JPH07321579A - 自動出力制御回路及び信号増幅回路 - Google Patents

自動出力制御回路及び信号増幅回路

Info

Publication number
JPH07321579A
JPH07321579A JP11632994A JP11632994A JPH07321579A JP H07321579 A JPH07321579 A JP H07321579A JP 11632994 A JP11632994 A JP 11632994A JP 11632994 A JP11632994 A JP 11632994A JP H07321579 A JPH07321579 A JP H07321579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power amplifier
voltage
output
control circuit
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11632994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Kumagai
幸彦 熊谷
Hajime Suganuma
元 菅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP11632994A priority Critical patent/JPH07321579A/ja
Publication of JPH07321579A publication Critical patent/JPH07321579A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリを電源とする無線機において、バッ
テリ電圧が低下した場合でも歪みの少ない出力信号が得
られるように出力を調節することが可能な自動出力制御
回路を提供する。 【構成】 入力信号は可変アッテネータ1で減衰された
上で電力増幅器2に入力され、電力増幅されて出力され
る。この際、電力増幅器2の出力は検波回路3で常時モ
ニタされ、得られた検波データDi と基準値との差に基
づいて、CPU7で可変アッテネータ制御データAi
求められる。この制御データにより可変アッテネータ1
の減衰率が制御されることにより、電力増幅器2の出力
が目標制御される。ここで、電圧検出回路4はバッテリ
電圧をモニタしており、このバッテリ電圧が所定のしき
い値以下に下がった場合には、CPU7で用いる基準値
を切り換え、電力増幅器の目標電力を下げる。これによ
り、バッテリ電圧が下がっても電力増幅器2を飽和させ
ずに動作させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、π/4QPSK等のデ
ジタル変調方式の無線機に用いる自動出力制御回路に関
し、特にバッテリを使用する小型の無線機に用いる自動
出力制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】無線機の送信出力を制御し、また送信系
を構成する各回路の利得のばらつきを補う手法として、
APC(自動出力制御)が知られている。
【0003】図2は、π/4QPSK等のデジタル変調
方式の無線機に搭載される従来のAPC回路の構成を示
すブロック図である。図において、可変アッテネータ1
は、入力されたデジタル変調信号を減衰し、電力増幅器
(PA)2に出力している。電力増幅器2は、図示しな
いバッテリから電力供給(VD )を受けており、可変ア
ッテネータ1から出力された減衰したデジタル変調信号
を電力増幅して出力する。電力増幅器2の出力信号は、
検波回路3によって検波される。検波回路3の出力は電
力増幅器2の出力レベルを表しており、この信号はA/
D変換器5によってデジタルデータに変換された上でC
PU7に供給される。CPU7は、メモリ8に記憶され
た基準値を用いて、供給されるデジタルデータに応じて
可変アッテネータ1の減衰率を制御するための制御デー
タを生成する。この制御データはD/A変換器6でアナ
ログの電圧に変換された上で、可変アッテネータ1に供
給される。可変アッテネータ1の減衰率は、このアナロ
グ電圧に応じて変化する。
【0004】この従来のAPC回路では、使用される前
に、CPUで制御データを生成する際に用いるデータの
基準値の設定が行われる。すなわち、まず、可変アッテ
ネータ1に所定の入力電力Pi の信号が入力されている
ときに、電力増幅器2の出力電力が目標とする定格出力
o になるよう、可変アッテネータ1に与える制御デー
タA0 を設定する。そして、そのときの検波回路3の出
力電圧をA/D変換器5でデジタルデータに変換し、検
波データD0 を得る。このようにして得られたA0 及び
0 が基準データとしてメモリ8に記憶される。
【0005】このAPC回路を実際に使用していると、
電力増幅器2の出力は電源電圧の変動や温度変化等によ
って変動するので、検波回路3の出力をA/D変換した
検波データDi は、基準データD0 と異なってくる。C
PU7は、このDi とD0 との差分から、電力増幅器2
の出力を定格出力Po に戻すための制御データの補正値
を求め、この補正値で制御データの基準データA0 を補
正して、新たな制御データAi を生成する。そして、こ
のようにして補正された新たな制御データAiがD/A
変換器6でアナログ電圧に変換され、可変アッテネータ
1に与えられる。可変アッテネータ1は、この与えられ
たアナログ電圧によって減衰率が制御される。
【0006】このようにして、このAPC回路は、時々
刻々の検波データDi と基準データD0 との差分に基づ
き、制御データの補正値を求め、この補正値によって補
正された制御データAi を用いて可変アッテネータ1の
減衰率を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】バッテリ(二次蓄電
池)を用いる携帯無線機等においては、レギュレータを
使用することによる効率低下を避けるため、電力増幅器
等の大電力を扱うデバイスは、電源電圧としてバッテリ
の電圧が直接に接続されている。したがって、従来の携
帯無線機等においては、使用時間の経過によりバッテリ
の電圧が低下することにより、電力増幅器の電気特性が
劣化していた。
【0008】すなわち、前述した従来のAPC回路は、
常に目的の出力(目標出力)を維持しようとする。従っ
て、バッテリ電圧の低下により電力増幅器の電源電圧V
D が低下して、電力増幅器の最大出力能力自体が目標出
力以下となり、入力をいくら増大させても目標出力が得
られないような場合でも、従来のAPC回路は、出力を
あげるために可変アッテネータの減衰率を低下させ、電
力増幅器への入力を増大させようとする。すると、入力
の増大により、電力増幅器の出力は飽和領域で出力され
ることなり、出力信号の歪みが増大してしまう。π/4
QPSK等のデジタル変調は信号増幅において直線性を
要するので、このような出力信号の歪みは、隣接チャネ
ル漏洩電力やベクトルエラーの増大等を引き起こし、大
きな問題となっていた。
【0009】また、従来のAPC回路では、電力増幅器
への入力の増大により、電力増幅器が過入力となり、電
力増幅器内のデバイスが劣化し、あるいは破壊されてし
まうおそれがあった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、バッテリ電圧が下がった場合でも、無
線機の隣接チャネル漏洩電力やベクトルエラー等の特性
が劣化しないよう、電力増幅器を飽和状態にしないよう
に制御することが可能な自動出力制御回路を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明に係る自動出力制御回路は、電力増幅器の
前段に設けられ、減衰率が変更可能な可変アッテネータ
と、前記電力増幅器の出力を検出し、検出された出力に
応じて前記可変アッテネータの減衰率を変更制御する減
衰率制御手段とを有し、バッテリから電力供給を受ける
前記電力増幅器の出力を目標制御する自動出力制御回路
において、前記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段
と、検出されたバッテリ電圧がしきい電圧条件を満たす
か否か判定し、満たす場合に前記電力増幅器が飽和する
危険があるとみなし、前記電力増幅器が線形領域で作動
するよう前記可変アッテネータの減衰率を大きくする減
衰率補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、減衰率制御手段が、電力
増幅器の出力を所定の基準値と比較し、これらの差分に
応じて可変アッテネータの減衰率を制御し、減衰率補正
手段が、前記減衰率制御手段における基準値を低減する
ことにより可変アッテネータの減衰率を大きくすること
を特徴とする。
【0013】本発明は、また、減衰率制御手段で用いら
れるしきい電圧条件が、バッテリ電圧が所定のしきい電
圧値以下となることであることを特徴とする。さらに、
本発明は、このしきい電圧値が、バッテリ電圧がこの自
動出力制御回路が動作可能な最低電圧の近傍の電圧値以
上の所定範囲に含まれるある電圧値であることを特徴と
する。
【0014】また、本発明に係る信号増幅回路は、デジ
タル変調された入力信号を目標出力まで増幅して出力す
る信号増幅回路であって、バッテリから電力供給を受
け、入力信号を増幅して出力する電力増幅器と、前記電
力増幅器の出力を目標制御する本発明に係る自動出力制
御回路とを有することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に係る自動出力制御回路においては、バ
ッテリの電圧を監視し、バッテリ電圧がある程度以上低
下すると、可変アッテネータの減衰率を大きくして電力
増幅器への入力信号を減衰させ、電力増幅器が飽和する
のを防ぐ。すなわち、電圧検出手段がバッテリの電圧を
検出するとともに、減衰率補正手段が、検出されたバッ
テリ電圧がしきい電圧条件を満たすか否かを判定する。
そして、減衰率補正手段は、しきい電圧条件が満たされ
た場合、そのままの状態では電力増幅器が飽和する危険
性があるとみなし、可変アッテネータの減衰率を大きく
する。これにより、減衰率制御手段で制御された減衰率
よりも更に減衰率を大きくすることができるので、電力
増幅器への入力を小さくして、電力増幅器を線形領域で
作動させることができる。
【0016】ここで、しきい電圧条件としては、例え
ば、バッテリ電圧が所定のしきい電圧値以下になるとい
う条件が考えられる。このしきい電圧値としては、例え
ば、その電圧値以下になると従来のAPC方式では隣接
チャネル漏洩電力やベクトルエラー等の特性が無線機に
要求される条件を下回ってしまうような電圧値を用いれ
ばよい。
【0017】また、減衰率制御手段は、検出された電力
増幅器の出力を所定の基準値と比較し、これらの差分に
応じて可変アッテネータの減衰率を制御する構成とする
ことができる。この場合、減衰率補正手段は、減衰率制
御手段における基準値を低減することにより、可変アッ
テネータの減衰率を大きくすることができる。
【0018】なお、このような減衰率制御手段及び減衰
率補正手段は、CPUで作動するソフトウエアとして構
築することもできる。
【0019】また、本発明に係る信号増幅回路において
は、入力信号は、バッテリから電力供給を受けている電
力増幅器によって増幅され、出力される。このとき、電
力増幅器の出力は、本発明に係る自動出力制御回路によ
り目標制御される。したがって、この信号増幅回路は、
バッテリ電圧が低下した場合でも、電力増幅回路を飽和
させることがなく、隣接チャネル漏洩電力やベクトルエ
ラー等の特性を劣化させることがない。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る自動出力制御回路の実施
例を図面に基づいて説明する。
【0021】図1は、本発明に係る自動出力制御回路の
構成を示すブロック図である。なお、図において、図2
の従来回路の構成要素と同一、あるいはそれに相当する
構成要素には同一の符号を付す。
【0022】図に示すように、本実施例は、従来の自動
出力制御回路の構成に、さらに電力増幅器2の電源電圧
(すなわち、バッテリ電圧)を検出する電圧検出回路4
が設けられたものである。そして、これに伴い、CPU
7は、その検出された電源電圧に基づき、可変アッテネ
ータ1に対する制御データの補正を行う。
【0023】本実施例においては、電力増幅器(PA)
2に与えられる電源電圧(バッテリの電圧)VD が所定
の定格電圧である場合は、本実施例の回路の動作は図2
に示す従来回路の動作と同様である。
【0024】以下、使用時間の経過に伴って電力増幅器
2の電源電圧が低下した場合における、本実施例の回路
の動作を説明する。
【0025】以下の説明において、電力増幅器2の定格
電圧は5.8Vであるとする。また、本実施例では、電
源電圧が5.3Vを下回ったときに、隣接チャネル漏洩
電力及びベクトルエラー等の特性値が、無線機に要求さ
れる条件(例えば、規格など)を満たさなくなるものと
し、このような電圧値を線形動作限界電圧と呼ぶ。
【0026】電源電圧VD が定格電圧5.8Vの場合
は、電力増幅器2の入出力特性は図3のグラフAに示し
たようになっている。また、電力増幅器2の目標出力電
力Poは、電力増幅器2が飽和しないよう、電力増幅器
2の飽和電力(電力増幅器2が飽和状態となったときの
出力電力)に対して所定割合(例えば3dB)だけ低い
値に設定されている。したがって、可変アッテネータ1
は、電力Pi を有する入力信号を、電力増幅器2におい
てこの目標出力Po が得られるような電力P1 まで減衰
させる。
【0027】ここで、無線機の使用時間の経過に伴い電
源電圧VD が低下すると、電力増幅器2の飽和電力及び
ゲインが低下する。そして、電源電圧VD が5.3Vま
で下がると、電力増幅器2の入出力特性は図3のグラフ
Bに示したようになり、電力増幅器2の飽和電力が目標
出力Po とほぼ等しいところまで下がってしまう。そし
て、さらにこれ以上電源電圧VD が低下すると、飽和電
力が前述した目標出力Po を下回ってしまい、いくら可
変アッテネータ1の減衰率を低下させ、電力増幅器2へ
の入力を大きくしても目標出力Po が得られない状態と
なる。この状態で、目標出力を変えないまま電力増幅器
2を動作させていると、従来技術で説明したような問題
が発生する。
【0028】そこで、本実施例では、電源電圧VD
5.3Vになった時点で、目標出力を下げ、新たな目標
出力Po ´に基づいてAPC動作を行う。この新たな目
標出力Po ´は、電源電圧VD が5.3Vのときの飽和
電力より所定割合(例えば、3dB)だけ低い値とすれ
ばよく、これにより電力増幅器2の飽和を防止すること
ができる。
【0029】すなわち、本実施例では、予め、電源電圧
D が5.3Vのときの電力増幅器の飽和電力に基づ
き、その飽和電力より例えば3dB低い電力を目標出力
o ´として求めておく。ただし、この目標出力Po ´
は、本実施例の回路が搭載される無線機の規格から外れ
ない範囲の値とする。そして、可変アッテネータ1に対
して所定の入力電力Pi の信号が入力されているとき
に、CPU7において可変アッテネータ1に対する制御
データを調節して可変アッテネータ1の減衰率を調整
し、電力増幅器2の出力が目標出力Po ´となるように
し、このときの制御データA1 を基準データとしてメモ
リ8に記憶させる。また、このとき、検波回路3の出力
をデジタル変換した検波データD1 も基準データとして
メモリ8に記憶させる。したがって、本実施例では、メ
モリ8には、電源電圧VD が定格電圧(5.8V)であ
る場合(すなわち、電力増幅器2が定格出力の場合)の
基準データD0 及びA0 と、電源電圧VD が5.3Vで
あるときの基準データD1 及びA1 とが、記憶される。
【0030】そして、本回路が通信等に実際に使用され
る場合、最初のうちは、従来の場合と同様、CPU7に
おいて基準データD0 及びA0 を用いて制御データAi
が求められ、これによりAPC動作が行われるが、電源
電圧VD が5.3Vまで下がったことが電圧検出回路4
によって検出されると、基準データが切り換えられる。
すなわち、電源電圧VD が5.3V以下となると、基準
データがD1 及びA1に切り換えられ、この基準データ
に基づいて制御データAi が生成される。これにより、
本実施例の自動出力制御回路は、電源電圧が5.3V以
下になった場合、飽和電力に対して所定割合だけ低い値
o ´を目標出力として、APC動作を行うことができ
る。したがって、本実施例によれば、電源電圧が電圧値
以下に下がった場合でも、電力増幅器2を飽和させずに
動作させることができるため、隣接チャネル漏洩電力や
ベクトルエラー等の無線機特性の劣化を防止することが
できる。
【0031】図4は、本実施例における電圧検出回路4
の構成例であり、この回路によれば、電源電圧VD は、
抵抗R1 、R2 で分圧されたのち、コンパレータ9の一
方端子(+端子)に入力される。ここで、電源電圧VD
の分圧を行っているのは、コンパレータ9への入力電圧
がコンパレータの電源電圧を越えないようにするためで
ある。そして、コンパレータ9の他方端子(−端子)に
は、PAの電源電圧VD が5.3Vになったときのコン
パレータの+端子への入力電圧と等しい電圧値が入力さ
れる。したがって、この回路は、電源電圧VD が5.3
Vより大きいときはH信号を出力し、5.3V以下にな
ったときはL信号を出力する。電圧検出回路4としてこ
のような回路を採用した場合、本実施例におけるCPU
7を、電圧検出回路4のH信号、L信号に応じて基準デ
ータを切り換える構成とすることで本実施例の効果を得
ることができる。
【0032】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
【0033】前述の実施例は、電源電圧VD を、隣接チ
ャネル漏洩電力やベクトルエラーが所定の条件(例え
ば、無線機の規格など)を満たさなくなる直前の電圧
(線形動作限界電圧。例えば、5.3V)の一点で、可
変アッテネータ制御データを生成するための基準データ
を切り換えるものであった。これに対して、本実施例
は、基準データをよりきめ細かく切り換えることによ
り、隣接チャネル漏洩電力やベクトルエラー等の特性を
より良好な状態に保つものである。
【0034】すなわち、本実施例では、まず、前述の実
施例と同様にして、電源電圧VD が定格電圧(例えば
5.8V)のときの検波データ及び制御データの基準値
(基準データ)、すなわちD0 及びA0 と、電源電圧V
D が線形動作限界電圧(例えば5.3V)のときの基準
データDm 、Am を取り込む。そして、この2点の電圧
値における基準データをもとに、例えば直線補間等の補
間により、他の電圧値における基準データを求める。例
えば、本実施例における自動出力制御回路の動作限界の
最低電圧を5.0Vとすると、この5.0Vから定格電
圧5.8Vまでを所定間隔(例えば0.1V)ごとに区
切り、その各電圧値における基準データ(D0 〜Dn
0 〜An )を補間によって求め、メモリ8に記憶す
る。
【0035】そして、電源電圧VD が0.1V下がるご
とに、電圧検出回路4が基準データを切り換える信号を
CPU7に送出し、CPU7はこの信号に従って基準デ
ータを切り換える。
【0036】これにより、バッテリが自動出力制御回路
の動作限界最低電圧に下がるまでの間、常に出力電圧が
電力増幅器2の飽和電圧より所定割合だけ低い状態に保
たれる。したがって、この電圧範囲においては、隣接チ
ャネル漏洩電力やベクトルエラーが常に良好な状態に保
つことができる。
【0037】図5は、本実施例における電圧検出回路4
の回路構成の一例である。この例では、図に示すよう
に、電力増幅器2の電源電圧VD は、抵抗R1 、R2
よりA/D変換器10の電源電圧を越えないように分圧
された後、A/D変換器10に入力される。A/D変換
器10は、入力された電圧をデジタル変換してCPU7
に出力する。そして、例えば5.0V〜5.8Vまで
0.1Vきざみで電源電圧VD を変えたときのA/D変
換器10の出力を予め計測してメモリ8に記憶してお
き、実際のA/D変換器10の出力がメモリ8の記憶値
の1つと一致したときに、制御データを生成する際の基
準データをその記憶値に対応するものに切り換える。こ
れにより、電源電圧VD の5.0V〜5.8Vの全範囲
に亘って、目標出力を所定割合だけ低減することがで
き、隣接チャネル漏洩電力やベクトルエラーを良好な状
態に保つことができる。
【0038】なお、ここでは、動作限界最低電圧から定
格電圧までの全範囲に亘って、可変アッテネータ1の減
衰率が大きくされ、電力増幅器の目標出力が所定割合だ
け低減される場合を説明したが、これに限らず、目標出
力を低減させる電圧範囲の上限値を定格電圧より低い
(ただし、動作限界最低電圧より高い)電圧値としても
よい。この場合、その上限値としては、目標出力を低下
させないと隣接チャネル漏洩電力やベクトルエラーが製
品の仕様を満足できなくなるような電圧値に定めればよ
い。
【0039】なお、上記各実施例においては、自動出力
制御回路はCPUを用いて構成されていたが、本発明の
適用はこのような場合に限られない。検波回路3による
検波値を直接所定の電圧値と比較する構成の自動出力制
御回路の場合にも、本発明の手法は適用可能である。こ
の場合は、検波値と比較する電圧値を複数容易し、電圧
検出回路の出力にしたがってその電圧値を切り換える構
成とすればよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
出力制御回路によれば、バッテリ電圧がある程度以上低
下すると、可変アッテネータの減衰率を大きくして電力
増幅器への入力信号を減衰させ、電力増幅器が飽和する
のを防ぐことができる。これにより、電力増幅器を線形
領域で作動させることができるので、電力増幅器の出力
信号の歪みを低減することができ、バッテリ電圧が低下
した場合でも隣接チャネル漏洩電力やベクトルエラーな
どの無線機の特性を劣化させることがない。
【0041】さらに、本発明に係る自動出力制御回路に
よれば、電力増幅器への過入力を防ぎ、電力増幅器内の
デバイスの劣化、破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動出力制御回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】従来の自動出力制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図3】実施例における電力増幅器2の入出力特性を示
すグラフである。
【図4】電圧検出回路4の一例を示す回路図である。
【図5】電圧検出回路4の他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 可変アッテネータ 2 電力増幅器(PA) 3 検波回路 4 電圧検出回路 5 A/D変換器 6 D/A変換器 7 CPU 8 メモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力増幅器の前段に設けられ、減衰率が
    変更可能な可変アッテネータと、 前記電力増幅器の出力を検出し、検出された出力に応じ
    て前記可変アッテネータの減衰率を変更制御する減衰率
    制御手段と、 を有し、バッテリから電力供給を受ける前記電力増幅器
    の出力を目標制御する自動出力制御回路において、 前記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、 検出されたバッテリ電圧がしきい電圧条件を満たすか否
    か判定し、満たす場合に前記電力増幅器が飽和する危険
    があるとみなし、前記電力増幅器が線形領域で作動する
    よう前記可変アッテネータの減衰率を大きくする減衰率
    補正手段と、 を備えたことを特徴とする自動出力制御回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動出力制御回路におい
    て、 前記減衰率制御手段は、前記電力増幅器の出力を所定の
    基準値と比較し、これらの差分に応じて前記可変アッテ
    ネータの減衰率を制御し、 前記減衰率補正手段は、前記減衰率制御手段における前
    記基準値を低減することにより前記可変アッテネータの
    減衰率を大きくすることを特徴とする自動出力制御回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自動出力制御回
    路において、 前記しきい電圧条件は、前記バッテリ電圧が所定のしき
    い電圧値以下となることであることを特徴とする自動出
    力制御回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動出力制御回路におい
    て、 前記しきい電圧値は、前記バッテリ電圧がこの自動出力
    制御回路が動作可能な最低電圧の近傍の電圧値以上の所
    定範囲に含まれる電圧値であることを特徴とする自動出
    力制御回路。
  5. 【請求項5】 デジタル変調された入力信号を目標出力
    まで増幅して出力する信号増幅回路であって、 バッテリから電力供給を受け、入力信号を増幅して出力
    する電力増幅器と、 前記電力増幅器の出力を目標制御する請求項1〜4のい
    ずれかに記載の自動出力制御回路と、 を有することを特徴とする信号増幅回路。
JP11632994A 1994-05-30 1994-05-30 自動出力制御回路及び信号増幅回路 Pending JPH07321579A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11632994A JPH07321579A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 自動出力制御回路及び信号増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11632994A JPH07321579A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 自動出力制御回路及び信号増幅回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07321579A true JPH07321579A (ja) 1995-12-08

Family

ID=14684283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11632994A Pending JPH07321579A (ja) 1994-05-30 1994-05-30 自動出力制御回路及び信号増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07321579A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219620A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Nec Corp 送信電力制御回路
EP2648380A4 (en) * 2010-12-03 2017-10-04 Nec Corporation Communication device and communication method

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219620A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Nec Corp 送信電力制御回路
EP2648380A4 (en) * 2010-12-03 2017-10-04 Nec Corporation Communication device and communication method
US9936461B2 (en) 2010-12-03 2018-04-03 Nec Corporation Communication device and communication method
US10568043B2 (en) 2010-12-03 2020-02-18 Nec Corporation Communication device and communication method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4616266B2 (ja) 移動端末における自動電力制御の基準信号の追加的な調整
KR101092681B1 (ko) 전력 증폭기 제어 회로
KR100831149B1 (ko) 하나 이상의 단들을 갖는 스위치-모드 전력 증폭기들의전력 제어 및 변조
KR101101548B1 (ko) 스위칭 모드 전력 증폭 시스템
KR100696907B1 (ko) 포화 검출과 보정을 하는 rf 송신기들 및 그 방법들
JP2007514370A (ja) 適応送信電力制御システム
US5426395A (en) Method and apparatus for protecting power amplifiers from excessive operating power levels
JP2010011449A (ja) 電力増幅部のバイアス制御を行う送信回路
KR100559756B1 (ko) 부호 분할 다중 접속 시스템에서의 송신 전력 제어 회로 및 방법
US7091780B2 (en) Method and apparatus for operating a transmission amplifier
EP0532203B1 (en) Power controller
US20080211575A1 (en) Loop Gain Equalizer For Rf Power Amplifier
JPH07321579A (ja) 自動出力制御回路及び信号増幅回路
US7123932B2 (en) Apparatus for stabilizing transmission power of broadband code division multiple access type mobile communication terminal
JP2000082928A (ja) 高周波増幅装置
JPH07336243A (ja) 送信出力制御装置
JP2002111418A (ja) 信号増幅装置及びその出力電力調整方法
JP4103335B2 (ja) 自動レベル制御回路
JPH07245541A (ja) 電力増幅器
JP5018727B2 (ja) 無線送信機
KR20010035821A (ko) 잡음신호를 이용한 이득 보상 장치 및 그 방법
KR20070023263A (ko) 이동통신 단말기의 전력 증폭기 입력 레벨 제어 장치
JP2003318672A (ja) 電力増幅装置
JP3041149B2 (ja) パワー制御装置
JPH04348618A (ja) 送信装置