JPH07321444A - 金属パターン形成方法 - Google Patents

金属パターン形成方法

Info

Publication number
JPH07321444A
JPH07321444A JP10992494A JP10992494A JPH07321444A JP H07321444 A JPH07321444 A JP H07321444A JP 10992494 A JP10992494 A JP 10992494A JP 10992494 A JP10992494 A JP 10992494A JP H07321444 A JPH07321444 A JP H07321444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
insulating resin
layer
fine particle
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10992494A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Iijima
真也 飯島
Kishio Yokouchi
貴志男 横内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP10992494A priority Critical patent/JPH07321444A/ja
Publication of JPH07321444A publication Critical patent/JPH07321444A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】薄膜多層回路基板などを構成するために絶縁性
樹脂表面に配線を選択的に形成する金属パターン形成方
法に関し、絶縁性樹脂層表面に選択的に配線を形成する
金属パターン形成方法において、形成工程を簡略化して
スループットを高めること。 【構成】絶縁性樹脂層1の表面に金属微粒子層2を形成
する工程と、前記金属微粒子層2表面の所望領域にレー
ザを照射して、該所望領域にある前記金属微粒子層2を
溶融する工程と、前記絶縁性樹脂層1表面から前記レー
ザの照射により溶融しなかった前記金属微粒子層2を除
去する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属パターン形成方法
に関し、より詳しくは、薄膜多層回路基板などを構成す
るために絶縁性樹脂表面に配線を選択的に形成する金属
パターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大型コンピュータなどに使用され
る回路基板においては、配線を高密度化するためにポリ
イミドなどの薄膜絶縁性樹脂層と配線層とを交互に積層
して形成した薄膜多層回路基板が主流になっている。こ
のような薄膜多層回路基板を構成するためには、たとえ
ばシリコンウェハ上に薄膜絶縁性樹脂層を形成して層間
の導通を取るためのビア孔を開け、その表面に選択的に
配線パターンを形成し、その上に再び薄膜絶縁性樹脂層
を形成してまた配線パターンを形成するというように、
絶縁層と配線層の形成の工程を繰り返す。
【0003】従来、薄膜絶縁性樹脂表面に配線パターン
を形成するためには、リフト・オフ法を用いる場合が多
かった。配線パターンをリフトオフ法で形成するために
は、例えば、まず絶縁性樹脂層上に感光性を有するレジ
ストをスピンコートし、ベーキング後、配線パターンに
対応するメタルマスクを介してレジストを露光・現像す
る。次にスパッタ法などによりレジスト上全面に配線金
属を付着させる。その後、溶媒を使用して不用部分の配
線金属をレジストと一緒に剥離して除去する。これによ
り、絶縁性樹脂層上に配線に必要な金属部分だけが残さ
れて、配線パターンが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の配線の形成方法では、配線を形成するために
多くの時間が必要であり、配線形成のスループットが低
いという問題があった。たとえばリフトオフ法では、絶
縁性樹脂層の上に配線パターンを形成するまでに、レジ
スト塗布、べーキング、露光・現像、スパッタ、レジス
ト剥離など、レジストに関連する多くの工程を必要とす
る。
【0005】また、絶縁性樹脂層上に配線を選択的に形
成するためにリフトオフ法を使用すると、いったんレジ
スト上全面に形成された配線金属層のうちの不用部分の
配線金属が除去されるが、このとき不用な配線金属と一
緒にレジストも除去されるので、除去された不要配線金
属にレジストが混じって再利用することができず、配線
金属材料が無駄になる。この配線金属の無駄により、結
果的に薄膜多層回路基板のコストを上昇させるという問
題が生じる。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、絶縁性樹脂層表面に選択的に配線を形成
する金属パターン形成方法において、形成工程を簡略化
してスループットを高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図1に
例示するように、絶縁性樹脂層1の表面に金属微粒子層
2を形成する工程と、前記金属微粒子層2表面の所望領
域にレーザを照射して、該所望領域にある前記金属微粒
子層2を溶融する工程と、前記絶縁性樹脂層1表面から
前記レーザの照射により溶融しなかった前記金属微粒子
層2を除去する工程とを有することを特徴とする金属パ
ターン形成方法により解決する。
【0008】前記金属微粒子層2は、金属微粒子と有機
溶媒の混合物からなるペースト材料であり、前記金属微
粒子層2は該ペースト材料をスキージングすることによ
り形成されることを特徴とする金属パターン形成方法に
より解決する。前記金属微粒子層2表面に前記レーザを
照射する前に、前記金属微粒子層2を加熱して前記有機
溶媒を取り除くことを特徴とする金属パターン形成方法
によって解決する。
【0009】前記レーザは、不活性ガスの雰囲気で照射
されることを特徴とする金属パターン形成方法により解
決する。前記レーザにより溶融しなかった前記金属微粒
子層2は有機溶媒を用いて除去されることを特徴とする
金属パターン形成方法により解決する。または、図2に
例示するように、絶縁性樹脂11の表面の所望領域に所
定エネルギーの光線を照射して、前記絶縁性樹脂11表
面の所望領域を改質する工程と、前記絶縁性樹脂11表
面の改質された領域に金属原子を付着させて、薄い金属
原子層15を形成する工程と、前記金属原子層15を土
台として金属配線層16を形成する工程とを有すること
を特徴とする金属パターン形成方法により解決する。
【0010】前記絶縁性樹脂11はポリイミド樹脂また
はオレフィン樹脂であり、前記所定エネルギーの光線を
照射することにより前記絶縁性樹脂11表面にカルボキ
シル基が生じることを特徴とする金属パターン形成方法
により解決する。前記絶縁性樹脂11表面の改質された
領域に金属原子を付着させるために、前記カルボキシル
基の水素原子を金属原子に置き換えることを特徴とする
金属パターン形成方法により解決する。
【0011】前記金属原子は銀であることを特徴とする
金属パターン形成方法によって解決する。前記金属配線
層16は、前記金属原子層15を電極とする電解メッキ
により形成されることを特徴とする金属パターン形成方
法により解決する。前記絶縁性樹脂16表面の所望領域
を改質する光線として、波長が180nm〜250nmの光
線を使用することを特徴とする金属パターン形成方法に
より解決する。
【0012】
【作 用】本発明によれば、絶縁性樹脂層の表面に、金
属微粒子を有機溶媒と混合したペースト状材料をスキー
ジングなどにより塗布して金属微粒子層を形成し、次に
ペースト状材料内の有機溶媒を加熱除去したあと、レー
ザを配線パターンのメタルマスクを介して絶縁性樹脂層
表面の配線パターン形成領域に照射する。これにより、
金属微粒子が溶融して一体となって絶縁性樹脂層表面に
付着する。レーザ照射を不活性ガス雰囲気で行うと、金
属微粒子を酸化させ変質させることなく溶融することが
できる。そして、絶縁性樹脂表面の溶融しなかった不用
の金属微粒子を、たとえば有機溶媒を使って除去する。
これにより、絶縁性樹脂層表面にはレーザを照射した領
域の金属層が残って配線パターンが形成される。
【0013】したがって、リフトオフ法などと比べて金
属パターン形成方法を簡略化させることができる。ま
た、絶縁性樹脂層表面から除去された不用の金属微粒子
を再利用することができる。また別の方法として、ポリ
イミド樹脂やオレフィン樹脂などの絶縁性樹脂層の表面
の配線パターン形成領域に、レーザなどの所定エネルギ
ーの光線を配線パターンのメタルマスクを介して照射
し、絶縁性樹脂層表面を金属原子が付着するように改質
する。これは、所定エネルギーの光線の照射により樹脂
中のベンゼン環が壊れて(開鎖して)、樹脂表面にたと
えばカルボキシル基が生じるように改質される。次に絶
縁性樹脂表面の改質された領域に、たとえばトリフルオ
ロ酢酸銀溶液により、Agなどの金属原子を単原子層に
付着させて金属原子層を形成する。この金属原子層を電
極として電解メッキをして、金属原子層の上に配線金属
層を形成する。
【0014】これにより、リフトオフ法などと比べて金
属パターン形成方法を簡略化させることができる。ま
た、配線金属を絶縁性樹脂基板の配線形成領域だけに付
着させることができるので、不用の配線金属を除去し廃
棄するような無駄を回避することができる。
【0015】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。 (第1の実施例)図1(a) 〜図1(d) は、本発明の第1
の実施例に係る金属パターン形成方法の各工程を概略的
に示したものである。
【0016】図1(a) では、ポリイミド樹脂、オレフィ
ン樹脂などからなる絶縁性樹脂薄膜1の上に、平均粒径
約2μmのCu微粒子(銅微粒子)をアセトンなどの溶
媒に混合したCu微粒子含有層2が厚さ10μmに形成
されている。この絶縁性樹脂薄膜1は、実際には、図示
されていないシリコンウェハなどの基板上に形成されて
いるが、この図では省略してある。この絶縁性樹脂薄膜
1を形成する基板は、セラミック、マイカ、ガラス、窒
化アルミ(AlN )などの絶縁性基板、またはアルミニウ
ムなどの導電性基板でもよい。また、Cu微粒子含有層
2の金属微粒子の材料は、導電性が高くかつ融点が低い
金属が好ましく、アルミニウムなどでもよい。Cu微粒
子含有層2は、Cu微粒子と溶媒を混合してペースト状
にしたものを絶縁性樹脂薄膜1表面にスキージングする
ことにより、簡単で均一に塗布するこができる。
【0017】次に図1(b) では、Cu微粒子含有層2を
乾燥させる。この工程では、図1(a) に示したCu微粒
子含有層2を形成した基板を、Cuが酸化しないような
窒素雰囲気のオーブンに入れ、60℃で10分間乾燥す
る。これにより、Cu微粒子含有層2中の溶媒が蒸発し
てCu微粒子だけが残り、固まった状態のCu微粒子層
3になる。
【0018】次に図1(c) に示すように、ステンレスよ
りなるメタルマスク4を介してエキシマレーザ5をCu
微粒子層3表面に照射し、Cu微粒子層3内のCu微粒
子を選択的に溶融させる。メタルマスク4は、絶縁性樹
脂薄膜1上に形成する配線パターンが刻まれたものであ
る。レーザ5は、波長248nmのKrFエキシマレー
ザを、エネルギー密度1.0J/cm2 、照射時間150ns
で10パルスで照射する。このとき、Cuが酸化しない
ように、雰囲気ガスとして不活性なアルゴンガスを使用
する。
【0019】これにより、Cu微粒子層3のレーザ5が
照射された領域は約1000℃の温度に上昇してCu微
粒子がそれぞれ溶融して一体化し、溶融Cu領域3aと
して絶縁性樹脂薄膜1表面に付着する。また、Cu微粒
子層3のうちレーザ5が照射されなかった領域は溶融し
ていないので、Cu微粒子がそれぞれ分離したばらばら
の状態のままである。
【0020】最後に図1(d) では、Cu微粒子層3に選
択的にレーザ照射した基板を、容器7内のアセトン、エ
タノールなどの有機溶媒6に浸して軽く攪拌する。この
有機溶媒6としては、Cuなどの金属微粒子を酸化させ
ないものが好ましい。これにより、Cu微粒子層3の溶
融Cu領域3a以外のCu微粒子は、すべて絶縁性樹脂
薄膜1表面から分離して有機溶媒6に混ざり、しばらく
すると容器7の下の方に沈殿する。溶融Cu領域3aの
Cu微粒子は、溶融して絶縁性樹脂薄膜1表面に付着し
ているので、有機溶媒6中に離れ除去されることはな
い。
【0021】こうして、絶縁性樹脂薄膜1表面から溶融
Cu領域3a以外の領域のCu微粒子が除去されると、
結果的に、絶縁性樹脂薄膜1表面には溶融Cu領域3a
が残され配線となる。本実施例では、幅10μm厚さ5
μmの配線を形成した。このように、絶縁性樹脂薄膜表
面にCu微粒子を有機溶媒と混合したペーストを塗布
し、そのペースト層に配線パターンのメタルマスクを介
して選択的にレーザを照射することにより、レーザ照射
領域のCu微粒子が溶融して絶縁性樹脂薄膜表面に付着
する。その後、この基板を有機溶媒中に浸すことによ
り、レーザ照射されなかった領域の不用のCu微粒子は
有機溶媒中に分離し、絶縁性樹脂薄膜表面には溶融した
Cu層だけが残り、配線が形成される。
【0022】ここで形成された配線層の上に絶縁性樹脂
薄膜を形成し、その上に以上で説明したような方法で配
線を形成し、それを繰り返すことで、薄膜多層回路基板
を形成することができる。したがって、リフトオフ法の
ような長い工程を必要としないので、配線形成が簡略化
され、配線形成のスループットが向上する。
【0023】また、有機溶媒により絶縁性樹脂薄膜表面
から分離した不用のCu微粒子は、有機溶媒から分離し
てまたは有機溶媒と混合された状態で再利用が可能であ
り、配線金属の無駄が大幅に減少し、薄膜多層回路基板
の製造コストを削減することができる。 (第2の実施例)図2(a) 〜(c) は、本発明の第2の実
施例に係る配線形成方法の各工程を、概略的に示したも
のである。
【0024】図2(a) では、ポリイミド樹脂、オレフィ
ン樹脂など絶縁性樹脂薄膜11の表面に、配線パターン
が形成されたステンレスよりなるメタルマスク12を介
してレーザ13を照射する。絶縁性樹脂薄膜11は、実
際には、シリコンウェハなどの基板上に形成されている
が、ここでは省略してある。また、また、この基板とし
ては、セラミック、マイカ、ガラス、窒化アルミ(AlN
)などの絶縁性基板、またはアルミニウムなどの導電
性基板でもよい。レーザ13は、波長248nmのKrF
エキシマレーザを使用し、エネルギー密度100mJ/c
m2、照射時間15ns(1パルス)で、大気 雰囲気中で
照射される。 このように、レーザ13を絶縁性樹脂薄
膜11の配線パターン形成領域に照射することにより、
絶縁性樹脂薄膜11表面のポリイミド樹脂やオレフィン
樹脂などに含まれるベンゼン環が壊れて(開鎖して)、
絶縁性樹脂薄膜11表面にカルボキシル基( -COOH)が生
じる。この開鎖の深さは絶縁性樹脂薄膜11表面から3
000オングストローム程度であり、カルボキシル基は
絶縁性樹脂薄膜11の表面側に出るように生じる。この
ように、絶縁性樹脂薄膜11の表面が改質するために
は、レーザ13の波長、照射時間、およびエネルギー密
度の条件が適切でなければならない。波長は、絶縁性樹
脂薄膜11に使用されている樹脂の吸収帯に含まれる必
要があり、ここでは180nm〜250nmの範囲が好まし
く、具体的にはArFエキシマレーザ(波長193nm)
がより好ましい。また、エネルギー密度が高すぎると絶
縁性樹脂薄膜11が蒸発してしまうので、エネルギー密
度は40mJ/cm2(閾値)〜100mJ/cm2ある程度の高さ
に抑えた方がよい。照射時間は、レーザ13の波長とエ
ネルギー密度に関係するエネルギー量で決まる。
【0025】図2(b) では、選択的にレーザ照射された
絶縁性樹脂薄膜11を、アセトン10で洗浄後、10-2
Mのトリフルオロ酢酸銀(CF3COOAg)溶液14に10分間
侵漬する。これにより、下記のような化学反応が進み、
絶縁性樹脂薄膜11表面側にあるのカルボキシル基の水
素原子とトリフルオロ酢酸銀14のAg原子が置換し、
絶縁性樹脂薄膜11表面にはAg原子の単原子層が形成
される。
【0026】 -COOH + CF3COOAg → -COOAg + CF3COOH Ag原子は、実際にはポリイミド樹脂やオレフィン樹脂
を構成する有機化合物の一部として結合しているが、前
述したように、カルボキシル基は絶縁性樹脂薄膜11の
表面側に生じるので、Ag原子も絶縁性樹脂薄膜11の
表面にだけ配列し、Ag原子層5が形成される。このカ
ルボキシル基は、絶縁性樹脂薄膜11表面のレーザ13
が照射された領域だけに生じるので、このAg原子層1
5はレーザ13が照射された領域だけに形成される。ま
た明らかに、このAg原子層15は導電性を有する。
【0027】図2(c) では、配線パターンとして、絶縁
性樹脂薄膜11表面のAg原子層15上にCu配線層1
6を形成する。これは、絶縁性樹脂薄膜11を硫酸銅溶
液(図示せず)中に入れ、Ag原子層15を電極として
電解メッキを行い、Ag原子層15がある領域だけにC
u配線層16を成長させることにより行われる。本実施
例では、幅10μm、厚さ5μmのCu配線層16を形
成した。
【0028】このように、絶縁性樹脂薄膜11の表面
に、配線パターンのメタルマスク12を介して所定エネ
ルギーを有するレーザ13を照射して、絶縁性樹脂薄膜
11表面を選択的に改質する。そして、その改質された
部分にトリフルオロ酢酸銀溶液によってAg原子層15
を形成し、そのAg原子層15を電極として利用して電
解メッキによりCu配線層16を形成すことにより、絶
縁性樹脂薄膜11上に配線パターンを形成することがで
きる。
【0029】したがって、配線パターンを形成する方法
において、リフトオフ法によりも工程を簡略化すること
ができるので、配線形成のスループットが向上する。ま
た、絶縁性樹脂薄膜11表面の配線パターン形成領域だ
けに選択的に配線金属が付着されるので、配線金属の無
駄がなくなり、配線形成のコストが削減される。また、
この実施例において形成した配線パターンの上にさらに
絶縁性樹脂薄膜を積層し、その上に同じ方法で配線パタ
ーンを形成する。これを繰り返すことにより、薄膜回路
基板を容易に形成することができる。 (第3の実施例)次に、本発明の第3の実施例に係る配
線形成方法を説明する。
【0030】本実施例は、先に説明した第2の実施例と
原理的には同じであり、図2(a) 〜図2(c) で説明した
工程と流れは同じである。第2の実施例と異なる点は、
第2の実施例では2図(a) の工程において絶縁性樹脂薄
膜11表面を選択的に改質するためエキシマレーザを使
用したが、本実施例では水銀ランプを使用する点であ
る。
【0031】水銀ランプによる波長185nmの紫外線
は、エネルギー密度20mJ/cm2、照射時間100min 、
10-3Torr以下の減圧雰囲気で照射される。水銀ランプ
を使用すると、レーザを使用する場合よりもエネルギー
密度が低く照射時間が長くなるので、照射部分が周囲の
酸素の影響を受けないように、雰囲気を真空にする必要
がある。
【0032】絶縁性樹脂薄膜表面の所望領域を改質した
後は、第2の実施例と同様に、改質された領域にトリフ
ルオロ酢酸銀水溶液によりAg原子層を形成し、そのA
g原子層の上に配線金属層を成長させて配線パターンを
形成する。また本実施例においても、第2の実施例と同
様の作用・効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、基板
上に形成された絶縁性樹脂薄膜の上にCuなどの金属微
粒子を含むペーストを塗布し、そのペースト層の配線パ
ターンを形成する領域にレーザを照射すると、レーザ照
射領域の金属微粒子が溶融して絶縁性樹脂薄膜表面に付
着し、レーザ照射により溶融しなかった領域の金属微粒
子は有機溶媒で除去される。これにより、リフトオフ法
などと比べて、配線形成工程が簡略化され、配線形成の
スループットを高めることができる。また、絶縁性樹脂
薄膜表面から除去された不用な金属微粒子は、回収が容
易で再利用することができるので、配線形成のコストを
低減することができる。
【0034】また、本発明の別の方法によれば、基板上
に形成された絶縁性樹脂薄膜表面の配線パターン形成領
域に所定エネルギーの光線を照射して表面を改質し、そ
の改質領域にごく薄い金属原子層を形成させ、この金属
原子層を土台として配線金属層を形成する。これによ
り、この方法においても、リフトオフ法などと比べ、配
線を形成するための工程が簡略化され、配線形成のスル
ープットを高めることができる。さらに、配線を形成す
るために必要な金属材料だけが絶縁性樹脂薄膜表面に付
着され、リフトオフ法のように配線金属材料が絶縁性樹
脂薄膜表面から除去されて廃棄されることがないので、
配線金属材料の無駄がなくなり配線形成のコストを低く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る配線形成方法を示
し、(a) 〜(d) はその各工程を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る配線形成方法を示
し、(a) 〜(c) はその各工程を示す図である。
【符号の説明】
1、11 絶縁性樹脂薄膜 2 Cu微粒子含有層 3 Cu微粒子層 3a 溶融Cu層 4、12 メタルマスク 5、13 レーザ 6 有機溶媒 7 容器 14 トリフルオロ酢酸銀溶液 15 Ag原子層 16 Cu配線層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/46 E 6921−4E

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性樹脂層(1)の表面に金属微粒子
    層(2)を形成する工程と、 前記金属微粒子層(2)表面の所望領域にレーザを照射
    して、該所望領域にある前記金属微粒子層(2)を溶融
    する工程と、 前記絶縁性樹脂層(1)表面から前記レーザの照射によ
    り溶融しなかった前記金属微粒子層(2)を除去する工
    程とを有することを特徴とする金属パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記金属微粒子層(2)は、金属微粒子
    と有機溶媒の混合物からなるペースト材料であり、前記
    金属微粒子層(2)は該ペースト材料をスキージングす
    ることにより形成されることを特徴とする請求項1記載
    の金属パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記金属微粒子層(2)表面に前記レー
    ザを照射する前に、前記金属微粒子層(2)を加熱して
    前記有機溶媒を取り除くことを特徴とする請求項2記載
    の金属パターン形成方法。
  4. 【請求項4】 前記レーザは、不活性ガスの雰囲気で照
    射されることを特徴とする請求項1記載の金属パターン
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザにより溶融しなかった前記金
    属微粒子層(2)は有機溶媒を用いて除去されることを
    特徴とする請求項1記載の金属パターン形成方法。
  6. 【請求項6】 絶縁性樹脂(11)の表面の所望領域に
    所定エネルギーの光線を照射して、前記絶縁性樹脂(1
    1)表面の所望領域を改質する工程と、 前記絶縁性樹脂(11)表面の改質された領域に金属原
    子を付着させて、薄い金属原子層(15)を形成する工
    程と、 前記金属原子層(15)を土台として金属配線層(1
    6)を形成する工程とを有することを特徴とする金属パ
    ターン形成方法。
  7. 【請求項7】 前記絶縁性樹脂(11)はポリイミド樹
    脂またはオレフィン樹脂であり、前記所定エネルギーの
    光線を照射することにより前記絶縁性樹脂(11)表面
    にカルボキシル基が生じることを特徴とする請求項6記
    載の金属パターン形成方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁性樹脂(11)表面の改質され
    た領域に金属原子を付着させるために、前記カルボキシ
    ル基の水素原子を金属原子に置き換えることを特徴とす
    る請求項7記載の金属パターン形成方法。
  9. 【請求項9】 前記金属原子は銀であることを特徴とす
    る請求項6記載の金属パターン形成方法。
  10. 【請求項10】 前記金属配線層(16)は、前記金属
    原子層(15)を電極とする電解メッキにより形成され
    ることを特徴とする請求項6記載の金属パターン形成方
    法。
  11. 【請求項11】 前記絶縁性樹脂(16)表面の所望領
    域を改質する光線として、波長が180nm〜250nmの
    光線を使用することを特徴とする請求項6記載の金属パ
    ターン形成方法。
JP10992494A 1994-05-24 1994-05-24 金属パターン形成方法 Withdrawn JPH07321444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10992494A JPH07321444A (ja) 1994-05-24 1994-05-24 金属パターン形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10992494A JPH07321444A (ja) 1994-05-24 1994-05-24 金属パターン形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07321444A true JPH07321444A (ja) 1995-12-08

Family

ID=14522574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10992494A Withdrawn JPH07321444A (ja) 1994-05-24 1994-05-24 金属パターン形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07321444A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038999A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザ照射を用いた導電性回路形成方法と導電性回路
JP2007129220A (ja) * 2005-10-31 2007-05-24 Freescale Semiconductor Inc 基板上に多層バンプを形成する方法
JP2007273533A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd 導電パターンの形成方法及び形成装置
JP2008112942A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Tohoku Univ 電気回路基板用材料およびそれを用いた電気回路基板
US7504719B2 (en) 1998-09-28 2009-03-17 Ibiden Co., Ltd. Printed wiring board having a roughened surface formed on a metal layer, and method for producing the same
DE102013114907A1 (de) * 2013-12-27 2015-07-02 Pac Tech-Packaging Technologies Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Chipmoduls

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7504719B2 (en) 1998-09-28 2009-03-17 Ibiden Co., Ltd. Printed wiring board having a roughened surface formed on a metal layer, and method for producing the same
US7535095B1 (en) 1998-09-28 2009-05-19 Ibiden Co., Ltd. Printed wiring board and method for producing the same
US7994433B2 (en) 1998-09-28 2011-08-09 Ibiden Co., Ltd. Printed wiring board and method for producing the same
US8020291B2 (en) 1998-09-28 2011-09-20 Ibiden Co., Ltd. Method of manufacturing a printed wiring board
US8533943B2 (en) 1998-09-28 2013-09-17 Ibiden Co., Ltd. Printed wiring board and method for producing the same
JP2006038999A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザ照射を用いた導電性回路形成方法と導電性回路
JP2007129220A (ja) * 2005-10-31 2007-05-24 Freescale Semiconductor Inc 基板上に多層バンプを形成する方法
JP2007273533A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd 導電パターンの形成方法及び形成装置
JP2008112942A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Tohoku Univ 電気回路基板用材料およびそれを用いた電気回路基板
DE102013114907A1 (de) * 2013-12-27 2015-07-02 Pac Tech-Packaging Technologies Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Chipmoduls
US10354971B2 (en) 2013-12-27 2019-07-16 PAC Tech—Packaging Technologies GmbH Method for producing a chip module

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4224361A (en) High temperature lift-off technique
US4574095A (en) Selective deposition of copper
EP0180101B1 (en) Deposition of patterns using laser ablation
US5891527A (en) Printed circuit board process using plasma spraying of conductive metal
RU2494492C1 (ru) Способ создания токопроводящих дорожек
JPH07321444A (ja) 金属パターン形成方法
JPH04505481A (ja) 被覆方法
US6686256B2 (en) Method of manufacturing chip type electronic parts including forming a photo-sensitive film on the chips and irradiating the end surfaces with light
KR100614139B1 (ko) 회로 기판에 도전 패턴을 형성하는 방법
JP2769598B2 (ja) 導体ペースト
JP2553926B2 (ja) 選択的金属薄膜の形成方法
JPH04146684A (ja) 回路基板およびその作製方法
US5824454A (en) Method of photolithographically metallizing at least the inside of holes arranged in accordance with a pattern in a plate of an electrically insulating material
JPS5929160B2 (ja) 配線板の製造方法
JPS6353254A (ja) 乾式付着方法
JPS604221A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS59147430A (ja) 微細回路の形成方法
US5578186A (en) Method for forming an acrylic resist on a substrate and a fabrication process of an electronic apparatus
JPH11329141A (ja) 接点用酸化被膜の形成方法
JPS6292433A (ja) パタ−ン形成法
JP3037447B2 (ja) 非金属基板の選択めっき方法
JPS6273744A (ja) 金属配線パタ−ンの形成方法
JPH08139438A (ja) はんだコート方法
JPH05275565A (ja) 薄膜配線基板の製造方法
JPH0758436A (ja) 窒化アルミニウム基板上にアルミニウム被覆構造を形成する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731