)まで自動ロード・アンロード機構52により自動ローデ ィングされた事、即ち、磁気ヘッドローディングの完了が検知される。この磁気 ヘッドローディングの完了検知に伴い、駆動モータ56の正転動作を停止する。 ここで、この第1の検出センサ326がオンする前に、第3の検出センサ260 は、検出レバー250の従動ピン262がリンクアーム284に押される事によ り、検出レバー250が時計方向に回動し、この第3の検出センサ260の検出 範囲から抜け出る事により、第3の検出センサ260はオンする。
【0171】 尚、第1の検出センサ326がオンする事により磁気ヘッド14の『磁気ヘッ ドロード位置』(P4)の位置検出がなされる前に、上述したスリット322a により例えば約20msec程度のオン状態(即ち、1回目のオン状態)が発生する 。この1回目の第1の検出センサ326のオン状態は、磁気ヘッド14のローデ ィング動作のタイミング検出動作においては、用いられていない。従って、この 一実施例においては、第1の検出センサ326が2回目にオンしている場合に、 駆動モータ56の正転動作を停止する様に設定されている。
【0172】 この磁気ヘッドローディング動作は、詳細には、駆動モータ56が再び正転駆 動する事により、駆動ピン298をロックしたロックアーム312が取り付けら れたギヤアーム310が更に時計方向に回転される事により、この駆動ピン29 8が取り付けられたリンクアーム284が同様に更に時計方向に回転駆動され、 この結果、リンクアーム284の左右の両端が夫々係止された左右一対の制御カ ム板102,104は互いに反対方向に更に移動駆動されることになる。この様 に、左右一対の制御カム板102,104が「カートリッジロード位置」(P3 )を規定する位置から更に移動駆動される事により、磁気ヘッド14は『中間位 置』を通過し、更に『磁気ヘッドロード位置』(P4)に向けて下降される。そ して、磁気ヘッド14が『磁気ヘッドロード位置』(P4)にもたらされる直前 に、駆動ピン298はソレノイドアーム300の係止部300bにより係止され る事になると共に、ロックアーム312の他方の片部312cが軸支ピン302 に当接して反時計方向に回動される事によりロックを解除される。そして、磁気 ヘッド14が『磁気ヘッドロード位置』(P4)にもたらされた時点で、上述し た様に、第1の検出センサ326がオンする事により、この駆動モータ56の駆 動が停止され、磁気ヘッド14は『磁気ヘッドロード位置』(P4)に保持され る。この様にして、磁気ヘッド14のローディング動作が終了する。
【0173】 上述した『磁気ヘッドロード位置」(P4)における光磁気ディスク装置10 の内部構造は、図57にその正面形状を、図65にその左側面形状を、図66に その右側面形状を、そして、図75にその正面形状を夫々示す様になされている 。また、磁気ヘッド14がこの『磁気ヘッドロード位置』(P4)にもたらされ た状態において、図75に正面視状態で、また、図78に側面視状態で夫々示す 様に、この磁気ヘッド14は光磁気ディスク12の直上方に位置決めされている 。
【0174】 また、図49には、磁気ヘッド14のアンローディング動作時、即ち、左右一 対の制御カム板102,104を『磁気ヘッドロード位置』(P4)に対応する 位置から「カートリッジロード位置」に対応する位置へ移動させる際のタイミン グ検出状態が示されている。
【0175】 即ち、この磁気ヘッド14のアンローディング動作時においては、制御回路か らの磁気ヘッドアンロードが指示されると、駆動モータ56を逆転駆動し、磁気 ヘッドアンロード動作を開始する。この駆動モータ56の逆転駆動に伴い、検出 ・駆動ギヤ234がローディング動作時とは逆方向に回転駆動(逆転回動)され る。この検出・駆動ギヤ234の逆転回動に伴い、リンクアーム284が反時計 回りに回動する。この回動により、検出レバー250が反時計回りに回動して第 3の検出センサ260の検出範囲に入り、先ず、第3の検出センサ260をオフ する。この後、この検出・駆動ギヤ234の逆転回動が進むと、第1の検出リブ 322が第1の検出センサ326の検出範囲に入り、この第1の検出センサ32 6をオフする。
【0176】 更に、この検出・駆動ギヤ234の逆転回動が進むと、第1の検出リブ322 のスリット322aが第1の検出センサ326にもたらされて、この第1の検出 センサ326を20msec程度オン(即ち、1回目のオン)する。この第1の検出 センサ326の1回目のオンに伴い、電磁ソレノイド290を消磁する。これに より、ソレノイドアーム300への電磁吸着力は消滅する。この結果、ソレノイ ドアーム300の係止部300bによる駆動ピン298の係止状態は解除され、 駆動ピン298が取り付けられたリンクアーム284の更に反時計方向への回動 が許容されることになる。この様にして反時計方向に回動されるリンクアーム2 84に両端で係合した左右一対の制御カム板102,104は、「カートリッジ ロード位置」に対応する位置まで移動駆動される事になる。
【0177】 そして、検出・駆動ギヤ234の逆転回動により、第2の検出リブ324が第 2の検出センサ328の検出範囲から抜け出る事により、この第2の検出センサ 328はオンする。この第2の検出センサ328のオンに伴い、磁気ヘッド14 が少なくとも『中間位置』を越えてアンロードされた事が検知され、この磁気ヘ ッドアンロード検知により、駆動モータ56の逆転回動は停止される。この様に して、磁気ヘッド14のアンロード動作が終了する。
【0178】 また、図50には、ディスクカートリッジ42のアンローディング動作時、即 ち、左右一対の制御カム板102,104を「カートリッジロード位置」(P3 )に対応する位置から「カートリッジアンロード位置」(P1)に対応する位置 へ移動させる際のタイミング検出状態が示されている。
【0179】 即ち、この光磁気ディスクカートリッジ42のアンローディング動作時におい ては、制御回路からのカートリッジアンロードが指示されると、駆動モータ56 を逆転駆動し、カートリッジアンロード動作を開始する。この駆動モータ56の 逆転駆動に伴い、カートリッジホルダ100は「カートリッジロード位置」(P 3)から「カートリッジ受け位置」まで上昇させ、この「カートリッジ受け位置 」にカートリッジホルダ100が上昇された時点で、このカートリッジホルダ1 00の上昇動作を停止し、このカートリッジホルダ100からスライド板駆動機 構264をローディング時とは逆方向に駆動して、ディスクカートリッジ42を 「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)から「カートリッジアンロード位置 」まで引き出す様に移動する。そして、第1の検出リブ322が第1の検出セン サ326の検出範囲から抜け出る事により、第1の検出センサ326はオンする 。この第1の検出センサ326のオンに伴い、ディスクカートリッジ42が「カ ートリッジアンロード位置」(P1)まで戻された事、即ち、カートリッジアン ロード動作の完了が検知される。このカートリッジアンロードの完了検知により 、駆動モータ56の逆転回動を停止する。この様にして、ディスクカートリッジ 42のアンロード動作が終了する。
【0180】 尚、第1の検出センサ326がオンする前に、第3の検出センサ260の検出 範囲から検出レバー250の被検出片250aが抜け出て、この第3の検出セン サ260はオンしている。しかしながら、このカートリッジアンロード動作にお いては、この第3の検出センサ260のオン・タイミングは、何等用いられてい ない。
【0181】 ここで、ディスクカートリッジ42が「カートリッジ引き込み完了位置」(P 2)から「カートリッジアンロード位置」(P1)までアンローディングされて いる途中の位置(P5)において、光磁気ディスク装置10内の構成は、図58 にその平面形状を、図67にその左側面形状を、そして、図68にその右側面形 状を夫々示す様になされている。
【0182】 また、図51には、リターンばね318の付勢力による磁気ヘッド14の強制 アンローディング動作時、即ち、左右一対の制御カム板102,104を駆動モ ータ56の駆動力ではなく、リターンばね318の付勢力を用いて『磁気ヘッド ロード位置』(P4)に対応する位置から、「カートリッジロード位置」(P3 )に対応する位置へ強制的に移動させる際のタイミング検出状態が示されている 。
【0183】 即ち、この磁気ヘッド14のばね力による強制アンローディング動作時におい ては、制御回路からの磁気ヘッドロードが指示されている状態において、停電等 により電力の供給が遮断(電源断)されると、上述した強制復帰機構288の電 磁ソレノイド290への通電が遮断され、この電磁ソレノイド290は自動的に 消磁する。この電磁ソレノイド290の消磁に伴い、ソレノイドアーム300へ の電磁吸引力は消滅し、このソレノイドアーム300による駆動ピン298の係 止状態が解除される。この結果、図71に示す状態から、駆動ピン298は、エ ジェクトピン320が取り付けられたエジェクトアーム304を反時計回りに回 動付勢しているリターンばね318の付勢力により、ソレノイドアーム300の 係止部300bを押し戻して、このソレノイドアーム300を係止位置から退避 する。この様にして、この駆動ピン298が取り付けられているリンクアーム2 84は、リターンばね318の付勢力により、反時計方向に回動(即ち、復帰回 動)する。このリンクアーム284の反時計方向の回動に伴い、左右一対の制御 カム板102,104は『磁気ヘッドロード位置』(P4)に対応する位置から 『中間位置』に対応する位置に向けてリターンばね318の付勢力により強制的 に移動駆動される事になる。
【0184】 尚、このリターンばね318の付勢力に基づくリンクアーム284の復帰回動 は、エジェクトピン320がこれが嵌入されている第3のガイド溝296の後端 に当接する事により停止される。また、リンクアーム284の復帰回動の停止状 態において、このリンクアーム284に取り付けられた駆動ピン298は、ロッ クアーム312の先端で係止される様に設定されている。
【0185】 ここで、この様なリンクアーム284の復帰回動は、検出・駆動ギヤ234の 回動位置に何等変化を及ぼさないものである。この為、磁気ヘッド14が『磁気 ヘッドロード位置』(P4)から『中間位置』に向けて強制的に上昇駆動されて いる状態にあって、第1及び第2の検出センサ326,328の検出状態に変化 は発生しない。一方、第3の検出センサ260に関しては、リンクアーム284 が反時計回りに回動する事により、検出レバー250が反時計回りに回動して第 3の検出センサ260の検出範囲に入り、第3の検出センサ260をオフする事 になる。
【0186】 この様にして、仮に停電等により電力の供給が遮断された場合でも、この電力 の供給遮断に伴い、磁気ヘッド14は『磁気ヘッドロード位置』から『中間位置 』までリターンばね318の付勢力を用いて強制復帰される事になる。この結果 、上述した様に磁気ヘッド14の破損の虞が確実に回避される事になる。
【0187】 尚、この様に、磁気ヘッド14は『磁気ヘッドロード位置』から『中間位置』 までリターンばね318の付勢力を用いて強制復帰された状態におけるギヤシャ ーシ118上の構成は、図72に示す様になされている。
【0188】 ここで、図52には、図51に示すリターンばね318による磁気ヘッドの『 磁気ヘッドロード位置』から『中間位置』までの強制復帰状態から、電力の供給 の再開に伴い、検出・駆動ギヤ234を『中間位置』に対応する位置に復帰移動 させる際のタイミング検出状態が示されている。
【0189】 即ち、この電力の供給再開に伴い、制御回路が制御動作を再開する事により、 検出・駆動ギヤ234の復帰動作が開始される。ここで、この制御動作の再開に 際して、この制御回路は、第1の検出センサ326がオンしており、第2及び第 3の検出センサ328,260が共にオフしている状態に基づき、通常の制御開 始状態ではなく、強制復帰機構288が作動した後における制御動作の再開状態 であると判断する。この様に復帰動作後の制御再開に際して、制御回路は、先ず 、検出・駆動ギヤ234の回動位置と、左右一対の制御カム板102,104の 移動位置とが、正規の位置関係から外れているので、この様な異常状態を解消す べく、検出・駆動ギヤ234を磁気ヘッド14の『中間位置』に対応した回動位 置まで復帰回動させる復帰制御を実行する。
【0190】 詳細には、図52に示す様に、制御回路からの検出・駆動ギヤ234の復帰回 動が指示されると、駆動モータ56を逆転駆動する。この駆動モータ56の逆転 駆動に伴い、検出・駆動ギヤ234がローディング動作時とは逆方向に回転駆動 (逆転回動)される。この検出・駆動ギヤ234の逆転回動に伴い、ギヤアーム 310が反時計方向に回動するのみで、リンクアーム284は回動しない。この 検出・駆動ギヤ234の逆転回動が進むと、第1の検出リブ322が第1の検出 センサ326の検出範囲に入り、この第1の検出センサ326をオフする。
【0191】 更に、この検出・駆動ギヤ234の逆転回動が進むと、第1の検出リブ322 のスリット322aが第1の検出センサ326にもたらされて、この第1の検出 センサ326を20msec程度オンする。そして、検出・駆動ギヤ234が更に逆 転回動する事により、第2の検出リブ324が第2の検出センサ328の検出範 囲から抜け出て、この第2の検出センサ328はオフする。この第2の検出セン サ328のオフに伴い、検出・駆動ギヤ234の回動位置が、磁気ヘッド14の 『中間位置』に対応する位置まで回動された事が検知され、この回動復帰検知に より、駆動モータ56の逆転回動は停止される。この様にして、検出・駆動ギヤ 234の回動位置と、左右一対の制御カム板102,104の移動位置とは正規 の位置関係に復帰される事になる。
【0192】 ここで、図53には、磁気ヘッド14の『磁気ヘッドロード位置』(P4)へ の再ローディング動作時、即ち、図52に示す検出・駆動ギヤ234の回動位置 と、左右一対の制御カム板102,104の移動位置との正規の位置関係への復 帰状態から、左右一対の制御カム板102,104を、『磁気ヘッドロード位置 』(P4)に対応する位置に復帰移動させる際のタイミング検出状態が示されて いる。
【0193】 即ち、この磁気ヘッド14の再ローディング動作時においては、制御回路から の磁気ヘッド再ローディングが指示されると、電磁ソレノイド290は励磁され ると共に、駆動モータ56を再び正転駆動する。この駆動モータ56の正転駆動 に伴い、先ず、第2の検出センサ328の検出範囲内に第2の検出リブ324が 入り込み、第2の検出センサ328がオフする。この後、第1の検出リブ322 が第1の検出センサ326の検出範囲から抜け出る事により第1の検出センサ3 26はオンされ、この第1の検出センサ326のオン動作により、磁気ヘッド1 4の『磁気ヘッドロード位置』(P4)まで自動ロード・アンロード機構52に より自動ローディングされた事、即ち、磁気ヘッド再ローディングの完了が検知 される。この磁気ヘッド再ローディングの完了検知に伴い、駆動モータ56の正 転動作を停止する。
【0194】 ここで、上述した磁気ヘッドローディング動作の場合と同様に、この第1の検 出センサ326がオンする前に、第3の検出センサ260は、検出レバー250 の従動ピン262がリンクアーム284に押される事により、検出レバー250 が時計方向に回動し、この第3の検出センサ260の検出範囲から抜け出る事に より、第3の検出センサ260はオンしている。
【0195】 また、第1の検出センサ326がオンする事により磁気ヘッド14の『磁気ヘ ッドロード位置』(P4)の位置検出がなされる前に、上述したスリット322 aにより約20msec程度のオン状態が発生する。この約20msec程度の第1の検 出センサ326のオン状態は、磁気ヘッド14の再ローディング動作のタイミン グ検出動作においては、用いられていない。従って、この一実施例においては、 第1の検出センサ326がオンしてから少なくとも約20msec経過しても尚、オ ン状態が継続している場合に、駆動モータ56の正転動作を停止する様に設定さ れている。
【0196】 以上詳述した様に、この一実施例におけるタイミング検出機構60は、検出・ 駆動ギヤ234、検出レバー250、第1の検出センサ326、第2の検出セン サ328、第3の検出センサ260、第1の検出リブ322、第2の検出リブ3 24を備えて構成するのみで、ディスクカートリッジ42のロード/アンロード 動作、及び、磁気ヘッド14のロード/アンロード動作を正確に駆動制御するこ とが出来る事になる。
【0197】 次に、この一実施例における特徴的構成の(6)磁気ヘッド取り付けベース6 2の『磁気ヘッドロード位置』における水平方向位置を常に一定した位置に正確 に規定する為の水平方向位置決め機構66について、図80乃至図83を参照し て説明する。
【0198】 先ず、図80に示す様に、上述した垂直方向位置決め機構64を構成する左右 一対の後方位置規制ピン24a,24bは、上面に平面視で円形状の位置決め用 凹部332a,332bが夫々形成されている。一方、この水平方向位置決め機 構66は、磁気ヘッド取り付けベース62の後端縁の下面に、夫々上方から後方 位置規制ピン24a,24bの夫々の凹部332a,332bに嵌入される左右 一対の後方位置決めピン334a,334bが、夫々下方向けて突出した状態で 一体的に形成されている。ここで、各後方位置決めピン334a,334bは、 下方に向かうにつれて徐々にその直径を減じる様に設定されたテーパピンから形 成されている。この様にして、磁気ヘッド取り付けベース62が『磁気ヘッドロ ード位置』にもたらされて、後方位置決めピン334a,334bが対応する後 方位置規制ピン24a,24bの凹部332a,332bに嵌入される事により 、磁気ヘッド取り付けベース62の水平方向の位置が概略的に規定される事にな る。
【0199】 尚、図81にも示す様に、挿入方向Xから見て左方に位置する(尚、図81は 下面図である為、図示する状態では右方に位置する)後方位置決めピン334a とこれに対応する後方位置規制ピン24aの凹部332aとの嵌合状態は、遊嵌 状態となる様に、即ち、所定の遊びがある状態で嵌合する様に設定されている。 一方、挿入方向Xから見て右方に位置する(上述した様に、図81は下面図であ る為、図示する状態では左方に位置する)後方位置決めピン334bとこれに対 応する後方位置規制ピン24bの凹部332bとの嵌合状態は、緊密状態となる 様に、即ち、所定の遊びがない状態で嵌合する様に設定されている。この様にし て、この一実施例においては、磁気ヘッド取り付けベース62の左方部分(図示 する状態では、右方部分)を一定方向に沿って押し付け駆動する事により、磁気 ヘッド取り付けベース62の水平方向位置は、常に一定の位置に規定される様に なされている。
【0200】 この為、この水平方向位置決め機構66は、制御カム板102,104が『磁 気ヘッドロード位置』に対応する位置に移動駆動された際に、磁気ヘッド取り付 けベース62の左方部分(図示する状態では、右方部分)を挿入方向Xと傾斜す る所定の方向に沿って押圧付勢する様に構成されている。即ち、この水平位置決 め機構66は、図82及び図83に取り出して示す様に、ローディングシャーシ 26の左サイド部26bに軸支ピン336を介して回動自在に軸支された予圧リ ンクアーム338と、この予圧リンクアーム338により押し込み可能に磁気ヘ ッド取り付けベース62の下面に挿入方向Xに沿ってスライド自在に取り付けら れた予圧スライド板340と、凹部332a内に後方位置決めピン334aが嵌 入された後方位置規制ピン24aに当接可能に磁気ヘッド取り付けベース62に 軸支ピン342を介して回動自在に軸支された予圧アーム344と、この予圧ア ーム344と予圧スライド板340との間に掛け渡された予圧スプリング346 とを備えて概略構成されている。 詳細には、上述した予圧リンクアーム338は側面視で略L字状に形成され、 その折曲部で水平に延出する軸支ピン336を介してローディングシャーシ26
【0201】 の左サイド部26bに回動自在に軸支されている。また、この予圧リンクアーム 338の後方に向けて延出する後方延出片338aの先端(後端)には、上述し た左方の制御カム板102に形成された押圧カム溝102dに嵌合するカムピン 348が植設されており、この予圧リンクアーム338の下方延出片338bの 先端(下端)には、予圧スライド板340の後端を押圧可能に設定された押圧ピ ン350がその内側面に水平に延出した状態で取り付けられている。 この様にして、左方の制御カム板102が『磁気ヘッドロード位置』に対応す る位置にまで移動駆動される事により、カムピン348が押圧カム溝102dと の係合を介し、この押圧カム溝102dのカム形状に応じて、予圧リンクアーム 338は、図83に実線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで、図中時計方向 に沿って回動される事になる。そして、この様に二点鎖線に示す位置まで回動さ れる事により、この予圧リンクアーム338に取り付けられた押圧ピン350は 、予圧スライド板340を挿入方向Xとは反対方向に、押し込み駆動する事にな る。尚、予圧スライド板340の前方端の下面には、上述した予圧スプリング3 46の前端部が係止される係止部340aが立ち下がった状態で形成されている 。
【0202】 一方、上述した予圧アーム344は、平面視で略L字状に形成され、挿入方向 Xに沿う一方の片344aの外側に、『磁気ヘッドロード位置』に磁気ヘッド取 り付けベース62がもたらされた状態で、対応する後方位置規制ピン24aに当 接可能となる当接部352が取り付けられている。この当接部352は、予圧リ ンクアーム338が予圧スライド板340を押し込み駆動しておらず、従って、 予圧スプリング346を何等引っ張り駆動していない状態で、丁度、後方位置規 制ピン24aの外周から僅かに離間する位置に位置決めされている。この予圧ア ーム344の挿入方向Xに直交する方向に沿って外方に延出する他方の片344 bには、予圧スプリング346の後端部が係止される係止部344cが立ち下が った状態で形成されている。
【0203】 この様に水平方向位置決め機構66は構成されているので、磁気ヘッドアクチ ュエータ62が左右一対の制御カム板102,104の移動駆動に伴い、『磁気 ヘッドロード位置』に対応する位置まで下降されてきた時点で、上述した垂直方 向位置決め機構64によりその垂直方向の位置決めを正確になされると共に、左 右一対の後方位置決めピン334a,334bが、これらに夫々対応する後方位 置規制ピン24a,24bの夫々の凹部332a,332b内に上方から嵌入す る事により、水平方向の概略位置決めがなされる。
【0204】 この状態から、更に、左右一対の制御カム板102,104が移動駆動される 事により、カムピン348は左方の制御カム板102に形成された押圧カム溝1 02dのカム形状に応じて押し下げられ、この結果、予圧リンクアーム338は 軸支ピン336回りに図83において時計方向に回動駆動される事になる。この 予圧リンクアーム338の回動により、これに取り付けられた押圧ピン350は 、予圧スライド板340の後端に係合し、これを挿入方向Xとは反対方向に沿っ て押し込み駆動する。この予圧スライド板340の押し込み駆動に応じて、予圧 スプリング346は引っ張り駆動され、この結果、予圧アーム344を軸支ピン 342回りに時計方向に回動付勢する。この様にして、予圧アーム344の当接 部352は、後方位置規制ピン24aの外周に当接する事となる。
【0205】 この結果、後方位置規制ピン24aの円周部は、この予圧アーム344の当接 部352と後方位置決めピン344aとの間で挟み込まれた状態となり、従って 、両者の間で隙間のない状態で挟持される様に、磁気ヘッド取り付けベース62 は後方位置決めピン334b回りに回動する。この様にして、磁気ヘッド取り付 けベース62はこの水平方向位置決め機構66が動作した時点で、常に一定した 水平位置にもたらされる事になり、この様にして、磁気ヘッド取り付けベース6 2の水平位置決め動作が達成される事になる。
【0206】 即ち、この一実施例においては、この水平方向位置決め機構66と、上述した 垂直方向位置決め機構64とを備える事により、磁気ヘッド取り付けベース62 は『磁気ヘッドロード位置』にロードされた状態で、その水平方向位置及び垂直 方向位置を夫々正確に位置決めされる事となる。この結果、この磁気ヘッド取り 付けベース62に取り付けられた磁気ヘッド14の水平方向位置及び垂直方向位 置も正確に規定され、より精度の良い情報の記録(オーバライト)動作が達成さ れる事になる。
【0207】 次に、この一実施例における特徴的構成の(7)磁気ヘッド14を磁気ヘッド 取り付けベース62上でスライド自在に持する磁気ヘッドキャリッジ68を、『 待機位置』での最外周位置にロックさせるロック機構70について、図78及び 図79と、図84乃至図87とを参照して説明する。
【0208】 先ず、図78及び図79に示す様に、磁気ヘッド14が『磁気ヘッドロード位 置』(P4)にロードされた状態で、磁気ヘッド14及び光ヘッド16は、互い に同期した状態で、光磁気ディスク12の最外周位置(図78)と最内周位置( 図79)との間で、リニアモータ162,134を夫々介して移動駆動される事 になる。ここで、この磁気ヘッド14が取り付けられると共に、光磁気ディスク 12の半径方向に沿って移動自在に磁気ヘッド取り付けベース62の下面に取り 付け支持された磁気ヘッドキャリッジ68を、『待機位置』での最外周位置にロ ックさせる為のロック機構70は、図84に示す様に、磁気ヘッドキャリッジ6 8に一体的に取り付けられたキャリッジアーム170の半径方向最外周部に固定 され、側面視で略L字状の係止フック354と、ローディングシャーシ26の後 面を閉塞する様に取り付けられた後カバー30の内面に配設され、図85に示す 様に、『待機位置』での最外周位置にもたらされた係止フック354に係止して 、これを最外周位置から移動不能にロックさせる為のロックレバー356とを備 えている。尚、このロックレバー356は上述した係止フック354を係止可能 に、側面視で略L字状に形成されている。
【0209】 ここで、このロックレバー356は、図86及び図87に拡大して示す取り付 け機構358を介して、後カバー30の内面に取り付けられている。即ち、この 取り付け機構358は、後カバー30の内面に固定された取り付けステイ360 と、この取り付けステイ360の先端部両側に立ち下がる様に折曲された左右一 対の支持片362a,362bと、両支持片362a,362b間に掛け渡され 、挿入方向Xとは直交する水平方向に沿って延出する支持軸364とを備え、こ の支持軸364にロックレバー356が回動自在に取り付けられている。
【0210】 また、この支持軸364にはトーションばね366が巻回されており、このト ーションばね366の一端は、取り付けステイ360に係止され、これの他端は 、ロックレバー356に係止され、このロックレバー356を図87において時 計方向に沿って回動する様に付勢している。このトーションばね366の付勢力 により、ロックレバー356はその先端が取り付けステイ360の先端に下方か ら当接する状態で、図87に示す姿勢を弾性的に保持されている。
【0211】 この様にロック機構70は構成されているので、光磁気ディスク装置10にお いてディスクカートリッジ42のアンロード指示が出されると、上述した自動ロ ード/アンロード機構52を介してのアンローディング動作により、磁気ヘッド 14が『中間位置』までアンロードされこのアンローディング動作は一旦停止す る。この状態で、リニアモータ162が起動され、磁気ヘッドキャリッジ68を 光磁気ディスク12の半径方向外方に向けて移動駆動する。そして、磁気ヘッド キャリッジ68を半径方向外方にリニアモータ162の作動により移動させ、機 械的なストップ位置に押し付けた状態で、再び、アンローディング動作を開始す る。即ち、磁気ヘッド取り付けベース62が『中間位置』から『待機位置』まで 移動される間、磁気ヘッドキャリッジ62は半径方向最外周位置に確実に保持さ れている事になる。
【0212】 この様にして、磁気ヘッド取り付けベース62が『待機位置』までアンロード された状態で、磁気ヘッドキャリッジ68に一体的に取り付けられたキャリッジ アーム170に固定された係止フック354は、ロックレバー356に下方から 係合し、光磁気ディスク12の反径方向内方に向けての移動を係止される事にな る。このロック状態で、ディスクカートリッジ42が光磁気ディスク装置10か ら取り出され、電源がオフされた場合においても、磁気ヘッド取り付けベース6 2はカムピン178a,178b,178c,178dと夫々に対応するカム溝 102b1 ;102b2 ,104b1 ;104b2 との係合により、機械的に『 待機位置』に保持され、且つ、磁気ヘッドキャリッジ68は最外周位置で内周方 向への移動を係止されている。従って、磁気ヘッドキャリッジ68は、『待機位 置』における最外周位置で、その移動を禁止された状態にロックされる事になる 。 この結果、ディスクカートリッジ42が光磁気ディスク装置10から取り出さ れた状態で、仮に、持ち運びされ、磁気ヘッドキャリッジ68に移動力が作用し たとしても、この磁気ヘッドキャリッジ68は『待機位置』における最外周位置 でその移動を禁止された状態にロックされているので、この持ち運びにより移動 する虞はなく、これにより、磁気ヘッド14に、不用意な移動に伴う衝撃力が作 用する事が確実に防止される事になる。
【0213】 次に、この一実施例における特徴的構成の(8)光ヘッド16にレーザ光を導 くレーザ光学系72におけるビームスプリッタ74の取り付け構造について、上 述した図7と、図88及び図89とを参照して説明する。
【0214】 先ず、図7に示す様に、光ヘッド取り付けベース24の後部には、このレーザ 光学系72が取り付け基準面Zで載置される光学系取り付けベース24cが一体 的に連接されている。このレーザ光学系72は、図88に示す様に、光学系取り 付けベース24cに取り付け基準面Zで固定される光学系ハウジング368を備 えている。この光学系ハウジング368の一側には、レーザ光源370としての 半導体レーザが取り付けられており、また、この光学系ハウジング368内には 、半導体レーザ370の光路上に位置した状態でコリメータレンズ372が取り 付けられている。
【0215】 また、このコリメータレンズ372の前方には、このコリメータレンズ372 を透過してきたレーザ光を、光ヘッド16に向かう光軸L1 を有する光束とオー トパワーコントローラ(APC)用のフォトダイオード374に向かう光軸L2 を有する光束とに分割すると共に、光ヘッド16から戻ってきたレーザ光(即ち 、光磁気ディスク12の記録面で反射されて戻ってきた記録情報を含むレーザ光 と、サーボ用トラッキングで反射されて戻ってきたサーボ情報を含むレーザ光) とを通過させ、サーボ/データ検出用のフォトセンサ376に向けて反射させる 為のビームスプリッタ74が配設されている。尚、このビームスプリッタ74と フォトセンサ376との間には、光ヘッド16から戻ってきたレーザ光をフォト センサ376上に集光させる為の集光レンズ378が、反射光路の光軸L3 上に 配設され、また、この集光レンズ378とフォトセンサ376との間には、光ヘ ッド16から戻ってきたレーザ光をP波とS波とに分離する偏光ビームスプリッ タ380が配設されている。
【0216】 ここで、上述したビームスプリッタ74は、2つの三角プリズム382,38 4を接合して形成されており、図89に示す様に、第1の三角プリズム382は 互いに直交する面382a,382bと、直角三角形における斜辺に相当する斜 面382cとを有し、また、第2の三角プリズム384は互いに直交する面38 4a,384bと、直角三角形における斜辺に相当する斜面384cとを有して いる。そして、第1の三角プリズム382の斜面382cに、第2の三角プリズ ム384の他方の直交面384bを接合し、この接合面382c,384b間に 、ハーフミラー膜が介設されている。
【0217】 また、第1の三角プリズム382の一方の直交面382aが、半導体レーザ3 70からのレーザ光の入射面として規定され、他方の直交面382bが、ハーフ ミラー膜で反射され、光ヘッド16に向かうレーザ光の射出面として規定されて いる。一方、第2の三角プリズム384の一方の直交面384aは、光ヘッド1 6から戻ってきたレーザ光の反射面として規定され、これの斜面384cがフォ トセンサ376に向かうレーザ光、及び、ハーフミラー膜で分離され、APC用 のフォトダイオード374に向かうレーザ光の射出面として規定されている。
【0218】 この様に夫々の面を規定される第1及び第2の三角プリズム382,384に おいて、この一実施例の特徴となる点であるが、第1の三角プリズム382にお ける一方の直交面382aと斜面382cとのなす角度は、44度となる様に設 定され、また、第2の三角プリズム384における他方の直交面384bと斜面 384cとのなす角度は、44度となるように設定されている。
【0219】 そして、この様に構成された第1及び第2の三角プリズム382,384を接 合する事により形成されるビームスプリッタ74は、図89に示す様に、半導体 レーザ370からのレーザ光の入射面として規定される所の、第1の三角プリズ ム382の一方の直交面382aへの入射光軸L0 は、入射位置における一方の 直交面382aへの法線N1 に対して、時計方向に1.51度だけ傾く様に、ま た、第1の三角プリズム382の他方の直交面382bからの射出光軸L1 は、 射出位置における他方の直交面382bの法線N2 に対して、時計回りに1.5 1度だけ傾く様に、また、第2の三角プリズム384の斜面384cのAPC用 のフォトダイオード374に向かうレーザ光の射出光軸L2 は、射出位置におけ る斜面384cへの法線N3 に対して、時計回りに1.51度だけ傾く様に、ま た、第2の三角プリズム384の斜面384cのフォトセンサ376に向かうレ ーザ光の射出光軸L3 は、射出位置における斜面384cへの法線N4 に対して 、時計回りに1.51度だけ傾く様に、夫々設定された状態で、光学系ハウジン グ368に取り付け・固定されている。
【0220】 ここで、夫々の面382a,382b,384cの法線N1 ,N2 ,N3 (N 4 )の対応する光軸L0 ,L1 ,L2 (L3 )に対する傾斜角度である1.51 度は、これら第1及び第2の三角プリズム382,384を形成する光学ガラス (例えば、BK7)における屈折率と等しくなる様に設定されている。
【0221】 この様に、夫々の面382a,382b,384cの取り付け角度を規定され た状態で、ビームスプリッタ74は光学系ハウジング368に取り付けられる事 により、例えば、一方の直交面382aから入射するレーザ光(L0 )は、この 入射面(382a)で屈折され、この一方の直交面382aと直交する法線N1 に対して1度だけ傾斜した状態で第1の三角プリズム382内に入り込む。この 結果、第1の三角プリズム382内に入射したレーザ光(L0 ′)は、ハーフミ ラー膜に対して正確に45度で入射する事になる。この様にしてハーフミラー膜 で反射されたレーザ光(L1 ′)は、他方の直交面382bと直交する法線N2 に対して1度だけ傾斜する事になる。そして、このレーザ光(L1 ′)は、この 射出面(382b)で屈折され、この他方の直交面382と直交する法線N2 に 対して1.51度だけ傾斜した状態で、光ヘッド16に向かうレーザ光(L1 ) は第1の三角プリズム382から射出される事になる。
【0222】 この結果、この様に取り付けられたビームスプリッタ74を用いる事により、 ハーフミラー膜に対するレーザ光の入射角度は、従来通り、45度になるので、 このハーフミラー膜に対する新規の設計が不要となる。また、夫々の面382a ,382b,384cの法線N1 ,N2 ,N3 ,N4 の対応する光軸L0 ,L1 ,L2 ,L3 は1.51度だけ夫々傾斜しているので、例えば、第1の三角プリ ズム382の一方の直交面382aから入射しようとするレーザ光(L0 )にお いて、この一方の直交面382aで反射される成分があったとしても、この反射 成分は、これの入射光路を戻って半導体レーザ370に至り、この半導体レーザ 370に不具合を生じさせる事はない。また、ハーフミラー膜で反射されたレー ザ光(L1 ′)が第1の三角プリズム382の他方の直交面382bで反射され る成分があったとしても、この反射成分は、これの入射光路を戻って再び、半導 体レーザ370に戻る事もない。また、ハーフミラー膜を透過し、一方の直交面 384aで反射されて、サーボ/データ検出用のフォトセンサ376に至り、読 み込み情報に不具合を生じさせる虞もない。
【0223】 この様にして、この一実施例によれば、光学特性を何等損なうことなく、迷光 に対する対策を容易に達成することが出来る事になる。また、このビームスプリ ッタ384の取り付け角度を、入射光軸L0 に対して1.51だけ傾いた状態に 、図示しない取り付け治具を用いて、正確に位置決めした状態で取り付けさえす れば、残りの光軸L2 は、取り付け基準面Zに対して直交する事になり、また、 光軸L3 ,L4 は取り付け基準面Zに対して平行となるので、光学系ハウジング 368内における集光レンズ378や偏光ビームスプリッタ380の取り付け角 度は、取り付け面基準Zを基準に、特別な取り付け治具を用いなくとも、正確に 規定する事が可能となり、また、上述した光ヘッド16の取り付け角度も、この 取り付け基準面Zを基準に正確に規定することが出来、このようにして、他の光 学素子の取り付け角度等の取り付け状態を簡単に、且つ、極めて正確に規定する ことが出来る事になる。
【0224】 最後に、この一実施例の特徴的構成の(9)光磁気ディスク装置10の起動時 におけるイニシャル処理の一環として、光磁気ディスク12の最外周位置におい て、磁気ヘッド14と光ヘッド16のと互いの同期を取らせる制御手順を、上述 した制御回路における制御手順の中で説明する。
【0225】 先ず、図90を参照して、この制御回路における全体動作の制御手順を概略的 に説明する。
【0226】 即ち、電源がオンされるのを待ち(S10でNO)、電源のオンが検出される と(S10でYES)、第1乃至第3の検出センサ326,328,260のオ ン/オフ状態をチェックする(S12)。このセンサチェックにおいて、第1乃 至第3の検出センサ326,328の出力が全てオンである場合には、ディスク カートリッジ42が「カートリッジアンロード位置」(P1)にある状態におい て、電源がオンされたと判断されるので、以降、ディスクカートリッジ42の挿 入を待つ。即ち、第3の検出センサ260がオフされるのを待つ(S14)。そ して、第3の検出センサ260がオフされると、「カートリッジ挿入検知位置」 までディスクカートリッジ42が操作者の手動で挿入されてきたと判断されるの で、これ以降、自動ロード/アンロード機構52を起動して、ディスクカートリ ッジ42のローディング処理を開始する(S16)。このローディング処理につ いては、後に、サブルーチンとして図91及び図92を参照して詳細に説明する 。
【0227】 そして、ローディング処理が終了すると、ロードされたディスクカートリッジ 42内の光磁気ディスク12に対して、データの書き込み/読み出し処理を実行 する(S18)。ここで、後述するローディング処理から明らかになるが、ロー ドされた光磁気ディスク12が、片面タイプであり、且つ、ライトプロテクトさ れていない場合に限り、磁気ヘッド14は『磁気ヘッドロード位置』(P4)ま で下降されており、情報の記録(オーバライト)が可能な状態となっている。ま た、これ以外の種類の場合には、即ち、両面タイプである場合、または、ライト プロテクトされている場合には、情報の記録(オーバライト)動作が不必要であ るので、磁気ヘッド14は『中間位置』に保持されたままの状態になされている 。
【0228】 この後、図1に示すエジェクトスイッチ386がオンされるのを待ち(S20 )、エジェクトスイッチ386がオンされると(S20でYES)、アンローデ ィング処理を実行し(S22)、自動ロード/アンロード機構52をローディン グ時とは逆方向に起動して、ロードされていたディスクカートリッジ42を「カ ートリッジアンロード位置」(P1)までアンローディングすると共に、『中間 位置』または『磁気ヘッドロード位置』(P4)にある磁気ヘッド取り付けベー ス62を『待機位置』まで上昇させる。このアンローディング処理については、 後に、サブルーチンとして図93を参照して詳細に説明する。
【0229】 このように、ディスクカートリッジ42が「カートリッジアンロード位置」( P1)までアンローディングされる事により、一連の制御手順を終了する。
【0230】 一方、上述したステップS12のセンサチェックにおいて、第1の検出センサ 326の出力がオン、第2及び第3の検出センサ328,260の夫々の出力が 共にオフであると判断される場合には、磁気ヘッド14が『磁気ヘッドロード位 置』にある状態で、例えば停電等により電源が遮断され、電磁ソレノイド290 が消磁する事を利用した強制復帰機構288の作動により磁気ヘッド取り付けベ ース62のみがリターンばね318の付勢力により『中間位置』まで強制復帰さ れた場合から、電源がオンされた場合であると判断されるので、『磁気ヘッドロ ード位置』に対応する回動位置にある状態におかれた検出・駆動ギヤ234を、 『中間位置』に対応する回動位置まで復帰処理し(S24)、引き続き、磁気ヘ ッド14を『磁気ヘッドロード位置』まで磁気ヘッド再ローディング処理を実行 し(S26)、この後、上述したステップS18におけるデータの書き込む/読 み出し処理を実行する。この後、引き続く制御手順を実行する。
【0231】 また、上述したステップS12のセンサチェックにおいて、上述した2つの状 態、即ち、第1乃至第3の検出センサ326,328,260の全てがオンして いる状態、または、第1の検出センサ326の出力がオン、第2及び第3の検出 センサ328,260の夫々の出力が共にオフしている状態の2つの状態以外の センサ出力状態にあると判断された場合には、磁気ヘッド14が『磁気ヘッドロ ード位置』(P4)から外れた状態で、しかも、ディスクカートリッジ42のロ ーディング途中またはアンローディング途中(即ち、ディスクカートリッジ42 が「カートリッジアンロード位置」(P1)以外の位置にある場合)で電源が遮 断された場合から、電源がオンされた場合であると判断されるので、一旦、光磁 気ディスク装置10内にあるディスクカートリッジ42を排出すべく、ステップ S22に進み、アンローディング処理を実施し、全ての制御手順を終了して、次 のディスクカートリッジ42の挿入検知を待つ。
【0232】 次に、図91及び図92を参照して、上述した図90に示すメインルーチンに おけるステップS16のローディング処理を、サブルーチンとして詳細に説明す る。
【0233】 先ず、このローディング処理がコールされると、第2の検出センサ328がオ フするまで駆動モータ56を正転駆動する(S16A,S16B,S16C)。 この時点で、ディスクカートリッジ42はカートリッジホルダ100内の「カー トリッジ引き込み完了位置」(P2)まで引き込まれた後、このカートリッジホ ルダ100の「カートリッジ受け位置」から「カートリッジロード位置」(P3 )までの下降に応じて、光ヘッド16により情報読み取り可能な位置にロードさ れる事になり、一方、磁気ヘッド14は『待機位置』から『中間位置』まで下降 された状態で停止される事になる。そして、「カートリッジロード位置」(P3 )までロードされたディスクカートリッジ42にライトプロテクトが掛けられて いるかを判別し(S16D)、ライトプロテクトが掛けられている場合には、情 報の書き込みが禁止されているので、この情報の書き込みが禁止されている事を 示すフラグFWPに「1」をセットし(S16E)、ライトプロテクトが掛けら れていない場合には、情報の書き込みが許容されているので、この情報の書き込 みが禁止されている事を示すフラグFWPに「0」をリセットする(S16F) 。
【0234】 この後、スピンドルモータ44を例えば3000rpm の回転数で回転駆動し( S16G)、引き続き、光ヘッド16を光磁気ヘッド12の最内周位置へ移動す る様に、光ヘッドキャリッジ128用のリニアモータ134を起動する(S16 H)。そして、この光磁気ディスク12の最内周位置に記録されているPEPを 読み取り(S16I)、この光磁気ディスク12の情報規格がISO規格か、E CMA規格かを判別する(S16J)。ここで、この光磁気ディスク12がIS O規格であると判断される場合(S16JでYES)には、スピンドルモータ4 4の回転数を4000rpm に上昇させ(S16K)、ECMA規格であると判断 される場合(S16JでNO)には、スピンドルモータ44の回転数を変化させ ずに、3000rpm の回転数を維持したまま、回転を継続させる。
【0235】 そして、ライトプロテクトが掛けられているか否かを判別し(S16L)、ラ イトプロテクトがかけられている、即ち、FWPに「1」がセットされていると 判断される場合(S16LでYES)には、情報規格が何れにあるにしろ、情報 の書き込みはないので、磁気ヘッド14を『磁気ヘッドロード位置』(P4)ま で下降させる必要は無い。この為、この時点で制御手順を終了して、元のメイン ルーチンにリターンする。
【0236】 一方、ライトプロテクトが掛けられていない、即ち、FWPに「0」がセット されている場合(S16LでNO)には、磁気ヘッド14を光磁気ディスク12 の最外周位置まで移動する様に、磁気ヘッドキャリッジ68用のリニアモータ1 62を駆動し(S16M)、引き続き、光ヘッド16を同様に光磁気ディスク1 2の最外周位置まで移動する様に、光ヘッドキャリッジ128用のリニアモータ 134を駆動する(S16N)。そして、このように光磁気ディスク12の最外 周位置まで移動した光ヘッド16により、この光磁気ディスク12が片面用であ るか両面用であるかを示すMFZを読み込む(S16O)。この読み込んだMF Zにより、光磁気ディスク12が両面用であると判断される場合には(S16P でYES)、情報の書き込みが不能であるので、磁気ヘッド14を『磁気ヘッド ロード位置』(P4)まで下降させる必要は無い。この為、この時点で制御手順 を終了して、元のメインルーチンにリターンする。
【0237】 また、光磁気ディスク12が片面用であると判断される場合には(S16Pで NO)、光磁気ディスク12の記録層への情報のオーバライトが可能であるので 、磁気ヘッド14の『磁気ヘッドロード位置』(P4)に向けての磁気ヘッドロ ーディング動作を開始する。即ち、先ず、電磁ソレノイド290を励磁し(S1 6Q)、第1の検出センサ326が20msec以上オンするまで(即ち、2度目に オンするまで)駆動モータ56を駆動する(S16R,S16S,S16T)。 そして、この光磁気ディスク10のローディング時におけるイニシャル処理の一 環として、光磁気ディスク12の最外周位置において、光ヘッドキャリッジ12 8に連接されたキャリッジアーム148の最外周部上に固定された反射板154 と、磁気ヘッドキャリッジ68に連接されたキャリッジアーム170の最外周部 の下面に取り付けられた一対のフォトカプラ150,152を介して、磁気ヘッ ド14と光ヘッド16との光磁気ディスク12の半径方向に沿う互いの同期を取 らせる(S16U)。これにより、以後、磁気ヘッド14と光ヘッド16とは、 互いに同期した状態で、一体的に移動する事になる。
【0238】 ここで、この一実施例においては、このように磁気ヘッド14と光ヘッド16 との互いの同期を取り始めるに際して、光磁気ディスク12の最外周位置に夫々 のキャリッジアーム170,148を事前に移動した上で、この同期取り動作を 開始している。即ち、磁気ヘッド14は上述したステップS16Mで予め光磁気 ディスク12の最外周位置まで移動させられており、一方、光ヘッド16はMF Zを読む為、やはり、光磁気ディスク12の最外周位置まで移動させられている 。この結果、上述した同期取り動作を開始するに際して、光ヘッド16や磁気ヘ ッド14を光磁気ディスク12の半径方向に沿って大きく移動する必要がなく、 従って、この同期取り動作に必要となる動作期間は極めて短いものとなり、ロー ディング処理全体の動作時間の短縮化を図ることが出来る事になる。
【0239】 尚、光ヘッド16はステップS16Oにおいて光磁気ディスク12の最外周領 域に記録されたMFZを読み込む為、この光ヘッド16は光磁気ディスク12の 最外周位置から少し半径方向内方に変位した位置にもたらされている。この為、 上述した様に、情報の読み出し/書き込み時においては、光ヘッド16の移動に 同期させた状態で磁気ヘッド14が移動する様に、リニアモータ162は駆動制 御されるが、この同期を取り始める時点においては、最外周位置に予めもたらさ れた磁気ヘッド14に光ヘッド16の位置が同期する様に、リニアモータ134 が駆動制御される様に設定されている。即ち、この同期を取り始める時点におい ては、先ず、リニアモータ134を起動して、光ヘッド16を光磁気ディスク1 2の半径方向最外周位置まで移動させ、両者を光磁気ディスク12の半径方向最 外周位置において同期制御範囲内にもたらせた状態で、同期機構を起動して、磁 気ヘッド14及び光ヘッド16の同期を取らせる。
【0240】 ここで、上述したステップS16OにおいてMFZを読み取る際においても、 光ヘッド16が上述した同期制御範囲内にある場合には、この光ヘッド16に対 して磁気ヘッド14が同期する様に、リニアモータ162を駆動制御することが 出来る事になる。
【0241】 このように、磁気ヘッド14と光ヘッド16との互いの同期を取った後、この ローディング処理を終了して、元のメインルーチンにリターンする。
【0242】 次に、図93を参照して、上述した 図90に示すメインルーチンにおけるス テップS22のアンローディング処理を、サブルーチンとして詳細に説明する。
【0243】 先ず、このアンローディング処理がコールされると、第2の検出センサ328 がオンするまで駆動モータ56を逆転駆動する(S22A,S22B,S22C ,S22E)。尚、この第2の検出センサ328がオンするまでの間(S22B でNO)に、第1の検出センサ326が、これに対応する第1の検出リブ322 のスリット322aが検出範囲に入り込む事によりオンした時点で(S22Cで YES)、電磁ソレノイド290を消磁する(S22D)。このようにして、駆 動モータ56の逆転駆動が停止された時点で、磁気ヘッド14は『磁気ヘッドロ ード位置』(P4)から『中間位置』までアンロードされる事になる。この後、 スピンドルモータ44の駆動を停止させ(S22F)、磁気ヘッド14が光磁気 ディスク12の最外周位置に移動する様に、リニアモータ162を駆動する(S 22G)。
【0244】 そして、スピンドルモータ44の回転が完全に停止するのを待ち(S22H) 、完全に停止、即ち、光磁気ディスク12の回転が停止した後(S22HでYE S)、第1の検出センサ326がオンするまで、駆動モータ56を逆転駆動する (S22I,S22J,S22K)。このように第1の検出センサ326がオン した時点で、カートリッジホルダ100は「カートリッジロード位置」(P3) から「カートリッジ受け位置」まで上昇された後、この「カートリッジ受け位置 」まで上昇されたカートリッジホルダー100内のディスクカートリッジ42は 、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)から「カートリッジアンロード位 置」(P1)まで押し出される。このようにして、アンローディング処理が終了 し、元のメインルーチンにリターンする。
【0245】 尚、このようにして、ディスクカートリッジ42が、「カートリッジアンロー ド位置」(P1)にもたらされる事により、これの一部がベゼル開口34から外 方に突出した状態となる。このようにして、操作者は、この突出したディスクカ ートリッジ42の一部を掴んで、これを光磁気ディスク装置10から手動により 引き出すことが容易に出来る事になる。
【0246】 この考案は、上述した一実施例の構成に限定されることなく、この考案の要旨 を逸脱しない範囲で種々変形可能である事は言うまでもない。
【0247】 例えば、上述した一実施例においては、フロントベゼル22の取り付け機構2 0を光磁気ディスク装置に適用する場合につき説明したが、この考案は、この様 な適用に限定されることなく、例えば、記録媒体として光ディスクが用いられる 光ディスク装置にも適用出来るものであり、要は、フロントベゼルをハウジング に取り付ける構造であれば、何にでも適用することが出来る事は言うまでもない 。
【0248】
【考案の効果】
以上詳述した様に、この考案に係わるフロントベゼル取付構造によれば、複雑 な加工を必要とすることなく、フロントベゼルを単にハウジングにフックするの みで固定する事が出来る事になる。この結果、取り付け工数の削減や、部品代等 の製造コストの低廉化を達成することが出来る事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わるフロントベゼル取付構造の一
実施例の構成が適用される光磁気ディスク装置の外観構
成を示す正面図である。
【図2】図1に示す光磁気ディスク装置の一実施例の外
観構成を示す右側面図である。
【図3】図1に示す光磁気ディスク装置の一実施例の外
観構成を示す背面図である。
【図4】図1に示す光磁気ディスク装置の一実施例の外
観構成を示す上面図である。
【図5】図1乃至図4に示す光磁気ディスク装置に用い
られる光磁気ディスクが回転自在に収納されたディスク
カートリッジを、シャッタが閉塞位置にある状態で示す
斜視図ある。
【図6】図1乃至図4に示す光磁気ディスク装置に用い
られる光磁気ディスクが回転自在に収納されたディスク
カートリッジを、シャッタが開放位置にある状態で示す
斜視図ある。
【図7】図1乃至図4に示す光磁気ディスク装置の内部
構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図8】この考案に係わるフロントベゼル取付構造の一
実施例の構成としての、フロントベゼルをメインフレー
ムに取り付ける為の取り付け機構の構成を示す右側面図
である。
【図9】図8に示す取り付け機構を、A−A線に沿って
切断した状態で示す横断面図である。
【図10】図9に示す取り付け機構を、B−B線に沿っ
て切断した状態で示す縦断面図である。
【図11】図8乃至図10に示す取り付け機構における
フロントベゼルのメインフレームへの取り付け状態を説
明する為の右側面図である。
【図12】図8に示す取り付け機構の変形例に係わる構
成を示す右側面図である。
【図13】図12に示す取り付け機構におけるフロント
ベゼルをメインフレームに取り付ける途中状態を示す横
断面図である。
【図14】図12に示す取り付け機構においてフロント
ベゼルがメインフレームに取り付けられた状態を示す横
断面図である。
【図15】図1乃至図4に示す光磁気ディスク装置の内
部構成を概略的に示す左側面図である。
【図16】図1乃至図4に示す光磁気ディスク装置の内
部構成を概略的に示す正面図である。
【図17】カートリッジホルダを取り出して示す側面図
である。
【図18】カートリッジホルダを取り出して、その左半
分のみを示す平面図である。
【図19】光ベース部を取り出して、これ上への配設構
造を示す斜視図である。
【図20】光ヘッドキャリッジ用のリニアベアリング及
びリニアモータと、磁気ヘッドキャリッジ用のリニアベ
アリング及びリニアモータとの取り付け状態を示す正面
断面図である。
【図21】磁気ヘッドアクチュエータベースを取り出し
て、これの下面への配設構造を示す斜視図である。
【図22】ローディングシャーシを取り出して示す斜視
図である。
【図23】左方の制御カム板の構成を取り出して示す右
側面図である。
【図24】左方の制御カム板の構成を取り出して示す左
側面図である。
【図25】右方の制御カム板の構成を取り出して示す左
側面図である。
【図26】右方の制御カム板の構成を取り出して示す右
側面図である。
【図27】各制御カム板に形成されたカム溝形状を説明
する為の図である。
【図28】シャッタプレート及びシャッタプレート開閉
機構を取り出した状態で示す斜視図である。
【図29】シャッタプレート及びシャッタプレート開閉
機構を取り出した状態で、図28とは異なる方向から示
す斜視図である。
【図30】シャッタプレート開閉機構を、ディスクカー
トリッジが装填されない状態で示す側断面図である。
【図31】シャッタプレート開閉機構を、ディスクカー
トリッジが僅かにシャーシ開口に挿入された状態で示す
側断面図である。
【図32】シャッタプレート開閉機構を、ディスクカー
トリッジがカートリッジホルダの入口部に挿入された状
態で示す側断面図である。
【図33】シャッタプレート開閉機構を、ロード/アン
ロード機構が起動した状態で示す側断面図である。
【図34】シャッタプレート開閉機構を、可動ギヤの係
止部がギヤシャーシの下面に下方から当接しようとする
状態で示す側断面図である。
【図35】シャッタプレート開閉機構を、揺動レバーが
最上位置まで回動した状態で示す側断面図である。
【図36】シャッタプレート開閉機構を、揺動レバーが
最上位置まで回動した状態で、且つ、シャッタプレート
が垂直状態となった状態で示す側断面図である。
【図37】シャッタプレート開閉機構を、ディスクカー
トリッジがローディング位置にもたらされた状態で、且
つ、シャーシ開口を完全に閉塞する状態で示す側断面図
である。
【図38】ギヤシャーシ上の構成を示す平面図である。
【図39】ギヤシャーシ上の構成を示す正面図である
【図40】ギヤシャーシ上の構成を示す左側面図であ
る。
【図41】ギヤシャーシ上の構成を示す右側面図である
【図42】ギヤシャーシ上の底板の構成及びリンクアー
ムの取り付け状態を示す平面図である。
【図43】図42に示す構成上に、検出・駆動ギヤを除
き直接取り付けられる構成を示す平面図である。
【図44】図43に示す構成上に、検出・駆動ギヤを除
き直接取り付けられる構成を示す平面図である。
【図45】スライド板回りの構成を示す斜視図である。
【図46】検出・駆動ギヤの構成を取り出して示す平面
図である。
【図47】ディスクカートリッジのローディング動作時
における検出状態を示すタイミングチャートである。
【図48】磁気ヘッドのローディング動作時における検
出状態を示すタイミングチャートである。
【図49】磁気ヘッドのアンローディング動作時におけ
る検出状態を示すタイミングチャートである。
【図50】ディスクカートリッジのアンローディング動
作時における検出状態を示すタイミングチャートであ
る。
【図51】電源断で磁気ヘッドがリターンばねの付勢力
で強制的にアンロードされる際の検出状態を示すタイミ
ングチャートである。
【図52】図51に示す強制アンロード状態から、検出
・駆動ギヤの復帰動作における検出状態を示すタイミン
グチャートである。
【図53】図52に示す検出・駆動ギヤの復帰状態から
の磁気ヘッドの再ローディング同時における検出状態を
示すタイミングチャートである。
【図54】光磁気デイスク装置の内部構成の平面形状
を、「カートリッジアンロード位置」(P1)が検出さ
れている状態で示す平面図である。
【図55】光磁気デイスク装置の内部構成の平面形状
を、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)が検出
されている状態で示す平面図である。
【図56】光磁気デイスク装置の内部構成の平面形状
を、「カートリッジロード位置」(P3)が検出されて
いる状態で示す平面図である。
【図57】光磁気デイスク装置の内部構成の平面形状
を、『磁気ヘッドロード位置』(P4)が検出されてい
る状態で示す平面図である。
【図58】光磁気デイスク装置の内部構成の平面形状
を、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)から
「カートリッジアンロード位置」(P1)に向けてアン
ロードされている途中位置(P5)が検出されている状
態で示す平面図である。
【図59】光磁気デイスク装置の内部構成の左側面形状
を、「カートリッジアンロード位置」(P1)が検出さ
れている状態で示す左側面図である。
【図60】光磁気デイスク装置の内部構成の右側面形状
を、「カートリッジアンロード位置」(P1)が検出さ
れている状態で示す右側面図である。
【図61】光磁気デイスク装置の内部構成の左側面形状
を、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)が検出
されている状態で示す左側面図である。
【図62】光磁気デイスク装置の内部構成の右側面形状
を、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)が検出
されている状態で示す右側面図である。
【図63】光磁気デイスク装置の内部構成の左側面形状
を、「カートリッジロード位置」(P3)が検出されて
いる状態で示す左側面図である。
【図64】光磁気デイスク装置の内部構成の右側面形状
を、「カートリッジロード位置」(P3)が検出されて
いる状態で示す右側面図である。
【図65】光磁気デイスク装置の内部構成の左側面形状
を、『磁気ヘッドロード位置』(P4)が検出されてい
る状態で示す左側面図である。
【図66】光磁気デイスク装置の内部構成の右側面形状
を、『磁気ヘッドロード位置』(P4)が検出されてい
る状態で示す右側面図である。
【図67】光磁気デイスク装置の内部構成の左側面形状
を、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)から
「カートリッジアンロード位置」(P1)に向けてアン
ロードされている途中位置(P5)が検出されている状
態で示す左側面図である。
【図68】光磁気デイスク装置の内部構成の右側面形状
を、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)から
「カートリッジアンロード位置」(P1)に向けてアン
ロードされている途中位置(P5)が検出されている状
態で示す右側面図である。
【図69】光磁気デイスク装置の内部構成の正面形状
を、「カートリッジアンロード位置」(P1)、また
は、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)が検出
されている状態で示す左側面図である。
【図70】光磁気デイスク装置の内部構成の正面形状
を、「カートリッジロード位置」(P3)、または、
『磁気ヘッドロード位置」(P4)が検出されている状
態で示す左側面図である。
【図71】ギヤシャーシ上の構成の平面形状を、「カー
トリッジ挿入検知位置」が検出されている状態で示す平
面図である。
【図72】ギヤシャーシ上の構成の平面形状を、電源断
状態で、磁気ヘッドが『中間位置』までリターンばねの
付勢力により強制的にアンロードされた事が検出されて
いる状態で示す平面図である。
【図73】光磁気デイスク装置内におけるディスクカー
トリッジと磁気ヘッドアクチュエータベースとの位置関
係を、「カートリッジアンロード位置」(P1)、また
は、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)が検出
されている状態で示す正面図である。
【図74】光磁気デイスク装置内におけるディスクカー
トリッジと磁気ヘッドアクチュエータベースとの位置関
係を、「カートリッジロード位置」(P3)が検出され
ている状態で示す正面図である。
【図75】光磁気デイスク装置内におけるディスクカー
トリッジと磁気ヘッドアクチュエータベースとの位置関
係を、『磁気ヘッドロード位置」(P4)が検出されて
いる状態で示す正面図である。
【図76】光磁気デイスク装置内におけるディスクカー
トリッジと磁気ヘッドとと光磁気ディスクとの位置関係
を、「カートリッジ引き込み完了位置」(P2)が検出
されている状態で示す左側面図である。
【図77】光磁気デイスク装置内におけるディスクカー
トリッジと磁気ヘッドと光磁気ディスクとの位置関係
を、「カートリッジロード位置」(P3)が検出されて
いる状態で示す左側面図である。
【図78】光磁気デイスク装置内におけるディスクカー
トリッジと磁気ヘッドと光磁気ディスクとの位置関係
を、『磁気ヘッドロード位置』(P4)が検出され、且
つ、磁気ヘッドと光磁気ディスクとが最外周位置にある
状態で示す左側面図である。
【図79】光磁気デイスク装置内におけるディスクカー
トリッジと磁気ヘッドと光磁気ディスクとの位置関係
を、『磁気ヘッドロード位置』(P4)が検出され、且
つ、磁気ヘッドと光磁気ディスクとが最内周位置にある
状態で示す左側面図である。
【図80】水平方向位置決め機構の構成を示す正面断面
図である。
【図81】水平方向位置決め機構を備えた磁気ヘッドア
クチュエータベースを取り出して、その下面構成を示す
底面図である。
【図82】水平方向位置決め機構の構成を取り出して示
す底面図である。
【図83】水平方向位置決め機構の構成を取り出して示
す側断面図である。
【図84】ロック機構の取り付け状態を示す側面図であ
る。
【図85】ロック機構におけるロック状態を示す側面図
である。
【図86】ロック機構の構成を拡大して示す底面図であ
る。
【図87】ロック機構の構成と拡大して示す側断面図で
ある。
【図88】レーザ光学系の構成を取り出して示す平面断
面図である。
【図89】ビームスプリッタの取り付け構成を示す図で
ある。
【図90】制御回路における全体制御の制御手順を示す
フローチャートである。
【図91】図90に示すメインルーチンにおいて、ロー
ディング処理がコールされた場合の制御手順をサブルー
チンとして示すフローチャートである。
【図92】図90に示すメインルーチンにおいて、ロー
ディング処理がコールされた場合の制御手順をサブルー
チンとして示すフローチャートである。
【図93】図90に示すメインルーチンにおいて、アン
ローディング処理がコールされた場合の制御手順をサブ
ルーチンとして示すフローチャートである。
【符号の説明】
X ディスクカートリッジ42の挿入方向 Y シャッタ46の移動方向 10 光磁気ディスク装置 12 光磁気ディスク 14 磁気ヘッド 16 光ヘッド 18 メインフレーム 18a 基部 18b 起立部 18c 立ち下がり部 20 取り付け機構(一実施例) 20′ 取り付け機構(他の実施例) 22 フロントベゼル 26 ローディングシャーシ 26a フロント部 26b 左サイド部 26c 右サイド部 26d 左凹部 26e 右凹部 26f;26g 前方位置規制片 28 上カバー 30 後カバー 32 制御室リヤカバー 32a 通風孔 34 ベゼル開口 36 シャーシ開口 42 ディスクカートリッジ 76 係止フック 76a 立ち上がり部 78 取り付け板部 80 取り付けねじ 82 取り付け溝 84 係止溝 84a 上方突出溝部 86 取り付け片 88 ねじ溝 90 連結プレート 92 取り付けステイ 94 位置決めステイ 96 係止用突起 98 係止孔

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントベゼルをハウジングの前面に着脱
    自在に取り付けるフロントベゼル取付構造において、 前記ハウジングの少なくとも一方の側面に形成され、該
    ハウジングの前端面に所定の開口高さを有して開口し、
    奥側が前記開口高さよりも高く設定された係止溝と、 前記フロントベゼルの後面に、前記係止溝内に嵌入可能
    に突設され、前記所定の開口高さよりも低い高さを有す
    る先端部及びこの先端部の高さよりも低い高さを有する
    基端部を有する係止フックとを備え、 前記係止フックを前記係止溝内に奥側に向けて嵌入する
    様に、前記フロントベゼルを押し込み、更に、この係止
    フックを前記係止溝内で係止フックの先端部が前記係止
    溝の奥側で係止される様に、前記フロントベゼルを上下
    方向に沿って移動する事により、フロントベゼルをハウ
    ジングの前面に係止させる事を特徴とするフロントベゼ
    ル取付構造。
  2. 【請求項2】前記係止フックは、その先端部が基端部よ
    りも高く設定され、 前記係止溝は、その奥側部分が手前側部分よりも高く設
    定され、 前記係止フックを前記係止溝内に奥側に向けて嵌入する
    様に、前記フロントベゼルを押し込み、更に、この係止
    フックを前記係止溝内で係止フックの先端部が前記係止
    溝の奥側で係止される様に、前記フロントベゼルを持ち
    上げる様に移動する事により、フロントベゼルをハウジ
    ングの前面に係止させる事を特徴とする請求項1に記載
    のフロントベゼル取付構造。
  3. 【請求項3】前記係止溝は、前記ハウジングの両側面に
    夫々形成され、 前記係止フックは、前記フロントベゼルの後面の両端部
    に夫々突設される事を特徴とする請求項1または2に記
    載のフロントベゼル取付構造。
  4. 【請求項4】前記係止溝は、前記ハウジングの各側面の
    上部に形成され、 前記係止フックは、前記フロントベゼルの後面の各端部
    の上部に突設される事を特徴とする請求項3に記載のフ
    ロントベゼル取付構造。
  5. 【請求項5】前記フロントベゼルの後面における両端部
    の下部と、前記ハウジングの両側面の前端部の下部は、
    ねじ止めされる事を特徴とする請求項4に記載のフロン
    トベゼル取付構造。
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