JPH0731158B2 - アンカーの引張り鋼材の腐蝕検査方法 - Google Patents
アンカーの引張り鋼材の腐蝕検査方法Info
- Publication number
- JPH0731158B2 JPH0731158B2 JP61109395A JP10939586A JPH0731158B2 JP H0731158 B2 JPH0731158 B2 JP H0731158B2 JP 61109395 A JP61109395 A JP 61109395A JP 10939586 A JP10939586 A JP 10939586A JP H0731158 B2 JPH0731158 B2 JP H0731158B2
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- JP
- Japan
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- tensile steel
- corrosion
- anchor
- steel material
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、地盤や構造物の安定を得るために地盤に埋設
されたアンカーの引張り鋼材の腐蝕を検査するアンカー
の引張り鋼材の腐蝕検査方法に関する。
されたアンカーの引張り鋼材の腐蝕を検査するアンカー
の引張り鋼材の腐蝕検査方法に関する。
［従来の技術］ 地盤にアンカーを埋設し、その安定を計ることは従来よ
り広く行われている。第１図にその一例を示し、法面１
にアンカーを埋設すべく孔２を穿ち、その孔２内に複数
本の引張り鋼材３を挿入してセメントモルタル等の注入
材４で固定する。引張り鋼材３は止水材５を施してポリ
エチレンパイプ等の合成樹脂パイプ６に通し、パイプ６
より出た引張り鋼材３の先端部をアンカー頭部７に固定
する。アンカー頭部７と法面１との間にはアンカープレ
ート８を介在させアンカー頭部７にはオイルキャップ９
を被せる。そしてこの中に防錆材10を入れる。
り広く行われている。第１図にその一例を示し、法面１
にアンカーを埋設すべく孔２を穿ち、その孔２内に複数
本の引張り鋼材３を挿入してセメントモルタル等の注入
材４で固定する。引張り鋼材３は止水材５を施してポリ
エチレンパイプ等の合成樹脂パイプ６に通し、パイプ６
より出た引張り鋼材３の先端部をアンカー頭部７に固定
する。アンカー頭部７と法面１との間にはアンカープレ
ート８を介在させアンカー頭部７にはオイルキャップ９
を被せる。そしてこの中に防錆材10を入れる。
［発明が解決しようとする問題点］ このようにして埋設したアンカーにより地盤の安定を計
ることができるが、地中の有害物質によって引張り鋼材
に腐蝕を生じ、腐蝕が徐々に進行してついにはアンカー
としての用をなさなくなることがある。一方、アンカー
の引張り鋼材は地中に埋設されているため地表からは見
ることができず、その腐蝕を検査するための簡便な方法
は従来なかった。
ることができるが、地中の有害物質によって引張り鋼材
に腐蝕を生じ、腐蝕が徐々に進行してついにはアンカー
としての用をなさなくなることがある。一方、アンカー
の引張り鋼材は地中に埋設されているため地表からは見
ることができず、その腐蝕を検査するための簡便な方法
は従来なかった。
［問題点を解決するための手段］ 本発明者は種々の研究、実験の結果、超音波を用いるこ
とにより、地中に埋設されたアンカーの引張り鋼材に生
じた腐蝕を簡単にかつ正確に探知することができること
を見出し、ここに本発明にいたったものである。
とにより、地中に埋設されたアンカーの引張り鋼材に生
じた腐蝕を簡単にかつ正確に探知することができること
を見出し、ここに本発明にいたったものである。
本発明によれば、地表に露出しているアンカー頭部に被
せたオイルキャップを外し、露出した引張り鋼材の端面
をグラインダにより平滑な端面とする。このように平滑
な端面とするのは超音波探傷器の探触子が均等に当るよ
うにするためであり、腐蝕を正確に探知するためには重
要なことである。平滑面とされた端面に超音波探傷器の
探触子を当てて引張り鋼材に超音波を与え、エコーをデ
ィスプレイに表示して引張り鋼材の腐蝕位置および腐蝕
深さを探知する。
せたオイルキャップを外し、露出した引張り鋼材の端面
をグラインダにより平滑な端面とする。このように平滑
な端面とするのは超音波探傷器の探触子が均等に当るよ
うにするためであり、腐蝕を正確に探知するためには重
要なことである。平滑面とされた端面に超音波探傷器の
探触子を当てて引張り鋼材に超音波を与え、エコーをデ
ィスプレイに表示して引張り鋼材の腐蝕位置および腐蝕
深さを探知する。
［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。
第２図ＩないしIVに本発明を実施した工程を示し、引張
り鋼材３は合成樹脂パイプ６内を通っている。アンカー
頭部７にはキャップ９が被せられている（第２図Ｉ）。
このキャップ９を外し、引張り鋼材３を露出させる（第
２図II）。引張り鋼材３の端面3b′にグラインダをか
け、平滑な端面3bとする（第２図III）。必要に応じて
平滑な端面3bに接触媒質としてグリセリンを塗る。平滑
とされた引張り鋼材３の端面3bに超音波探傷器の探触子
13を当てると共に、探触子13をディスプレイ14に結線
し、引張り鋼材３に超音波を与え、そのエコーをディス
プレイ14に表示する（第２図IV）。
第２図ＩないしIVに本発明を実施した工程を示し、引張
り鋼材３は合成樹脂パイプ６内を通っている。アンカー
頭部７にはキャップ９が被せられている（第２図Ｉ）。
このキャップ９を外し、引張り鋼材３を露出させる（第
２図II）。引張り鋼材３の端面3b′にグラインダをか
け、平滑な端面3bとする（第２図III）。必要に応じて
平滑な端面3bに接触媒質としてグリセリンを塗る。平滑
とされた引張り鋼材３の端面3bに超音波探傷器の探触子
13を当てると共に、探触子13をディスプレイ14に結線
し、引張り鋼材３に超音波を与え、そのエコーをディス
プレイ14に表示する（第２図IV）。
第３図ＩないしIIIに試験結果を示す。ｌは探触子13と
引張り鋼材３の腐蝕位置Ｐまでの距離を示し、また第３
図Ｉは腐蝕深さ0.5mmの場合、第３図IIは腐蝕深さ1.0mm
の場合、第３図IIIは腐蝕深さ2.0mmの場合であり、ディ
スプレイ14には腐蝕位置ｌおよび腐蝕深さに比例した高
さの波形のピークが表示される。これにより引張り鋼材
３の腐蝕位置および腐蝕の深さを知ることができる。
引張り鋼材３の腐蝕位置Ｐまでの距離を示し、また第３
図Ｉは腐蝕深さ0.5mmの場合、第３図IIは腐蝕深さ1.0mm
の場合、第３図IIIは腐蝕深さ2.0mmの場合であり、ディ
スプレイ14には腐蝕位置ｌおよび腐蝕深さに比例した高
さの波形のピークが表示される。これにより引張り鋼材
３の腐蝕位置および腐蝕の深さを知ることができる。
引張り鋼材３は第４図に示すように通常、複数本の比較
的細い鋼線3cの撚り線となっているので、必要であれば
各鋼線3cごとに探触子13をあてて検査する。
的細い鋼線3cの撚り線となっているので、必要であれば
各鋼線3cごとに探触子13をあてて検査する。
［発明の効果］ 本発明によれば、地中に埋設されたアンカーの引張り鋼
材を掘りおこすことなくその腐蝕位置および腐蝕深さを
迅速かつ低コストで知ることができ、多数本のアンカー
の腐蝕状態を短時間に検査して腐蝕の進んでいるアンカ
ーがあればアンカーを新設する。その際本発明では露出
した引張り鋼材の端面をグラインダにより平滑な端面と
なしているので、超音波探傷器の探触子が均等に当り腐
蝕を正確に探知することができる。
材を掘りおこすことなくその腐蝕位置および腐蝕深さを
迅速かつ低コストで知ることができ、多数本のアンカー
の腐蝕状態を短時間に検査して腐蝕の進んでいるアンカ
ーがあればアンカーを新設する。その際本発明では露出
した引張り鋼材の端面をグラインダにより平滑な端面と
なしているので、超音波探傷器の探触子が均等に当り腐
蝕を正確に探知することができる。
第１図は法面にアンカーを埋設して法面保護を行ってい
る状態を示すアンカー部分の縦断面図、第２図Ｉ、II、
III、IVは本発明にしたがいアンカーの引張り鋼材の腐
蝕検査を行う行程図、第３図Ｉ、II、IIIはアンカーの
引張り鋼材の腐蝕位置および腐蝕深さとディスプレイに
表示された波形のピークとの関係を示す説明図、第４図
は複数本の鋼線を撚って作られた引張り鋼材と探触子と
の関係を示す図である。 ３……引張り鋼材、７……アンカー頭部、８……アンカ
ープレート、９……キャップ、13……探触子、14……デ
ィスプレイ
る状態を示すアンカー部分の縦断面図、第２図Ｉ、II、
III、IVは本発明にしたがいアンカーの引張り鋼材の腐
蝕検査を行う行程図、第３図Ｉ、II、IIIはアンカーの
引張り鋼材の腐蝕位置および腐蝕深さとディスプレイに
表示された波形のピークとの関係を示す説明図、第４図
は複数本の鋼線を撚って作られた引張り鋼材と探触子と
の関係を示す図である。 ３……引張り鋼材、７……アンカー頭部、８……アンカ
ープレート、９……キャップ、13……探触子、14……デ
ィスプレイ
フロントページの続き (72)発明者 山田 浩 東京都中央区銀座８丁目14番14号 日特建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−48758（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−86565（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】地盤に埋設されたアンカーの引張り鋼材の
腐蝕を検査する方法において、アンカー頭部に被せたキ
ャップを外し、露出した引張り鋼材の端面をグラインダ
により平滑な端面となし、その平滑な端面に超音波探傷
器の探触子を当てて引張り鋼材に超音波を与え、エコー
をディスプレイに表示して引張り鋼材の腐蝕位置および
腐蝕深さを探知することを特徴とするアンカーの引張り
鋼材の腐蝕検査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61109395A JPH0731158B2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | アンカーの引張り鋼材の腐蝕検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61109395A JPH0731158B2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | アンカーの引張り鋼材の腐蝕検査方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62266457A JPS62266457A (ja) | 1987-11-19 |
| JPH0731158B2 true JPH0731158B2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=14509152
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61109395A Expired - Fee Related JPH0731158B2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | アンカーの引張り鋼材の腐蝕検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0731158B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101647024B1 (ko) * | 2016-01-26 | 2016-08-10 | 한국건설기술연구원 | 전선이 장착된 압축스프링 내장형 지압판을 이용한 지반 보강재의 부식 진단장치 및 그 시공 방법 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6490927B2 (en) * | 2000-12-22 | 2002-12-10 | Honeywell International Inc. | Method for detecting multiple types of corrosion |
| US10345221B1 (en) * | 2014-12-23 | 2019-07-09 | Berkeley Springs Instruments Llc | Ultrasonic corrosion coupon probe |
| JP6555801B2 (ja) * | 2015-03-30 | 2019-08-07 | 株式会社ケー・エフ・シー | コンクリート構造物の取付物のメンテナンス方法 |
-
1986
- 1986-05-15 JP JP61109395A patent/JPH0731158B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101647024B1 (ko) * | 2016-01-26 | 2016-08-10 | 한국건설기술연구원 | 전선이 장착된 압축스프링 내장형 지압판을 이용한 지반 보강재의 부식 진단장치 및 그 시공 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62266457A (ja) | 1987-11-19 |
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