JPH07320431A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JPH07320431A
JPH07320431A JP10811294A JP10811294A JPH07320431A JP H07320431 A JPH07320431 A JP H07320431A JP 10811294 A JP10811294 A JP 10811294A JP 10811294 A JP10811294 A JP 10811294A JP H07320431 A JPH07320431 A JP H07320431A
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magneto
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道明 武士
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝撃によるスライダーの回動を抑え、スライ
ダーの破損やサスペンションの損傷を防ぎ、耐衝撃性を
高め、記録特性も良好なものとする。 【構成】 ヘッドアーム1に取り付けられるサスペンシ
ョン2に取り付けられ、光磁気ディスク23の表面を摺
動するスライダー3のヘッドアーム1側の端部にスライ
ダー3の回動によりサスペンション2に接触する突起部
24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録方式に適用
して好適な摺動記録方式の磁気ヘッド装置に関わり、詳
細には耐衝撃性,記録特性の向上された磁気ヘッド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録方式は、磁性薄膜を部分的に
キュリー点または温度補償点を越えて昇温し、この部分
の保磁力を消滅させて外部から印加される記録磁界の方
向に磁化の向きを反転することを基本原理とするもの
で、光ファイルシステムやコンピュータの外部記憶装
置、あるいは音響、映像情報の記録装置等において実用
化されつつある。
【0003】上記光磁気記録方式には、大きく分けて光
変調方式と磁界変調方式があるが、このうち磁界変調方
式は、オーバーライトが可能であることから注目されて
いる。
【0004】上記磁界変調方式は、印加磁界を高速で反
転することにより磁性薄膜に情報を書き込むものであっ
て、磁界の印加は通常磁界発生手段を有する磁気ヘッド
によって行われる。この場合、高速反転磁界を印加する
磁気ヘッドでは、諸々の制約から非常に小さな磁界しか
発生できず、磁気ヘッドをなるべく磁性薄膜と近接させ
なければならない。
【0005】そこで、このような磁界変調方式において
は、磁気ヘッドを光磁気記録媒体である、例えば光磁気
ディスクの表面に対して直接接触させ、摺動させながら
記録を行う摺動記録方式の採用が検討されている。この
摺動記録方式を採用すれば、上記高速反転磁界を印加す
る磁気ヘッドであっても光磁気ディスクの記録磁性層に
対して十分な磁力が印加できる。そして、上記磁界変調
方式は、例えば直径64mm程度の小型光磁気ディスク
の記録方式として採用が検討されている。
【0006】このような磁界変調方式を適用した記録装
置としては、例えば図6に示すような磁気ヘッド装置が
搭載されたものが挙げられる。上記磁気ヘッド装置は、
主としてヘッドアーム101と、その一端がヘッドアー
ム取り付け端102aとされてヘッドアーム101に取
り付けられたスライダー支持部材であるサスペンション
102と、上記サスペンション102のスライダー取り
付け端102bに取り付けられ、図示しない磁気ヘッド
の組み込まれるスライダー103、サスペンション10
2の下方に独立して設けられる跳ね上げレバー105よ
りなるものである。
【0007】上記ヘッドアーム101の片方の側部には
突出してサスペンション102の延在方向に平行に連続
して設けられるアーム部106と、アーム部106の先
端にスライダー103配設位置に合わせてストッパー部
107が設けられている。上記ストッパー部107は、
磁気ヘッド装置に対する不用意な衝撃によりサスペンシ
ョン102が跳ね上げられた際に、スライダー103に
接触することによりその跳ね上げ位置を規制し、スライ
ダー103の破損やサスペンション102の変形を防ぐ
ために設けられるものである。
【0008】また、サスペンション102は、弾性を有
するものであり、ヘッドアーム取り付け端102a側と
スライダー取り付け端102b側にそれぞれバネ部を有
し、これらの間に剛体部102cを有して構成される。
【0009】さらに、跳ね上げレバー105は、平面略
L字状の部材であり、その屈曲端がサスペンション10
2の剛体部102cに対応する位置にサスペンション1
02延在方向に垂直となるように設けられる。そして、
跳ね上げレバー105の屈曲端の剛体部102cに対応
する位置には、当接部である突起部108が設けられ
る。なお、上記跳ね上げレバー105は、サスペンショ
ン102の下方に適度な間隔を有して配され、かつ図6
中矢印m1 で示す方向に回動可能となされ、サスペンシ
ョン102をヘッドアーム101方向に押し上げること
が可能なようになされている。
【0010】従って、上記磁気ヘッド装置においては、
図7に示すように、ヘッドアーム101にネジ止め等に
よってサスペンション102を取り付け、これにスライ
ダー103を取り付けた状態では、スライダー103は
サスペンション102の弾性により図中矢印m2 で示す
方向に可動な状態でヘッドアーム101にぶら下がって
いることとなる。
【0011】このような磁気ヘッド装置を記録装置に組
み込む際には、図6に示すように、該磁気ヘッド装置の
ヘッドアーム101を記録装置内に配されるヘッドアー
ム取り付けバー109に取り付ける。
【0012】そして、光磁気記録媒体である例えば光磁
気ディスク110に情報の記録を行う場合(以下、ロー
ディング状態と称する。)には、磁気ヘッドの組み込ま
れるスライダー103を光磁気ディスク110に接触さ
せ、サスペンション102の弾性によりスライダー10
3を光磁気ディスク110に適度な力で押し付けながら
スライダー103を光磁気ディスク110に対して摺動
させる。
【0013】また、上記記録装置においては、情報の記
録を行わない場合や光磁気ディスクの出し入れを行う場
合(以下、アンローディング状態と称する。)には磁気
ヘッドを光磁気ディスクから離すようにしている。そこ
で、図8に示すように、跳ね上げレバー105を図中矢
印m1 で示す方向(光磁気ディスク110から遠ざかる
方向)に回動させ、サスペンション102の剛体部10
2cに対応する位置に設けられる突起部108を剛体部
102cに接触させてサスペンション102をヘッドア
ーム101方向に押し上げ、サスペンション102に取
り付けられているスライダー103を光磁気ディスク1
10から離すようにしている。
【0014】前記のようにスライダー103はサスペン
ション102の弾性により図7中矢印m2 で示す方向に
可動な状態でヘッドアーム101にぶら下がっているた
め、上記のように跳ね上げレバー105を回動させてサ
スペンション102を押し上げると、スライダー103
も持ち上げられ、光磁気ディスク110から離されるこ
ととなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような磁気ヘッ
ド装置においては、前述のように、不用意な衝撃により
サスペンション102が跳ね上げられた際に、スライダ
ー103に接触することによりその跳ね上げ位置を規制
し、スライダー103の破損やサスペンション102の
変形を防ぐためにストッパー部107が設けられてい
る。
【0016】しかしながら、該磁気ヘッド装置に過度な
衝撃が加わった場合には、ストッパー部107にスライ
ダー103が接触した後、その反力によってサスペンシ
ョン102の剛体部102cとスライダー取り付け端1
02b側のバネ部の境目を中心として上記スライダー1
03が回動し、サスペンション102の弾性限界を越え
てしまい、上記サスペンション102が変形することが
あった。このように、サスペンション102が変形して
しまうと、磁気ヘッド装置中に組み込まれる磁気ヘッド
と光磁気ディスク110中の記録磁性層間の間隔が広が
り、十分な記録磁界を印加することができず、情報の記
録が不可能となってしまう。
【0017】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、衝撃によるスライダーの回動を抑
え、スライダーの破損やサスペンションの損傷を防ぎ、
耐衝撃性が高く、また良好な記録特性を有する磁気ヘッ
ド装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、ヘッドアームと、上記ヘッドアームにそ
の一端が取り付けられて弾性部を有するスライダー支持
部材と、上記スライダー支持部材の他端に取り付けら
れ、媒体表面を摺動するスライダーと、スライダー支持
部材をヘッドアーム方向に押し上げる跳ね上げレバーよ
りなる磁気ヘッド装置において、上記スライダーのヘッ
ドアーム側の端部にスライダー支持部材と接触する突起
部が設けられていることを特徴とするものである。
【0019】また、本発明の磁気ヘッド装置において
は、スライダー支持部材の突起部との接触部分の機械的
強度が高くされていることが好ましい。
【0020】なお、本発明の磁気ヘッド装置において
は、突起部のスライダーの媒体摺動面となす角が、跳ね
上げレバーによりスライダー支持部材を押し上げた時の
スライダーの媒体摺動面と媒体表面のなす角よりも大で
あることが好ましい。
【0021】さらに、本発明の磁気ヘッド装置において
は、突起部の先端部が曲面形状をなすことが好ましい。
【0022】さらにまた、本発明の磁気ヘッド装置にお
いては、ヘッドアームにスライダーの跳ね上げ位置を規
制するストッパー部が設けられていても良い。
【0023】
【作用】本発明の磁気ヘッド装置においては、スライダ
ー支持部材に支持されるスライダーのヘッドアーム側の
端部にスライダー支持部材と接触する突起部が設けられ
ている。従って、本発明の磁気ヘッド装置に過度の衝撃
が加わってスライダーが回動しても、スライダーに設け
られた突起部のスライダー支持部材への接触によりスラ
イダーの回動が抑えられる。
【0024】また、本発明の磁気ヘッド装置において、
スライダー支持部材の突起部との接触部分の機械的強度
が高くされていれば、上記のように突起部が接触した場
合にスライダー支持部材の揺れが小さく抑えられ、スラ
イダーの回動が早く抑えられる。
【0025】なお、本発明の磁気ヘッド装置において、
突起部のスライダーの媒体摺動面となす角が、跳ね上げ
レバーによりスライダー支持部材を押し上げた時のスラ
イダーの媒体摺動面と媒体表面のなす角よりも大であれ
ば、ローディング状態の時に突起部が媒体と摺接するこ
とがない。また、アンローディング状態の時にスライダ
ーに組み込まれる磁気ヘッドを媒体から離す場合にも、
スライダー,媒体間の距離が良好に保たれ、これらが接
触する等の事故が回避される。
【0026】さらに、本発明の磁気ヘッド装置におい
て、突起部の先端部の形状を曲面形状とすれば、突起部
のスライダー支持部材への接触面積が十分に確保され
る。また、このような形状とすることで、突起部による
媒体への傷つけが防止される。
【0027】さらにまた、本発明の磁気ヘッド装置にお
いては、ヘッドアームにスライダー支持部材の跳ね上げ
位置を規制するストッパー部が設けられているので、上
記ストッパーと突起部によりスライダーの回動が良好に
抑えられる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の磁
気ヘッド装置は、図1および図2に示されるように、主
としてヘッドアーム1と、その一端がヘッドアーム取り
付け端2aとされてヘッドアーム1に取り付けられたス
ライダー支持部材であるサスペンション2と、上記サス
ペンション2のスライダー取り付け端2bに取り付けら
れ、磁気ヘッド4の組み込まれるスライダー3、サスペ
ンション2の下方に独立して設けられる跳ね上げレバー
5よりなるものである。
【0029】上記ヘッドアーム1は、上記磁気ヘッド装
置を記録装置に組み込むための接続孔7が形成され、サ
スペンション2との接続部にもなっている接続部6と、
該接続部6の片方の側部6aにサスペンション2の延在
方向に連続して設けられ、スライダー3に組み込まれる
磁気ヘッド4への配線の拠点となる配線部17と、該配
線部17に連続してサスペンション2に平行に設けられ
るアーム部8と、アーム部8の先端にスライダー3配設
位置に合わせて設けられるストッパー部9により構成さ
れている。上記ストッパー部9は、磁気ヘッド装置に対
する不用意な衝撃によりサスペンション2が跳ね上げら
れた際に、スライダー3に接触することによりその跳ね
上げ位置を規制し、スライダー3の破損やサスペンショ
ン2の変形を防ぐために設けられるものである。
【0030】また、サスペンション2は、ヘッドアーム
取り付け端2a側に設けられる板バネである第1のバネ
部10と、両側縁に立ち上がり板12の設けられる機械
的強度の高い剛体部11と、スライダー取り付け端2b
側に設けられる第2のバネ部13と第3のバネ部14に
より構成されている。上記第2のバネ部13は切り込み
部13aによる板バネであり、一方の第3のバネ部14
は切り込み部14aによる板バネである。そして、スラ
イダー3は第3のバネ部14の切り込み部14aにより
形成された板部14bに溶着により固定されて取り付け
られている。
【0031】跳ね上げレバー5は、平面略L字状の部材
であり、サスペンション2延在方向に平行にサスペンシ
ョン2に沿うようにして設けられる支持部19と、サス
ペンション2延在方向に垂直に剛体部11およびヘッド
アーム1のアーム部8の下側に設けられる跳ね上げ部2
0、跳ね上げ部20上の剛体部11に対応する位置に設
けられる当接部である突起部21により構成される。そ
して、上記跳ね上げレバー5は、サスペンション2の下
方に適度な間隔を有して配され、かつ図2中矢印M1
示す方向に回動可能となされ、サスペンション2をヘッ
ドアーム1方向に押し上げることが可能なようになされ
ている。
【0032】さらに、スライダー3は、磁気ヘッド4の
搭載される箱状の本体15と、スライダー3の摺動を安
定化させるために本体15に連続して設けられ、サスペ
ンション2との接続部分ともなっている板状の摺動補助
部16により構成されている。なお、磁気ヘッド4の端
子部4aにはフレキシブルプリント基板18が接続され
ており、これはヘッドアーム1の配線部17に接続され
て磁気ヘッド4への配線がなされている。
【0033】そして、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、特に、図3にも拡大して示すように、スライダー
3の本体15の摺動補助部16の反対側、すなわちヘッ
ドアーム1側に突起部24が設けられている。上記突起
部24は、スライダー3の媒体摺動面3aに対して角度
θ2 を有して斜め方向に設けられ、その先端部24aが
曲面形状となされている。従って、本実施例の磁気ヘッ
ド装置においては、スライダー3がサスペンション2の
剛体部11と第2のバネ部13との境目25を中心とし
て図中矢印M2 方向に回動した場合、上記突起部24が
サスペンション2と接触することとなる。
【0034】本実施例の磁気ヘッド装置においては、ヘ
ッドアーム1にサスペンション2を取り付け、これにス
ライダー3を取り付けた状態では、スライダー3はサス
ペンション2の第1のバネ部10および第2のバネ部1
3,第3のバネ部14の弾性により板部14bとスライ
ダー3の固着位置を中心に回動可能な状態でヘッドアー
ム1にぶら下がっていることとなる。
【0035】このような本実施例の磁気ヘッド装置を記
録装置に組み込む際には、図2に示すように、該磁気ヘ
ッド装置のヘッドアーム1の接続部6の接続孔7を介し
て、記録装置内に配されて図中矢印M3 で示す方向に回
動可能なヘッドアーム取り付けバー22に取り付ける。
そして、光磁気記録媒体である例えば光磁気ディスク2
3に情報の記録を行う場合には、磁気ヘッド4の組み込
まれるスライダー3を光磁気ディスク23に接触させ、
サスペンション2の第1のバネ部10および第2のバネ
部13,第3のバネ部14の弾性によりスライダー3を
光磁気ディスク23に適度な力で押し付けながらスライ
ダー3を光磁気ディスク23に対して摺動させる。
【0036】また、上記記録装置においては、情報の記
録を行わない場合や光磁気ディスクの出し入れを行う場
合には磁気ヘッドを光磁気ディスクから離すようにして
いるため、本実施例の磁気ヘッド装置においては、図4
に示すように、跳ね上げレバー5を図中矢印M1 で示す
方向(光磁気ディスク23から遠ざかる方向)に回動さ
せ、サスペンション2の剛体部11に対応する位置に設
けられる突起部21を剛体部11に接触させてサスペン
ション2をヘッドアーム1方向に押し上げ、サスペンシ
ョン2に取り付けられているスライダー3を光磁気ディ
スク23から離すようにしている。
【0037】すなわち、前記のようにスライダー3はサ
スペンション2の第1のバネ部10および第2のバネ部
13,第3のバネ部14の弾性により板部14bとスラ
イダー3の固着位置を中心に回動可能な状態でヘッドア
ーム1にぶら下がっているため、上記のように跳ね上げ
レバー5を回動させてサスペンション2を押し上げる
と、スライダー3も持ち上げられ、光磁気ディスク23
から離されることとなる。
【0038】さらに跳ね上げレバー5を回動させて跳ね
上げ部20をヘッドアーム1のアーム部8に接触させる
と、ヘッドアーム取り付けバー22も図4中矢印M3
示す方向に回動可能となされていることからヘッドアー
ム1およびヘッドアーム取り付けバー22が若干押し上
げられる。なお、この押し上げ量は、各部材の重量や剛
性によって決定される。その結果、図4中に示すよう
に、スライダー3と光磁気ディスク23間に該光磁気デ
ィスク23の出し入れを行うのに十分な間隔h1が形成
されることとなる。なお、上記スライダー3は、その媒
体摺動面3aが光磁気ディスク23の表面23aに対し
て角度θ1 を有するような姿勢で光磁気ディスク23か
ら離されることとなる。
【0039】本実施例の磁気ヘッド装置においては、前
述のようにスライダー3に突起部24が設けられてい
る。そして、上記突起部24は、スライダー3の媒体摺
動面3aに対して角度θ2 を有して斜め方向に設けられ
ているが、該角度θ2 は上記角度θ1 よりも大となされ
ている。
【0040】従って、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、情報の記録を行うため、スライダー3を光磁気デ
ィスク23上に摺動させても、突起部24が光磁気ディ
スク23に摺動してしまうことはなく、光磁気ディスク
23を損傷することもない。また、スライダー3を光磁
気ディスク23から離した状態においても突起部24が
スライダー3と光磁気ディスク23間の間隔h1 に影響
を及ぼすこともなく、これらが接触する等の事故も回避
される。
【0041】そして、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、不用意な衝撃が加わった場合、まず、サスペンシ
ョン2が跳ね上げられ、図5(a)に示されるように、
サスペンション2に支持されるスライダー3がストッパ
ー9に接触する。さらに衝撃の度合いによっては、スラ
イダー3はサスペンション2の剛体部11と第2のバネ
部13の境目25を中心として図5(a)中矢印M2
示すような方向で回動してしまう。
【0042】このとき、本実施例の磁気ヘッド装置にお
いては、スライダー3の媒体摺動補助部16の反対側、
すなわちヘッドアーム1側に突起部24が設けられてい
る。従って、上記のようにスライダー3が回動すると、
図5(b)に示すように上記突起部24がサスペンショ
ン2に接触し、スライダー3の回動が静止する。すなわ
ち、本実施例の磁気ヘッド装置においては、不用意な衝
撃が加わった場合、ストッパー9と突起部24によりス
ライダーの回動を抑える。
【0043】また、上述のように突起部24はサスペン
ション2の剛体部11に接触するため、サスペンション
2の揺れは小さく抑えられ、スライダー3の回動が早く
抑えられる。
【0044】従って、本実施例の磁気ヘッド装置におい
ては、スライダー3の破損やサスペンション2の損傷が
起こり難く、耐衝撃性が高まるとともに、その記録特性
は良好なものとなる。
【0045】なお、本実施例の磁気ヘッド装置において
は、突起部24の先端部24aを曲面形状としている。
従って、突起部24のサスペンション2に対する接触面
積は十分に確保され、スライダー3の回動が確実に抑え
られる。また、万が一、上記突起部24が光磁気ディス
ク23に接触してしまった場合にも、光磁気ディスク2
3の損傷を最低限に抑えることができる。
【0046】上記のような本実施例の磁気ヘッド装置と
従来の磁気ヘッド装置について耐衝撃試験を行った。結
果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1の結果から、本実施例の磁気ヘッド装
置においては、耐衝撃性が大きく向上していることが確
認された。
【0049】本実施例の磁気ヘッド装置は、耐衝撃性に
優れることから、使用者が持ち歩いて使用する記録装置
に搭載して好適である。
【0050】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は、ヘッドアームと、上記ヘッドアームにその一端が
取り付けられて弾性部を有するスライダー支持部材と、
上記スライダー支持部材の他端に取り付けられ、媒体表
面を摺動するスライダーと、スライダー支持部材をヘッ
ドアーム方向に押し上げる跳ね上げレバーよりなる磁気
ヘッド装置において、上記スライダーのヘッドアーム側
の端部にスライダー支持部材と接触する突起部が設けら
れている。従って、本発明の磁気ヘッド装置において
は、過度の衝撃が加わってスライダーが回動しても、ス
ライダーに設けられた突起部のスライダー支持部材への
接触によりスライダーの回動が抑えられ、スライダーの
破損やサスペンションの損傷が起こり難く、耐衝撃性が
高まり、記録特性は良好なものとなる。
【0051】また、本発明の磁気ヘッド装置において、
スライダー支持部材の突起部との接触部分の機械的強度
が高くされていれば、上記のように突起部が接触した場
合にスライダー支持部材の揺れが小さく抑えられ、スラ
イダーの回動が早く抑えられ、スライダーの破損やサス
ペンションの損傷がさらに起こり難くなる。
【0052】なお、本発明の磁気ヘッド装置において、
突起部のスライダーの媒体摺動面となす角が、跳ね上げ
レバーによりスライダー支持部材を押し上げた時のスラ
イダーの媒体摺動面と媒体表面のなす角よりも大であれ
ば、ローディング状態の時に突起部が媒体と摺接するこ
とがない。また、アンローディング状態の時にスライダ
ーに組み込まれる磁気ヘッドを媒体から離す場合にも、
スライダー,媒体間の距離が良好に保たれ、これらが接
触する等の事故が回避される。
【0053】さらに、本発明の磁気ヘッド装置におい
て、突起部の先端部の形状を曲面形状とすれば、突起部
のスライダー支持部材への接触面積が十分に確保され、
スライダーの回動が確実に抑えられる。また、このよう
な形状とすることで、突起部による情報の記録時の媒体
への傷つけを防止できる。
【0054】さらにまた、本発明の磁気ヘッド装置にお
いては、ヘッドアームにスライダー支持部材の跳ね上げ
位置を規制するストッパー部が設けられているので、上
記ストッパーと突起部によりスライダーの回動が良好に
抑えられられ、スライダーの破損やサスペンションの損
傷がさらに抑えられ、耐衝撃性が高まり、記録特性は良
好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッド装置を示す平面図
である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッド装置を記録装置に
組み込み、光磁気ディスクに情報の記録を行っている状
態を示す側面図である。
【図3】本発明を適用した磁気ヘッド装置のスライダー
近傍部を拡大して示す側面図である。
【図4】本発明を適用した磁気ヘッド装置において、ス
ライダーを光磁気ディスクから離している状態を示す側
面図である。
【図5】本発明を適用した磁気ヘッド装置において、ス
ライダーが回動する様子を拡大して示す模式図である。
【図6】従来の磁気ヘッド装置を記録装置に組み込み、
ローディング状態としている側面図である。
【図7】従来の磁気ヘッド装置において、ヘッドアーム
にサスペンションを取り付け、サスペンションにスライ
ダーを取り付けた状態を示す側面図である。
【図8】従来の磁気ヘッド装置において、スライダーを
光磁気ディスクから離している状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドアーム 2 サスペンション 2a ヘッドアーム取り付け端 2b スライダー取り付け端 3 スライダー 3a 媒体摺動面 5 跳ね上げレバー 9 ストッパー部 10 第1のバネ部 11 剛体部 13 第2のバネ部 14 第3のバネ部 23 光磁気ディスク 23a 表面 24 突起部 24a 先端部 θ1 ,θ2 角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドアームと、上記ヘッドアームにそ
    の一端が取り付けられて弾性部を有するスライダー支持
    部材と、上記スライダー支持部材の他端に取り付けら
    れ、媒体表面を摺動するスライダーと、スライダー支持
    部材をヘッドアーム方向に押し上げる跳ね上げレバーよ
    りなる磁気ヘッド装置において、 上記スライダーのヘッドアーム側の端部にスライダー支
    持部材と接触する突起部が設けられていることを特徴と
    する磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 スライダー支持部材の突起部との接触部
    分の機械的強度が高くされていることを特徴とする請求
    項1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 突起部のスライダーの媒体摺動面となす
    角が、跳ね上げレバーによりスライダー支持部材を押し
    上げた時のスライダーの媒体摺動面と媒体表面のなす角
    よりも大であることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘ
    ッド装置。
  4. 【請求項4】 突起部の先端部が曲面形状をなすことを
    特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 ヘッドアームにスライダーの跳ね上げ位
    置を規制するストッパー部が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
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