JPH0731994A - 廃水処理装置 - Google Patents

廃水処理装置

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Publication number
JPH0731994A
JPH0731994A JP5178935A JP17893593A JPH0731994A JP H0731994 A JPH0731994 A JP H0731994A JP 5178935 A JP5178935 A JP 5178935A JP 17893593 A JP17893593 A JP 17893593A JP H0731994 A JPH0731994 A JP H0731994A
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JP
Japan
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treatment tank
gas
wastewater
pipe
carbon dioxide
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Application number
JP5178935A
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English (en)
Inventor
Masahiko Tsutsumi
正彦 堤
Kyozo Kawachi
恭三 河内
Shigeru Kobayashi
茂 小林
Kazuo Shibazaki
和夫 柴崎
Taku Menju
卓 毛受
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、生物処理槽から排出される排ガス中
の二酸化炭素を効率的に除去できると共に、廃水中の窒
素、リン等の富栄養化物を十分に除去できることを最も
主要な目的としている。 【構成】本発明は、好気性生物を保持し、空気もしくは
酸素を利用して廃水を処理し当該廃水中の有機物を除去
する生物処理槽と、光合成生物を保持し、生物処理槽か
ら排出される処理水を浄化して処理水中の窒素もしくは
リン等の富栄養化物を除去する高度処理槽と、生物処理
槽での処理により発生した排ガスを高度処理槽に供給す
るガス供給手段とを備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水や産業廃水等の廃
水を生物処理する廃水処理装置に係り、特に生物処理槽
から排出される排ガス中の二酸化炭素を効率的に除去で
きると共に、廃水中の窒素、リン等の富栄養化物を十分
に除去できるようにした廃水処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、各種の下水処理施設においては、
下水等の廃水を生物処理する廃水処理装置が多く用いら
れてきている。図4は、この種の従来の廃水処理装置の
一例を示す概略構成図である。
【0003】図4において、1は下水等の廃水、2は第
1の沈澱槽、3は生物処理槽、4は第2の沈澱槽、5は
処理水である。第1の沈澱槽2の底部には、弁6を有す
る管7が連結されている。また、この第1の沈澱槽2の
出口側は、管8を介して生物処理槽3の入口側と連結さ
れている。
【0004】一方、生物処理槽3の底部には、散気管9
が配されており、この散気管9は、管10を介してブロ
ア11と連結されている。また、この生物処理槽3の最
上部には、生物処理槽3内の排ガスを排出するための管
12が配されている。さらに、この生物処理槽3の出口
側は、管13を介して第2の沈澱槽4の入口側と連結さ
れている。
【0005】一方、第2の沈澱槽4の底部は、管14、
ポンプ15を有する管16を順次介して、管8と接続さ
れている。また、管14は、弁17を有する管18と接
続されている。
【0006】かかる廃水処理装置においては、廃水1中
のSS成分を第1の沈澱槽2内で沈澱除去し、その上澄
水を生物処理槽3内に供給し、この生物処理槽3内の好
気性微生物が、ブロア11から供給した空気を利用し
て、溶解性有機物、例えば溶解性BOD、溶解性COD
を除去する。そして、この溶解性有機物が除去された水
は、第2の沈澱槽4内で流出した汚泥(好気性微生物
等)と沈澱分離し、処理水5として河川等に放流され
る。
【0007】しかしながら、このような廃水処理装置に
おいては、生物処理槽3内に供給される空気中の酸素
は、内部に保持した好気性微生物によって消費され、二
酸化炭素(CO2 )が生成し、この二酸化炭素は管12
を介して大気中に排出される。この場合、二酸化炭素
は、地球温暖化の原因とされているガスであり、地球環
境の立場から大気中に排出するのは好ましいとはいえな
い。
【0008】また、生物処理槽3において、BODを主
体とした生物処理され易い有機物は除去されるが、窒
素、リン等の富栄養化物はほとんど除去されず、処理水
5中にそのまま流出してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
廃水処理装置においては、生物処理槽からの排ガスがそ
のまま排出されて環境上好ましくないばかりでなく、廃
水中の窒素、リン等の富栄養化物が十分に除去されずに
放流されてしまうという問題があった。
【0010】本発明の目的は、生物処理槽から排出され
る排ガス中の二酸化炭素を効率的に除去できると共に、
廃水中の窒素、リン等の富栄養化物を十分に除去するこ
とが可能な極めて信頼性の高い廃水処理装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明の廃水処理装置
は、好気性生物を保持し、空気もしくは酸素を利用して
廃水を処理し当該廃水中の有機物を除去する生物処理槽
と、光合成生物を保持し、生物処理槽から排出される処
理水を浄化して処理水中の窒素もしくはリン等の富栄養
化物を除去する高度処理槽と、生物処理槽での処理によ
り発生した排ガスを高度処理槽に供給するガス供給手段
とを備えて構成している。
【0012】また、請求項2に対応する発明の廃水処理
装置は、好気性生物を保持し、空気もしくは酸素を利用
して廃水を処理し当該廃水中の有機物を除去する生物処
理槽と、光合成生物を保持し、生物処理槽から排出され
る処理水を浄化して処理水中の窒素もしくはリン等の富
栄養化物を除去する高度処理槽と、生物処理槽での処理
により発生した排ガスを、二酸化炭素を主成分とするガ
スとそれ以外のガスとに分離するガス分離手段と、ガス
分離手段により分離された二酸化炭素を主成分とするガ
スを高度処理槽に供給するガス供給手段とを備えて構成
している。
【0013】さらに、請求項3に対応する発明の廃水処
理装置は、嫌気性生物を保持し、廃水を処理して当該廃
水中の有機物を除去する生物処理槽と、光合成生物を保
持し、生物処理槽から排出される処理水を浄化して処理
水中の窒素もしくはリン等の富栄養化物を除去する高度
処理槽と、生物処理槽での処理により発生した排ガス
を、二酸化炭素を主成分とするガスとメタンを主成分と
するガスとに分離するガス分離手段と、ガス分離手段に
より分離された二酸化炭素を主成分とするガスを高度処
理槽に供給するガス供給手段とを備えて構成している。
【0014】さらにまた、請求項4に対応する発明の廃
水処理装置は、上記請求項3に対応する発明の廃水処理
装置において、ガス分離手段により分離されたメタンを
主成分とするガスをエネルギーに変換して利用するガス
利用手段を付加して構成している。
【0015】
【作用】従って、まず、請求項1に対応する発明の廃水
処理装置においては、生物処理槽からの排ガス(二酸化
炭素濃度1〜2%)を高度処理槽に供給することによ
り、高度処理槽内に増殖した藻類、光合成細菌等の光合
成生物の炭酸同化作用によって、二酸化炭素から有機化
合物に変換し、光合成生物の中に有機化合物として蓄積
される。この時、光合成生物の栄養源として高度処理槽
に流入する水中の窒素、リンが利用され、光合成生物が
増殖する。この蓄積された有機化合物および窒素、リン
は、増殖した光合成生物を余剰汚泥として引き抜くこと
によって、最終的には、生物処理槽から排出される排ガ
ス中の二酸化炭素、および水中の窒素、リンが十分に除
去されることになる。
【0016】また、請求項2に対応する発明の廃水処理
装置においては、生物処理槽からの排ガス中の二酸化炭
素以外の成分のガスを分離して二酸化炭素を濃縮し、濃
縮した(濃度を高くした)二酸化炭素を高度処理槽に供
給することにより、高度処理槽内での光合成生物の活性
化を向上させ、二酸化炭素の固定化効率と、高度処理槽
に流入する廃水中の窒素、リン等の富栄養化物の除去性
能が、より一層向上することになる。
【0017】さらに、請求項3に対応する発明の廃水処
理装置においては、生物処理槽からの排ガスを、二酸化
炭素を主成分とするガスとメタンを主成分とするガスと
に分離して、二酸化炭素を主成分とするガスを高度処理
槽に供給することにより、高度処理槽内に増殖した藻
類、光合成細菌等の光合成生物の炭酸同化作用によっ
て、二酸化炭素から有機化合物に変換し、光合成生物の
中に有機化合物として蓄積される。この時、光合成生物
の栄養源として高度処理槽に流入する水中の窒素、リン
が利用され、光合成生物が増殖する。この蓄積された有
機化合物および窒素、リンは、増殖した光合成生物を余
剰汚泥として引き抜くことによって、最終的には、生物
処理槽から排出される排ガス中の二酸化炭素および水中
の窒素、リンが十分に除去されることになる。
【0018】さらにまた、請求項4に対応する発明の廃
水処理装置においては、生物処理槽からの排ガス中より
二酸化炭素が分離されて、濃縮した(濃度を高くした)
メタンを主成分とするガスをガス利用手段に供給するこ
とにより、生物処理槽からの排ガスがエネルギーに変換
して有効に利用されることになる。
【0019】以上により、生物処理槽から排出される排
ガス中の二酸化炭素を効率的に除去できると共に、廃水
中の窒素、リン等の富栄養化物を十分に除去することが
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、請求項1に対応する発明
による廃水処理装置の構成例を示す概略図である。
【0021】図1において、19は廃水、20は沈澱
槽、21は内部に好気性微生物を保持する生物処理槽、
22は高度処理槽(浮遊式の槽)、23は処理水であ
る。また、管24は廃水19を供給する管で、管25は
処理水23を排出する管である。
【0022】一方、沈澱槽20の底には、弁26を有す
る管27が連結されている。また、この沈澱槽20の出
口側は、管28を介して生物処理槽21の入口側と連結
されている。
【0023】一方、生物処理槽21の底部には、散気管
29が配されており、この散気管29は、管30を介し
てブロア31と連結されている。また、この生物処理槽
21の最上部には、ガス供給手段である管32が配さ
れ、この管32は、高度処理槽22の底部に配した散気
管33と連結されている。さらに、この生物処理槽21
の出口側は、管34を介して高度処理槽22の入口側と
連結されている。
【0024】一方、高度処理槽22の底部は、管35、
ポンプ36を有する管37を順次介して、管28と接続
されている。また、管35は、弁38を有する管39と
接続されている。さらに、この高度処理槽22の最上部
には、管40が配されている。
【0025】次に、以上のように構成した本実施例の廃
水処理装置の作用について説明する。図1において、廃
水19は、管24を介して沈澱槽20に供給され、ここ
で廃水19中の浮遊物質(SS)の大きな粒子が沈澱分
離される。そして、沈澱したSSは、適時弁27を開く
ことによって排泥され、上澄液は管28を介して、生物
処理槽21内に供給される。
【0026】一方、ブロア31を駆動して、加圧空気
を、管30、散気管29を順次介して、生物処理槽21
内に供給する。すると、この生物処理槽21内に存在す
る活性汚泥等の好気性微生物によって、下記(1)式に
示されるように、廃水19中のBOD等の有機物が除去
される。
【0027】 また、生物処理槽21で発生した二酸化炭素(CO
2 )、および消費されなかった窒素(N2 )と酸素(O
2 )は、管32、散気管33を順次介して、高度処理槽
22へ供給される。
【0028】一方、高度処理槽22内には、藻類や光合
成細菌等の光合成生物が存在するが、上記で供給された
CO2 を吹き込むことによって、光合成生物が活性化さ
れ、藻類は下記(2)式に、また光合成細菌は下記
(3)式にそれぞれ示すように、CO2 を取り込み、太
陽光等の光をエネルギー源として光合成を行なう。
【0029】 そして、このような光合成によってCO2 が消費され、
2 リッチになった廃ガスは、管40を介して大気中に
排出される。
【0030】また、上記の光合成反応の際に必要な栄養
分は、生物処理槽21の流出水、すなわち高度処理槽2
2の流入水中に存在し、特に窒素成分やリン成分を栄養
源として取り込み、水中の窒素、リン成分が除去され
る。
【0031】このようにして、BOD等の有機物、およ
び窒素、リン成分が除去された水は、管25を介して処
理水23として河川等に放流される。さらに、生物処理
槽21から流出した好気性微生物(余剰汚泥)や、高度
処理槽22で増殖した光合成生物の増殖分(余剰汚泥)
の一部は、ポンプ36を駆動することによって、管3
5、管37を順次介して生物処理槽21に返送し、また
弁38を開けることによって排泥する。
【0032】上述したように、本実施例の廃水処理装置
は、好気性生物を保持し、空気もしくは酸素を利用して
廃水19を処理し当該廃水19中の有機物を除去する生
物処理槽21と、光合成生物を保持し、生物処理槽21
から排出される処理水を浄化して処理水中の窒素もしく
はリン等の富栄養化物を除去する高度処理槽22と、生
物処理槽21での処理により発生した排ガスを高度処理
槽22に供給するガス供給手段である管32とから構成
したものである。
【0033】従って、以下のような種々の効果が得られ
るものである。 (a)生物処理槽21からの排ガス(二酸化炭素濃度1
〜2%)を高度処理槽22に供給しているため、高度処
理槽22内に増殖した藻類、光合成細菌等の光合成生物
の炭酸同化作用によって、二酸化炭素から有機化合物に
変換し、光合成生物の中に有機化合物として蓄積され
る。この時、光合成生物の栄養源として高度処理槽22
に流入する水中の窒素、リンが利用され、光合成生物が
増殖する。この蓄積された有機化合物および窒素、リン
は、増殖した光合成生物を余剰汚泥として引き抜くこと
によって、生物処理槽21から排出される排ガス中の二
酸化炭素、および水中の窒素、リンを十分に除去するこ
とが可能となる。
【0034】(b)二酸化炭素や、好気性処理された処
理水中に残存する有機物は、高度処理槽22内での光合
成生物の栄養源となるため、高度処理槽22に新たに栄
養源を加える必要がなく、極めて経済的である。
【0035】(c)生物処理槽21で発生した排ガスを
高度処理槽22に供給する手段として、管32によるガ
ス供給手段のみを用いているため、動力コストが不要と
なる。
【0036】(d)高度処理槽22として浮遊式の槽を
採用しているため、既設の槽を改造するだけで対応する
ことが可能となる。次に、本発明の他の実施例について
説明する。
【0037】図2は、請求項2に対応する発明による廃
水処理装置の構成例を示す概略図である。図2におい
て、119は廃水、120は沈澱槽、121は内部に好
気性微生物を保持する生物処理槽、122は高度処理槽
(浮遊式の槽)、123は処理水である。また、管12
4は、廃水119を供給する管で、管125は処理水1
23を排出する管である。
【0038】一方、沈澱槽120の底部には、弁126
を有する管127が連結されている。また、この沈澱槽
120の出口側は、管128を介して生物処理槽121
の入口側と連結されている。
【0039】一方、生物処理槽121の底部には、散気
管129が配されており、この散気管129は、管13
0を介してブロア131と連結されている。また、この
生物処理槽121の最上部には、生物処理槽121内の
排ガスを排出するための管132が配されている。さら
に、この生物処理槽121の出口側は、管133を介し
て高度処理槽122の入口側と連結されている。
【0040】一方、高度処理槽122の底部は、管13
4、ポンプ135を有する管136を順次介して、管1
28と接続されている。また、管134は、弁137を
有する管138と接続されている。さらに、この高度処
理槽122内の下部に散気管140を配し、この散気管
140は、管141、弁142を有する管143を介し
て管132と連結すると共に、散気管140は、管14
1、ガス分離手段である膜分離装置144を有する管1
45、ブロア146を有する管147を順次介して管1
32と連結されている。また、膜分離装置144のガス
排出側には、管148が配されている。さらに、高度処
理槽122の最上部には、管149が配されている。
【0041】なお、上記において、管132、管14
1、弁142、管143、また管132、管141、管
145、ブロア146、管147により、ガス供給手段
がそれぞれ構成されている。
【0042】次に、以上のように構成した本実施例の廃
水処理装置の作用について説明する。図2において、廃
水119は、管124を介して沈澱槽120に供給さ
れ、ここで廃水119中の浮遊物質(SS)の大きな粒
子が沈澱分離される。そして、沈澱したSSは、適時弁
126を開くことによって排泥され、上澄液は管128
を介して、生物処理槽121内に供給される。
【0043】一方、ブロア131を駆動して、加圧空気
を、管130、散気管129を順次介して、生物処理槽
121内に供給する。すると、この生物処理槽121内
に存在する活性汚泥等の好気性微生物によって、廃水中
のBOD等の有機物が除去される。
【0044】また、生物処理槽121で発生した二酸化
炭素(CO2 )、および消費されなかった窒素(N2
と酸素(O2 )は、弁142を閉じ、ブロア146を駆
動することによって、膜分離装置144に供給される。
この膜分離装置144は、CO2 を他の分子と分離する
炭酸ガス分離膜であり、例えばセルロースアセテート等
の酸素富化膜である。この膜分離装置144で、CO2
を管145に透過させ、それ以外のガスは管148から
大気中に排出される。
【0045】この透過したCO2 は、管145、管14
1、散気管140を順次介して、高度処理槽122内に
供給される。この高度処理槽122内には、藻類や光合
成細菌等の光合成生物が存在するが、上記で供給された
CO2 を吹き込むことによって、光合成生物が活性化さ
れ、CO2 を取り込み、太陽光等の光をエネルギー源と
して光合成を行なう。そして、この光合成によってCO
2 が消費され、O2 リッチになった廃ガスは、管149
を介して大気中に排出される。
【0046】また、上記の光合成反応の際に必要な栄養
分は、生物処理槽121の流出水、すなわち高度処理槽
122の流入水中に存在し、特に窒素やリン成分を栄養
源として取り込み、水中の窒素、リン成分が除去され
る。
【0047】このようにして、BOD等の有機物、およ
び窒素、リン成分が除去された水は、管125を介して
処理水123として河川等に放流される。さらに、生物
処理槽121から流出した好気性微生物(余剰汚泥)
や、高度処理槽122で増殖した光合成生物の増殖分
(余剰汚泥)の一部は、ポンプ135を駆動することに
よって、管136、管128を順次介して生物処理槽1
21に返送し、また弁137を開けることによって排泥
する。
【0048】また、膜分離装置144が劣化したり、破
損したような場合には、弁142を開けることによっ
て、生物処理槽121からの排出ガスが、管132、弁
142、管143、管141、散気管140を順次介し
て、高度処理槽122内に供給され、さらに管149を
介して大気中に放出される。そして、この時に、膜分離
装置144を交換したり、洗浄したりすることができ
る。
【0049】上述したように、本実施例の廃水処理装置
は、好気性生物を保持し、空気もしくは酸素を利用して
廃水119を処理し当該廃水119中の有機物を除去す
る生物処理槽121と、光合成生物を保持し、生物処理
槽121から排出される処理水を浄化して処理水中の窒
素もしくはリン等の富栄養化物を除去する高度処理槽1
22と、生物処理槽121での処理により発生した排ガ
スを、二酸化炭素を主成分とするガスとそれ以外のガス
とに分離するガス分離手段である膜分離装置144と、
膜分離装置144により分離された二酸化炭素を主成分
とするガスを高度処理槽122に供給するガス供給手段
である管132、管141、管145、ブロア146、
管147と、生物処理槽21での処理により発生した排
ガスを高度処理槽22に供給するガス供給手段である管
132、管141、弁142、管143とから構成した
ものである。
【0050】従って、以下のような効果が得られるもの
である。 (a)生物処理槽121からの排ガス(二酸化炭素濃度
1〜2%)を高度処理槽122に供給しているため、高
度処理槽122内に増殖した藻類、光合成細菌等の光合
成生物の炭酸同化作用によって、二酸化炭素から有機化
合物に変換し、光合成生物の中に有機化合物として蓄積
される。この時、光合成生物の栄養源として高度処理槽
122に流入する水中の窒素、リンが利用され、光合成
生物が増殖する。この蓄積された有機化合物および窒
素、リンは、増殖した光合成生物を余剰汚泥として引き
抜くことによって、生物処理槽121から排出される排
ガス中の二酸化炭素、および水中の窒素、リンを十分に
除去することが可能となる。
【0051】この場合、生物処理槽121からの排ガス
中の二酸化炭素以外の成分のガスを分離して二酸化炭素
を濃縮し、濃縮した(濃度を高くした)二酸化炭素を高
度処理槽122に供給しているため、上記実施例の場合
に比較して、高度処理槽122内での光合成生物の活性
化を向上させ、二酸化炭素の固定化効率と、高度処理槽
122に流入する廃水中の窒素、リン等の富栄養化物の
除去性能が、より一層向上することが可能になる。
【0052】(b)二酸化炭素や、好気性処理された処
理水中に残存する有機物は、高度処理槽122内での光
合成生物の栄養源となるため、高度処理槽122に新た
に栄養源を加える必要がなく、極めて経済的である。
【0053】(b)二酸化炭素を濃縮する手段として、
膜分離装置144を使用しているため、低いランニング
コストで連続的に処理することが可能となる。 (c)膜分離装置144を交換、あるいは洗浄する手段
として、バイパスの弁42を有する管43を配している
ため、劣化、破損時においても、それに迅速に対応する
ことが可能となる。
【0054】(d)生物処理槽121からの排ガスを高
度処理槽122に供給する手段として、特にブロア14
6を用いているため、常に圧力を高く維持でき、高度処
理槽122内の二酸化炭素の濃度を高く維持でき、二酸
化炭素の除去効率を著しく高めることが可能となる。
【0055】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。上記各実施例では、好気性処理を行なう廃水処理装
置に本発明を適用した場合について説明したが、嫌気性
処理を行なう廃水処理装置についても、本発明を適用す
ることができる。
【0056】図3は、この種の請求項3および請求項4
に対応する発明による廃水処理装置の構成例を示す概略
図である。図3において、219は廃水、221は内部
に嫌気性微生物(メタン菌)を保持する生物処理槽、2
22は高度処理槽(浮遊式の槽)、223は処理水であ
る。また、管228は、廃水219を供給する管で、管
225は処理水223を排出する管である。
【0057】一方、生物処理槽221の最上部には、生
物処理槽221内の排ガスを排出するための、ブロア2
46を有する管232が配されている。また、この生物
処理槽221の出口側は、管233を介して高度処理槽
222の入口側と連結されている。
【0058】一方、高度処理槽222内の下部には、散
気管240をその一端側が位置するように配し、この散
気管240の他端側は、ガス排出側の管の一つである管
241、ガス分離手段である膜分離装置244を有する
管245を順次介して、管232と連結されている。ま
た、膜分離装置244のもう一つのガス排出側は、管2
48を介してガス利用装置250と連結されている。さ
らに、高度処理槽222の最上部には、高度処理槽22
2内の廃ガスを排出するための管249が配されてい
る。
【0059】なお、上記において、管232、管24
1、管245、ブロア246により、ガス供給手段が構
成されている。次に、以上のように構成した本実施例の
廃水処理装置の作用について説明する。
【0060】図3において、廃水219は、管228を
介して、生物処理槽221内に供給される。すると、こ
の生物処理槽221内に存在する嫌気性微生物(メタン
菌)によって、廃水中のBOD等の有機物が、低級脂肪
酸を経て分解を受け、最終的に二酸化炭素(CO2 )、
メタンにまで分解し除去される。
【0061】また、生物処理槽221で発生した二酸化
炭素(CO2 )を主成分とするガスと、およびメタンを
主成分とするガスは、ブロア246を駆動することによ
って、膜分離装置244に供給される。この膜分離装置
244は、CO2 を主成分とするガスを、他のメタンを
主成分とするガスと分離する炭酸ガス分離膜であり、例
えばセルロースアセテート等の酸素富化膜である。この
膜分離装置244で、CO2 を主成分とするガスを管2
41に透過させ、それ以外のメタンを主成分とするガス
は管248からガス利用装置250に供給される。
【0062】この透過したCO2 を主成分とするガス
は、管241、散気管240を順次介して、高度処理槽
222内に供給される。この高度処理槽222内には、
藻類や光合成細菌等の光合成生物が存在するが、上記で
供給されたCO2 を主成分とするガスを吹き込むことに
よって、光合成生物が活性化され、CO2 を主成分とす
るガスを取り込み、太陽光等の光をエネルギー源として
光合成を行なう。そして、この光合成によってCO2
消費され、O2 リッチになった廃ガスは、管249を介
して大気中に排出される。
【0063】また、上記の光合成反応の際に必要な栄養
分は、生物処理槽221の流出水、すなわち高度処理槽
222の流入水中に存在し、特に窒素やリン成分を栄養
源として取り込み、水中の窒素、リン成分が除去され
る。
【0064】このようにして、BOD等の有機物、およ
び窒素、リン成分が除去された水は、管225を介して
処理水223として河川等に放流される。一方、膜分離
装置244で、生物処理槽221からの排ガス中よりC
2 を主成分とするガスが分離されて、濃縮した(濃度
を高くした)メタンを主成分とするガスは、ガス利用装
置250に供給され、生物処理槽221からの排ガスの
一部であるメタンを主成分とするガスが、エネルギーに
変換して有効に利用される。
【0065】上述したように、本実施例の廃水処理装置
は、嫌気性生物を保持し、廃水219を処理して当該廃
水219中の有機物を除去する生物処理槽221と、光
合成生物を保持し、生物処理槽221から排出される処
理水を浄化して処理水中の窒素もしくはリン等の富栄養
化物を除去する高度処理槽222と、生物処理槽221
での処理により発生した排ガスを、二酸化炭素を主成分
とするガスとメタンを主成分とするガスとに分離するガ
ス分離手段である膜分離装置244と、膜分離装置24
4により分離された二酸化炭素を主成分とするガスを高
度処理槽222に供給するガス供給手段である管23
2、管241、管245、ブロア246と、膜分離装置
244により分離されたメタンを主成分とするガスをエ
ネルギーに変換して利用するガス利用装置250とから
構成したものである。
【0066】従って、以下のような効果が得られるもの
である。 (a)生物処理槽221からの排ガス(二酸化炭素濃度
1〜2%)を高度処理槽222に供給しているため、高
度処理槽222内に増殖した藻類、光合成細菌等の光合
成生物の炭酸同化作用によって、二酸化炭素から有機化
合物に変換し、光合成生物の中に有機化合物として蓄積
される。この時、光合成生物の栄養源として高度処理槽
222に流入する水中の窒素、リンが利用され、光合成
生物が増殖する。この蓄積された有機化合物および窒
素、リンは、増殖した光合成生物を余剰汚泥として引き
抜くことによって、生物処理槽221から排出される排
ガス中の二酸化炭素、および水中の窒素、リンを十分に
除去することが可能となる。
【0067】この場合、生物処理槽221からの排ガス
中のメタンを主成分とするガスを分離して、二酸化炭素
を主成分とするガスを濃縮し、濃縮した(濃度を高くし
た)二酸化炭素を主成分とするガスを高度処理槽222
に供給しているため、上記図1の実施例の場合に比較し
て、高度処理槽222内での光合成生物の活性化を向上
させ、二酸化炭素の固定化効率と、高度処理槽222に
流入する廃水中の窒素、リン等の富栄養化物の除去性能
が、より一層向上することが可能になる。
【0068】(b)二酸化炭素を主成分とするガスや、
嫌気性処理された処理水中に残存する有機物は、高度処
理槽222内での光合成生物の栄養源となるため、高度
処理槽222に新たに栄養源を加える必要がなく、極め
て経済的である。
【0069】(c)二酸化炭素を主成分とするガスを濃
縮する手段として、膜分離装置244を使用しているた
め、低いランニングコストで連続的に処理することが可
能となる。
【0070】(d)生物処理槽221からの排ガス中の
二酸化炭素を主成分とするガスを高度処理槽222に供
給する手段として、特にブロア246を用いているた
め、常に圧力を高く維持でき、高度処理槽222内の二
酸化炭素を主成分とするガスの濃度を高く維持でき、二
酸化炭素の除去効率を著しく高めることが可能となる。
【0071】(e)生物処理槽221からの排ガスを、
二酸化炭素を主成分とするガスとメタンを主成分とする
ガスとに分離しているため、排ガスの高カロリー化を図
ることが可能となる。これにより、従来では燃焼させる
ことによってのみ利用していた排ガスの付加価値を高め
ることができる。
【0072】(f)生物処理槽221からの排ガス体積
の20〜30%を占める二酸化炭素を主成分とするガス
を分離しているため、メタンを主成分とするガスを貯蔵
するガスタンク等の設備を、少なくとも20〜30%小
形化することが可能となり、敷地面積を縮小化すること
ができる。
【0073】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。 (a)上記図1の実施例では、生物処理槽21からの排
ガスを高度処理槽22に供給する手段として、管32に
よる供給を行なう場合について説明したが、これに限ら
ず、例えばブロアによる供給を行なう場合についても、
同様に実施することが可能である。
【0074】(b)上記各実施例において、高度処理槽
22,122,222の構成は限定されない。すなわ
ち、上記各実施例では、浮遊式の処理法を使用した場合
について説明したが、これに限らず、例えばろ材を充填
した固定床式、活性炭・砂等の担体を投入し流動させる
流動床式等についても、同様に実施することが可能であ
る。
【0075】また、高度処理槽22,122,222の
後段に、固定床等を配するようにすることも可能であ
る。そして、この場合には、高度処理槽22,122,
222からの光合成生物の流出を防止することも可能と
なる。
【0076】(c)上記各実施例では、光として太陽光
を用いた場合について説明したが、これに限らず、蛍光
灯等の人工光を使用する場合についても、同様に実施す
ることが可能である。
【0077】(d)上記図2および図3の各実施例で
は、排ガス中の二酸化炭素を分離する手段として、膜分
離装置を用いた場合について説明したが、これに限ら
ず、例えば深冷分離法、圧力スイング吸着法(PSA
法)、吸着液の再生装置を含むガス吸収装置等を用いる
場合についても、同様に実施することが可能である。
【0078】ここで、吸着液の再生装置を含むガス吸収
装置とは、水,無機化合物の水溶液,有機溶媒等を用い
て、二酸化炭素もしくはそれ以外のガスを選択的に吸収
し、吸収したガスを吸着液の再生装置にて放散させて、
生物処理槽221もしくは高度処理槽222に送り込
み、吸収液を再利用するものをいう。
【0079】(e)上記図3の実施例において、ガス利
用装置250としては、メタンを燃焼することにより利
用する装置の他、メタンを化学反応の原料として利用す
る装置等を適用することが可能であり、目的に応じて選
べばよい。
【0080】(f)上記各実施例において、生物処理槽
21,121,221、および高度処理槽22,12
2,222は、前述のように一過式に廃水を処理する構
成の槽に限定されるものではなく、処理水の一部を再び
生物処理槽21,121,221、および高度処理槽2
2,122,222に循環するようなものでもよい。
【0081】(g)上記各実施例において、高度処理槽
22,122,222の形状については、内部に保持さ
れる光合成生物に十分光が照射できればよく、当該高度
処理槽22,122,222内に保持する光合成生物の
種類、特性によって決定すればよいものである。この場
合、高度処理槽22,122,222内に保持する光合
成生物の種類としては、光合成を行なえる生物であれば
いかなる種類であってもよいが、光合成細菌類が適切で
あると考えられる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、好
気性生物を保持し、空気もしくは酸素を利用して廃水を
処理し当該廃水中の有機物を除去する生物処理槽と、光
合成生物を保持し、生物処理槽から排出される処理水を
浄化して処理水中の窒素もしくはリン等の富栄養化物を
除去する高度処理槽と、生物処理槽での処理により発生
した排ガスを高度処理槽に供給するガス供給手段とを備
えるか、または好気性生物を保持し、空気もしくは酸素
を利用して廃水を処理し当該廃水中の有機物を除去する
生物処理槽と、光合成生物を保持し、生物処理槽から排
出される処理水を浄化して処理水中の窒素もしくはリン
等の富栄養化物を除去する高度処理槽と、生物処理槽で
の処理により発生した排ガスを、二酸化炭素を主成分と
するガスとそれ以外のガスとに分離するガス分離手段
と、ガス分離手段により分離された二酸化炭素を主成分
とするガスを高度処理槽に供給するガス供給手段とを備
えるか、もしくは嫌気性生物を保持し、廃水を処理して
当該廃水中の有機物を除去する生物処理槽と、光合成生
物を保持し、生物処理槽から排出される処理水を浄化し
て処理水中の窒素もしくはリン等の富栄養化物を除去す
る高度処理槽と、生物処理槽での処理により発生した排
ガスを、二酸化炭素を主成分とするガスとメタンを主成
分とするガスとに分離するガス分離手段と、ガス分離手
段により分離された二酸化炭素を主成分とするガスを高
度処理槽に供給するガス供給手段とを備えて構成したの
で、生物処理槽から排出される排ガス中の二酸化炭素を
効率的に除去できると共に、廃水中の窒素、リン等の富
栄養化物を十分に除去することが可能な極めて信頼性の
高い廃水処理装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応する発明による廃水処理装置の
一実施例を示す概略構成図。
【図2】請求項2に対応する発明による廃水処理装置の
一実施例を示す概略構成図。
【図3】請求項3および請求項4に対応する発明による
廃水処理装置の一実施例を示す概略構成図。
【図4】従来の廃水処理装置の一例を示す概略構成図。
【符号の説明】
19…廃水、20…沈澱槽、21…生物処理槽、22…
高度処理槽、23…処理水、24…管、25…管、26
…弁、27…管、28…管、29…散気管、30…管、
31…ブロア、32…管、33…散気管、34…管、3
5…管、36…ポンプ、37…管、38…弁、39…
管、40…管、119…廃水、120…沈澱槽、121
…生物処理槽、122…高度処理槽、123…処理水、
124…管、125…管、126…弁、127…管、1
28…管、129…散気管、130…管、131…ブロ
ア、132…管、133…管、134…管、135…ポ
ンプ、136…管、137…弁、138…管、140…
散気管、141…管、142…弁、143…管、144
…膜分離装置、145…管、146…ブロア、147…
管、148…管、149…管、219…廃水、221…
生物処理槽、222…高度処理槽、223…処理水、2
25…管、232…管、233…管、240…散気管、
241…管、244…膜分離装置、245…管、246
…ブロア、248…管、249…管、250…ガス利用
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴崎 和夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 毛受 卓 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 好気性生物を保持し、空気もしくは酸素
    を利用して廃水を処理し当該廃水中の有機物を除去する
    生物処理槽と、 光合成生物を保持し、前記生物処理槽から排出される処
    理水を浄化して前記処理水中の窒素もしくはリン等の富
    栄養化物を除去する高度処理槽と、 前記生物処理槽での処理により発生した排ガスを前記高
    度処理槽に供給するガス供給手段と、 を備えて成ることを特徴とする廃水処理装置。
  2. 【請求項2】 好気性生物を保持し、空気もしくは酸素
    を利用して廃水を処理し当該廃水中の有機物を除去する
    生物処理槽と、 光合成生物を保持し、前記生物処理槽から排出される処
    理水を浄化して前記処理水中の窒素もしくはリン等の富
    栄養化物を除去する高度処理槽と、 前記生物処理槽での処理により発生した排ガスを、二酸
    化炭素を主成分とするガスとそれ以外のガスとに分離す
    るガス分離手段と、 前記ガス分離手段により分離された二酸化炭素を主成分
    とするガスを前記高度処理槽に供給するガス供給手段
    と、 を備えて成ることを特徴とする廃水処理装置。
  3. 【請求項3】 嫌気性生物を保持し、廃水を処理して当
    該廃水中の有機物を除去する生物処理槽と、 光合成生物を保持し、前記生物処理槽から排出される処
    理水を浄化して前記処理水中の窒素もしくはリン等の富
    栄養化物を除去する高度処理槽と、 前記生物処理槽での処理により発生した排ガスを、二酸
    化炭素を主成分とするガスとメタンを主成分とするガス
    とに分離するガス分離手段と、 前記ガス分離手段により分離された二酸化炭素を主成分
    とするガスを前記高度処理槽に供給するガス供給手段
    と、 を備えて成ることを特徴とする廃水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の廃水処理装置にお
    いて、 前記ガス分離手段により分離されたメタンを主成分とす
    るガスをエネルギーに変換して利用するガス利用手段を
    付加して成ることを特徴とする廃水処理装置。
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