JPH0731308U - 釘打機のノーズ機構 - Google Patents

釘打機のノーズ機構

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JPH0731308U
JPH0731308U JP6287893U JP6287893U JPH0731308U JP H0731308 U JPH0731308 U JP H0731308U JP 6287893 U JP6287893 U JP 6287893U JP 6287893 U JP6287893 U JP 6287893U JP H0731308 U JPH0731308 U JP H0731308U
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宣久 西山
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兼松日産農林株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノーズ先端側に釘の自動給送装置から1本ず
つ釘を送り込む釘打機において、釘詰まりの除去が容易
であるノーズ機構を提供する。 【構成】 釘打機1のノーズ機構3の先端部分には、往
復動する打込部材を先端まで案内する打込通路5と、打
込通路に対して斜めに合流して該打込通路に釘を給送す
る給送通路15とが形成され、打込通路に送り込まれた
釘を保持する一対のチャック部材が設けられている。ノ
ーズ機構3は、チャック部材を保持し、内部に打込通路
が形成されて、釘打機本体に固定されるノーズ本体16
と、内部に給送通路15が形成されて打込通路との合流
部分21の一部を成すように、ノーズ本体の先端側に着
脱可能に取付けられる給送通路部材17とから成り、該
給送通路部材をノーズ本体から取り外すことによって容
易に合流部分21を開放できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ノーズの打込通路に斜めに合流する釘の給送通路が設けられ、釘が 1本ずつ給送通路を通して打込通路へ自動給送される釘打機のノーズ機構に関す る。
【0002】
【従来の技術】
自動釘打機は多くの種類のものが開発されており、その1つとして、ノーズ先 端側に釘の自動給送装置から1本ずつ釘を送り込み、この釘をノーズの打込通路 を往復する打込部材によって壁等の対象物に打込む形式のものがある(例えば、 特開平1−152003号公報参照)。この釘打機は、多量の釘を自動的に対象 物に打込むことができるので便利なものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の釘打機のノーズの機構は、ノーズ先端部分に、往復動する打込部材を先 端まで案内する打込通路に対して斜めに合流し且つ該打込通路に釘を給送する給 送通路が形成され、更に先端の部分には該給送通路から打込通路に送り込まれた 釘を保持する一対のチャック部材が設けられ、そのチャック部材に保持された釘 を打込部材によって対象物に打込むように構成されている。このノーズ機構にお いて釘が合流部分で詰まると、その処理が極めて厄介である。すなわち、合流部 分は給送通路と打込通路とが斜めに交差しており、ノーズ全体を分解しなければ その釘詰まりを除去できないことが多い。
【0004】 また、一般に、合流部分における打込通路と給送通路との角度は、ノーズの長 さと使用可能な釘長さとの兼ね合いから約20度前後に形成されている。釘打機 全体を小型にする要望も多く、このためにはノーズを短くすることが必要となる 。しかし、ノーズを短くすると、合流部分における打込通路と給送通路との角度 が大きくなり、それまで使用できた長い釘が合流部分を通過できなくなってしま う。このため、長い釘を使用でき、しかもノーズを短くできるノーズ機構の出現 が望まれている。
【0005】 従って、本考案の目的は、ノーズ先端側に釘の自動給送装置から1本ずつ釘を 送り込む釘打機において、釘詰まりの除去が容易であるノーズ機構を提供するこ とにある。また、本考案の別の目的は、前記ノーズ機構において、長い釘が使用 でき、しかもノーズを短くできるノーズ機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案によれば、ノーズ先端部分には、往復動す る打込部材を先端まで案内する打込通路と、該打込通路に対して斜めに合流し、 該打込通路に釘を給送する給送通路とが形成され、更に先端の部分には該給送通 路から打込通路に送り込まれた釘を保持する一対のチャック部材が設けられ、そ のチャック部材に保持された釘を打込部材によって対象物に打込むように構成さ れた釘打機のノーズ機構であって、チャック部材を保持し、内部に打込通路が形 成されて、釘打機本体に固定されるノーズ本体と、内部に給送通路が形成されて 打込通路との合流部分の一部を成すように、ノーズ本体の先端側に着脱自在に取 付けられる給送通路部材とから成り、該給送通路部材をノーズ本体から取り外す ことによって合流部分を開放できることを特徴とする釘打機のノーズ機構が提供 される。
【0007】 また、本考案によれば、上記釘打機のノーズ機構であって、給送通路部材は、 打込通路と給送通路との合流部分の釘打機本体側の部分において、給送通路と打 込通路を仕切る壁の尖端部が除去されていることを特徴とするノーズ機構が提供 される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案に係る釘打機のノーズ機構について図面を参照して説明する。図 1において、釘打機1は、釘打機本体2とノーズ機構3とを有し、ノーズ機構3 の先端側に、釘の自動給送装置(図示せず)から図2のパイプ4を通して1本ず つ釘を送り込み、この釘をノーズの打込通路5を往復する打込部材6によって壁 等の対象物に打込むように構成されている。
【0009】 更に釘打機1について説明すると、釘打機1には、本体2の内部に加圧空気が 供給されている。トリガ8を引くと、本体のシリンダ9に図1の上方から加圧空 気が供給されてピストン10が押下げられ、ピストン10に取付けられた打込部 材6が打込通路5を急激に下降させられ、ノーズ機構3の先端にある釘を対象物 に打込む。ノーズ機構3の先端部分には、パイプ4(図2)から打込通路5に送 り込まれた釘を保持する一対のチャック部材11、12が設けられている。この チャック部材は、想像線で示すチャック部材のように、通常、両部材ともに、先 端が閉じるようにばねあるいは環ゴム(図2参照)等によって付勢されて釘を保 持する。しかし、実線で示すチャック部材12のように、両部材ともにピン13 を中心に回転でき、打込部材6が急激に下降して釘を押込むと、両チャック部材 を回転させて先端部分を開放し、釘を対象物に打込む。
【0010】 釘打機1のノーズ機構3において、釘は図2のパイプ4から打込通路5に給送 される。このため、図3に示すように、ノーズ先端部分には、打込通路5に対し て釘打機本体2(図の上方)の側から鋭角で斜めに合流する給送通路15が形成 されている。この給送通路15は、パイプ4から送られた釘を受取り、打込通路 5に送るもので、打込通路に送られた釘はノーズ機構先端のチャック部材によっ て保持される。
【0011】 本考案においては、ノーズ機構3は、先端で一対のチャック部材11、12を 保持し、内部には釘打機本体2から先端に延びて打込部材6を案内する打込通路 5が形成されたノーズ本体16と、内部に給送通路15が形成されて打込通路5 との合流部分の一部を成す給送通路部材17とから構成される。ノーズ本体16 は、釘打機本体2に、打込部材6が打込通路5に整列するように取付けられる。 また、給送通路部材17は、ノーズ本体16に、給送通路15の一端が打込通路 5に適正に合流するように取付けられている。給送通路部材17の他の給送通路 端部には、図2に示すように、釘の自動給送装置から延びるパイプ4が接続され る。給送通路部材17のノーズ本体16への取付けは、一対のピン18、19に よって行われている。これらのピン18、19は取り外し可能になっており、例 えばピン18を取り外すと、給送通路部材17は、他方のピン19を中心として 矢印20のように回転でき、給送通路15が打込通路5に合流する部分21を開 放することができる。この開放は、ピン19を取り外してピン18の回りに給送 通路部材17を回転させても行える。この開放によって、合流部分付近で詰まっ た釘の除去が極めて容易にできる。なお、ピンに代えて、ねじによって、給送通 路部材17をノーズ本体16に取付けてもよい。
【0012】 従来、ノーズ機構は一体の部材で成るため、打込通路と給送通路との合流部分 はほぼY字形状をなし、打込通路と給送通路との合流部分の釘打機本体側の部分 はほぼV字形状の壁に形成されていた。このため、ノーズ機構を短くしようとし て合流部分における打込通路と給送通路との角度を大きくすると、長い釘が合流 部分を通過できなくなる惧れがあった。これに対して、本考案においては、前記 のように、給送通路部材17が、ノーズ機構本体16とは別体に形成され、ノー ズ機構本体16に取り外し可能に取付けられており、図4に図示のように、給送 通路部材17は、打込通路5との合流部分21の釘打機本体側の部分において、 給送通路と打込通路を仕切るV字形状の壁の尖端部23(想像線で囲んだ部分) が除去されている。このため、給送通路15から送られた釘は長い釘であっても 打込通路への合流が容易になり、そして、ノーズ機構を短くするため、合流部分 における打込通路に対する給送通路の角度を大きくしても、長い釘をそのまま使 用できる。
【0013】
【考案の効果】
本考案のノーズ機構によれば、釘打機本体に固定されるノーズ本体と、内部に 給送通路が形成され、ノーズ本体に着脱可能に取付けられる給送通路部材とから 成り、給送通路部材をノーズ本体から取り外すことにより打込部材通路と給送部 材通路との合流部分を開放できるので釘詰まりの除去が極めて容易にできる。
【0014】 また、本考案によれば、給送通路部材は、打込通路との合流部分の釘打機本体 側の部分において、給送通路と打込通路を仕切る壁の尖端部が除去されているの で、ノーズ機構を短くするため、合流部分における打込通路に対する給送通路の 角度を大きくしても長い釘の使用が可能になり、ノーズ機構を短くして、釘打機 全体を小さくできる。更に、給送通路部材をノーズ本体に対して一対のピンまた はねじによって取付けることができ、これによれば、一方のピンを取り外すこと により、給送通路部材を他方のピンまたはねじを中心として回転させることがで き、合流部分の開放が極めて簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る釘打機の一部破断して示す部分正
面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図2に示すノーズ機構の縦断面図である。
【図4】ノーズ機構の給送通路部材の縦断面図である。
【符号の説明】
1 釘打機 2 釘打機本体 3 ノーズ機構 4 パイプ 5 打込通路 6 打込部材 8 トリガ 9 シリンダ 10 ピストン 11、12 チャック部材 13 ピン 15 給送通路 16 ノーズ機構本体 17 給送通路部材 18、19 ピン 21 合流部分 23 除去部分

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノーズ先端部分には、往復動する打込部
    材を先端まで案内する打込通路と、該打込通路に対して
    斜めに合流し、該打込通路に釘を給送する給送通路とが
    形成され、更に先端の部分には該給送通路から打込通路
    に送り込まれた釘を保持する一対のチャック部材が設け
    られ、そのチャック部材に保持された釘を打込部材によ
    って対象物に打込むように構成された釘打機のノーズ機
    構において、前記チャック部材を保持し、内部に前記打
    込通路が形成されて、釘打機本体に固定されるノーズ本
    体と、内部に前記給送通路が形成されて前記打込通路と
    の合流部分の一部を成すように、前記ノーズ本体の先端
    側に着脱自在に取付けられる給送通路部材とから成り、
    該給送通路部材を前記ノーズ本体から取り外すことによ
    って前記合流部分を開放できることを特徴とする釘打機
    のノーズ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の釘打機のノーズ機構に
    おいて、前記給送通路部材は、前記打込通路と給送通路
    との合流部分の釘打機本体側の部分において、給送通路
    と打込通路を仕切る壁の尖端部が除去されていることを
    特徴とするノーズ機構。
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