JPH07322946A - 卓カバ− - Google Patents
卓カバ−Info
- Publication number
- JPH07322946A JPH07322946A JP11978494A JP11978494A JPH07322946A JP H07322946 A JPH07322946 A JP H07322946A JP 11978494 A JP11978494 A JP 11978494A JP 11978494 A JP11978494 A JP 11978494A JP H07322946 A JPH07322946 A JP H07322946A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polyvinyl chloride
- adhesive
- fluororesin
- film
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は傷つきやすい漆塗り、ポリウレタン塗
装或いはUV塗装の卓表面にのせて使用する卓カバ−を
提供することを目的とする。 【構成】ポリ塩化ビニル系樹脂シ−トの一方の面又は両
面に弗素系樹脂よりなるフィルムを接着剤をもって積層
した卓カバ−である。
装或いはUV塗装の卓表面にのせて使用する卓カバ−を
提供することを目的とする。 【構成】ポリ塩化ビニル系樹脂シ−トの一方の面又は両
面に弗素系樹脂よりなるフィルムを接着剤をもって積層
した卓カバ−である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は傷つきやすい漆塗り、ポ
リウレタン塗装或いはUV塗装の卓表面にのせて使用す
る卓カバ−に関する。
リウレタン塗装或いはUV塗装の卓表面にのせて使用す
る卓カバ−に関する。
【0002】
【従来の技術】主として日本家屋において使用されてい
る漆塗り、ポリウレタン塗装或いはUV塗装の卓は格調
ある家具として従来より重宝されている。しかし、この
ような卓は細かい傷がつきやすいという欠点があった。
そのためこの卓表面に布や合成樹脂等のテ−ブルカバ−
を使用されることが多い。しかし、布などのテ−ブルカ
バ−を使用すると卓本来の漆塗りの良さが失われてしま
い、また合成樹脂製のカバ−を使用すると、合成樹脂中
に配合されている可塑剤などが移行するという問題があ
った。なお、UV塗装とはアクリル系UV(紫外線)硬
化塗装のことである。
る漆塗り、ポリウレタン塗装或いはUV塗装の卓は格調
ある家具として従来より重宝されている。しかし、この
ような卓は細かい傷がつきやすいという欠点があった。
そのためこの卓表面に布や合成樹脂等のテ−ブルカバ−
を使用されることが多い。しかし、布などのテ−ブルカ
バ−を使用すると卓本来の漆塗りの良さが失われてしま
い、また合成樹脂製のカバ−を使用すると、合成樹脂中
に配合されている可塑剤などが移行するという問題があ
った。なお、UV塗装とはアクリル系UV(紫外線)硬
化塗装のことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は上
記の問題点を解決すべく種々検討した、本発明を完成し
たもので、本発明の目的は卓本来の良さを失うことな
く、卓表面を保護する卓カバ−を提供することである。
記の問題点を解決すべく種々検討した、本発明を完成し
たもので、本発明の目的は卓本来の良さを失うことな
く、卓表面を保護する卓カバ−を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポリ塩
化ビニル系樹脂シ−トの一方の面に弗素系樹脂よりなる
フィルムを接着剤をもって積層したことを特徴とする卓
カバ−である。すなわち、本発明はポリ塩化ビニル系樹
脂シ−トと弗素系樹脂フィルムとを接着剤をもって積層
したものであって、卓表面に弗素系樹脂フィルムが接す
るように載置することによって卓表面が保護されると共
に弗素系樹脂フィルムによってポリ塩化ビニル系樹脂シ
−ト中に配合されている可塑剤が移行し卓表面に接する
ことがないので塗りがおかされることがない。
化ビニル系樹脂シ−トの一方の面に弗素系樹脂よりなる
フィルムを接着剤をもって積層したことを特徴とする卓
カバ−である。すなわち、本発明はポリ塩化ビニル系樹
脂シ−トと弗素系樹脂フィルムとを接着剤をもって積層
したものであって、卓表面に弗素系樹脂フィルムが接す
るように載置することによって卓表面が保護されると共
に弗素系樹脂フィルムによってポリ塩化ビニル系樹脂シ
−ト中に配合されている可塑剤が移行し卓表面に接する
ことがないので塗りがおかされることがない。
【0005】本発明におけるポリ塩化ビニル系樹脂とは
塩化ビニル単一重合体或は塩化ビニルを主成分とする共
重合体もしくはポリ塩化ビニル重合体を主体とし、これ
に他の樹脂成分を混合した樹脂組成物であり、このよう
な樹脂成分に常法に従って可塑剤、安定剤、充填剤等の
配合剤を添加してシ−トとする。そして、そのシ−トの
厚さとしては、特に規定されないが、通常、1mm〜3
mm程度である。
塩化ビニル単一重合体或は塩化ビニルを主成分とする共
重合体もしくはポリ塩化ビニル重合体を主体とし、これ
に他の樹脂成分を混合した樹脂組成物であり、このよう
な樹脂成分に常法に従って可塑剤、安定剤、充填剤等の
配合剤を添加してシ−トとする。そして、そのシ−トの
厚さとしては、特に規定されないが、通常、1mm〜3
mm程度である。
【0006】このポリ塩化ビニルシ−トに積層される弗
素系樹脂フィルムとしてはポリフッ化ビニリデン、ポリ
四フッ化エチレン、ポリ三フッ化エチレン、ペルフルオ
ロアルコキシ樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレンコポリマ−、エチレン−テトラフルオ
ロエチレンコポリマ−、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコポリマ
−、ポリフッ化ビニル等の合成樹脂が使用されるが、特
に好ましい弗素系樹脂としてはエチレン、テトラフルオ
ロエチレンコポリマ−である。このフィルムの厚さとし
ては特に限定はないが、通常12μm程度のものが好ま
しい。
素系樹脂フィルムとしてはポリフッ化ビニリデン、ポリ
四フッ化エチレン、ポリ三フッ化エチレン、ペルフルオ
ロアルコキシ樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレンコポリマ−、エチレン−テトラフルオ
ロエチレンコポリマ−、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコポリマ
−、ポリフッ化ビニル等の合成樹脂が使用されるが、特
に好ましい弗素系樹脂としてはエチレン、テトラフルオ
ロエチレンコポリマ−である。このフィルムの厚さとし
ては特に限定はないが、通常12μm程度のものが好ま
しい。
【0007】通常ラミネ−トを成形するに際しては共押
出方法によって行われているが、ポリ塩化ビニル系樹脂
の押出し温度は約180℃であり、弗素系樹脂のそれは
ポリ塩化ビニル系樹脂の押出し温度より可成り高いの
で、両者を共押出することはできず、したがって接着剤
を用いて接着積層される。使用する接着剤としては、熱
可塑性樹脂を主体とする樹脂が使用でき、ポリエステル
系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマ−、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリメタクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル−
メタクリル酸アルキル(但しアルキル基の炭素数2〜6
個)コポリマ−(アクリル樹脂)、ポリスチレン、ポリ
アミド系樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルアセ
タ−ルなどポリアセタ−ル系樹脂、メチルセルロ−ス、
エチルセルロ−ス、アセチルセルロ−ス、セルロ−スア
セテ−トブチレ−ト、ニトロセルロ−スなどのセルロ−
ス誘導体等の樹脂を主体とする接着剤等何れでもよく、
また必要に応じてエポキシ樹脂、ウレタン系樹脂などの
熱硬化性樹脂を適宜使用する。
出方法によって行われているが、ポリ塩化ビニル系樹脂
の押出し温度は約180℃であり、弗素系樹脂のそれは
ポリ塩化ビニル系樹脂の押出し温度より可成り高いの
で、両者を共押出することはできず、したがって接着剤
を用いて接着積層される。使用する接着剤としては、熱
可塑性樹脂を主体とする樹脂が使用でき、ポリエステル
系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマ−、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリメタクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル−
メタクリル酸アルキル(但しアルキル基の炭素数2〜6
個)コポリマ−(アクリル樹脂)、ポリスチレン、ポリ
アミド系樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルアセ
タ−ルなどポリアセタ−ル系樹脂、メチルセルロ−ス、
エチルセルロ−ス、アセチルセルロ−ス、セルロ−スア
セテ−トブチレ−ト、ニトロセルロ−スなどのセルロ−
ス誘導体等の樹脂を主体とする接着剤等何れでもよく、
また必要に応じてエポキシ樹脂、ウレタン系樹脂などの
熱硬化性樹脂を適宜使用する。
【0008】これらの接着剤はポリ塩化ビニル系樹脂シ
−ト又は弗素系樹脂フィルムの何れか一方の面に塗布ロ
−ル、ドクタ−ナイフ等の塗布装置を用いて塗布し、加
熱加圧して一体とするか或は接着剤フィルムをポリ塩化
ビニル系樹脂シ−トと弗素系樹脂フィルムの間に介在さ
せて加熱圧着して一体とする。このようにして得られた
卓カバ−の断面図を図1に示す。図1において、1はポ
リ塩化ビニルシ−ト、2は接着剤層、3は弗素系樹脂フ
ィルムを表わす。次に実施例をもって本発明を具体的に
説明する。
−ト又は弗素系樹脂フィルムの何れか一方の面に塗布ロ
−ル、ドクタ−ナイフ等の塗布装置を用いて塗布し、加
熱加圧して一体とするか或は接着剤フィルムをポリ塩化
ビニル系樹脂シ−トと弗素系樹脂フィルムの間に介在さ
せて加熱圧着して一体とする。このようにして得られた
卓カバ−の断面図を図1に示す。図1において、1はポ
リ塩化ビニルシ−ト、2は接着剤層、3は弗素系樹脂フ
ィルムを表わす。次に実施例をもって本発明を具体的に
説明する。
【0009】
【実施例】ポリ塩化ビニル樹脂100重量部にトリオク
チルトリメ−ト(可塑剤)60重量部及びBa−Zn系
安定剤1重量部を配合混練し厚さ2.5mmのシ−トを
形成する。他方、四フッ化エチレンコポリマ−(商品名
アフロンCOP)を押出機で厚さ12μmのフィルムを
成形し、ポリ塩化ビニル樹脂シ−トの両面に前記フッ素
系樹脂フィルムを接着積層する。使用する接着剤として
はエポキシ系接着剤である。
チルトリメ−ト(可塑剤)60重量部及びBa−Zn系
安定剤1重量部を配合混練し厚さ2.5mmのシ−トを
形成する。他方、四フッ化エチレンコポリマ−(商品名
アフロンCOP)を押出機で厚さ12μmのフィルムを
成形し、ポリ塩化ビニル樹脂シ−トの両面に前記フッ素
系樹脂フィルムを接着積層する。使用する接着剤として
はエポキシ系接着剤である。
【0010】得られた卓カバ−について汚染試験を行っ
た。試験方法はポリウレタン塗装品及び漆塗製品上に、
100g/cm2の加圧下、50℃で168時間及び6
0℃で168時間置いた後、卓カバ−を除き化粧板上の
汚染状態を観察して評価した。なお、比較のためトリメ
リット酸を含有したポリ塩化ビニル樹脂シ−ト、及び市
販品を用いた場合についても行った。その結果を表1に
示す。表1における評価基準は次の通りである。 a:汚染なし、密着なし b:汚染なし、密着あり c:汚染跡あり d:著しい汚染跡あり
た。試験方法はポリウレタン塗装品及び漆塗製品上に、
100g/cm2の加圧下、50℃で168時間及び6
0℃で168時間置いた後、卓カバ−を除き化粧板上の
汚染状態を観察して評価した。なお、比較のためトリメ
リット酸を含有したポリ塩化ビニル樹脂シ−ト、及び市
販品を用いた場合についても行った。その結果を表1に
示す。表1における評価基準は次の通りである。 a:汚染なし、密着なし b:汚染なし、密着あり c:汚染跡あり d:著しい汚染跡あり
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はポリ塩化ビ
ニル系樹脂シ−トの一方の面又は両面に弗素系樹脂より
なるフィルムを接着剤をもって積層したことによって、
可塑剤の移行によって卓表面の漆塗りが侵されること無
く、また、卓表面を充分保護することができる。
ニル系樹脂シ−トの一方の面又は両面に弗素系樹脂より
なるフィルムを接着剤をもって積層したことによって、
可塑剤の移行によって卓表面の漆塗りが侵されること無
く、また、卓表面を充分保護することができる。
【図1】 本発明にかかる卓カバ−の断面図
1 ポリ塩化ビニル系樹脂シ−ト 2 接着剤層 3 弗素系樹脂フィルム
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリ塩化ビニル系樹脂シ−トの一方の面
又は両面に弗素系樹脂よりなるフィルムを接着剤をもっ
て積層した卓カバ−。 - 【請求項2】 弗素系樹脂が四フッ化エチレンコポリマ
−である請求項1記載の卓カバ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11978494A JPH07322946A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 卓カバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11978494A JPH07322946A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 卓カバ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07322946A true JPH07322946A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14770142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11978494A Pending JPH07322946A (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 卓カバ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07322946A (ja) |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP11978494A patent/JPH07322946A/ja active Pending
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