JPH07323820A - シートベルト引き締め装置 - Google Patents
シートベルト引き締め装置Info
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- JPH07323820A JPH07323820A JP6118956A JP11895694A JPH07323820A JP H07323820 A JPH07323820 A JP H07323820A JP 6118956 A JP6118956 A JP 6118956A JP 11895694 A JP11895694 A JP 11895694A JP H07323820 A JPH07323820 A JP H07323820A
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- seat belt
- spring
- vehicle
- belt buckle
- wire
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置全体をコンパクトにして車両への搭載性
を良くしたシートベルト引き締め装置を提供する。 【構成】 シートベルト引き締め装置は、ケーシング1
1内に副バネ部材13と、前後に二分された質量体1
4,15と、コイルバネ12と、前側質量体14と後側
質量体15の離間を規制する板バネ16と、コイルバネ
12の伸長により引き込まれるワイヤ17が設けられて
おり、ワイヤ17の他端にはシートベルトバックル34
に固定された逆進防止鉤板33に係合され、ワイヤ17
の被覆部42の両端はそれぞれケーシング11と逆進防
止鉤板33が摺動するバックルプレート32に固定され
る。
を良くしたシートベルト引き締め装置を提供する。 【構成】 シートベルト引き締め装置は、ケーシング1
1内に副バネ部材13と、前後に二分された質量体1
4,15と、コイルバネ12と、前側質量体14と後側
質量体15の離間を規制する板バネ16と、コイルバネ
12の伸長により引き込まれるワイヤ17が設けられて
おり、ワイヤ17の他端にはシートベルトバックル34
に固定された逆進防止鉤板33に係合され、ワイヤ17
の被覆部42の両端はそれぞれケーシング11と逆進防
止鉤板33が摺動するバックルプレート32に固定され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の急減速時にシート
ベルトを引き締める装置に関し、特にコンパクトな構造
の引き締め装置に関する。
ベルトを引き締める装置に関し、特にコンパクトな構造
の引き締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルト引き締め装置は、シートベ
ルトを急速に引き締めてその弛みを解消し、リトラクタ
のロッキングと相まって乗員の身体保護を図るもので、
近年の装置の小型化の要請に鑑みてコイルバネのバネ力
によりシートベルトバックル等を引き込むものが種々提
案されている。
ルトを急速に引き締めてその弛みを解消し、リトラクタ
のロッキングと相まって乗員の身体保護を図るもので、
近年の装置の小型化の要請に鑑みてコイルバネのバネ力
によりシートベルトバックル等を引き込むものが種々提
案されている。
【0003】例えば、特開平5ー193443号公報
(第一従来例)、特開平4ー317839号公報(第2
従来例)、特開平4ー63746号公報(第3従来例)
等である。
(第一従来例)、特開平4ー317839号公報(第2
従来例)、特開平4ー63746号公報(第3従来例)
等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第一従来例ないし
第3従来例はいずれも引き込み動力源となるコイルバネ
が筒状ケーシング内に収縮状態で収納されている点で共
通しているが、トリガ機構がいずれもケーシング外に位
置しており、装置のコンパクト化の点で未だ十分ではな
い。
第3従来例はいずれも引き込み動力源となるコイルバネ
が筒状ケーシング内に収縮状態で収納されている点で共
通しているが、トリガ機構がいずれもケーシング外に位
置しており、装置のコンパクト化の点で未だ十分ではな
い。
【0005】第3従来例ではトリガ機構も含めてケーシ
ング内に収納されている点でコンパクト化は一段と進め
られているが収納されたトリガ機構等が比較的複雑であ
り、装置構造の簡易化は未だ十分ではない。本発明はか
かる従来の問題点を解決するもので、装置全体の構造の
簡易化とコンパクト化を実現するとともに取付けの自由
度を増し搭載性の良いシートベルト引き締め装置を提供
することを目的とする。
ング内に収納されている点でコンパクト化は一段と進め
られているが収納されたトリガ機構等が比較的複雑であ
り、装置構造の簡易化は未だ十分ではない。本発明はか
かる従来の問題点を解決するもので、装置全体の構造の
簡易化とコンパクト化を実現するとともに取付けの自由
度を増し搭載性の良いシートベルト引き締め装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、車両急減速等時にシートベルトを引き込む
シートベルト引き締め装置であって、ケーシング内にシ
ートベルトを引き込む動力源としてのバネ部材と、該バ
ネ部材を圧縮状態に保持する保持部材と、車両急減速時
等の減速度作用時に、上記バネ部材を上記保持部材から
開放し伸張せしめる保持解除部材とを設け、上記バネ部
材の伸張後、乗員の荷重によってシートベルトバックル
がが再び繰り出されることを防止する逆進防止部材を前
記シートベルトバックルに連結するとともに、前記ケー
シングと前記逆進防止部材もしくはシートベルトバック
ルとをフレキシブルな連結部材により連結するという技
術的手段を採用するものである。
するために、車両急減速等時にシートベルトを引き込む
シートベルト引き締め装置であって、ケーシング内にシ
ートベルトを引き込む動力源としてのバネ部材と、該バ
ネ部材を圧縮状態に保持する保持部材と、車両急減速時
等の減速度作用時に、上記バネ部材を上記保持部材から
開放し伸張せしめる保持解除部材とを設け、上記バネ部
材の伸張後、乗員の荷重によってシートベルトバックル
がが再び繰り出されることを防止する逆進防止部材を前
記シートベルトバックルに連結するとともに、前記ケー
シングと前記逆進防止部材もしくはシートベルトバック
ルとをフレキシブルな連結部材により連結するという技
術的手段を採用するものである。
【0007】
【作用及び効果】本発明によれば、ケーシングと逆進防
止部材もしくはシートベルトバックルとは、フレキシブ
ルな連結部材によって連結されるため、シートベルトバ
ックルを搭乗者の操作のし易い位置に移動することが可
能であり、また、引き締め装置本体がわのケーシング
は、車両の邪魔にならないような場所に設置することが
可能となる。
止部材もしくはシートベルトバックルとは、フレキシブ
ルな連結部材によって連結されるため、シートベルトバ
ックルを搭乗者の操作のし易い位置に移動することが可
能であり、また、引き締め装置本体がわのケーシング
は、車両の邪魔にならないような場所に設置することが
可能となる。
【0008】
(引締装置引き込み部の構成と作用)図1において、引
き込み部のケーシング11は金属の円筒体で、図略の車
両フロア上またはシートに固定されて前後方向(図の左
右方向)へ配設されている。その前端(図の左端)開口
は通気孔201を設けたキャップ20で閉鎖され、後端
開口内には2つのカップ状のハウジンング部材21、2
11が配設されている。
き込み部のケーシング11は金属の円筒体で、図略の車
両フロア上またはシートに固定されて前後方向(図の左
右方向)へ配設されている。その前端(図の左端)開口
は通気孔201を設けたキャップ20で閉鎖され、後端
開口内には2つのカップ状のハウジンング部材21、2
11が配設されている。
【0009】図1において、閉鎖された上記ケーシング
11内には前後位置に、前側質量体としての主バネガイ
ド部材14と後側質量体としてのホルダ15が配設され
ている。主バネガイド部材14は、中間部を小径とした
貫通孔142を有する金属円筒体で、外周に形成したフ
ランジ状バネ係止部141には上下の二箇所に軸方向へ
延びる矩形の溝が形成されて、ここに後方へ向けて漸次
対向間隔が拡がる規制部材としての板バネ16が配設し
てある。
11内には前後位置に、前側質量体としての主バネガイ
ド部材14と後側質量体としてのホルダ15が配設され
ている。主バネガイド部材14は、中間部を小径とした
貫通孔142を有する金属円筒体で、外周に形成したフ
ランジ状バネ係止部141には上下の二箇所に軸方向へ
延びる矩形の溝が形成されて、ここに後方へ向けて漸次
対向間隔が拡がる規制部材としての板バネ16が配設し
てある。
【0010】すなわち、板バネ16は帯板を略コ字形に
屈曲成形したもので、その基端部は主バネガイド部材1
4の端面形状に沿ったフランジ板162となっている。
そして、板バネ16の両脚部163,164が主バネガ
イド部材14に沿って後方へ延び、各先端161にはス
トッパ片165がカシメ固定してある。図1において、
ホルダ15は上記主バネガイド部材14の後半部を収納
できる大径の金属円筒体であり、その後端外周には全周
にフランジ状バネ係止部151が突出形成してある。こ
のバネ係止部151には開口周縁に沿って金属リング1
52が嵌着してあり、これにホルダ15内を挿通した上
記板バネ先端161のストッパ片165の端面が当接し
ている。
屈曲成形したもので、その基端部は主バネガイド部材1
4の端面形状に沿ったフランジ板162となっている。
そして、板バネ16の両脚部163,164が主バネガ
イド部材14に沿って後方へ延び、各先端161にはス
トッパ片165がカシメ固定してある。図1において、
ホルダ15は上記主バネガイド部材14の後半部を収納
できる大径の金属円筒体であり、その後端外周には全周
にフランジ状バネ係止部151が突出形成してある。こ
のバネ係止部151には開口周縁に沿って金属リング1
52が嵌着してあり、これにホルダ15内を挿通した上
記板バネ先端161のストッパ片165の端面が当接し
ている。
【0011】かかるホルダ15は前端が、主バネガイド
部材14の外周に装着された受けリング22に当接し、
後端は上記ハウジング部材21の端面に当接している。
上記受けリング22は、筒内に板バネ16を挿通せし
め、その周壁の二箇所に形成した筒内への押出し突起2
21を、主バネガイド部材14の外周に形成した係止溝
144に係合せしめて固定されている。受けリング22
を装着した後、さらにホルダ15内に板バネ16を挿通
し、かかるホルダ15のバネ係止部151と上記主バネ
ガイド部材14のバネ係止部141との間に、主バネ部
材としての主コイルバネ12を収縮状態で挟持配設す
る。主コイルバネ12の強い伸長バネ力は、上記各バネ
係止部141,151の端面に当接する板バネ16のフ
ランジ板162とストッパ片165により受けられてい
る。
部材14の外周に装着された受けリング22に当接し、
後端は上記ハウジング部材21の端面に当接している。
上記受けリング22は、筒内に板バネ16を挿通せし
め、その周壁の二箇所に形成した筒内への押出し突起2
21を、主バネガイド部材14の外周に形成した係止溝
144に係合せしめて固定されている。受けリング22
を装着した後、さらにホルダ15内に板バネ16を挿通
し、かかるホルダ15のバネ係止部151と上記主バネ
ガイド部材14のバネ係止部141との間に、主バネ部
材としての主コイルバネ12を収縮状態で挟持配設す
る。主コイルバネ12の強い伸長バネ力は、上記各バネ
係止部141,151の端面に当接する板バネ16のフ
ランジ板162とストッパ片165により受けられてい
る。
【0012】図1において、上記板バネ16の両先端1
61には内方より、係止制御手段としてのブロック状リ
テーナ18の外周面18aが当接しており、該リテーナ
18はハウジング部材21の内空間に前後に摺動可能に
配設され、もう1つのハウジング部材211の後端内壁
との間に配したコイルバネ23により前方へ付勢されて
いる。
61には内方より、係止制御手段としてのブロック状リ
テーナ18の外周面18aが当接しており、該リテーナ
18はハウジング部材21の内空間に前後に摺動可能に
配設され、もう1つのハウジング部材211の後端内壁
との間に配したコイルバネ23により前方へ付勢されて
いる。
【0013】リテーナ18の中心に設けた貫通孔181
を通って前方へ連結部材としてのワイヤ17が延び、該
ワイヤ17は一端が後述する図略の逆進防止部へ至ると
ともに、他端は主バネガイド部材14の筒内を経てその
前方に所定間隔をおいて位置する円形の係止板171の
中心突起に固定されている。なお、このワイヤ17の挿
通作業をスムーズに行うために、主バネガイド部材14
やホルダ15は周壁が一部で切り離され、側方よりワイ
ヤ17を容易に筒内に挿入できる。
を通って前方へ連結部材としてのワイヤ17が延び、該
ワイヤ17は一端が後述する図略の逆進防止部へ至ると
ともに、他端は主バネガイド部材14の筒内を経てその
前方に所定間隔をおいて位置する円形の係止板171の
中心突起に固定されている。なお、このワイヤ17の挿
通作業をスムーズに行うために、主バネガイド部材14
やホルダ15は周壁が一部で切り離され、側方よりワイ
ヤ17を容易に筒内に挿入できる。
【0014】係止板171の中心突起端面と主バネガイ
ド部材14の内周段付面との間には、副バネ部材として
の弱いバネ力の副コイルバネ13が配設されて、板バネ
16により一体化された前後の主バネガイド部材14と
ホルダ15を前方へ向けて支持している。なお、ワイヤ
17の中間位置には位置決め部材19が装着されて、そ
の上下位置より後方へ延びる可撓性のある爪部191の
先端湾曲部が、リテーナ18の貫通孔181の段付面に
係止されている。これにより、ワイヤ17先端の係止板
171が所定位置に位置決めされている。
ド部材14の内周段付面との間には、副バネ部材として
の弱いバネ力の副コイルバネ13が配設されて、板バネ
16により一体化された前後の主バネガイド部材14と
ホルダ15を前方へ向けて支持している。なお、ワイヤ
17の中間位置には位置決め部材19が装着されて、そ
の上下位置より後方へ延びる可撓性のある爪部191の
先端湾曲部が、リテーナ18の貫通孔181の段付面に
係止されている。これにより、ワイヤ17先端の係止板
171が所定位置に位置決めされている。
【0015】ワイヤ17の他端は、後述するシートベル
トバックル34が固定される逆進防止鉤板33に係合し
ている。ワイヤ17の被覆部42の一端はハウジング部
材21の端部211に嵌合固定されている。かかる構成
の引き込み部において、車両の急減速等により主バネガ
イド部材14とホルダ15に前方への慣性力が作用する
と、副コイルバネ13を圧縮しつつ両者が前方へ移動し
て、板バネ先端161の内側面がリテーナ18の外周面
18aより外れる。ストッパ片165には主コイルバネ
12からの荷重により径方向内側へのモーメントが作用
しており、この結果、板バネ先端161が内方へ屈曲傾
斜して、ストッパ片165の端面と金属リング152の
係合が解消される。しかして、主コイルバネ12は大き
なバネ力で伸長変形し、これに伴って主バネガイド部材
14が係止板171に当接してこれを前方へ急速に押し
やる。同時にワイヤ17も大きな力で前方へ引かれ、後
述するシートベルトバックル34の引き込みが行われ
る。
トバックル34が固定される逆進防止鉤板33に係合し
ている。ワイヤ17の被覆部42の一端はハウジング部
材21の端部211に嵌合固定されている。かかる構成
の引き込み部において、車両の急減速等により主バネガ
イド部材14とホルダ15に前方への慣性力が作用する
と、副コイルバネ13を圧縮しつつ両者が前方へ移動し
て、板バネ先端161の内側面がリテーナ18の外周面
18aより外れる。ストッパ片165には主コイルバネ
12からの荷重により径方向内側へのモーメントが作用
しており、この結果、板バネ先端161が内方へ屈曲傾
斜して、ストッパ片165の端面と金属リング152の
係合が解消される。しかして、主コイルバネ12は大き
なバネ力で伸長変形し、これに伴って主バネガイド部材
14が係止板171に当接してこれを前方へ急速に押し
やる。同時にワイヤ17も大きな力で前方へ引かれ、後
述するシートベルトバックル34の引き込みが行われ
る。
【0016】なお、上記板バネ先端161の屈曲傾斜量
を大きく設定すれば、ストッパ片165と金属リング1
52の摩擦係数が大きい場合(例えば一方が鉄で他方が
アルミニウム)でも係合状態の解消をスムーズに行うこ
とが可能となり、材料の選択範囲が広がる。また、係合
解消をよりスムーズとなすために、ストッパ片165な
いし金属リング152のコーナ部をテーパ面としても良
い。
を大きく設定すれば、ストッパ片165と金属リング1
52の摩擦係数が大きい場合(例えば一方が鉄で他方が
アルミニウム)でも係合状態の解消をスムーズに行うこ
とが可能となり、材料の選択範囲が広がる。また、係合
解消をよりスムーズとなすために、ストッパ片165な
いし金属リング152のコーナ部をテーパ面としても良
い。
【0017】上記副コイルバネ13のバネ力を適当に設
定することにより、主バネガイド部材14等が移動を開
始する慣性力を決めることができ、車両の急減速時のみ
ならず、段差乗り上げや悪路走行時にも引き込み作動を
行わせることができる。また、図1のδで示すストッパ
片165後端部とリテーナ18前端部のオーバラップ量
を調整することにより、引き込み作動がなされる減速慣
性力の持続時間を適宜設定することができる。 (引き締め装置逆進防止部の構成と作用)図2におい
て、逆進防止部の固定カバー31は偏平な矩形筒状をな
し、該カバー31の内部におさまるバックルプレート3
2の下端部にはワイヤの被覆部42の一端が固定されて
いる。
定することにより、主バネガイド部材14等が移動を開
始する慣性力を決めることができ、車両の急減速時のみ
ならず、段差乗り上げや悪路走行時にも引き込み作動を
行わせることができる。また、図1のδで示すストッパ
片165後端部とリテーナ18前端部のオーバラップ量
を調整することにより、引き込み作動がなされる減速慣
性力の持続時間を適宜設定することができる。 (引き締め装置逆進防止部の構成と作用)図2におい
て、逆進防止部の固定カバー31は偏平な矩形筒状をな
し、該カバー31の内部におさまるバックルプレート3
2の下端部にはワイヤの被覆部42の一端が固定されて
いる。
【0018】上記バックルプレート32の板面に接して
これよりやや小幅の逆進防止鉤板33がその長手方向に
摺動自在に配設してある。逆進防止鉤板33はバックル
プレート32の長手方向へ延びる長板で、その板面の中
央には長手方向へ延びる長穴331が設けられ、該長穴
331の側面に鋸歯状の多数の鉤部332が形成されて
いる。この逆進防止鉤板33の上端にはシートベルトバ
ックル34が固定してあり、シートベルトバックル34
を除く逆進防止鉤板33全体は可動カバー35内に収納
されている。この可動カバー35は偏平な矩形筒状をな
し、全体が蛇腹形状に成形されて伸縮自在となってい
て、その上端開口がシートベルトバックル34に固定さ
れ、下端開口は固定カバー31に係止されている。
これよりやや小幅の逆進防止鉤板33がその長手方向に
摺動自在に配設してある。逆進防止鉤板33はバックル
プレート32の長手方向へ延びる長板で、その板面の中
央には長手方向へ延びる長穴331が設けられ、該長穴
331の側面に鋸歯状の多数の鉤部332が形成されて
いる。この逆進防止鉤板33の上端にはシートベルトバ
ックル34が固定してあり、シートベルトバックル34
を除く逆進防止鉤板33全体は可動カバー35内に収納
されている。この可動カバー35は偏平な矩形筒状をな
し、全体が蛇腹形状に成形されて伸縮自在となってい
て、その上端開口がシートベルトバックル34に固定さ
れ、下端開口は固定カバー31に係止されている。
【0019】上記逆進防止鉤板33の長穴331内には
逆進防止爪36が設けられており、この逆進防止爪36
は板材のプレス成形品で、一端のリング状頭部361と
これより延びる脚部362とより構成されている。逆進
防止爪36はバックルプレート32の取付穴322に挿
入したボルト37回りに回動自在として保持されてい
る。逆進防止爪36脚部362先端には孔363が設け
てあり、この孔363にねじりコイルバネ38の一端が
挿入してある。
逆進防止爪36が設けられており、この逆進防止爪36
は板材のプレス成形品で、一端のリング状頭部361と
これより延びる脚部362とより構成されている。逆進
防止爪36はバックルプレート32の取付穴322に挿
入したボルト37回りに回動自在として保持されてい
る。逆進防止爪36脚部362先端には孔363が設け
てあり、この孔363にねじりコイルバネ38の一端が
挿入してある。
【0020】逆進防止鉤板33の穴331内に位置する
逆進防止爪36及びねじりコイルバネ38により逆進防
止爪36の脚部362が鉤部332の方向に付勢され、
脚部362の外側面に複数形成された鋸歯状の爪部36
4が、逆進防止鉤板33の鉤部332に係合してこれの
上方移動を阻止している。逆進防止爪36にはコイルバ
ネ41により付勢されたワイヤの頭部171が挿入せし
められて、この逆進防止爪36の内方への移動を阻止し
ている。したがって、この状態では逆進防止爪36が逆
進防止鉤板33の鉤部332から外れることはなく、逆
進防止鉤板33(すなわちシートベルトバックル34)
は上方移動のみならず下方への移動をも阻止されてい
る。
逆進防止爪36及びねじりコイルバネ38により逆進防
止爪36の脚部362が鉤部332の方向に付勢され、
脚部362の外側面に複数形成された鋸歯状の爪部36
4が、逆進防止鉤板33の鉤部332に係合してこれの
上方移動を阻止している。逆進防止爪36にはコイルバ
ネ41により付勢されたワイヤの頭部171が挿入せし
められて、この逆進防止爪36の内方への移動を阻止し
ている。したがって、この状態では逆進防止爪36が逆
進防止鉤板33の鉤部332から外れることはなく、逆
進防止鉤板33(すなわちシートベルトバックル34)
は上方移動のみならず下方への移動をも阻止されてい
る。
【0021】さて、既述の行程で引き込み部におけるワ
イヤ17の引き込みが生じると、逆進防止部ではワイヤ
17は下方へ移動してその頭部172がコイルバネ41
を押し縮め、逆進防止鉤板33の下端ストッパ壁334
に当接する。同時に頭部172が逆進防止爪36と逆進
防止鉤板33の間より抜け出て、この逆進防止爪36の
内方への移動が可能となる。
イヤ17の引き込みが生じると、逆進防止部ではワイヤ
17は下方へ移動してその頭部172がコイルバネ41
を押し縮め、逆進防止鉤板33の下端ストッパ壁334
に当接する。同時に頭部172が逆進防止爪36と逆進
防止鉤板33の間より抜け出て、この逆進防止爪36の
内方への移動が可能となる。
【0022】しかして、逆進防止鉤板33がワイヤ17
に引かれて下方へ移動すると、逆進防止爪36は鉤部3
32の通過に伴ってこれを乗り越えるように自由に内方
へ変位し、逆進防止鉤板33が下方へ急速に移動してシ
ートベルトバックル34の引き込みが行われる。引き込
み終了後、乗員の前方移動によりシートベルトバックル
34を介して逆進防止鉤板33に上方への引出し荷重が
作用するが、この場合には逆進防止爪36が鉤部332
と係合して逆進防止鉤板33の引出しを阻止する。 (引き込み部と逆進防止部との接続)上記引き込み部と
逆進防止部とをフレキシブルな被覆部42で覆われたワ
イヤ17で連結することで、引き込み部を任意の位置に
取付けることができ、狭いシート回りへの取付けが容易
となる。
に引かれて下方へ移動すると、逆進防止爪36は鉤部3
32の通過に伴ってこれを乗り越えるように自由に内方
へ変位し、逆進防止鉤板33が下方へ急速に移動してシ
ートベルトバックル34の引き込みが行われる。引き込
み終了後、乗員の前方移動によりシートベルトバックル
34を介して逆進防止鉤板33に上方への引出し荷重が
作用するが、この場合には逆進防止爪36が鉤部332
と係合して逆進防止鉤板33の引出しを阻止する。 (引き込み部と逆進防止部との接続)上記引き込み部と
逆進防止部とをフレキシブルな被覆部42で覆われたワ
イヤ17で連結することで、引き込み部を任意の位置に
取付けることができ、狭いシート回りへの取付けが容易
となる。
【図1】本発明における引き締め装置の引き締め部の断
面図。
面図。
【図2】本発明における引き締め装置の全体図。
11 ケーシング 16 板バネ 17 ワイヤ 18 コイルバネ 19 位置決め部材 32 バックルプレート 33 逆進防止鉤板 34 シートベルトバックル 36 逆進防止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 慎一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 車両急減速時等にシートベルトを引き込
むシートベルト引き締め装置であって、ケーシング内に
シートベルトを引き込む動力源としてのバネ部材と、該
バネ部材を圧縮状態に保持する保持部材と、車両急減速
時等の減速度作用時に、上記バネ部材を上記保持部材か
ら開放し伸張せしめる保持解除部材とを設け、上記バネ
部材の伸張後、乗員の荷重によってシートベルトバック
ルがが再び繰り出されることを防止する逆進防止部材を
前記シートベルトバックルに連結するとともに、前記ケ
ーシングと前記逆進防止部材もしくはシートベルトバッ
クルとをフレキシブルな連結部材により連結することを
特徴とするシートベルト引き締め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6118956A JPH07323820A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートベルト引き締め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6118956A JPH07323820A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートベルト引き締め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07323820A true JPH07323820A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14749440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6118956A Withdrawn JPH07323820A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートベルト引き締め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07323820A (ja) |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP6118956A patent/JPH07323820A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |