JPH0732659A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロッピーディスク等のケースの外面にラベ
ル用紙を貼付したままで、そのラベル用紙に対してユー
ザーが容易に文字等を印刷することが可能な手段を備え
た印刷装置を提供すること。 【構成】 本実施例の印刷装置１は、フロッピーディス
ク５０が装着された可倒ユニット６が２位置間で移動可
能になっており、これにより、フロッピーディスク５０
に貼付されたラベル用紙上の印字を行いたい場所が印字
ヘッドと対向するように容易にセットすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、物品の所定の部分に対
してユーザーが文字等を印刷可能な印刷装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、フロッピーディスクやビデオテー
プ等のカートリッジに対して文字等を記入する際には、
所定の記入欄に直接手書きするか、またはラベル用紙に
手書きで記入したもの、或いはラベル用紙をプリンタに
セットして、パソコンを用いて文字の配置等を決定し、
ラベル用紙の文字記入欄に印字位置が合致するよう位置
合わせをして印字を行ったものを貼付していた。

【０００３】ここにおいて、図６（ａ）、（ｂ）に示す
ように、貼付したときにフロッピーディスク５０の表面
５１に位置するラベル５２の表面印字範囲５３に文字を
印字する場合には、印字可能範囲が広いため、文字記入
位置の位置ずれ可能な許容量も大きいが、フロッピーデ
ィスク５０の背面５４に対応するラベル５２の背面印字
範囲５５に文字を印字する場合には、印字可能範囲（図
中ｌ）が３ｍｍ程度しかないため、文字記入位置の位置
ずれ可能な許容量も極めて小さい。

【０００４】そこで、手書きで背面印字範囲５５に文字
を記入する際には、３ｍｍ程度の狭い幅の部分に小さい
文字で書いていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロッ
ピーディスク等を個人で使用する場合には手書きで記入
してあっても特に問題はないが、他人と共有して使用し
たり、作成したプログラム等のデータを記憶させて他の
フロッピーディスクと一緒に保存しておく場合には、手
書きによる記入では見栄えが悪く、書かれた文字等が読
みづらいことも多かった。

【０００６】一方、プリンタにラベル用紙をセットし
て、そこにタイトルや名前などを印字させる場合には、
印字する位置を所望の位置に合わせるために、何度も試
行錯誤を繰り返さなければならないことがあり、その
上、フロッピーディスクに貼る場合にも、十分注意して
位置合わせを行わなければならないため、失敗してラベ
ルを無駄に消費してしまうことが多く、時間がかかる
上、非常に手間がかかっていた。

【０００７】また、手書きで記入する場合には、記入位
置が個人によって異なることがあるため、複数のフロッ
ピーディスクを一緒に保存した状態の中から、所望のフ
ロッピーディスクを捜し出すことは非常に困難であっ
た。

【０００８】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、物品の所定の部分に対してユー
ザーが容易に文字等を印刷することが可能な手段を備え
た印刷装置を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の印刷装置は、物品の所定の部分に対してユー
ザーが文字等を印刷可能なものであって、前記物品を装
着する装着手段と、その装着手段に装着された前記物品
の所定の部分に対して印刷を行う印刷手段と、前記装着
手段に装着された前記物品の所定の部分が前記印刷手段
と対向し得るように前記装着手段を移動させる移動手段
とを備ている。

【００１０】

【作用】上記の構成を有する本発明の印刷装置は、物品
が装着された装着手段を移動手段により移動させて、物
品の所定の部分が印刷手段と対向するようにセットした
状態で、印刷手段により印刷を行う。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。まず始めに、本実施例の印刷装置の
構成について図１乃至図６を用いて説明する。

【００１２】印刷装置１は、上面前方に操作者が文字を
入力するためのキーボード２を備えており、その後方に
は入力された文字等を表示可能な液晶表示装置３を備え
ている。また、装置後部にはフロッピーディスク５０を
装着するための挿入口４を有し、図１の破線で示すよう
に後方に９０度倒すことが可能な可倒ユニット６が設置
されている。

【００１３】印刷装置１の内部には、主に図２に示すよ
うな機構が内蔵されている。キャリッジ１０は上側摺動
軸１１と下側摺動軸１２により軸方向に移動可能に支持
されており、キャリッジモータ１３、Ｒプーリ１４、Ｌ
プーリ１５、タイミングベルト１６によって移動可能に
なっている。キャリッジ１０には周知のサーマルヘッド
である発熱部１７を有する印字ヘッド１８が固定されて
いる。なお、ここでは印字ヘッドに対応する熱転写リボ
ンの図示は省略する。

【００１４】また、それらの前方には、前記挿入口４か
ら挿入されたフロッピーディスク５０を保持するための
Ｒガイド２１、Ｌガイド２２と、挿入されたフロッピー
ディスク５０の上下方向（図中矢印Ｄ方向）を固定する
ためのストッパ２３が備えられている。ストッパ２３は
ストッパ軸２４を中心に回転可能で、固定ソレノイド２
５のソレノイド軸２６が駆動されることによってフロッ
ピーディスク５０を固定状態に保ち、また駆動を解除す
ることによって戻しバネ２７の力で非固定状態にできる
よう構成されている。

【００１５】下部には、フロッピーディスク５０がセッ
トされたことを検出するセットセンサ２８が配置されて
いる。また、Ｒガイド２１、Ｌガイド２２にはそれぞれ
Ｒ回動軸４０、Ｌ回動軸４１が固定されている。尚、挿
入口４、両ガイド２１，２２、ストッパ２３及びその関
連部材、セットセンサ２８などのフロッピーディスク５
０を装着するための各部材は、可倒ユニット６内に設置
されている。また、ラベル印刷装置１の非可動部には、
Ｒ軸受け４２、Ｌ軸受け４３が設置されており、Ｒ回動
軸４０、Ｌ回動軸４１がＲ軸受け４２、Ｌ軸受け４３を
中心に回転することにより、図３に示すように操作者が
手動で可倒ユニットを９０度倒すことができるようにな
っている。

【００１６】図２において、装着されたフロッピーディ
スク５０に貼付されているラベルの表面印字範囲５３に
は熱転写リボン（図示せず）を介して印字ヘッド１８が
押し当てられている。また、図３に示すように可倒ユニ
ット６を倒した状態では、装着されたフロッピーディス
ク５０に貼付されているラベルの背面印字範囲５５に対
して、熱転写リボンを介して印字ヘッド１８が押し当て
られるようになっている。すなわち、図４に示すよう
に、可倒ユニット６の位置を変えることにより、表面印
字範囲５３、背面印字範囲５５の両方の面への印字が可
能となる構成である。

【００１７】印刷装置１の内部には図５に示すような回
路も内蔵されている。制御回路３０は主にＣＰＵ、ＲＯ
Ｍ、ＲＡＭ等を内蔵したマイクロコンピュータから構成
されている。この制御回路３０にはキーボード２、表示
装置３や印字ヘッド１８の発熱部１７を駆動するヘッド
ドライバ３１、キャリッジモータ１３を駆動するモータ
ードライバ３３、固定ソレノイド２５を駆動するソレノ
イドドライバ３４、セットセンサ２８が接続されてい
る。

【００１８】尚、挿入口４、Ｒガイド２１、Ｌガイド２
２、ストッパ２３が本発明の装着手段を、Ｒ回動軸４
０、Ｌ回動軸４１、Ｒ軸受け４２、Ｌ軸受け４３が移動
手段を、印字ヘッド１８が印刷手段を構成している。

【００１９】次に、このように構成された印刷装置の動
作について説明する。

【００２０】まず始めに、フロッピーディスク５０がセ
ットされていない状態、すなわちセットセンサ２８がオ
フの状態では、固定ソレノイド２５は制御回路３０によ
ってオフの状態になっている。その状態から操作者が挿
入口４から文字が記入されていないラベルが貼付された
フロッピーディスク５０を挿入すると、セットセンサ２
８がフロッピーディスク５０がセットされたことを検出
し、制御回路３０にその情報を伝える。制御回路３０は
ソレノイドドライバ３４にオン信号を出力して固定ソレ
ノイド２５を駆動する。それにより、ストッパ２３の先
端がフロッピーディスク５０の上端に接触して、フロッ
ピーディスク５０の上下方向（図中Ｄ方向）の動きが規
制される。

【００２１】また、フロッピーディスク５０の前後方向
（図中Ｅ方向）の動きはＲガイド２１、Ｌガイド２２に
よって規制され、フロッピーディスク５０のラベル５２
の表面印字範囲５３に印字ヘッド１８の発熱部１７が図
示しない熱転写リボンを介して押し当てられ、印字可能
な状態になる。

【００２２】操作者が表示装置３を見ながらキーボード
２を操作してフロッピーディスク５０のラベル５２の表
面印字範囲５３に記入する文字を決定し、キーボード２
上の印字開始ボタンを押すと、制御回路３０がキャリッ
ジモータ１３を駆動しながら、印字ヘッド１８の発熱部
１７を印字情報に従って駆動する。このようにしてラベ
ル５２の表面印字範囲５３に文字が印字される。

【００２３】次に、操作者が可倒ユニット６を９０度倒
して図３に示す状態にすると、フロッピーディスク５０
のラベル５２の背面印字範囲５５に印字ヘッド１８の発
熱部１７が図示しない熱転写リボンを介して押し当てら
れ、印字可能な状態になる。ここでも操作者が背面印字
範囲５５に記入する文字を決定し、キーボード２上の印
字開始ボタンを押すと、制御回路３０がキャリッジモー
ター１３を駆動しながら、印字ヘッド１８の発熱部１７
を印字情報に従って駆動する。このようにしてラベル５
２の背面印字範囲５５にも文字が印字される。

【００２４】文字の記入が終了した後、操作者がキーボ
ード２上の取り出しボタンを押すと、固定ソレノイド２
５がオフされてフロッピーディスク５０は印字装置から
取り出し可能となる。

【００２５】このようにして、フロッピーディスク５０
に貼付されたラベル５２の表面印字範囲５３および背面
印字範囲５５に同一の印字ヘッドを使って印字でき、複
数の面の所望の位置に操作者が簡単に活字で文字を記入
することができる。

【００２６】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ことなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変
更を加えることができる。

【００２７】本実施例ではフロッピーディスクに貼付さ
れたラベルに印字したが、ラベルを貼付せずに直接フロ
ッピーディスクに印字してもよいし、印字する手段も熱
転写でなくインクジェットなど他の印字方法であっても
よい。

【００２８】また、印字ヘッドは、シリアルヘッド、ラ
インヘッドのどちらでもよい。更には、印字時にはフロ
ッピーディスクを固定し印字ヘッド側を移動させて印字
したが、逆に印字ヘッドを固定し装着したフロッピーデ
ィスクを移動させてもよいし、印字ヘッドとフロッピー
ディスクの両方を移動させて印字するように構成するこ
とも可能である。

【００２９】また、可倒ユニットを操作者が手動で９０
度倒して印字面を変える例を示したが、自動（電動）で
倒して印字面を変えてもよい。

【００３０】なお、本実施例ではフロッピーディスクを
例に挙げて説明したが、これに限定されるものではな
く、ミニディスクや光磁気ディスク、ビデオテープなど
種々の記憶媒体をはじめ、多種多様の物品に対して適用
することができる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の印刷装置は、物品を装着する装着手段と、その装
着手段に装着された物品の所定の部分に対して印刷を行
う印刷手段と、前記装着手段に装着された前記物品の所
定の部分が前記印刷手段と対向し得るように前記装着手
段を移動させる移動手段とを備えたことにより、物品の
所定の部分に対してユーザーが容易に文字等を印刷する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の印刷装置の外観を示す斜視図である。

【図２】図１に示す印刷装置の要部の構成を示す概要図
である。

【図３】図２に示すガイド部分を倒した状態を示す図で
ある。

【図４】本発明の印刷装置の印字部の側面図である。

【図５】本発明の印刷装置の要部の電気的構成を示すブ
ロック図である。

【図６】（ａ）はラベル用紙の正面図であり、（ｂ）は
そのラベル用紙がフロッピーディスクに貼付された状態
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 印刷装置 ４ 挿入口 １８ 印字ヘッド ２１ Ｒガイド ２２ Ｌガイド ２３ ストッパ ４０ Ｒ回動軸 ４１ Ｌ回動軸 ４２ Ｒ軸受け ４３ Ｌ軸受け ５０ フロッピーディスク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 物品の所定の部分に対してユーザーが文
   字等を印刷可能な印刷装置であって、 前記物品を装着する装着手段と、 その装着手段に装着された前記物品の所定の部分に対し
   て印刷を行う印刷手段と、 前記装着手段に装着された前記物品の所定の部分が前記
   印刷手段と対向し得るように前記装着手段を移動させる
   移動手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。