JPH07323560A - インクタンクのリサイクル方法 - Google Patents

インクタンクのリサイクル方法

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JPH07323560A
JPH07323560A JP11800994A JP11800994A JPH07323560A JP H07323560 A JPH07323560 A JP H07323560A JP 11800994 A JP11800994 A JP 11800994A JP 11800994 A JP11800994 A JP 11800994A JP H07323560 A JPH07323560 A JP H07323560A
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JP
Japan
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ink
ink tank
negative pressure
tank
cleaning liquid
Prior art date
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Application number
JP11800994A
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English (en)
Inventor
Yoichi Tanetani
陽一 種谷
Akihiko Shimomura
明彦 下村
Shoji Shiba
昭二 芝
Makoto Shiotani
真 塩谷
So Kishida
創 岸田
Mariko Suzuki
真理子 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 インクタンクのリサイクルにおいて、 (1)インクタンクから残存インクを抜く工程 (2)リフィルインクの水素イオン濃度に対応した酸
性、中性またはアルカリ性の液体を洗浄液としてインク
タンクに注入し、洗浄する工程 (3)インクタンクから洗浄液を抜くとともに、インク
タンクに内蔵されたインクの吸収体の静負圧及び動負圧
を測定する工程 (4)抜き出した洗浄液の分析を行う工程 (5)前記(3),(4)の情報によりインクタンクの
リサイクルの可否を判定する工程 を含むことを特徴とするインクタンクのリサイクル方
法。 【効果】 リサイクル可能なインクタンクの選別ができ
るため、ユーザーが誤って不適当なインクタンクを再使
用することが避けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクタンクのリサイク
ル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクタンクのリサイクル、特に
ディスポーザブルタイプのインクジェットヘッドカート
リッジまたはインクタンクカートリッジに対する工業的
なリサイクルは行なわれておらず、インクタンクに固定
式の記録装置に対してインクカートリッジを交換するよ
うにリフィルキットが使われることがあるに過ぎなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、廃棄物量の増大
が環境破壊の大きな問題点となっているが、上記従来例
では、ディスポーザブルタイプのインクジェットヘッド
カートリッジまたはインクタンクカートリッジでは、使
用後に再利用される道はなく、環境問題に全く対処して
おらず、リフィルキットを使用する場合でもリフィル後
はそのキットを捨てるので環境破壊防止に大きく貢献し
ているとは言えなかった。また、リフィルキットでは、
リフィルをくりかえしているうちに、経時変化等により
吸収体の負圧特性が低下していたとしても、ユーザーは
知ることができず、リフィルして印字の異常が発生した
場合に始めてそのインクタンクが使用不可能であるかど
うかが判断できるので、結果としてリフィルキット及び
インクを無駄にしてしまうということがあった。
【0004】この発明の目的は廃棄物の発生量を最小限
に抑制することのできるインクタンクのリサイクル方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明はインクタンク
のリサイクルにおいて、 (1)インクタンクから残存インクを抜く工程 (2)リフィルインクの水素イオン濃度に対応した酸
性、中性またはアルカリ性の液体を洗浄液としてインク
タンクに注入し、洗浄する工程 (3)インクタンクから洗浄液を抜くとともに、インク
タンクに内蔵されたインクの吸収体の静負圧及び動負圧
を測定する工程 (4)抜き出した洗浄液の分析を行う工程 (5)前記(3),(4)の情報によりインクタンクの
リサイクルの可否を判定する工程 を含むことを特徴とするインクタンクのリサイクル方法
である。
【0006】本発明によればインクタンクのリサイクル
の洗浄工程において、残存インクを抜いたのち、リフィ
ルインクが酸性ならば酸性の水溶液を注入し、アルカリ
性ならばアルカリ性の水溶液を注入して洗浄し、注入液
を抜くと同時にインクタンクに内蔵された吸収体の静負
圧及び動負圧を測定することにより、吸収体が劣化する
などの理由で負圧特性が低下していないかを検査し、抜
いた水溶液の分析を行なって不純物の検査をすることに
よりリサイクル可能なインクタンクのみを再利用するこ
とが可能となり、ユーザーが誤って使用不可能なインク
タンクにインクをリフィルすることをなくし廃棄物の発
生量を最小限に抑制することができるようにしたもので
ある。
【0007】前記の注入すべき洗浄液は、リフィルイン
クとpHが同一であることが好ましく、またリフィルイ
ンクと同一の陽イオンおよび/または陰イオンを含むこ
とが好ましい。さらに、洗浄液は、リフィルインクに含
まれている溶剤種と同一の溶剤種を含むことが好まし
い。したがってまた洗浄液は、リフィルインクから染料
または顔料などのインクの着色成分のみを除いた液体で
あることが好ましい。
【0008】
【実施例】本発明を適用可能なインクジェットカートリ
ッジを図3に示す。
【0009】図3は、ガラス、シリコン、セラミック
ス、金属等のベースプレート上に、吐出エネルギー発生
素子が作り込まれたヒーターボードを複数個配置したも
のに対し、オリフィス1、液流路等が作り込まれた天板
(溝付き天板)2を接合することにより流路を形成した
インクジェット記録ヘッドユニット4を適用したインク
ジェットカートリッジを模式的に示したものである。こ
のインクジェット記録ヘッドユニット4に供給されるた
めのインクは、インクタンク3に貯蔵され、インクタン
ク3とインクジェット記録ヘッドユニットは一体的に形
成されていて、インクジェット記録ヘッドユニット4に
は蓋部材5が備えられている。
【0010】前述のインクカートリッジを用いた場合の
本発明のインクタンクのリサイクル方法のフローチャー
トの一例を図1に示す。
【0011】通常、インク供給が不可能になったインク
カートリッジ内においても、インクが残留しているた
め、最初にインクタンク内に残留しているインクをイン
クタンクから抜く。
【0012】そして、その後洗浄液を注入し、環境変化
等によりインクタンク内壁もしくはインク吸収体に付着
している増粘インク等をインクタンク内から排除するた
めに、洗浄液を注入する。
【0013】この場合の洗浄液は、前述したように再注
入されるインクに含まれている溶剤と同一の組成を有す
るものが望ましい。さらに、再注入(リフィル)される
インクから染料または顔料などのインクの着色成分のみ
を除いた液体であることが好ましい。
【0014】そして、洗浄液をインクタンク内に充填し
た後、洗浄液はインクタンクから抜かれることになる。
この導出時に、動負圧及び静負圧を測定する。動負圧は
洗浄液をインクタンクから排出しながら測定される。一
方、静負圧は、インク吸収体内で洗浄液と空気とが気液
界面を形成している任意の状態において、インク排出を
中断して測定される。
【0015】ここで、負圧とはインク供給に対する背圧
であり、記録ヘッドの吐出口部における水頭圧を大気圧
以下に設定するものである。そして、動負圧は記録中に
インク吸収体が発生させる負圧のことであり、静負圧は
非記録時にインク吸収体が働かせる負圧である。
【0016】そして、動負圧の判定基準は以下のように
設定される。
【0017】本実施例における記録ヘッド部に対してイ
ンクを安定に供給するために要求される動負圧は、記録
時中のインク吐出後のオリフィスのメニスカス維持の観
点から上限が-10mmaq、また、記録時中における
記録ヘッド部へのインク供給を可能にするために下限は
-100mmaqに納められる。
【0018】従って、動負圧の判定基準を本実施例にお
いては -100mmaq≦ 動負圧 ≦-10mmaq としている。
【0019】そして本発明のインクタンクのリサイクル
方法のフローチャートにおける静負圧の判定基準を作成
するため、図3に示すインクジェットカートリッジ20
0個に、0回ないし3回インクをリフィルし、リフィル
するインクと同量の洗浄液を注入し、洗浄液を2g抜い
たときの静負圧を測定し、静負圧10mm水柱毎にヒス
トグラムとして図2に示した。
【0020】図2で-10mmaqから0mmaqの静
負圧を示すインクジェットヘッドカートリッジは全ヘッ
ドの6.5%であり、これらはインクを規定量リフィル
した場合に衝撃等によりオリフィスからインク漏れを起
こすことがあるため、再使用には向かない。
【0021】図4は静負圧を測定したインクジェットヘ
ッドカートリッジのインク使用量に対する動負圧及び静
負圧を示したグラフであり、リサイクル可能な特性を示
したインクジェットヘッドカートリッジのうちの1つの
ものである。
【0022】図5は図4と同様のグラフであるが、動負
圧の測定に於ては問題がないが静負圧の測定に於て不合
格となったインクジェットヘッドカートリッジのうちの
1つのものである。
【0023】従って、動負圧のみによって判定ができな
いので、動負圧による判定を行った後、静負圧を判定す
る。このときの静負圧の判定基準は、前述したように、
非記録時におけるオリフィスからのインク漏れの観点か
ら上限の値を-10mmaqとする。また、記録再開時
にインク供給を可能とするために下限の値を-70mm
aqとする。
【0024】そして、動負圧及び静負圧の判定を行った
後、導出した洗浄液を分析する。この洗浄液の分析は、
再注入されるインクに対して、その特性を変化させるも
のや反応するものがないかを判定するためのものであ
る。
【0025】さらに、この洗浄液の分析工程において
は、スポンジ等の多孔質体からなるインク吸収体が劣化
し、インク吸収体の微小な破片等を出していないかにつ
いても判定される。
【0026】これらの工程をインク再注入前に行うこと
により、インク再注入後のインクカートリッジにおいて
も高品位の画像が保証されることになる。
【0027】上記基準の設定によって、インクタンク再
使用の判定が的確に行なわれるようになった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のリサイ
クル方法により、リサイクル可能なインクタンクを選別
することができユーザーが使用が不適当なインクタンク
に誤ってインクをリフィルすることが避けられ、廃棄物
の発生量を最小限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクのリサイクル方法のフロ
ーチャートの一例を示す図である。
【図2】本発明によるインクタンクのリサイクル方法中
の静負圧測定工程における測定結果を示すヒストグラム
である。
【図3】図2のデータを測定したとき使用したインクジ
ェット記録ヘッドの模式図である。
【図4】本発明の方法により使用可能と判定された一例
のインクタンクの、インク使用量に対する静負圧および
動負圧の関係を示すグラフである。
【図5】本発明の方法により、廃棄と判定された一例の
インクタンクの、インクの使用量に対する静負圧および
動負圧の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 オリフィス 2 溝付き天板 3 インクタンク 4 インクジェット記録ヘッドユニット 5 蓋部材
フロントページの続き (72)発明者 塩谷 真 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岸田 創 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 真理子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクのリサイクルにおいて、 (1)インクタンクから残存インクを抜く工程 (2)リフィルインクの水素イオン濃度に対応した酸
    性、中性またはアルカリ性の液体を洗浄液としてインク
    タンクに注入し、洗浄する工程 (3)インクタンクから洗浄液を抜くとともに、インク
    タンクに内蔵されたインクの吸収体の静負圧及び動負圧
    を測定する工程 (4)抜き出した洗浄液の分析を行う工程 (5)前記(3),(4)の情報によりインクタンクの
    リサイクルの可否を判定する工程 を含むことを特徴とするインクタンクのリサイクル方
    法。
  2. 【請求項2】 注入する洗浄液が、リフィルインクとp
    Hが同一であることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クタンクのリサイクル方法。
  3. 【請求項3】 注入する洗浄液が、リフィルインクに含
    まれているイオンと同一の陽イオンを含むことを特徴と
    する請求項1に記載のインクタンクのリサイクル方法。
  4. 【請求項4】 注入する洗浄液が、リフィルインクに含
    まれているイオンと同一の陰イオンを含むことを特徴と
    する請求項1に記載のインクタンクのリサイクル方法。
  5. 【請求項5】 注入する洗浄液が、リフィルインクに含
    まれているイオンと同一の陽イオン及び陰イオンを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクタンクのリサ
    イクル方法。
  6. 【請求項6】 注入する洗浄液が、リフィルインクに含
    まれている溶剤種と同一の溶剤種を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のインクタンクのリサイクル方法。
  7. 【請求項7】 注入する洗浄液が、リフィルインクから
    着色成分のみを除いた液体であることを特徴とする請求
    項1に記載のインクタンクのリサイクル方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6302534B1 (en) 1998-12-22 2001-10-16 Seiko Epson Corporation Method for recycling ink cartridge used for recording apparatus
KR20040043065A (ko) * 2002-11-15 2004-05-22 박형우 재생 카트리지 제조방법 및 이 제조방법에 의해 제조된재생 카트리지
US6864294B2 (en) 1999-05-14 2005-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Recycled plastic material, electronic apparatus having the recycled plastic material, method of manufacturing plastic part, method of manufacturing the recycled plastic material, and method of reusing plastic material

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