JPH07314107A - 連続鋳造設備におけるクロップ処理方法および装置 - Google Patents

連続鋳造設備におけるクロップ処理方法および装置

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JPH07314107A
JPH07314107A JP11552194A JP11552194A JPH07314107A JP H07314107 A JPH07314107 A JP H07314107A JP 11552194 A JP11552194 A JP 11552194A JP 11552194 A JP11552194 A JP 11552194A JP H07314107 A JPH07314107 A JP H07314107A
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crop
continuous casting
receiver box
cut
slab
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Application number
JP11552194A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Goto
信孝 後藤
Makoto Naito
誠 内藤
Susumu Yuhara
晋 油原
Nobumoto Takashiba
信元 高柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続的に搬出される鋳片からボトムクロップ
をオンラインで切断により切り離してローラコンベヤの
下方に待機しているクロップ台車に受け入れたのち払い
出し作業を確実に実施する。 【構成】 連続鋳造設備から連続的に搬出される鋳片2
と同期して走行する切断用トーチ15により所定に位置で
ボトムクロップ1をローラコンベヤ8のローラ8a、8
bのピッチより少し短い長さに切断し、切断面に切り離
し部または再溶着部があってもガイド3から突き出すと
きの自重により切断面を切り離してクロップ台車20に設
けたレシーバボックス6に受け入れる。また、クロップ
1を前方に倒れ易くするためレシーバボックス6の床面
4は傾斜させてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備から連続
的に搬出される鋳片の最先端ボトム部、最後端トップ部
またはサンプルを切断した際に生ずる短尺鋳片(以下、
クロップという)の処理方法および装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備から連続的に搬出される鋳
片のうち、鋳込初期のボトム部(最先端側)および鋳込
末期のトップ部(最終端側)は鋼種の基準から外れた鋳
片が生じるため、これらを不要鋳片(クロップ)として
切断し除去する作業を鋳込毎に行う必要がある。
【0003】また鋳片は溶鋼中に含まれる非金属介在物
の分布等により品質が異なるため鋳片の内部を検査する
目的等で鋳片の先端部を切断してサンプルを検査するこ
とが一般に行われている。このような鋳片のボトム部や
トップ部あるいはサンプルを切断する場合、鋳片の最終
端であるトップ部については、鋳込完了後に最後の1枚
だけをオンライン上で切断用トーチにより切断する方法
は従来から実用化されている。しかしながら鋳片の最先
端であるボトム部については不要部を付けたままでオフ
ラインに搬出した後、鋳片を静止した状態として切断用
トーチによりボトムクロップを切断していた。
【0004】鋳片のクロップあるいはサンプルをオンラ
インで切断用トーチで切断すべく特開昭58−173062号公
報には鋳片の切断幅方向に一部切残し部分を設け、該部
分によってクロップを鋳片に連結したままクロップを台
車位置まで搬出し、切残し部分を切断して台車上に落下
させる方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように鋳片のト
ップ部については最後の1枚だけをオンラインで切断す
ることが実用化されているが、ボトム部については、オ
フラインで切断するため、鋳片の温度が低下してしまい
切断用トーチによる切断作業効率が著しく悪くなってい
た。
【0006】また前記特開昭58−173062号公報に開示さ
れている方法では、鋳片のボトムクロップを切断する場
合、鋳片に設けた一部の切り残し部分は冷却し易いので
最終的に切断用トーチによりガス切断する時点では鋳片
温度が低下しているため十分に切断できないことがある
ばかりでなく、切断したクロップを後方の鋳片が鋳込速
度で押し出そうとするため切断面で再溶着することがあ
りクロップ台車上に落下するのを阻止する危険性が大き
かった。
【0007】またクロップがクロップ台車上に直立した
状態で落下すると、パスラインより上部にクロップが突
き出す場合があり、この場合には後続の鋳片がこれに引
掛かるため操業を維持することができなくなるという問
題点があった。本発明はこのような事情にかんがみてな
されたものであり、連続鋳造設備から搬出される鋳片の
ボトム部やトップ部さらにはサンプルをオンライン上で
切断用トーチによりガス切断する場合に、鋳片の切断面
に切り残しや再溶着があっても切り離しが確実に行うこ
とができ、かつクロップをクロップ台車内にスムーズに
受け入れることができる連続鋳造設備におけるクロップ
処理方法および装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、連続鋳造設備から連続的に
搬出される鋳片と同期して走行する切断用トーチにより
所定位置で鋳片からクロップをローラコンベヤのローラ
ピッチよりも少し短い長さに切断し、鋳片の切断面に切
り残し部または再溶着部があってもクロップの自重によ
り切り離したのち、ローラコンベヤの下方で、該ローラ
コンベヤと直交する方向に走行自在に配置したクロップ
台車上に設けたレシーバボックス内に受け取って処理す
ることを特徴とする連続鋳造設備におけるクロップ処理
方法である。
【0009】請求項2記載の本発明は、切断して分離さ
れるクロップをその側方からリフタにより把持した状態
で切断用トーチにより鋳片からクロップを切断し、当該
クロップをリフタにより上方に引き上げて切り離したの
ち、クロップ台車に設けたレシーバボックスに移送する
ことを特徴とする請求項1記載の連続鋳造設備における
クロップ処理方法である。
【0010】請求項3記載の本発明は、連続鋳造設備か
ら連続的に搬出される鋳片を搬送するローラコンベヤの
下方にクロップを受け取るクロップ台車を配置し、この
クロップ台車に設けたレシーバボックスの長さをクロッ
プ長さより大きくすると共に、レシーバボックスの床面
と鋳片パスラインとのなす距離をクロップの長さより大
きくし、かつレシーバボックスの側壁をクロップが傾い
た状態で支持可能な構造とすることを特徴とする連続鋳
造設備におけるクロップ処理装置である。
【0011】請求項4記載の本発明は、ローラコンベヤ
のローラピッチより長いクロップを処理するため、クロ
ップ台車上に設けたレシーバボックスの幅を2個のクロ
ップを長手方向に向けた状態で幅方向に並べて受け入れ
ることができる寸法としたことを特徴とする請求項3記
載の連続鋳造設備におけるクロップ処理装置である。請
求項5記載の本発明は、ローラコンベヤのローラピッチ
より長いクロップを処理するためレシーバボックスを備
えたクロップ台車を連結ピンを介して2台連結したこと
を特徴とする請求項3記載の連続鋳造設備におけるクロ
ップ処理装置である。
【0012】請求項6記載の本発明は、クロップ台車上
に設けたレシーバボックスの床面をクロップが転倒し易
くなるように前方に傾斜させたことを特徴とする請求項
3記載の連続鋳造設備におけるクロップ処理装置であ
る。請求項7記載の本発明は、レシーバボックスと台車
本体との間に緩衝装置を配設してクロップ受け入れ時の
衝撃を緩和するように構成したことを特徴とする請求項
3記載の連続鋳造設備におけるクロップ処理装置であ
る。
【0013】請求項8記載の本発明は、レシーバボック
スの前方側壁を、その下端部に設けたピンを介して開閉
自在とすると共に、後方側壁にクロップ押出し用シリン
ダを挿通して進退可能とする開口を配設したことを特徴
とする請求項3記載の連続鋳造設備におけるクロップ処
理装置である。請求項9記載の本発明は、レシーバボッ
クスの底面にクロップ用レシーバプレートを配設し、当
該クロップ用レシーバプレートを昇降用シリンダにより
昇降自在としてレシーバボックスからクロップを上方に
払出すように構成したことを特徴とする請求項3記載の
連続鋳造設備におけるクロップ処理装置である。
【0014】請求項10記載の本発明は、クロップ台車の
上方近傍におけるガストーチ切断機の前方に、切断して
分離されるクロップを両側からクランプ機構により把持
するリフタを配置したことを特徴とする請求項3記載の
連続鋳造設備におけるクロップ処理装置である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の構成および作用を実施例に基
いて詳細に説明すると、図1に示すように連続鋳造設備
において、鋳片2の搬送ラインを構成するローラ8a、
8b…を有するローラコンベヤ8の上方にガストーチ切
断機12が配置してある。このガストーチ切断機12はその
下部に設けたクランプ装置13の爪14を用いてローラ8
a、8b上を搬送される鋳片2を両側からクランプ(把
持)して同期させながら移動される。そしてガストーチ
切断機12に取り付けられた切断用トーチ15により鋳片2
の最先端に存在するボトムクロップ1の切断作業が通常
は両側から同時に開始される。
【0016】切断用トーチ15による鋳片2からボトムク
ロップ1の切断完了位置Sに近いローラ8aとその下流
側のローラ8bとの間には、クロップ台車20が待機して
おり、このクロップ台車20は台車本体7に配設された車
輪18を介して、ローラコンベヤ8と直交する方向に敷設
されたレール17上を走行するようになっている。また台
車本体7上にはレシーバボックス6が設けてあり、この
レシーバボックス6は、その長さをローラコンベヤ8の
ローラ8aと8bとのピッチより少し短い寸法とすると
共にレシーバボックス6の床面4と鋳片パスライン19と
のなす距離をボトムクロップ1の切断長さより大きくす
るものである。
【0017】レシーバボックス6の側壁は図2に示すよ
うにボトムクロップ1が傾いた状態でもたれかかっても
支持することができる構造にする必要がある。また、ロ
ーラコンベヤ8のローラ8aと8bとのピッチより長い
クロップを長手方向に2個に切断してレシーバボックス
6に受け入れるためレシーバボックス6の幅を2個のク
ロップを長手方向に並べて受け入れることが寸法とする
のが好ましい。
【0018】レシーバボックス6の床面4は水平面でも
よいが図1に示すように切断したボトムクロップ1をレ
シーバボックス6上に受け入れたとき前方に転倒し易く
するため傾斜面とするのが好適である。またレシーバボ
ックス6にボトムクロップ1が落下するときの衝撃を緩
和するため、台車本体7とレシーバボックス6との間に
は皿ばね5等の緩衝装置を配置するのが望ましい。
【0019】さらに図3に示すようにレシーバボックス
6の前方側壁6aをその下端部に設けたピン21を介して
回転可能に支持すると共に前方側壁6aに固定したレバ
ー22に側壁開閉用シリンダ9が連結してある。一方、後
方側壁6bにクロップ押出し用シリンダ10を挿通する開
口23が設けてある。本発明の好適な実施例の作用を図1
ないし図3に従って説明する。
【0020】ローラコンベヤ8により搬送される鋳片2
をクランプ装置13の爪14を用いてクランプし同期して移
動させながら切断用トーチ15によりボトムクロップ1の
切断を開始するのは前述の通りである。切断完了位置S
で鋳片2からボトムクロップ1のガス切断が完了したら
切断用トーチ15による切断作業を中止すると共にクラン
プ装置13の爪14によるクランプを解除する。切断を完了
したボトムクロップ1は連続的に鋳造速度で引き抜かれ
て鋳片2に押され上流側のローラ8aとその下流側に配
置されたガイド3を介して待機しているクロップ台車20
上に設けたレシーバボックス6内に落下する。
【0021】この時、鋳片2とボトムクロップ1とのな
す切断面に切り残し部または再溶着部が存在してもボト
ムクロップ1の切り残し部または再溶着部が上流側のロ
ーラ8a、ガイド3上を通過する段階でクロップの重力
によるモーメントが加わるので切り残し部または再溶着
部が切り離されることになり確実にレシーバボックス6
内に落下させることができる。ボトムクロップ1がレシ
ーバボックス6の床面4上に落下する時の衝撃は皿ばね
5により緩和されるので台車本体7等の破損を防止でき
る。
【0022】レシーバボックス6内に落下したボトムク
ロップ1は床面4が前方に傾斜させてあると共にレシー
バボックス6の長さはボトムクロップ1の長さより大き
くしてあるので、床面4上で容易に転倒して床面4上に
横たわった状態になる。万一、床面4上にボトムクロッ
プ1が起立したままの状態になってもレシーバボックス
6の床面4と鋳片パスライン19とのなす距離をボトムク
ロップ1の長さより大きくしてあるので、後続の鋳片2
がボトムクロップ1に引掛るようなことがなく、下流側
のローラ8b側にスムーズに搬送することができる。ま
た図2に示すようにレシーバボックス6の側壁にボトム
クロップ1がもたれかかった状態になっても支障なく支
持することができる。
【0023】ローラコンベヤ8の上流側ローラ8aと下
流側ローラ8bとのなすピッチより長いボトムクロップ
1が発生した場合には、切断用トーチ15により長尺ボト
ムクロップを長手方向を2個に切断してレシーバボック
ス6へ受け入れる必要がある。このような長尺のボトム
クロップをレシーバボックス6に受け入れる場合に備え
て、レシーバボックス6の幅を2個のクロップを長手方
向に向けた状態で幅方向に並べて受け入れることができ
る寸法にするのが好ましい。
【0024】この場合には、レシーバボックス6に1個
目のボトムクロップ1を受け入れた後、クロップ台車20
をローラコンベヤ8の直交方向にクロップ幅以上に移動
させたのち2本目のボトムクロップ1を受け入れるスペ
ースを確保した後、2個目のボトムクロップを切断して
レシーバボックス6内に落下させればよい。このように
してレシーバボックス6にボトムクロップ1を受け入れ
る作業が終了したら、クロップ台車20をローラコンベヤ
8と直交する方向に敷設されたレール17上を走行させ所
定のクロップ払い出し場所まで移動させる。クロップ台
車20がクロップ払い出し場所に到着したら、図3に示す
ように側壁開閉用シリンダ9を収縮側に作動しピン21を
支点としてレバー22を図面において時計方向に回動させ
ることにより起立状態にある前方側壁6aをクロップ搬
出用バッグの方向に開いて傾斜した状態とする。
【0025】次にクロップ押出し用シリンダ10を伸長側
に作動し後方側壁6bに設けた開口23から押出し用シリ
ンダ10を挿通してレシーバボックス6の床面4上に横た
わっているボトムクロップ1を押出し、傾斜して開放状
態にある前方側壁6a上からクロップ搬出用バッグ11内
に落し込む。レシーバボックス6内のクロップ払い出し
が終了したら側壁開閉用シリンダ9を伸長側に作動して
前方側壁6aを閉じて元の起立状態に戻すと同時に、ク
ロップ押出し用シリンダ10を収縮側に作動して後方側壁
6bの開口23から元の待機位置に戻す作業を行う。引続
きクロップ台車20をローラ8a、8bの下に移動させて
待機させ一連の作業を終了する。
【0026】なお、前方側壁6aを開閉する方式にする
代わりにレシーバボックス全体を傾動装置を用いて傾動
可能としてクロップを排出する構造にすることも可能で
ある。図4は本発明の他の実施態様を示しており、図4
においてクロップ台車20を除く装置は図1ないし図3に
示す実施例の場合と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0027】図4に示すようにクロップ台車20に設けて
あるレシーバボックス6の底面にはクロップ用レシーバ
プレート24を配設してある。すなわちレシーバボックス
6の底面となるクロップ用レシーバプレート24は台車本
体7の上面に載せた状態であると共に、レシーバボック
ス6に沿って昇降可能な構造になっている。図5に示す
ようにレシーバボックス6は台車本体7にラセンばね32
によって支持されており、ボトムクロップ1を受け入れ
た時の衝撃を吸収するようになっている。なお、ラセン
ばねの代わりにシリンダを用いた空気ばね等の緩衝装置
を用いてもよい。
【0028】常時は、クロップ用レシーバプレート24は
台車本体7上に載せた状態になっており、図4に示すよ
うに切断用トーチ15により鋳片2から切断されたボトム
クロップ1はレシーバボックス6内に落下する。レシー
バボックス6内にボトムクロップ1を受け入れたらクロ
ップ台車20をローラコンベヤ8と直交する方向に敷設さ
れたレール17上を走行させて所定のクロップ払い出し場
所まで移動させる。
【0029】クロップ台車20がクロップ払い出し場所に
到着したら、図6に示すように当該場所に設置してある
レシーバプレート昇降用シリンダ25を伸長作動してレシ
ーバプレート24の両端部を支持させた後、上昇させる。
このようにすることによりレシーバボックス6内のボト
ムクロップ1を図7に示すようにレシーバプレート24に
よりレシーバボックス6の上端面と同レベルまで上昇さ
せる。
【0030】引続き、プッシャ26を用いてレシーバプレ
ート24上のボトムクロップ1を矢印の方向に押し出し、
シュート27を介してクロップ搬出用バッグ(図示せず)
に払い出す。このようにしてボトムクロップ1の払い出
しが終了したら、レシーバプレート昇降用シリンダ25を
収縮作動してレシーバプレート24を台車本体7上に戻し
た後、クロップ台車20を走行してローラコンベヤ8の位
置に戻し、次の受け入れに備える。
【0031】前記実施例では鋳片2とボトムクロップ1
との切断面に切り残し部または再溶着部があっても、ロ
ーラ8aとローラ8bとのピッチより短い長さに切断し
たボトムクロップ1の自重により切り離してレシーバボ
ックス6に受け入れるものについて説明したが、図8お
よび図9に示すようにボトムクロップ1をリフタ28によ
りクランプするようにすることもできる。
【0032】すなわち図8および図9において連続鋳造
設備から連続的に搬出される鋳片2をガストーチ切断機
12の下部に設けたクランプ装置13の爪14によりクランプ
し同期して移動させつつ切断用トーチ15を用いてボトム
クロップ1を切断するに際し、切断分離されるボトムク
ロップ1をその側方からリフタ28に設けたクランプ機構
29の爪30によりクランプした状態でガス切断する。
【0033】切断用トーチ15により両側からボトムクロ
ップ1の切断完了後、直ちにボトムクロップ1を爪30に
よりクランプしたままボトムクロップ1をウインチ等を
用いてワイヤ31を巻き取り上方に引き上げることによっ
て切り離し、ローラコンベヤ8のライン直交方向に移動
することができるクロップ台車20のレシーバボックス6
内に移送するものである。ボトムクロップ1に切り残し
部または再溶着部があってもリフタ28のワイヤ31により
引き上げ力によって容易に切り離すことができる。
【0034】ローラ8a、8bのピッチより長いボトム
クロップが発生する場合には、2個に切断するので、ク
ロップ台車20に設けた連結ピン33(図5参照)を介して
クロップ台車20をもう1台連結し、前後のクロップ台車
20に1個ずつボトムクロップ1を受け入れるようにする
こともできる。本発明を図1ないし図3に示す実施例に
より連続鋳造速度 1.6m/分で引き抜かれる鋼スラブ
(幅1600mm×厚み 350mm)をトーチ切断速度250mm /分
でボトムクロップ長さ 1.5mを切断してクロップ台車に
受け入れたのち払い出す作業を50回実施したがクロップ
切断から払い出し完了までの作業においてトラブルは1
度もなくスムーズに払い出し作業を行うことができた。
【0035】前記実施例では鋳片からボトムクロップを
切断する場合について説明したがトップクロップあるい
はサンプルを切断する場合にも前記実施例に準じた手順
により実施することができるのはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、連
続鋳造設備から連続的に搬出される鋳片からオンライン
でボトムクロップばかりでなくトップクロップまたはサ
ンプル等の短尺鋳片を切断面に切り残し部や再溶着部が
存在しても確実に切り離すことができる。
【0037】また切り離したクロップはクロップ台車の
レシーバボックスにトラブルなく受け入れたのち、払い
出し作業をスムーズに実施することができ、一連のクロ
ップ切断、払い出し作業を無人化するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るボトムクロップ切断とク
ロップ台車に設けたレシーバボックスへのクロップ受け
入れ状況を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例に係るクロップ台車に設けたレ
シーバボックスへの受け入れ状況を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例に係るクロップ台車に設けたレ
シーバクロップからの払い出し状況を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の実施例に係るボトムクロップ切断とク
ロップ台車に設けたレシーバボックスへのクロップ受け
入れ状況を示す説明図である。
【図5】本発明に係るクロップ台車を示す側面図であ
る。
【図6】本発明のクロップ払い出し場所でのレシーバプ
レート上昇開始時の状況を示す説明図である。
【図7】本発明のクロップ払い出し場所でのレシーバプ
レート上昇終了によるクロップ払い出し状況を示す説明
図である。
【図8】本発明の実施例に係るリフタによりボトムクロ
ップをクランプして切断する状況を示す説明図である。
【図9】図8のA−A矢視を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ボトムクロップ 2 鋳片 3 ガイド 4 床面 5 皿ばね 6 レシーバボックス 7 台車本体 8 ローラコンベヤ 9 側壁開閉用シリンダ 10 クロップ押出し用シリンダ 11 クロップ搬出用バッグ 12 ガストーチ切断機 13 クランプ装置 14 爪 15 切断用トーチ 17 レール 18 車輪 19 パスライン 20 クロップ台車 21 ピン 22 レバー 23 開口 24 レシーバプレート 25 レシーバプレート昇降用シリンダ 26 プッシャ 27 シュート 28 リフタ 29 クランプ機構 30 爪 31 ワイヤ 32 ラセンばね 33 連結ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 油原 晋 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 高柴 信元 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造設備から連続的に排出される鋳
    片と同期して走行する切断用トーチにより所定位置で鋳
    片からクロップをローラコンベヤのローラピッチよりも
    少し短い長さに切断し、鋳片の切断面に切り残し部また
    は再溶着部があってもクロップの自重により切り離した
    のち、ローラコンベヤの下方で、該ローラコンベヤと直
    交する方向に走行自在に配置したクロップ台車上に設け
    たレシーバボックス内に受け取って処理することを特徴
    とする連続鋳造設備におけるクロップ処理方法。
  2. 【請求項2】 切断して分離されるクロップをその側方
    からリフタにより把持した状態で切断用トーチにより鋳
    片からクロップを切断し、当該クロップをリフタにより
    上方に引き上げて切り離したのち、クロップ台車に設け
    たレシーバボックスに移送することを特徴とする請求項
    1記載の連続鋳造設備におけるクロップ処理方法。
  3. 【請求項3】 連続鋳造設備から連続的に搬出される鋳
    片を搬送するローラコンベヤの下方にクロップを受け取
    るクロップ台車を配置し、このクロップ台車に設けたレ
    シーバボックスの長さをクロップ長さより大きくすると
    共に、レシーバボックスの床面と鋳片パスラインとのな
    す距離をクロップの長さより大きくし、かつレシーバボ
    ックスの側壁をクロップが傾いた状態で支持可能な構造
    とすることを特徴とする連続鋳造設備におけるクロップ
    処理装置。
  4. 【請求項4】 ローラコンベヤのローラピッチより長い
    クロップを処理するため、クロップ台車上に設けたレシ
    ーバボックスの幅を2個のクロップを長手方向に向けた
    状態で幅方向に並べて受け入れることができる寸法とし
    たことを特徴とする請求項3記載の連続鋳造設備におけ
    るクロップ処理装置。
  5. 【請求項5】 ローラコンベヤのローラピッチより長い
    クロップを処理するためレシーバボックスを備えたクロ
    ップ台車を連結ピンを介して2台連結したことを特徴と
    する請求項3記載の連続鋳造設備におけるクロップ処理
    装置。
  6. 【請求項6】 クロップ台車上に設けたレシーバボック
    スの床面をクロップが転倒し易くなるように前方に傾斜
    させたことを特徴とする請求項3記載の連続鋳造設備に
    おけるクロップ処理装置。
  7. 【請求項7】 レシーバボックスと台車本体との間に緩
    衝装置を配設してクロップ受け入れ時の衝撃を緩和する
    ように構成したことを特徴とする請求項3記載の連続鋳
    造設備におけるクロップ処理装置。
  8. 【請求項8】 レシーバボックスの前方側壁を、その下
    端部に設けたピンを介して開閉自在とすると共に、後方
    側壁にクロップ押出し用シリンダを挿通して進退可能と
    する開口を配設したことを特徴とする請求項3記載の連
    続鋳造設備におけるクロップ処理装置。
  9. 【請求項9】 レシーバボックスの底面にクロップ用レ
    シーバプレートを配設し、当該クロップ用レシーバプレ
    ートを昇降用シリンダにより昇降自在としてレシーバボ
    ックスからクロップを上方に払出すように構成したこと
    を特徴とする請求項3記載の連続鋳造設備におけるクロ
    ップ処理装置。
  10. 【請求項10】 クロップ台車の上方近傍におけるガスト
    ーチ切断機の前方に、切断して分離されるクロップを両
    側からクランプ機構により把持するリフタを配置したこ
    とを特徴とする請求項3記載の連続鋳造設備におけるク
    ロップ処理装置。
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