JPH07325102A - 角速度計 - Google Patents
角速度計Info
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- JPH07325102A JPH07325102A JP6121243A JP12124394A JPH07325102A JP H07325102 A JPH07325102 A JP H07325102A JP 6121243 A JP6121243 A JP 6121243A JP 12124394 A JP12124394 A JP 12124394A JP H07325102 A JPH07325102 A JP H07325102A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピボット支持された円板を有する容器内に粘
性液体を充填し、角変位計として用いる従来例があった
が、ピボット軸受部に摩擦が生じたり、加撃時に軸受ガ
タにより円板がずれるという問題点があった。それらの
問題点を解消した振れ検出手段として用いることのでき
る角速度計を提供する。 【構成】 本発明では円板を容器内に所定のバネ定数で
弾性支持したものに粘性液体を充填し、液体無しでは角
加速動計として動作するものを液体の粘性で角速度計と
なる様にした。ピボット軸受が不要となり、軸受ガタの
問題も解消する。更に、検知体を2軸方向に弾性支持す
ることにより、2軸角速度計も容易に構成できる。
性液体を充填し、角変位計として用いる従来例があった
が、ピボット軸受部に摩擦が生じたり、加撃時に軸受ガ
タにより円板がずれるという問題点があった。それらの
問題点を解消した振れ検出手段として用いることのでき
る角速度計を提供する。 【構成】 本発明では円板を容器内に所定のバネ定数で
弾性支持したものに粘性液体を充填し、液体無しでは角
加速動計として動作するものを液体の粘性で角速度計と
なる様にした。ピボット軸受が不要となり、軸受ガタの
問題も解消する。更に、検知体を2軸方向に弾性支持す
ることにより、2軸角速度計も容易に構成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転運動、特にカメラ
等の光学機器に生ずる手ブレ振動を検出するのに好適な
角速度計に関するものである。
等の光学機器に生ずる手ブレ振動を検出するのに好適な
角速度計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりコマの原理を利用したレートジ
ャイロ、振動ジャイロ、リングレーザジャイロ等、種々
の角速度計が提案されている。
ャイロ、振動ジャイロ、リングレーザジャイロ等、種々
の角速度計が提案されている。
【0003】例えば、液体を用いた角速度計としては、
特開昭64−35381号公報において、提案されてい
るものがある。これは円筒容器内にディスクを回転自在
に支持し、この容器内に所定粘度の液体を封入してディ
スクと液体の慣性及び液体の粘性を利用して、容器に生
じた角速度を検出するものである。その検出原理を図1
3ないし図15を用いて説明する。
特開昭64−35381号公報において、提案されてい
るものがある。これは円筒容器内にディスクを回転自在
に支持し、この容器内に所定粘度の液体を封入してディ
スクと液体の慣性及び液体の粘性を利用して、容器に生
じた角速度を検出するものである。その検出原理を図1
3ないし図15を用いて説明する。
【0004】図13は従来例の角速度計本体の斜視図で
容器103内にはディスク104がピボット軸111と
ピボット軸受112にて回動自在に支持され、該容器内
には液体109が充填される。そして容器に所定の角速
度が生ずるとディスク104の慣性モーメント、液体1
09の慣性モーメント、ディスク104と液体109間
の粘性抵抗及び容器103と液体109間の粘性抵抗の
4つのファクターに基づきディスク104が容器103
に対し相対変位する。この相対角変位を光ピックアップ
106、107で検出することにより、容器に生じた角
速度を検出する。
容器103内にはディスク104がピボット軸111と
ピボット軸受112にて回動自在に支持され、該容器内
には液体109が充填される。そして容器に所定の角速
度が生ずるとディスク104の慣性モーメント、液体1
09の慣性モーメント、ディスク104と液体109間
の粘性抵抗及び容器103と液体109間の粘性抵抗の
4つのファクターに基づきディスク104が容器103
に対し相対変位する。この相対角変位を光ピックアップ
106、107で検出することにより、容器に生じた角
速度を検出する。
【0005】図14は上記従来例の容器に入力する角変
位と光ピックアップ106、107の出力ゲインの関係
を示す周波数応答特性で、横軸は容器に入力する角変位
の周波数、縦軸は容器に対するディスクの角変位出力の
ゲインである。同図において破線A0は液体109がな
いと仮定した時の特性で、ピボット軸受の摩擦がゼロと
すれば水平な線すなわち理想的な角変位計となる。
位と光ピックアップ106、107の出力ゲインの関係
を示す周波数応答特性で、横軸は容器に入力する角変位
の周波数、縦軸は容器に対するディスクの角変位出力の
ゲインである。同図において破線A0は液体109がな
いと仮定した時の特性で、ピボット軸受の摩擦がゼロと
すれば水平な線すなわち理想的な角変位計となる。
【0006】実線A1は容器に高粘度の液体を充填した
場合の特性で、周波数ゼロ(DC)からf1までの傾斜
直線部が角速度計として使用できる領域となる。一方、
一点鎖線A2は低粘度の液体を用いた時の特性で周波数
ゼロからf2までが角速度計帯域となる。
場合の特性で、周波数ゼロ(DC)からf1までの傾斜
直線部が角速度計として使用できる領域となる。一方、
一点鎖線A2は低粘度の液体を用いた時の特性で周波数
ゼロからf2までが角速度計帯域となる。
【0007】図15は図14の特性A1及びA2の角速度
計を帯域無限大の理想積分器を通して角変位計として用
いた場合の周波数特性で、特性線B1、B2は各々図14
のA1、A2に相当する。すなわち高粘度液体を用いた場
合の特性B1は角速度検知帯域は狭いが高感度、低粘度
液体を用いた場合の特性B2は角速度検知帯域は広いが
低感度となる。
計を帯域無限大の理想積分器を通して角変位計として用
いた場合の周波数特性で、特性線B1、B2は各々図14
のA1、A2に相当する。すなわち高粘度液体を用いた場
合の特性B1は角速度検知帯域は狭いが高感度、低粘度
液体を用いた場合の特性B2は角速度検知帯域は広いが
低感度となる。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例ではディスク104の支持部材であるピボット
軸受112に摺動抵抗が存在すると性能が極端に劣化す
るという欠点がある。例えば通常液体109は温度によ
って比重が変化するので所定の温度で液体109とディ
スク104の比重を合わせても、他の温度では比重のア
ンバランスが生じ、軸受112に負荷がかかって摺動抵
抗が増し、低周波領域あるいは微小回転時の検出能力が
低下する。
記従来例ではディスク104の支持部材であるピボット
軸受112に摺動抵抗が存在すると性能が極端に劣化す
るという欠点がある。例えば通常液体109は温度によ
って比重が変化するので所定の温度で液体109とディ
スク104の比重を合わせても、他の温度では比重のア
ンバランスが生じ、軸受112に負荷がかかって摺動抵
抗が増し、低周波領域あるいは微小回転時の検出能力が
低下する。
【0009】また液体の粘性は温度により変化し、その
結果当角速度計の検出感度が変化するが、当従来例では
この感度変化を補償する手段がない。
結果当角速度計の検出感度が変化するが、当従来例では
この感度変化を補償する手段がない。
【0010】更に、ディスク104が滑らかに回転する
ためには、ピボット軸111とピボット軸受112の間
には微小な隙間を設けておかなければならない。すると
当角速度計にリニア方向の衝撃が印加された時、ディス
ク104が該軸受の隙間分だけ移動してしまうことがあ
る。この場合光ピックアップ106、107はディスク
104がステップ状に角変位したと見なし、その結果と
して当角速度計にはステップ状の角速度が印加したもの
と誤認してしまう。
ためには、ピボット軸111とピボット軸受112の間
には微小な隙間を設けておかなければならない。すると
当角速度計にリニア方向の衝撃が印加された時、ディス
ク104が該軸受の隙間分だけ移動してしまうことがあ
る。この場合光ピックアップ106、107はディスク
104がステップ状に角変位したと見なし、その結果と
して当角速度計にはステップ状の角速度が印加したもの
と誤認してしまう。
【0011】(発明の目的)請求項1乃至13、16、
17に示した本発明の目的は、安価で、組立作業性が良
く、衝撃が加わった際の誤出力の出にくい角速度計を提
供しようとするものである。
17に示した本発明の目的は、安価で、組立作業性が良
く、衝撃が加わった際の誤出力の出にくい角速度計を提
供しようとするものである。
【0012】請求項14、15に示した本発明の目的
は、上述の請求項1乃至13に示した本発明の目的に加
え、1つの検知片で複数軸まわりの角速度を検出するこ
とのできる角速度計を提供しようとするものである。
は、上述の請求項1乃至13に示した本発明の目的に加
え、1つの検知片で複数軸まわりの角速度を検出するこ
とのできる角速度計を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に示した本発明
は、内部に空間を有する密閉容器と、前記容器内に配置
される検知片と、前記検知片を前記容器に対し、弾性的
に初期位置に付勢する弾性付勢手段と、前記容器に対す
る前記検知片の前記初期位置からの角変位を検出するた
めの角変位検出手段と、前記容器内に充填される所定粘
度の液体とを有し、前記検知片の慣性モーメントと前記
弾性付勢手段のバネ定数とで決定する共振周波数が、検
出する速度成分の周波数領域より高くなるように設定さ
れ、前記角変位検出手段の出力に応じて角速度を検出す
るようにし、その構成によって、簡単な構成で正確に角
速度を検出することができるようにするものである。
は、内部に空間を有する密閉容器と、前記容器内に配置
される検知片と、前記検知片を前記容器に対し、弾性的
に初期位置に付勢する弾性付勢手段と、前記容器に対す
る前記検知片の前記初期位置からの角変位を検出するた
めの角変位検出手段と、前記容器内に充填される所定粘
度の液体とを有し、前記検知片の慣性モーメントと前記
弾性付勢手段のバネ定数とで決定する共振周波数が、検
出する速度成分の周波数領域より高くなるように設定さ
れ、前記角変位検出手段の出力に応じて角速度を検出す
るようにし、その構成によって、簡単な構成で正確に角
速度を検出することができるようにするものである。
【0014】請求項14に示した本発明は、請求項1に
示した構成に加え、前記弾性付勢手段は、前記検知片を
少なくとも2つの異なる方向の軸まわりに角変位可能に
弾性付勢し、前記角変位検出手段は前記検知片の前記少
なくとも2つの異なる方向の軸まわりの角変位を検出す
るようにした角速度計で、1つの検知片で異なる2つの
軸まわりの角速度を検出することが可能なものである。
示した構成に加え、前記弾性付勢手段は、前記検知片を
少なくとも2つの異なる方向の軸まわりに角変位可能に
弾性付勢し、前記角変位検出手段は前記検知片の前記少
なくとも2つの異なる方向の軸まわりの角変位を検出す
るようにした角速度計で、1つの検知片で異なる2つの
軸まわりの角速度を検出することが可能なものである。
【0015】請求項16に示した本発明は、内部に空間
を有する密閉容器と、前記容器内に固定され、弾性部を
有する検知片と、前記弾性部の弾性変形を検出する変位
検出手段と、前記容器内に充填される所定粘度の液体と
を有し、前記検知片の慣性モーメントと前記弾性部のバ
ネ定数とで決定する共振周波数が検出する速度成分の周
波数領域より高くなるように設定され、前記変位検出手
段の出力に応じて角速度を検出するようにし、その構成
によって、簡単な構成で正確に角速度を検出できるよう
にするものである。
を有する密閉容器と、前記容器内に固定され、弾性部を
有する検知片と、前記弾性部の弾性変形を検出する変位
検出手段と、前記容器内に充填される所定粘度の液体と
を有し、前記検知片の慣性モーメントと前記弾性部のバ
ネ定数とで決定する共振周波数が検出する速度成分の周
波数領域より高くなるように設定され、前記変位検出手
段の出力に応じて角速度を検出するようにし、その構成
によって、簡単な構成で正確に角速度を検出できるよう
にするものである。
【0016】
【実施例】図1乃至図6は本発明の第1の実施例を示す
図である。
図である。
【0017】図1は第1の実施例の角速度計本体の斜視
図である。透明樹脂製のケース11と蓋12とで密閉容
器が形成され、その内部にはピアノ線等の弾性ワイヤ1
3が植設されたディスク14が、そのワイヤ13の両端
のフランジ15、16にてケース11及び蓋12の内面
に固着されている。ワイヤ13は後述する様にz軸まわ
りについて所定のねじり剛性を有する様にその形状及び
材質が設定されており、ディスク14はケース11に対
しz軸まわりに微小量回転変位可能となっている。そし
てディスク14には2つのスリット14a、14bが設
けられ、蓋12上に設けられた赤外発光ダイオード(以
下IREDと称す)17からの近赤外光がスリット14
aを通過してケース11の下面に設けられたポジション
センサ(以下PSDと称す)18に投影される。よって
PSD18の出力により、ディスク14のケース11に
対するz軸まわりの相対角変位が検出できる。
図である。透明樹脂製のケース11と蓋12とで密閉容
器が形成され、その内部にはピアノ線等の弾性ワイヤ1
3が植設されたディスク14が、そのワイヤ13の両端
のフランジ15、16にてケース11及び蓋12の内面
に固着されている。ワイヤ13は後述する様にz軸まわ
りについて所定のねじり剛性を有する様にその形状及び
材質が設定されており、ディスク14はケース11に対
しz軸まわりに微小量回転変位可能となっている。そし
てディスク14には2つのスリット14a、14bが設
けられ、蓋12上に設けられた赤外発光ダイオード(以
下IREDと称す)17からの近赤外光がスリット14
aを通過してケース11の下面に設けられたポジション
センサ(以下PSDと称す)18に投影される。よって
PSD18の出力により、ディスク14のケース11に
対するz軸まわりの相対角変位が検出できる。
【0018】ケース11内には所定の粘性係数を有した
透明液体19が充填される。そして蓋12には穴12a
が設けられ、その穴12aの上面出口にはベローズ20
が溶着されているため、液体19の温度による体積変化
はそのベローズ20で吸収される。
透明液体19が充填される。そして蓋12には穴12a
が設けられ、その穴12aの上面出口にはベローズ20
が溶着されているため、液体19の温度による体積変化
はそのベローズ20で吸収される。
【0019】次に図2乃至図4を用いて本発明の角速度
計の角速度検出原理について説明する。図2は図1の角
速度計要部を軸zの上方から見た図でケース11、ディ
スク14、液体19と、ケース上の仮想基準点11a、
液体上の仮想基準点19a及びディスク14の基準点で
あるスリット14aを示してある。そして、ケース11
が静止状態にある時、3者の基準点11a、14a、1
9aはすべて角変位θ=0となっている。
計の角速度検出原理について説明する。図2は図1の角
速度計要部を軸zの上方から見た図でケース11、ディ
スク14、液体19と、ケース上の仮想基準点11a、
液体上の仮想基準点19a及びディスク14の基準点で
あるスリット14aを示してある。そして、ケース11
が静止状態にある時、3者の基準点11a、14a、1
9aはすべて角変位θ=0となっている。
【0020】ここでケース11に反時計方向に角速度ω
11の回転運動が加わった場合の所定時間後の状態を図3
に示す。その角速度ω11の結果、ケース11には外界の
基準座標に対し角変位θ11が生じており、ケース11に
弾性的に固定支持されたディスク14にもθ11とほぼ等
しい角変位θ14が生じる。一方液体19はそれ自身の慣
性モーメントのため外界座標に対し静止しようとするの
で液体19の角変位θ19はほぼゼロに等しい。
11の回転運動が加わった場合の所定時間後の状態を図3
に示す。その角速度ω11の結果、ケース11には外界の
基準座標に対し角変位θ11が生じており、ケース11に
弾性的に固定支持されたディスク14にもθ11とほぼ等
しい角変位θ14が生じる。一方液体19はそれ自身の慣
性モーメントのため外界座標に対し静止しようとするの
で液体19の角変位θ19はほぼゼロに等しい。
【0021】図4は、図3の要部を拡大し液体19の角
速度分布を示した図である。ケース11は角速度ω
11で、ディスク14はω11とほぼ等しい角速度ω14でそ
れぞれ反時計方向に回転している。一方、液体19の中
央層19bは液体自身の慣性モーメントにより角速度は
ゼロである。しかしケース11及びディスク14と接す
る境界層では傾き一定の角速度勾配を有するため、液体
19の角速度分布は同図の折れ線ω19に示す様にモデル
化できる。よってディスク14は液体19の境界層19
cの角速度勾配すなわちディスク14の角速度ω14(≒
ω11)に比例した時計方向のトルクT14を液体より受け
る。するとディスク14はそのトルクT14と前述のワイ
ヤ13のねじり剛性とで決まる量だけケース11に対し
相対角変位θ11−θ14を生ずる。よって該相対角変位θ
11−θ14をPSD18で検出することにより、ディスク
14の角速度ω14すなわちケースに印加された角速度ω
11を検知することができる。
速度分布を示した図である。ケース11は角速度ω
11で、ディスク14はω11とほぼ等しい角速度ω14でそ
れぞれ反時計方向に回転している。一方、液体19の中
央層19bは液体自身の慣性モーメントにより角速度は
ゼロである。しかしケース11及びディスク14と接す
る境界層では傾き一定の角速度勾配を有するため、液体
19の角速度分布は同図の折れ線ω19に示す様にモデル
化できる。よってディスク14は液体19の境界層19
cの角速度勾配すなわちディスク14の角速度ω14(≒
ω11)に比例した時計方向のトルクT14を液体より受け
る。するとディスク14はそのトルクT14と前述のワイ
ヤ13のねじり剛性とで決まる量だけケース11に対し
相対角変位θ11−θ14を生ずる。よって該相対角変位θ
11−θ14をPSD18で検出することにより、ディスク
14の角速度ω14すなわちケースに印加された角速度ω
11を検知することができる。
【0022】当角速度計の運動方程式は以下の様に示さ
れる。
れる。
【0023】 −J14θ14S2+η14(θ19−θ14)S+K(θ11−θ14)=0…(1) −J19θ19S2+η11(θ11−θ19)S+η14(θ19−θ14)S=0…(2) ただし、 J14:ディスク14の慣性モーメント J19:液体19の慣性モーメント η11:ケース11と液体19間の粘性係数 η14:ディスク14と液体19間の粘性係数 K:軸13のねじり方向のバネ定数 S:ラプラス演算子
【0024】ここで式(1)はディスク14の運動方程
式で第1項は慣性項、第2項は液体19との粘性作用
項、第3項はワイヤ13によるバネ項である。また式
(2)は液体19の運動方程式で第1項は慣性項、第2
項はケース11との粘性作用項、第3項はディスク14
との粘性作用項である。そして式(1)、(2)より液
体19の角変位θ19を消去して伝達関数
式で第1項は慣性項、第2項は液体19との粘性作用
項、第3項はワイヤ13によるバネ項である。また式
(2)は液体19の運動方程式で第1項は慣性項、第2
項はケース11との粘性作用項、第3項はディスク14
との粘性作用項である。そして式(1)、(2)より液
体19の角変位θ19を消去して伝達関数
【0025】
【外1】 を求めると
【0026】
【外2】 となる。ここで式(3)の伝達関数
【0027】
【外3】 とはケースの入力角変位θ11に対するケース11とディ
スク14の相対角変位θ11−θ14を表しているので、式
(3)は図1の角速度計の角変位応答を示したものであ
る。
スク14の相対角変位θ11−θ14を表しているので、式
(3)は図1の角速度計の角変位応答を示したものであ
る。
【0028】式(3)の周波数応答を示したものが図5
で前述の従来例で説明した図14に対応する。
で前述の従来例で説明した図14に対応する。
【0029】図5において破線C0は図1の角速度計に
おいて液体19を除いた時の特性であり、共振周波数
おいて液体19を除いた時の特性であり、共振周波数
【0030】
【外4】 より低い周波数帯域では2次の傾斜を有している。すな
わち、この状態では角速度計として動作する。ただし、
このままでは共振周波数fc1におけるダンピングが悪
く、鋭いゲインピークを有するため、精密な回転検出用
には不向きである。
わち、この状態では角速度計として動作する。ただし、
このままでは共振周波数fc1におけるダンピングが悪
く、鋭いゲインピークを有するため、精密な回転検出用
には不向きである。
【0031】図5のC1は当角速度計に比較的高粘度の
液体を充填した時の特性で、共振周波数fc1以下の傾
斜直線部(1次の傾きを有する)が角速度計として利用
できる領域である。またC2は比較的低粘度の液体を使
用した時の特性で、周波数fc2以下の傾斜直線部が角
速度計として利用できる領域である。そしてC1とC2を
比較すると、C1の方が検出感度が高く、また共振点f
c1におけるピークゲインが低くなるため、高粘度液体
を用いた方が良いことがわかる。ただし式(3)には表
現されていないが、液体の粘性が高くなると、低周波数
の回転運動に対しては液体19はケース11と一体とな
って回転する、すなわち低域特性が悪くなるという欠点
が生じるため、用途に応じて最適な粘度の液体を使用し
たほうが良いことは従来の角速度計と同じである。
液体を充填した時の特性で、共振周波数fc1以下の傾
斜直線部(1次の傾きを有する)が角速度計として利用
できる領域である。またC2は比較的低粘度の液体を使
用した時の特性で、周波数fc2以下の傾斜直線部が角
速度計として利用できる領域である。そしてC1とC2を
比較すると、C1の方が検出感度が高く、また共振点f
c1におけるピークゲインが低くなるため、高粘度液体
を用いた方が良いことがわかる。ただし式(3)には表
現されていないが、液体の粘性が高くなると、低周波数
の回転運動に対しては液体19はケース11と一体とな
って回転する、すなわち低域特性が悪くなるという欠点
が生じるため、用途に応じて最適な粘度の液体を使用し
たほうが良いことは従来の角速度計と同じである。
【0032】ここで本発明と従来例の構成の違いをまと
めると、従来の角速度計は液体無しでは角速度計として
動作するものを液体の粘性を利用して角速度計としたの
に対し、本発明の角速度計は液体無しでは角加速度計と
して動作するものを、液体の粘性を利用して角速度計と
して構成したところに違いがある。
めると、従来の角速度計は液体無しでは角速度計として
動作するものを液体の粘性を利用して角速度計としたの
に対し、本発明の角速度計は液体無しでは角加速度計と
して動作するものを、液体の粘性を利用して角速度計と
して構成したところに違いがある。
【0033】図6は本発明の角速度計の出力信号処理用
回路図である。
回路図である。
【0034】IRED17から投光された近赤外光はデ
ィスク14のスリット14aを通過してPSD18の受
光面上に到達する。オペアンプOP1、OP2はPSD
18の両端子の出力をそれぞれ増幅するアンプであり、
オペアンプOP3はそのオペアンプOP1、OP2の出
力の差を出力するアンプである。この3つのアンプの働
きにより、PSD18に投影されたスリット光の重心位
置に応じた出力、すなわちディスク14のケース11に
対する相対角変位がオペアンプOP3から出力される。
ィスク14のスリット14aを通過してPSD18の受
光面上に到達する。オペアンプOP1、OP2はPSD
18の両端子の出力をそれぞれ増幅するアンプであり、
オペアンプOP3はそのオペアンプOP1、OP2の出
力の差を出力するアンプである。この3つのアンプの働
きにより、PSD18に投影されたスリット光の重心位
置に応じた出力、すなわちディスク14のケース11に
対する相対角変位がオペアンプOP3から出力される。
【0035】オペアンプOP4は前述のオペアンプOP
1、OP2の出力の和を出力するアンプであり、オペア
ンプOP5はアンプOP4の出力を所定電圧Vcから減
じるためのアンプである。そして、オペアンプOP5の
出力はIRED駆動用トランジスタTRのベースに入力
されるため、IRED17の光量フィードバックループ
が成立し、PSD18の検出感度を一定に保持する。
1、OP2の出力の和を出力するアンプであり、オペア
ンプOP5はアンプOP4の出力を所定電圧Vcから減
じるためのアンプである。そして、オペアンプOP5の
出力はIRED駆動用トランジスタTRのベースに入力
されるため、IRED17の光量フィードバックループ
が成立し、PSD18の検出感度を一定に保持する。
【0036】前述のオペアンプOP3の出力は、オペア
ンプOP6で構成される可変増幅器で増幅される。ここ
で、TMは温度センサ、MPUはマイクロプロセッサで
あり、そのマイクロプロセッサMPUは、温度計TMで
検知した環境温度に基づき、スイッチSWTMをライン
PWMを介して所定のデューティ比で高速オンオフ制御
し、オペアンプOP6の増幅率を調整する。この構成に
よりオペアンプOP6からは温度較正されたディスク1
4の角変位すなわちケース11の角速度ω11が出力され
る。
ンプOP6で構成される可変増幅器で増幅される。ここ
で、TMは温度センサ、MPUはマイクロプロセッサで
あり、そのマイクロプロセッサMPUは、温度計TMで
検知した環境温度に基づき、スイッチSWTMをライン
PWMを介して所定のデューティ比で高速オンオフ制御
し、オペアンプOP6の増幅率を調整する。この構成に
よりオペアンプOP6からは温度較正されたディスク1
4の角変位すなわちケース11の角速度ω11が出力され
る。
【0037】ここまでの構成で本発明の第1の実施例の
角速度計が完成するが、図6では更に積分器を追加して
角変位が得られる構成になっている。
角速度計が完成するが、図6では更に積分器を追加して
角変位が得られる構成になっている。
【0038】オペアンプOP6の出力ω11はオペアンプ
OP7で構成されるハイパスフィルタで信号のバイアス
成分が除去される。ついで、該アンプOP7の出力はオ
ペアンプOP8で構成される積分器で積分され、この積
分出力が、ケース11に印加された回転運動の角変位θ
11となる。
OP7で構成されるハイパスフィルタで信号のバイアス
成分が除去される。ついで、該アンプOP7の出力はオ
ペアンプOP8で構成される積分器で積分され、この積
分出力が、ケース11に印加された回転運動の角変位θ
11となる。
【0039】図7は図6のオペアンプOP8の出力の周
波数応答を示す図で、図中のD1、D2は各々図5の
C1、C2を積分した特性となっている。なお折点周波数
fc2は前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数及び
積分器の積分時定数にて決まる数値で、当角速度計を適
用する機器に応じて適宜設定すれば良い。
波数応答を示す図で、図中のD1、D2は各々図5の
C1、C2を積分した特性となっている。なお折点周波数
fc2は前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数及び
積分器の積分時定数にて決まる数値で、当角速度計を適
用する機器に応じて適宜設定すれば良い。
【0040】〔第2の実施例〕図1に示した第1の実施
例では、ディスク14を支持する軸を円形断面のワイヤ
としていたが、この様なワイヤはディスク14及びケー
ス11との結合の際、組立作業作が悪いという欠点があ
る。また角速度計本体にリニアの衝撃が加わった際、該
ワイヤが撓んで僅かではあるが誤出力を発生する恐れが
ある。そこで図8に示す第2の実施例は前記欠点を解消
した構成となっている。
例では、ディスク14を支持する軸を円形断面のワイヤ
としていたが、この様なワイヤはディスク14及びケー
ス11との結合の際、組立作業作が悪いという欠点があ
る。また角速度計本体にリニアの衝撃が加わった際、該
ワイヤが撓んで僅かではあるが誤出力を発生する恐れが
ある。そこで図8に示す第2の実施例は前記欠点を解消
した構成となっている。
【0041】図8において、透明樹脂製のケース31と
蓋32で形成された密閉容器内には薄い金属板のディス
ク34が、その一部を切欠いて折曲げ形成した脚部34
bによってケース31の底面に固定される。そして、そ
のディスク34上の脚部切欠きとは反対側に、もう1ヶ
所切欠いて折曲げした反射部34aが形成され、その反
射部34aの表面は鏡面処理されている。そしてケース
31の外部側面には指向性の鋭いIRED37が配置さ
れ、その投射スポット光はディスク34の反射部34a
で反射して同じくケース31の外部側面に配置されたP
SD38の受光面上に投影される。そしてケース31内
には透明液体19が充填され、蓋32には該液体19の
体積変化を吸収するベローズ20が設けられている。
蓋32で形成された密閉容器内には薄い金属板のディス
ク34が、その一部を切欠いて折曲げ形成した脚部34
bによってケース31の底面に固定される。そして、そ
のディスク34上の脚部切欠きとは反対側に、もう1ヶ
所切欠いて折曲げした反射部34aが形成され、その反
射部34aの表面は鏡面処理されている。そしてケース
31の外部側面には指向性の鋭いIRED37が配置さ
れ、その投射スポット光はディスク34の反射部34a
で反射して同じくケース31の外部側面に配置されたP
SD38の受光面上に投影される。そしてケース31内
には透明液体19が充填され、蓋32には該液体19の
体積変化を吸収するベローズ20が設けられている。
【0042】以上の構成による角速度計では以下の理由
により図1に示す第1実施例よりもリニア衝撃に対し強
くなっている。
により図1に示す第1実施例よりもリニア衝撃に対し強
くなっている。
【0043】まず図1においてy軸方向にリニア衝撃が
印加された場合、ディスク14に発生するリニア加速度
によってワイヤ13が撓み、スリット14aはy軸方向
に微小変位する。するとこの変位により、PSDは角速
度とは無関係の信号すなわち誤信号を出力する。
印加された場合、ディスク14に発生するリニア加速度
によってワイヤ13が撓み、スリット14aはy軸方向
に微小変位する。するとこの変位により、PSDは角速
度とは無関係の信号すなわち誤信号を出力する。
【0044】一方、図8の第2の実施例においてはy軸
方向のリニア衝撃に対しては、ディスク34に生ずる加
速度は脚部34bの板幅方向になるが、この方向に対し
て該脚部は高い剛性を示すのでディスク34は殆ど変位
しない。またx軸方向の衝撃に対しては脚部34bは変
形し易いが、IRED37とPSD38による検出系は
反射部34aのx軸方向に対して不感なため問題ない。
すなわち、当第2実施例の角速度計は衝撃時の誤出力が
極めて小さいという利点がある。
方向のリニア衝撃に対しては、ディスク34に生ずる加
速度は脚部34bの板幅方向になるが、この方向に対し
て該脚部は高い剛性を示すのでディスク34は殆ど変位
しない。またx軸方向の衝撃に対しては脚部34bは変
形し易いが、IRED37とPSD38による検出系は
反射部34aのx軸方向に対して不感なため問題ない。
すなわち、当第2実施例の角速度計は衝撃時の誤出力が
極めて小さいという利点がある。
【0045】また、ディスク34と一体の脚部34bで
誤ディスク34を固定するため、第1の実施例のワイヤ
13とフランジ15、16が不要でコストが安く、組立
作業性も良好である。なお本実施例での回路は図6と同
一のものが用いられる。
誤ディスク34を固定するため、第1の実施例のワイヤ
13とフランジ15、16が不要でコストが安く、組立
作業性も良好である。なお本実施例での回路は図6と同
一のものが用いられる。
【0046】〔第3の実施例〕以下に示す第3の実施例
はディスクの角変位検出に光学センサの代わりに圧電セ
ンサを利用したものである。
はディスクの角変位検出に光学センサの代わりに圧電セ
ンサを利用したものである。
【0047】図9において、ケース41と蓋42で構成
された密閉容器内には、2つの折曲げ脚部44a、44
bを有した薄い金属板のディスク44が該脚部にてケー
ス41の底面に固定されている。そして該脚部44a、
44bには図に示す様にPZT等の圧電素子47、48
が接着され、それぞれの圧電素子の電極にはリード線4
9が接続され、該リード線はケース41の内壁から蓋4
2との接合部を通って、ケース41の外に引出されてい
る。そしてケース内には前述の第1、2の実施例と同様
透明液体19が充填され、ベローズ20も設けられる。
された密閉容器内には、2つの折曲げ脚部44a、44
bを有した薄い金属板のディスク44が該脚部にてケー
ス41の底面に固定されている。そして該脚部44a、
44bには図に示す様にPZT等の圧電素子47、48
が接着され、それぞれの圧電素子の電極にはリード線4
9が接続され、該リード線はケース41の内壁から蓋4
2との接合部を通って、ケース41の外に引出されてい
る。そしてケース内には前述の第1、2の実施例と同様
透明液体19が充填され、ベローズ20も設けられる。
【0048】この角速度計において、ケース41にz軸
まわりに反時計方向の角速度が加わると図2乃至図4で
説明した様に、ディスク44には液体の粘性抵抗による
トルクが働き、脚部44a、44bによる弾性力と釣り
合う位置までディスク44はケース41に対し時計方向
に微小量角変位する。この時、脚部44a、44bの変
形により、第1の圧電素子47には圧縮応力が、第2の
圧電素子48には引張応力が働くため、両圧電素子から
は極性が異なり、かつ、ディスクの角変位に比例した電
圧が発生する。よって両電圧の差を演算すればケース4
1に入力した角速度が検知できる。
まわりに反時計方向の角速度が加わると図2乃至図4で
説明した様に、ディスク44には液体の粘性抵抗による
トルクが働き、脚部44a、44bによる弾性力と釣り
合う位置までディスク44はケース41に対し時計方向
に微小量角変位する。この時、脚部44a、44bの変
形により、第1の圧電素子47には圧縮応力が、第2の
圧電素子48には引張応力が働くため、両圧電素子から
は極性が異なり、かつ、ディスクの角変位に比例した電
圧が発生する。よって両電圧の差を演算すればケース4
1に入力した角速度が検知できる。
【0049】図10は当第3の実施例の角速度計に用い
る回路である。
る回路である。
【0050】47、48は圧電素子の等価回路で、両圧
電素子の出力をオペアンプOP1、OP2で増幅し、オ
ペアンプOP3でその差を出力する。そして図6の回路
と同様に温度計TMで検出した温度に応じてマイクロプ
ロセッサMPUはオペアンプOP6のゲイン補正用PW
M信号を出力するが、本第3の実施例では液体19の他
に圧電素子47、48も温度依存性を有するため、マイ
クロプロセッサMPUは液体と圧電素子の両方の温度較
正値を加味したゲイン補正を行う。するとオペアンプO
P6の出力がケース41に印加した角速度ω41となる。
そしてオペアンプOP7、OP8で構成されたハイパス
フィルタ及び積分器を介してケース41に印加した角変
位信号θ41を得る。
電素子の出力をオペアンプOP1、OP2で増幅し、オ
ペアンプOP3でその差を出力する。そして図6の回路
と同様に温度計TMで検出した温度に応じてマイクロプ
ロセッサMPUはオペアンプOP6のゲイン補正用PW
M信号を出力するが、本第3の実施例では液体19の他
に圧電素子47、48も温度依存性を有するため、マイ
クロプロセッサMPUは液体と圧電素子の両方の温度較
正値を加味したゲイン補正を行う。するとオペアンプO
P6の出力がケース41に印加した角速度ω41となる。
そしてオペアンプOP7、OP8で構成されたハイパス
フィルタ及び積分器を介してケース41に印加した角変
位信号θ41を得る。
【0051】なお、図8に示した第2の実施例におい
て、脚部44a、44bを圧電素子で構成しても同様の
効果が得られる。
て、脚部44a、44bを圧電素子で構成しても同様の
効果が得られる。
【0052】〔第4の実施例〕前記第1乃至第3の実施
例では1つの軸まわりの回転角速度のみ検出可能であっ
たが、以下に示す第4の実施例では2軸まわりの角速度
が検出可能な構成となっている。
例では1つの軸まわりの回転角速度のみ検出可能であっ
たが、以下に示す第4の実施例では2軸まわりの角速度
が検出可能な構成となっている。
【0053】図11はその第4の実施例の構成を示す図
である。同図において、透明樹脂製の半球ケース51と
半球蓋52で構成された透明容器内に、検知棒54が2
つの弾性ワイヤ53でケース51の内壁に固定される。
検知棒54の両端には液体19からの粘性抵抗を増すた
めの8個のフィン55が取り付けられ、また該棒の中心
には光ファイバー製のライトガイド56が埋設されてい
る。そしてライトガイド56の入射端54aに対向する
ケース11の外側にはIRED57が、同じく出射端5
4bの対向位置には2次元PSD58がケースに固定設
置される。更にケース51内には透明液体19が充填さ
れ、蓋52の上面にはベローズ20が配置される。
である。同図において、透明樹脂製の半球ケース51と
半球蓋52で構成された透明容器内に、検知棒54が2
つの弾性ワイヤ53でケース51の内壁に固定される。
検知棒54の両端には液体19からの粘性抵抗を増すた
めの8個のフィン55が取り付けられ、また該棒の中心
には光ファイバー製のライトガイド56が埋設されてい
る。そしてライトガイド56の入射端54aに対向する
ケース11の外側にはIRED57が、同じく出射端5
4bの対向位置には2次元PSD58がケースに固定設
置される。更にケース51内には透明液体19が充填さ
れ、蓋52の上面にはベローズ20が配置される。
【0054】上記構成において、ケース51にz軸まわ
りの角速度が印加されると、検知棒54は液体19から
z軸まわりの粘性抵抗トルクを受け、ワイヤ53が曲げ
変形して該棒54はケース51に対しz軸まわりに微小
量角変位する。すると、ライトガイド54の出射端54
bがPSD58に対しy軸方向に相対変位する。よって
PSD58のy軸方向の出力を図6と同様の回路で処理
することにより、ケース51のz軸まわりの角速度が検
知できる。
りの角速度が印加されると、検知棒54は液体19から
z軸まわりの粘性抵抗トルクを受け、ワイヤ53が曲げ
変形して該棒54はケース51に対しz軸まわりに微小
量角変位する。すると、ライトガイド54の出射端54
bがPSD58に対しy軸方向に相対変位する。よって
PSD58のy軸方向の出力を図6と同様の回路で処理
することにより、ケース51のz軸まわりの角速度が検
知できる。
【0055】一方ケース51のy軸まわりの回転に対し
ては、検知棒54は同じくy軸まわりの粘性抵抗トルク
を受け、ワイヤ53がねじり変形して該棒54はケース
51に対しy軸まわりに微小量角変位する。するとライ
トガイドの出射端54bがPSD58に対しz軸方向に
相対変位するため、PSD58のz軸方向出力を図6の
回路で処理することにより、ケース51のy軸まわりの
角速度が検知できる。
ては、検知棒54は同じくy軸まわりの粘性抵抗トルク
を受け、ワイヤ53がねじり変形して該棒54はケース
51に対しy軸まわりに微小量角変位する。するとライ
トガイドの出射端54bがPSD58に対しz軸方向に
相対変位するため、PSD58のz軸方向出力を図6の
回路で処理することにより、ケース51のy軸まわりの
角速度が検知できる。
【0056】なおワイヤ53が検知棒54を支持する剛
性はz軸まわりとy軸まわりとで異なるため、両方向の
処理回路を全く同一とするとz軸まわりとy軸まわりの
角速度検出感度が異なる。この場合は回路中のオペアン
プ例えば図6のOP1、OP2のゲインをz軸角速度検
知回路とy軸角速度検知回路とで異なる様にすれば良
い。あるいは支持ワイヤ53をz軸方向にも設け、検知
棒54をワイヤ53で十字支持することにより、z軸ま
わりとy軸まわりの支持剛性を等しくすることもでき
る。
性はz軸まわりとy軸まわりとで異なるため、両方向の
処理回路を全く同一とするとz軸まわりとy軸まわりの
角速度検出感度が異なる。この場合は回路中のオペアン
プ例えば図6のOP1、OP2のゲインをz軸角速度検
知回路とy軸角速度検知回路とで異なる様にすれば良
い。あるいは支持ワイヤ53をz軸方向にも設け、検知
棒54をワイヤ53で十字支持することにより、z軸ま
わりとy軸まわりの支持剛性を等しくすることもでき
る。
【0057】〔第5の実施例〕前記第1乃至第4の実施
例は実質上剛体であるディスクあるいは検知棒を弾性支
持部材でケースに固定していたが、以下に示す第5の実
施例では、ディスクあるいは検知棒に相当する検知体を
弾性部材、これを支持する支持部材を剛体としたもので
ある。
例は実質上剛体であるディスクあるいは検知棒を弾性支
持部材でケースに固定していたが、以下に示す第5の実
施例では、ディスクあるいは検知棒に相当する検知体を
弾性部材、これを支持する支持部材を剛体としたもので
ある。
【0058】図12において半球状のケース61と蓋6
2で構成された密閉容器内に薄板金属製の十字形検知片
64が剛体である支持棒63にてケース61内に固定さ
れる。そして該検知片の表面には4個の圧電素子65乃
至68が接着固定され、各圧電素子の電極から引出され
たリード線は、支持棒63からケース61と蓋62の接
合部を通ってケース61の外に引出される。そして圧電
素子65と66は図10に示した回路の圧電素子47、
48に置き換えられ、圧電素子67と68は図10と同
様のもう1組の回路に同様に組込まれる。
2で構成された密閉容器内に薄板金属製の十字形検知片
64が剛体である支持棒63にてケース61内に固定さ
れる。そして該検知片の表面には4個の圧電素子65乃
至68が接着固定され、各圧電素子の電極から引出され
たリード線は、支持棒63からケース61と蓋62の接
合部を通ってケース61の外に引出される。そして圧電
素子65と66は図10に示した回路の圧電素子47、
48に置き換えられ、圧電素子67と68は図10と同
様のもう1組の回路に同様に組込まれる。
【0059】以上の構成において、ケース61にz軸ま
わりの角速度が生じると、検知片64の腕部64a、6
4bには液体19の粘性抵抗が作用して弾性変形し、圧
電素子65及び66のうち一方には圧縮応力が、他方に
は引張応力が働く。よって両圧電素子の出力差を検知す
ることによりケース61に生じたz軸まわりの角速度が
検知できる。y軸まわりの角速度も同様に圧電素子67
と68の出力差により検知される。
わりの角速度が生じると、検知片64の腕部64a、6
4bには液体19の粘性抵抗が作用して弾性変形し、圧
電素子65及び66のうち一方には圧縮応力が、他方に
は引張応力が働く。よって両圧電素子の出力差を検知す
ることによりケース61に生じたz軸まわりの角速度が
検知できる。y軸まわりの角速度も同様に圧電素子67
と68の出力差により検知される。
【0060】なお、本実施例は2軸角速度計として説明
したが、1軸角速度計として構成しても良いことはもち
ろんである。また検知片の腕部64a乃至64dの変形
を第1あるいは第2実施例の様に光学的に検知しても良
い。
したが、1軸角速度計として構成しても良いことはもち
ろんである。また検知片の腕部64a乃至64dの変形
を第1あるいは第2実施例の様に光学的に検知しても良
い。
【0061】なお、上述の各実施例において、ケース1
1、31、41、51、61が本発明の密閉容器に、デ
ィスク14、34、44、検知棒54、検知片64が本
発明の検知片に、支持ワイヤ13、53、脚部34b、
44a、44bが本発明の弾性支持手段に、IRED1
7とスリット14a、14bとPSD18のセット、I
RED37と反射部34aとPSD38のセット、IR
ED57とライトガイド56とPSD58のセット圧電
素子47、48が本発明の角変位検出手段に、透明液体
19が本発明の液体に、検知片64が本発明の弾性部を
有する検知片に、圧電素子65、66、67、68が本
発明の弾性変形検出手段にそれぞれ相当する。
1、31、41、51、61が本発明の密閉容器に、デ
ィスク14、34、44、検知棒54、検知片64が本
発明の検知片に、支持ワイヤ13、53、脚部34b、
44a、44bが本発明の弾性支持手段に、IRED1
7とスリット14a、14bとPSD18のセット、I
RED37と反射部34aとPSD38のセット、IR
ED57とライトガイド56とPSD58のセット圧電
素子47、48が本発明の角変位検出手段に、透明液体
19が本発明の液体に、検知片64が本発明の弾性部を
有する検知片に、圧電素子65、66、67、68が本
発明の弾性変形検出手段にそれぞれ相当する。
【0062】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
られるものではなく、請求項で示した機能、または、実
施例の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのよ
うなものであってもよい。
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
られるものではなく、請求項で示した機能、または、実
施例の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのよ
うなものであってもよい。
【0063】また、各実施例またはそれら技術要素を必
要に応じて組み合わせることも可能である。
要に応じて組み合わせることも可能である。
【0064】また、上述の各実施例では、本発明の構成
を加速度計等他の検出計に用いることも可能である。
を加速度計等他の検出計に用いることも可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1乃至13に
示した本発明の角速度計によれば、液体を充填した密閉
容器に対して振動検知片を初期位置に弾性付勢し、液体
からの粘性抵抗による検知片の初期位置からの角変位か
ら容器に印加する角速度を検知するようにし、また、請
求項16、17に示した本発明によれば、その容器内に
固定された弾性部を有する検知片の弾性変形を検知する
ようにしたため、従来の角速度計で必要としていたピボ
ット軸受が不要となり、安価で組立作業性の良い角速度
計が提供できる。
示した本発明の角速度計によれば、液体を充填した密閉
容器に対して振動検知片を初期位置に弾性付勢し、液体
からの粘性抵抗による検知片の初期位置からの角変位か
ら容器に印加する角速度を検知するようにし、また、請
求項16、17に示した本発明によれば、その容器内に
固定された弾性部を有する検知片の弾性変形を検知する
ようにしたため、従来の角速度計で必要としていたピボ
ット軸受が不要となり、安価で組立作業性の良い角速度
計が提供できる。
【0066】また、検知片の固定部にガタがないため、
衝撃が加わった際の誤出力も大幅に軽減される。
衝撃が加わった際の誤出力も大幅に軽減される。
【0067】また、所定の初期位置からの変位、所定の
初期状態からの変形を検出すればよいので、変位検出手
段または、変形検出手段の構成を簡単なものにすること
ができる。
初期状態からの変形を検出すればよいので、変位検出手
段または、変形検出手段の構成を簡単なものにすること
ができる。
【0068】更に請求項14、15に示した本発明の角
速度計は検知片を2軸まわり方向に弾性的に支持するこ
とも容易であるため、1つの検知片で2軸まわりの角速
度を検出する2軸角速度計も実現可能である。
速度計は検知片を2軸まわり方向に弾性的に支持するこ
とも容易であるため、1つの検知片で2軸まわりの角速
度を検出する2軸角速度計も実現可能である。
【図1】本発明の第1の実施例の角速度計要部を示す図
である。
である。
【図2】本発明の第1の実施例の角速度検出原理を説明
するための図である。
するための図である。
【図3】本発明の第1の実施例の角速度検出原理を説明
するための図である。
するための図である。
【図4】本発明の第1の実施例の角速度検出原理を説明
するための図である。
するための図である。
【図5】本発明の第1の実施例の角速度計の出力の周波
数応答特性を示す図である。
数応答特性を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例に用いられる回路を示す
図である。
図である。
【図7】図6の回路を用いた角変位計の出力の周波数応
答特性を示す図である。
答特性を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例の角速度計の要部を示す
図である。
図である。
【図9】本発明の第3の実施例の角速度計の要部を示す
図である。
図である。
【図10】本発明の第3の実施例の角速度計に用いられ
る回路図である。
る回路図である。
【図11】本発明の第4の実施例の角速度計の要部を示
す図である。
す図である。
【図12】本発明の第5の実施例の角速度計の要部を示
す図である。
す図である。
【図13】従来の角速度計の出力の周波数応答特性を示
す図である。
す図である。
【図14】図13の角速度計の出力を一階積分した出力
の周波数応答特性を示す図である。
の周波数応答特性を示す図である。
【図15】図13の角速度計を角変位計として用いた場
合の出力の周波数応答特性を示す図である。
合の出力の周波数応答特性を示す図である。
11、31、41、51、61 ケース 13、53 支持ワイヤ 14、34、44 ディスク 54 検知棒 64 検知片 17、37、57 IRED 18、38、58 PSD 47、48、65、66、67、68 圧電素子 19 透明液体
Claims (17)
- 【請求項1】 内部に空間を有する密閉容器と、前記容
器内に配置される検知片と、前記検知片を前記容器に対
し、弾性的に初期位置に付勢する弾性付勢手段と、前記
容器に対する前記検知片の前記初期位置からの角変位を
検出するための角変位検出手段と、前記容器内に充填さ
れる所定粘度の液体とを有し、前記検知片の慣性モーメ
ントと前記弾性支持手段のバネ定数とで決定する共振周
波数が、検出する速度成分の周波数帯域より高くなるよ
うに設定され、前記角変位検出手段の出力に応じて角速
度を検出することを特徴とする角速度計。 - 【請求項2】 前記周波数領域の速度が発生していると
き、前記検知片が前記液体から受ける粘性力は、前記検
知片に作用する慣性力よりも支配的であることを特徴と
する請求項1の角速度計。 - 【請求項3】 前記弾性付勢手段は前記検知片を前記容
器に対して機械的に弾性支持する弾性支持手段であるこ
とを特徴とする請求項1の角速度計。 - 【請求項4】 前記検知片の形状は、前記検知片が前記
液体から受ける粘性力が前記検知片が前記液体から受け
る慣性力より大きくなるように、速度が生じることによ
って発生する前記液体の流れ方向に平行な方向の面積が
大きく、前記流れ方向に垂直な方向の面積が小さくなっ
ていることを特徴とする請求項1の角速度計。 - 【請求項5】 前記角変位検出手段は、前記容器に対す
る前記検知片の相対角変位を検出し、前記相対角変位と
して慣性座標系に対する前記容器の角速度を取り出すこ
とを特徴とする請求項1の角速度計。 - 【請求項6】 前記検知片はワイヤ状弾性支持手段によ
り固定支持された薄板状部材であることを特徴とする請
求項3の角速度計。 - 【請求項7】 前記検知片は薄板状弾性支持手段により
固定支持された薄板状部材であることを特徴とする請求
項3の角速度計。 - 【請求項8】 前記検知片と前記弾性支持手段は同一部
材により一体に形成されていることを特徴とする請求項
3の角速度計。 - 【請求項9】 前記角変位検出手段は、前記密閉容器に
配置された投光手段と受光手段及び前記検知片に形成さ
れた光透過孔または反射部とを有し、前記受光手段上の
受光位置に応じて前記検知片の前記初期位置からの角変
位を検出することを特徴とする請求項1の角速度計。 - 【請求項10】 前記角変位検出手段は前記密閉容器に
配置された投光手段と受光手段及び前記検知片に設けら
れた反射部材とを有することを特徴とする請求項1の角
速度計。 - 【請求項11】 前記角変位検出手段は前記密閉容器に
配置された投光手段と受光手段及び検知片に設けられた
ライトガイドとを有することを特徴とする請求項1の角
速度計。 - 【請求項12】 前記角変位検出手段は前記弾性支持手
段に設けられた圧電素子であることを特徴とする請求項
3の角速度計。 - 【請求項13】 前記角変位検出手段は温度計測手段
と、相対角変位検出感度補正手段とを有し、環境温度に
よる液体の粘性変動を該感度補正手段にて補償すること
を特徴とする請求項1の角速度計。 - 【請求項14】 前記弾性付勢手段は、前記検知片を少
なくとも2つの異なる方向の軸まわりに角変位可能に弾
性付勢し、前記角変位検出手段は前記検知片の前記少な
くとも2つの異なる方向の軸まわりの角変位を検出する
ことを特徴とする請求項1の角速度計。 - 【請求項15】 前記弾性付勢手段は前記検知片を互い
に直交する2つの軸まわりに角変位可能に弾性付勢し、
前記角変位検出手段は前記検知片の前記2つの異なる方
向の軸まわりの角変位を検出することを特徴とする請求
項14の角速度計。 - 【請求項16】 内部に空間を有する密閉容器と、 前記容器内に固定され、弾性部を有する検知片と、 前記弾性部の弾性変形を検出する弾性変形検出手段と、 前記容器内に充填される所定粘度の液体とを有し、 前記検知片の慣性モーメントと前記弾性部のバネ定数と
で決定する共振周波数が検出する速度成分の周波数領域
より高くなるように設定され、前記変位検出手段の出力
に応じて角速度を検出することを特徴とする角速度計。 - 【請求項17】 前記変位検出手段は前記弾性部に設け
られた圧電素子であることを特徴とする請求項16の角
速度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6121243A JPH07325102A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | 角速度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6121243A JPH07325102A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | 角速度計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07325102A true JPH07325102A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14806449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6121243A Withdrawn JPH07325102A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | 角速度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07325102A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007171203A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Honeywell Internatl Inc | 時間間隔調整型の差動容量センサ装置 |
-
1994
- 1994-06-02 JP JP6121243A patent/JPH07325102A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007171203A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Honeywell Internatl Inc | 時間間隔調整型の差動容量センサ装置 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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