JPH0732702U - 磁気ヘッド及びカード書き込み／読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気バーコードの読み取りを行える磁気ヘッ
ドを提供する。 【構成】 コア１にはバイアスコイル４が設けられてお
り、スイッチ５のオンにより必要なときに該バイアスコ
イル４にバイアス電流を流して磁気バーコードの読み取
りを可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は磁気ヘッド及びカード書き込み／読み取り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

バス等の定期券や回数券に磁気カードを使用することが、近年普及しつつある 。この磁気カードは記録部を備え、ここに有効期限や乗車位置或いは残額等の情 報が記録され、又書き込まれるようになっており、バスの乗降口等に備え付けら れたカード書き込み／読み取り装置により、該磁気カードの読み取り及び書き込 み等が行われるようになっている。 また磁気カードには磁気バーコードと呼ばれる偽造防止などのための記録も書 かれており、ここにはカードの種類や製造所等が記録されている。この磁気バー コードには残留磁束がなく、そのため磁気記録部とは異なる磁気ヘッドを用いな ければ磁気バーコードを読み取ることができず、通常はバイアス電流をかけて、 磁気バーコードによる磁束の乱れを検知する磁気ヘッドを用いて読み取っている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、バスの乗降口に設けられるカード書き込み／読み取り装置装置等は乗 車時と降車時にそれぞれ相対する側から磁気カードを装入するようになっている ため、双方向で磁気カードを読み取らなければならず、一方向につき磁気記録部 のための磁気ヘッドを１つと、磁気バーコードのための磁気ヘッドを１つ設けな ければならず、双方向で合計４個の磁気ヘッドが必要であった。また、磁気記録 部と磁気バーコードは通常最低でも２ラインあり、この場合には合計８個の磁気 ヘッドを設ける必要があった。 本考案は上記した従来技術の問題点を解決することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本考案は、磁気記録再生用の磁気ヘッドのコアにバ イアス電流用のコイルを設け、該コイルに対するバイアス電流のオンオフを行う スイッチを設けたことを基本的な特徴とする。

【０００５】

【作用】

磁気記録再生用の磁気ヘッドのコアに設けたバイアス電流用のコイルにバイア ス電流を流すと、磁気バーコードの読み取りを行うことができる。該バイアス電 流をオフにすれば、磁気記録部の書き込み／読み取りを行える。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１において、この磁気ヘッドＡはコア１に設けられた検出コイル２を備え、 該検出コイル２により検出した信号を増幅器３で増幅して出力するようになって いる。一方コア１にはバイアスコイル４が設けられており、このバイアスコイル ４にバイアス電流を供給するようになっている。該バイアス電流はスイッチ５に よりオンオフされ、スイッチ５がオンになるとバイアスコイル４にバイアス電流 が流れて、磁気バーコードの読み取りを行えるようになっている。 一方スイッチ５がオフの時にはバイアスコイル４にバイアス電流が流れず、磁 気ヘッドＡは通常の磁気ヘッドとして機能し、磁気記録部への書き込み／読み取 りを行うようなっている。

【０００７】 図２と図３に上記した磁気ヘッドＡを使用したカード書き込み／読み取り装置 装置Ｘを説明する。 この装置の対象である磁気カードＣは図２に示すように、磁気記録部３０と磁 気バーコード３１を備えており、これらはカードの進行方向の左右に対象の位置 に設けられており、乗車時と降車時では磁気記録部３０と磁気バーコード３１の 位置が逆になる構造になっている。各磁気記録部３０と磁気バーコード３１はこ の実施例では各２レーン設けられている。 図３はこのカード書き込み／読み取り装置Ｘの概略外観図であり、乗車時には 乗車時挿入口２０から磁気カードＣを装入し、降車時には降車時挿入口２１から 磁気カードＣを挿入するようになっている。

【０００８】 このカード書き込み／読み取り装置Ｘ内には図２に示すように一対の磁気ヘッ ドＡ１、１と一対の磁気ヘッドＡ２、２の４つのヘッドが備えられており、乗車 時には磁気ヘッドＡ１、１のスイッチ５がオフになり、バイアスコイル４にはバ イアス電流が流れず、磁気記録部３０の情報を読み取り、また乗車停留所等の情 報を書き込むようになっている。一方磁気ヘッドＡ２、２のスイッチ５は乗車時 にオンとなり、バイアスコイル４にバイアス電流が流れて磁気バーコード３１読 み取りモードとなり、磁気バーコード３１を読み取るようになっている。

【０００９】 降車時には上記と反対に磁気ヘッドＡ１、Ａ１のスイッチ５がオンになり、バ イアスコイル４にはバイアス電流が流れて、磁気バーコード３１を読み取るよう になっている。一方磁気ヘッドＡ２、２のスイッチ５は降車時にはオフとなり、 バイアスコイル４にはバイアス電流が流れず、磁気記録部３０の情報を読み取り 、また情報を書き込むようになっている。

【００１０】 以上の構成により、磁気ヘッドＡのスイッチ５をオンオフすることにより磁気 記録部３０と磁気バーコード３１の両方のヘッドとして使用できるため、カード 書き込み／読み取り装置Ｘに適用した場合磁気ヘッドＡの個数を従来の半分にす ることが可能になる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、磁気記録再生用の磁気ヘッドのコアにバイアス 電流用のコイルを設け、該コイルに対するバイアス電流のオンオフを行うスイッ チを設けているため、バイアス電流のオンオフにより磁気バーコードの読み取り と磁気記録部の書き込み／読み取りを両方行える効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の磁気ヘッドの一実施例を示す回路図。

【図２】本考案のカード書き込み／読み取り装置Ｘの一
実施例を示す概略図。

【図３】本考案のカード書き込み／読み取り装置Ｘの一
実施例を示す外観図。

【符号の説明】

１：コア、２：検出コイル、３：増幅器、４：バイアス
コイル、５：スイッチ、２０：乗車時挿入口、２１：降
車時挿入口、３０：磁気記録部、３１：磁気バーコー
ド。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気記録再生用の磁気ヘッドのコアにバ
   イアス電流用のコイルを設け、該コイルに対するバイア
   ス電流のオンオフを行うスイッチを設けた、ことを特徴
   とする磁気ヘッド。
2. 【請求項２】 磁気記録部と磁気バーコード部を備えた
   磁気カードを２方向から入力して該磁気カードに対して
   請求項１に記載の磁気ヘッドにより書き込みと読み取り
   を行うカード書き込み／読み取り装置であって、 少なくとも２つの前記磁気ヘッドを備え、磁気カードの
   進行方向に応じて前記スイッチを切り換えて、一方の磁
   気ヘッドで前記磁気バーコードを読み取り、他方の磁気
   ヘッドで前記磁気記録部の書き込み／読み取りを行わせ
   るカード書き込み／読み取り装置。