JPH0731534A - 目覚まし機能付き枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目覚まし音を発生する以前に頭に振動を与え
て体を覚醒準備状態に馴らした後に目覚まし音を発生さ
せることにより爽やかな目覚めを得られるようにした。 【構成】 目覚まし機能付き枕は、目覚まし用の音を発
生するスピーカ７及びバイブレータ９を内蔵した枕本体
１と、枕本体１に接続されて前記スピーカ７の発声時刻
を設定ダイアル１６により設定するタイマー１８と、設
定時刻に近付くにつれ前記バイブレータ９の振幅を漸増
させ、設定時刻で一定の振動に保持するための振幅設定
部２０及びリセットスイッチ１７を内蔵したコントロー
ルユニット３を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、目覚まし機能付き枕
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】目覚め時刻を一定に確保するものとし
て、今日における目覚し時計は様々な音のものが開発さ
れ、単なるベルを鳴動させるものから電子合成音や、極
端な場合には鳥の声や人間の声などの疑似的な音声を発
生するものなどが開発されている。

【０００３】しかしながら、この種の目覚まし時計では
置き場所が問題であり、例えばベッドなどにおいた場合
には寝返りを打った時におちてセットボタンがＯＦＦし
必要な時刻にならないなどのハプニングが生ずることも
あった。逆に寝ている位置から遠かった場合には覚醒効
果が小さく、役立たない場合もある。

【０００４】また、覚醒を促進するために突然鳴り出す
ようなことがことがあると目覚めの形態としては不快な
ものとなる。この為に鳴り始めの音量が小さく、漸次そ
の音量を増加させるような目覚まし時計もある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、人手により
睡眠の覚醒を図るには、体を軽く揺すりながら声を掛け
るようにしており、この種の起こされ方は幼児期から成
年層に至るまで誰しもが経験する効果的な起こされ方で
ある。一方、前述の目覚まし時計は単に音声を発生させ
るだけのものであって体を揺り動かす機能はまったく無
い。

【０００６】この発明は以上の点に着目したものであっ
て、目覚まし音を発生する以前に頭に振動を与えて体を
覚醒準備状態に馴らした後に目覚まし音を発生させるこ
とにより爽やかな目覚めを得られるようにした目覚まし
機能付き枕を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、目覚まし用の音を発生するスピーカ及
びバイブレータを内蔵した枕本体と、該枕本体に接続さ
れて前記スピーカの発声時刻を設定する時計機能と、該
設定時刻に近付くにつれ前記バイブレータの振幅を漸増
させ、設定時刻で一定の振動に保持するための振幅設定
回路及びリセットスイッチを内蔵したコントロールユニ
ットを備えたことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】枕本体を使用して寝ている場合、設定時刻近く
になるとバイブレータが振動し始め、その振幅が漸増す
ることによって体は覚醒準備状態となる。この段階で設
定時刻になると枕本体内のスピーカから目覚まし音が発
生し、完全な目覚めを得る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図１はこの発明にかかる目覚まし機能付き
枕の外観図、図２は同枕の回路ブロック図である。

【００１０】図における枕は、枕本体１と、これにコー
ド２を介して接続されたコントロールユニット３と、ユ
ニット３に給電するための家庭用電源コード４及びコン
セントプラグ５とを備えている。

【００１１】前記枕本体１は、図２に示すように、底板
６と、底板６の中央に配置されスピーカ７を内蔵した偏
平形ケーシング８と、ケーシング８の両側に配置され
た、一対のコイル型バイブレータ９と、両バイブレータ
９の上部に配置された振動板１０と、振動板１０の上部
にあって、頭の形状に応じて略凹形に成形された発泡ウ
レタンなどからなるクッション１１と、該クッション１
１及び底板６の周囲全体を包囲する通気性のある外装シ
ート１２とから構成されている。なお、前記ケーシング
８，振動板１０及びクッション１１にはそれぞれ音の伝
幡を兼ねた通気孔８ａ，１０ａ，１１ａが縦方向に開口
形成されている。

【００１２】前記コントロールユニット３は、ケーシン
グ１４の表面に時刻を表示する時刻表示部１５と、目覚
まし時刻の設定ダイアル１６及びリセットスイッチ１７
を備えたもので、ケーシング１４の内部には、家庭用電
源によって駆動され、かつ前記表示部１５に接続すると
ともに、設定ダイアル１６及びリセットスイッチ１７を
入力手段とするタイマー１８と、該タイマー１８によっ
て駆動され、前記スピーカ７に接続した音声発生回路１
９、及びバイブレータ９に接続した振幅設定部２０を備
えている。

【００１３】前記音声発生回路１９は、電子音合成など
による電子音、あるいは人声などに模した音声を発生す
る機能を有するもので、前記設定ダイアル１６によって
設定された時刻に応じたタイマー１８からのタイムアッ
プ信号によって音声信号を発生し、前記スピーカ７をド
ライブする。

【００１４】前記振幅設定部２０は前記設定ダイアル１
６によって設定された時刻の例えば２０分前にタイマー
１８からのタイムアップ信号を受けて駆動を開始するも
ので、設定時刻に至るまで、順次その駆動電圧が高ま
り、設定時刻で一定の駆動電圧となるもので、前記バイ
ブレータ９はこの電圧で駆動される結果初期に振幅が小
さくこれから順次目覚まし音が発生するまでその振幅を
漸増させる。

【００１５】以上の構成において、設定ダイアル１６に
より目覚まし時刻をセットし、当該枕本体１に頭を乗せ
て寝れば、目覚まし時刻の２０分前から、枕本体１は小
さな振幅で振動を始め、順次その振幅が増加することに
よって体を覚醒準備状態にまで持って行く。この段階で
設定時刻になると音声が発生し、覚醒を促すことにな
る。なお、人が寝ている状態では枕本体１の上部は頭に
よって塞がれるので、このヘッドフォン効果によって目
覚まし音は当該枕本体１を使用している人には良く聞こ
えるが、外部への音の漏洩は防止される。

【００１６】またリセットスイッチ１７を押せば目覚ま
し音及び振動とも停止する。

【００１７】なお、実施例では、前記バイブレータ９を
覚醒準備のための補助手段としてのみ用いたが、寝る前
のリフレッシュ用として、頭皮のマッサージ用として独
立して任意の振幅及び周波数で駆動させることもできる
ことは勿論である。

【００１８】

【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明に係る目覚まし機能付き枕にあっては、枕
本体を使用して寝ている場合、設定時刻近くになるとバ
イブレータが振動し始め、その振幅が漸増することによ
って体は覚醒準備状態となり、この段階で設定時刻にな
ると枕本体内のスピーカから目覚まし音が発生し、完全
な目覚めを得るようになっているため従来の音声のみに
よる目覚ましに加え、揺り動かし効果により、更に爽や
かな寝覚めを得られるほか、頭に当てる枕に設けられて
いるので、本人に対して確実な覚醒効果を得るととも
に、他への音が小さく、早朝あるいは深夜セットする場
合などにおける他人に与える影響も少ないなどの利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による目覚まし機能付き枕の斜視図で
ある。

【図２】同目覚まし機能付き枕の電気的構成を示す説明
図である。

【符号の説明】

１ 枕本体 ３ コントロールユニット ７ スピーカ ９ バイブレータ １５ 表示部 １６ 設定ダイアル １７ リセットスイッチ １８ タイマー １９ 音声発生回路 ２０ 振幅設定部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 目覚まし用の音を発生するスピーカ及び
   バイブレータを内蔵した枕本体と、該枕本体に接続され
   て前記スピーカの発声時刻を設定する時計機能と、該設
   定時刻に近付くにつれ前記バイブレータの振幅を漸増さ
   せ、設定時刻で一定の振動に保持するための振幅設定回
   路及びリセットスイッチを内蔵したコントロールユニッ
   トを備えたことを特徴とする目覚まし機能付き枕。