JPH07316579A - 水流タイプ用防錆グリース - Google Patents
水流タイプ用防錆グリースInfo
- Publication number
- JPH07316579A JPH07316579A JP10974594A JP10974594A JPH07316579A JP H07316579 A JPH07316579 A JP H07316579A JP 10974594 A JP10974594 A JP 10974594A JP 10974594 A JP10974594 A JP 10974594A JP H07316579 A JPH07316579 A JP H07316579A
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- JP
- Japan
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- grease
- rust
- rust preventive
- water
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 高粘度鉱物油を基油とし、これに疎水性シリ
カ、パラフィンおよび防錆添加剤を加えた防錆油に、オ
レイン酸類およびポリマーを添加すると共に、ポリマー
の添加量を全体の5〜15重量%とすることにより、密
着性、付着性が向上して、更に温度変化による粘度の差
が小さくなるようにする。 【効果】 付着性、粘着性、潤滑性が向上し、且つはっ
水性が向上されることにより水没下でも長期にわたって
機能が発揮される。
カ、パラフィンおよび防錆添加剤を加えた防錆油に、オ
レイン酸類およびポリマーを添加すると共に、ポリマー
の添加量を全体の5〜15重量%とすることにより、密
着性、付着性が向上して、更に温度変化による粘度の差
が小さくなるようにする。 【効果】 付着性、粘着性、潤滑性が向上し、且つはっ
水性が向上されることにより水没下でも長期にわたって
機能が発揮される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水流タイプ用防錆グリ
ース、特にグリースの日本工業規格中ギヤコンパウンド
1種の性能および粘着性を大幅に改善、向上させた水流
タイプ用防錆グリースに関するものである。
ース、特にグリースの日本工業規格中ギヤコンパウンド
1種の性能および粘着性を大幅に改善、向上させた水流
タイプ用防錆グリースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種類の水流タイプ用防錆グリース
は、パラフィン系を基油として、これに増ちょう剤、ア
スファルト、極圧添加剤および防錆添加剤等を配合し、
金属面に対し、耐食性、粘着性、潤滑性等を持たせたも
のが一般に使用されている。
は、パラフィン系を基油として、これに増ちょう剤、ア
スファルト、極圧添加剤および防錆添加剤等を配合し、
金属面に対し、耐食性、粘着性、潤滑性等を持たせたも
のが一般に使用されている。
【0003】上記水流タイプ用防錆グリースは、水門設
備の主体である門扉の巻上げ用ロープ等のように水中お
よび曝露環境等の厳しい条件下で用いられる。
備の主体である門扉の巻上げ用ロープ等のように水中お
よび曝露環境等の厳しい条件下で用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在使用され
ている市販品の水流タイプ用防錆グリースの多くは、淡
水や海水中で使用すると、変色したりして粘着性および
防錆効果が低下してしまう問題がある。最大の弱い点
は、親水性の増ちょう剤を含むために、水流下での粘着
性が非常に悪いという点にあった。
ている市販品の水流タイプ用防錆グリースの多くは、淡
水や海水中で使用すると、変色したりして粘着性および
防錆効果が低下してしまう問題がある。最大の弱い点
は、親水性の増ちょう剤を含むために、水流下での粘着
性が非常に悪いという点にあった。
【0005】本発明は、上記従来品の水流タイプ用防錆
グリースの問題点に着目してなしたもので、特に淡水、
海水中の水門用ワイヤロープ等に使用する時、塗布時の
付着性が良く、しかも塗布の作業性、密着性、保持性が
良く、且つ防錆性にも優れて粘着性を大幅に向上できる
水流タイプ用防錆グリースを提供することを目的として
いる。
グリースの問題点に着目してなしたもので、特に淡水、
海水中の水門用ワイヤロープ等に使用する時、塗布時の
付着性が良く、しかも塗布の作業性、密着性、保持性が
良く、且つ防錆性にも優れて粘着性を大幅に向上できる
水流タイプ用防錆グリースを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、高粘度鉱物油
を基油とし、これに疎水性シリカ、パラフィンおよび防
錆添加剤を加えた防錆油に、オレイン酸類およびポリマ
ーを添加すると共に、ポリマーの添加量を全体の5〜1
5重量%としたことを特徴とする水流タイプ用防錆グリ
ースに係るものである。
を基油とし、これに疎水性シリカ、パラフィンおよび防
錆添加剤を加えた防錆油に、オレイン酸類およびポリマ
ーを添加すると共に、ポリマーの添加量を全体の5〜1
5重量%としたことを特徴とする水流タイプ用防錆グリ
ースに係るものである。
【0007】
【作用】本発明の水流タイプ用防錆グリースは、硬さお
よび粘り等を向上させるための高粘度鉱物油を基油とし
て、それに防錆添加剤を添加すると共に、増ちょう剤
(固めてねばり気をもたせる作用)として透明で水に強
い疎水性シリカを添加し、更に色、艶を向上させるため
のパラフィンを添加した防錆油に、オレイン酸類を添加
している。
よび粘り等を向上させるための高粘度鉱物油を基油とし
て、それに防錆添加剤を添加すると共に、増ちょう剤
(固めてねばり気をもたせる作用)として透明で水に強
い疎水性シリカを添加し、更に色、艶を向上させるため
のパラフィンを添加した防錆油に、オレイン酸類を添加
している。
【0008】上記オレイン酸類の添加により、付着性、
粘着性、潤滑性等が向上され、摩擦、回転部におけるす
べりが良くなって焼付き等を防止することができ、更に
はっ水性が向上されることにより、水没および流速下で
もグリースの粘着性が低下しない。
粘着性、潤滑性等が向上され、摩擦、回転部におけるす
べりが良くなって焼付き等を防止することができ、更に
はっ水性が向上されることにより、水没および流速下で
もグリースの粘着性が低下しない。
【0009】オレイン酸類を添加された防錆油に、更に
ポリマーを全体の5〜15重量%添加した防錆グリース
は、密着性、付着性が向上して、更に温度変化による粘
度の差が小さくなることにより、水没および流速下でも
長期にわたって粘着性が低下しない。
ポリマーを全体の5〜15重量%添加した防錆グリース
は、密着性、付着性が向上して、更に温度変化による粘
度の差が小さくなることにより、水没および流速下でも
長期にわたって粘着性が低下しない。
【0010】
【実施例】次に本発明の水流タイプ用防錆グリースの実
施例を示すが、本発明は実施例にのみ限定されるもので
はない。
施例を示すが、本発明は実施例にのみ限定されるもので
はない。
【0011】実施例1 本発明の防錆グリースの組成の一例を示すと次の通りで
ある。
ある。
【0012】
【表1】 高粘度鉱物油 65〜85重量% 疎水性シリカ 0.5〜5重量% パラフィン 10〜20重量% ジシクロヘキシルアミンのオレイン酸塩(防錆添加剤) 1〜10重量% オレイン酸 0.5〜2重量% ポリメタクリレート(ポリマー) 5〜15重量%
【0013】本発明の水流タイプ用防錆グリースは、硬
さおよび粘り等を向上させるための高粘度鉱物油を基油
として、それに防錆添加剤として一般に知られているジ
シクロヘキシルアミンのオレイン酸塩を添加すると共
に、増ちょう剤(固めてねばり気をもたせる作用)とし
て透明で水に強い疎水性シリカを添加し、更に色、艶を
向上させるためのパラフィンを添加した防錆油に、オレ
イン酸類を添加している。
さおよび粘り等を向上させるための高粘度鉱物油を基油
として、それに防錆添加剤として一般に知られているジ
シクロヘキシルアミンのオレイン酸塩を添加すると共
に、増ちょう剤(固めてねばり気をもたせる作用)とし
て透明で水に強い疎水性シリカを添加し、更に色、艶を
向上させるためのパラフィンを添加した防錆油に、オレ
イン酸類を添加している。
【0014】上記オレイン酸類の添加により、付着性、
粘着性、潤滑性等が向上され、摩擦、回転部におけるす
べりが良くなって焼付き等を防止することができ、更に
はっ水性が向上されることにより、水没および流速下で
もグリースの粘着性が低下しない。
粘着性、潤滑性等が向上され、摩擦、回転部におけるす
べりが良くなって焼付き等を防止することができ、更に
はっ水性が向上されることにより、水没および流速下で
もグリースの粘着性が低下しない。
【0015】オレイン酸類を添加された防錆油に、更に
ポリメタクリレート等のポリマーを全体の5〜15重量
%添加した防錆グリースは、密着性、付着性が向上し
て、更に温度変化による粘度の差が小さくなることによ
り、水没および流速下でも長期にわたって粘着性が低下
しない。
ポリメタクリレート等のポリマーを全体の5〜15重量
%添加した防錆グリースは、密着性、付着性が向上し
て、更に温度変化による粘度の差が小さくなることによ
り、水没および流速下でも長期にわたって粘着性が低下
しない。
【0016】実施例1に示す組成比で製造した本発明品
1〜3と市販品A〜F防錆グリースについて塩水噴霧試
験し、付着性、水置換性について夫々比較した結果を表
2に示す。なお、表2に示した市販品の水流タイプ用防
錆グリースの組成は精製鉱物油の95重量%、特性向上
剤(酸化防止剤、リチウム石鹸系増ちょう剤)5重量%
の場合を示した。
1〜3と市販品A〜F防錆グリースについて塩水噴霧試
験し、付着性、水置換性について夫々比較した結果を表
2に示す。なお、表2に示した市販品の水流タイプ用防
錆グリースの組成は精製鉱物油の95重量%、特性向上
剤(酸化防止剤、リチウム石鹸系増ちょう剤)5重量%
の場合を示した。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の水流タイプ用
防錆グリースによれば、次の如き優れた効果を発揮す
る。
防錆グリースによれば、次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0019】(1)本発明の水流タイプ用防錆グリース
は、オレイン酸類の添加によりはっ水性が向上され、よ
って水没および流速下でも粘着性が低下しない。
は、オレイン酸類の添加によりはっ水性が向上され、よ
って水没および流速下でも粘着性が低下しない。
【0020】(2)本発明の水流タイプ用防錆グリース
は、ポリマーの添加により、粘着性、付着性が向上さ
れ、温度変化による粘度の差が小さくなるので、長期に
わたり水流タイプ用防錆グリースとして機能を果たすこ
とができる。
は、ポリマーの添加により、粘着性、付着性が向上さ
れ、温度変化による粘度の差が小さくなるので、長期に
わたり水流タイプ用防錆グリースとして機能を果たすこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 133:54 129:40 145:14) C10N 10:08 20:02 30:12 50:10 (72)発明者 新井 征夫 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内 (72)発明者 君島 孝尚 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 高粘度鉱物油を基油とし、これに疎水性
シリカ、パラフィンおよび防錆添加剤を加えた防錆油
に、オレイン酸類およびポリマーを添加すると共に、ポ
リマーの添加量を全体の5〜15重量%としたことを特
徴とする水流タイプ用防錆グリース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10974594A JPH07316579A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 水流タイプ用防錆グリース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10974594A JPH07316579A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 水流タイプ用防錆グリース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07316579A true JPH07316579A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14518178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10974594A Pending JPH07316579A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 水流タイプ用防錆グリース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07316579A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004111163A1 (en) * | 2003-06-10 | 2004-12-23 | The Lubrizol Corporation | Functionalized polymer composition for grease |
JP2006182856A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Sumikou Junkatsuzai Kk | 人体に安全な潤滑剤組成物 |
WO2006078035A1 (ja) * | 2005-01-24 | 2006-07-27 | Nsk Ltd. | 転がり軸受、ハブユニット軸受用グリース組成物及び車両用ハブユニット軸受 |
US8980804B2 (en) | 2006-07-28 | 2015-03-17 | Afton Chemical Corporation | Alkyl acrylate copolymer dispersants and uses thereof |
KR20150109389A (ko) * | 2013-01-18 | 2015-10-01 | 사이 에이. 란디시 | 윤활 조성물 및 이의 제조 방법 |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10974594A patent/JPH07316579A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004111163A1 (en) * | 2003-06-10 | 2004-12-23 | The Lubrizol Corporation | Functionalized polymer composition for grease |
JP2006182856A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Sumikou Junkatsuzai Kk | 人体に安全な潤滑剤組成物 |
WO2006078035A1 (ja) * | 2005-01-24 | 2006-07-27 | Nsk Ltd. | 転がり軸受、ハブユニット軸受用グリース組成物及び車両用ハブユニット軸受 |
US20090003742A1 (en) * | 2005-01-24 | 2009-01-01 | Nsk Ltd. | Grease Composition For Hub Unit Bearing, And Hub Unit Bearing For Vehicle |
JP5044858B2 (ja) * | 2005-01-24 | 2012-10-10 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受、ハブユニット軸受用グリース組成物及び車両用ハブユニット軸受 |
US8980804B2 (en) | 2006-07-28 | 2015-03-17 | Afton Chemical Corporation | Alkyl acrylate copolymer dispersants and uses thereof |
KR20150109389A (ko) * | 2013-01-18 | 2015-10-01 | 사이 에이. 란디시 | 윤활 조성물 및 이의 제조 방법 |
JP2016503834A (ja) * | 2013-01-18 | 2016-02-08 | サイ エー. ランディシ | 潤滑組成物及びその製造方法 |
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