JPH0732700B2 - 植物繊維固形物の凝集方法 - Google Patents
植物繊維固形物の凝集方法Info
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- JPH0732700B2 JPH0732700B2 JP3115713A JP11571391A JPH0732700B2 JP H0732700 B2 JPH0732700 B2 JP H0732700B2 JP 3115713 A JP3115713 A JP 3115713A JP 11571391 A JP11571391 A JP 11571391A JP H0732700 B2 JPH0732700 B2 JP H0732700B2
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- Japan
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- present
- solids
- cellulose
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃水処理、特に芋焼酎
蒸留廃液、パルプ廃液その他植物繊維を主とする固形物
を高濃度に含有する高粘度で難濾過性の廃水を処理し
て、該固形物を凝集せしめ、これを回収、除去する方
法、及び、この方法に使用するのに適したセルロース吸
着能にすぐれた微生物、特に酵母自体にも関するもので
ある。
蒸留廃液、パルプ廃液その他植物繊維を主とする固形物
を高濃度に含有する高粘度で難濾過性の廃水を処理し
て、該固形物を凝集せしめ、これを回収、除去する方
法、及び、この方法に使用するのに適したセルロース吸
着能にすぐれた微生物、特に酵母自体にも関するもので
ある。
【0002】また本発明は、廃液とは異なり、トマトジ
ュースその他野菜ジュース、果汁等の中の固形物を凝集
せしめる方法にも関するものであって、野菜ジュースや
果汁等の清澄化に有用である。
ュースその他野菜ジュース、果汁等の中の固形物を凝集
せしめる方法にも関するものであって、野菜ジュースや
果汁等の清澄化に有用である。
【0003】
【従来の技術】芋焼酎蒸留廃液(以下、芋廃液というこ
ともある)やパルプ廃液等は、植物繊維を主成分とした
固形物を、高濃度に含んでおりかつ粘性が極めて高いこ
とから固液分離が非常に困難である。そのため、その処
理は土壌還元、海洋投棄、家畜飼料への混合といった方
法に頼ってきた(高原義昌編「産業をひらく微生物−バ
イオテクノロジーの主役−」白亜書房(昭58−12−
25)p189−192)。
ともある)やパルプ廃液等は、植物繊維を主成分とした
固形物を、高濃度に含んでおりかつ粘性が極めて高いこ
とから固液分離が非常に困難である。そのため、その処
理は土壌還元、海洋投棄、家畜飼料への混合といった方
法に頼ってきた(高原義昌編「産業をひらく微生物−バ
イオテクノロジーの主役−」白亜書房(昭58−12−
25)p189−192)。
【0004】しかしながら、従来からの処理には堆肥
化、コンポスト化等有効利用の途が一部あるものの、土
壌還元や海洋投棄は環境保全の見地から問題があった。
化、コンポスト化等有効利用の途が一部あるものの、土
壌還元や海洋投棄は環境保全の見地から問題があった。
【0005】又、パルプ廃液の固液分離にはポリ塩化ア
ルミニウムなどの化学凝集剤が用いられてきたが、これ
は処理水に凝集剤が残留する事による二次汚染の可能性
が問題となっている。
ルミニウムなどの化学凝集剤が用いられてきたが、これ
は処理水に凝集剤が残留する事による二次汚染の可能性
が問題となっている。
【0006】一方、廃液処理とは異なり、食品製造工業
においても、例えば野菜ジュースや果汁を清澄化させる
際、植物繊維が多いために固液分離が困難な場合が多
く、したがって安全性が高くすぐれた凝集剤の開発が必
要である。
においても、例えば野菜ジュースや果汁を清澄化させる
際、植物繊維が多いために固液分離が困難な場合が多
く、したがって安全性が高くすぐれた凝集剤の開発が必
要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように植物繊維
を主成分とする固形物を高濃度に含む工業廃液または食
品より、その固形物を速やかに回収及び除去することは
廃液処理、食品加工の面で、有用な技術として望まれて
いる。
を主成分とする固形物を高濃度に含む工業廃液または食
品より、その固形物を速やかに回収及び除去することは
廃液処理、食品加工の面で、有用な技術として望まれて
いる。
【0008】そこで、発明者らは、植物繊維固形物を速
やかに凝集させ更に二次汚染の少ない凝集剤を開発する
ことを課題とした。
やかに凝集させ更に二次汚染の少ない凝集剤を開発する
ことを課題とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
には、微生物菌体そのものを凝集剤として用いることが
最適であるとの観点から、本目的に叶った微生物を広く
自然界より検索した結果、Trichosporon
sp M111株を分離取得するのに成功し、更に研究
を行い、本発明の完成に至ったものであつて、その基本
的技術思想は、含植物繊維固形物溶液の速やかな固液分
離のため、セルロース吸着能をもつ微生物菌体を用いた
固形物の凝集方法に関するものである。
には、微生物菌体そのものを凝集剤として用いることが
最適であるとの観点から、本目的に叶った微生物を広く
自然界より検索した結果、Trichosporon
sp M111株を分離取得するのに成功し、更に研究
を行い、本発明の完成に至ったものであつて、その基本
的技術思想は、含植物繊維固形物溶液の速やかな固液分
離のため、セルロース吸着能をもつ微生物菌体を用いた
固形物の凝集方法に関するものである。
【0010】すなわち、本菌株M111株を液体培養
し、得た菌体を芋廃液に菌体濃度1×107個/mlに
なるよう添加した結果、芋廃液固形物は速やかに強固な
凝集体を形成した。又、同様な現象がトマトジュース、
濾紙繊維懸濁液でも顕著に起こることを確認し、これら
の新知見に基づき本発明が完成されたのである。
し、得た菌体を芋廃液に菌体濃度1×107個/mlに
なるよう添加した結果、芋廃液固形物は速やかに強固な
凝集体を形成した。又、同様な現象がトマトジュース、
濾紙繊維懸濁液でも顕著に起こることを確認し、これら
の新知見に基づき本発明が完成されたのである。
【0011】M111株は、セルロースに対して強い吸
着性を持ち、本菌が核となり植物繊維を絡ませているこ
とが顕微鏡下でも確認された。しかしながら、本発明に
おいては、M111株等トリコスポロン属菌に限らず、
セルロースに強い吸着性を有する微生物、特に酵母菌体
であればすべてのものが使用可能であって、これらの菌
体を添加することによって、植物繊維固形物を凝集させ
ることができる。そして所望に応じて固液分離を行っ
て、固形物を回収し、他の用途に利用したりあるいは廃
棄、除去するものである。
着性を持ち、本菌が核となり植物繊維を絡ませているこ
とが顕微鏡下でも確認された。しかしながら、本発明に
おいては、M111株等トリコスポロン属菌に限らず、
セルロースに強い吸着性を有する微生物、特に酵母菌体
であればすべてのものが使用可能であって、これらの菌
体を添加することによって、植物繊維固形物を凝集させ
ることができる。そして所望に応じて固液分離を行っ
て、固形物を回収し、他の用途に利用したりあるいは廃
棄、除去するものである。
【0012】本発明においては、セルロース吸着能を有
する酵母であればすべてのタイプのものが広く使用でき
るが、その中のひとつの例示菌である菌株M111株の
菌学的性質は、次のとおりである。
する酵母であればすべてのタイプのものが広く使用でき
るが、その中のひとつの例示菌である菌株M111株の
菌学的性質は、次のとおりである。
【0013】すなわち、菌株M111株の(a)生育状
態、(b)子のう胞子の形成及び(c)射出胞子の形成
は、下記の表1に示すとおりである。
態、(b)子のう胞子の形成及び(c)射出胞子の形成
は、下記の表1に示すとおりである。
【0014】
【表1】
【0015】その(d)各生理的性質は、下記の表2に
示すとおりである。
示すとおりである。
【0016】
【表2】
【0017】その(e)各炭素源の同化性及び発酵性
は、下記の表3、表4に示すとおりである。
は、下記の表3、表4に示すとおりである。
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】以上の菌学的性質に従い、本発明の菌株M
111の分類学的性質をThe yeasts a t
axonamic study(ザ イースト3版)に
基づいて検索した結果、本菌株は出芽と分裂に依って
増殖。多極出芽である。子のう胞子を形成しない。
真菌糸及び分裂子を形成する事より、不完全菌類トリ
コスポロン(Trichosporon)属に含まれる
菌であると同定し、これをトリコスポロン エスピーM
111(Trichosporonsp M111)と
命名し、工業技術院微生物工業技術研究所にFERM
P−11960として寄託した。
111の分類学的性質をThe yeasts a t
axonamic study(ザ イースト3版)に
基づいて検索した結果、本菌株は出芽と分裂に依って
増殖。多極出芽である。子のう胞子を形成しない。
真菌糸及び分裂子を形成する事より、不完全菌類トリ
コスポロン(Trichosporon)属に含まれる
菌であると同定し、これをトリコスポロン エスピーM
111(Trichosporonsp M111)と
命名し、工業技術院微生物工業技術研究所にFERM
P−11960として寄託した。
【0021】Trichosporon sp M11
1菌体は、本菌が資化しうる炭素源を含む栄養培地中に
接種し、通気攪拌培養、振とう培養、静置培養により得
ることが出来る。炭素源としては、グルコース、フラク
トース、ガラクトース、グリセリンその他の炭水化物を
使用するのが好ましい。窒素源としては、イーストエキ
ス、ペプトン、オートミール、コーンスティープリカ
ー、乾燥イースト等を使用するのが好ましい。
1菌体は、本菌が資化しうる炭素源を含む栄養培地中に
接種し、通気攪拌培養、振とう培養、静置培養により得
ることが出来る。炭素源としては、グルコース、フラク
トース、ガラクトース、グリセリンその他の炭水化物を
使用するのが好ましい。窒素源としては、イーストエキ
ス、ペプトン、オートミール、コーンスティープリカ
ー、乾燥イースト等を使用するのが好ましい。
【0022】これらの炭素源及び窒素源は、併用するの
が有利であるが、純粋なものを必ずしも使用する必要は
ない。純粋でないものには、成長因子や微量要素が含ま
れているからである。
が有利であるが、純粋なものを必ずしも使用する必要は
ない。純粋でないものには、成長因子や微量要素が含ま
れているからである。
【0023】必要ある場合には、例えば次のような無機
塩類を培地に添加してもよい:炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、よう化ナトリウム、よう化カリ
ウム、マグネシウム塩、銅塩、コバルト塩等。またアミ
ノ酸、ミネラル、ビタミン等の成長因子や生育促進物質
を必要に応じて添加する。
塩類を培地に添加してもよい:炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、よう化ナトリウム、よう化カリ
ウム、マグネシウム塩、銅塩、コバルト塩等。またアミ
ノ酸、ミネラル、ビタミン等の成長因子や生育促進物質
を必要に応じて添加する。
【0024】菌体を大量に工業生産するには、他の発酵
生産物の場合と同様に通気攪拌するのが好ましい。少量
生産の場合は、フラスコを用いた振とう培養が好適であ
る。
生産物の場合と同様に通気攪拌するのが好ましい。少量
生産の場合は、フラスコを用いた振とう培養が好適であ
る。
【0025】培養温度は、生育範囲内で適宜変更しうる
が、通常は10〜35℃、好ましくは20〜30℃で培
養するのがよい。培養時間は、約15〜150時間であ
る。培地のpHは、3〜9に調整しておき使用する。
が、通常は10〜35℃、好ましくは20〜30℃で培
養するのがよい。培養時間は、約15〜150時間であ
る。培地のpHは、3〜9に調整しておき使用する。
【0026】このようにして、セルロース吸着能を有す
る菌体が得られる。
る菌体が得られる。
【0027】本発明においては、上記のような方法で得
られた酵母のほかセルロース吸着能を有するすべての酵
母を用いて、植物繊維固形物含有液を処理するのである
が、本発明において該酵母とは、酵母菌体を培養して得
た培養物、それから菌体を除去してなる培養液、こ(れ
ら)の濃縮、乾燥ないし希釈物;菌体自体、ウエットケ
ーキ、こ(れら)の洗浄、乾燥ないし希釈物を広く包含
するものである。
られた酵母のほかセルロース吸着能を有するすべての酵
母を用いて、植物繊維固形物含有液を処理するのである
が、本発明において該酵母とは、酵母菌体を培養して得
た培養物、それから菌体を除去してなる培養液、こ(れ
ら)の濃縮、乾燥ないし希釈物;菌体自体、ウエットケ
ーキ、こ(れら)の洗浄、乾燥ないし希釈物を広く包含
するものである。
【0028】本発明による処理のひとつの態様として
は、上記のような方法で得られた酵母菌体を培養液ごと
あるいは必要に応じ洗浄、濃縮、凍結乾燥処理し、処理
目的とされる植物繊維固形物含有溶液に添加し、菌体と
固形物を接触させることにより、不溶性植物繊維固形物
を凝集させることが出来る。これにより生じた不溶性固
形物の凝集体は、簡単なスクリーンを通過させることに
より容易に除去及び/又は回収することが出来るもので
ある。菌体と固形物とは菌体を固形物含有液に添加して
単に両者を接触させるだけでよく、固形物含有液を所定
のpH、温度にコントロールしながら酵母を加えてイン
キュベートしてもよいし、更に通気及び/又は攪拌して
積極的に培養してもよい。
は、上記のような方法で得られた酵母菌体を培養液ごと
あるいは必要に応じ洗浄、濃縮、凍結乾燥処理し、処理
目的とされる植物繊維固形物含有溶液に添加し、菌体と
固形物を接触させることにより、不溶性植物繊維固形物
を凝集させることが出来る。これにより生じた不溶性固
形物の凝集体は、簡単なスクリーンを通過させることに
より容易に除去及び/又は回収することが出来るもので
ある。菌体と固形物とは菌体を固形物含有液に添加して
単に両者を接触させるだけでよく、固形物含有液を所定
のpH、温度にコントロールしながら酵母を加えてイン
キュベートしてもよいし、更に通気及び/又は攪拌して
積極的に培養してもよい。
【0029】本発明における処理対象液は、固液分離を
所望する植物繊維固形物含有液をすべて包含するもので
あって、非限定例として次のものが挙げられる:有機性
廃水(芋廃液、ビート廃液、澱粉廃液、アルコール廃
液、清酒廃液、ビール廃液、麦芽廃液、醤油廃液その他
食品、醸造ないし発酵工場廃液;パルプ廃液、製紙廃液
その他工場廃液等)、果汁(リンゴ、ミカン、パイナッ
プル、ブドウその他)、野菜ジュース(トマト、その他
各種野菜搾汁)等。
所望する植物繊維固形物含有液をすべて包含するもので
あって、非限定例として次のものが挙げられる:有機性
廃水(芋廃液、ビート廃液、澱粉廃液、アルコール廃
液、清酒廃液、ビール廃液、麦芽廃液、醤油廃液その他
食品、醸造ないし発酵工場廃液;パルプ廃液、製紙廃液
その他工場廃液等)、果汁(リンゴ、ミカン、パイナッ
プル、ブドウその他)、野菜ジュース(トマト、その他
各種野菜搾汁)等。
【0030】本発明によれば固液分離がきわめて効率的
に行われる。したがって、有機性廃水にあっては、高粘
度で難濾過性因子のひとつである植物繊維を主とする固
形物が凝集、沈澱してくるので、その上方の液体部分と
分離することが可能となり、両者を別個に処理すること
ができるようになり、廃水処理の効率化が達成される。
また一方、果汁や野菜ジュースといった園芸製品にあっ
ては、清澄化が効率的に行われ、透明なジュース類の製
造が容易に実施可能となる。このようにして得られたジ
ュース類は、繊維が除去されているために非常に飲み易
くなり、また果汁飲料用原料としても好適なものとなっ
て、更にその消費の拡大が期待される。しかも、ここで
分離された植物繊維固形質ないしパルプ類は、飼料とし
て有用であるのでみなく、ダイエタリーファイバーとし
て食用繊維の用途にも使用することができる。
に行われる。したがって、有機性廃水にあっては、高粘
度で難濾過性因子のひとつである植物繊維を主とする固
形物が凝集、沈澱してくるので、その上方の液体部分と
分離することが可能となり、両者を別個に処理すること
ができるようになり、廃水処理の効率化が達成される。
また一方、果汁や野菜ジュースといった園芸製品にあっ
ては、清澄化が効率的に行われ、透明なジュース類の製
造が容易に実施可能となる。このようにして得られたジ
ュース類は、繊維が除去されているために非常に飲み易
くなり、また果汁飲料用原料としても好適なものとなっ
て、更にその消費の拡大が期待される。しかも、ここで
分離された植物繊維固形質ないしパルプ類は、飼料とし
て有用であるのでみなく、ダイエタリーファイバーとし
て食用繊維の用途にも使用することができる。
【0031】以下に本発明の実施例を示す。
【0032】
【実施例1】YEPD培地(イーストエキス1%、ペプ
トン2%、グルコース2%)にて48時間培養した、M
111株(FERM P−11960)の培養液を4%
の濃度で、以下に示す各固形物を蒸留水に懸濁させた懸
濁液または市販のトマトジュースにマルチプレート上で
添加し、生じる固形物の凝集体を確認したところ、下記
の表5に示す第1表の結果を得た。
トン2%、グルコース2%)にて48時間培養した、M
111株(FERM P−11960)の培養液を4%
の濃度で、以下に示す各固形物を蒸留水に懸濁させた懸
濁液または市販のトマトジュースにマルチプレート上で
添加し、生じる固形物の凝集体を確認したところ、下記
の表5に示す第1表の結果を得た。
【0033】
【表5】
【0034】
【実施例2】YEPD培地で培養したM111株(FE
RM P−11960)の菌体を、芋廃液(醸造試験
所)に菌体濃度1×107個/mlになるよう添加した
凝集体を生成させた後(株)TDE SP−10A型脱
水機を用い、芋廃液の脱水試験を行ったところ、下記の
表6に示す第2表の結果を得た。
RM P−11960)の菌体を、芋廃液(醸造試験
所)に菌体濃度1×107個/mlになるよう添加した
凝集体を生成させた後(株)TDE SP−10A型脱
水機を用い、芋廃液の脱水試験を行ったところ、下記の
表6に示す第2表の結果を得た。
【0035】
【表6】
【0036】本実施例により、芋廃液に本菌体を添加し
形成された凝集体を適当なスクリーンを通過させ一次濃
縮した後、脱水機に供給すれば、芋廃液固形物の脱水処
理効率は大幅に改善されることが証明された。
形成された凝集体を適当なスクリーンを通過させ一次濃
縮した後、脱水機に供給すれば、芋廃液固形物の脱水処
理効率は大幅に改善されることが証明された。
【0037】
【発明の効果】本発明によってはじめて、現在社会問題
化しつつある芋廃液中の植物繊維固形物を効率的に回
収、除去することに成功したものである。さら本発明は
芋廃液のみならず、植物繊維固形物を高濃度に含むため
に難処理となっている各種工業廃液または食品より固形
物を回収、除去するのに極めて有益となるものである。
化しつつある芋廃液中の植物繊維固形物を効率的に回
収、除去することに成功したものである。さら本発明は
芋廃液のみならず、植物繊維固形物を高濃度に含むため
に難処理となっている各種工業廃液または食品より固形
物を回収、除去するのに極めて有益となるものである。
【0038】したがって本発明は、廃水処理という公害
防止関連の技術分野のみならず、果汁や野菜ジュースの
清澄化等食品製造の技術分野においても重要な貢献をな
すものである。
防止関連の技術分野のみならず、果汁や野菜ジュースの
清澄化等食品製造の技術分野においても重要な貢献をな
すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 1/16 C12R 1:645) (72)発明者 飯村 穣 東京都北区滝野川2丁目6番30号 国税庁 醸造試験所内 (72)発明者 下飯 仁 東京都北区滝野川2丁目6番30号 国税庁 醸造試験所内 (72)発明者 原 昌道 東京都北区滝野川2丁目6番30号 国税庁 醸造試験所内
Claims (3)
- 【請求項1】 セルロース吸着能を有することを特徴と
する酵母トリコスポロン(Trichosporon)
sp.M111。 - 【請求項2】 植物繊維を含有する廃液を、セルロース
吸着能を有するトリコスポロン(Trichospor
on)属に属する酵母で処理することを特徴とする廃液
中の植物繊維を主とする固形物の凝集方法。 - 【請求項3】 該酵母としてトリコスポロン(Tric
hosporon)sp.M111を使用することを特
徴とする請求項2に記載の凝集方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3115713A JPH0732700B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 植物繊維固形物の凝集方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3115713A JPH0732700B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 植物繊維固形物の凝集方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04271776A JPH04271776A (ja) | 1992-09-28 |
JPH0732700B2 true JPH0732700B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=14669343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3115713A Expired - Lifetime JPH0732700B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 植物繊維固形物の凝集方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732700B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2592399B2 (ja) * | 1993-11-08 | 1997-03-19 | 国税庁長官 | 酒類蒸留廃液の処理方法 |
FR3034101B1 (fr) * | 2015-03-24 | 2019-07-12 | Lesaffre Et Compagnie | Extrait de levure et son utilisation pour le collage de mouts et de boissons |
CN105502605B (zh) * | 2015-12-29 | 2017-10-24 | 江西理工大学 | 一种强化白钨矿选矿废水絮凝沉降的方法 |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP3115713A patent/JPH0732700B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04271776A (ja) | 1992-09-28 |
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