JPH07313438A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JPH07313438A
JPH07313438A JP6117159A JP11715994A JPH07313438A JP H07313438 A JPH07313438 A JP H07313438A JP 6117159 A JP6117159 A JP 6117159A JP 11715994 A JP11715994 A JP 11715994A JP H07313438 A JPH07313438 A JP H07313438A
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JP
Japan
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cover
lens cover
observation
optical system
endoscope
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JP6117159A
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English (en)
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Hitoshi Kira
仁 吉良
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズカバー内部で発生する反射光によるフ
レアを防止し、且つ、安価な構造のレンズカバーを内視
鏡カバーに設けたカバー式内視鏡を提供すること。 【構成】 照明光学系49より出射した照明光は、レン
ズカバー50に入射しその多くは照明用レンズカバー部
50bの前面より出射し、照明光学系49より放射状に
出射した照明光の一部は、レンズカバー50内部で繰り
返し反射して観察レンズカバー部50aの方へ伝搬する
が、照明用レンズカバー部50bの中心から、観察用光
学系49の外形に対して設定される二つの接線の少なく
とも間に渡り且つ両接線を交差するように配置された空
間部50cによって、観察用レンズカバー部50aへ向
う反射光の伝搬が阻止されるので、この反射光が観察光
学系に入射することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カバー用内視鏡を内視
鏡カバーに挿入して使用するカバー式内視鏡に関し、特
に、被覆されるカバー用内視鏡の観察光学系及び照明光
学系と対向するレンズカバーを有する内視鏡カバーを組
み合せの構成とするカバー式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は、工業分野・医療分野等
において広く用いられている。医療分野で用いられる内
視鏡は、生体内に挿入させた場合、生体内に挿入させた
挿入部の外表面のみならず、挿入部先端に設けられてい
る観察窓の洗浄のために形成した送水管路や送気管路、
或は、不用体液等の吸引や処置具の挿通を行うための処
置具チャンネル等の内蔵管路の内表面にも体液や血液等
が付着することになる。このため、一度患者に使用した
内視鏡を再使用する際には、感染症等を確実に防止する
ため、洗浄消毒を充分に行わなければならなかった。し
かし、内視鏡を洗浄消毒するには手間と時間がかかり、
複数の人に対して連続して検査を行うためには、内視鏡
を複数本用意する必要があった。
【0003】そこで、特開昭61−179128号公報
には検査毎に内視鏡の挿入部等をカバーで覆う一方、こ
のカバーで覆った内視鏡を生体内に挿入し、検査終了と
同時に生体内に接触したカバーだけを廃棄するようにし
た、いわゆるカバー式内視鏡が提案されている。
【0004】しかし、前記カバー式内視鏡では、内視鏡
先端に配設されている観察光学系及び照明光学系の双方
に対向するように内視鏡カバーに配置させた透明部材
(以下レンズカバーと記載)が設けられているため、内
視鏡の照明光学系より出射された照明光がレンズカバー
内部(レンズカバー外側面と内側面との間)で連続反射
し、この連続反射した反射光が観察光学系に飛び込んで
フレアが発生し、内視鏡検査の大きな障害になってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のレンズカバー内
部での反射に対しては、特開平3ー264036号公報
や特開平3−264037号公報等に対策構造が提案さ
れているが充分な効果を得られるものではなかった。
【0006】そこで、前記問題点の対策案として、内視
鏡カバーに設けるレンズカバーを観察用レンズカバーと
照明用レンズカバーとに別々に設けてフレアを防止する
ようにした構造も公知技術として幅広く知られている
が、組立時に手間がかかると共に、原価アップの要因と
なっていた。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、レンズカバー内部で発生する反射光によるフレア
を防止し、且つ、安価な構造のレンズカバーを内視鏡カ
バーに設けたカバー式内視鏡を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、観察光学系及
び照明光学系を配設したカバー用内視鏡と、このカバー
用内視鏡を被覆し且つ前記観察光学系と対設される観察
用レンズカバー部及び前記照明光学系と対設される照明
用レンズカバー部とを一体にしたレンズカバーを有する
内視鏡カバーと、が組み合わさるカバー式内視鏡におい
て、前記レンズカバーは、少なくとも前記観察用レンズ
カバー部と前記照明用レンズカバー部との間に空間部を
形成しており、この空間部は、少なくとも前記照明用レ
ンズカバー部の中心から、前記観察用光学系のうち観察
有効領域の外形以上且つ前記観察用レンズカバー部の領
域の外形以下との間で設定される二つの接線に挟まれた
領域に設けられている。
【0009】
【作用】前記構成で、照明光学系より出射した照明光
は、レンズカバーに入射しその多くは照明用レンズカバ
ー部の前面より出射するが、照明光学系より放射状に出
射した照明光の一部は、レンズカバー内部で繰り返し反
射して観察レンズカバー部の方へ伝搬するが、少なくと
も照明用レンズカバー部の中心から、前記観察用光学系
のうち観察有効領域の外形以上且つ前記観察用レンズカ
バー部の領域の外形以下との間で設定される二つの接線
に挟まれた領域に配置された空間部によって観察用レン
ズカバー部へ向う反射光の伝搬が阻止されるので、この
反射光が観察光学系に入射することもない。また、レン
ズカバーは観察用レンズカバー部及び照明用レンズカバ
ー部を一体としているので安価に製造できる。
【0010】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図6は本発明の第1実施例に係
り、図1は内視鏡装置の全体的な構成図である。
【0011】図1に示すように内視鏡装置1は、カバー
式内視鏡2を有しており、このカバー式内視鏡2は、送
気送水管路、吸引管路、処置具チャンネル等の管路を設
けた内視鏡カバー3と、この内視鏡カバー3に装着され
るカバー用内視鏡4とを備えている。
【0012】前記内視鏡装置1は、前記カバー式内視鏡
2と、このカバー式内視鏡2が接続される各種周辺機器
等を内設したカート5と、前記カバー式内視鏡2を保持
するカバー保持具6とを有している。
【0013】前記カート5には、例えば光源装置7、ビ
デオプロセッサ8、流体制御装置9、内視鏡カバー3に
カバー用内視鏡4を装着する際に使用する内視鏡カバー
拡張器(以下、拡張器と略記する)10等が収納されて
おり、前記カート5の上面部にはビデオプロセッサ8か
らの映像信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ11
が載置されている。
【0014】カバー用内視鏡4には、細長の内視鏡挿入
部12の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部1
3が連設され、操作部13の側部からユニバーサルコー
ド14が延出しており、このユニバーサルコード14の
端部にコネクタ15が設けられている。
【0015】光源装置7には、前記コネクタ15を介し
てカバー用内視鏡4と着脱自在に接続され、内視鏡に照
明光を供給するようになっている。また、ビデオプロセ
ッサ8は、前記コネクタ15の側部から延出する信号ケ
ーブル16を介してカバー用内視鏡4と着脱自在に接続
され、カバー用内視鏡4に内蔵された撮像手段の駆動及
び撮像手段から出力される信号に対する信号処理を行
い、標準的な映像信号に変換してモニタ11へ出力する
ようになっている。
【0016】前記拡張器10には拡張チューブ17が接
続され、この拡張チューブ17を介して内視鏡カバー3
内に空気を送り込んで拡張するためのものである。内視
鏡カバー3を拡張することにより、カバー用内視鏡4の
装着、或は、抜去が容易になされるようになっている。
また、このカバー用内視鏡4に内視鏡カバー3を装着、
或は、抜去する際にはカバー保持具6を用い、例えばカ
バー保持具6によって内視鏡カバー3の基端側を保持し
てカバー用内視鏡4を挿入、或は、抜去することができ
るようになっている。
【0017】内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバー部
18と、薄肉で軟らかな例えば塩化ビニル等の高分子材
料で構成された操作部カバー部19及びユニバーサルコ
ードカバー部20とを備えて構成されており、カバー用
内視鏡4の内視鏡挿入部12、操作部13、ユニバーサ
ルコード14をそれぞれのカバー部18,19,20で
覆うようになっている。
【0018】流体制御装置9には送気制御弁21、送水
制御弁22、吸引制御弁23が設けられ、送気、送水、
吸引の制御をこれらの電磁弁で行うようになっている。
これら送気制御弁21、送水制御弁22、吸引制御弁2
3のそれぞれには、挿入部カバー部18から延出してい
る送気チューブ24、送水チューブ25、吸引チューブ
26が接続されている。
【0019】また、吸引制御弁23には吸引チューブ2
7も接続されており、その端部には接続する図示しない
吸引器によって、内視鏡先端部より不用な体液等の吸引
を行うことができるようになっている。送水制御弁22
には送水チューブ28も接続されており、その先端部に
は送水タンク29が接続されている。さらに、流体制御
装置9から延出している2本の送気チューブ30は、そ
れぞれ送気制御弁21と送水タンク29とに接続されて
いる。
【0020】尚、前記コネクタ15には、内視鏡の水漏
れ箇所を発見するため漏水検査口金(図示せず)が設け
られており、この漏水検査口金を介して内視鏡内部に空
気を送り込むことができるようになっている。
【0021】図2は、カバー式内視鏡2の先端部40の
組み付け状態の説明図である。図3(a)は、挿入部カ
バー部18の先端カバー41の背面図、同図(b)はカ
バー用内視鏡4の先端構成部材43の正面図である。前
記先端カバー41と前記先端構成部材43は、カバー式
内視鏡2の先端部40として組み付けられるようになっ
ている。
【0022】前記カバー式内視鏡2の先端部40は、挿
入部カバー部18の先端側に設けた先端カバー41と、
この先端カバー41に設けられたスコープ嵌入孔42に
嵌入するカバー用内視鏡4の先端構成部材43とを有し
ている。
【0023】先端カバー41には、その先端面に設けら
れた三つの開口に、送気,送水,吸引チューブ24,2
5,26の先端が連通・接続されている。二つの開口に
は、図4に示すように、ノズル31,32が設けられて
いる。符号33は、ノズルが装着されない他の開口であ
る。
【0024】スコープ嵌入孔42及び先端構成部材43
には、それぞれ2組の対向した平行平面部分を有してい
る。すなわち、スコープ嵌入孔42には、嵌入孔側第1
平面組44と嵌入孔側第2平面組45とが形成されてい
る。
【0025】また、先端構成部材43には、先端構成部
材側第1平面組46と先端構成部材側第2平面組47と
がその側部に形成されている。そして、嵌入孔側第1平
面組44と先端構成部材側第1平面組46が対向し、嵌
入孔側第2平面組45と先端構成部材側第2平面組47
とが対向するようになっている。
【0026】図4はカバー式内視鏡2の先端部の正面
図、図5は前記先端部の断面図(図4中に示すA−O2
−O1 −O3 −A線の断面)、図6は図5と同様の断面
における斜視図である。
【0027】内視鏡の先端構成部材43には、図5に示
すように、複数のレンズによって構成された観察光学系
48と、照明光学系49とが配設されている。
【0028】一方、挿入部カバー部18の先端側に設け
られる先端カバー41には、カバー用内視鏡4に配設さ
れる観察光学系48及び照明光学系49の双方に対向す
るポリメチルメタクリレート(通称アクリル)、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、非晶質ポレオリフィン(Z
EONEX)等の透明プラスチック材料で形成されたレ
ンズカバー50が配設される。このレンズカバー50
は、図6に示すように、一体に形成されている。
【0029】前記レンズカバー50は、前記観察光学系
48に対設される観察用レンズカバー部50aと、前記
照明光学系49,49に対設される照明用レンズカバー
部50b,50bとを有している。
【0030】また、前記先端カバー41には、図4,図
6に示すように、照明用レンズカバー部50bの中心O
2 (及びO3 )と、前記観察用レンズカバー部50aの
外形円とで設定される(図4中二点鎖線で示す)二つの
接線の間に渡りさらに両接線と交差する領域に、空間部
50c(及び50c)を形成している。この空間部50
cは、前記二つの接線の両方を横切るように例えば細長
に形成され、図6に示すように、カバー50に設けた貫
通孔によって構成されている。
【0031】また、レンズカバー50には、全外周部並
びに空間部50cの内周部に、図5,図6に示すフラン
ジ部51が設けられている。そして、前記フランジ部5
1と先端カバー41の先端面41aとが当接し、接着固
定されている。
【0032】前述したように、前記観察用レンズカバー
部50aと照明用レンズカバー部50bとは、空間部5
0cによって部分的に分離されている。その一方で、レ
ンズカバー50全体では、観察用レンズカバー部50a
と照明用レンズカバー部50bとの間の空間部50c以
外の場所で連結部52によって接続されているので、カ
バー部50a,50bは一体的なレンズカバー50とし
て構成されている。
【0033】本実施例の作用について、以下に説明す
る。図2,図4,図5に示すように、挿入部カバー部1
8に内視鏡挿入部12を挿入していき、先端カバー41
と先端構成部材43の嵌合装着が完了すると、嵌入孔側
第1平面組44と先端構成部材側第1平面組46とが対
向する。また、嵌入孔側第2平面組45と先端構成部材
側第2平面組47とも対向する。この2組の平面部分が
対向して、先端カバー41と先端構成部材43とは挿入
部周方向へのズレがないよいうに位置決めがなされる。
【0034】前記装着により、観察光学系48と観察用
レンズカバー部50aが、また照明光学系49と照明用
レンズカバー部50bが、それぞれ対向して配置され
る。
【0035】この状態で光源装置7より照射された照明
光は、照明光学系49,49の後方に出射端が配置され
るライトガイド39,39を介して、照明光学系49よ
り出射される。この照明光学系49,49より出射され
る照明光は、全体としては照明光学系49,49の中心
から放射状に拡がって出射される。そして、照明光学系
49,49より出射された照明光は、照明用レンズカバ
ー部50b,50bに入射し、その大半は照明用レンズ
カバー部50b,50bの外面から出射される。しか
し、照明光の一部は、レンズカバー50の外面と内面の
間で反射する。この反射光はレンズカバー50内部での
反射を繰り返しながら、照明光学系49の中心から放射
方向に進む。その一部の反射光は観察用レンズカバー部
50aに向って進行していくが、観察用レンズカバー部
50aと照明用レンズカバー部50bとの間にある空間
部50cによって反射光の進行は阻止され、観察用レン
ズカバー部50aには到達しない。
【0036】本実施例では、先端カバー41と先端構成
部材43とを嵌合装着する際、2組の対向する平面部を
設けることにより、先端カバー41と先端構成部材43
の回転ズレを防止することが可能となる。
【0037】また本実施例では、レンズカバー50の観
察用レンズカバー部50aと照明用レンズカバー部50
bとの間に空間部50cを設けることにより、照明光学
系49から出射した照明光の一部がレンズカバー50内
部での連続反射し、観察光学系へ飛び込んで発生するフ
レアを防止することが可能となる。
【0038】さらに、本実施例では、空間部50cを極
力小さく形成することにより、レンズカバーの強度が向
上し、内視鏡先端側の衝撃等に対して破損し難い構成と
なっている。
【0039】図7は本発明の第2実施例に係るカバー式
内視鏡先端の正面図である。
【0040】本実施例では、第1実施例で説明したレン
ズカバーに設けた空間部を以下の構成とする。その他、
第1実施例と同様の構成及び作用については、同じ符号
を付して説明を省略すると共に、異なる点についてのみ
説明する。
【0041】図7に示すように、観察用レンズカバー部
50aと照明用レンズカバー部50bとの間であって、
照明用レンズカバー部50bの外形円と、観察用レンズ
カバー部50aの外形円との双方で規定される(図中二
点鎖線で示す)二つの共通接線の間に渡りさらに両共通
接線を交差する領域も含めて空間部50cを設けてい
る。本実施例の二つの空間部50cは、対向する共通接
線の両方を少なくとも横切るように各設けられている。
【0042】尚、空間部50cの形状は、図7に示すよ
うな直線形状ではなく図8に示すような照明光学系49
の形状に沿わせた沿曲形状や、図9に示すような観察光
学系48の形状に沿わせた沿曲形状でもよい。いずれの
構成を取るにしても、対向する共通接線の両方を少なく
とも横切るように、前記空間部を形成していれば良い。
【0043】次に、本実施例の作用について説明する。
照明光学系49から出射される照明光は、全体としては
照明光学系49の中心から放射状に拡がって出射される
が、その出射状態を詳細にみると照明光学系の任意の点
から放射状に出射している。この任意点から出射された
照明光は、照明用レンズカバー部50bに入射し、その
うち一部はレンズカバー50の外面と内面の間の内部で
の反射を繰り返しながら、照明光学系49の任意の点か
ら放射方向に進む。この反射光の一部は観察用レンズカ
バー部50aに向って進行していくが、レンズカバー5
0に設けられた空間部50cによって反射光の進行は阻
止され、観察用レンズカバー部50aには到達しない。
【0044】本実施例では、レンズカバー50に設けた
空間部50cにより、照明光学系49の任意の点から出
射され放射状に進行した照明光の一部が、レンズカバー
50内部で連続反射して観察光学系へ反射光となって飛
び込むことがなく、これにより発生するフレアを防止す
ることが可能となる。
【0045】図10は本発明の第3実施例に係るカバー
式内視鏡先端の正面図である。本実施例は、第1実施例
で説明したレンズカバーに設けた空間部を以下の構成と
する。その他、第1実施例と同様の構成及び作用につい
ては、同じ符号を付して説明を省略すると共に、異なる
点についてのみ説明する。
【0046】前記観察光学系48においては、図10に
示すように、観察画像をモニタ11に写し出すのに有効
なあるいは観察に有効な領域となるマスク55が設けら
れている。つまり、マスク55の内側領域が内視鏡画像
として表示される一方、外側領域は表示されない。この
マスク55外形の形状は、前記観察光学系48の前面形
状である円よりも小さい形状、例えばほぼ四角形となっ
ている。本実施例では、観察用レンズカバー部50aと
照明用レンズカバー部50bとの間であって、マスク5
5の外形に対して照明用レンズカバー部50bの中心か
ら設定される(図中二点鎖線で示す)二つの接線の間に
渡りさらに両接線と交差する領域も含めて空間部50c
を設けている。本実施例の二つの空間部50cは、対向
する接線の両方を少なくとも横切るように形成され各配
置されていれば良い。尚、表示画像の範囲であるマスク
55外形は、遮光部の範囲として設定する以外に、後段
の信号処理によっても設定可能なので、仮想的な範囲を
示しているものとしても良い。
【0047】本実施例の作用について、説明する。照明
光学系49から出射した照明光は、全体としては照明光
学系49の中心から放射状に拡がって出射される。出射
された照明光の一部は、レンズカバー50内部で反射を
繰り返しながら進行する。さらにその一部は、前記カバ
ー50内にあって観察光学系48のマスク55に対向し
た内側領域に向って進行する。しかし、このマスク55
の内側領域に対向したカバー部50aの内側領域方向に
進行した反射光は、空間部50cにより進行が阻止さ
れ、マスク55に対向するカバー部50aの内側領域に
到達しない。
【0048】本実施例では、マスク55の外形は観察用
レンズカバー50aの領域より小さいため、第1実施例
よりも空間部(領域)を小さくすることができ、レンズ
カバーの強度向上となり、内視鏡先端側の衝撃等に対し
てより破損し難い構成となっている。
【0049】図11は本発明の第4実施例に係るカバー
式内視鏡先端の正面図である。本実施例は、第3実施例
で説明したレンズカバーに設けた空間部を以下の構成と
する。その他、第1実施例と同様の構成及び作用につい
ては、同じ符号を付して説明を省略すると共に、異なる
点についてのみ説明する。
【0050】図11に示す構成は、観察用レンズカバー
部50aと照明用レンズカバー部50bとの間であっ
て、照明用レンズカバー部50bの外形とマスク55の
外形の双方で規定される(図中二点鎖線で示す)二つの
共通接線の間に渡り且つ両共通接線と交差する領域に空
間部50cを設けている。本実施例の二つ空間部50c
は、対向する共通接線の両方を少なくとも横切るように
形成され各配置されていれば良い。
【0051】前記構成では、照明光学系49の任意の点
から出射した照明光は、任意点より放射状に拡がって出
射される。出射光の一部はレンズカバー内部で反射を繰
り返して進行する。さらにその一部は、観察光学系48
のマスク55に対向する内側領域に向って進行する。し
かし、このマスク55の内側領域に対向したカバー部5
0aの内側領域方向に進行した反射光は、空間部50c
により進行が阻止され、マスク55の内側領域に対向す
るカバー部50aの内側領域に到達しない。
【0052】本実施例では、マスク外形は観察用レンズ
カバー領域より小さいため、第2実施例よりも空間部領
域を小さくできて、レンズカバーの強度がより向上する
ので内視鏡先端部の衝撃耐性が向上すると共に、照明光
学系の任意の点からの反射光の全てを阻止するので、第
3実施例以上のフレア防止効果が得られる。
【0053】図12は本発明の第5実施例に係るレンズ
カバーの背面図である。本実施例は、第1実施例で説明
したレンズカバーに設けた空間部を以下の構成とする。
その他、第1実施例と同様の構成及び作用については、
同じ符号を付して説明を省略すると共に、異なる点につ
いてのみ説明する。
【0054】本実施例は、少なくともカバー部50aと
カバー部50bとの間であって、照明用レンズカバー部
50bの中心O2 (もしくはO3 )と、観察用レンズカ
バー部50aの外形円とで設定される二つの接線のうち
(図中二点鎖線で示す)一方の接線の手前近傍から(破
線で示す)他方の接線に向かって空間部50cを形成し
ている。本実施例の空間部50cは、他方の接線側では
破線で示すように他方の接線手前近傍にまで配置すれば
良い。あるいは、空間部50cは前述のようにカバー部
50a,50bの間に渡って配置されるだけでなく、図
12で実線で示すように空間部50cの一部が開放され
るように構成してもかまわない。
【0055】尚、本実施例では、前記観察用レンズカバ
ー部50aの直径は、前記観察光学系48の直径と同等
以上に形成されている。また、同様に、照明用レンズカ
バー部50bの直径は、前記照明光学系49の直径と同
等以上に形成されている。
【0056】前記構成で、照明光学系49から出射され
る照明光は、全体としては照明光学系49の中心から放
射状に拡がって出射される。出射された照明光の一部は
レンズカバーの内部で反射を繰り返しながら進行する。
さらにその一部は、対物光学系に対向するカバー部50
a方向に進行するが、この対物用カバー部50a方向へ
進行した反射光の大部分は、空間部50cで進行を阻止
され、対物光学系に到達しない。
【0057】本実施例では、空間部の領域を接線と交差
させず、近傍にとどめることにより空間部の小型化が可
能となり、第1実施例と比べてレンズカバーの強度向上
となり、内視鏡先端部の衝撃耐性を向上させることがで
きる。
【0058】図13は本発明の第6実施例に係るレンズ
カバーの背面図である。本実施例では、第2実施例で説
明したレンズカバーに設けた空間部を以下の構成とす
る。その他、第2,第5実施例と同様の構成及び作用に
ついては説明を省略すると共に、異なる点についてのみ
説明する。
【0059】本実施例の空間部50cは、少なくともカ
バー部50aと50bとの間にあって、観察用レンズカ
バー部50aの外形円と照明用レンズカバー部50bの
外形円の双方で規定される二つの共通接線のうち(図中
二点鎖線で示す)一方の共通接線の手前近傍から(破線
で示す)他方の共通接線に向かって形成されている。本
実施例の空間部50cは、他方の共通接線側では、図中
破線で示すように他方の共通接線の手前近傍まで構成す
れば良い。あるいは、空間部50cは前述のようにカバ
ー部50a,50bの間に渡って配置されるだけでな
く、図13で実線で示すように空間部50cの一部が開
放されるように構成してもかまわない。
【0060】前記構成で、照明光学系の任意の点から出
射された照明光のうち、レンズカバー内部を連続反射し
て対物光学系方向に進行する反射光の大部分は、空間部
で進行を阻止され、対物光学系には到達しない。
【0061】本実施例では、第2実施例と比べて、空間
部領域を小さくすることができるため、レンズカバーの
強度向上させることができる。尚、空間部50cの一端
を開放した構成であっても、逆に連結部52の相当部分
を取り除くことにより面方向に肉厚の薄い(細い)部分
がなくなるので耐久性を向上させることができる。
【0062】図14は本発明の第7実施例に係るレンズ
カバーの背面図である。本実施例は、第3実施例と異な
る点は以下の通りである。その他、第3,第5実施例と
同様の構成及び作用については説明を省略すると共に、
異なる点についてのみ説明する。
【0063】本実施例の空間部50cは、少なくとも観
察用レンズカバー部50aと照明用レンズカバー部50
bとの間であって、照明用レンズカバー部50bの中心
O2(もしくはO3 )からマスク55の外形に設定され
る二つの接線のうち、(図中二点鎖線で示す)一方の接
線の手前近傍から他方の接線に向かって形成されてい
る。本実施例の空間部50cは、他方の接線側では、図
中破線で示すように他方の共通接線の手前近傍まで構成
すれば良い。あるいは、空間部50cは前述のようにカ
バー部50a,50bの間に渡って配置されるだけでな
く、図14で実線で示すように空間部50cの一部が開
放されるように構成してもかまわない。
【0064】前記構成では、照明光学系から出射され、
レンズカバー内部を連続反射してマスク内側領域に向っ
て進行する反射光は、空間部によって阻止され、マスク
内側領域に到達しない。
【0065】本実施例では、第3実施例よりも空間部の
小型化ができるため、レンズカバーの強度向上が可能と
なる。
【0066】図15は本発明の第8実施例に係るレンズ
カバーの背面図である。本実施例では、第4実施例と異
なる点は以下の通りである。その他、第4,第5実施例
と同様の構成及び作用については説明を省略すると共
に、異なる点についてのみ説明する。
【0067】本実施例の空間部50cは、観察用レンズ
カバー部50aと照明用レンズカバー部50bの間であ
って、照明用レンズカバー50bの外形とマスク55の
外形の双方で規定される二つの共通接線のうち、(図中
二点鎖線で示す)一方の共通接線の手前近傍から(破線
で示す)他方の接線に向かって形成されている。本実施
例の空間部50cは、他方の接線側では、図中破線で示
すように他方の共通接線の手前近傍まで構成すれば良
い。あるいは、空間部50cは前述のようにカバー部5
0a,50bの間に渡って配置されるだけでなく、図1
5で実線で示すように空間部50cの一部が開放される
ように構成してもかまわない。
【0068】前記構成で、照明光学系の任意の点から出
射され、レンズカバー内部を連続反射してマスク内側領
域に向って進行する反射光は、空間部によって阻止さ
れ、マスク内側領域に到達しない。
【0069】本実施例は、第4実施例よりも空間部の小
型化ができるため、レンズカバーの強度向上が可能とな
る。
【0070】尚、本実施例は、第5実施例と同様に、図
15のように空間部50cの一部が開放されていてもか
まわない。
【0071】図16は本発明の第9実施例に係るカバー
式内視鏡先端の縦断面図である。
【0072】本実施例では、第1実施例ないし第8実施
例と以下の点で構成が異なる。その他、第1実施例と同
様の構成及び作用については、同じ符号を付して説明を
省略すると共に、異なる点についてのみ説明する。
【0073】図16に示す構成は、前記先端カバー41
に、レンズカバー50に設けられた空間部50cと嵌合
する嵌合部53を設け、空間部50cと嵌合させてい
る。
【0074】前記構成で、前記先端カバー41とレンズ
カバー50の接触面積が増加し、接着固定する際の水密
性が向上する。
【0075】本実施例は、第1ないし第8実施例と比べ
て、挿入部カバー部の内部と外部との水密がより確実と
なる。その他の構成及び作用効果は、第1実施例と同様
で、説明を省略する。
【0076】図17は、本発明の第10実施例に係るカ
バー式内視鏡先端の縦断面図である。
【0077】本実施例では、第1実施例ないし第9実施
例と以下の点で構成が異なる。その他、第1実施例と同
様の構成及び作用については、同じ符号を付して説明を
省略すると共に、異なる点についてのみ説明する。
【0078】図17に示す構成は、レンズカバー50の
外表面と同一高さとなる嵌合部53を前記先端カバー4
1に設け、この嵌合部53が、レンズカバー50に設け
られた空間部50cと嵌合している。
【0079】前記構成で、前記嵌合部53とレンズカバ
ー50の表面が同一面となり、凹部が存在しないため、
表面に水滴が残留しない。
【0080】本実施例では、空間部に水滴が残留するこ
とにより観察用レンズカバー部と照明用レンズカバー部
の光学的不連続部が光学的に連通し、反射光が観察光学
系へ飛び込むといった現象を防止することが可能とな
る。
【0081】図18は、本発明の第11実施例に係るカ
バー式内視鏡先端の縦断面図である。
【0082】本実施例は、第1実施例ないし第8実施例
のいずれかの構成における空間部50cに、接着剤54
を充填する構成となっている。その他、各実施例と同様
の構成及び作用については、同じ符号を付して説明を省
略すると共に、異なる点についてのみ説明する。
【0083】前記構成では、接着剤を空間部に充填して
いるのいるので、レンズカバーと先端カバーの水密性を
向上させることができる。
【0084】本実施例では、挿入部カバーの内側と外側
の水密が確実に行える。また、内視鏡先端部でのレンズ
カバーと先端カバーとの組み付け強度が向上する。
【0085】図19は、本発明の第12実施例に係るカ
バー式内視鏡先端の縦断面図である。
【0086】本実施例は、第1ないし第11実施例と以
下の点で構成が異なる。その他、第1実施例と同様の構
成及び作用については、同じ符号を付して説明を省略す
ると共に、異なる点についてのみ説明する。
【0087】図19に示す構成は、レンズカバー50に
設ける空間部50cが、レンズカバー50の内表面側に
開口して設けられ、且つ底部を有している。
【0088】前記構成では、空間部からの水漏れ防止効
果を向上させることができる構成となっている。
【0089】本実施例では、挿入部カバーの内側と外側
の水密がより確実とすることができる。
【0090】図20は、本発明の第13実施例に係るカ
バー式内視鏡先端の縦断面図である。
【0091】本実施例は、第12実施例と次の点で構成
が異なっている。その他、第12実施例と同様の構成及
び作用については、同じ符号を付して説明を省略すると
共に、異なる点についてのみ説明する。
【0092】図20に示す構成は、レンズカバー50の
内表面側に開口し、且つ底部を有する空間部50cに、
先端カバー41の嵌合部53が嵌合している。
【0093】前記構成では、空間部からの水漏れの防止
効果が向上し、且つレンズカバー内部の反射光を確実に
遮光できる。
【0094】本実施例では、挿入部カバーの内側と外側
の水密が確実となり且つフレアのないクリアな観察画像
が得られる。
【0095】[付記1] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバー部と前
記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成してお
り、この空間部は、前記照明用レンズカバー部の中心か
ら前記観察用レンズカバー部の領域の外形とに対して設
定された二つの接線の間に渡り且つ両接線に交差して設
けられている。
【0096】[付記2] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、前記観察用レンズカバー部と前記照明用レ
ンズカバー部との間に空間部を形成しており、この空間
部は、前記照明用レンズカバー部の領域の外形と前記観
察用レンズカバー部の領域の外形とで設定される二つの
共通接線の間に渡り且つ両共通接線に交差して設けられ
ている。
【0097】[付記3] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバー部と前
記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成してお
り、この空間部は、前記照明用レンズカバー部の中心か
ら前記観察用光学系に設けられた観察または表示有効領
域を示すマスク外形とに対して設定した二つ接線の間に
渡り且つ両接線に交差するように設けられている。
【0098】[付記4] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバー部と前
記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成してお
り、この空間部は、前記照明用レンズカバー部の領域の
外形と前記観察光学系に設けられた観察または表示有効
領域を示すマスク外形とに対して設定される二つの共通
接線の間に渡り且つ両共通接線に交差するように設けら
れている。
【0099】[付記5] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバー部と前
記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成してお
り、この空間部は、前記照明用レンズカバー部の中心か
ら前記観察用レンズカバー部の領域の外形とに対して設
定した二つの接線の間に渡り、且つ少なくとも一方の接
線側端部が前記一方の接線の手前である近傍までの領域
に設けられている。
【0100】付記1及び付記5記載の構成では、照明光
学系中央部より放射状に出射した照明光はレンズカバー
内部で繰り返し反射して伝搬するが、本構成のレンズカ
バーの空間部によって、対物光学系へ向う反射光の伝搬
が阻止される。
【0101】[付記6] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバー部と前
記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成してお
り、この空間部は、前記照明用レンズカバー部の領域の
外形と前記観察用レンズカバー部の領域の外形とで設定
される二つの共通接線の間に渡り、且つ少なくとも一方
の接線側端部が前記一方の共通接線の手前である近傍ま
での領域に設けられている。
【0102】付記2及び付記6記載の構成では、照明光
学系の任意の点より放射状に出射した照明光はレンズカ
バー内部で繰り返し反射して伝搬するが、本構成のレン
ズカバーの空間部によって、対物光学系へ向う反射光の
伝搬が阻止される。
【0103】[付記7] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバー部と前
記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成してお
り、この空間部は、前記照明用レンズカバー部の中心か
ら前記観察用光学系に設けられた観察または表示有効領
域を示すマスク外形とに対して設定した二つの接線の間
に渡り、且つ少なくとも一方の接線側端部が前記一方の
接線の手間である近傍までの領域に設けられている。
【0104】付記3及び付記7記載の構成では、照明光
学系中央部より放射状に出射した照明光はレンズカバー
内部で繰り返し反射して伝搬するが、本構成のレンズカ
バーの空間部によって、対物光学系へ向う反射光の大部
分の伝搬が阻止される。
【0105】[付記8] 観察光学系及び照明光学系を
配設したカバー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆
し且つ前記観察光学系と対設される観察用レンズカバー
部及び前記照明光学系と対設される照明用レンズカバー
部とを一体にしたレンズカバーを有する内視鏡カバー
と、が組み合わさるカバー式内視鏡において、前記レン
ズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバー部と前
記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成してお
り、この空間部は、前記照明用レンズカバー部の領域の
外形と前記観察光学系に設けられた観察または表示有効
領域を示すマスク外形とに対して設定される二つの共通
接線の間に渡り、且つ少なくとも一方の接線側端部が前
記一方の共通接線の手前である近傍までの領域に設けら
れている。
【0106】付記4及び付記8記載の構成では、照明光
学系の任意の点より放射状に出射した照明光はレンズカ
バー内部で繰り返し反射して伝搬するが、本構成のレン
ズカバーの空間部により、対物光学系へ向う反射光の大
部分の伝搬が阻止される。
【0107】[付記9] 付記1ないし付記8のいずれ
か一つに記載のカバー式内視鏡において、前記観察用レ
ンズカバー部の領域の外縁と、前記カバー用内視鏡の前
記観察光学系の先端に位置する対物レンズの外縁とは同
寸法であり、且つ同位置で対向してている。
【0108】[付記10] 付記1ないし付記8のいず
れか一つに記載のカバー式内視鏡において、前記観察用
レンズカバー部の領域は、前記観察光学系を介して観察
される内視鏡像を構成するのに有効な光路の外縁とす
る。
【0109】[付記11] 付記1ないし付記8のいず
れか一つに記載のカバー式内視鏡において、前記照明レ
ンズカバー部の領域は、内視鏡像範囲を有効に照射する
照明光光路の外縁とする。
【0110】[付記12] 付記1ないし付記8のいず
れか一つに記載のカバー式内視鏡において、前記空間部
には、前記レンズカバーが配置される内視鏡カバーのカ
バー部材を構成する不透明な部材が、嵌合する構成とな
っている。
【0111】[付記13] 付記12記載のカバー式内
視鏡において、前記不透明な部材は、前記空間部におい
て、前記カバー部材の高さと前記レンズカバーの高さと
をほぼ同一にするもの。
【0112】[付記14] 付記1ないし付記8のいず
れか一つに記載のカバー式内視鏡において、前記空間部
には接着剤を充填する。
【0113】[付記15] 付記1ないし付記8のいず
れか一つに記載のカバー式内視鏡において、前記空間部
は、前記レンズカバー内側表面に設けている有底の溝に
より構成している。
【0114】[付記16] 付記15記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部である溝には、前記レンズカ
バーが配置される内視鏡カバーのカバー部材を構成する
不透明な部材が、嵌合する構成となっている。
【0115】[付記17] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、溝または貫通孔によって
構成されているもの。
【0116】[付記18] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、前記二つの接線の少なく
とも間に渡って細長に形成されている。
【0117】[付記19] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、前記二つの接線の少なく
とも間に渡って直線状に形成されている。
【0118】[付記20] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、前記二つの接線の少なく
とも間に渡って曲線状に形成されている。
【0119】[付記21] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、一方の接線の近傍から他
方の接線の近傍までの間に渡って形成されている。
【0120】[付記22] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、一方の接線の近傍から他
方の接線に交差して形成されている。
【0121】[付記23] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、前記照明用レンズカバー
部の中心から、前記観察用光学系のうち観察有効領域の
外形との間で設定される二つの接線の少なくとも間に渡
って設けられている。
【0122】[付記24] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、前記照明用レンズカバー
部の中心から、前記観察用光学系の外形との間で設定さ
れる二つの接線の少なくとも間に渡って設けられてい
る。
【0123】[付記25] 請求項1記載のカバー式内
視鏡において、前記空間部は、前記照明用レンズカバー
部の中心から、前記観察用レンズカバー部の外形との間
で設定される二つの接線の少なくとも間に渡って設けら
れている。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、空間部によって観察用
レンズカバー部へ向う反射光の伝搬が阻止されるので、
この反射光が観察光学系に入射することも防ぎ、レンズ
カバー内部で発生する反射光によるフレアの防止が可能
であり、且つレンズカバーを一体に形成した安価な構造
にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は第1実施例に係り、図1は内
視鏡装置の全体的な構成図。
【図2】図2はカバー式内視鏡の先端部の組み付け状態
の説明図。
【図3】図3(a)は、挿入部カバー部の先端カバーの
背面図、(b)はカバー用内視鏡の先端構成部材の正面
図。
【図4】図4はカバー式内視鏡の先端部の正面図。
【図5】図5は図4のA−O2 −O1 −O3 −A線の断
面図
【図6】図6は図5と同様の断面における斜視図。
【図7】図7は第2実施例に係るカバー式内視鏡先端の
正面図。
【図8】図8は第2実施例の変形例に係るカバー式内視
鏡先端の一部の正面図。
【図9】図9は第2実施例の変形例に係るカバー式内視
鏡先端の一部の正面図。
【図10】図10は第3実施例に係るカバー式内視鏡先
端の正面図。
【図11】図11は第4実施例に係るカバー式内視鏡先
端の正面図。
【図12】図12は第5実施例に係るレンズカバーの背
面図。
【図13】図13は第6実施例に係るレンズカバーの背
面図。
【図14】図14は第7実施例に係るレンズカバーの背
面図。
【図15】図15は第8実施例に係るレンズカバーの背
面図。
【図16】図16は第9実施例に係るカバー式内視鏡先
端の縦断面図。
【図17】図17は第10実施例に係るカバー式内視鏡
先端の縦断面図。
【図18】図18は第11実施例に係るカバー式内視鏡
先端の縦断面図。
【図19】図19は第12実施例に係るカバー式内視鏡
先端の縦断面図。
【図20】図20は第13実施例に係るカバー式内視鏡
先端の縦断面図。
【符号の説明】
2…カバー式内視鏡 3…内視鏡カバー 50…レンズカバー 50a…観察用レンズカバー部 50b…照明用レンズカバー部 50c…空間部 4…カバー用内視鏡 48…観察光学系 49…照明光学系

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察光学系及び照明光学系を配設したカ
    バー用内視鏡と、このカバー用内視鏡を被覆し且つ前記
    観察光学系と対設される観察用レンズカバー部及び前記
    照明光学系と対設される照明用レンズカバー部とを一体
    にしたレンズカバーを有する内視鏡カバーと、が組み合
    わさるカバー式内視鏡において、 前記レンズカバーは、少なくとも前記観察用レンズカバ
    ー部と前記照明用レンズカバー部との間に空間部を形成
    しており、 この空間部は、少なくとも前記照明用レンズカバー部の
    中心から、前記観察用光学系のうち観察または表示有効
    領域の外形以上且つ前記観察用レンズカバー部の領域の
    外形以下との間で設定される二つの接線に挟まれた領域
    に設けられていることを特徴とするカバー式内視鏡。
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