JPH07313469A - 色素沈着性皮膚疾患治療評価装置 - Google Patents

色素沈着性皮膚疾患治療評価装置

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JPH07313469A
JPH07313469A JP6116630A JP11663094A JPH07313469A JP H07313469 A JPH07313469 A JP H07313469A JP 6116630 A JP6116630 A JP 6116630A JP 11663094 A JP11663094 A JP 11663094A JP H07313469 A JPH07313469 A JP H07313469A
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JP
Japan
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pigmentation
image information
treatment
average
average value
Prior art date
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Pending
Application number
JP6116630A
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English (en)
Inventor
Susumu Shimizu
進 清水
Yoshiyuki Watanabe
祥幸 渡辺
Noriyuki Iida
則行 飯田
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6116630A priority Critical patent/JPH07313469A/ja
Publication of JPH07313469A publication Critical patent/JPH07313469A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高信頼性で定量的に色素沈着皮膚の治療評価
ができ、かつ、画像データの蓄積、整理および治療分析
が容易な色素沈着性皮膚疾患治療評価装置を提供する。 【構成】 観察対象を含む観察領域を撮影した画像情報
を画面上に表示するモニタ29と、前記表示手段の画面
上で指定された健常皮膚領域の画像情報の平均値と色素
沈着皮膚領域の画像情報の平均値を演算する平均演算部
17と、一観察領域内で平均値演算部17により演算さ
れた健常皮膚の画像情報の平均値と色素沈着皮膚の画像
情報の平均値を基に色素沈着の度合いを色素沈着度数と
して演算する色素沈着度数演算部21とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、痣、しみ等の色素沈着
性皮膚疾患を評価対象とし、この評価対象を画像データ
上で評価する評価色素沈着性皮膚疾患評価装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、色素沈着皮膚の治療効果の評価
は、同一条件で撮影した治療前後のスライド画像に基づ
き、数人の医師、看護婦等の肉眼によって感覚的に行わ
れていた。
【0003】また、色彩色差計を用いて色素沈着皮膚部
分の治療前後の色差を測定し、その値に基づいて色素沈
着皮膚治療の効果を評価することも行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スライド画像による色素沈着皮膚の治療評価は、同一条
件で撮影した治療前後のスライド画像に基づき、数人の
医師、看護婦等の肉眼によって感覚的に行われていたの
で、評価を行う医師や看護婦によって評価にばらつきが
生じるという問題がある。また、同一条件で撮影しても
現像処理により治療前後のスライド画像の平均濃度が異
なってしまう場合が多く、このスライド画像により定量
的な評価結果を得ることは困難であるという問題があ
る。さらに、スライド画像による色素沈着皮膚の治療評
価は、数人の医師、看護婦等の肉眼によって行われてい
たので、時間、場所等の制約を受けやすいという問題も
ある。
【0005】また、従来の色彩色差計による色素沈着皮
膚の治療評価は、色彩色差計により色素沈着皮膚部分の
治療前後の色差を数値化するのみで、治療前後の色素沈
着皮膚部分のスライド画像を残すことができないという
問題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、その目的は、画像データを用いて色素沈着皮膚の
治療評価を行うことにより、一人のオペレータ(医師、
看護婦等)によって高い信頼性で定量的に色素沈着皮膚
の治療評価ができ、かつ、観察対象の画像データの蓄
積、整理および色素沈着皮膚の治療の分析が容易にでき
る色素沈着性皮膚疾患治療評価装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、観察対象を含む観察領域を撮影した画像
情報を画面上に表示する例えばCRT表示装置、液晶表
示装置等の表示装置から成る表示手段と、前記表示手段
の画面上で指定された健常皮膚領域の画像情報の平均値
と色素沈着皮膚領域の画像情報の平均値を演算する平均
演算手段と、一観察領域内で前記平均値演算手段により
演算された健常皮膚の画像情報の平均値と色素沈着皮膚
の画像情報の平均値を基に色素沈着の度合いを色素沈着
度数として演算する色素沈着度数演算手段とを具備して
いる。また、前記色素沈着度数演算手段により演算され
た複数の観察対象の前記色素沈着度数の差から前記治療
効果を数値化する色素沈着度数治療効果算出手段を具備
している。ここで、前記平均演算手段は、指定された点
座標に対応する画素を基準にして予め変更可能に設定さ
れた範囲の画素に対応する画像情報から平均値を演算す
るようにしても良い。
【0008】また、前記平均演算手段により演算された
前記各画像情報の平均値を基に規格化する規格化手段
と、前記規格化された画像情報を基に前記平均演算手段
により演算された観察対象の画像情報の平均値の差から
観察対象の治療効果を数値化する平均治療効果算出手段
とを具備している。
【0009】さらに、治療効果を観察する複数の観察対
象の前記色素沈着度数の差から前記治療効果を数値化す
る色素沈着度数治療効果算出手段を具備している。
【0010】なお、平均演算手段、色素沈着度数演算手
段、規格化手段、平均値治療効果算出手段および色素沈
着度数治療効果算出手段は、各々CPU、MPU等の演
算制御処理装置から成ることが好適である。また、前記
各手段の作用を分割して作用可能とさせることにより、
少なくとも一の前記演算制御処理装置により前記各手段
を構成させるようにしても良い。
【0011】
【作用】上記構成によれば、表示手段は、観察対象を含
む観察領域を撮影した画像情報を画面上に表示し、平均
演算手段は、前記表示手段の画面上で指定された健常皮
膚領域の画像情報と色素沈着皮膚領域の画像情報の平均
値を演算する。このとき前記平均演算手段は、指定され
た点座標に対応する画素を基準にして予め変更可能に設
定された範囲の画素に対応する画像情報から平均値を演
算するようにしても良い。そして、色素沈着度数演算手
段は、一観察領域内で前記平均値演算手段により演算さ
れたの健常皮膚の画像情報の平均値と色素沈着皮膚の画
像情報の平均値を基に色素沈着の度合いを色素沈着度数
として演算する。このため、撮影条件、健常皮膚濃度に
左右されずに色素沈着の度合いを色素沈着度数として定
量化できる。
【0012】また、色素沈着度数治療効果算出手段は、
前記色素沈着度数演算手段により演算された複数の観察
対象の前記色素沈着度数の差から前記治療効果を数値化
する。このため、撮影条件、健常皮膚濃度に左右されず
に治療効果を数値化できる。
【0013】さらに、規格化手段は、治療効果を観察す
る複数の観察対象の画像情報を、前記平均演算手段によ
り演算された前記各画像情報の平均値を基に規格化し、
平均値治療効果算出手段は、前記規格化された画像情報
を基に前記平均演算手段により演算された観察対象の画
像情報の平均値から観察対象の治療効果を数値化する。
このため、撮影条件、健常皮膚濃度に左右されずに治療
効果を数値化できる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係る色素沈着性皮膚疾患治
療評価装置の第1実施例を示すブロック図である。
【0015】図1に示すように、色素沈着性皮膚疾患治
療評価装置10は、画像入力部11、画像制御部13、
濃度情報記憶部15、平均演算部17、マウス19、色
素沈着度数演算部21、色素沈着度数記憶部23、色素
沈着度数効果算出部25、表示処理部27、モニタ29
および入力部31を備えている。
【0016】画像入力部11は、通常のカメラで撮影さ
れたフィルムを画素毎のデジタル化した濃度情報に変換
して画像制御部13に供給する。
【0017】画像制御部13は、画像入力部11から供
給された濃度情報を濃度情報記憶部15に記憶する。ま
た、画像制御部13は、入力部31から出力される濃度
情報表示命令により濃度情報記憶部15に記憶されてい
る濃度情報を読み出して一時保持するとともに表示処理
部27に供給する。
【0018】平均演算部17は、画像制御部13に一時
保持されている濃度情報の内、マウス19により指定さ
れた部分の濃度情報のみの平均を演算して色素沈着度数
演算部21に供給する。
【0019】色素沈着度数演算部21は、平均演算部1
7から供給される健常皮膚平均濃度と色素沈着皮膚平均
濃度を基に以下に示す式(1)により色素沈着度数を演
算して色素沈着度数記憶部23に記憶する。
【0020】
【数1】色素沈着度数=(色素沈着皮膚平均濃度−健常
皮膚平均濃度)/健常皮膚の平均濃度…式(1) 色素沈着度数効果算出部25は、入力部31から出力さ
れる色素沈着度数治療効果算出命令に応じて色素沈着度
数記憶部23から治療前後の色素沈着度数を読み出し、
以下に示す式(2)により色素沈着度数による治療効果
を算出して表示処理部27に供給する。
【0021】
【数2】 色素沈着度数治療効果=(治療前の色素沈着度数−治療
後の色素沈着度数)/治療後の色素沈着度数…式(2) なお、色素沈着度数による治療効果の演算は、式(2)
により行っているが、治療前の色素沈着度数から治療後
の色素沈着度数を引くのみでも良い。
【0022】表示処理部27は、マウス19により指定
された領域の輪郭座標を読み取って画像制御部13に供
給するとともに、画像制御部13から供給される濃度情
報をモニタ29に表示する。また、表示処理部27は、
色素沈着度数効果算出部25から供給される色素沈着度
数による治療効果をモニタ29に表示する。
【0023】入力部31は、キーボード等の入力装置か
ら成り、オペレータにより押されたキーに応じて、画像
読み取り命令を画像入力部11、濃度情報表示命令を画
像制御部13、色素沈着度数治療効果算出命令を色素沈
着度数効果算出部25にそれぞれ出力する。
【0024】次に、第1実施例に係る色素沈着性皮膚疾
患治療評価装置10の動作を図2のフローチャートを用
いて説明する。
【0025】まず、オペレータは、治療前に通常のカメ
ラで色素沈着皮膚含む領域を撮影したフィルムを画像入
力部11に設定する。これにより画像入力部11は、前
記フィルムを画素毎にデジタル化した濃度情報に変換
し、画像制御部13に供給する。そして画像制御部13
では、画像入力部11から供給された濃度情報を濃度情
報記憶部15に記憶する。
【0026】また、同様に治療後に色素沈着皮膚を含む
領域を撮影したフィルムを濃度情報に変換して濃度情報
記憶部15に記憶する。
【0027】〈色素沈着度数演算処理〉この状態でオペ
レータは、入力部31の所定キーを押し、入力部31か
ら画像制御部13に対し、治療前の濃度情報表示命令を
出力させる。
【0028】画像制御部13は、治療前の濃度情報表示
命令が出力されると濃度情報記憶部15から治療前の濃
度情報を読み出して一時保持するとともに表示処理部2
7に供給する。その後、表示処理部27は、治療前の濃
度情報をモニタ29に表示する。
【0029】モニタ29に治療前の濃度情報が表示され
るとオペレータは、治療前の健常皮膚の代表的部分をマ
ウス19により指定する(ステップST1)。
【0030】表示処理部27は、健常皮膚が指定される
とその輪郭の座標を読み取って平均演算部17に供給す
る。その後、平均演算部17は、画像制御部13に一時
保持されている濃度情報の内、前記輪郭の座標に基づ
き、前記マウス19により指定された部分の濃度情報の
みの平均値を演算し、健常皮膚平均濃度として色素沈着
度数演算部21に供給する(ステップST3)。その
後、色素沈着度数演算部21は、供給された健常皮膚平
均濃度を一時保持する。
【0031】次に、オペレータは、治療前の色素沈着皮
膚の代表的部分をマウス19により指定する(ステップ
ST5)。
【0032】表示処理部27は、色素沈着皮膚が指定さ
れるとその輪郭の座標を読み取って平均演算部17に供
給する。その後、平均演算部17は、画像制御部13に
一時保持されている濃度情報の内、前記輪郭の座標に基
づき、前記マウス19により指定された部分の濃度情報
のみの平均値を演算し、色素沈着皮膚平均濃度として色
素沈着度数演算部21に供給する(ステップST7)。
そして、色素沈着度数演算部21は、平均演算部17か
ら供給された色素沈着皮膚平均濃度と前記一時保持して
いる健常皮膚平均濃度を基に、前記式(1)により治療
前の色素沈着度数を演算して色素沈着度数記憶部23に
記憶するとともに表示処理部27に供給する(ステップ
ST9)。その後、表示処理部27は、治療前の色素沈
着度数をモニタ29に表示する。
【0033】このため、撮影条件、健常皮膚濃度に左右
されずに色素沈着の度合いを色素沈着度数として定量化
できる。
【0034】なおここでは、治療前と治療の濃度情報を
記憶させた後、治療前と治療後の色素沈着度数を演算さ
せているが、これに限らず、治療前の濃度情報が得られ
た時、先に治療前の色素沈着度数を演算させておいても
良い。
【0035】〈色素沈着度数による治療効果算出処理〉
次に色素沈着度数による治療効果を算出する場合、オペ
レータは、入力部31の所定キーを押し、入力部31か
ら画像制御部13に対し、治療前の濃度情報表示命令を
出力させる。以後、色素沈着性皮膚疾患治療評価装置1
0では、前述の治療前の色素沈着度数を演算する処理と
同様にして前記式(1)により治療後の色素沈着度数を
演算して色素沈着度数記憶部23に記憶するとともに表
示処理部27に供給する。その後、表示処理部27は、
治療後の色素沈着度数をモニタ29に表示する。
【0036】次にオペレータは、入力部31の所定キー
を押し、入力部31から色素沈着度数効果算出部25に
対し、色素沈着度数による効果算出命令を出力させる。
【0037】これにより、色素沈着度数効果算出部25
は、色素沈着度数記憶部23から治療前と治療後の色素
沈着度数を読み出し、前記式(2)により色素沈着度数
による治療効果を算出して表示処理部27に供給する。
その後、表示処理部27は、前記算出された色素沈着度
数による治療効果をモニタ29に表示する。
【0038】このため、撮影条件、健常皮膚濃度に左右
されずに色素沈着度数による治療効果を数値化できる。
【0039】このように第1実施例の色素沈着性皮膚疾
患治療評価装置10では、健常皮膚の平均濃度と、色素
沈着皮膚の平均濃度とから、色素沈着の度合いである色
素沈着度数を演算しているので、撮影条件、健常皮膚濃
度等に左右されずに色素沈着度数を定量化できる。
【0040】また、治療前の健常皮膚の平均濃度と、治
療前の色素沈着皮膚の平均度濃度との差から治療前の色
素沈着度数を演算するとともに、治療後の健常皮膚の平
均度濃度と、治療後の色素沈着皮膚の平均度濃度との差
から治療後の色素沈着度数を演算し、これら演算された
治療前の色素沈着度数と治療後の色素沈着度数とから色
素沈着度数による治療効果を算出しているので、治療前
と治療後で撮影条件を合わせる必要がなく、単純操作か
つ短時間、しかも高信頼性で治療効果を数値化できる。
このため、一人のオペレータのみで治療効果を評価する
ことが可能となる。
【0041】なお、本実施例の色素沈着性皮膚疾患治療
評価装置10では、治療前と治療後の濃度情報を濃度情
報記憶部15に記憶させた後、治療前と治療後の色素沈
着度数を演算しているがこれに限らず、治療前の色素沈
着度数は治療前の濃度情報が得られたときに先に演算し
ておくようにしても良い。
【0042】図3は、本発明に係る色素沈着性皮膚疾患
治療評価装置の第2実施例を示すブロック図である。な
お、図1に示す第1実施例の色素沈着性皮膚疾患治療評
価装置10と同一部材には同一番号を付して説明は省略
する。
【0043】図3に示すように、色素沈着性皮膚疾患治
療評価装置40は、画像入力部11、画像制御部13、
濃度情報記憶部15、平均演算部17、マウス19、表
示処理部27、モニタ29、入力部31、規格化部4
1、規格化濃度情報記憶部43および平均効果算出部4
5を備えている。
【0044】規格化部41は、平均演算部17により演
算される治療前の健常皮膚平均濃度と治療後の健常皮膚
平均濃度を基に以下に示す式(3)により治療後の濃度
情報を規格化し、規格化濃度情報として規格化濃度情報
記憶部43に記憶する。
【0045】
【数3】 規格化濃度情報=治療後の濃度値×(治療前の健常皮膚
平均濃度/治療後の健常皮膚平均濃度)…式(3) 平均効果算出部45は、治療前の色素沈着皮膚平均濃度
と、前記規格化濃度情報を基に演算された治療後の素沈
着皮膚平均濃度とから以下に示す式(4)により平均濃
度による治療効果を算出して表示処理部27に供給す
る。
【0046】
【数4】平均濃度による治療効果=(治療前の色素沈着
皮膚平均濃度−治療後の色素沈着皮膚平均濃度)/治療
後の色素沈着皮膚平均濃度…式(4) なお、平均濃度による治療効果の演算は、式(4)によ
り行っているが、治療前の色素沈着皮膚平均濃度から治
療後の色素沈着皮膚平均濃度を引くのみでも良い。
【0047】次に本実施例の色素沈着性皮膚疾患治療評
価装置40の動作を図4に示すフローチャートを用いて
説明する。
【0048】まず、オペレータは、治療前に通常のカメ
ラで色素沈着皮膚含む領域を撮影したフィルムを画像入
力部11に設定し、入力部31の所定キーを押す。これ
により画像入力部11は、前記フィルムを画素毎にデジ
タル化した濃度情報に変換し、画像制御部13に供給す
る。そして画像制御部13では、画像入力部11から供
給された濃度情報を濃度情報記憶部15に記憶する。
【0049】また、同様に治療後に色素沈着皮膚を含む
領域を撮影したフィルムを濃度情報に変換して濃度情報
記憶部15に記憶する。
【0050】〈治療後の濃度情報の規格化処理〉この状
態でオペレータは、入力部31の所定キーを押し、入力
部31から画像制御部13に対し、治療前の濃度情報表
示命令を出力させる。
【0051】画像制御部13は、治療前の濃度情報表示
命令が出力されると濃度情報記憶部15から治療前の濃
度情報を読み出して表示処理部27に供給する。その
後、表示処理部27は、治療前の濃度情報をモニタ29
に表示する(ステップST21)。
【0052】モニタ29に治療前の濃度情報が表示され
るとオペレータは、治療前の健常皮膚の代表的部分をマ
ウス19により指定する(ステップST23)。
【0053】表示処理部27は、健常皮膚が指定される
とその輪郭の座標を読み取って平均演算部17に供給す
る。その後、平均演算部17は、画像制御部13に一時
保持されている濃度情報の内、前記輪郭の座標に基づ
き、前記マウス19により指定された部分の濃度情報の
みの平均を演算し、治療前の健常皮膚の平均濃度として
規格化部41に供給する(ステップST25)。その
後、規格化部41は、供給された治療前の健常皮膚平均
濃度を一時保持する。
【0054】次にオペレータは、入力部31の所定キー
を押し、入力部31から画像制御部13に対し、治療後
の濃度情報表示命令を出力させる。以後、色素沈着性皮
膚疾患治療評価装置40では、前述の治療前の健常皮膚
平均濃度を演算する処理と同様にして治療後の健常皮膚
平均濃度を演算し、規格化部41に供給する(ステップ
ST27,ST29)。
【0055】規格化部41は、治療前の健常皮膚平均濃
度と治療後の健常皮膚平均濃度とが供給されると、前記
式(3)により、治療後の濃度情報を規格化し、規格化
濃度情報として規格化濃度情報記憶部43に記憶する
(ステップST31)。
【0056】〈平均濃度による治療効果算出処理〉画像
制御部13は、規格化濃度情報が記憶されると、治療前
の濃度情報を濃度情報記憶部15から読み出して表示処
理部27に供給すると共に一時保持する。その後、表示
処理部27は、治療前の濃度情報をモニタ29に表示す
る(ステップST33)。
【0057】モニタ29に治療前の濃度情報が表示され
ると、オペレータは、治療前の色素沈着皮膚の代表的部
分をマウス19により指定する(ステップST35)。
【0058】表示処理部27は、色素沈着皮膚が指定さ
れるとその輪郭の座標を読み取って平均演算部17に供
給する。その後、平均演算部17は、画像制御部13に
一時保持されている濃度情報の内、前記輪郭の座標に基
づき、前記マウス19により指定された部分の濃度情報
のみの平均値を演算し、治療前の色素沈着皮膚平均濃度
として平均効果算出部45に供給する(ステップST3
7)。その後、平均効果算出部45は、供給された治療
前の色素沈着皮膚濃度を一時保持する。
【0059】次にオペレータは、入力部31の所定キー
を押し、入力部31から画像制御部13に対し、規格化
した治療前の治療後の濃度情報表示命令を出力させる。
以後、色素沈着性皮膚疾患評価装置40では、規格化し
た治療後の濃度情報を基に前述の治療前の色素沈着皮膚
平均濃度を演算する処理と同様にして治療後の色素沈着
皮膚平均濃度を演算し、平均効果算出部45に供給する
(ステップST39,ST41,ST43)。その後、
平均効果算出部45は、供給された治療後の色素沈着皮
膚濃度を一時保持する。
【0060】次にオペレータは、入力部31の所定キー
を押し、入力部31から平均効果算出部45に対し、平
均濃度による治療効果算出命令を出力させる。これによ
り、平均効果算出部45は、一時保持されている治療前
の色素沈着皮膚平均濃度と治療後の色素沈着皮膚平均濃
度を基に、前記式(4)により平均濃度による治療効果
を算出して表示処理部27に供給する(ステップST4
5)。その後、表示処理部27は、前記平均濃度による
治療効果をモニタ29に表示する。
【0061】このように、第2実施例の色素沈着性皮膚
疾患治療評価装置40では、治療前の健常皮膚平均濃度
と治療後の健常皮膚平均濃度とを基に、治療後の濃度情
報を規格化し、治療前の色素沈着皮膚平均濃度と、規格
化した治療後の濃度情報を基に演算した治療後の色素沈
着皮膚平均濃度とから平均濃度による治療効果を算出し
ているので、治療前と治療後で撮影条件が異なっている
場合でも治療効果を高信頼性で数値化できる。
【0062】図5は、本発明に係る色素沈着性皮膚疾患
治療評価装置の第3実施例を示すブロック図である。な
お、図1に示す第1実施例の色素沈着性皮膚疾患治療評
価装置10、図3に示す第2実施例の色素沈着性皮膚疾
患治療評価装置40と同一部材には同一番号を付して説
明は省略する。
【0063】図5に示すように、色素沈着性皮膚疾患治
療評価装置60は、図1に示す第1実施例の色素沈着性
皮膚疾患治療評価装置10と図3に示す第2実施例の色
素沈着性皮膚疾患治療評価装置40とを合わせた構成と
なっており、かつ、前記第1実施例の色素沈着性皮膚疾
患治療評価装置10、第2実施例の色素沈着性皮膚疾患
治療評価装置40と同様に動作する。
【0064】そのため、撮影条件、健常皮膚濃度等に左
右されずに色素沈着度数を定量化でき、また、治療前の
色素沈着度数と治療後の色素沈着度数とから色素沈着度
数による治療効果を算出することで治療前と治療後で撮
影条件が異なっている場合でも治療効果を高信頼性で数
値化できる。
【0065】さらに、治療前の色素沈着皮膚平均濃度
と、規格化した治療後の濃度情報を基に演算した治療後
の色素沈着皮膚平均濃度とから平均濃度による治療効果
を算出することで治療前と治療後で撮影条件が異なって
いる場合でも治療効果を高信頼性で数値化できる。
【0066】なお、第1〜3実施例の色素沈着性皮膚疾
患治療評価装置10,40,60とも、通常のカメラで
撮影されたフィルム(白/黒フィルム)を、画素毎のデ
ジタル化した濃度情報に変換する画像入力部11を備え
ているが、CCD等から成るデジタルビデオカメラを観
察対象の撮影に用いれば、画像入力部11設けなくても
良い。また、入力される画像情報に応じて、画像入力部
11を介す場合と介さない場合とに切り換え可能な切り
替え手段を画像入力部11に設けるようにしても良い。
この場合、前記フィルム、デジタルビデオカメラ共に用
いることができる。
【0067】さらに、第1〜3実施例では、治療の前後
2枚のフィルムについて治療効果を数値化しているがこ
れに限らず、継続して治療する場合等でフィルムが3枚
以上になる場合も、治療効果を数値化できる。この場
合、治療前と治療2回目の治療効果、治療1回目と3回
目の治療効果等、様々な組み合わせで治療効果を数値化
できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
面上で指定された健常皮膚の画像情報と色素沈着皮膚の
画像情報の平均値を演算し、一観察領域内で前記演算さ
れた健常皮膚の画像情報の平均値と色素沈着皮膚の画像
情報の平均値を基に色素沈着の度合いを色素沈着度数と
して演算するようにしているので、撮影条件、健常皮膚
濃度等に左右されず、単純操作かつ短時間、しかも高信
頼性で色素沈着度数を定量化できる。
【0069】また、画面上で指定された健常皮膚の画像
情報と色素沈着皮膚の画像情報の平均値を演算し、治療
効果を評価する観察対象の画像情報を、前記平均値を基
に規格化し、この規格化された画像情報を基に観察対象
の画像情報の平均値を演算してそれを基に観察対象の治
療効果を数値化しているので、撮影条件、健常皮膚濃度
等に左右されず、単純操作かつ短時間、しかも高信頼性
で治療効果を数値化できる。このため、一人のオペレー
タのみでも治療効果を評価できる。
【0070】さらに、治療効果を評価する複数の観察対
象の前記色素沈着度数の差から数値化しているので、撮
影条件、健常皮膚濃度等に左右されず、単純操作かつ短
時間、しかも高信頼性で治療効果を数値化できる。この
ため、一人のオペレータのみでも治療効果を評価でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る色素沈着性皮膚疾患治療評価装置
の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す第1実施例の色素沈着性皮膚疾患治
療評価装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る色素沈着性皮膚疾患治療評価装置
の第2実施例を示すブロック図である。
【図4】図3に示す第2実施例の色素沈着性皮膚疾患治
療評価装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る色素沈着性皮膚疾患治療評価装置
の第3実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,40,60 色素沈着性皮膚疾患評価装置 11 画像入力部 13 画像制御部 15 濃度情報記憶部 17 平均演算部(平均演算手段) 19 マウス 21 色素沈着度数演算部(色素沈着度数演算手段) 23 色素沈着度数記憶部 25 色素沈着度数効果算出部 27 表示処理部(表示手段) 29 モニタ(表示手段) 31 入力部 41 規格化部(規格化手段) 43 規格化濃度情報記憶部 45 平均効果算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 則行 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝メ ディカルエンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象を含む観察領域を撮影した画像
    情報を画面上に表示する表示手段と、 前記表示手段の画面上で指定された健常皮膚領域の画像
    情報の平均値と色素沈着皮膚領域の画像情報の平均値を
    演算する平均演算手段と、 一観察領域内で前記平均値演算手段により演算された健
    常皮膚の画像情報の平均値と色素沈着皮膚の画像情報の
    平均値を基に色素沈着の度合いを色素沈着度数として演
    算する色素沈着度数演算手段と、 を具備することを特徴とする色素沈着性皮膚疾患治療評
    価装置。
  2. 【請求項2】 観察対象を含む観察領域を撮影した画像
    情報を画面上に表示する表示手段と、 前記表示手段の画面上で指定された健常皮膚領域の画像
    情報の平均値と色素沈着皮膚領域の画像情報の平均値を
    演算する平均演算手段と、 治療効果を評価する観察対象の画像情報を、前記平均演
    算手段により演算された前記各画像情報の平均値を基に
    規格化する規格化手段と、 前記規格化された画像情報を基に前記平均演算手段によ
    り演算された観察対象の画像情報の平均値から観察対象
    の治療効果を数値化する平均治療効果算出手段と、 を具備することを特徴とする色素沈着性皮膚疾患治療評
    価装置。
  3. 【請求項3】 観察対象を含む観察領域を撮影した画像
    情報を画面上に表示する表示手段と、 前記表示手段の画面上で指定された健常皮膚領域の画像
    情報の平均値と色素沈着皮膚領域の画像情報の平均値を
    演算する平均演算手段と、 一観察領域内で前記平均値演算手段により演算されたの
    健常皮膚の画像情報の平均値と色素沈着皮膚の画像情報
    の平均値を基に色素沈着の度合いを色素沈着度数として
    演算する色素沈着度数演算手段と、 治療効果を評価する複数の観察対象の画像情報を、前記
    平均演算手段により演算された前記各画像情報の平均値
    を基に規格化する規格化手段と、 前記規格化された画像情報を基に前記平均演算手段によ
    り演算された観察対象の画像情報の平均値から観察対象
    の治療効果を数値化する平均治療効果算出手段と、 を具備することを特徴とする色素沈着性皮膚疾患治療評
    価装置。
  4. 【請求項4】 前記色素沈着度数演算手段により演算さ
    れた複数の観察対象の色素沈着度数の差から治療効果を
    数値化する色素沈着度数治療効果算出手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項1または3記載の色素沈着性皮膚
    疾患治療評価装置。
  5. 【請求項5】 前記平均演算手段は、指定された点座標
    に対応する画素を基準にして予め変更可能に設定された
    範囲の画素に対応する画像情報から平均値を演算するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の色
    素沈着性皮膚疾患治療評価装置。
JP6116630A 1994-05-30 1994-05-30 色素沈着性皮膚疾患治療評価装置 Pending JPH07313469A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004321793A (ja) * 2003-04-29 2004-11-18 Inforward Inc 皮膚画像のコンピュータ解析のための方法およびシステム
KR101015369B1 (ko) * 2007-07-23 2011-02-22 고려대학교 산학협력단 영상분석을 이용한 악성흑색종 진단 시스템
WO2024122981A1 (ko) * 2022-12-06 2024-06-13 에스케이플래닛 주식회사 분광 이미지 기반의 흑색종 판정 방법, 검사 방법 및 이를 지원하는 장치

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