JPH0732411B2 - 端末切換装置 - Google Patents

端末切換装置

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JPH0732411B2
JPH0732411B2 JP1341329A JP34132989A JPH0732411B2 JP H0732411 B2 JPH0732411 B2 JP H0732411B2 JP 1341329 A JP1341329 A JP 1341329A JP 34132989 A JP34132989 A JP 34132989A JP H0732411 B2 JPH0732411 B2 JP H0732411B2
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雅彦 山口
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 一台の回線終端装置を複数の端末により利用する場合に
使用される端末切換装置に関し、 通信可能状態にある各端末を一台の回線終端装置に自動
的に切り換え可能にすると共に、データ通信中の端末の
接続状態を確実に保証できることを目的とし、 複数の端末にそれぞれ対応する数のシリアルインターフ
ェース仕様のチャネルを有し、端末からのER信号がオン
した時、最初にオンしたER信号のチャネルに回線終端装
置を選択的に切り換えて該チャネルのみを有効にするチ
ャネル選択手段と、前記チャネル選択手段によりチャネ
ル切り換えが行なわれた後、前記ER信号がオンになって
いる期間及び該ER信号がオフした時点より所定時間の
間、前記端末が接続されている有効状態のチャネルを接
続状態に保持するタイマ手段とを備えて構成したもので
ある。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、一台の回線終端装置(モデム等)を複数の端
末により利用する場合に使用される端末切換装置に関す
る。
〔従来の技術〕
標準シリアルインターフェース(規格RS−232C)を持つ
回線終端装置、例えば小容量通信に用いられるモデムの
場合、これを一台の端末が専用することは稀であり、通
常は、モデムを時分割で使用することにより、複数の端
末(パソコン,TTY端末など)に対して一台のモデムで足
りることが多い。
従来、このような一台のモデムを複数の端末で利用する
ための端末切換方式としては、例えば、特開昭55−1277
8号公報等で知られている。
この端末切換方式は、RS−232CインターフェースのRS信
号(端末がモデムに対し送信する要求)をトリガーにし
て端末を選択するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、RS信号を用いて端末の切り換えを行なう
方式では、次に述べる如き問題がある。
即ち、半二重通信(片方向通信)の場合、自局がデータ
送出中であれば相手局はデータの送出ができないから、
これに使用されるRS−232C仕様のRS信号は、データ送出
時のみオンとなり、逆にデータ受信中はオフになる。従
って、半二重通信時に、送信権を相手局に移すために時
局のRS信号をオフにすると、モデムと端末間を接続状態
に保持していた切換手段が初期状態に復帰されてしま
う。このため、他の端末がRS信号をオンにして待ち状態
にいるとすれば、前記接続状態にある端末が相手局から
の返送データを待っている通信中の状態であるにも拘ら
ず、その通信途中で他の端末に切り換わってしまう問題
があった。
本発明は、上述のような点に鑑みなされたもので、通信
可能状態にある各端末を一台の回線終端装置に自動的に
切り換え可能にすると共に、データ通信中の端末の接続
状態を確実に保証できることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明の端末切換装置の原理ブロック図であ
る。
図において、チャネル選択手段1は、複数の端末161,16
2にそれぞれ対応する数のシリアルインターフェース仕
様のチャネルを有し、端末161,162のER信号がオンした
時、最初にオンしたER信号のチャネルに回線終端装置11
を選択的に切り換えて該チャネルのみを有効にする。
タイマ手段2は、チャネル選択手段1によりチャネルが
切り換えられた後、ER信号がオンになっている期間Te及
び該ER信号がオフした時点より所定時間T1の間、端末が
接続される有効状態のチャネルを接続状態に保持する。
〔作 用〕
装置全体がアイドル状態にある時、端末161又は162のER
信号がオンになると、最初にオンしたER信号に伴いチャ
ネル選択手段1が動作してER信号を出した端末が接続さ
れているチャネルに回線終端装置11が切り換え接続され
る。そして、一旦切り換えられた後は、この有効状態の
チャネルに対応するタイマ手段2が動作してER信号がオ
ンしている期間Te及びER信号がオフした時点から所定時
間T1の間、他のチャネルのER信号がオンしても他のチャ
ネルに切り換わることなく有効チャネルの接続を保持す
ることになる。
従って、本発明にあっては、データの送受に関係なくデ
ータ通信中はオンを保持するER信号を用いることによ
り、ER信号をオンした端末に対して接続さるチャネルの
切り換えを自動的に行うことができ、かつ有効チャネル
の接続を保証し得る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面について説明する。
第2図は、本発明の端末切換装置を適用した一台の回線
終端装置と複数の端末との接続状態を示す全体の構成
図、第3図は端末自動切換器の具体例を示す構成図であ
る。
まず、第2図において、端末自動切換器10は、1つの回
線終端装置、例えばモデム11の接続口10aと、複数チャ
ネル、例えば2つの端末接続口101,102を備えている。
モデム接続口10aには、コネクタ12及びケーブル13を介
してモデム11が接続されている。端末接続口101,102
は、ぞれぞれのコネクタ141,142及びケーブル151,152
介して端末161,162が接続されている。また、171,172
各チャネルの切り換え及び動作状態を表示するLED等の
表示素子で、使用状態にあるチャネル、即ちデータ通信
状態にある端末が接続されるチャネルの表示素子171
たは172のみが点灯するようになっている。
端末自動切換器10は、第3図に示すように端末161が接
続されるRS−232C仕様のチャネルA用コネクタ141と、
端末162が接続される同一仕様のチャネルB用コネクタ1
42と、モデム11が接続されるRS−232C仕様のコネクタ12
と、このモデム接続用コネクタ12とチャネルA及びB用
コネクタ141,142間の各RS−322Cインターフェース信号
を選択的に切換接続するセレクタ101と、チャネルA及
びB用の各コネクタ141,142に対応して設けたタイマカ
ウンタ102及び103と、この各タイマカウンタ102,103に
クロックパルスを供給するクロックパルス発振器104を
備えている。
タイマカウンタ102,103は、これに対応するチャネルA,B
が有効状態の時、モデム11との接続時間T1(第3図参
照)を計数するためのもので、例えば8段のフリップフ
ロップから構成され、クロック入力端子CK,クロックイ
ネーブル端子CKEN,クリアー端子CLR,カウンタをオール
「1」にプリセットするプリセット端子PR及び最終段の
出力を取り出す出力端子Q8を備えている。
タイマカウンタ102,103の各出力端子Q8には、バッファ1
07,108を介して表示素子171,172がそれぞれ接続されて
いる。また、各クロック入力端子CKには、クロックパル
ス発振器104が接続されている。さらに各出力端子Q8
対応するタイマカウンタ102,103のクロックイネーブル
端子CKENに接続され、出力端子Q8の出力が“1"の時タイ
マカウンタをディスエーブル状態にしてカウント動作を
禁止し、かつQ8出力が“0"の時はイネーブル状態にして
クロックによるカウントを可能になるようにしてある。
タイマカウンタ102,103の各クリアー端子CLRには、縦続
接続したレシーバ109とオアゲート110又はレシーバ111
とオアゲート112がそれぞれ接続されている。レシーバ1
09及び111は、対応する端末161又は162のER信号(端末
が送受信可能であることをモデムに知らせるための端末
レディ信号)を受け取るものであり、また、オアゲート
110及び112は、対応するER信号と、それぞれのQ8出力を
反転するインバータ117,116の出力を2入力とし、これ
によってER信号がオンとなってレシーバ109又は111の論
理出力が“0"の時、これに対応するタイマカウンタ102
又は103をクリアーすると共に、ER信号がオフになった
時点から対応タイマカウンタをリスタートさせ、そして
一方のチャネルが有効の時他方のチャネルのタイマカウ
ンタ102又は103がER信号によってクリアーされないよう
にするためのものである。
また、タイマカウンタ102,103の各プリセット端子PRに
は、パワー・オン・リセット信号が加えられるようにな
っており、このパワー・オン・リセット信号がオンにな
った時、各タイマカウンタ102,103をオール“1"にプリ
セットする。
なお、第3図において、タイマカウンタ102,103及びレ
シーバ109,111、オアゲート110,112は第1図のタイマ手
段2に対応し、また、セレクタ101はチャネル選択手段
1に対応する。
次に動作について説明する。
まず、端末切換装置に電源が投入されることにより、パ
ワー・オン・リセット信号がオンになると、各タイマカ
ウンタ102,103の各段のフリップフロップがオール“1"
にプリセットされ、アイドル状態になる。この時、各タ
イマカウンタ102,103のQ8出力は“1"になっているか
ら、各表示素子171,172は消灯状態に保持され、かつ各
クロックイネーブル端子CKENをディスエーブルにして発
振器104からのクロック入力を禁止している。
かかる状態において、例えば端末161がモデム11を通し
て相手局とのデータ通信をしたいという要求が出ると、
そのER信号は第4図に示すようにオフからオンに変化す
る。これに伴いER信号を受けたレシーバ109は、その論
理出力を“0"にする。この時、インバータ117の出力は
“0"になっているから、この両出力を入力とするオアゲ
ート110の出力は“0"となる。オアゲート110の出力が
“0"になると、負論理を取るクリアー端子CLRが“L"と
なってタイマカウンタ102をクリアーする。タイマカウ
ンタ102がクリアーされると、そのQ8出力は“0"となる
ため、この出力信号を受けたセレクタ101が動作してモ
デム接続用コネクタ11のRS−232Cインターフェース信号
ラインをチャネルAのコネクタ141に切り換え、端末161
とモデム11との接続を確立する。これにより端末161
モデム11を通しての相手局とのデータ通信が可能にな
る。
なお、各コネクタ141,142及び11に付した各記号はRS−2
32C仕様で規定されるもので、ER:端末レディ、DR:モデ
ムレディ、RS:端末送信要求、CS:モデムの送信可、CD:
キャリ検出、SD:送信データ、RD:受信データ、SG:信号
用接地である。
ER信号のオンによりタイマカウンタ102にクリアーがか
かると、ER信号がオンの期間Te中、タイマカウンタ102
はクリアー状態を保持すると共に、チャネルAもモデム
11との接続状態を保持することになる。また、表示素子
171が点灯してチャネルAが使用状態であることを表示
する。この時、チャネルA側のインバータ116の出力は
“1"となっているため、この出力を一方の入力とするオ
アゲート112はタイマカウンタ103のクリアー端子CLRを
無効にし、これによってチャネルBに接続された端末16
2のER信号がオンになっても、このER信号によってタイ
マカウンタ103がクリアーされるのを禁止する。
一方、端末161のER信号がTe時間(この時間は通信デー
タ量によって変化し、ランダムである)後にオフに復帰
すると、クリアー状態に保持されていたタイマカウンタ
102がリスタートして、発振器104からのクロックをカウ
ントし始める。これによりタイマカウンタ102の状態が
オール“1"、即ち第4図に示す時間T1になるまでカウン
ト動作すると、そのQ8出力は“1"になるため、タイマカ
ウンタ102はディスエーブル状態となり、発振器104から
のクロック入力を禁止してアイドル状態に復帰する。そ
して、T1時間が経過した後に、他の端末162のER信号が
オンすれば、これに応答して切換器10はチャネルB側に
上述の場合と同様にして切り換わることになる。
なお、T1時間は、発振器104の発振周波数fによって決
定される。因みにT1は本実施例の場合、 T1=128/f(sec) である。また、このT1は、端末の特性,モデムのレスポ
ンス,設定等により適当に調整されなければならない
が、通常3秒程である。
このように、端末自動切換器10のアイドル状態におい
て、最初にER信号がオンした端末に対してモデム11のイ
ンターフェースラインが接続され、その後はER信号がオ
ンの期間Te及びER信号がオフとなった時点よりT1時間他
のチャネルがERをオンにしても他のチャネルに切り換わ
ることなく通信状態の端末とモデムとの接続を保持する
ことになる。
即ち、各端末161,162に対するモデム11のチャネル切り
換えを、データの送受に関係なくデータ通信中はオンに
保持するER信号によって行なうようにしたから、従来の
RS信号を用いた場合のようにデータ通信中であるにも拘
らず他の端末に突然切り換わるという問題を解決し得る
と共に、端末161,162に対するモデム11の切り換えを自
動的にかつ確実に行なうことができる。
また、ER信号がオフした時点からT1時間有効チャネルの
接続を保証することにより、例えば端末が引き続きデー
タ通信を継続したいが、あるデータの区切りで一旦露払
い的な意味合いから一瞬ER信号をオフする場合があって
も、ER信号をオンにして待ち状態にある端末に切り換わ
ることがなく、データ通信を継続しようとする端末とモ
デム間の接続を確実に保持し得る。
なお、上記実施例では、モデム、即ち回線終端装置と端
末との切換数を1:2の場合について述べたが、本発明は
これに限定されず、そのチャネルを増やす場合も第3図
に示す同じ原理に従うハードをチャネル毎に併設するこ
とで実現できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、最初にER信号が
オンした端末に対し、これが接続されているチャネルに
回線終端装置を切り換え、その後はER信号がオンの時間
及びER信号がオフした時点から所定の時間T1の間、他の
チャネルのER信号がオンしても他のチャネルに切り換わ
ることなく有効状態のチャネルの回線終端装置への接続
を保持するように構成したので、人手を要することなく
通信可能状態にある端末を一台の回線終端装置に自動的
に切り換えることができると共に、データ通信中の端末
の接続状態を安定かつ確実に保証することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の端末切換装置の原理ブロック図であ
る。 第2図は本発明を適用した端末及びモデムとの接続関係
を示す構成図である。 第3図は本発明による端末自動切換器の一実施例を示す
構成図である。 第4図は本実施例におけるER信号の説明波形図である。 図において、 1はチャネル選択手段、 2はタイマ手段、 10は端末自動切換器、 11はモデム(回線終端装置)、 12はモデム接続用コネクタ、 141,142は端末接続用コネクタ、 161,162は端末、 101はセレクタ、 102,103はタイマカウンタ、 104は発振器、 109,111はレシーバ、 110,112はオアゲート、 116,117はインバータ、 171,172は表示素子、 107,108はバッファである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端末(161,162)にそれぞれ対応す
    る数のシリアルインターフェース仕様(RS−232C)のチ
    ャネルを有し、前記端末(161,162)からのER信号がオ
    ンした時、最初にオンしたER信号のチャネルに回線終端
    装置11を選択的に切り換えて該チャネルのみを有効にす
    るチャネル選択手段1と、 前記チャネル選択手段1によりチャネル切り換えが行な
    われた後、前記ER信号がオンになっている期間Te及び該
    ER信号がオフした時点より所定時間T1の間、前記端末が
    接続される有効状態のチャネルを接続状態に保持するタ
    イマ手段2と、 を備えたことを特徴とする端末切換装置。
JP1341329A 1989-12-27 1989-12-27 端末切換装置 Expired - Fee Related JPH0732411B2 (ja)

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