JPH07321104A - シリコンウェーハの熱処理方法 - Google Patents

シリコンウェーハの熱処理方法

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JPH07321104A
JPH07321104A JP13506794A JP13506794A JPH07321104A JP H07321104 A JPH07321104 A JP H07321104A JP 13506794 A JP13506794 A JP 13506794A JP 13506794 A JP13506794 A JP 13506794A JP H07321104 A JPH07321104 A JP H07321104A
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JP
Japan
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heat treatment
wafer
silicon wafer
furnace
oxide film
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JP13506794A
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English (en)
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Atsushi Sato
佐藤  淳
Shiro Yoshino
史朗 芳野
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Sumco Techxiv Corp
Original Assignee
Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコンウェーハの酸化膜耐圧向上のため、
水素ガスを使用する熱処理において、被処理ウェーハの
金属汚染や変形を防止し、かつ安全性を確保できるよう
にする。 【構成】 波長0.5〜2μmの赤外線を発振する赤外
ランプ1を炉内上部に取り付けたランプアニール装置2
の内壁をステンレス鋼板3で覆い、この中に被処理ウェ
ーハ4を装填する。炉内を0.4Torrに保持し、4
%の水素ガスを含むアルゴンガス雰囲気中で1000°
C、10secの熱処理を行う。高温となったステンレ
ス鋼板に含まれるCr,Niなどが触媒作用で還元剤と
して作用し、雰囲気ガス中の水素ガス濃度が低いにもか
かわらず、デバイス形成層の不純物酸素は容易に外方拡
散する。炉内をステンレス鋼板で覆わず、被処理ウェー
ハと還元剤とを装填して前記熱処理を行ってもよい。こ
の方法による被処理ウェーハの酸化膜耐圧Cモード良品
率(規格8MV)は90%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウェーハの酸
化膜耐圧を向上させるための熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デバイス工程でシリコンウェーハにMO
S構造を形成する場合、8MV以上の酸化膜耐圧強度が
要求される。シリコンウェーハの酸化膜耐圧を向上させ
る手段として、水素ガス雰囲気中で1000〜1300
°Cの高温熱処理を行う方法が特開平5−18254、
特開平5−152179、特開平5−152230など
に開示されている。シリコンウェーハに前記の熱処理を
施すと、水素ガスの還元作用によってシリコンウェーハ
の表層から不純物酸素が外方拡散され、酸化膜耐圧が向
上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記還元作用を十分に
行うには、1200°C前後の高温のもとで1〜2時間
の熱処理が必要であり、熱処理装置内に水素ガス100
%または水素ガスを10%以上含む不活性ガスを供給し
なければならない。被処理ウェーハは、このような高
温、かつ還元性ガス雰囲気中で処理されるため、熱処理
装置内での金属汚染やウェーハの変形の発生と、水素ガ
ス使用による安全性の面とが問題点として取り上げられ
ている。
【0004】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、シリコンウェーハの酸化膜耐圧を向上させ
るために水素ガスなどの還元性ガス雰囲気中で行う熱処
理において、被処理ウェーハが汚染されたり変形を起こ
したりすることがなく、かつ安全性を確保することがで
きるようなシリコンウェーハの熱処理方法を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコンウェ
ーハの酸化膜耐圧向上を目的とした熱処理に先立って、
または熱処理中に前記ウェーハの自然酸化膜を除去し、
急速熱処理可能な装置たとえばハロゲンランプアニール
炉内で常圧または減圧下で熱処理を行うものである。本
発明に係るシリコンウェーハの熱処理方法の第1は、シ
リコンウェーハに生じた自然酸化膜を除去した後、急速
熱処理可能な装置を用いて還元性ガスと不活性ガスとの
混合ガス雰囲気中で熱処理を行うことによって、前記シ
リコンウェーハの酸化膜耐圧を向上させることを特徴と
している。
【0006】また、本発明に係るシリコンウェーハの熱
処理方法の第2は、シリコンウェーハと還元性をもつ材
料とを急速熱処理可能な装置内に装填し、還元性ガスと
不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で減圧状態に保って熱
処理を行うことによって、前記シリコンウェーハの酸化
膜耐圧を向上させることを特徴とする。
【0007】更に、本発明に係るシリコンウェーハの熱
処理方法の第3は、シリコンウェーハと還元性をもつ材
料とを急速熱処理可能な装置内に装填し、不活性ガス雰
囲気中で減圧状態に保って熱処理を行うことによって、
前記シリコンウェーハの酸化膜耐圧を向上させることを
特徴としている。
【0008】
【作用】上記本発明の第1は、あらかじめ自然酸化膜を
除去したシリコンウェーハを還元性ガスと不活性ガスと
の混合ガス雰囲気中で急速熱処理するもので、極めて短
時間の熱処理であるため、被処理ウェーハの炉内汚染や
変形のおそれがない。また、水素ガスと不活性ガスとの
混合ガスにおける水素ガスの濃度を爆発限界濃度より低
くすることにより、安全性を確保することができる。
【0009】本発明の第2は、シリコンウェーハと還元
性をもつ材料とを還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス
雰囲気中で減圧状態に保って自然酸化膜を除去しつつ急
速熱処理するものであり、本発明の第3は、シリコンウ
ェーハと還元性をもつ材料とを不活性ガス雰囲気中で減
圧状態に保って自然酸化膜を除去しつつ急速熱処理する
ものである。これらの熱処理においても上記本発明の第
1と同様に、被処理ウェーハの炉内汚染や変形を防止
し、かつ安全に熱処理を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明に係るシリコンウェーハの熱処
理方法の実施例について、図面を参照して説明する。請
求項1の熱処理方法を用いた実施例では、被処理ウェー
ハをフッ化水素酸の溶液に浸漬して自然酸化膜を除去し
た後、ランプアニール装置に装填し、常圧のもとで10
00°C、10secの熱処理を施した。このとき、前
記ランプアニール装置には4%の水素ガスを供給した。
被処理ウェーハ表面の自然酸化膜を除去した後に急速熱
処理を行うので、混合ガス中の水素ガス濃度が4%と低
いにもかかわらず、デバイス形成層の不純物酸素は容易
に外方拡散される。水素ガス濃度4%では爆発限界に到
達せず、安全に熱処理ができる。この熱処理を施したシ
リコンウェーハは、酸化膜耐圧のCモード良品率(規格
8MV)が90%以上になった。前記熱処理温度は10
00°C近辺であればよく、1100°Cでは高過ぎ
る。
【0011】請求項2の熱処理方法を用いた実施例で
は、図1に示すように、炉内上部に赤外ランプ1を取り
付けたランプアニール装置2の内壁を高還元剤となるス
テンレス鋼板3で覆い、この中に被処理ウェーハ4を装
填した。前記赤外ランプ1には、波長0.5〜2μmの
赤外線を発振するものを用いた。炉内を真空(0.4T
orr)に保持し、4%の水素ガスを含むアルゴンガス
雰囲気中で1000°C、10secの熱処理を行っ
た。常圧ではステンレス鋼板3の温度は約150°Cま
でしか上昇しないが、炉内を減圧することによって前記
混合ガスの流量が少なくなるため、ステンレス鋼板3に
対する冷却効果が低下し、300〜400°Cまで昇温
する。そして、高温となったステンレス鋼板に含まれる
Cr,Niなどが触媒作用で還元剤として作用し、雰囲
気ガス中の水素ガス濃度が4%と低いにもかかわらず、
デバイス形成層の不純物酸素は容易に外方拡散される。
前記熱処理条件を繰り返し、多数のウェーハを処理した
場合でも、ステンレス鋼板に含まれるFeなどによるウ
ェーハの汚染は発生しなかった。なお、炉内をステンレ
ス鋼板で覆わず、被処理ウェーハと還元剤とを炉内に装
填して前記熱処理を行ってもよい。この方法のように、
ステンレス鋼板を含む還元剤を被処理ウェーハとともに
ランプアニール装置に装填した場合、被処理ウェーハの
酸化膜耐圧Cモード良品率(規格8MV)は図2に示す
ように90%以上に向上した。炉内に還元剤を装填しな
い場合の前記良品率は、未処理のものと変化はない。
【0012】請求項3の熱処理方法を用いた実施例で
は、ランプアニール装置に被処理ウェーハと還元剤とを
装填し、上記請求項2の実施例と同様に炉内を真空
(0.4Torr)に保持した上、アルゴンガス雰囲気
中で1000°C、10secの熱処理を行った。この
場合も上記請求項2の実施例と同様の酸化膜耐圧Cモー
ド良品率を得ることができた。
【0013】本発明は、シリコンウェーハの酸化膜耐圧
向上を目的とする熱処理の他に、シリコンウェーハの酸
素ドナーを消去するために行うドナーキラー熱処理に適
用してもよく、酸素ドナーを迅速に消去することができ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、あ
らかじめ自然酸化膜を除去したシリコンウェーハをラン
プアニール炉に装填し、爆発限界に達しない低濃度の水
素ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気で、1000°
C前後の温度で極短時間の熱処理し、もしくはシリコン
ウェーハと高還元剤とをランプアニール炉に装填して低
濃度の水素ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気、また
は不活性ガス雰囲気中で自然酸化膜を除去しつつ不純物
酸素を外方拡散させることにした。本熱処理方法を用い
ることにより、被処理ウェーハの炉内における金属汚染
や変形の発生がなく、安全性を確保して酸化膜耐圧を所
望の値に向上させることが可能となる。従って、被処理
ウェーハの品質確保と生産性の向上とを実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の実施例におけるランプアニール装置
の模式的断面図である。
【図2】還元剤の有無による酸化膜耐圧のCモード良品
率の差異を示す図である。
【符号の説明】
1 赤外ランプ 2 ランプアニール装置 3 ステンレス鋼板 4 被処理ウェーハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウェーハに生じた自然酸化膜を
    除去した後、急速熱処理可能な装置を用いて還元性ガス
    と不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理を行うこと
    によって、前記シリコンウェーハの酸化膜耐圧を向上さ
    せることを特徴とするシリコンウェーハの熱処理方法。
  2. 【請求項2】 シリコンウェーハと還元性をもつ材料と
    を急速熱処理可能な装置内に装填し、還元性ガスと不活
    性ガスとの混合ガス雰囲気中で減圧状態に保って熱処理
    を行うことによって、前記シリコンウェーハの酸化膜耐
    圧を向上させることを特徴とするシリコンウェーハの熱
    処理方法。
  3. 【請求項3】 シリコンウェーハと還元性をもつ材料と
    を急速熱処理可能な装置内に装填し、不活性ガス雰囲気
    中で減圧状態に保って熱処理を行うことによって、前記
    シリコンウェーハの酸化膜耐圧を向上させることを特徴
    とするシリコンウェーハの熱処理方法。
JP13506794A 1994-05-25 1994-05-25 シリコンウェーハの熱処理方法 Pending JPH07321104A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001069666A1 (fr) * 2000-03-16 2001-09-20 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Procede de fabrication d'une plaquette miroir en silicium, plaquette miroir en silicium et four de traitement thermique
KR100562438B1 (ko) * 1997-10-30 2006-07-06 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 실리콘 웨이퍼의 열처리방법 및 이에 의해 열처리된 실리콘 웨이퍼

Cited By (3)

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TW329542B (en) 1998-04-11

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Effective date: 20030408