JPH07319246A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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Publication number
JPH07319246A
JPH07319246A JP6109563A JP10956394A JPH07319246A JP H07319246 A JPH07319246 A JP H07319246A JP 6109563 A JP6109563 A JP 6109563A JP 10956394 A JP10956394 A JP 10956394A JP H07319246 A JPH07319246 A JP H07319246A
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JP
Japan
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transfer
photoconductor
fixing
image forming
roller
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Application number
JP6109563A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対流による熱伝達で感光体の温度が上昇する
のを防止し、定着剤の転写画像の乱れを無くすこと。 【構成】 定着部の定着ローラのヒータによって熱せら
れた空気や転写紙より蒸気した溶剤蒸気は、温度が高い
ので一般に上方向へと上昇し、上部の機内の温度を上昇
させる(対流による熱伝達)。従来のように、定着部が
感光体と鉛直方向で同じ高さに位置していると、この対
流による熱伝達によって感光体の温度が上昇し、感光体
の帯電特性を変化させたり、機内での溶剤蒸気の結露を
引き起こす。そこで、定着部3の位置を感光体4の位置
よりも上に設置する。このようにすることで対流による
熱伝達で感光体の温度を上昇することを防ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像形成装置に
関し、より詳細には、定着部の位置を感光体の位置より
も上に設置することで、対流による熱伝達で感光体の温
度の上昇を防ぐようにしたカラー画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の湿式複写装置の構成図
で、図中、51は感光体、52は帯電器、53は露光
部、54はイレーサ、55は湿式現像器、56a,56
bは現像ローラ、57はスクイズローラ、58は転写
紙、59は転写チャージャ、60は分離ローラ、61は
定着ローラ、62は加圧ローラ、63はクリーニングユ
ニット、64は絞りローラ、65はフォームローラ、6
6はクリーニングブレード、67は除電ランプである。
【0003】矢印方向に回転する感光体51の表面が帯
電器52により一様に帯電される。帯電された感光体5
1上に露光部53の電子写真法によって形成された静電
潜像は、湿式現像器55によって現像され、転写紙58
に転写チャージャ59により転写される。転写後の転写
紙58は、分離ローラ60を経て、感光体51の第一象
現もしくは第四象現の方向に位置する定着部61,62
に搬送され、該定着部で定着される。
【0004】図9は、従来の湿式複写装置の感光体と定
着部との配置例を示す図で、図中、71は定着ローラ、
72は加圧ローラ、73は定着部、74は感光体、75
は転写ベルト、76は転写チャージャである。定着部の
定着ローラのヒータによって熱せられた空気や転写紙よ
り蒸気した溶剤蒸気は、温度が高いので一般に上方向へ
と上昇し、上部の機内の温度を上昇させる(対流による
熱伝達)。図に示すように、定着部73が感光体74と
鉛直方向で同じ高さに位置していると、この対流による
熱伝達によって感光体74の温度が上昇し、該感光体7
4の帯電特性を変化させたり、機内での溶剤蒸気の結露
を引き起こす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
カラー画像形成装置においては、定着によって発生する
溶剤蒸気や熱は、器内各所に拡散し、現像部の温度上昇
や、溶剤蒸気の機内各所では結露等の問題を引き起こ
す。例えば、現像部の温度上昇は、溶剤の粘性を変化さ
せたり、感光体の帯電特性を変動させるために画質の低
下を引き起こす。特に、複数の感光体を有するフルカラ
ー複写装置では、感光体間で温度差が生じるため、色合
いが変化するといった問題もある。また、溶剤蒸気の結
露は、定着後の転写紙への液だれや、転写紙の給紙ロー
ラへの付着によって画質低下や給紙不良を引き起こす可
能性がある。このため、ファン等による定着部の冷却や
溶剤蒸気の拡散防止、結露防止等の処理が必要となる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、対流による熱伝達で感光体の温度が上昇する
のを防止すること、また、定着剤の転写画像の乱れを無
くすることのできるカラー画像形成装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)印字色に対応する複数の感光体を
有し、感光体の表面に電子写真法によって静電潜像を形
成し、該静電潜像を湿式の現像部により現像し、転写ベ
ルトにより転写紙を前記感光体の転写位置に搬送してそ
れぞれの感光体の現像画像を前記転写紙に重ね合わせて
転写し、定着ローラにより定着するカラー画像形成装置
において、前記定着ローラを現像部(感光体等)よりも
上部に配置したこと、更には、(2)前記感光体の転写
位置および定着ローラの定着部を同一平面に配列したこ
と、更には、(3)前記(2)において、前記感光体の
最後の転写位置から定着ローラの定着位置までの距離を
最小転写紙の長さよりも短くしたこと、更には、(4)
前記(3)において、前記転写ベルトから定着ローラに
到る搬送経路に転写紙の非転写面に接するガイド板と、
転写面に風を吹き付けるような送風手段とを設けたこ
と、更には、(5)前記(4)において、前記転写ベル
トから定着ローラに到る搬送経路に設けられた送風手段
の近傍に、送風空気を熱する加熱手段を設けたこと、更
には、(6)前記(1)において、前記感光体を鉛直方
向もしくは鉛直方向に近い同一平面に配置し、定着部を
前記感光体と同一平面上にない位置に配置し、最後の感
光体により転写後に、前記転写ベルトの経路を曲げるこ
とにより、転写紙を定着部へ搬送し定着すること、更に
は、(7)前記(6)において、前記転写ベルトにより
転写紙の搬送経路を曲げる位置で、該転写ベルト上の転
写紙の転写面に風を吹き付けるように送風手段を設けた
ことを特徴としたものである。
【0008】
【作用】前記構成を有する本発明のカラー画像形成装置
は、印字色に対応する複数の感光体を有し、それぞれの
前記感光体表面に電子写真法によって静電潜像を形成
し、その静電潜像を湿式の現像部により現像し、転写ベ
ルトにより転写紙を前記感光体の転写位置に搬送してそ
れぞれの感光体の現像画像を前記転写紙に重ね合わせて
転写し、定着ローラにより定着するカラー画像形成装置
であり、 (1)定着ローラを現像部(感光体等)よりも上部に配
置したので、対流による熱伝達で感光体の温度を上昇す
るのを防ぐことができる。また、溶剤蒸気に関しても、
発生位置が機内の上部に位置するため処理が簡単にな
る。 (2)印字色に対応した複数の感光体の転写位置および
定着ローラの定着部を同一平面に配列したので、転写後
の転写紙は転写ベルトから分離後、ローラ等と接触する
ことなく、転写ベルトおよび感光体の搬送力によって定
着部に達することができ、定着前の転写画像の乱れを無
くすことができる。 (3)最後の感光体の転写位置から定着ローラの定着位
置までの距離を最小通紙の長さよりも短くしたので、転
写ベルトと感光体の搬送力および定着ローラと加圧ロー
ラの搬送力によって転写紙を搬送することができ、搬送
ローラ等の搬送手段を設ける必要がなく、定着前の転写
画像の乱れを防止できる。 (4)転写ベルトから定着ローラに到る搬送経路に、転
写紙の非転写面に接するガイド板および転写面に風を吹
き付けるような送風手段を設けたので、薄く腰の弱い転
写紙でも先端を曲げること無く、ガイドに沿って搬送す
ることができる。 (5)転写ベルトから定着ローラに到る搬送経路に設け
られた送風手段の近傍に、送風空気を熱する加熱手段を
設けたので、転写紙に含まれている余分な溶剤を効率よ
くとばし、定着時の像流れを防止することができる。 (6)複数の感光体を鉛直方向もしくは鉛直法向に近い
同一平面に配置し、定着部を前記感光体と同一平面上に
ない位置に配置し、最後の感光体により転写後に、前記
転写ベルトの経路を曲げることにより、転写紙を定着部
へ搬送して定着するので、定着部に転写紙の転写面に接
触することなく、転写紙を搬送することができる。 (7)転写ベルトにより転写紙の搬送経路を曲げる位置
で転写ベルト上の転写紙の転写面に風を吹き付けるよう
に送風手段を設けたので、転写紙の転写面に接触するこ
となく、定着部に転写紙を搬送することができる。
【0009】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明によるカラー画像形成装置の一実
施例(請求項1)を説明するための構成図で、図中、1
は定着ローラ、2は加圧ローラ、3は定着部、4は感光
体、5は転写ベルト、6は転写チャージャである。
【0010】定着部の定着ローラのヒータによって熱せ
られた空気や転写紙より蒸気した溶剤蒸気は、温度が高
いので一般に上方向へと上昇し、上部の機内の温度を上
昇させる(対流による熱伝達)。従来のように、定着部
73が感光体74と鉛直方向で同じ高さに位置している
と、この対流による熱伝達によって感光体74の温度が
上昇し、該感光体74の帯電特性を変化させたり、機内
での溶剤蒸気の結露を引き起こす。そこで、定着部3の
位置を感光体4の位置よりも上に設置する。このように
することで、対流による熱伝達で感光体4の温度を上昇
することを防ぐことができる。また、溶剤蒸気に関して
も発生位置が機内の上部に位置するため処理が簡単にな
る。なお、実施例では、複数の感光体からなるカラーの
湿式複写装置の構成となっているが、1つの感光体の場
合でも同様の効果が得られる。
【0011】湿式複写装置では、転写直後の転写紙の転
写面に定着前に触れると、擦れや像流れ等の画質低下を
引き起こすため、定着までの搬送では、できるだけ転写
面へ接触しないようにする必要があり、エメリーローラ
等を使用し、接触面積を極力減せしている。複数の感光
体を有するカラー複写装置では、単色の複写装置に比べ
てトナーが4層により厚くなるため、より転写面への接
触を減らす必要がある。
【0012】図2は、本発明によるカラー画像形成装置
の他の実施例(請求項2)を説明するための構成図で、
図中、11〜14は感光体、15は駆動ローラ、16は
従動ローラ、17は転写ベルト、18は転写チャージ
ャ、19は露光装置、20はポリゴンモータ、21,2
2はポリゴンミラー、23はレンズ、24はミラー、2
5は帯電チャージャ、26は現像部、27はクリーニン
グブレード、28は除電ランプ、29はケーシング、3
0は現像ローラ、30aはリバースローラ、31は給紙
カセット、32は転写紙、33は給紙ローラ、34は給
紙路、35はレジストローラ、36は転写ベルトクリー
ニング容器、37はフォームローラ、38はクリーニン
グブレード、39は排紙ローラである。
【0013】本発明のカラー画像形成装置は、それぞれ
印字色の異なる画像を形成する複数の感光体11,1
2,13,14が設けられている。感光体11はブラッ
ク(Bk)用、感光体12はシアン(C)用、感光体1
3はマゼンタ(M)用、感光体14はイエロー(Y)用
である。また、これらの感光体11〜14の軸心は、鉛
直方向の同一平面内に配設されている。さらに、鉛直方
向の同一平面内で所定の間隔を開けて回転自在に保持さ
れた駆動ローラ15と従動ローラ16とには、感光体1
1〜14の外周に接触された転写ベルト17が張設状態
で巻回されている。該転写ベルト17は、ポリエチレン
テレフタレート等の誘電体により形成され、転写チャー
ジャ18によって分極されて転写紙を静電作用により吸
引するエンドレスのベルトである。転写チャージャ18
は複数設けられ、それぞれ転写ベルト17を間にして感
光体11〜14に対向配置されている。
【0014】前記感光体11〜14の右方には、縦長の
露光装置19が設けられている。この露光装置19は、
スキャナ等によって色分解された画像情報に対応する光
信号を半導体レーザ(図示せず)から出射させ、そのレ
ーザ光をポリゴンモータ20で駆動されるポリゴンミラ
ー21,22により感光体11〜14に走査するもの
で、その走査光路中には、収束用及びポリゴンミラー2
1,22の面倒れ補正用のレンズ23とレーザ光を偏向
するミラー24とが配設されている。
【0015】さらに、前記感光体11〜14のそれぞれ
の外周には、帯電チャージャ25と湿式の現像部26と
クリーニング部であるクリーニングブレード27と除電
ランプ28とが配列されている。感光体11〜14の軸
心を座標原点としてみれば、帯電チャージャ25とクリ
ーニングブレード27と除電ランプ28とは第一象限に
配置され、現像部26は第三及び第四象限に配置されて
いる。各現象部26は、現像剤が供給される上面開口の
ケーシング29と、該ケーシング29に設けられた現像
ローラ30及びリバースローラ30aとを有する。
【0016】さらに、最下位に位置する前記感光体11
の下部には、給紙カセット31に収納された転写紙32
を一枚ずつ間歇的に引き出す給紙ローラ33と、給紙路
34に案内された転写紙32を前記転写ベルト17に送
り出すレジストローラ35とが設けられている。また、
前記従動ローラ16の近傍には、洗浄液が供給される転
写ベルトクリーニング容器36が設けられ、該容器36
には転写ベルト17に接触するフォームローラ37及び
クリーニングブレード38が設けられている。さらに、
前記駆動ローラ15の上部には、定着ローラ1とプレス
ローラ2とが互いに接して回転自在に設けられ、定着ロ
ーラ1を通過する転写紙32を排紙トレイに排出する排
紙ローラ39が設けられている。
【0017】このような構成において、各感光体11〜
14には、それぞれ印字色が異なる画像が形成される。
ここでは、最下位に位置する感光体11に対する画像形
成プロセスについて説明するが、他の感光体12,1
3,14に対する画像形成プロセスは、同様の原理につ
き説明を省略する。まず、感光体11は回転中に帯電チ
ャージャ25から印加される電荷により一様に帯電され
る。ブラック(Bk)の印字色に色分解された画像情報
は、半導体レーザから出射されるレーザ光に変調され、
回転するポリゴンミラー21により感光体11に走査さ
れ、これにより、感光体11の帯電部分に静電潜像が形
成される。この静電潜像は現像部26により現像され
る。
【0018】一方、給紙ローラ33により引き出された
転写紙32は、その先端がレジストローラ35のニップ
部に当接した状態で待機状態に維持され、感光体11の
回転運動に同期して回転するレジストローラ35と駆動
ローラ15とにより、感光体11と対向する転写位置に
搬送され、そこで感光体11上の現像画像が転写紙32
に転写される。同様の原理により、次のシアン(C)の
印字色に色分解された画像が感光体12に形成されて転
写紙32に転写され、次にマゼンタ(M)の印字色に色
分解された画像が感光体13に形成されて転写紙32に
重ねて転写され、次にイエロー(Y)の印字色に色分解
された画像が感光体14に形成されて転写紙32に重ね
て転写され、これによりカラー画像が得られる。
【0019】このとき、良好な転写が行われるように、
各感光体11〜14に対応する転写チャージャ18への
転写電圧は、転写の順番に従って徐々に高められる。画
像が重ねて転写された転写紙32は、転写ベルト17か
ら分離されて定着ローラ1とプレスローラ2とにより搬
送される過程で転写画像が定着され、排紙ローラ39に
より排紙トレイに排紙される。また、転写の都度、転写
ベルト17に付着する現像液は、フォームローラ37及
びクリーニングブレード38により除去される。
【0020】また、色分けされて鉛直方向に配列された
複数の感光体11〜14から流れ落ちる現像剤を現像部
26のケーシング29で効率よく受けることができる。
これにより、二段目以下に位置する感光体11,12又
は13や現像部26に、その上部に位置する感光体1
2,13又は14及び現像部26の現像剤が流れること
を防止することができる。これに伴い、感光体11〜1
4から転写ベルト17への現像剤の付着量を最小限に抑
制することができる。これにより、混色を防止して画像
品質を高めることができる。さらに、感光体11,1
2,13,14に対応する各現像部26は、現像液の入
れ替えを不要とするため、高速で画像を形成することが
できる。さらに、複数の感光体11〜14が鉛直方向に
配列され、しかも、転写ベルト17をその長手方向を鉛
直方向に向けることができるため、設置面積を縮小する
ことができる。
【0021】このように、各色に対応した複数の感光体
11〜14が鉛直方向の一つの平面上に配列され、該感
光体11〜14と同一平面上の上部に定着ローラ1が位
置している。このため、転写後の転写紙32は転写ベル
ト17から分離後、ローラ等と接触することなく、転写
ベルトおよび感光体の搬送力によって定着部に達するこ
とができる。したがって、定着前の転写画像の乱れを無
くすることができる。
【0022】図3は、本発明によるカラー画像形成装置
の更に他の実施例(請求項3)を説明するための構成図
で、図中、41,43はオイルパン、42は搬送ガイド
で、その他、図2と同じ作用をする部分は同一の符号を
付してある。なお、Lは転写位置と定着位置の距離であ
る。最後尾の感光体14の転写部と定着部のニップ部の
距離Lは、最小転写紙の搬送方向サイズよりも短くなっ
ている。このような構成とすることにより、転写ベルト
17と感光体14の搬送力、および定着ローラ1と加圧
ローラ2の搬送力によって転写紙32を搬送することが
できるため、搬送ローラ等の搬送手段を設ける必要がな
く、定着前の転写画像の乱れを防止できる。なお、より
確実な搬送を行うためには、前記距離Lは、最小転写紙
の搬送方向サイズよりも30mm以上短い方が望まし
い。
【0023】湿式複写装置では、定着時のオフセット防
止のために、定着ローラにシリコンオイルを塗布するこ
とが行われている。このため、図3に示すように、定着
部が現像部の真上に位置する場合には、オイル漏れを防
ぐために、オイルパン41,43等を設ける必要があ
る。また、定着ローラ1の発熱が、近傍に感光体14が
位置すると輻射によって熱伝達するため、感光体14の
温度が上昇する恐れがある。これらの理由から、図3の
距離Lは、請求項3の範囲内でなるべく大きくすること
が望ましい。しかしながら、Lが大きいとこのような搬
送方法では、転写紙のこし(曲げこわさ)を利用してい
るため、厚紙では問題ないが、薄い紙では紙のこしが弱
い(曲げこわさが小さい)ため、定着ローラに達する前
に先端が曲がってジャムの原因になる。
【0024】図4は、本発明によるカラー画像形成装置
の更に他の実施例(請求項4)を説明するための構成図
で、図中、44は送風ファン、45は整流フィンで、そ
の他、図3と同じ作用をする部分は同一の符号を付して
ある。転写紙32の非転写面側にガイド42があり、こ
れに対して転写紙32を押しつけるように風を発生させ
るように送風ファン44が転写面側に設置されている。
このため薄くこしの弱い転写紙でも、先端を曲げること
無く、ガイド42に沿って搬送することができる。この
際、送風ファン44によって発生させられる気流の方向
は、転写紙32に対して垂直であると、巻き込みによる
転写紙32の先端のばたつきを生じる恐れがあるので、
図4に示した実施例のごとく、整流フィン45等を用い
て転写紙32の搬送方向の成分をもった方向にすること
が望ましい。
【0025】図5は、本発明によるカラー画像形成装置
の更に他の実施例(請求項5)を説明するための構成図
で、図中、46はヒータで、その他、図4と同じ作用を
する部分は同一の符号を付してある。湿式複写装置にお
ける定着は、転写紙32に含まれている溶剤量が多いと
定着時にトナーが流れる(像流れ)といった問題を引き
起こすため、定着前に、ある程度溶剤付着量を減少させ
ておくことが望ましい。このため、定着前に転写紙32
に加熱することで溶剤を減少させることが行われてい
る。図5に示すように、転写紙の搬送の補助を行う送風
ファン44に発熱用のヒータ46を設けることで、転写
紙32に含まれている余分な溶剤を効率よくとばし、定
着時の像流れを防止することができる。
【0026】本発明の請求項2〜5の実施例のごとく、
感光体の上部に定着部を設ける構成は、転写後、未定着
の転写面に接触することなく、定着部に転写紙を搬送す
ることができるという利点を有しているが、定着部が現
像部の上に位置するために、定着ローラに塗布するシリ
コンオイルが洩れないように厳重なオイル洩れ防止のた
めの機構を設ける必要がある。また、定着ローラと感光
体との距離はなるべく離した配置をとる必要があるが、
通紙する転写紙のサイズによって制約されてしまう。
【0027】図6は、本発明によるカラー画像形成装置
の更に他の実施例(請求項6)を説明するための構成図
で、図中、47は曲げ部、48は分離チャージャで、そ
の他、図2と同じ作用をする部分は同一の符号を付して
ある。なお、矢印Aは転写紙の搬送方向である。最後の
感光体14の通過後に転写ベルト17に曲げ部47を設
けることで転写紙32の搬送方向を変え、複数の感光体
11〜14の配列された平面上にない、すなわち感光体
の真上にないため、定着部に転写紙の転写面が接触する
ことなく転写紙を搬送することができる。この際、図6
の実施例に示しているように、曲げ部47は、転写紙の
転写ベルトからのはがれを防止するために、複数のロー
ラによる多段階方式で曲げることが望ましい。
【0028】図7は、本発明によるカラー画像形成装置
の更に他の実施例(請求項7)を説明するための構成図
で、図中、49は分離爪で、その他、図4及び図6と同
じ作用をする部分は同一の符号を付してある。転写ベル
ト17に曲げ部47を設けて転写紙32の搬送方向を変
化させる場合、特に厚い転写紙において、転写紙のこし
(曲げこわさ)によって転写ベルト17からはがれる恐
れがあり、これを防止するためには、曲げ部47の曲率
半径を大きくする必要がある。しかし、このことは、装
置の大型化や転写ベルトが長くなり、ゆるみが発生する
などの問題が生じる。
【0029】そこで、図7のように、曲げ部47で転写
紙32の曲がる方向に吹き付けるような気流を発生させ
る送風手段44を設けている。このような送風手段44
を設けることで、転写紙32の転写面に接触することな
く、定着部に転写紙32を搬送することができる。この
際、図5に示したようなヒータ46を内蔵した送風ファ
ンを用いれば、転写紙に付着した余分な溶剤分を効率的
にとばすことも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:熱ローラを現像部(感
光体等)よりも上部に配置したので、対流による熱伝達
で感光体の温度を上昇するのを防ぐことができる。ま
た、溶剤蒸気に関しても、発生位置が機内の上部に位置
するため処理が簡単になる。 (2)請求項2に対応する効果:印字色に対応した複数
の感光体の転写位置および定着ローラの定着部を同一平
面に配列したので、転写後の転写紙は転写ベルトから分
離後、ローラ等と接触することなく、転写ベルトおよび
感光体の搬送力によって定着部に達することができ、定
着前の転写画像の乱れを無くすことができる。 (3)請求項3に対応する効果:最後の感光体の転写位
置から定着ローラ定着位置までの距離を最小通紙の長さ
よりも短くしたので、転写ベルトと感光体の搬送力、お
よび定着ローラと加圧ローラの搬送力によって転写紙を
搬送することができ、搬送ローラ等の搬送手段を設ける
必要がなく、定着前の転写画像の乱れを防止できる。 (4)請求項4に対応する効果:前記転写ベルトから定
着ローラに到る搬送経路に転写紙の非転写面に接するガ
イド板および転写面に風を吹き付けるような送風手段を
設けたので、薄くこしの弱い転写紙でも、先端を曲げる
こと無く、ガイドに沿って搬送することができる。 (5)請求項5に対応する効果:前記転写ベルトから定
着ローラに到る搬送経路に設けられた送風手段の近傍に
送風空気を熱する加熱手段を設けたので、転写紙に含ま
れている余分な溶剤を効率よくとばし、定着時の像流れ
を防止することができる。 (6)請求項6に対応する効果:前記複数の感光体を鉛
直方向もしくは鉛直法向に近い同一平面に配置し、定着
部を感光体と同一平面上にない位置に配置し、最後の感
光体により転写後に、前記転写ベルトの経路を曲げるこ
とにより、転写紙を定着部へ搬送し定着するので、定着
部に転写紙の転写面に接触することなく、転写紙を搬送
することができる。 (7)請求項7に対応する効果:前記転写ベルトにより
転写紙の搬送経路を曲げる位置で転写ベルト上の転写紙
の転写面に風を吹き付けるように送風手段を設けたの
で、転写紙の転写面に接触することなく、定着部に転写
紙を搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるカラー画像形成装置の一実施例
を説明するための構成図である。
【図2】 本発明によるカラー画像形成装置の他の実施
例を説明するための構成図である。
【図3】 本発明によるカラー画像形成装置の更に他の
実施例を説明するための構成図である。
【図4】 本発明によるカラー画像形成装置の更に他の
実施例を説明するための構成図である。
【図5】 本発明によるカラー画像形成装置の更に他の
実施例を説明するための構成図である。
【図6】 本発明によるカラー画像形成装置の更に他の
実施例を説明するための構成図である。
【図7】 本発明によるカラー画像形成装置の更に他の
実施例を説明するための構成図である。
【図8】 従来の湿式複写装置の構成図である。
【図9】 従来の湿式複写装置の感光体と定着部との配
置例を示す図である。
【符号の説明】
1…定着ローラ、2…加圧ローラ、3…定着部(本発
明)、4…感光体、5…転写ベルト、6…転写チャージ
ャ、11〜14…感光体、15…駆動ローラ、16…従
動ローラ、17…転写ベルト、18…転写チャージャ、
19…露光装置、20…ポリゴンモータ、21,22…
ポリゴンミラー、23…レンズ、24…ミラー、25…
帯電チャージャ、26…現像部、27…クリーニングブ
レード、28…除電ランプ、29…ケーシング、30…
現像ローラ、30a…リバースローラ、31…給紙カセ
ット、32…転写紙、33…給紙ローラ、34…給紙
路、35…レジストローラ、36…転写ベルトクリーニ
ング容器、37…フォームローラ、38…クリーニング
ブレード、39…排紙ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/10 112 9313−2H 15/20 101 21/20 G05D 23/00 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字色に対応する複数の感光体を有し、
    該感光体の表面に電子写真法によって静電潜像を形成
    し、該静電潜像を湿式の現像部により現像し、転写ベル
    トにより転写紙を前記感光体の転写位置に搬送してそれ
    ぞれの感光体の現像画像を前記転写紙に重ね合わせて転
    写し、定着ローラにより定着するカラー画像形成装置に
    おいて、前記定着ローラを現像部よりも上部に配置した
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記感光体の転写位置および定着ローラ
    の定着部を同一平面に配列したことを特徴とする請求項
    1記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体の最後の転写位置から定着ロ
    ーラの定着位置までの距離を最小転写紙の長さよりも短
    くしたことを特徴とする請求項2記載のカラー画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記転写ベルトから定着ローラに到る搬
    送経路に、転写紙の非転写面に接するガイド板と、転写
    面に風を吹き付けるような送風手段とを設けたことを特
    徴とする請求項3記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写ベルトから定着ローラに到る搬
    送経路に設けられた送風手段の近傍に、送風空気を熱す
    る加熱手段を設けたことを特徴とする請求項4記載のカ
    ラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記感光体を鉛直方向もしくは鉛直方向
    に近い同一平面に配置し、定着部を前記感光体と同一平
    面上にない位置に配置し、最後の感光体により転写後
    に、前記転写ベルトの経路を曲げることにより、転写紙
    を定着部へ搬送して定着することを特徴とする請求項1
    記載のカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写ベルトにより転写紙の搬送経路
    を曲げる位置で、該転写ベルト上の転写紙の転写面に風
    を吹き付けるように送風手段を設けたことを特徴とする
    請求項6記載のカラー画像形成装置。
JP6109563A 1994-05-24 1994-05-24 カラー画像形成装置 Pending JPH07319246A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070554A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Katsuragawa Electric Co Ltd 画像形成装置
US9195213B2 (en) 2013-06-20 2015-11-24 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus including fan to generate air flow in conveyance path in sheet conveyance direction

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JP2008070554A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Katsuragawa Electric Co Ltd 画像形成装置
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