JPH07320827A - 電源アダプタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １つのアダプター本体でブレード形状の異な
る複数種類の電源入力プラグを交換可能とする汎用性の
ある電源アダプタ装置を提供する。 【構成】 電源入力プラグ１と、この電源入力プラグ１
を電気的に接続させる接続部２を有したアダプタ本体３
とから構成する。そして、電源入力プラグ１をアダプタ
本体３に対して脱着自在となす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、交流電流を直流電流に
変換するＡＣアダプタである電源アダプタ装置に関し、
特に交流電源用コンセントに差し込まれる差込み金具の
形状の異なる複数のタイプのものにも広く使用できる汎
用性のある電源アダプタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、電化製品やＯＡ機器等には、交
流電流を直流電流に変換するＡＣアダプターが広く用い
られている。かかるＡＣアダプターとしては、使用目的
や使用地域等の相違によって、例えば図１０ないし図１
２に示すような複数種類のアダプター１０１，１０２，
１０３が用意されている。

【０００３】図１０に示すＡＣアダプター１０１は、交
流電流を直流電流に変換する変換器を備えたアダプター
本体１０４に、交流電源用コンセントに差し込まれる差
込み金具１０５（以下、ブレード１０５という。）が設
けられ電源コード１０６を備えたものである。また、こ
のＡＣアダプター１０１には、変換器で変換された直流
電流を電化製品等の電気機器の差込み口に接続する接続
端子１０７を備えた接続コード１０８が、アダプター本
体１０４に対して電源コード１０６と反対側に設けられ
ている。

【０００４】図１１に示すＡＣアダプター１０２は、交
流電源用コンセントに差し込まれるブレード１０９が共
に同じ形状とされたものである。これに対して、図１２
に示すＡＣアダプター１０３は、その一方のブレード１
１１が他方のブレード１１０と異なる形状とされたもの
である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、これま
ではブレード形状が僅かに違うだけでも、それぞれ専用
のアダプターとされており、汎用性が全く無かった。ま
た、アダプター本体からブレードが出ているタイプのも
の（図１１及び図１２のＡＣアダプター１０２，１０
３）では、収納性が悪く、取扱いに不便であるという不
都合がある。さらに、図示は省略するがブレードを収納
可能にしたものについては、その収納スペースが必要な
ために、アダプター本体が大きくなり、やはり取扱いや
設置場所等に不便を来す。

【０００６】そこで本発明は、かかる従来の有する技術
的な課題に鑑みて提案されたものであって、１つのアダ
プター本体でブレード形状の異なる複数種類の電源入力
プラグを交換可能とする汎用性のある電源アダプタ装置
を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明では、ブレード形
状の異なる毎に専用のＡＣアダプターを用意する煩わし
さ等を解消すために、アダプター本体と、ブレードが設
けられた電源入力プラグを別個とし、必要に応じた電源
入力プラグをアダプター本体に対して脱着可能となす構
成とする。脱着可能とするには、電源入力プラグをアダ
プター本体に対して電気的に接続させる必要があり、そ
のためには電源入力プラグにソケットを設け、該ソケッ
トを差し込む接続部をアダプタ本体に設ける。

【０００８】そして、電源入力プラグをアダプタ本体に
対して脱着自在とすべく、ロック機構及びロック解除機
構を設ける。ロック機構及びロック解除機構としては、
先端部にロック爪を有したロック部材を電源入力プラグ
に設けると共に、このロック爪と係合する係止部をアダ
プタ本体に形成し、該ロック爪と係止部との係合によ
り、電源入力プラグをアダプタ本体に対して取り外し不
可能にロックする。ロックを解除するに当たっては、ロ
ック爪に接触してこのロック爪を押し込んで、これらロ
ック爪と係止部との係合状態を解除するロック解除ボタ
ンをアダプタ本体に設ける。

【０００９】または、ロック爪を有したロック部材を一
端部が支持されるようにソケットに設けると共に、この
ロック爪と係合する係止部をアダプタ本体の接続部に形
成し、これらロック爪と係止部との係合により、電源入
力プラグをアダプタ本体に対して取り外し不可能にロッ
クする。ロックを解除するに当たっては、ロック部材の
他端部を変位させることにより、上記ロック爪と係止部
との係合状態を解除する。

【００１０】さには、電源入力プラグにロック爪を有し
たロック部材を設けると共に、このロック爪と係合する
切欠き部をアダプタ本体に形成し、これらロック爪と切
欠き部との係合により、電源入力プラグをアダプタ本体
に対して取り外し不可能にロックする。ロックを解除す
るに当たっては、ロック部材を変位させることにより、
上記ロック爪と切欠き部との係合状態を解除する。

【００１１】

【作用】本発明では、ブレードが設けられた電源入力プ
ラグと、この電源入力プラグを電気的に接続させる接続
部を有したアダプタ本体を別個とし、その電源入力プラ
グをアダプタ本体に対して脱着自在となすことにより、
ブレード形状の異なる電源入力プラグを必要に応じて交
換して使用し得ることが可能となる。また、電源入力プ
ラグとアダプタ本体とが別個であるから、各電源入力プ
ラグとアダプタ本体とをそれぞれ収納するに際してもか
さばらずに収納性し得る。

【００１２】

【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。

【００１３】実施例１ 本実施例の電源アダプタ装置は、図１に示すように、電
源入力プラグ１と、この電源入力プラグ１を電気的に接
続する差込み口である接続部２を備えたアダプタ本体３
とから構成されている。

【００１４】電源入力プラグ１は、交流電源用コンセン
トに差し込まれる一対のブレード４，５が設けられたプ
ラグ本体６と、このプラグ本体６に設けられ、アダプタ
本体３の接続部２に差し込まれるソケット７と、該プラ
グ本体６に設けられ、アダプタ本体３に設けられた各ロ
ック部材挿入用孔８，９に挿入される一対のロック部材
１０，１１とから構成されている。

【００１５】ブレード４，５は、交流電源用コンセント
に差し込まれる先端部が円弧状とされた略同一幅の長方
形をなす導体金属板として形成されている。そして、こ
のブレード４，５は、その基端側をプラグ本体６の内部
に臨ませるようにして、このプラグ本体６に対して取付
けられている。逆の見かたをすると、交流電源用コンセ
ントに差し込まれる先端部分がプラグ本体６より突出す
るようにして、このプラグ本体６にブレード４，５が取
付けられていることになる。

【００１６】ソケット７は、この電源入力プラグ１をア
ダプタ本体３に対して電気的に接続させる役目をするも
のである。このソケット７は、アダプタ本体３に設けら
れた接続部２に対して嵌合して臨むように、この接続部
２の内形状に応じた長方体としてプラグ本体６に対し一
体的に成形されている。

【００１７】そして、このソケット７の内部には、アダ
プタ本体３よりこの接続部２へとその先端部を臨ませる
一対のピン端子１２，１３を挿入させることにより、こ
のピン端子１２，１３と先のブレード４，５とをそれぞ
れ電気的に接続させる一対の接続端子（図示は省略す
る。）が設けられている。

【００１８】ロック部材１０，１１は、電源入力プラグ
１をアダプタ本体３に対して取付けた際に、不用意に電
源入力プラグ１がアダプタ本体３より外れないようにロ
ックするロック機構としての役割をするものである。こ
のロック部材１０，１１は、ソケット７を挟んだその両
側の所定位置に、それぞれプラグ本体６に対して一体的
に成形されている。すなわち、これらロック部材１０，
１１は、アダプタ本体３の電源入力プラグ１が取り付け
られる面３ａに臨んで設けられる接続部２を挟んで、そ
の両脇にそれぞれ開設された矩形状をなすロック部材挿
入用孔８，９に相対向して設けられている。

【００１９】また、このロック部材１０，１１には、図
２に示すように、ロック部材挿入用孔８，９内に設けら
れた係止部１４（一方のみを示す。）に係合するロック
爪１５，１６がそれぞれ先端部に形成されている。これ
らロック爪１５，１６は、ロック部材１０，１１をロッ
ク部材挿入用孔８，９に臨ませて、該電源入力プラグ１
をプラグ本体６に対して取り付けると、このロック部材
挿入用孔８，９内に設けられた係止部１４と係合し、当
該電源入力プラグ１をアダプタ本体３より取り外し不可
能なロック状態となす。

【００２０】一方、アダプタ本体３は、長方体をなす筐
体内に交流電流を直流電流に変換する変換器を備えたＡ
Ｃコンバータとして機能するものである。このアダプタ
本体３の電源入力プラグ１が取付けられる面３ａには、
先に説明したように電源入力プラグ１のソケット７を差
し込ませる接続部２が形成される共に、その接続部２の
両側にロック部材１０，１１を挿入させるロック部材挿
入用孔８，９が形成されている。

【００２１】また、このアダプタ本体３の接続部２が設
けられる面３ａとは反対側の面３ｂには、変換器によっ
て変換された直流電流を電化製品等の差込み口に接続す
るための端子ピン１７を備えたＤＣ出力用コード１８が
設けられている。

【００２２】さらに、このアダプタ本体３には、ロック
部材１０，１１のロック爪１５，１６とアダプタ本体３
に設けられる係止部１４との係合状態を解除するロック
解除機構であるロック解除ボタン１９，２０が設けられ
ている。これらロック解除ボタン１９，２０は、電源入
力プラグ１がアダプタ本体３に対してロックされた状態
におけるロック爪１５，１６が設けられる位置に、その
先端部が相対向するようにしてアダプタ本体３の一側面
３ｃ，３ｄに移動自在となるようにそれぞれ設けられて
いる。

【００２３】このロック解除ボタン１９，２０を図２中
矢印Ａで示す方向に押し込むと、その先端部がロック爪
１５，１６に接触して、該ロック爪１５，１６と係止部
１４の係合状態が解除される。その結果、電源入力プラ
グ１のアダプタ本体３に対するロック状態が解かれ、こ
の電源入力プラグ１をアダプタ本体３より取り外すこと
が可能となる。

【００２４】このように、電源入力プラグ１とアダプタ
本体３を別個とし、しかもアダプタ本体３に対して電源
入力プラグ１を脱着自在となすことにより、仕様によっ
て異なる形状とされたブレードを有したものに対して
は、それ専用の電源入力プラグ１を用意し、その電源入
力プラグ１を交換することで複数の異なる仕様の電源入
力プラグ１を一つのアダプタ本体３で対応できる。しか
も、この電源アダプタ装置を収納する場合には、電源入
力プラグ１とアダプタ本体３を別々にして収納すること
ができ、かさばるようなことがない。

【００２５】図３には、一方のブレード５に対して他方
のブレード４の先端形状が異なる仕様の電源入力プラグ
１を、先の図１に示す電源入力プラグ１に替えてアダプ
タ本体３に対して取付ける状態を示す。

【００２６】図４には、一端部に交流電源用コンセント
に差し込まれるブレード２１，２２を有し、他端部にア
ダプタ本体３の接続部２に電気的に接続されるコネクタ
２３を有した電源コード２４を、先の図１に示す電源入
力プラグ１に替えてアダプタ本体３に対して取付ける状
態を示す。

【００２７】このコネクタ２３は、基本的には図１に示
す電源入力プラグ１と同じ構成とされ、接続部２に嵌合
して臨むソケット２５と、アダプタ本体３に設けられる
ロック部材挿入用孔８，９に臨み、このロック部材挿入
用孔８，９内に形成された係止部２４と係合するロック
爪２６，２７を備えた一対のロック部材２８，２９とを
有して構成されている。

【００２８】このコネクタ２３は、ソケット２５を接続
部２に臨ませる際に、各ロック部材２８，２９も一緒に
ロック部材挿入用孔８，９内に臨ませ、このロック部材
挿入用孔８，９内に設けられた係止部１４に各ロック爪
２６，２７を係合させることにより、アダプタ本体３に
対して取り外し不可能にロックされる。ロック状態を解
除するには、ロック解除ボタン１９，２０を押すことに
より、先の図１に示すものと同じくロック状態が解除さ
れ、アダプタ本体３よりコネクタ２３を取り外すことが
できる。

【００２９】実施例２ この実施例では、先の実施例１の電源入力プラグ１に設
けたプラグ本体６を省略して、その電源入力プラグの構
造を簡略化すると共に、アダプタ本体３の構成も簡略化
したものである。

【００３０】この実施例における電源アダプタ装置は、
電源入力プラグ３０と、この電源入力プラグ３０を電気
的に接続する接続部３１を備えたアダプタ本体３２とか
ら構成される。

【００３１】電源入力プラグ３０は、一対のブレード３
３，３４が設けられ、アダプタ本体３２の接続部３１に
差し込まれるソケット３５と、このソケット３５と共に
アダプタ本体３２の接続部３１に差し込まれ、該ソケッ
ト３５に対して一端部のみを支持するようにして設けら
れたロック部材３６，３７とを有して構成されている。

【００３２】ブレード３３，３４は、先の実施例１のも
のと同じく左右同じ形状のもので、その基端側をソケッ
ト３５の内部に臨ませるように、このソケット３５に対
して取付けられている。逆の見かたをすると、交流電源
用コンセントに差し込まれる先端部分がソケット３５よ
り突出するようにして、このソケット３５にブレード３
３，３４が取付けられていることになる。

【００３３】ソケット３５は、アダプタ本体３２の接続
部３１に嵌合するようにして臨み、この電源入力プラグ
３０をアダプタ本体３２に対して電気的に接続させるも
のである。このソケット３５の内部には、図６に示すよ
うに、アダプタ本体３２よりこの接続部３１へとその先
端部を臨ませる一対のピン端子３８，３９を挿入させる
ことにより、このピン端子３８，３９と先のブレード３
３，３４とをそれぞれ電気的に接続される一対の接続端
子４０，４１が設けられている。

【００３４】ロック部材３６，３７は、電源入力プラグ
３０をアダプタ本体３２に対して取付けた際に、不用意
に電源入力プラグ３０がアダプタ本体３２より外れない
ようにロックするロック機構として機能するものであ
る。これらロック部材３６，３７は、ソケット３５の相
対向する両側面の挿入側における基端縁部分に、その一
端部のみを支持するようにして設けられている。このロ
ック部材３６，３７は、ソケット３５と共に接続部３１
に嵌合して挿入されるようになっている。

【００３５】そして、これらロック部材３６，３７に
は、接続部３１に設けられた切欠きとして形成される係
止部４２，４３にそれぞれ係合するロック爪４４，４５
が形成されている。これらロック爪４４，４５は、ロッ
ク部材３６，３７をソケット３５と共に接続部３１に臨
ませると、該接続部３１に設けられた係止部４２，４３
に係合し、電源入力プラグ３０をアダプタ本体３２より
取り外し不可能なロック状態となす。

【００３６】さらに、このロック部材３６，３７には、
上記ロック爪４４，４５と係止部４２，４３の係合状態
を解除するロック解除操作片４６，４７が設けられてい
る。このロック解除操作片４６，４７は、上記ソケット
３５に対して連結されるロック部材３６，３７の一端部
と反対側の他端部にそれぞれ設けられている。これらロ
ック解除操作片４６，４７を図６中矢印Ｂ方向に操作し
て、ロック部材３６，３７を変位させることにより、ロ
ック爪４４，４５と係止部４２，４３との係合状態が解
除され、電源入力プラグ３０をアダプタ本体３２から取
り外すことが可能となる。

【００３７】一方、アダプタ本体３２は、先の実施例１
のものと同じく長方体をなす筐体内に交流電流を直流電
流に変換する変換器を備え、電源入力プラグ３０が取付
けられる面３２ａには、ソケット３５を臨ませる接続部
３１を有している。

【００３８】接続部３１は、底面にピン端子３８，３９
を植立した電源入力プラグ３０を挿入させるに足る大き
さの筐体として形成され、アダプタ本体３２の電源入力
プラグ３０が取付けられる面３２ａに開口された接続部
収納孔４８内に収納されている。この接続部３１のアダ
プタ本体３２に対する取付けは、接続部収納孔４８の開
口周縁部分４８ａを、該接続部３１に設けた一対の挟持
部４９，５０によりその上下より挟み込むことにより行
われている。

【００３９】さらに、このアダプタ本体３２には、先の
実施例１のものと同じく、変換器によって変換された直
流電流を電化製品等の差込み口に接続するための端子ピ
ン５１を備えたＤＣ出力用コード５２が設けられてい
る。

【００４０】以上のように構成された電源アダプタ装置
においては、電源入力プラグ３０及びアダプタ本体３２
の構成が実施例１のものに比べてより簡略化されている
ので、仕様毎に異なる電源入力プラグ３０の交換作業の
容易性はもちろんのこと、収納性の点においてより便利
なものとなる。なお、かかるソケットタイプの電源入力
プラグ３０においては、図示はしないがブレードの異な
るものや電源コードタイプのものをこのソケットタイプ
として用意することで、アダプタ本体３２を共用して簡
単に交換作業を行うことができる。

【００４１】実施例３ この実施例では、電源入力プラグのアダプタ本体に対す
る取付け機構を、図１に示すものに比べて簡略化したも
のである。

【００４２】この実施例における電源アダプタ装置は、
電源入力プラグ５３と、この電源入力プラグ５３を電気
的に接続する接続部５４を備えたアダプタ本体５５とか
ら構成されている。

【００４３】電源入力プラグ５３は、実施例１のものと
ほぼ似たような構成であるが、アダプタ本体に対して係
合するロック部材の構成が異なる。かかる電源入力プラ
グ５３は、一対のブレード５６，５７が設けられ、アダ
プタ本体５５の接続部５４に差し込まれるプラグ本体５
８と、このプラグ本体５８に設けられ、接続部５４に差
し込まれるソケット５９と、該プラグ本体５８に設けら
れ、アダプタ本体５５に設けられた各切欠き部６０，６
１に係合する一対のロック部材６２，６３とから構成さ
れている。

【００４４】ブレード５６，５７は、先の実施例１のも
のと同じく左右同じ形状のもので、その基端側をプラグ
本体５８の内部に臨ませるように、このプラグ本体５８
に対して取付けられている。逆の見かたをすると、交流
電源用コンセントに差し込まれる先端部分がプラグ本体
５８より突出するようにして、このプラグ本体５８にブ
レード５６，５７が取付けられていることになる。

【００４５】ソケット５９は、やはり実施例１のものと
同じく、電源入力プラグ５３をアダプタ本体５５に対し
て電気的に接続させる役目をする。このソケット５９
は、アダプタ本体５５に設けられた接続部５４に嵌合し
て臨み、該接続部５４へとその先端部を臨ませる一対の
ピン端子６４，６５を挿入させることにより、各ピン端
子６４，６５をそれぞれのブレード５６，５７に電気的
に接続させる一対の接続端子（図示は省略する。）をそ
の内部に備えている。

【００４６】ロック部材６２，６３は、電源入力プラグ
５３を取付けるアダプタ本体５５の主面５５ａと相対向
するプラグ本体５８の対向面５８ａにおける両側縁部分
にそれぞれ設けられている。また、これらロック部材６
２，６３は、上記プラグ本体５８の対向面５８ａよりア
ダプタ本体５５側へと突出するようにしてこのプラグ本
体５８の両側縁部分に沿って、該プラグ本体５８に対し
て一体的に成形されることにより形成されている。

【００４７】このロック部材６２，６３には、アダプタ
本体５５に設けられた切欠き部６０，６１に嵌合し、電
源入力プラグ５３をアダプタ本体５５に対して取り外し
不可能にロックするロック爪６６，６７が設けられてい
る。これらロック爪６６，６７は、電源入力プラグ５３
をアダプタ本体５５に対して押し込むようにして取付け
ると、ロック部材６２，６３が弾性変位して外方に広が
り、最終的に切欠き部６０，６１に係合し、当該電源入
力プラグ５３をアダプタ本体５５より取り外し不可能な
ロック状態となす。逆に、ロック状態を解除するには、
ロック部材６２，６３を外側へ広げるように変位させ
て、そのロック爪６６，６７を切欠き部６０，６１より
外す。

【００４８】一方、アダプタ本体５５は、やはり先の実
施例１のものと同じく長方体をなす筐体内に交流電流を
直流電流に変換する変換器を備え、電源入力プラグ５３
が取付けられる面５５ａには、ソケット５９を臨ませる
接続部５４を有している。この接続部５４は、ソケット
５９をその内部に臨ませるに足る大きさの差込み口とし
て形成され、その開口部分に一対のピン端子６４，６５
を臨ませるようになっている。

【００４９】また、このアダプタ本体５５には、先に説
明した電源入力プラグ５３に設けたロック爪６６，６７
を係合させる切欠き部６０，６１が形成されている。か
かる切欠き部６０，６１は、アダプタ本体５５の相対向
する両側面５５ｂ，５５ｃの一部を切り欠く円弧状の通
し溝として、上記ロック爪６６，６７と相対向する部分
に形成されている。

【００５０】また、このアダプタ本体５５の接続部５４
が設けられる面５５ａとは反対側の面５５ｄには、変換
器によって変換された直流電流を電化製品等の差込み口
に接続するための端子ピン６８を備えたＤＣ出力用コー
ド６９が設けられている。

【００５１】このように構成された電源アダプタ装置に
おいても、やはり先の実施例１及び実施例２のものと同
じく、アダプタ本体５５を共通なものとして、ブレード
形状の異なる電源入力プラグを簡単に交換することがで
きる。例えば、図８には、一方のブレード５６に対して
他方のブレード５７の先端形状が異なる仕様の電源入力
プラグ５３を、先の図７に示す電源入力プラグ５３に替
えてアダプタ本体５５に対して取付ける状態を示す。

【００５２】図９には、一端部に交流電源用コンセント
に差し込まれるブレード７０，７１を有し、他端部にア
ダプタ本体５５の接続部５４に電気的に接続されるコネ
クタ７２を有した電源コード７３を、先の図７に示す電
源入力プラグ５３に替えてアダプタ本体５５に対して取
付ける状態を示す。

【００５３】この電源アダプタ装置においても、先の実
施例１及び実施例２と同じく、電源入力プラグ５３とア
ダプタ本体５５とを別個に取り外し可能となしているこ
とから、収納する際にかさばることなく簡便に収納でき
る。

【００５４】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の電源アダプタ装置においては、交流電源用コンセン
トに差し込まれるブレードを有した電源入力プラグと、
交流電流を直流電流に変換する変換器を備えたアダプタ
本体とを別個とし、さらにこのアダプタ本体に対して電
源入力プラグを脱着自在としているので、必要に応じて
ブレード形状の異なる電源入力プラグを一つのアダプタ
本体に対して簡便に交換することができ、この電源アダ
プタ装置に汎用性を持たせることができる。

【００５５】また、本発明の電源アダプタ装置では、電
源入力プラグとアダプタ本体を別個としていることか
ら、電源入力プラグ・アダプタ本体共にかさばらずに収
納することができ、収納性が格段に向上する。

【００５６】さらに、本発明の電源アダプタ装置におい
ては、電源入力プラグにロック機構を設けているので、
該電源入力プラグをアダプタ本体に取付けた際に不用意
な外力が加わったとしても、この電源入力プラグのアダ
プタ本体からの脱落を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の電源アダプタ装置の一例を示し、ブ
レードが共に同じ形状である電源入力プラグをアダプタ
本体に取付ける状態の斜視図である。

【図２】実施例１の電源アダプタ装置の一例を示し、電
源入力プラグをアダプタ本体に取付けた状態を一部破断
して示す正面図である。

【図３】実施例１の電源アダプタ装置の一例を示し、ブ
レード形状が左右異なる電源入力プラグをアダプタ本体
に取付ける状態の斜視図である。

【図４】実施例１の電源アダプタ装置の一例を示し、電
源コードをアダプタ本体に取付ける状態の斜視図であ
る。

【図５】実施例２の電源アダプタ装置の一例を示し、ソ
ケットタイプの電源入力プラグをアダプタ本体に取付け
る状態の斜視図である。

【図６】実施例２の電源アダプタ装置の一例を示し、ソ
ケットタイプの電源入力プラグをアダプタ本体に取付け
た状態を示す要部拡大断面図である。

【図７】実施例３の電源アダプタ装置の一例を示し、ブ
レードが共に同じ形状である電源入力プラグをアダプタ
本体に取付ける状態の斜視図である。

【図８】実施例３の電源アダプタ装置の一例を示し、ブ
レード形状が左右異なる電源入力プラグをアダプタ本体
に取付ける状態の斜視図である。

【図９】実施例３の電源アダプタ装置の一例を示し、電
源コードをアダプタ本体に取付ける状態の斜視図であ
る。

【図１０】電源コードを有する従来の電源アダプタ装置
を示す斜視図である。

【図１１】ブレードが共に同じ形状である従来の電源ア
ダプタ装置を示す斜視図である。

【図１２】ブレード形状が左右異なる従来の電源アダプ
タ装置を示す斜視図である。

【符号の説明】

１，３０，５３ 電源入力プラグ ２，３１，５４ 接続部 ３，３２，５５ アダプタ本体 ４，５，３３，３４，５６，５７ ブレード ６，５８ プラグ本体 ７，３５，５９ ソケット ８，９ ロック部材挿入用孔 １０，１１，３６，３７，６２，６３ ロック部材 １２，１３，３８，３９，６４，６５ ピン端子 １４，４２，４３ 係止部 １５，１６，４４，４５，６６，６７ ロック爪 １９，２０ ロック解除ボタン ６０，６１ 切欠き部

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源入力プラグを電気的に接続させる接
   続部を備えてなることを特徴とする電源アダプタ装置。
2. 【請求項２】 電源入力プラグと、 この電源入力プラグを電気的に接続させる接続部を有し
   たアダプタ本体とを備え、 上記電源入力プラグがアダプタ本体に対して脱着自在と
   されていることを特徴とする電源アダプタ装置。
3. 【請求項３】 電源入力プラグは、交流電源用コンセン
   トに差し込まれる差し込み金具を備えたプラグ本体と、
   このプラグ本体に設けられ、アダプタ本体の接続部に差
   し込まれるソケットと、該プラグ本体に設けられ、アダ
   プタ本体に設けられた孔内に臨んでこの孔内に形成され
   た係止部に係合するロック爪を先端部に備えたロック部
   材とからなり、 このロック部材のロック爪がアダプタ本体の係止部に係
   合することにより、該電源入力プラグがアダプタ本体に
   対して取り外し不可能にロックされることを特徴とする
   請求項２記載の電源アダプタ装置。
4. 【請求項４】 ロック爪と係止部の係合状態を解除し、
   電源入力プラグのアダプタ本体からの取り外しを可能と
   するロック解除機構がアダプタ本体に設けられているこ
   とを特徴とする請求項３記載の電源アダプタ装置。
5. 【請求項５】 ロック解除機構は、係止部に係合するロ
   ック爪を押し込んで、これらの係合状態を解除するロッ
   ク解除ボタンからなることを特徴とする請求項４記載の
   電源アダプタ装置。
6. 【請求項６】 電源入力プラグは、交流電源用コンセン
   トに差し込まれる差し込み金具を備え、アダプタ本体の
   接続部に差し込まれるソケットと、このソケットと共に
   アダプタ本体の接続部に差し込まれ、該ソケットに対し
   て一端部のみを支持するようにして設けられたロック部
   材と、このロック部材に設けられ、該アダプタ本体の接
   続部に設けられた係止部に係合するロック爪とからな
   り、 このロック部材のロック爪が接続部の係止部に係合する
   ことにより、該電源入力プラグがプラグ本体に対して取
   り外し不可能にロックされることを特徴とする請求項２
   記載の電源アダプタ装置。
7. 【請求項７】 ロック部材の他端部を変位させることに
   より、ロック爪と係止部の係合状態を解除し、電源入力
   プラグのアダプタ本体からの取り外しを可能とすること
   を特徴とする請求項６記載の電源アダプタ装置。
8. 【請求項８】 電源入力プラグは、交流電源用コンセン
   トに差し込まれる差し込み金具を備えたプラグ本体と、
   このプラグ本体に設けられ、アダプタ本体の接続部に差
   し込まれるソケットと、該プラグ本体に設けられ、アダ
   プタ本体に設けられる切欠き部に係合するロック爪を先
   端部に備えたロック部材とからなり、 このロック部材のロック爪がアダプタ本体の切欠き部に
   係合することにより、該電源入力プラグがアダプタ本体
   に対して取り外し不可能にロックされることを特徴とす
   る請求項２記載の電源アダプタ装置。
9. 【請求項９】 ロック部材を変位させることにより、ロ
   ック爪と切欠き部の係合状態を解除し、電源入力プラグ
   のアダプタ本体からの取り外しを可能とすることを特徴
   とする請求項８記載の電源アダプタ装置。