JPH07315163A - インナプリテンショナーのバックル逆戻り防止装置 - Google Patents

インナプリテンショナーのバックル逆戻り防止装置

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JPH07315163A
JPH07315163A JP6115733A JP11573394A JPH07315163A JP H07315163 A JPH07315163 A JP H07315163A JP 6115733 A JP6115733 A JP 6115733A JP 11573394 A JP11573394 A JP 11573394A JP H07315163 A JPH07315163 A JP H07315163A
Authority
JP
Japan
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buckle
retracting
wire
gear
lock gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP6115733A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Nishide
誠司 西出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 急減速時に、シートベルト装置31のバック
ル37を引込むインナプリテンショナー47に設けら
れ、引込んだ後にバックルの逆戻りを防止する機構45
において、バックルの引込時にバックルに沿って立設残
存するガイド部材をなくす。 【構成】 バックル37が固定されるスライダ47は、
ワイヤ55によって下方に引っ張られる。。引っ張られ
たスライダは、車体側に固定されるベースプレート57
によりガイドされ、スライド動作を行う。ワイヤはプー
リー63によって下方の向きを横方向に方向転換され、
更にロックギア65を横方向に移動させる。バックルに
上方への力が加わって、ロックギア65が逆方向へ移動
しようとすると、ラチェットレバー68が噛み合い、こ
の逆方向への移動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両急減速時にシー
トベルト装置のバックルを引込んでウエウビングを引張
るインナプリテンショナーに関し、特に、引込んだ後に
バックルの逆戻りを防止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、従来のインナプリテンショナー
1の構造を示す。即ち、シートベルト装置3のウエビン
グ5はタングプレート6を介してバックル7に係止され
るが、このバックル7は車両衝突時に引込まれウエビン
グ5のスラックを少なくする。引込みは、ワイヤ9を介
して行われる。即ち、ワイヤ9に設けられたピストン1
1が収納されたシリンダ13の中に、車両急減速時に火
薬の爆発によって生じたガスが送られ、ワイヤ9を引っ
張って移動させる。
【0003】引込まれたバックル7は、逆戻り防止機構
15によりロックされる。この逆戻り防止機構15は、
バックル7の下方に設けられたインナステー17に対
し、略垂直面内で回転可能な歯車19が設けられ、この
歯車19に対しラチェット爪21が係止するようになっ
ている。即ち、バックル7が引込まれると、この歯車1
9はラックギア23に噛み合いつつ下方に移動する。こ
の移動の途中でバックル7に対し上方への力が加わる
と、歯車19は逆方向即ち反時計回り方向に回転しよう
とするが、この回転は弾性体で付勢されたラチェット爪
21が係止することで阻止される。これにより、バック
ル7は引込まれた状態を維持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来技術によれば、バックル7が引込まれた後も、ラッ
クギア23が設けられたガイド部材27は依然としても
との位置に残るので、バックル7とこのガイド部材27
とは干渉しない配置とする必要があり、また引込後はバ
ックルの解除ボタン25も引込位置となるのでこの解除
ボタン25の操作の妨げとならないようにガイド部材2
7の形状を考慮しなくてはならない。
【0005】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、バックルに沿って立設残存するガイ
ド部材をなくしたインナプリテンショナーのバックル逆
戻り防止装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、車両急減速時にシートベルト
装置のバックルを引込んでウエビングを引張るインナプ
リテンショナーに用いられ、引込んだ後にバックルの逆
戻りを防止する装置であって、バックルをウエビング張
力付与方向、一例として車両の後下方、へ引張り、バッ
クルを引込む駆動手段と、この駆動手段により前記バッ
クル引込方向と異なる方向、一例として車両横方向から
見てバックル引込方向と交差する水平等の方向へ移動さ
れて、バックルの引込動作と連動するロックギアと、こ
のロックギアの逆方向への移動を阻止して、バックルの
逆戻りを阻止するかみ合い手段と、を有することを特徴
とする。
【0007】請求項2に係る発明は、車両急減速時にシ
ートベルト装置のバックルを一例として車両の後下方へ
と引込んでウエビングを引張るインナプリテンショナー
に用いられ、引込んだ後にバックルの逆戻りを防止する
装置であって、バックルへ係止された、ワイヤ、ロー
プ、ベルト、紐等の長尺体を巻取ってバックルを引き込
ませるプーリ等の巻取部材と、この巻取部材とかみ合
い、バックルの引込方向とは異なる方向、一例として車
両横方向から見てバックル引込方向と異なる方向である
水平方向等へ移動して巻取部材を回転させるラック等の
列状歯車と、この列状歯車を前記バックルの引込方向と
は異なる方向へ移動させる駆動手段と、前記列状歯車の
駆動手段による駆動方向とは逆方向への移動を阻止する
かみ合い手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、車両急減速時に駆動手段
がバックルを引き込むと、ウエビングが張力付与方向へ
と引っ張られ、乗員との間のスラックが減少する。この
駆動手段はロックギアをも同時にバックル引込方向とは
異なる方向へと移動させ、このロックギアはかみ合い手
段により逆方向での移動が阻止される。このためバック
ルの引込方向と連動するロックギアはバックルの逆戻り
を阻止する。ロックギアはバックルの引込方向とは異な
る方向へ移動するようになっているので、バックルの引
込動作の妨げとなることはない。
【0009】請求項2の発明では、車両急減速時に駆動
手段が列状歯車をバックルの引込方向とは異なる方向へ
移動させて巻き取り部材が回転され、この巻き取り部材
は長尺体を巻き取ってバックルを引き込ませ、ウエビン
グへ張力を付与する。列状歯車はかみ合い手段によって
駆動方向とは逆方向への移動が阻止されているので、巻
き取り部材及びバックルの逆戻りが阻止される。列状歯
車はバックルの引込方向とは異なる方向へ移動するよう
になっているので、バックルの引込動作が妨げられるこ
とはない。
【0010】
【実施例】以下、この発明の第一実施例を図1において
説明する。
【0011】シートベルト装置31の乗員装着用ウエビ
ング33はショルダー装着部とラップ装着部の中間でタ
ングプレート35に通されており、このタングプレート
35はバックル37に挿入されて係合される。係合の解
除は、バックル37に設けられた解除ボタン39を押し
込むことで行われる。
【0012】バックル37は下方にインナステー41が
一体的に突出している。このインナステー41に、イン
ナプリテンショナー43および逆戻り防止機構45が接
続される。
【0013】即ち、インナステー41には、スライダ4
7が固定されている。スライダ47は、L字状断面を有
するL字状部材49と、支持プレート51とが、前記イ
ンナステー41に重ね合わされボルト53によって止め
られた構成を有する。L字状部材49は、長尺部材であ
るワイヤ55の一端が固定され後下方に引っ張られる力
を受ける。支持プレート51は後下方へ、ベースプレー
ト57に対しスライド動作できるよう支持されている。
即ち、支持プレート51には長孔59が形成され、この
長孔59に対し、ベースプレート57から突出された円
柱状ガイド凸部61が挿入されている。また、ベースプ
レート57にはガイドレール62が突出されて支持プレ
ート51を挟持し、前記スライダ47をガイドする。
【0014】ベースプレート57は車体又は乗員用シー
トに固定され、前記ワイヤ55の向きを下方から横方向
(図中左方向)に方向を転換するプーリー63が前記ガ
イド凸部61へ同軸的に軸支されている。また、このベ
ースプレート57に対し、横方向に移動可能に、横方向
に長い直線的な列状ラックギアであるロックギア65が
設けられている。即ち、ロックギア65には横方向に長
い長孔67が形成され、この長孔67の中に前記ガイド
凸部61が挿入されている。ロックギア65には、複数
の歯が直線的に配列されており、この歯列に噛み合える
ようにラチェットレバー68が噛合方向に図示しないバ
ネ等の弾性体により付勢されてロックギア65の図示右
方の逆戻りを阻止している。
【0015】前記ワイヤ55は、プーリー63により横
方向(図中左方向)に方向転換された後、バックルの移
動とロックギア65を連動させる手段であるストッパー
69によって中間部がロックギア65に固定された後
に、図中左側のガスジェネレーター71に取り付けられ
ている。
【0016】このガスジェネレーター71は、車両急減
速度を検知するための図示しない加速度センサーを有
し、この加速度センサーからの信号を受けて、図示しな
い点火装置がガス発生装置73内の火薬を爆発させる。
火薬の爆発によって生じたガスは、ガス通路75を介し
てシリンダ77に送られる構造を有する。このシリンダ
77内のピストン79に前記ワイヤ55の他端が取り付
けられる。
【0017】スライダ47は、車両シート又は車体へ固
定されるベースフレーム81に対しシェアピン83によ
り固定されている。この固定により、バックル37はス
ライダ47を介して、強固にベースフレ−ム81に固定
され、通常の状態でのガタ付きを防止している。シェア
ピン83の強度は、ガスジェネレーター71によりワイ
ヤ55を介してバックル37が引込まれる際に、容易に
折れる寸法とする。なお、図中FRは車両前方を、符号
85はシートを示す。
【0018】以下、この実施例の作用を説明する。車両
急減速時に生じる大きな加速度を、ガスジェネレーター
71の図示しない加速度センサーが検出し、検出信号を
点火装置に送る。点火装置は火薬を爆発させ、この爆発
によって生じたガスはガス通路75を介してシリンダ7
7へ送られる。送られたガスはピストン79を図中左方
向へ後退させ、ワイヤ55を引込む。ワイヤ55はプー
リー63を介してスライダ47を下方へ引っ張り、これ
によりスライダ47およびバックル37が引込まれる力
を受ける。この引込まれる力により、シェアピン83は
折れる。
【0019】シェアピン83が折れることでスライダ4
7が後下方へスライドし、バックル37が引込まれる。
また、ワイヤ55はスライダ47を下方へスライドさせ
ると共に、ロックギア65を横方向(図中左方向)へ移
動させる。この移動の際、ロックギア65の歯はラチェ
ットレバー68を跳ね上げて移動する。
【0020】このようにして引込みが引込み限界まで行
われた後に、あるいは引込みの途中で、バックル37に
上方への力か加わった際には、ロックギア65は逆方向
(図中右方向)へ移動しようとする。この移動に対して
は、ラチェットレバー68がロックギア65の歯に噛み
合うので、移動が防止される。よって、ロックギア6
5、ワイヤ55、スライダ47、およびバックル37は
動きを阻止され、バックル37は引込まれた状態を維持
し、逆戻りが阻止される。
【0021】以上説明したように、この実施例によれ
ば、バックル37が支持されるベースとなる部材である
スライダ47自身が、下方へスライド動作するので、バ
ックル37と干渉する部品がなく、また乗員はバックル
37の解除ボタン39も容易に操作できる。
【0022】また、従来(図3)は、バックル7を支え
るベースとなる部材27はラックギア23が兼ねていた
ため、このベースとなる部材27は長くなければならな
い。即ち、バックル7が引込まれる量を多くしようとす
れば、このベースとなる部材27の長さを十分に大きな
ものにしなければならない。すると、引込まれた後に、
このベースとなる部材27がバックル7に対し相対的
に、上方に突出した状態となる。よって、バックル7の
解除ボタン25の操作がしにくいものであった。しか
し、この実施例によれば、前記ラックギア23に相当す
るロックギア65は横方向に配置されているので、ロッ
クギア65を十分な長さにしても、このロックギア65
が解除ボタン39の操作の邪魔になることがない。
【0023】次に、この発明の第二実施例を図2に示
す。なお、第一実施例を示す図1と同一の部分について
は同一の番号を付す。
【0024】バックル37が固定されるスライダ47
が、ベースプレート57によってガイドされ下方へスラ
イド動作を行うこと、および横方向へ移動するロックギ
ア65の逆方向への移動をラチェットレバー68が防止
することなどは、前記第一実施例と同様であるが、以下
の点が相違する。
【0025】スライダ47を下方に引っ張るためのワイ
ヤ55は、第一のワイヤ55Aと第二のワイヤ55Bと
に別れている。第一のワイヤ55Aは、一端がベースプ
レート57に固定され、プーリー87により方向を変え
られてスライダ47のL字状部材49へ導かれる。この
L字状部材46にはプーリー89が設けられ、このプー
リー89に前記第一のワイヤ55Aの中央が巻かれる。
第一のワイヤ55Aの他端は、巻軸91Aへ巻取られて
いる。この巻軸91Aには歯車91Bが同軸的に固着さ
れ、ベースプレート57へ軸支されている。この歯車9
1が図中時計回り方向に回転することで、前記第一のワ
イヤ55Aは巻き取られる。
【0026】この歯車91Bの歯がロックギア65へ係
合している。ロックギア65が図中方向に移動すると、
歯車91Bは時計回り方向に回転してワイヤ55Aを巻
取る。ロックギア65の長孔67には、ベースプレート
57に設けられた段付きボルト93が貫通している。ロ
ックギア65はベースプレート57の下フランジ95の
上に載せられて横方向に移動する。
【0027】ロックギア65の図中左端には、ロックギ
ア65を左方向に引っ張って横方向の移動を行わせる第
二のワイヤ55Bが固定されている。この第二のワイヤ
55Bの他端がガスジェネレーター71に取り付けられ
ている。
【0028】以下、この第二実施例の作用について説明
する。車両減速時にガスジェネレーター71が第二のワ
イヤ55Bを引込むと、ロックギア65が図中左方向へ
移動する。これにより、ロックギア65に噛み合ってい
る歯車91が時計回り方向に回転する。この回転により
第一のワイヤ55Aが巻き取られる。巻き取られること
で第一のワイヤ55Aは、スライダ47を下方へスライ
ドさせる。このスライド動作は、プーリー89の働きで
滑らかに行われる。
【0029】この第二実施例の構成においても、前記第
一実施例とほぼ同等の効果を有し、バックル37が引込
まれた状態においても、ベースとなる部材であるスライ
ダ47が邪魔にならず、バックル37の解除ボタン39
を容易に操作でき、ベルトの解除を行うことができる。
【0030】なお、第一のワイヤ55Aは一端をベース
プレート57へ取り付ける代わりにL字状部材49やバ
ックル37へ取り付けてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、バック
ルの引込作動の妨げとなるガイド部材をなくすことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例を示すもので(A)は全
体側面を一部を断面にして示す図、(B)は(A)のB
方向矢視図である。
【図2】この発明の第二実施例を示すもので、(A)は
全体側面を一部を断面にして示す図、(B)は(A)の
B方向矢視図である。
【図3】従来例を示すもので全体側面を一部を断面にし
て示す図である。
【符号の説明】
31 シートベルト装置 37 バックル 43 インナープリテンショナー 45 逆戻り防止機構 47 スライダ 55 ワイヤ 55A 第一のワイヤ 55B 第二のワイヤ 57 ベースプレート 63 プーリー 65 ロックギア 68 ラチェットレバー 89 プーリー 91 歯車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両急減速時にシートベルト装置のバック
    ルを引込んでウエビングを引張るインナプリテンショナ
    ーに用いられ、引込んだ後にバックルの逆戻りを防止す
    る装置であって、 バックルをウエビング張力付与方向へ引張り、バックル
    を引込む駆動手段と、 この駆動手段により前記バックル引込方向と異なる方向
    へ移動されて、バックルの引込動作と連動するロックギ
    アと、 このロックギアの逆方向への移動を阻止して、バックル
    の逆戻りを阻止するかみ合い手段と、を有することを特
    徴とするインナプリテンショナーのバックル逆戻り防止
    装置。
  2. 【請求項2】車両急減速時にシートベルト装置のバック
    ルを引込んでウエビングを引張るインナプリテンショナ
    ーに用いられ、引込んだ後にバックルの逆戻りを防止す
    る装置にであって、 バックルへ係止された長尺体を巻取ってバックルを引き
    込ませる巻取部材と、 この巻取部材とかみ合い、バックルの引込方向とは異な
    る方向へ移動して巻取部材を回転させる列状歯車と、 この列状歯車を前記バックルの引込方向とは異なる方向
    へ移動させる駆動手段と、 前記列状歯車の駆動手段による駆動方向とは逆方向への
    移動を阻止するかみ合い手段と、を有することを特徴と
    するインナプリテンショナーのバックル逆戻り防止装
    置。
JP6115733A 1994-05-27 1994-05-27 インナプリテンショナーのバックル逆戻り防止装置 Pending JPH07315163A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001225721A (ja) * 2000-02-17 2001-08-21 Nsk Ltd シートベルト装置
KR101383732B1 (ko) * 2012-12-26 2014-04-08 현대자동차(주) 시트벨트 프리텐셔너
CN111434538A (zh) * 2019-01-14 2020-07-21 天合汽车科技(上海)有限公司 用于安全带锁扣头的递送装置和安全带组件

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