JPH07323175A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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Publication number
JPH07323175A
JPH07323175A JP6118211A JP11821194A JPH07323175A JP H07323175 A JPH07323175 A JP H07323175A JP 6118211 A JP6118211 A JP 6118211A JP 11821194 A JP11821194 A JP 11821194A JP H07323175 A JPH07323175 A JP H07323175A
Authority
JP
Japan
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washing water
washing
pulsator
water
tub
Prior art date
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Pending
Application number
JP6118211A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Sumiya
勝彦 角谷
Yasuyuki Nukina
康之 貫名
Toshinari Matsumoto
俊成 松本
Yoko Doko
陽子 道幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6118211A priority Critical patent/JPH07323175A/ja
Publication of JPH07323175A publication Critical patent/JPH07323175A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルセータのポンプ性能の向上を実現すると
ともに、洗浄性能の向上をはかった洗濯機の提供を目的
としている。 【構成】 洗濯槽2と、洗濯槽2に内包され洗濯物を収
容する脱水槽3と、裏面にポンプ作用を発生するブレー
ド6を放射状に有し前記脱水槽3の底部に配設されたパ
ルセータ5と、パルセータ5の外周近傍に回転軸を中心
に対向して設けられた洗濯水の吐出口17と、ブレード
6のポンプ作用によりシャワー状に脱水槽3内へ洗濯水
を放射する放射口を有する洗濯水の循環経路とを備え、
循環経路の吐出口17の一端には、前記パルセータの一
回転方向での洗濯水の吐出漏れを防ぐ締切部19を設
け、他端は同じ回転方向での洗濯水の流れを効率よく吐
出するなだらかな広がりを持ち、パルセータの一方向回
転のみ洗濯水の循環を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルセータのポンプ作用
による循環シャワーを利用した衣類洗濯機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の洗濯機の構成を添付の図9、図1
0に基づいて説明する。図において、1は洗濯機の本
体、2は洗濯水を溜める洗濯槽、3は洗濯槽2に内包さ
れ洗濯物を収容し上部に流体バランサー4を有する脱水
槽、5は脱水槽3の底部に配設された洗濯手段すなわち
パルセータであり、パルセータ5の裏面には循環水流を
発生させるブレード6を形成している。7は洗濯水を循
環する循環経路であり、8は循環経路7のブレード6の
対向部に設けた吐出口であり、9は洗濯物上部に向けて
シャワー状に放出させる循環経路7の放出口である。吐
出口8はパルセータ5のブレード6に向かって拡大形状
としている。10は伝達機構であり、内部に洗濯時にパ
ルセータ5の回転を所定の回転に減速する減速ギアと、
洗濯時・脱水時に応じパルセータ5または脱水槽3を回
転駆動することを切り換えるクラッチと、脱水槽3の回
転を減速するブレーキを内蔵している。11は上記洗濯
槽2の底部に設けたモータ、12、13はそれぞれモー
タ側プーリ、伝達機構側プーリであり、ベルト14を介
してモータ11の動力を伝達する。15は水道に接続さ
れ洗濯槽2に洗濯水を給水制御するする給水手段すなわ
ち給水弁であり、16は洗濯槽2に給水する経路途中に
設けた洗剤入れである。
【0003】以上のように構成された従来の洗濯機の洗
濯について、その動作を以下簡単に説明する。洗濯機の
使用者は、まず脱水槽3に洗濯物(図示せず)を投入
し、次に洗濯物の量に応じた洗剤を洗剤入れ16に入
れ、その後洗濯機のスタートスイッチを押し洗濯を開始
する。この後、給水弁15が開き給水を始めるが、給水
される洗濯水は給水経路途中にある洗剤入れ16内の洗
剤を洗濯槽2内に流し込む。所定の量の給水が終わった
後、パルセータ5が左右回転駆動され洗濯物を転動させ
るとともにブレード6のポンプ作用により洗濯水は吐出
口8から入り放出口9からシャワー状となって洗濯物に
かけられ循環する。これにより、投入された洗剤は素早
く溶解するとともにシャワーが洗濯物に作用し高い洗浄
性能を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10においてパルセ
ータ5が右回転を行っている時の吐出口8付近の洗濯水
の流れを矢印A(実線)で示す。従来の洗濯機では、パ
ルセータ5の右回転および左回転時の両回転方向におい
ても洗濯水の循環を行うため循環経路7の吐出口8両端
部がブレード6に向かって拡大形状に形成されており、
洗濯水の流れAは循環経路7に吐出されず、吐出方向と
は異なる方向の流れB(破線)が発生し、この流れが起
こることにより吐出漏れが生じ、吐出力は非常に低下す
る。パルセータ5が左回転を行っている時も同様な現象
が生じる。このためポンプ性能が低くなるが、通常水位
での洗浄の場合は水量自体が多いので洗浄性能にそれほ
ど影響はない。しかし、低水位時のように全体水量自体
が少ない場合、ポンプ圧力が必要となるため、循環水量
は少なくなり、シャワー状の放出が充分行われなくな
り、洗浄性能が低下するという課題があった。
【0005】本発明はパルセータのポンプ性能の向上を
実現する洗濯機の提供を第1の目的とする。
【0006】第2の目的はパルセータのポンプ性能の向
上を実現するとともに、洗浄性能の向上をはかった洗濯
機を提供することである。
【0007】第3の目的はパルセータのポンプ性能の向
上を実現し洗浄性能を維持するとともに、モータ負荷の
低減をはかった洗濯機を提供することである。
【0008】第4の目的はパルセータのポンプ性能の向
上を実現するとともに、洗浄水をさらにまんべんなく洗
濯物にかけることで洗浄性能の向上をはかった洗濯機を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めの本発明の第1の手段は、洗濯水を溜める洗濯槽と、
洗濯槽に内包され洗濯物を収容する脱水槽と、裏面にポ
ンプ作用を発生するブレードを放射状に有し脱水槽の底
部に配設されたパルセータと、パルセータの外周近傍に
回転軸を中心に対向して設けられた洗濯水の吐出口と、
ブレードのポンプ作用によりシャワー状に脱水槽内へ洗
濯水を放射する放射口を有する洗濯水の循環経路とを備
え、循環経路の吐出口の一端には、前記パルセータの一
回転方向での洗濯水の吐出漏れを防ぐ締切部を設け、他
端は同じ回転方向での洗濯水の流れを効率よく吐出方向
へ導くなだらかな広がりを持ち、パルセータの一方向回
転のみ洗濯水の循環を行いシャワー状に放出するもので
ある。
【0010】第2の目的を達成するための本発明の第2
の手段は、上記した吐出口を複数個備え、この複数の吐
出口の一端には、前記パルセータの一回転方向での洗濯
水の吐出漏れを防ぐ締切部を設け、他端は同じ回転方向
での洗濯水の流れを効率よく吐出するなだらかな広がり
を持ち、この吐出口に連結された循環経路はパルセータ
の一方向回転のみ洗濯水の循環を行い、かつ、それぞれ
となりあった吐出口の締切部を設ける端部は回転方向側
が異なる位置に設けたものである。
【0011】第3の目的を達成するための本発明の第3
の手段は、洗濯水の吐出漏れを防ぐ締切部を設ける端部
をそれぞれ異なる位置に設け、パルセータの正逆回転に
より2箇所の循環経路から交互に洗濯水の循環を行うも
のである。
【0012】第4の目的を達成するための本発明の第4
の手段は、循環経路の吐出口の中央より変位した位置に
前記パルセータのブレードにより生じる洗濯水の流れを
制限する締切板を設け、パルセータの回転方向によりそ
れぞれの放出口から放出される洗濯水の水量を異ならせ
たものである。
【0013】
【作用】本発明の第1の手段により、パルセータのブレ
ードにより洗濯水を送水する際の循環経路の吐出口での
吐出漏れとなる流れが、吐出口の一端に設けられた締切
部により生じなくなり、パルセータによるポンプ効率が
大幅に向上する。このため、低い水位の場合も確実にシ
ャワー形状の洗濯水の放出を行うことができる。
【0014】本発明の第2の手段により、複数の吐出口
それぞれにおいて設けられた締切部により、吐出漏れと
なる流れが生じなくなり、それぞれの循環経路を循環す
る洗濯水の水量が多くなる。また、パルセータの右回
転、左回転それぞれでシャワー状の洗濯水を放出する放
出口が異なるため、洗濯水面上部の洗濯物がどの位置に
あってもほぼ同じ条件で洗濯水がかかることになり、洗
浄性能の向上をはかることができる。
【0015】本発明の第3の手段により、循環経路の吐
出口に設けられた締切部により、吐出漏れが生じなくな
るため、パルセータによるポンプ効率を大幅に向上しポ
ンプ能力の向上をはかるとともに、2箇所の循環経路か
ら交互に洗濯水の循環を行うことによりモータの負荷を
低減することが可能となる。
【0016】本発明の第4の手段により、循環経路の吐
出口に設けられた締切板により、吐出漏れが生じなくな
り、パルセータによるポンプ効率を大幅に向上しポンプ
能力の向上をはかることができる。また、締切板の位置
を吐出口の中央より変位した位置に設けることにより、
パルセータの回転方向により洗濯水の循環水量を異なら
せることができ、ひとつの循環経路から放出されるシャ
ワー水量をパルセータの回転方向により増減することが
できる。これによりシャワーの扇型の軌跡に強弱をつけ
ることができ、シャワーの作用を洗濯水面に万遍なく行
き渡らせることができ、洗浄性能の向上をはかることが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1の手段の実施例を図1、
図2に基づいて説明する。ここで、従来例と同様の構成
のものは同一番号を付し詳細な説明を省略する。1は本
体、2は洗濯槽、3は脱水槽、4は流体バランサー、5
はパルセータであり、パルセータ裏面には循環水流を発
生させるブレード6を形成している。7は洗濯水を循環
する循環経路であり、10は伝達機構であり、内部に洗
濯時にパルセータ5の回転を所定の回転に減速する減速
ギアと、洗濯時・脱水時に応じパルセータ5または脱水
槽3を回転駆動することを切り換えるクラッチと、脱水
槽3の回転を減速するブレーキを内蔵している。11は
上記洗濯槽2の底部に設けたモータ、12、13はそれ
ぞれモータ側プーリ、伝達機構側プーリであり、ベルト
14を介してモータ11の動力を伝達する。15は水道
に接続され洗濯槽2に洗濯水を給水制御するする給水手
段すなわち給水弁であり、16は洗濯槽2に給水する経
路途中に設けた洗剤入れである。17は循環経路7のブ
レード6の対向部に設けた吐出口であり、18は洗濯物
上部に向けてシャワー状に放出させる循環経路7の放出
口である。吐出口17にはパルセータ5の左方向回転時
に洗濯水の循環を防ぐ締切部19を設け、パルセータ5
が右方向回転時のみ洗濯水の循環を行う構成としてい
る。
【0018】以下に本実施例の動作を説明する。まず使
用者は洗濯物を脱水槽3に入れ、その洗濯物の量に応じ
て所定量の洗剤を上記洗剤入れ16内へ投入する。その
後給水弁15に通電し、洗剤入れ16内の洗剤とともに
洗濯槽2内へ給水する。洗濯行程ではパルセータ5をモ
ータ11により正逆回転させるとともに、パルセータ5
に設けたブレード6の作用によりシャワー状に洗濯水を
洗濯物に散布し洗濯水を循環しながら洗浄を行う。シャ
ワー状の洗濯水が洗濯物上に散布され、これにより投入
された洗剤は素早く溶解し、シャワーによる水圧が洗濯
物に作用するとともに洗濯物を通過する上下の水流が生
じ高い洗浄性能を実現している。また、パルセータ5が
右方向回転時において、洗濯水の流れCはすべて循環経
路7に流入し、従来存在した洗濯水の吐出漏れとなる流
れはいっさい存在しなくなり、ポンプ効率が飛躍的に向
上しモータの負荷を大幅に低減することができる。パル
セータ5の左方向回転時には洗濯水の循環は無くなる
が、特に洗濯物の量が少なく洗濯水の水位が低いとき、
たとえば放出口18と洗濯水の水面との差すなわちヘッ
ドが25cm以上のとき、従来の洗濯機では極端に循環
水量が低下していたが、本発明の構成により、必要な循
環水量を確実に確保でき、洗浄性能の向上が可能とな
る。
【0019】次に第2の発明の一実施例について図3、
図4に基づいて説明する。20、21、22は複数個設
けた循環経路であり、本実施例では3箇所設けている。
23は洗濯物上部に向けてシャワー状に放出させる循環
経路20、21、22の放出口であり、24、25、2
6は循環経路20、21、22それぞれのブレード6の
対向部に設けた吐出口である。吐出口24、25にはパ
ルセータ5の左方向回転時に洗濯水の循環を防ぐ締切部
27、28をそれぞれ設けることにより、パルセータ5
が右方向回転時のみ洗濯水の循環を行う構成としてい
る。また吐出口26にはパルセータ5の右方向回転時に
洗濯水の循環を防ぐ締切部29を設けることにより、パ
ルセータ5が左方向回転時のみ洗濯水の循環を行う構成
としている。
【0020】以下に本実施例の動作を説明する。まず使
用者は洗濯物を脱水槽3に、所定量の洗剤を上記洗剤入
れ16内へ投入する。その後給水弁15により洗剤入れ
16内の洗剤とともに洗濯槽2内へ給水する。洗濯行程
ではパルセータ5をモータ11により正逆回転させると
ともに、パルセータ5に設けたブレード6の作用により
シャワー状の洗濯水を洗濯物に散布し洗濯水を循環しな
がら洗浄を行う。シャワー状の洗濯水が洗濯物上に散布
され、これにより投入された洗剤は素早く溶解し、シャ
ワーによる水圧が洗濯物に作用するとともに洗濯物を通
過する上下の水流が生じ高い洗浄性能を実現している。
またパルセータ5が右方向回転時において洗濯水の流れ
D(実線)はすべて循環経路20、21に流入し、パル
セータ5が左方向回転時において洗濯水の流れE(破
線)はすべて循環経路22に流入し、従来存在した洗濯
水の吐出漏れとなるながれはいっさい存在しなくなり、
ポンプ効率が飛躍的に向上しモータの負荷を大幅に低減
することができる。さらに、通常の洗濯機に使用される
モータは一般的にその回転方向により駆動トルクの異な
る単相誘導モータが用いられており、脱水回転方向をモ
ータの強トルク回転方向としている。本発明において、
循環経路20、21をモータの強トルク回転方向に循環
可能とし、循環経路22をモータの弱トルク回転方向に
循環可能とすれば、モータの特性を最大限利用できモー
タの大型化なしで循環水量の増大を果たすことができ
る。このため、パルセータの右回転、左回転それぞれで
シャワー状の洗濯水を放出する放出口が異なるため、洗
濯水面上部の洗濯物がどの位置にあってもほぼ同じ条件
で洗濯水がかかることになり、洗浄性能の向上をはかる
ことができる。
【0021】第3の発明の一実施例について図5、図6
に基づいて説明する。30、31は2箇所に設けた循環
経路である。32は洗濯物上部に向けてシャワー状に放
出させる循環経路30、31の放出口であり、33、3
4は循環経路30、31それぞれのブレード6の対向部
に設けた吐出口である。吐出口33にはパルセータ5の
左方向回転時に洗濯水の循環を防ぐ締切部35設け、パ
ルセータ5が右方向回転時のみ洗濯水の循環を行う構成
としている。また吐出口34にはパルセータ5の右方向
回転時に洗濯水の循環を防ぐ締切部36を設け、パルセ
ータ5が左方向回転時のみ洗濯水の循環を行う構成とし
ている。
【0022】以下に本実施例の動作を説明する。まず使
用者は洗濯物を脱水槽3に、所定量の洗剤を上記洗剤入
れ16内へ投入する。その後給水弁15により洗剤入れ
16内の洗剤とともに洗濯槽2内へ給水する。洗濯行程
ではパルセータ5をモータ11により正逆回転させると
ともに、パルセータ5に設けたブレード6の作用により
シャワー状の洗濯水を洗濯物に散布し洗濯水を循環しな
がら洗浄を行う。シャワー状の洗濯水が洗濯物上に散布
され、これにより投入された洗剤は素早く溶解し、シャ
ワーによる水圧が洗濯物に作用するとともに洗濯物を通
過する上下の水流が生じ高い洗浄性能を実現している。
またパルセータ5が右方向回転時において洗濯水の流れ
F(実線)はすべて循環経路30に流入し、パルセータ
5が左方向回転時において洗濯水の流れG(破線)はす
べて循環経路31に流入し、従来存在した洗濯水の吐出
漏れとなる流れはいっさい存在しなくなり、ポンプ効率
が飛躍的に向上しモータの負荷を大幅に低減することが
できる。さらに、パルセータ5の左右方向それぞれの回
転時においてひとつの循環経路からのみ洗濯水の循環を
行うこととなるが、特に洗濯物の量が少なく洗濯水の水
位が低いときにおいても、十分な循環水量を確保するこ
とができ、洗浄性能の向上が可能となる。さらに、2箇
所の循環経路30、31から交互に洗濯水の循環を行う
ことにより、同時に循環水流が発生することがなくなり
モータの負荷を大幅に低減することが可能となる。
【0023】第4の発明の一実施例について図7、図8
に基づいて説明する。37、38は循環経路であり、3
9は洗濯物上部に向けてシャワー状に放出させる循環経
路37、38の放出口であり、40、41はそれぞれ循
環経路37、38のブレード6の対向部に設けた吐出口
である。吐出口40には吐出口40の中央より変位した
位置、本実施例では右回転方向に変位させた位置にブレ
ード6により生じる洗濯水の流れを制限する締切部42
を設け、パルセータ5の右方向回転時には左方向回転時
に比べより多くの洗濯水の循環水量を確保している。吐
出口41には、吸気口40とは逆に吐出口41の左回転
方向に変位させた位置にブレード6により生じる洗濯水
の流れを制限する締切部43を設け、パルセータ5の左
方向回転時には右方向回転時に比べより多くの洗濯水の
循環水量を確保している。
【0024】以下に本実施例の動作を説明する。まず使
用者は洗濯物を脱水槽3に、所定量の洗剤を上記洗剤入
れ16内へ投入する。その後給水弁15により洗剤入れ
16内の洗剤とともに洗濯槽2内へ給水する。洗濯行程
ではパルセータ5をモータ11により正逆回転させると
ともに、パルセータ5に設けたブレード6の作用により
シャワー状の洗濯水を洗濯物に散布し洗濯水を循環しな
がら洗浄を行う。シャワー状の洗濯水が洗濯物上に散布
され、これにより投入された洗剤は素早く溶解し、シャ
ワーによる水圧が洗濯物に作用するとともに洗濯物を通
過する上下の水流が生じ高い洗浄性能を実現している。
またパルセータ5が右方向回転時において洗濯水の流れ
H(実線)は逆流することなくすべて循環経路37ある
いは循環経路38に流入し、パルセータ5が左方向回転
時において洗濯水の流れI(破線)は吐出漏れの流れを
生ずることなくすべて循環経路38あるいは循環経路3
7に流入し、ポンプ効率が飛躍的に向上しモータの負荷
を大幅に低減することができる。さらに、ひとつの循環
経路を見れば放出されるシャワーの水量はパルセータ5
の回転方向により増減することとなる。このためシャワ
ーの扇型の軌跡は強弱をつけることができ、シャワーの
作用を洗濯水面に万遍なく行き渡らせることができ、洗
浄性能の向上をはかることができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように第1の手段によれば、パル
セータのブレードにより洗濯水を送水する際に循環経路
の吐出口での吐出漏れとなる流れの発生を防ぐことがで
き、パルセータによるポンプ効率を大幅に向上するとと
もにポンプ能力を向上を実現できる。
【0026】第2の手段によれば、複数個の循環経路そ
れぞれにおいて循環経路の吐出口での吐出漏れとなる流
れの発生を防ぐことができ、パルセータによるポンプ効
率を大幅に向上しポンプ能力の向上をはかるとともに、
循環水量を増加させ洗浄性能の向上をはかることができ
る。また、パルセータの右回転、左回転それぞれでシャ
ワー状の洗濯水を放出する放出口が異なるため、洗濯水
面上部の洗濯物がどの位置にあってもほぼ同じ条件で洗
濯水がかかることになり、洗浄性能の向上をはかること
ができる。
【0027】本発明の第3の手段によれば、循環経路の
吐出口に設けられた締切部により、吐出漏れが生じなく
なるため、パルセータによるポンプ効率を大幅に向上し
ポンプ能力の向上をはかるとともに、2箇所の循環経路
から交互に洗濯水の循環を行うことによりモータの負荷
を低減することが可能となる。
【0028】本発明の第4の手段によれば、循環経路の
吐出口に設けられた締切板により、吐出漏れが生じなく
なり、パルセータによるポンプ効率を大幅に向上しポン
プ能力の向上をはかることができる。また、締切板の位
置を吐出口の中央より変位した位置に設けることによ
り、パルセータの回転方向により洗濯水の循環水量を異
ならせることができ、ひとつの循環経路から放出される
シャワー水量をパルセータの回転方向により増減するこ
とができる。これによりシャワーの扇型の軌跡に強弱を
つけることができ、シャワーの作用を洗濯水面に万遍な
く行き渡らせることができ、洗浄性能の向上をはかるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の一実施例を示す全自動洗
濯機の側面断面図
【図2】同一実施例のパルセータ位置での平面断面図
【図3】本発明の第2の発明の一実施例を示す全自動洗
濯機の側面断面図
【図4】同一実施例のパルセータ位置での平面断面図
【図5】本発明の第3の発明の一実施例を示す全自動洗
濯機の側面断面図
【図6】同一実施例のパルセータ位置での平面断面図
【図7】本発明の第4の発明の一実施例を示す全自動洗
濯機の側面断面図
【図8】同一実施例のパルセータ位置での平面断面図
【図9】従来の全自動洗濯機の側面断面図
【図10】従来の全自動洗濯機のパルセータ位置での平
面断面図
【符号の説明】
2 洗濯槽 3 脱水槽 5 パルセータ 6 ブレード 7 循環経路 11 モータ 15 給水弁 16 洗剤入れ 17 吐出口 18 放出口 19 締切部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道幸 陽子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯水を溜める洗濯槽と、洗濯槽に内包
    され洗濯物を収容する脱水槽と、裏面にポンプ作用を発
    生するブレードを放射状に有し前記脱水槽の底部に配設
    されたパルセータと、パルセータの外周近傍に回転軸を
    中心に対向して設けられた洗濯水の吐出口と、ブレード
    のポンプ作用によりシャワー状に脱水槽内へ洗濯水を放
    出する放出口を有する洗濯水の循環経路とを備え、前記
    循環経路の吐出口の一端には、前記パルセータの一回転
    方向での洗濯水の吐出漏れを防ぐ締切部を設け、他端は
    同じ回転方向での洗濯水の流れを効率よく吐出するなだ
    らかな広がりを持ち、パルセータの一方向回転のみ洗濯
    水の循環を行う構成とした洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯水を溜める洗濯槽と、洗濯槽に内包
    され洗濯物を収容する脱水槽と、裏面にポンプ作用を発
    生するブレードを放射状に有し前記脱水槽の底部に配設
    されたパルセータと、パルセータの外周近傍に回転軸を
    中心に対向して設けられた洗濯水の吐出口と、ブレード
    のポンプ作用によりシャワー状に脱水槽内へ洗濯水を放
    出する放出口を有する複数の洗濯水の循環経路とを備
    え、前記複数の吐出口の一端には、前記パルセータの一
    回転方向での洗濯水の吐出漏れを防ぐ締切部を設け、他
    端は同じ回転方向での洗濯水の流れを効率よく吐出する
    なだらかな広がりを持ち、パルセータの一方向回転のみ
    洗濯水の循環を行い、かつ、となりあった吐出口の締切
    部を設ける端部は回転方向側が異なる位置に設けた洗濯
    機。
  3. 【請求項3】 洗濯水を溜める洗濯槽と、洗濯槽に内包
    され洗濯物を収容する脱水槽と、裏面にポンプ作用を発
    生するブレードを放射状に有し前記脱水槽の底部に配設
    されたパルセータと、パルセータの外周近傍に回転軸を
    中心に対向して設けられた洗濯水の吐出口と、ブレード
    のポンプ作用によりシャワー状に脱水槽内へ洗濯水を放
    出する放出口を有する洗濯水の循環経路とを備え、前記
    循環経路は2カ所形成し、洗濯水の吐出漏れを防ぐ締切
    部を設ける端部をそれぞれ異なる位置に設け、パルセー
    タの正逆回転により2箇所の循環経路から交互に洗濯水
    の循環を行う洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯水を溜める洗濯槽と、洗濯槽に内包
    され洗濯物を収容する脱水槽と、裏面にポンプ作用を発
    生するブレードを放射状に有し前記脱水槽の底部に配設
    されたパルセータと、パルセータの外周近傍に回転軸を
    中心に対向して設けられた洗濯水の吐出口と、ブレード
    のポンプ作用によりシャワー状に脱水槽内へ洗濯水を放
    射する放射口を有する洗濯水の循環経路とを備え、前記
    循環経路の吐出口の中央より変位した位置に前記パルセ
    ータのブレードにより生じる洗濯水の流れを制限する締
    切板を設け、パルセータの回転方向によりそれぞれの放
    出口から放出される洗濯水の水量を異ならせた洗濯機。
JP6118211A 1994-05-31 1994-05-31 洗濯機 Pending JPH07323175A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003079997A (ja) * 2001-09-17 2003-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯機
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