JPH073128Y2 - ボイラチューブの補強部構造 - Google Patents

ボイラチューブの補強部構造

Info

Publication number
JPH073128Y2
JPH073128Y2 JP8037289U JP8037289U JPH073128Y2 JP H073128 Y2 JPH073128 Y2 JP H073128Y2 JP 8037289 U JP8037289 U JP 8037289U JP 8037289 U JP8037289 U JP 8037289U JP H073128 Y2 JPH073128 Y2 JP H073128Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boiler tube
protector body
protector
boiler
ceramic powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8037289U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0321607U (ja
Inventor
栄六 神山
一彦 南
一廣 遠山
哲雄 告船
良祐 鍋田
光延 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP8037289U priority Critical patent/JPH073128Y2/ja
Publication of JPH0321607U publication Critical patent/JPH0321607U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH073128Y2 publication Critical patent/JPH073128Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はスートブロワによりドレンカットが発生しやす
い箇所に設けられるボイラチューブの補強部の構造に関
する。
従来の技術 ボイラにおいて、スートブロワ作動時に噴射される蒸気
中のドレンが、蒸気の乾き度不足、蒸気管のドレン溜り
暖気不足等が原因で残存し、廃ガス中のHCl等による高
温腐食によりドレンカットが発生する。このドレンカッ
トはボイラチューブの破孔や空缶につながるため、その
対策として、従来ではステンレス製の半割り円筒状保護
部材をドレンカット発生部に溶接で取付けていた。
考案が解決しようとする課題 上記従来構成によれば、ステンレス製の保護部材では高
温腐食に対して耐用が1年以下であった。
本考案は上記問題点を解決して、高温腐食雰囲気中でも
充分な耐食性が得られ、またスートブロワ作動時の噴射
蒸気の衝撃に対しても十分な強度が得られるボイラチュ
ーブの補強部構造を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、ボイラチューブ
に外嵌可能な半割り円筒状のセラミック製プロテクター
本体に、ボイラチューブの所定位置に突設した係止突部
に着脱自在な係合部を設け、前記係止突部に係合部を介
して装着したプロテクター本体とボイラチューブとの間
にセラミック粉末を介在させたものである。
作用 上記構成において、セラミック製のプロテクター本体を
使用することにより、スートブロワによるドレンカット
を防止できて耐用年数を大幅に長くすることができる。
しかも、スートブロワ作動時の噴射蒸気の衝撃力をセラ
ミック粉末により緩和することができ、十分な強度を得
ることができる。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
1はボイラチューブ2に外嵌可能なセラミック製のプロ
テクター本体で、円筒半割状で所定の長さに形成され
る。ボイラチューブ2のドレンカット発生部には、スー
トブロワの蒸気噴射方向Aとは直角方向の両側部に左右
一対の金属製係止突条部3がドレンカット発生部にわた
って溶接により取付けられる。前記プロテクター本体1
の内周面両側部には、前記係止突条部3に嵌合可能な係
合溝4が長手方向に沿ってそれぞれ形成される。これに
より、ボイラチューブ2の係止突条部3取付け部以外に
プロテクター本体1を外嵌させ、係止突条部3側に移動
して係止突条部3に係合溝4を係合し、プロテクター本
体1をボイラチューブ2に装着することができる。
5はプロテクター本体1内周面とボイラチューブ2の外
周面の間に充填されたセラミック粉末で、たとえばアル
ミナ粉末が使用される。これにより、スートブロワ作動
時の噴射蒸気の衝撃を緩和させて強度を向上させるとと
もにプロテクター本体1のズレを防止し、さらにボイラ
チューブ2とプロテクター本体1の間に析出物が発生す
ることがあっても、析出による応力の発生を吸収するこ
とができる。(これは、実験によりボイラチューブ2に
取付金具を介して直接プロテクター本体1を取り付けた
場合に、ボイラチューブ2とプロテクター本体1との間
に耐火材の剥離層に見られる硫酸ナトリウム・カリウム
等の析出物が発生し、プロテクター本体1を押し上げて
プロテクター本体1を破損させるのが確認されているた
めである。) 上記ボイラチューブ2の保護部には、まずドレンカット
発生部のボイラチューブ2両側に係止突条部3を溶接し
て取付ける。つぎに、プロテクター本体1をボイラチュ
ーブ2の係止突条部3の取付部以外に外嵌し、係止突条
部3側にスライドさせて係止突条部3に係合溝4に係合
し、順次プロテクター本体1を外嵌させて複数個を連続
して装着する。この時、プロテクター本体1とボイラチ
ューブ2の間にセラミック粉末5を充填して隙間を埋め
るとともに、プロテクター本体1をボイラチューブ2に
固定する。なお、複数個が連続したプロテクター本体1
の端部は公知の固定具により固定してもよい。
上記構成によれば、セラミック製のプロテクター本体1
とセラミック製粉末5は高温腐食雰囲気中であっても、
きわめて耐腐食性や硬度が高く、耐用年数を延ばすこと
ができる。しかも、スートブロワ作動時の噴射蒸気の衝
撃をセラミック粉末5により緩衝できるので、耐衝撃性
も大幅に改善でき、十分な強度も得られる。さらに、セ
ラミック粉末5により、ボイラチューブ2とプロテクタ
ー本体1との間に析出物が発生することがあっても、発
生による応力を吸収することができ、プロテクター本体
1の破損を防止できる。さらにまた、金属製の固定部材
は係止突条部3以外に使用しないので、高温腐食への耐
久性をさらに向上でき、また部分的なプロテクター本体
1の破損に対しても、一部のプロテクター本体1を交換
するだけでよくメンテナンスが容易であり、さらに保護
部の増設も容易に行える。
考案の効果 以上に述べたごとく本考案によれば、セラミック製のプ
ロテクター本体は耐腐食性および硬度が高く、スートブ
ロワの作用によるドレンカット(高温腐食)からボイラ
チューブを確実に保護することができ、耐用年数を大幅
に延長することができる。また、セラミック粉末により
スートブロワ作動時の噴射蒸気による衝撃力を緩和する
ことができ、十分な強度が保持できる。さらに、係止突
部に係合部を係合させるだけで容易に着脱でき、メンテ
ナンスや増設を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はプロテクター
本体装着状態のボイラチューブの平面図、第2図は分解
斜視図である。 1……プロテクター本体、2……ボイラチューブ、3…
…係止突条部、4……係止溝、5……セラミック粉末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 告船 哲雄 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (72)考案者 鍋田 良祐 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (72)考案者 山本 光延 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 昭46−7852(JP,A) 実開 昭61−121306(JP,U) 実開 昭61−96106(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボイラチューブに外嵌可能な半割り円筒状
    のセラミック製プロテクター本体に、ボイラチューブの
    所定位置に突設した係止突部に着脱自在な係合部を設
    け、前記係止突部に係合部を介して装着したプロテクタ
    ー本体とボイラチューブとの間にセラミック粉末を介在
    させたことを特徴とするボイラチューブの補強部構造。
JP8037289U 1989-07-07 1989-07-07 ボイラチューブの補強部構造 Expired - Lifetime JPH073128Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8037289U JPH073128Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 ボイラチューブの補強部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8037289U JPH073128Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 ボイラチューブの補強部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0321607U JPH0321607U (ja) 1991-03-05
JPH073128Y2 true JPH073128Y2 (ja) 1995-01-30

Family

ID=31625372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8037289U Expired - Lifetime JPH073128Y2 (ja) 1989-07-07 1989-07-07 ボイラチューブの補強部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH073128Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998005901A1 (fr) * 1996-08-07 1998-02-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Structure refractaire de protection de conduites d'eau

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0321607U (ja) 1991-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2596106B2 (ja) 複合掘削ツース
AU6153498A (en) Wear member attachment system
JPH073128Y2 (ja) ボイラチューブの補強部構造
JPH10505152A (ja) オープンスペースのボイラー管用の耐熱タイル
EP1156278A1 (en) Fire-resistant structural body supporting metal bar for protection of water pipe
JPS6313250Y2 (ja)
JP3680202B2 (ja) 橋梁用伸縮継手
JPH0560319A (ja) 煙突または煙道筒身の高耐食金属による内面ライニング方法
JPH06299540A (ja) 二重鋼殻合成構造壁体
CN214660220U (zh) 一种可预防隧道拱顶掉块并保护中埋止水带的预埋件
JPS6028680Y2 (ja) 溶融金属処理用ガス吹込みランス
JP2662754B2 (ja) タンク底板溶接用裏当て鋼材およびタンク底板の防食方法
JPH04138505U (ja) ボイラのチユーブ構造
JPH08294795A (ja) 金属板切断用保護具
JPH0441180Y2 (ja)
Lunde SCC OF CARBON STEELS IN AMMONIA--CRACK GROWTH STUDIES AND MEANS TO PREVENT CRACKING
JP2552226Y2 (ja) 溶接用鋼製スタッド
Boiciuc et al. Technologies and installation for electrochemical hardening of wear surfaces in iron and steel plants
JPS63752Y2 (ja)
JP3066955U (ja) 掘削機械用バッケトの整地作業用アタッチメントの鋼板
Li et al. Corrosion fatigue of welded steel joints in seawater
Newcombe et al. Welded Surfacing for Marine Environments.
JPH0512577Y2 (ja)
JP2960308B2 (ja) 水管壁保護用耐火物
JPH072701U (ja) ボイラー内の流体輸送管の保護構造