JPH07323681A - 控え付き３つ折り型シークレット葉書用帳票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シークレット葉書用帳票に印字し、これを接
着工程を経て葉書形態に形成した後は、印字した秘匿情
報の内容確認が不可能になる不便があり、また、これら
葉書を各代理店毎にまとめて発送する場合のように代理
店発送者リストを別途作成するなどの手間を要している
のを改善することを目的とする。 【構成】 宛名情報を印字する宛名情報部の左右いずれ
かの側に、秘匿する第１情報を印字する第１情報部およ
び第２秘匿情報を印字する第２情報部を連設してなるシ
−クレット葉書用紙において、その一方の側に控え部を
切離可能に連接した構成のものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、親展葉書用のメールフ
ォームなどに使用する粘着層を備えた葉書用帳票に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、発信人が通知・連絡事項を通常の
郵便はがきを用いて発送すると名宛人が受取る前に、そ
の内容を他人に読まれるおそれがあることから、それを
避ける必要のある場合には封書が使用されていた。その
ような封書の一種として、表裏に所要事項を印字したメ
−ルフォ−ムを形成し、それを折り畳んだ後、周囲を封
緘して封筒に形成して送る３つ折りメールフォームが知
られている。

【０００３】この３つ折りメールフォームは、預金残高
や借入金額、年金支払通知など秘匿する情報を印字した
あと簡単に封筒の形態に形成でき、しかも宛て名と通知
情報との整合性が保たれる他、通知書の封入、封緘など
の作業も不要であり、さらにコンピューターに直結した
高速プリンターでの印字が可能であり、効率的に処理で
きるので、金融機関や役所からの通知など秘匿情報の通
知に多用されている。

【０００４】しかし、このような３つ折りメールフォー
ムは郵便法では封筒扱いであるため「はがき」に比して
郵便料金が高額であり、これを多量に扱う関係機関では
その対策が望まれていたが、それに対応したシークレッ
ト葉書が開発されて既に使用されている。その構成の一
例として特開平４−１２６２９９号公報を挙げる。

【０００５】公知のシークレット葉書は、例えば図７に
示すような構成であって、メール用紙31，32，33が３つ
折り（Ｚ折り）しうる形態に連設されていて、メール用
紙31の表側に宛名情報34を印字し、メール用紙32の表側
とそれと対向するメール用紙33の面に秘匿する情報35を
印字する。この宛名情報34と秘匿情報35との印字は同時
的に行われるので両情報の整合は確実である。そして、
メール用紙31とメール用紙32との裏側同士を完全に接着
し、メール用紙32とメール用紙33の表側同士は剥離可能
に全面接着させてシークレット葉書を形成している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記シークレット葉書
は、宛名情報34と秘匿情報35とを同時的に印字できるの
で効率的であり、両情報の整合性も確実であり、「はが
き」扱いであるから郵便料金も封書に比し低額であるな
どの長所を備えている。しかし、接着工程を経て葉書形
態に形成した後は秘匿情報の内容確認が不可能であり、
営業担当者から不便であるとの苦情がでて、その対策が
望まれていた。また、各代理店毎にまとめて発送するよ
うな場合には代理店用発送者リストを別途作成するなど
の手間を要し、その改善が望まれていた。本発明は、上
記問題点に対し適切且つ有効な解決手段を提供するもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決すべく開発された３つ折型シークレット葉書用帳票
であって、宛名情報を印字する宛名情報部の左右いずれ
かの側に、秘匿する第１情報を印字する第１情報部およ
び第２秘匿情報を印字する第２情報部を連接してなるシ
ークレット葉書用紙において、その一方の側に控え部を
切離可能に連接したことを特徴とする。そして、上記控
え用紙はマージナル部を介してシークレット葉書用帳票
に連接してもよい。

【０００８】そこで、以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、３つ折型シークレット葉書用帳票であって、
宛名情報を印字する宛名情報部の左右いずれかの側に、
秘匿する情報を印字する第１情報部を、折曲線を介して
連接し、その外側に折曲線を介して秘匿する情報を印字
する第２情報部を連接し、さらにその外側に切離線を介
して、控えとしての必要事項を印字する控え部を連接す
る。

【０００９】前記宛名情報部と第１情報部と第２情報部
とは、いずれも定形葉書の大きさの区画を形成し、折曲
線から３つ折り（Ｚ折り）しうる形態に連接する。控え
部の大きさは、必ずしも葉書と同寸同形にしなくてもよ
く任意に設定できる。宛名情報部の表側には宛名情報を
印字し、第１情報部の表側とそれに対向する第２情報部
の面には秘匿する情報をそれぞれ印字する。

【００１０】そして、控え部の表側には、上記宛名情
報、第１秘匿情報、第２秘匿情報に関連する必要事項を
含む「控え」としての情報を印字する。これら宛名情
報、第１秘匿情報、第２秘匿情報および控えの情報の印
字は、同時的に行われるから、これら情報の整合は確実
である。

【００１１】これら情報の印字を完了した帳票用紙は、
折曲線から３つ折り（Ｚ折り）されて、圧着される。こ
のとき、宛名情報部の裏面と第１情報部の裏面とは帳票
用紙に塗布してある剥離不能感圧接着剤の作用により強
固に全面接着される。また、第１情報部の表面と第２情
報部の表面とは帳票用紙に塗布してある剥離可能な感圧
接着剤が作用して両者は剥離可能に全面接着する。こう
して、控え付きのシークレット葉書が形成されるから、
切離線から控え部を切り離して、「控え」とすることが
できる。また、控え部を連接し巾広になったことにより
帳票用紙の送り、印字作業などが不安定になるときは、
控え部の連接をマージナル部を介して行うとよい。

【００１２】

【作用】本発明の控え付き３つ折型シークレット葉書用
帳票は上述の構成であるから、宛名情報と秘匿情報と、
さらに控えの記録とが同時的に印字できるので、両情報
および控えの記録との整合は確実であって効率的であ
る。そして、控え付きであるから帳票用紙を接着工程を
経て葉書形態に形成した後でも秘匿情報の内容確認が可
能であるから、確認の要否に関係なく葉書に形成できる
ので効率的であり、また、発送者リストを別途作成する
ような手間も不要となるなど卓越した作用を奏するもの
である。

【００１３】

【実施例】以下に、本発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。図１は、本発明の一実施例を示す
帳票の平面図であって、表面に剥離可能な感圧接着剤、
裏面に剥離不能な感圧接着剤を塗布した帳票用紙からな
る。

【００１４】宛名情報を印字する宛名情報部１の右側
に、秘匿する情報を印字する第１情報部２を、折曲線１
１を介して連接し、さらにその右側に折曲線１２を介し
て、秘匿する情報を印字する第２情報部３を連接してあ
る。そして、さらにその右側に切離線１３を介して、控
えとしての必要事項を印字する控え部４を連接する。

【００１５】前記宛名情報部１、第１情報部２、第２情
報部３は、いずれも定形葉書の大きさの区画を形成し、
折曲線１１、１２から３つ折り（Ｚ折り）しうる形態に
連接してある。控え部４の大きさは、必ずしも葉書と同
寸同形にしなくてもよい。宛名情報部１の表側には宛名
情報５を印字し、第１情報部２の表側とそれに対向する
第２情報部３の面には、秘匿する情報６，７を印字す
る。この秘匿する情報６と秘匿する情報７との内容は任
意であり、両者一体で１つの情報を構成するものであっ
ても、両者別々の独立した情報であってもよい。

【００１６】そして、控え部４の表側には、上記情報
５、６、７についての「控え」として必要な事項を含む
情報８を印字する。この宛名情報５と秘匿情報６、７と
控えの情報８の印字は、同時的に行われるから、これら
情報の整合は確実である。

【００１７】これら情報の印字を完了した帳票は、図２
に示すように３つ折りし圧着する。このとき、宛名情報
部１の裏面と第１情報部２の裏面は帳票に塗布してある
剥離不能な感圧接着剤が作用して両者は強固に全面接着
する。また、第１情報部２の表面と第２情報部３の表面
は帳票に塗布してある剥離可能な感圧接着剤が作用して
両者は剥離可能に全面接着する。こうして、図３に示す
ように控え付きのシ−クレット葉書が形成されるから、
図４に示すように控え部４を切離線１３から切り離して
控えとする。

【００１８】図５は、本発明の別の実施例を示す。この
実施例では、宛名情報を印字する宛名情報部１の右側に
折曲線１１を介して、秘匿する情報を印字する第１情報
部２を連接し、さらに折曲線１２を介して、秘匿する情
報を印字する第２情報部３を連接してある点は、図１の
ものと同じである。そして、控えとしての必要事項を印
字する控え部４は、多数の移送孔を透設したマ−ジナル
部１７を介して連接してある。

【００１９】そして、所要の情報を印字した帳票は、図
６に示すように３つ折りし、宛名情報部１の裏面と第１
情報部２の裏面とを強固に全面接着すると共に、第１情
報部２の表面と第２情報部３の表面とは剥離可能に全面
接着すれば、シ−クレット葉書が形成されるから、控え
部４を適宜切り離して控えとする。なお、マ−ジナル部
９、１０、１７は、適宜切り離せばよい。

【００２０】

【発明の効果】本発明のシ−クレット葉書用帳票は上述
の構成であるから、宛名情報と秘匿情報とさらに控えの
記録とが同時的に印字できるので、両情報および控えの
記録との整合は確実であって効率的であり、しかも「は
がき」扱いであるから郵便料金も封書に比し低額であ
る。しかも、控え付きであるから帳票を接着工程を経て
葉書形態に形成した後でも秘匿情報の内容確認が可能と
なり、営業担当者らの従来の不便を解消でき、また、各
代理店毎の代理店用発送者リストを別途作成するような
手間は不要となるなど卓越した効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す平面図である。

【図２】図１の帳票を３つ折りする状態を示す説明図で
ある。

【図３】控え付き状態のシークレット葉書を示す平面図
である。

【図４】シークレット葉書と控えとを切り離した状態を
示す説明図である。

【図５】本発明の別の実施例の平面図である。

【図６】図５の帳票を３つ折りし、控えを切り離した状
態を示す説明図である。

【図７】従来例の説明図である。

【符号の説明】

１ 宛名情報部 ２ 第１情報部 ３ 第２情報部 ４ 控え部 ５ 宛名情報 ６、７ 秘匿情報 ８ 控え情報 ９、１０ マージナル部 １１、１２ 折曲線 １３、１４、１５ 切離線 １７ マ−ジナル部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 宛名情報(5) を印字する宛名情報部(1)
   の左右いずれかの側に、秘匿する第１情報(6) を印字す
   る第１情報部(2) および第２秘匿情報(7) を印字する第
   ２情報部(3) を連設してなるシークレット葉書用紙にお
   いて、その一方の側に控え部(4) を切離可能に連接した
   ことを特徴とする控え付き３つ折型シークレット葉書用
   帳票。
2. 【請求項２】 控え部(4) は、マージナル部(17)を介し
   てシークレット葉書用帳票に切離自在に連接してなる請
   求項１記載の控え付き３つ折型シークレット葉書用帳
   票。