JPH0731898Y2 - 溶接機用アース装置 - Google Patents

溶接機用アース装置

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JPH0731898Y2
JPH0731898Y2 JP3735493U JP3735493U JPH0731898Y2 JP H0731898 Y2 JPH0731898 Y2 JP H0731898Y2 JP 3735493 U JP3735493 U JP 3735493U JP 3735493 U JP3735493 U JP 3735493U JP H0731898 Y2 JPH0731898 Y2 JP H0731898Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶接機におけるアース
装置に関し、さらに詳しくは、例えば自動車等の凹んだ
ボデーを補修する板金修理の際に、前記凹部をワッシャ
ープラーを用いて引張り出すためにボデーに溶植するワ
ッシャーをスポット溶接するスポット溶接機において、
前記ワッシャーの溶植部近傍のボデー面上に溶植設置さ
れるアース装置に使用して好適なアース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の板金修理においては、凹んだボ
デーを修理するため種々の方法が採用されている。例え
ば、凹みの箇所が極めて軽微であったり、孔が穿いてい
たりした場合には、凹み箇所にパテを補填してその上か
ら塗装を行う方法が採用され、また比較的大きな凹みで
かつ車体から取り外しが可能であったり、裏面が開いて
いる場合には、いわゆる叩き出し方法が採用されてい
る。
【0003】一方、比較的簡単な方法であり、かつ上述
した叩き出し方法が採用できない箇所等に発生した損傷
凹部を補修する場合には、ボデー面に発生した損傷凹部
を表面側に引張り出すようにしたいわゆる引張り出し方
法が採用されている。この引張り出し方法は、図6に示
すように、ボデー面1に発生した損傷凹部2中に例えば
リング状に形成された複数個のワッシャー3をスポット
溶接機4を用いて溶植することによって行われる。
【0004】このスポット溶接機4の溶接機ヘッド5の
先端部にはスリット5Aが設けられており、このスリッ
ト5Aにワッシャー3を挟み込んだ状態で損傷凹部2に
あてがって溶接機ヘッド5に電流を供給することによっ
て、ワッシャー3と損傷凹部2との間に熱が発生し、ワ
ッシャー3は損傷凹部2中にスポット溶接される。この
ようにして、所定個数のワッシャー3は損傷凹部2中に
溶植した後、図7に示すように、ワッシャープラー6の
先端部をワッシャー3に引掛け、さらにこのワッシャー
プラー6をフック7等を介して強く引張ることによって
損傷凹部2が引張り出される。しかるのち、表面仕上
げ、塗装の工程を施して補修作業が完了する。
【0005】ところで、上述したワッシャー3のスポッ
ト溶接作業に際して、ボデー面1にアース装置を設けて
アースを引き出す必要がある。このアース装置のアース
引き出し部は、溶接効率を高めるために損傷凹部2に近
接した位置に設けなければならず、ボデー面1に複数箇
所の損傷凹部2がある場合には、それぞれの箇所に設け
られる。また、ボデー面1が平面である場合、アース端
子を直接このボデー面1に取り付けることは困難であ
り、アース端子をボデー面1にスポット溶接によって取
り付ける方法が採用されている。
【0006】しかしながら、アース引き出し部における
発熱を防止するため、アース引き出し部はボデー面1に
対して十分な接地面積が確保されるとともにボデー面1
と確実に接合されていなければならないが、かかるスポ
ット溶接法ではその実現が困難となる。また、十分な接
地面積を確保するため、大きなアース端子板をボデー面
1に溶接した場合には、その取り外し作業が極めて面倒
であるばかりか、補修作業も大変となる。
【0007】このため、従来では上述したワッシャー3
のスポット溶接に先行してアース端子を保持するための
セットワッシャ等の保持部材8を上述したスポット溶接
法によってボデー面1に溶植し、しかる後、この保持部
材8にアース作用を奏するアース端子部材9をボデー面
1に組み付けることによってアース装置を構成してい
た。このアース装置の前記保持部材8は、断面クランク
状のアース端子部9Aと、先端部がフック状に形成され
るとともにアース端子部9Aに対して移動自在に組み付
けられた連結部材9B及びこの連結部材9Bを移動動作
させるハンドル9Cとから構成されている。
【0008】保持部材8は損傷凹部2の近傍のボデー面
1に溶植した後、アース端子部材9は、そのアース端子
部9Aがボデー面1にあてがわれ、しかる後連結部材9
Bの先端部を保持部材8に引掛けてハンドル9Cを回す
ことによって連結部材9Bをアース端子部9Aに対して
後退移動させ、アース端子部9Aの受け面がボデー面1
に密着させるようにしている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の溶接機用アース装置は、ボデー面1のいずれの
箇所においても設置可能であり、取扱いが比較的簡単で
あるといった利点を有しているが、アース端子部9Aを
ボデー面1に密着させるため、ハンドル9Cを強く回し
すぎると、電流が流れて発熱状態にある保持部材8部分
が強く引張られて、図9に示すように、ボデー面1が伸
びて膨れ上がってしまうといった現象が生じる。このた
め、保持部材8を溶植した部分のボデー面1が変形した
り、孔が穿いてしまうといった問題が生じ、またアース
端子部9Aとボデー面1との密着性が保持されない状態
となって、このアース端子部9Aの部分に熱を生じてし
まうといった問題点があった。
【0010】また、上述した従来の溶接機用アース装置
によれば、アース端子部材9を取り付けるための保持部
材8を必要とし、しかもこの保持部材8と損傷凹部2を
引張り出すためのワッシャー3をそれぞれボデー面1に
溶植する場合、溶接機ヘッド5を交換しなければなら
ず、さらにアース端子部材9の取り付け作業も面倒であ
るといった問題点があった。
【0011】したがって、本考案は被溶接部に溶植した
保持部材を利用してワンタッチ操作でアース端子部材を
被溶接部に取り付け得るようにするとともに溶接作業終
了後には保持部材を含むアース端子部材を被溶接部から
切り離し得るようにし、もって作業性を大幅に簡便なら
しめた溶接機用アース装置を提供することを目的に提供
されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本考
案に係る溶接機用アース装置は、一方の先端部がスポッ
ト溶植部として構成されるとともに他方の先端部が溶接
機ヘッドの作用部として構成された溶接棒部材と、この
溶接棒部材に対して軸方向に移動自在に組み合わされる
とともにアース線が接続されることによってアース端子
を構成するアースブラケット部材と、このアースブラケ
ット部材を溶接棒部材に沿って移動させることによって
被溶接面に圧着保持するアースブラケット部材駆動手段
とから構成したことを特徴とする。
【0013】また、本考案に係る溶接機用アース装置
は、アースブラケット部材駆動手段を溶接棒部材に回動
自在に取り付けられ操作レバー部材が一体に設けられた
カム部材と、このカム部材とアースブラケット部材との
間に位置して溶接棒部材上に装着されたコイルスプリン
グとから構成し、スポット溶植部が被溶接面に溶植され
た状態で、操作レバー部材を介してカム部材を回動操作
することによって、このカム部材とアースブラケット部
材との間でコイルスプリングを圧縮させ、このコイルス
プリングの弾性力によってアースブラケット部材を被溶
接面に圧着保持するように構成したことを特徴とし、ま
た溶接棒部材に対して操作レバー部材を周面方向に回動
操作することによって溶植されたスポット溶植部を被溶
接面から切り離すことを特徴とする。
【0014】
【作用】以上の構成を備える本考案に係る溶接機用アー
ス装置によれば、溶接棒部材には、一端部に溶接機ヘッ
ドがあてがわれて電流が印加されることによって、他端
側の先端部と被溶接部面との間に熱が発生して溶接棒部
材の先端部が被溶接部面に溶植される。この溶接棒部材
に対して軸方向に移動自在に組み合わされたアースブラ
ケット部材は、上記溶接作業に際して、溶接棒部材を保
持するとともに、アースブラケット部材駆動手段を操作
することによって被溶接部面に溶植された溶接棒部材に
沿って被溶接部側へと移動される。アースブラケット部
材駆動手段は、アースブラケット部材を被溶接部側へと
移動動作させるとともにアース端子部が被溶接部面と密
着する状態に保持する。
【0015】溶接棒部材に回動自在に取り付けられた操
作レバーは、アースブラケット部材駆動手段を構成する
カム部材を回動動作させてコイルスプリングを圧縮した
状態とする。圧縮状態とされたコイルスプリングは、溶
接棒部材とアースブラケット部材との間に一定の作用力
によって作用し、アースブラケット部材を被溶接部側へ
と付勢することによってそのアース端子部を被溶接部面
に密着させ、かつその状態を保持する。
【0016】操作レバーを初期位置に復帰させた状態
で、この操作レバーを回動操作して溶接棒部材を軸方向
に捩じることによって、被溶接部面に溶植された溶接棒
部材を切り離し、アース装置を被溶接部から取り外す。
【0017】
【実施例】以下、本考案の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。図1乃至図5は、本考案に係る溶
接機用アース装置の実施例を示し、この溶接機用アース
装置10は、溶接棒部材20とアースブラケット部材3
0及びこのアースブラケット部材30を溶接棒部材20
に沿って移動動作されるアースブラケット部材駆動部4
0とから構成されている。溶接棒部材20は、導電材料
によって全体丸棒状に形成され、その一端部は溶植部2
1として構成されるとともに太径の他端部には嵌合凹部
23が凹設されることによって、図4に示すように、溶
接機4の溶接機ヘッド5の先端部があてがわれる作用部
22として構成されている。なお、溶接機4は上述した
従来のものと同一のものが使用される。
【0018】この溶接棒部材20に対して絶縁軸受け部
材24を介してアースブラケット部材30が軸方向に移
動自在に組み付けられている。このアースブラケット部
材30は、銅或いは銅合金等の導電率の大きい金属材料
によって形成され、コ字状のブラケット部31と、その
両端に一体に連設された第1のアース端子部32及び第
2のアース端子部33と、この第2のアース端子部33
に設けたアース線引き出し部34とから構成されてい
る。
【0019】ブラケット部31には、図示しないが軸孔
が穿設されることによって前記絶縁軸受け部材24が嵌
め込まれ、この絶縁軸受け部材24を貫通するとともに
抜け止め部25によって抜け止めされた溶接棒部材20
の溶植部21が突出露呈している。また第2のアース端
子部33に設けたアース線引き出し部34には、アース
線35が接続されている。第1のアース端子部32と第
2のアース端子部33の主面は、後述するように、被溶
接部、すなわち自動車のボデー面1に密着し得るように
同一面を構成している。
【0020】また、通常状態において、アースブラケッ
ト部材30のブラケット部31から突出している溶接棒
部材20の溶植部21の先端は、これら第1のアース端
子部32と第2のアース端子部33の主面よりもわずか
に突出している。もちろん、このアースブラケット部材
30と溶接棒部材20とは絶縁軸受け部材24によって
電気的な絶縁が保持されている。
【0021】このアースブラケット部材30を溶接棒部
材20の軸方向に移動動作させるアースブラケット部材
駆動部40は、アースブラケット部材30のブラケット
部31と溶接棒部材20の作用部22との間に位置して
溶接棒部材20上に組み付けられている。そして、アー
スブラケット部材駆動部40は、溶接棒部材20の作用
部22側から、溶接棒部材20にピン軸41によって回
動自在に取り付けられたカム部材42と、このカム部材
42に設けられた操作レバー部材43と、ワッシャー4
4及びこのワッシャー44と前記絶縁軸受け部材24と
の間に介挿されたコイルスプリング45とから構成され
ている。
【0022】カム部材42は、全体ブロック状に形成さ
れており、図2に示すように、ワッシャ44側に位置し
て回動支点となるピン軸41が貫通するとともに長手方
向の作用部22側に位置して操作レバー部材43の一端
が取り付けられている。また、ピン軸41は、このカム
部材42の長手方向の作用部22側の端面、すなわち第
1のカム面42Aまでの間隔Lに対して幅方向の一方側
の端面、すなわち第2のカム面42Bまでの間隔Mがや
や大となるような位置でカム部材42を溶接棒部材20
に回動自在に支持している。なお、第1のカム面42A
と第2のカム面42Bとを接続する稜線部には面取り4
2Cが施されている。
【0023】カム部材42は、通常状態においては、図
2に示すように、第1のカム面42Aがワッシャ44と
接触した状態にあり、ワッシャ44と絶縁軸受け部材2
4との間に介挿されたコイルスプリング45は、自然状
態で溶接棒部材20に組み付けられている。また、操作
レバー部材43は、溶接棒部材20に対して直角に突出
した状態にある。
【0024】後述するように、この溶接機用アース装置
10をボデー面1に取り付ける場合には、図2に示す自
然状態から、操作レバー部材43は、図3に示すよう
に、溶接棒部材20と平行な位置へと回動操作される。
これによって、カム部材42もピン軸41を支点として
図2時計方向へと回動され、ワッシャ44との接触面が
第1のカム面42Aから第2のカム面42Bに変換され
る。上述したように、ピン軸41から第1のカム面42
Aまでの間隔Lに対してピン軸41から第2のカム面4
2Bまでの間隔Mが大きく設定されていることによっ
て、コイルスプリング45は、ワッシャ44と絶縁軸受
け部材24との間において圧縮された状態となる。
【0025】したがって、圧縮されたコイルスプリング
45は、ワッシャ44と絶縁軸受け部材24、換言すれ
ばカム部材42とアースブラケット部材30とを押し広
げる方向に弾性力を作用させる。
【0026】以上のように構成された実施例溶接機用ア
ース装置10は、従来と同様に、ボデー面1の損傷凹部
に近接した位置に設置される。すなわち、実施例溶接機
用アース装置10は、ボデー面1のアースを取り出す位
置にアースブラケット部材30をあてがうことによって
位置決め保持される。そして、この状態で、図4に示す
ように、溶接機4の溶接機ヘッド5を溶接棒部材20の
作用部22の嵌合凹部23に嵌合して溶接棒部材20を
矢印で示すように強く押し込んで先端の溶植部21をボ
デー面1に押し当てる。
【0027】しかるのち、溶接機ヘッド5から溶接棒部
材20に電流を供給することによって先端の溶植部21
とボデー面1との間に熱が発生して溶植部21はボデー
面1にスポット溶接される。なお、この溶接棒部材20
の溶接に際しては、適宜の位置からアースを取り出せば
よい。
【0028】以上によって損傷凹部の近傍のボデー面1
上に溶接棒部材20がスポット溶接された実施例溶接機
用アース装置10は、操作レバー部材43を、図5にお
いて仮想線で示した溶接棒部材20に対して直角に突出
した位置から矢印Aで示すように反時計方向に回動操作
することによって、カム部材42によってコイルスプリ
ング45がこのカム部材42とアースブラケット部材3
0との間で圧縮された状態となる。
【0029】このコイルスプリング45の弾性力によっ
て、カム部材42を介して溶接棒部材20は、同図矢印
Bで示すように、ボデー面1から遠ざかる方向へと引張
られるが、抜け止め部25がアースブラケット部材30
のブラケット部31によって係止されるため、コイルス
プリング45の弾性力はアースブラケット部材30をボ
デー面1に押し付ける方向に作用する。これによって、
アースブラケット部材30の第1のアース端子部32及
び第2のアース端子部33は、同図矢印Cで示すよう
に、ボデー面1に押し付けられてしっかりと密着する。
【0030】以上によって、実施例溶接機用アース装置
10は、ボデー面1の損傷凹部に近接した位置にしっか
りと設置される。しかるのち、ボデー面1の損傷凹部に
は所定個数のワッシャーが損傷凹部中に溶植され、これ
らワッシャーにワッシャープラーの先端部を引掛け、そ
らにこのワッシャープラーをフック等を介して強く引張
ることによって損傷凹部が引張り出される。上述したよ
うに、アースブラケット部材30は、第1のアース端子
部32及び第2のアース端子部33とがボデー面1にし
っかりと密着して保持されるとともに損傷凹部の近傍に
設けたことにより、安全かつ効率的な溶接作業を行うこ
とができる。
【0031】なお、損傷凹部の引張り出しを行った後、
損傷凹部中に溶植されたワッシャーは適宜の方法によっ
て切り離され、表面仕上げ、塗装の工程が施される。一
方、実施例溶接機用アース装置10は、操作レバー部材
43が溶接棒部材20に対して直角となる初期状態へと
復帰回動され、さらにこの操作レバー部材43が溶接棒
部材20に対して周面方向に強く回動操作される。これ
によって、溶接棒部材20の溶植部21とボデー面1と
の間には強い捩じれ力が作用し、溶植部分は極めて簡単
に切り離され、実施例溶接機用アース装置10はボデー
面1から取り外される。
【0032】なお、溶接棒部材20の溶植部21とボデ
ー面1とは、極めて微小な面積の溶植部分において接続
されるため、溶植部21を切り離したボデー面1の溶植
部分の損傷は極めて軽微であり、また損傷凹部の近傍に
設けたことにより、表面仕上げ、塗装の工程も一括して
行うことができる。
【0033】上記実施例においては、溶接機用アース装
置10の使用例として、自動車の損傷凹部を補修するワ
ッシャーをスポット溶植する場合について説明したが、
本考案に係る溶接機用アース装置10は、その他の溶接
作業に使用されることはもちろんである。
【0034】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案に係
る溶接機用アース装置によれば、平面の被溶接部に近接
した位置に設置することができ、電流の流れが良港とな
って効率的な溶接が行われる。また、溶接棒部材を被溶
接部に溶植するに際して溶接機ヘッドをわざわざ交換す
るといった必要はなく、また溶接棒部材はアース装置と
一体であってアース端子部を被溶接部に密着させる操作
はワンタッチで行われるため、作業性は極めて良好であ
る。
【0035】さらに、アース端子部は被溶接部に確実に
密着されるため、このアース端子部と被溶接部との間に
熱が発生するといったこともなく安全な溶接作業を行う
ことができる。
【0036】アース端子部は被溶接部に対してコイルス
プリングの弾性力によって押し付けられるため、溶接棒
部材の溶植部と被溶接部の溶植部分に過大な力が加わる
ことが防止され、この被溶接部の溶植部分が変形した
り、孔が穿くといった不都合の発生が防止され、また溶
植部分も極めて微小な範囲であるため、補修が簡単に行
われる。さらに、被溶接部に溶植された溶接棒部材は、
操作レバー部材を回動操作するといった簡単に方法によ
って被溶接部から切り離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る溶接機用アース装置の斜視図であ
る。
【図2】同溶接機用アース装置の側面図である。
【図3】同溶接機用アース装置の操作レバー部材を回動
操作した状態を示す斜視図である。
【図4】同溶接機用アース装置を被溶接部に取り付ける
方法を説明する側面図である。
【図5】同溶接機用アース装置を被溶接部に取り付けた
状態を説明する側面図である。
【図6】自動車のボデー面に発生した損傷凹部を補修す
るためワッシャーを損傷凹部に溶植する工程を説明する
図である。
【図7】自動車のボデー面に発生した損傷凹部を補修す
るため損傷凹部に溶植したワッシャーをワッシャープー
ラーによって引張り出す工程を説明する図である。
【図8】従来の溶接機用アース装置を被溶接部に取り付
けた状態を説明する側面図である。
【図9】従来の溶接機用アース装置における保持部材を
被溶接部に溶植した際の、被溶接部の変形現象を説明す
る断面図である。
【符号の説明】
1…ボデー面(被溶接部) 2…損傷凹部 4…溶接機 5…溶接機ヘッド 10…溶接機用アース装置 20…溶接棒部材 21…溶植部 22…作用部 24…絶縁軸受け部材 30…アースブラケット部材 31…ブラケット部 32…第1のアース端子部 33…第2のアース端子部 35…アース線 40…アースブラケット部材駆動部 41…ピン軸 42…カム部材 43…操作レバー部材 45…コイルスプリング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の先端部がスポット溶植部として構
    成されるとともに他方の先端部が溶接機ヘッドの作用部
    として構成された溶接棒部材と、この溶接棒部材に対し
    て軸方向に移動自在に組み合わされるとともにアース線
    が接続されることによってアース端子を構成するアース
    ブラケット部材と、このアースブラケット部材を溶接棒
    部材に沿って移動させることによって被溶接面に圧着保
    持するアースブラケット部材駆動手段とから構成したこ
    とを特徴とする溶接機用アース装置。
  2. 【請求項2】 アースブラケット部材駆動手段は、溶接
    棒部材に回動自在に取り付けられ操作レバー部材が一体
    に設けられたカム部材と、このカム部材とアースブラケ
    ット部材との間に位置して溶接棒部材上に装着されたコ
    イルスプリングとから構成され、スポット溶植部が被溶
    接面に溶植された状態で、操作レバー部材を介してカム
    部材を回動操作することによって、このカム部材とアー
    スブラケット部材との間でコイルスプリングを圧縮さ
    せ、このコイルスプリングの弾性力によってアースブラ
    ケット部材を被溶接面に圧着保持するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の溶接機用アース装置。
  3. 【請求項3】 溶接棒部材に対して操作レバー部材を周
    面方向に回動操作することによって溶植されたスポット
    溶植部を被溶接面から切り離すことを特徴とする請求項
    1記載の溶接機用アース装置。
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