JPH07325885A - 文字認識装置及び文字認識方法 - Google Patents

文字認識装置及び文字認識方法

Info

Publication number
JPH07325885A
JPH07325885A JP6139464A JP13946494A JPH07325885A JP H07325885 A JPH07325885 A JP H07325885A JP 6139464 A JP6139464 A JP 6139464A JP 13946494 A JP13946494 A JP 13946494A JP H07325885 A JPH07325885 A JP H07325885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character
characters
rotation angle
image
steel material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6139464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3230371B2 (ja
Inventor
Osamu Taniguchi
修 谷口
Seishirou Takeuchi
斎之郎 竹内
Takeshi Kumagai
猛 熊谷
Satoru Yamaguchi
悟 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP13946494A priority Critical patent/JP3230371B2/ja
Publication of JPH07325885A publication Critical patent/JPH07325885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3230371B2 publication Critical patent/JP3230371B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Input (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検査物が回転した場合でも文字を正確に識
別することができる文字認識装置を提供する。 【構成】 被検査物としての四角柱状の鋼材2には、文
字が端面2aの四辺のうち隣合う二辺に偏って刻印され
ている。そして、文字は略直角三角形状又は略L字状の
領域内に配列されている。回転角度検出部28では、か
かる文字をCCDカメラ14で撮像して得られた画像に
基づいて文字配列の偏りを検出し、その文字配列の偏り
方に基づいて文字の回転角度を検出する。そして、文字
切り出し部30で文字の切り出しを行った後、画像認識
処理部44において、回転角度から文字の向きを考慮し
て、文字を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばビレット、ブ
ルーム等の圧延鋼材の端面に刻印された数字やアルファ
ベット、記号等の文字を認識する文字認識装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】文字認識装置は、たとえば四角柱状の鋼
材の端面に刻印された文字を認識する場合等に使用され
る。かかる場合、従来の文字認識装置では、まず、照明
手段で鋼材の端面を照明して、CCDカメラにより、こ
の端面に刻印された文字を撮像し、濃淡画像を得る。そ
して、文字と背景とのコントラストの差を大きくする処
理を施し、その後、文字と背景とを分離するしきい値を
用いて、濃淡画像を二値画像に変換する。次に、二値画
像に含まれるノイズをフィルターを用いて除去した後、
その二値画像から抽出された文字の特徴量を対応する基
準特徴量と比較することにより、鋼材に刻印された文字
を識別している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼材は搬送
手段により撮像位置に送られるが、このとき、鋼材が回
転してしまい、文字が横向きになったり、逆向きになっ
たりして正しい方向を向かないことがある。従来の装置
では、かかる回転を検出する機構を備えておらず、たと
えば、図7に示すように、鋼材が180°回転した場合
には、逆向きの文字を正しい向きの文字であるとして認
識処理を行うため、文字を認識できないという問題があ
った。特に、数字が刻印された場合であって、数字がす
べて「8」と「6」である場合には、鋼材が180°回
転すると、認識処理により数字は「8」と「9」である
と誤認識され、その結果が正常なものであるとして出力
されるので問題となっていた。
【0004】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、被検査物が回転した場合でも文字を正確に識別
することができる文字認識装置を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明に係る文字認識装置は、多角形
状の面の隣合う二辺に偏って配列された文字を撮像して
得られた画像に基づいて文字配列の偏りを検出し、前記
文字配列の偏り方に基づいて前記文字の回転角度を検出
する回転角度検出手段と、前記画像に基づいて前記文字
の切り出しを行う文字切り出し手段と、前記文字切り出
し手段により切り出された前記文字を、前記回転角度を
考慮して識別する文字認識手段と、を備えることを特徴
とするものである。
【0006】請求項2記載の発明に係る文字認識装置
は、請求項1記載の発明において、前記多角形は四角形
であり、前記回転角度検出手段は、x方向及びy方向に
ついての射影ヒストグラムを求め、二つの射影ヒストグ
ラムが最大となる位置により前記文字配列の偏りを検出
することを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の発明に係る文字認識装置
は、請求項2記載の発明において、前記回転角度検出手
段は、前記最大となる位置と、前記最大となる位置の周
辺における前記射影ヒストグラムの分布状況とにより前
記文字配列の偏りを検出することを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項4記載の発明に係る文字の配列方法
は、多角形状の面に配列された文字を撮像して得られた
画像に基づいて前記文字を識別する場合に、前記文字を
前記多角形状の面の隣合う二辺に偏って配列することを
特徴とするものである。
【0009】請求項5記載の発明に係る文字認識方法
は、多角形状の面の隣合う二辺に偏って配列された文字
を撮像して得られた画像に基づいて文字配列の偏りを検
出し、前記文字配列の偏り方に基づいて前記文字の回転
角度を検出した後、前記回転角度を考慮して、前記文字
を識別することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明は前記の構成によって、多
角形状の面の隣合う二辺に偏って配列された文字を撮像
して得られた画像に基づいて文字配列の偏りを検出する
回転角度検出手段を設けたことにより、その文字配列の
偏り方に基づいて文字の回転角度を検出することができ
る。このため、回転角度から文字の向きを知ることがで
きるので、たとえ文字が回転している場合でも、文字識
別手段において、回転角度を考慮して、文字を正確に識
別することができる。
【0011】請求項2記載の発明は前記の構成によっ
て、前記多角形は四角形であり、回転角度検出手段で
は、x方向及びy方向についての射影ヒストグラムを求
め、二つの射影ヒストグラムが最大となる位置に基づい
て文字配列の偏りを検出することにより、文字配列の偏
りを容易に求めることができる。
【0012】請求項3記載の発明は前記の構成によっ
て、回転角度検出手段では、射影ヒストグラムが最大と
なる位置と、その最大となる位置の周辺における射影ヒ
ストグラムの分布状況とに基づいて文字配列の偏りを検
出することにより、たとえ文字が四角形状の面の隣合う
二辺に偏って配列されていない場合でも、文字の回転角
度を検出することができる。
【0013】請求項4記載の発明は前記の構成によっ
て、多角形状の面に配列された文字を撮像して得られた
画像に基づいて文字を識別する場合に、文字を多角形状
の面の隣合う二辺に偏って配列することにより、文字配
列の偏りを検出し、その文字配列の偏り方に基づいて文
字の回転角度を容易に調べることができる。
【0014】請求項5記載の発明は前記の構成によっ
て、多角形状の面の隣合う二辺に偏って配列された文字
を撮像して得られた画像に基づいて文字配列の偏りを検
出し、文字配列の偏り方に基づいて文字の回転角度を検
出することにより、回転角度から文字の向きを知ること
ができるので、たとえ文字が回転している場合でも、か
かる回転角度を考慮して、文字を正確に識別することが
できる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の第一実施例について図面を参
照して説明する。図1は本発明の第一実施例である文字
認識装置の概略構成図、図2は鋼材の端面に刻印される
文字の配列方法を説明するための図、図3は図2に示す
文字の配列方法において、鋼材の回転角度をどのように
判定するかを説明するための図、図4は図1の文字認識
装置の回転角度検出部における射影ヒストグラムの例を
示す図、図5はその回転角度検出部において、鋼材の回
転角度の検出手法を説明するための図である。
【0016】第一実施例では、被検査物としてビレット
やブルーム等の四角柱状の圧延鋼材を用い、かかる被検
査物の端面に刻印された数字等の文字を識別する場合に
ついて考える。また、これらの文字は、端面の四辺のう
ち、隣合う二辺に偏って刻印されている。たとえば、文
字を略直角三角形状又は略L字状の領域内に配列するこ
とにし、この領域の直角部分の両隣りの二辺が被検査物
の端面の隣合う二辺に沿って位置するように文字を配置
する。ここで、かかる領域の直角部分の両隣りの二辺
は、被検査物の端面の隣合う二辺から二文字分の距離以
内のところに配置するようにする。図2(a)に示す例
では、数字を略三角形状の領域に配列し、第一列を7
字、第二列を3字、第三列を1字、第四列を1字として
いる。そして、この領域の直角部分の両隣りの二辺が被
検査物の端面の隣合う二辺に隣接するようにしている。
また、図2(b)では、アルファベットを、図2(a)
と同様に、配列しているが、被検査物が180°回転し
た例を示している。尚、以下では、図2(a)に示すよ
うに、文字を左上に偏らせて配列し、この状態で文字が
正しい向きとなるように刻印する場合を考える。そし
て、被検査物がこのままの状態で回転していない場合
を、被検査物の正常状態と呼ぶことにする。
【0017】このように文字を配列しておくと、被検査
物を撮像して得られた画像を画像処理する際に、文字配
列の偏りを検出し、その文字配列の偏り方に基づいて、
被検査物の回転角度を知ることができる。すなわち、図
3(a)に示すように、文字配列が左上に偏っている場
合には、被検査物は回転していないと判定され、図3
(b)に示すように、右上に偏っている場合には、90
°回転していると判定され、図3(c)に示すように、
右下に偏っている場合には、180°回転していると判
定される。そして、図3(d)に示すように、左下に偏
っている場合には、270°回転していると判定され
る。
【0018】第一実施例の文字認識装置は、図1に示す
ように、照明手段12と、撮像手段としてのCCDカメ
ラ14と、A/D変換部16と、画像メモリ18と、二
値化処理部22と、二値画像処理部24と、文字領域切
り出し部26と、回転角度検出部28と、文字切り出し
部30と、特徴抽出部42と、文字認識手段としての画
像認識処理部44と、画像処理用メモリ46と、表示装
置48とを備えるものである。
【0019】照明手段12は、鋼材2を照射する光源で
ある。鋼材2は搬送手段4により搬送され、照明手段1
2の照明下で鋼材2の端面2aが撮像される。CCDカ
メラ14は、撮像レンズにより撮像素子上に鋼材2の端
面2aについての光学像を二次元の画像として結像さ
せ、撮像素子上に光電変換を行って光学像に対応した電
荷を一次元の電気信号として出力する。撮像素子から得
られた一次元の電気信号は、画像信号としてA/D変換
部16に出力される。A/D変換部16は、CCDカメ
ラ14から出力された画像信号をディジタル信号に変換
して出力するものである。画像メモリ18は、A/D変
換部16から出力された画像信号(濃淡画像信号)を一
時記憶する。ここで、文字が形成されていない背景領域
は、照明手段12からの光がそのまま反射して輝度が向
上するので、明るくなり、一方、文字領域は、刻印され
て窪んでいるため光が乱反射して輝度が低くなるので、
暗くなる。したがって、背景領域の濃度レベルは高く、
文字領域の濃度レベルは低くなる。
【0020】二値化処理部22は、所定のしきい値に基
づいて濃淡画像を二値画像に変換するものである。ここ
では、濃度レベルがしきい値以下である画素(文字領
域)に「1」の値を、濃度レベルがしきい値より大きい
画素(背景領域)に「0」を付与する。二値画像処理部
24は、ローパスフィルター等を用いて、二値画像に含
まれる高周波のノイズを除去したり、文字や鋼材2の境
界を強調する処理を行う。文字領域切り出し部26は、
鋼材2の境界の位置を検出し、かかる境界で囲まれる領
域を、文字が含まれる文字領域として特定する。
【0021】回転角度検出部28は、文字配列の偏りを
検出することにより、鋼材2の回転角度を求めるもので
ある。文字切り出し部30は、鋼材2の回転角度を考慮
し、二値画像について各文字の位置を特定するものであ
り、文字列切り出し部32と、文字行切り出し部34と
を有する。文字列切り出し部32では、文字の各列の切
り出しを行い、文字行切り出し部34では、文字の各行
の切り出しを行う。
【0022】特徴抽出部42は、文字切り出し部30に
より切り出された各文字について、特徴量を抽出するも
のである。画像処理用メモリ46は、予め刻印されるこ
とが分かっている各文字についての所定の基準となる特
徴量を記憶する。画像認識処理部44は、回転角度検出
部28で得られた回転角度から文字の向きを考慮し、特
徴抽出部42から抽出された特徴量を画像処理用メモリ
46に記憶された基準特徴量と比較することより、文字
を識別するものである。また、表示装置48は、文字の
識別結果を出力するものである。
【0023】次に、第一実施例の文字認識装置の動作に
ついて説明する。まず、鋼材2がCCDカメラ14に近
づくと、CCDカメラ14は、照明手段12による照明
下で鋼材2を撮像する。CCDカメラ14から出力され
た画像信号は、A/D変換部16でディジタルの画像信
号に変換された後、画像メモリ18に取り込まれる。
【0024】画像メモリ18に記憶された画像信号は、
二値化処理部22で、所定のしきい値に基づいて二値画
像に変換される。そして、かかる二値画像は二値画像処
理部24に送られ、ローパスフィルター等にかけて二値
画像に含まれる高周波のノイズを除去したり、文字や鋼
材2の境界を強調する処理が行われる。その後、文字領
域切り出し部26で、文字領域が特定される。
【0025】次に、回転角度検出部28において、鋼材
2の回転角度を検出する。まず、図4に示すように、文
字領域切り出し部26により特定された文字領域におい
て、各x座標の値に対して「1」の値を持つ画素の数を
集計したx方向の射影ヒストグラムと、各y座標の値に
対して「1」の値を持つ画素の数を集計したy方向の射
影ヒストグラムとを求める。そして、x方向の射影ヒス
トグラムから画素数が最大となる点x0 を求め、y方向
に射影した射影ヒストグラムから画素数が最大となる点
0 を求める。こうして得られた画素数が最大となるピ
ーク位置(x0,y0 )は、文字配列の偏りを表すもの
とみなされる。
【0026】次に、図5に示すように、このピーク位置
(x0 ,y0 )から文字領域の四つの境界線までの距離
1 ,L2 ,L3 ,L4 を求める。ここで、L1 はピー
ク位置と左側の境界線b1 との距離、L2 はピーク位置
と右側の境界線b2 との距離、L3 はピーク位置と上側
の境界線b3 との距離、L4 はピーク位置と下側の境界
線b4 との距離である。そして、ピーク位置(x0 ,y
0 )が、文字領域中の左上、右上、右下、左下のいずれ
にあるかを調べることにより、鋼材2の回転角度を求め
る。すなわち、L1 <L2 、L3 <L4 であるならば、
ピーク位置は文字領域の左上にあることがわかり、鋼材
2は正常状態である(0°回転)と判定される。L1
2 、L3 <L4 であるならば、ピーク位置は文字領域
の右上にあることがわかり、鋼材2は90°回転してい
ると判定される。L1 >L2 、L3 >L4 であるなら
ば、ピーク位置は文字領域の右下にあることがわかり、
鋼材2は180°回転していると判定される。また、L
1 <L2 、L3 >L4 であるならば、ピーク位置は文字
領域の左下にあることがわかり、鋼材2は270°回転
していると判定される。
【0027】こうして、回転角度検出部28で鋼材2の
回転角度を検出した後、文字列切り出し部32及び文字
行切り出し部34では、文字の切り出しを行う。次に、
鋼材2の回転角度から文字の向きを考慮しつつ、特徴抽
出部42で各文字毎に特徴量を抽出し、その後、画像認
識処理部44において、その特徴量を、画像処理用メモ
リ46に記憶された対応する基準特徴量と比較すること
により文字の識別を行う。かかる文字の識別結果は表示
装置48に出力される。
【0028】第一実施例の文字認識装置では、鋼材の端
面の四辺のうち、隣合う二辺に偏って刻印された文字を
識別する際に、その文字配列の偏りを検出する回転角度
検出部を設けたことにより、その文字配列の偏り方に基
づいて鋼材の回転角度を検出することができる。このた
め、回転角度から文字の向きを知ることができるので、
たとえ鋼材が回転している場合でも、文字を正確に識別
することができる。
【0029】次に、本発明の第二実施例である文字認識
装置について説明する。図6は本発明の第二実施例であ
る文字認識装置において、鋼材の回転角度の検出手法を
説明するための図である。第二実施例でも、第一実施例
と同様に、被検査物としてビレットやブルーム等の四角
柱状の圧延鋼材を用い、かかる被検査物の端面に刻印さ
れた数字等の文字を識別する場合について考える。
【0030】また、これらの文字は、鋼材の端面の四辺
のうち、隣合う二辺に偏った位置に刻印するようにして
いるが、かかる位置に刻印されない場合がある。第二実
施例の文字認識装置は、かかる場合にも、鋼材の回転角
度を検出できるようにしたものである。この文字認識装
置は、第一実施例のものと同じ構成であり、回転角度検
出部において、鋼材の回転角度を検出する手法が異な
る。このため、第二実施例において、回転角度検出部以
外の各部の機能・動作についてはその詳細な説明を省略
する。
【0031】次に、第二実施例の回転角度検出部の動作
について説明する。まず、第一実施例と同様に、文字領
域において、各x座標の値に対して「1」の値を持つ画
素の数を集計したx方向の射影ヒストグラムと、各y座
標の値に対して「1」の値を持つ画素の数を集計したy
方向の射影ヒストグラムとを求める。そして、x方向の
射影ヒストグラムから画素数が最大となる点x0 を求
め、y方向に射影した射影ヒストグラムから画素数が最
大となる点y0 を求める。こうして得られた画素数が最
大となるピーク位置(x0 ,y0 )から文字領域の四つ
の境界線b1 ,b2 ,b3 ,b4 までの距離L1
2 ,L3 ,L4 を求める。
【0032】また、図6に示すように、ピーク位置(x
0 ,y0 )から左右方向及び上下方向に規定サイズの幅
dの範囲における射影ヒストグラムの平均値H1
2 ,H3 ,H4 を求める。ここで、H1 はピーク位置
から−x方向に規定サイズの幅dの範囲におけるx方向
の射影ヒストグラムの平均値、H2 はピーク位置から+
x方向に規定サイズの幅dの範囲におけるx方向の射影
ヒストグラムの平均値、H3 はピーク位置から+y方向
に規定サイズの幅dの範囲におけるy方向の射影ヒスト
グラムの平均値、H4 はピーク位置から−y方向に規定
サイズの幅dの領域におけるy方向の射影ヒストグラム
の平均値である。また、規定サイズの幅dとしては文字
間隔の二倍を取っている。これらの平均値H1 ,H2
3 ,H4 は、ピーク位置の周辺における射影ヒストグ
ラムの分布状況を表す。
【0033】次に、文字配列が鋼材の隣合う二辺に偏っ
ているかどうかを調べる。このために、距離L1
2 ,L3 ,L4 と規定サイズの幅dとの大小関係を調
べる。このとき、次の四つの場合が考えられる。 case (1) L1 orL2 <d、L3 orL4 <d case (2) L1 orL2 <d、L3 and L4 >d case (3) L1 and L2 >d、L3 orL4 <d case (4) L1 and L2 >d、L3 and L4 >d case (1)であれば、文字配列は鋼材の端面の隣合う二辺
の左上、右上、右下、左下のいずれかに偏っていると判
定される。また、case (2)〜 (4)のいずれかであれば、
文字配列は隣合う二辺に偏っていないと判定される。特
に、case (2)は、文字配列が上下にずれている場合であ
り、case (3)は、文字配列が左右にずれている場合であ
る。そして、case (4)は、文字配列が中央にずれている
場合である。
【0034】文字配列が鋼材の隣合う二辺に偏っている
case (1)の場合には、上記第一実施例と同様に、L1
2 、L3 とL4 の大小関係を調べることにより、鋼材
の回転角度を検出する。
【0035】また、文字配列が鋼材の隣合う二辺に偏っ
ていないcase (2)〜 (4)のいずれかである場合には、二
つの組(L1 ,L2 )、(L3 ,L4 )のうち、両方と
も規定サイズの幅dより大きいと判断された組について
は、その組と同じ添字を持つ射影ヒストグラムの平均値
i (i=1,2,3,4)の大小関係を調べる。一
方、二つの組(L1 ,L2 )、(L3 ,L4 )のうち、
いずれかが規定サイズの幅dより小さいと判定された組
については、その組のLi (i=1,2,3,4)の大
小関係を調べる。そして、これらの大小関係から、第一
実施例のLi (i=1,2,3,4)に対するものと同
様の判定基準に基づいて、鋼材の回転角度を検出する。
【0036】たとえば、図6に示す例の場合には、L1
<d、L3 and L4 >dであるので、case (2)に対応
し、文字配列が下にずれていると判定される。次に、L
1 とL2 、H3 とH4 の大小関係を調べるが、この例の
場合には、L1 <L2 、H3 <H4 となる。L1 <L2
であることから、文字配列が左に偏っていることがわか
り、また、H3 <H4 であることから、文字はピーク位
置から下側近傍に多く分布していることがわかる。した
がって、図6の場合には、鋼材は正常状態である(回転
していない)と判定される。
【0037】第二実施例の文字認識装置では、x方向及
びy方向の射影ヒストグラムが最大となる位置(ピーク
位置)と、ピーク位置の周辺における射影ヒストグラム
の分布状況とに基づいて、鋼材の回転角度を検出するこ
とにより、文字が鋼材の端面の左上、右上、右下、左下
のいずれにも偏っていない場合でも、鋼材の回転角度を
検出することができる。
【0038】尚、本発明は上記の各実施例に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。たとえば、上記の第一及び第二実施例で
は、二値画像に基づいてx方向及びy方向の射影ヒスト
グラムを求めることにより、ピーク位置を得る場合につ
いて説明したが、濃淡画像に基づいてx方向及びy方向
の射影ヒストグラムを求め、これからピーク位置を得る
ようにしてもよい。
【0039】また、上記の第一及び第二実施例では、被
検査物として四角柱状の圧延鋼材を用い、かかる被検査
物の端面に刻印された文字を識別する場合について説明
したが、たとえば、被検査物として牛乳パック等を用
い、その底面に刻印されている文字を識別する場合や、
四角柱状の被検査物の端面に貼られたラベルに印刷され
た文字を識別する場合にも本発明は適用可能である。
【0040】更に、上記の第一及び第二実施例では、被
検査物として四角柱状のものを用いた場合について説明
したが、本発明は、被検査物として断面が多角形状であ
る柱状体を用いた場合でも適用可能である。ただし、こ
の場合、ピーク位置を求めるのに射影ヒストグラムを利
用するときには、多角形状の面の所定の辺に沿った方向
についての射影ヒストグラムを求める必要がある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、多角形状の面の隣合う二辺に偏って配列され
た文字を撮像して得られた画像に基づいて文字配列の偏
りを検出する回転角度検出手段を設けたことにより、そ
の文字配列の偏り方に基づいて文字の回転角度を検出す
ることができるので、たとえ文字が回転している場合で
も、文字識別手段において、回転角度を考慮して文字を
正確に識別することができる文字認識装置を提供するこ
とができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、多角形は四
角形であり、回転角度検出手段では、x方向及びy方向
についての射影ヒストグラムを求め、二つの射影ヒスト
グラムが最大となる位置に基づいて文字配列の偏りを検
出することにより、文字配列の偏りを容易に求めること
ができる文字認識装置を提供することができる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、回転角度検
出手段では、射影ヒストグラムが最大となる位置と、そ
の最大となる位置の周辺における射影ヒストグラムの分
布状況とに基づいて文字配列の偏りを検出することによ
り、たとえ文字が四角形状の面の隣合う二辺に偏って配
列されていない場合でも、文字の回転角度を検出するこ
とができる文字認識装置を提供することができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、多角形状の
面に配列された文字を撮像して得られた画像に基づいて
文字を識別する場合に、文字を多角形状の面の隣合う二
辺に偏って配列することにより、文字配列の偏りを検出
し、その文字配列の偏り方に基づいて文字の回転角度を
容易に調べることができる文字の配列方法を提供するこ
とができる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、多角形状の
面の隣合う二辺に偏って配列された文字を撮像して得ら
れた画像に基づいて文字配列の偏りを検出し、文字配列
の偏り方に基づいて文字の回転角度を検出することによ
り、回転角度から文字の向きを知ることができるので、
たとえ文字が回転している場合でも、かかる回転角度を
考慮して、文字を正確に識別することができる文字認識
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である文字認識装置の概略
構成図である。
【図2】鋼材の端面に刻印される文字の配列方法を説明
するための図である。
【図3】図2に示す文字の配列方法において、鋼材の回
転角度をどのように判定するかを説明するための図であ
る。
【図4】第一実施例の文字認識装置の回転角度検出部に
おける射影ヒストグラムの例を示す図である。
【図5】その回転角度検出部において、鋼材の回転角度
の検出手法を説明するための図である。
【図6】本発明の第二実施例である文字認識装置におい
て、鋼材の回転角度の検出手法を説明するための図であ
る。
【図7】鋼材が回転していない正常状態と、180°回
転した状態とを説明するための図である。
【符号の説明】
12 照明手段 14 CCDカメラ 16 A/D変換部 18 画像メモリ 22 二値化処理部 24 二値画像処理部 26 文字領域切り出し部 28 回転角度検出手段 30 文字切り出し部 32 文字列切り出し部 34 文字行切り出し部 42 特徴抽出部 44 画像認識部 46 画像処理用メモリ 48 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 悟 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形状の面の隣合う二辺に偏って配列
    された文字を撮像して得られた画像に基づいて文字配列
    の偏りを検出し、前記文字配列の偏り方に基づいて前記
    文字の回転角度を検出する回転角度検出手段と、 前記画像に基づいて前記文字の切り出しを行う文字切り
    出し手段と、 前記文字切り出し手段により切り出された前記文字を、
    前記回転角度を考慮して識別する文字認識手段と、 を備えることを特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】 前記多角形は四角形であり、前記回転角
    度検出手段は、x方向及びy方向についての射影ヒスト
    グラムを求め、二つの射影ヒストグラムが最大となる位
    置により前記文字配列の偏りを検出することを特徴とす
    る請求項1記載の文字認識装置。
  3. 【請求項3】 前記回転角度検出手段は、前記最大とな
    る位置と、前記最大となる位置の周辺における前記射影
    ヒストグラムの分布状況とにより前記文字配列の偏りを
    検出することを特徴とする請求項2記載の文字認識装
    置。
  4. 【請求項4】 多角形状の面に配列された文字を撮像し
    て得られた画像に基づいて前記文字を識別する場合に、
    前記文字を前記多角形状の面の隣合う二辺に偏って配列
    することを特徴とする文字の配列方法。
  5. 【請求項5】 多角形状の面の隣合う二辺に偏って配列
    された文字を撮像して得られた画像に基づいて文字配列
    の偏りを検出し、前記文字配列の偏り方に基づいて前記
    文字の回転角度を検出した後、前記回転角度を考慮し
    て、前記文字を識別することを特徴とする文字認識方
    法。
JP13946494A 1994-05-30 1994-05-30 文字認識装置及び文字認識方法 Expired - Lifetime JP3230371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13946494A JP3230371B2 (ja) 1994-05-30 1994-05-30 文字認識装置及び文字認識方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13946494A JP3230371B2 (ja) 1994-05-30 1994-05-30 文字認識装置及び文字認識方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07325885A true JPH07325885A (ja) 1995-12-12
JP3230371B2 JP3230371B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=15245848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13946494A Expired - Lifetime JP3230371B2 (ja) 1994-05-30 1994-05-30 文字認識装置及び文字認識方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3230371B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100698976B1 (ko) * 1996-11-26 2007-07-09 소니 가부시끼 가이샤 정보입력 방법 및 정보 입력장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100698976B1 (ko) * 1996-11-26 2007-07-09 소니 가부시끼 가이샤 정보입력 방법 및 정보 입력장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3230371B2 (ja) 2001-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6134343A (en) System or method for detecting defect within a semi-opaque enclosure
US8139117B2 (en) Image quality analysis with test pattern
JPH0737103A (ja) 傾き角度検出装置
JPH0244202A (ja) 物体の端部位置を検出する装置
US7835540B2 (en) Method of detecting bunched-together poster items by analyzing images of their edges
US4596038A (en) Method and apparatus for character recognition
EP0505729B1 (en) Image binarization system
EP0717365B1 (en) Linear line detection apparatus using projection image of character string including linear line
JPH07325885A (ja) 文字認識装置及び文字認識方法
JP2000357287A (ja) ナンバープレート認識方法および認識装置
JP2000105795A (ja) 全方向一次元バーコード読み取り装置
JPH07325882A (ja) 文字認識装置及び文字認識方法
JP2001183113A (ja) 段差検知装置
JPH07280746A (ja) 金属板表面疵抽出装置
JP2019185407A (ja) 画像解析プログラム
JP2000187706A (ja) 紙葉類読取装置
JP3339128B2 (ja) 欠陥検査方法及びその実施に使用する装置
JP6296585B1 (ja) 印刷物の浮き検出装置及び浮き検出方法、検査装置及び検査方法
JP4168863B2 (ja) 割れ検出装置
JPH0815172A (ja) 外観検査方法
JP2003281538A (ja) 画像処理装置と画像検査方法と印刷不良検出方法
JPH0886759A (ja) 表面欠陥の判別方法
JP2963807B2 (ja) 郵便番号枠検出装置
KR20230101531A (ko) 3d 레이저 프로파일러를 이용한 타이어 양각 문자 인식 방법
JP2015225462A (ja) 判別装置、判別プログラムおよび判別方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010814

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 12

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term